JPH0654274B2 - 半導体圧力変換器 - Google Patents

半導体圧力変換器

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JPH0654274B2
JPH0654274B2 JP63186331A JP18633188A JPH0654274B2 JP H0654274 B2 JPH0654274 B2 JP H0654274B2 JP 63186331 A JP63186331 A JP 63186331A JP 18633188 A JP18633188 A JP 18633188A JP H0654274 B2 JPH0654274 B2 JP H0654274B2
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厚志 塚田
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は半導体圧力変換器、特にダイムフラムに印加さ
れる圧力を電気信号に変換出力する半導体圧力変換器に
関する。
[従来の技術] 半導体圧力変換器は、各種分野において圧力を検出する
ためのセンサとして幅広く用いられている。従って、こ
のような圧力変換器には、周囲の環境に影響されること
なく圧力を正確に測定できる能力が要求される。
特に、半導体圧力変換器は、極めて激しい使用環境で用
いられることも多く、とりわけ近年においては、内燃機
関のシリンダ内における燃焼ガスの圧力測定用としても
用いられている。従って、このような厳しい環境下で使
用される半導体圧力変換器には、周囲に存在する磁気
的、電気的なノイズの影響を受けることなく、しかも加
えられる圧縮力を応答性良くしかも確実に測定すること
が要求される。
従来、このような圧力変換器として、歪ゲージタイプの
ものと圧電タイプのものとが知られている。
歪ゲージタイプ 第2図には、従来の歪ゲージタイプの圧力変換器の一例
が示されている。この圧力変換器は、支持板40上に取
付け固定された円筒状の支持部10aを備えたダイヤフ
ラム10と、このダイヤフラム10の表面12に印加さ
れる圧力Pを検出する圧力検知部20とから構成されて
いる。
前記圧力検知部20は、支持板40上に立設され、その
上端側がダイヤフラム10の裏面側中央に接するよう形
成された四角柱の起歪体30と、この起歪体30の各側
面に接着剤32を用いて貼付けられた半導体歪ゲージ3
4とを含む。そして、ダイヤフラム10に加えられる圧
力Pは、圧縮力W(W≒π・r・P・k1)として起
歪体30に伝達され、この圧縮力Wに基づき生ずる起歪
体30の歪を、各歪ゲージ34を用いて検出し、歪ゲー
ジ34から出力される電圧信号をリード線36,36を
介して出力している。ここにおいて、前記k1は圧力P
を圧縮力Wとして変換するダイヤフラム10の変換効率
である。
しかし、このような従来の歪ゲージタイプの圧力変換器
は、次のような問題点を有している。
まず、この圧力変換器は、温度変化に伴ない増減する半
導体歪ゲージの抵抗値がもたらす検出特性への悪影響を
低減するため、起歪体30の各側面に半導体歪ゲージ3
4を貼り付け、これら複数個の半導体歪ゲージ34をホ
イートストンブリッジ回路を形成するよう結線してい
た。このため、圧力変換器の製造工程が複雑化し、製造
された圧力変換器が高価なものとなってしまうという問
題があった。
さらに、従来の圧力変換器は、接着剤32を用いて歪ゲ
ージ34を起歪体30の側面に貼付けている。このた
め、接着剤32がもたらす、クリープ、ヒステリシス等
の悪影響が避けられないという問題があった。さらに、
これら接着剤32を用いた歪ゲージ34の貼付けは、高
いノウハウを必要とし、しかも接着による歪ゲージ特性
のバラツキも大きいという問題もあった。
圧電タイプ また、第3図には、従来の圧電タイプの圧力変換器の一
例が示されている。この圧力変換器は、ダイヤフラム1
0に加えられた圧力Pが、伝達体50を介して支持板4
0上に取付けられた圧電素子60に圧縮力Wとして作用
するよう、その圧力検知部20が形成されている。そし
て、圧電素子60は、その両面に設けられた電極62,
62′から、圧力Pに対応した電圧をリード線64,6
4′を介して出力するよう形成されている。
しかし、このような従来の圧電タイプの圧力変換器は、
圧力Pに対応した出力電圧が大きくとれるという利点は
あるものの、圧電素子60自体の抵抗率が高いため、出
力電圧に雑音が混入しやすく、しかも時間とともにその
出力電圧が変化してしまうという問題があった。
このような問題を解決するために、チャージアンプを用
い、圧電素子60の近傍でインピーダンス変換して外部
へ電圧を取出すなどの対策が講じられている。しかし、
前記チャージアンプは極めて高価なものであり、圧力変
換器とセットにして用いるには高価になりすぎ、しかも
問題の本質的な解決にはなっていない。
また、従来の歪ゲージタイプおよび圧電タイプの圧力変
換器は、いずれも高温での耐熱性が低く、高温・高圧の
流体圧力測定用として不向きであるという問題があっ
た。
すなわち、歪みゲージタイプの圧力変換器は、高温時に
おける接着剤32の耐熱性に問題があり、圧電タイプの
圧力変換器では、圧電素子62の誘電率が温度とともに
大きく変動し信頼性が低いという問題がある。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、このような従来の課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は、前述した従来の問題を解決し、信頼
性が高くしかも安価な圧力変換器を提供することにあ
る。
[問題点を解決するための手段] 前記目的を達成するために、本発明は、ダイアフラム
と、このダイアフラムに印加される圧力を検出する圧力
検知部と、を含み、 前記圧力検知部は、 圧縮力が加えられる面として{110}面の結晶面を有
するように形成され、この結晶面が前記ダイヤフラムと
平行になるよう取付けられたSi単結晶体と、 前記Si単結晶体上に、その{110}面上における、
ピエゾ抵抗係数π63′の絶対値が最大となる方向であっ
て、結晶の<001>方向より45度の方向に対向して
設けた第1の電極と、ピエゾ抵抗係数π63′の絶対値が
最大となる方向であって、<110>方向より45度の
方向に対向して設けた第2の電極と、を含み、これら第
1および第2の電極のいずれか一方を出力電極とし、他
方を入力電極として用いる複数の電極と、 一端側が前記Si単結晶体の{110}面の結晶面と接
合され、他端が前記ダイアフラムに接するよう形成さ
れ、ダイアフラムに印加される圧力を圧縮力としてSi
単結晶体の結晶面に垂直に伝達し、Si単結晶体の{1
10}面の結晶面と接合される第1の台座部とダイアフ
ラムに接合される第2の台座部とを含み、前記第1の台
座部は前記Si単結晶体と少なくとも熱膨張係数が近似
した電気的絶縁材料から構成され、前記第2の台座部は
熱的絶縁性および機械的強度の少くとも一方が前記第1
の台座部より優れた材料から構成された複合台座と、 前記Si単結晶体の台座の接合された面と対向する面と
接合され、そのSi単結晶体を支持するための支持基台
と、 を含み、 前記ダイアフラムに加えられる圧力を、Si単結晶体の
結晶面に垂直に圧縮力として作用させ、出力電極から圧
縮力に対応した電圧を出力することを特徴とする。
着目点 次に、前記各問題点を解決し、本発明に至るまでの着目
点について説明する。
第1の着目点 従来は、温度の変化に伴ない増減する半導体歪ゲージの
抵抗値がもたらす特性への悪影響を低減するために、複
数の半導体歪ゲージを用いて、ホイートストンブリッジ
回路を形成していた。
本発明の第1の着目点は、このような複数の半導体歪ゲ
ージを用いて形成されたホイートストンブリッジ回路に
代え、一つのSi単結晶体で複数の歪ゲージを構成しよ
うとすることにある。このため、本発明においては、一
つのSi単結晶体に一対の出力電極と入力電極とを交叉
して設け、望ましくは直交する方向に相対して設けるよ
う構成している。
以上の構成とすることにより、本発明によれば、後述す
る理由から、温度の変動がもたらす特性への悪影響が低
減し、前述した問題点の一つを解決することができる。
第2の着目点 しかし、前述したように、一対の出力電極と入力電極と
を直交して設けたSi単結晶体を用いたとしても、従来
のようにこのSi単結晶体を起歪体の側面へ接着剤を用
いて貼付けていたのでは、前述した他の問題点を解決す
ることができない。
本発明の第2の着目点は、前記Si単結晶体の結晶面に
対し垂直に圧縮力を作用させ、この圧縮力に基づくSi
単結晶体のピエゾ抵抗効果を利用して圧縮力を検知する
という、新規な圧力検知方式を採用したことにある。
すなわち、従来の圧力変換器は、起歪体の側面に複数の
歪ゲージを接着剤を用いて貼付け、圧縮力を起歪体の圧
縮歪として検知していた。従って、起歪体の圧縮歪が接
着剤を介して、各歪ゲージに伝達されることになり、接
着剤に起因するクリープ、ヒステリシス等の悪影響を受
けやすく、信頼性が低いという問題があった。
これに対し、本発明では、Si単結晶体の結晶面の一方
を台座と接合し、他の結晶面を支持基台に接合し、Si
単結晶体の結晶面に対し垂直に圧縮力を作用させるとい
う、従来には全くない新規な構成を採用している。
従って、仮にSi単結晶体と台座および支持基台との接
合に接着剤を用いたとしても、接着剤に起因するクリー
プ、ヒステリシス等の悪影響が著しく小さくなり、測定
データの信頼性が極めて高いものとなる。なお、このよ
うな接着剤の影響を確実に除去するためには、Si単結
晶体と支持基台および台座との接合を、接着剤を用いる
ことなく、例えば特公昭53−28747号公報に開示
された静電接合方法等を用いて行うことが好ましい。
第3の着目点 ところで、このようなSi単結晶体を用いて圧縮力の測
定を行うとする場合には、加えられる圧縮力に対応した
測定電圧を、Si単結晶体から出力することが必要とさ
れる。
本発明者らは、このような観点にたって、Si単結晶体
のピエゾ抵抗係数π63′が大きな値となるようSi単結
晶体の結晶面についての検討を行った。
この検討の結果、圧力が加えられる面として(110)
面の結晶面を有するよう、Si単結晶体を形成する必要
があることを見い出した。
第4の着目点 周知のように、Si単結晶体は高温の使用環境下ではそ
の性能が著しく低下する。不純物源および不純物濃度に
よっても異なるが、たとえばボロンを添加した、p型の
不純物濃度1016/cmのSi単結晶体は、室温付近よ
り250℃前後までその抵抗値は急変することなく緩か
に上昇するが、250℃を越える高温域に達すると、そ
の抵抗値は急激に減少する。従って、このようなSi単
結晶体を用いて半導体圧力変換器を形成しても、そのま
までは高温の環境下では用いることができない。
本発明者等は、このような点に着目し、高温の環境下で
使用する場合でも、圧力Pが印加されるダイヤフラムか
らSi単結晶体への熱の伝導を防止するための対策につ
いて検討した。
この検討の結果、ダイヤフラムからSi単結晶体の圧縮
力を伝達する台座を、少なくとも2種類の材料を組合わ
せて複合台座として形成することにより、前記問題を解
決することができた。
すなわち、台座はその一端がSi単結晶体に接合されて
いる。このため、台座はSi単結晶体と熱膨張係数が近
接した材料を用いて形成することが好ましい。また、こ
の台座はその他端側がダイヤフラムと接する。従って、
この部分の材料は機械的強度、熱の絶縁性に優れた材料
を用いて形成することが好ましい。このため、本発明者
等は、台座のSi単結晶体との接合部分を、Si単結晶
体と熱膨張係数が近接した電気的な絶縁性材料を用いて
形成し、台座のダイヤフラムと接する部分を、前記Si
単結晶体との接合部分より機械的強度、または熱の絶縁
性に優れた材料を用いて形成している。
このように、台座自体を2種類の材料を用いて複合台座
として形成することにより、例えば内燃機関のシリンダ
内の燃焼ガス等の高温・高圧の流体圧力を測定しようと
する場合に、ダイヤフラムに伝わった熱は台座で緩和遮
断され、Si単結晶体には高温として作用しない。この
ため、Si単結晶体は、周囲の環境温度に影響されるこ
となく、ダイヤフラムに加えられる圧力Pに対応した電
圧を出力することができる。
さらに、台座のダイヤフラムと接する部分には、その接
合面の状態によって、片当りなど、圧縮力が局所的に作
用することがある。このような場合には、台座が塑性変
形または破壊してしまうことがある。しかし、前述した
ように、台座のこの部分を機械的強度に優れた材料を用
いることにより、ダイヤフラムと台座との接合部分が片
当りなどの状態となっても、台座は破壊されることない
ため、圧力Pを良好に測定することができる。
なお、以上の説明は、台座自体を複合材料を用いて形成
した場合を例に取り説明したが、これ以外にも、例えば
ダイヤフラムの台座と接触する部分に、熱の絶縁性、ま
たは機械的強度に優れた材料を用いて形成された圧力伝
達部等を設けても良く、このようにしても、高温・高圧
の流体圧力を安定して測定することができる。
[作用] 次に、本発明の作用を説明する。
第1図には本発明に係る半導体圧力変換器が示されてい
る。
この圧力変換器は、半径rの円筒形状に形成され、支持
板40上に取付け固定されたダイヤフラム10と、支持
板40上に取付け固定され前記ダイヤフラム10の表面
12から加わる圧力Pを検出し電気信号に変換出力する
圧力検知部20とから構成されている。
なお、このような圧力変換器を用いて例えば高温・高圧
の流体圧力Pを測定する場合には、通常、ダイヤフラム
10の表面12が、この高温・高圧の流体にさらされ
る。このため、この高温高圧流体からダイヤフラム10
に伝わった熱が、支持板40を介して圧力検知部20に
回り込まないように、支持板40を熱的および電気的な
絶縁材料を用いて形成することが好ましい。
第4図には、前記圧力検知部20の具体的な構成例が示
されている。この圧力検知部20は、圧縮力が加えられ
る面として(110)面の結晶面を有するよう形成され
たSi単結晶体70と、このSi単結晶体70の(11
0)面の結晶面72と接合され、前記ダイヤフラム10
に加わる圧力Pを圧縮力Wとしてその結晶面72に垂直
に伝達する台座80と、前記Si単結晶体70の他の結
晶面74と接合され、Si単結晶体70を支持する支持
基台90とを含む。
そして、この圧力検知部20は、第1図に示すように、
その支持基台90が支持板40上に取付け固定され、ま
た台座80がダイヤフラム10の裏面14中央部と接す
るよう形成されている。
なお、前記台座80および支持基台90は、Si単結晶
体70と電気的に絶縁されるよう形成することが好まし
く、しかもSi単結晶体70とその熱膨張係数が近接し
た材料を用いて形成することが好ましい。また、これら
台座80および支持基台90と、Si単結晶体70との
接合は、接着剤を用いずに行うことが好ましく、たとえ
ば前述した静電接合方法または特公昭39−17869
号公報に開示された生成酸化シリコンを応用した直接接
合法等を用いて行えばよい。
また、前記Si単結晶体70には、結晶の[001]方
向より45度の方向に対向して設けられた第1の電極7
6,76′と、[10]方向より45度の方向に対向
して設けられた第2の電極78,78′とが設けられて
いる。そして、これら第1および第2の電極のいずれか
一方76,76′を出力電極とし、他方78,78′を
入力電極としている。
そして、この半導体圧力変換器を用いて、ダイヤフラム
10の表面12に加わる流体の圧力Pを測定すると、こ
の圧力Pは圧縮力W( W=π・r・P・k1)とし
て台座80に垂直に加わる。そして、この圧縮力Wは台
座80により均等に分散され、Si単結晶体70の結晶
面72に垂直に圧縮応力 σ=W/A として作用する。ここにおいて、Aは台座80のSi単
結晶体70に対する接合面の面積を表わす。
このとき入力電極78,78′からSi単結晶体70に
電極Iを流しておくと、圧縮応力σが作用したSi単
結晶体70は、その出力電極76,76′から次式で表
わす電圧ΔVを出力する ΔV=b・ρ・J・π63′・σ・k…(1) ここにおいて、ρはSi単結晶体70の比抵抗、J
電流密度、π63′はピエゾ抵抗係数である。
本発明の特徴は、出力電極76,76′から圧縮力に対
応した電圧ΔVを出力するため、ピエゾ抵抗係数π63
が十分大きな値となるようにSi単結晶体70を形成し
たことにある。
すなわち、本発明者等は、代表的な次の4つの結晶面
(100)、(110)、(111)、(211)を有
するSi単結晶体70について、電極を設ける方向を代
えて、Si単結晶体70から、電圧ΔVを得るために不
可欠なピエゾ抵抗係数π63′についての計算を行った。
この結果、(100)、(111)、(211)の場
合、いずれの方向に電極を設けてもピエゾ抵抗係数
π63′は零となった。これに対し、(110)の場合に
は、電極を[001]方向より45゜の方向、または
[10]より45゜の方向に設けることで、絶対値が
相等しく最大のピエゾ抵抗係数π63′が存在することが
判明した。
第5図は、比抵抗7.8Ωcmのp型(110)面Si単
結晶体のピエゾ抵抗係数π63′の計算結果を示したもの
で、出力電極を、[001]方向より45゜の方向、入
力電極を[10]方向より45゜の方向に設けること
により、最大のピエゾ抵抗係数π63′を得ることができ
る。
なお、出力電極76,76′を[10]より45゜の
方向に、入力電極78,78′を[001]方向より4
5゜の方向に設けた場合でも、ピエゾ抵抗係数π63′を
同様に利用でき、本発明の目的とする半導体圧力変換器
が実現できることには変りない。
また、前記[001],[10]となる結晶方向は
(110)面のSi単結晶体70における代表的な結晶
方向を示したもので、これらの結晶方向と等価な結晶方
向においては全く同様に考えることができる。
第1表には、Si単結晶体70の(110)面の結晶面
と等価な結晶面と、[001],[10]からなる結
晶方向と等価な結晶方向が示されている。この表から明
らかなように、Si単結晶体には(110)面と等価な
結晶面が複数存在する。したがって、(110)面と等
価な結晶面をもつSi単結晶体を用いても、本発明の力
変換素子1000を形成することができる。
なお、(110)の結晶面と等価な結晶面は{110}
で表わされ、また[001],[10]と等価な結晶
方向は、<001>,<110>で一般的に表わされ
る。
なお、第5図ではp型Si単結晶体70のピエゾ抵抗係
数π63′を示したが、もちろんn型(110)面Si単
結晶体にあっても、そのピエゾ抵抗係数π63′は、p型
の場合と同等の大きさを有して同様に存在する。
このようにして、本発明の圧力変換器は、ダイヤフラム
10に加えられた圧力Pを、台座80を介してSi単結
晶体70の(110)の結晶面72に垂直に印刷すると
いう、従来にはない新規な構成を採用することにより、
Si単結晶体70の出力電極76,76′から圧力Pに
対応した電圧ΔVを正確に出力することができる。
また、本発明において、Si単結晶体70は、その結晶
面72が矩形(正方形を含む)となるよう切出され、そ
の厚み、不純物濃度が均一となるように形成されてい
る。また、前記出力電極76,76は、Si単結晶体7
0上に距離bを隔てて取付けられており、また入力電極
78,78′は同様にSi単結晶体70上に所定間隔を
おいて取付けられている。
このように各電極76,76′、78,78′を設ける
ことにより、76と78、78と76′、76′と7
8′、78′と76との間の各抵抗値を等しくでき、ま
た、Si単結晶体70の厚みおよび不純物濃度が均一で
あることから、温度の変化に対する前記各抵抗値もほぼ
等しくできる。
従って、入力電極78,78′からSi単結晶体70に
電流を流し、出力電極76,76′から電圧圧力を取出
すようにした場合のオフセット電圧は、温度の変化に左
右されることなく、ほぼ零として維持されることとな
り、単一のSi単結晶体70が、前述した従来の複数の
半導体歪ゲージを用いて形成されたホイートストンブリ
ッジ回路に置き代わり、前述した問題点の一つを解決す
ることができる。
また、本発明において、台座80を介して圧縮力WをS
i単結晶体70に印加するようにしたのは、Si単結晶
体70に圧縮力Wが集中して加わることがないようにす
るためである。
すなわち、Si単結晶体70は周知のように機械的にも
優れた強度と弾性領域とを備えた材料であるが、Si単
結晶体に一点に集中して圧縮力Wが作用した場合、いか
に機械的に優れた強度を備えているといえども簡単に破
壊してしまう。
したがって、支持基台90に接合固定されたSi単結晶
体70を用いて圧縮力Wを測定する場合には、結晶面7
2との接触面積が小さく、結晶面72の一部に集中して
垂直に圧力が加わるような構造は避けなければならな
い。
このため、本発明においては、Si単結晶体70の結晶
面72の圧縮力Wが集中して加わることがないよう、圧
縮力の伝達材料として台座80を設け、圧縮力Wを常に
分散してSi単結晶体70の結晶面72へ伝達するよう
形成している。
なお、結晶面72と台座80の接合面との接合領域(接
合面の面積)の外接円の半径をd/2とした場合、台座
80の高さCは、前記半径d/2以上となるよう形成す
ることが好ましい。このように、台座80の高さCを設
定することにより、シリコン単結晶体70に伝達される
圧縮応力σは、Si単結晶体70の破壊応力に対して
十分小さなものとして均等に分散されることとなる。
ただし、台座80の高さCに対しての上限は、圧縮力W
に対し座屈を生じないこと、また圧縮力Wを分散してS
i単結晶体70に伝達し、測定電圧ΔVを得る場合の効
率を低減させない範囲に制約されることはいうまでもな
い。
また、本発明において、支持基台90は、ピエゾ抵抗係
数π63′の有効な利用を妨げる応力等(圧縮応力σ
外の応力)を感知しないよう、圧縮力σの生じるZ軸
方向に十分な剛性を備えるよう配慮することが好まし
い。
このように形成することにより、Si単結晶体70の結
晶面72に垂直に圧縮力Wが作用した場合に、Si単結
晶体70には単純な圧縮応力δが作用し、そのピエゾ
抵抗係数π63′を有効に利用することができる。
また、本発明において、前記台座80および支持基台9
0は、接着剤による特性への悪影響を回避するために、
Si単結晶体70の結晶面72,74に接着剤を用いず
に接合することが好ましく、しかも、これら台座80お
よび支持基台90は、Si単結晶体と熱膨張係数が近接
し、Si単結晶体70と電気的に絶縁され、しかもその
機械的強度がSi単結晶体70と同等以上の材料、例え
ば結晶化ガラス等を用いて形成することが好ましい。
ところで、このような半導体圧力変換器を用いて、高温
・高圧流体の圧力Pを測定しようとする場合には、この
高温・高圧流体にさらされるダイヤフラム10の温度も
上昇する。従って、このままではダイヤフラム10に蓄
積された熱が、台座80を介してSi単結晶体70へ伝
達され、半導体圧力変換器自体の性能が低下してしま
う。
また、ダイヤフラム10の裏面と台座80との接触部分
に伝達される圧縮力Wが、台座80の機械的強度を上回
ると、結果として台座80が破壊され、半導体圧力変換
器の信頼性を低下させることが懸念される。
従って、本発明において、台座80は、ダイヤフラム1
0に加わる圧力Pを圧縮力WとしてSi単結晶体70へ
伝達する役割に加え、熱の抵抗体としての役割および高
い機械的強度を合せもつよう形成することが好ましく、
この様にすることにより、半導体圧力変換器自体の性
能、信頼性をさらに高めることができる。
このため、前記台座80は、Si単結晶体70に接合さ
れる部分と、ダイヤフラム10と接する部分とが異なる
材料からなる複合台座として形成することが好ましい。
ここにおいて、Si単結晶体70の接合部分は、Si単
結晶体70と熱的に絶縁され、熱膨張係数が近接した材
料、たとえば結晶化ガラス、硼珪酸ガラス、コージライ
ト磁器等の絶縁材料を用いればよい。また、ダイヤフラ
ム10と接する部分は、前記絶縁性材料より機械的強度
または熱的な絶縁性に優れた、たとえば金属、酸化物セ
ラミック、窒化物セラミック、炭化物セラミックなどの
材料を用いればよい。なお、このような複合台座を形成
するに当たっては、材料同士を接合する方法として、前
述した静電接合法や直接接合法に加えて、拡散接合法あ
るいは高温用接着剤による接着などがあり、基本的に力
の伝達材料としての機能を損なわないかぎりどのような
接合方法を採用してもよい。
また、本発明の半導体圧力変換器では、前記複合台座に
代え、ダイヤフラム10の台座80との接触領域に、熱
の絶縁性、機械的強度の優れた材料を用いて形成された
部材を設けてもよい。このようにしても、前記複合台座
を用いた場合と同様な効果を得ることができる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明は、ダイヤフラムに加わる
圧力を、伝達材料である台座を介してSi単結晶体の
{110}の結晶面に加えるという新規な構成を採用し
ている。
従って、本発明によれば、従来の半導体圧力変換器のよ
うに、接着剤のもたらす特性への悪影響および起歪体の
もたらす特性への悪影響がなく、ダイヤフラムに加えら
れる圧力に対するSi単結晶体のピエゾ抵抗効果を有効
に利用し、圧力を正確に測定することができるという効
果がある。
また、本発明によれば、一つのSi単結晶体がホイート
ストンブリッジ回路の機能を備えているので、従来の圧
力変換器に備えられていた複数の半導体歪ゲージを、一
つのSi単結晶体に置換えることができ、構造が簡単で
しかも安価な半導体圧力変換器を得ることができるとい
う効果がある。
さらに、本発明によれば、台座のダイヤフラムと接触す
る部分またはダイヤフラムの台座と接触する部分の少な
くともいずれか一方を、Si単結晶体と接合される部分
の材料より、熱的な絶縁性、または機械的強度に優れた
材料を用いて形成し、ダイヤフラムに蓄積された熱がS
i単結晶体に伝わらないような構成とすることにより、
高温・高圧流体の圧力も正確に測定することができる信
頼性の高い半導体圧力変換器を得ることができる。
[実施例] 次に本発明の好適な実施例を図面に基づき説明する。
第6図には、本発明に係る半導体圧力変換器の好適な実
施例が示されており、同図(A)はその平面説明図、同
図(B)はその側面説明図を表わしている。
実施例の半導体圧力変換器は、支持板40に取付け固定
された円筒状の支持部を備えたダイヤフラム10と、こ
のダイヤフラム10の表面12に印加される圧力Pを検
出する圧力検知部20とから構成されている。
前記圧力検知部20は、圧力が加えられる面として(1
10)面の結晶面を有するよう形成されたSi単結晶体
70を含み、このSi単結晶体70は、その一方の結晶
面74が、支持板40上に取付け固定された支持基台9
0に静電接合されている。ここにおいて、実施例のSi
単結晶体70は、比抵抗が10Ωcm、大きさが1.7mm
、厚さが0.2mmのP型Si単結晶体として形成され
ており、前記支持基台90は、1.7mm、高さ1mmの
結晶化ガラスを用いて形成されている。
また、前記Si単結晶体70の他の結晶面72には、複
合台座81の一端側が静電接合され、この複合台座81
の他端側はダイヤフラム10の裏面中央に接するよう形
成されている。
実施例においてこの複合台座81は、Si単結晶体70
に接合される第1の台座部81aと、ダイヤフラム10
と接する第2の台座部81bと、を含み、両者81a、
81bが接合層81cを介して一体的に接合され複合台
座として形成されている。
そして、前記第1の台座部81aは、Si単結晶体70
と電気的に絶縁されるとともに、そのSi単結晶体70
とその熱膨張係数が近接した材料を用いて形成すること
が好ましく、このため大きさ1mm、高さ1mmの結晶化
ガラスを用いて形成されている。また、前記第2の台座
部81bは、前記第1の台座部81aより熱の絶縁性、
または機械的強度の優れた材料を用いて形成することが
好ましく、このため、実施例では大きさ1mm、高さ2
mmの安定化Zr Oを用いて形成されている。そして、
これら第1および第2の台座部81a、81bから構成
された複合台座81は、Si単結晶体70に一体的に静
電接合されている。
また、前記Si単結晶体70の一方の結晶面72上に
は、第6図(A)に示すように、結晶の[001]方向
より45度の方向に、距離b=1.2mm隔てて幅0.1
mmの一対の出力電極76,76′が設けられ、さらに結
晶の[10]方向より45度の方向に幅0.9mmの一
対の入力電極78,78′が設けられている。これら各
電極76,76′、78,78′は、Si単結晶体70
の結晶面72上にアルミニウムを蒸着して形成されてい
る。
そして、これら各電極76,76′、78,78′に
は、直径50μmのAu リード線92の一端側が接続さ
れ、これら各Au リード線92の他端側は支持板40上
に設けられた入出力端子94を介して外部と電気的に接
続されている。
また、実施例において前記ダイヤフラム10はその表面
12がSi単結晶体70の結晶面と平行になるよう形成
されており、これによりダイヤフラム10の表面12に
加わる圧力Pが台座80を介してSi単結晶体70の結
晶面72に垂直に圧縮力Wとして伝達されることとな
る。
また、実施例において、前記支持板40は、ダイヤフラ
ム10に蓄積された熱を圧力検知部20、特にSi単結
晶体70に伝達することがないよう熱的な絶縁材料を用
いて形成されている。。
第7図には、第6図に示す半導体圧力変換器を用いて、
4サイクル4気筒ガソリンエンジンの燃焼室内における
燃焼ガスの圧力測定を行う場合の好適な一例が示されて
いる。
実施例の半導体圧力変換器は、エンジンのシリンダヘッ
ド100の側壁102に、燃焼室104に向け形成され
た取付穴106に固定されている。
この半導体圧力変換器のダイアフラム10は、厚さ0.
2mmのステンレス鋼を用い、半径r=2mmの円筒形状
に形成されている。そして、この半導体圧力変換器は、
ダイヤフラム10の円筒側壁18に設けられたM8の取
付ネジ4sを、取付穴106の内壁に設けられたネジ溝
と螺合することにより、ダイヤフラム10の表面12と
シリンダヘッド側壁102との距離が2mmとなるよう取
付け固定されている。
本実施例は以上の構成からなり、次にその作用を説明す
る。
4気筒ガソリンエンジンの燃焼室104内において、4
サイクル中の1サイクルで発生する、温度1000℃以
上、圧力約40kg/cmの燃焼ガスは、ダイヤフラム1
0の表面12へ高温・高圧流体として作用する。
そして、この燃焼ガスの圧力Pは、ダイヤフラム10に
より圧縮力Wに変換され、複合台座81を介してSi単
結晶体70の結晶面72に、垂直にかつ均等に圧縮応力
σとして作用し、前記第1式で示す電圧ΔV、すなわ
ち圧力Pに比例した測定電圧ΔVをリード線92、端子
94を介して外部へ出力する。
このようにして、本実施例の半導体圧力変換器は、ダイ
ヤフラム10の表面12に加わる高温・高圧流体の圧力
Pを、Si単結晶体70から出力される測定電圧ΔVと
して正確に測定することができる。
また、本実施例のように高温・高圧流体の圧力測定を行
う場合には、ダイヤフラム10自体が高温・高圧流体に
さらされ、ダイヤフラム10はかなりの高温域まで加熱
される。
しかし、本実施例においては、前記複合台座81を第1
および第2の台座部81a,81bからなる複合台座と
して形成し、複合台座81を介してSi単結晶体70へ
伝達される熱は緩和遮断されている。
すなわち、前記第2の台座部81bを構成する安定化Z
r Oは、第1の台座部81aを構成する結晶化ガラス
に比べ、機械的強度、特に圧縮に対しては4倍以上の約
250kg/mmの強度を有する。しかも、熱の絶縁性を
表わす熱伝導率も約0.005cal/cm・sec ・℃と、前
記第1の台座部81aと同等以上の熱の絶縁性を備えて
いる。従って、ダイヤフラム10に、例えば100kg/
cmを越す高温・高圧流体の圧力Pが加わっても、複合
台座81は、破壊されることなく、しかもSi単結晶体
70への熱の伝達を遮断し、安定してSi単結晶体70
の結晶面72に圧縮力Wを正確に伝達することができ
る。
さらに、本実施例においては、ダイヤフラム10の熱が
支持台40を介してSi単結晶体70に回り込まないよ
う、支持板40も熱的な絶縁材料を用いて形成されてい
る。従って、本実施例によれば、ダイヤフラム10に高
温・高圧の流体が作用しても、Si単結晶体70の温度
は特性が損なわれる領域まで上昇することがないため、
高温・高圧流体の圧力Pを安定にかつ確実に測定するこ
とができる。
次に、本発明者等は、本発明の半導体圧力変換器を、高
温・高圧流体の圧力測定用として用いた場合の性能を調
査するため、前記第7図に示す4サイクル4気筒ガソリ
ンエンジンを、回転数6,000 rpmの全負荷として作動
させ、オシログラフを用いて半導体圧力変換器から出力
される測定電圧ΔVを記録した。
第8図には、この測定データが示されており、同図にお
いて横軸はクランク角を表し、縦軸は本発明の半導体圧
力変換器から出力される測定電圧ΔVをクランク角に対
する燃焼ガスの圧力Pに換算して表わしている。
同図から明らかなように、本発明の半導体圧力変換器
は、従来の圧力変換器、特に半導体単結晶を用いた圧力
変換器では測定が困難とされた燃焼ガス圧力P、すなわ
ちクランク角とともに変化するエンジン回転数6000
rpm、全負荷の燃焼ガス圧力Pを正確に検知できるこ
とが確認された。
さらに、本実施例によれば、ダイヤフラム10からSi
単結晶体70へ熱が伝わり難いよう、複合台座81およ
び支持板40を形成している。このため、高温・高圧燃
焼ガスを100時間連続測定しても、Si単結晶体70
から測定電圧ΔVが安定して出力され、この結果、本発
明の半導体圧力変換器は高温・高圧の流体圧力測定用と
しても高い信頼性を有することが確認された。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨の範囲内で各種の変形実施が可能である。
第9図には、本発明に係る半導体圧力変換器の他の一例
が示されている。本実施例の特徴は複合台座82を、大
きさ1mm、高さ0.75mmの結晶化ガラスからなる第
1の台座部82aと、直径1.5mmの割鋼球を用いて形
成された第2の台座部82bと、を含み、これら第1お
よび第2の台座部82a,82bを高温用接着剤82d
を介して一体的に形成したことにある。
そして、このように形成された複合台座82は、その第
1の台座部82aがSi単結晶体70の結晶面72と静
電接合されている。
また、実施例の第2の特徴は、ダイヤフラム10の裏面
側中央に、ダイヤフラム10に加えられた圧力Pを複合
台座82に伝達するための圧力伝達部16を設け、この
圧力伝達部16を、第1の台座部82aを構成する結晶
化ガラスと比較して機械的強度が優れ、熱伝導率が同等
以上の1.7mm、高さ2mmの安定化ジルコニアを用い
て形成したことにある。
以上の構成とすることにより、本実施例の半導体圧力変
換器を用いた場合でも、前記実施例と同様高温・高圧流
体の圧力Pを正確に測定することができる。
さらに、本実施例によれば、第2の台座部82bを、結
晶化ガラスとして比較して機械的強度に優れた材料を用
いて形成された割鋼球とすることにより、ダイヤフラム
10により変換され伝達される圧縮力Wが常に複合台座
82の中央に加わり、ダイヤフラム10の表面に作用す
る圧力Pをより正確に測定することができる。
また、前記各実施例においては、半導体圧力変換器の複
合台座を2種類の材料からなる複合台座として形成した
場合を例にとり説明したが、本発明はこれらに限らず必
要に応じて3種類以上の材料を用いた複合台座として形
成してもよい。
また、前記実施例においては、結晶面が(110)面の
Si単結晶体を用い力変換素子を形成した場合を例にと
り説明したが、本発明はこれに限らずこれ以外に前記第
1表に示すように(110)面と等価な{110}結晶
面をもつSi単結晶体を用いて力変換素子を形成しても
よい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る半導体圧力変換器の説明図であ
り、同図(A)はその平面説明図、同図(B)はその側
面説明図、 第2図は従来の歪みゲージタイプの半導体圧力変換器の
説明図、 第3図は従来の圧電タイプの半導体圧力変換器の説明
図、 第4図は本発明に用いられる圧力検知部の説明図であ
り、同図(A)はその平面説明図、同図(B)はその側
面説明図、 第5図は(110)面Si単結晶体のピエゾ抵抗係数π
63′の特性図、 第6図は本発明に係る半導体圧力変換器の好適な第1実
施例の説明図であり、同図(A)はその平面説明図、同
図(B)はその側面説明図、 第7図は第6図に示す半導体圧力変換器を用いて4サイ
クル4気筒ガソリンエンジンの燃焼ガス圧力を測定する
場合の説明図、 第8図は前記第6図に示す半導体圧力変換器の特性図、 第9図は本発明に係る半導体圧力変換器の他の実施例の
説明図である。 10……ダイヤフラム 20……圧力検知部 70……Si単結晶体 72,74……結晶面 76,76′……第1の電極 78,78′……第2の電極 81,82……複合台座 81a,82a……第1の台座部 81b,82b……第2の台座部 90……支持基台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−88418(JP,A) 特開 昭59−111374(JP,A) 実開 昭61−89136(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイアフラムと、このダイアフラムに印加
    される圧力を検出する圧力検知部と、を含み、 前記圧力検知部は、 圧縮力が加えられる面として{110}面の結晶面を有
    するように形成され、この結晶面が前記ダイアフラムと
    平行になるよう取付けられたSi単結晶体と、 前記Si単結晶体上に、その{110}面上における、
    ピエゾ抵抗係数π63′の絶対値が最大となる方向であっ
    て、結晶の<001>方向より45度の方向に対向して
    設けた第1の電極と、ピエゾ抵抗係数π63′の絶対値が
    最大となる方向であって、<001>方向より45度の
    方向に対向して設けた第2の電極と、を含み、これら第
    1および第2の電極のいずれか一方を出力電極とし、他
    方を入力電極として用いる複数の電極と、 一端側が前記Si単結晶体の{110}面の結晶面と接
    合され、他端が前記ダイアフラムに接するよう形成さ
    れ、ダイアフラムに印加される圧力を圧縮力としてSi
    単結晶体の結晶面に垂直に伝達し、Si単結晶体の{1
    10}面の結晶面と接合される第1の台座部とダイアフ
    ラムに接合される第2の台座部とを含み、前記第1の台
    座部は前記Si単結晶体と少なくとも熱膨張係数が近似
    した電気的絶縁材料から構成され、前記第2の台座部は
    熱的絶縁性および機械的強度の少くとも一方が前記第1
    の台座部より優れた材料から構成された複合台座と、 前記Si単結晶体の複合台座の接合された面と対向する
    面と接合され、そのSi単結晶体を支持するための支持
    基台と、 を含み、 前記ダイアフラムに加えられる圧力を、Si単結晶体の
    結晶面に垂直に圧縮力として作用させ、出力電極から圧
    縮力に対応した電圧を出力することを特徴とする半導体
    圧力変換器。
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