JPH0654255U - カム部材付きコネクタ - Google Patents

カム部材付きコネクタ

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JPH0654255U
JPH0654255U JP439893U JP439893U JPH0654255U JP H0654255 U JPH0654255 U JP H0654255U JP 439893 U JP439893 U JP 439893U JP 439893 U JP439893 U JP 439893U JP H0654255 U JPH0654255 U JP H0654255U
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connector
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fitting
groove
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Inventor
哲也 佐川
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日本エー・エム・ピー株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コネクタの嵌合に要する工程のうちカム部材
を所定位置まで引き出す工程を削減するとともに、コネ
クタの輸送中等におけるカム部材の損傷を防止するコネ
クタを提供すること。 【構成】 雄型コネクタ10は、嵌合側壁18にカム従動子
20、22を有する。雌型コネクタ30は、嵌合部36内を摺動
可能なカム部材60を収容する。カム部材60は、1対のア
ーム64のそれぞれに互いに向きの異なる第1溝部70及び
第2溝部72を有する略「く」の字状のカム溝66を形成す
る。雄型コネクタ10を雌型コネクタ30に仮嵌合させる
と、カム従動子20、22と第1溝部70、70との係合により
カム部材60が自動的に突出する。その後、カム部材60を
押し込むと、低操作力で両コネクタ10、30を嵌合でき
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は電気コネクタ、特にカム部材を雌型コネクタのハウジング内を所定方 向に摺動させることにより、小さな操作力で雄型コネクタと雌型コネクタとを互 いに嵌合或いは離脱させるカム部材付きコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等に搭載される電気又は電子機器を相互接続するためにコネクタが多く 用いられている。近年の電子機器等の複雑化、高性能化に伴い、それらを相互接 続するコネクタが多極化しつつある。コネクタの多極化が進むと、コネクタの嵌 合に要する力(操作力)が増大するので、手作業による嵌合操作が著しく困難乃 至不可能になる。
【0003】 そこで、カム部材を用いることにより操作力を低減して嵌合及び離脱操作を容 易にしたコネクタが提案されている。図10は、その従来例を示す分解斜視図であ る(特開昭61-203581 号公報参照)。図示のコネクタは、カム溝312 を設けたカ ム部材310 を収容する雌型コネクタ300 及びそのカム溝312 に沿って摺動するカ ム従動子322 を設けた雄型コネクタ320 を含む。カム溝312 は、雄型コネクタ32 0 の嵌合方向と略平行な導入部314 、その嵌合方向に対して傾斜した傾斜部316 、及びその嵌合方向と直交する水平部318 を有する。傾斜部316 の嵌合方向の成 分長さXは、その嵌合方向に直交する成分長さYより短く設定されている。この ため、雌型及び雄型コネクタ300 、320 の嵌合に要する操作力は、理想的にはX 及びYの比に低減される。
【0004】 これらの雌型及び雄型コネクタ300 、320 は、通常、個別にコネクタ製造業者 からハーネス製造業者に供給される。ハーネス製造業者においては、一般にカム 部材310 が雌型コネクタ300 から突出しない最終位置にある状態で雌型コネクタ 300 内に電線と接続したコンタクト(図示せず)を挿入し、ハーネスを完成させ る。このハーネスは、雄型コネクタ320 のハーネスとともに自動車等の最終製品 の製造業者に供給され、そこで雌型及び雄型コネクタ300 、320 の嵌合作業が行 われる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
これら従来例のコネクタを最終製品の製造業者において嵌合させる際に、最終 位置にあるカム部材310 を雌型コネクタ300 から引き出す工程、雌型及び雄型コ ネクタ300 、320 を位置合せ(仮嵌合)する工程、及びカム部材310 を移動させ る工程の計3工程を必要とする。秒単位で作業することが要求される最終製品の 製造に従事する作業者にとって、この3工程は負担である。
【0006】 そこで、カム部材310 を雌型コネクタ300 から突出した位置で仮係止させるこ とにより、カム部材310 を引き出す工程を削減して作業者の負担を軽減すること が考えられる。ところが、この場合、雌型及び雄型コネクタ300 、320 の嵌合作 業に至るまでの間に電線がカム部材310 に絡まる等の事故により、カム部材310 が損傷するおそれがある。
【0007】 従って、本考案は、前述の問題を解決するために、雄型及び雌型コネクタの嵌 合に要する工程を削減するとともにカム部材の損傷を防止するコネクタを提供す ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の請求項1に係るカム部材付きコネクタは、互いに嵌合する雄型及び雌 型コネクタと、該雌型コネクタの嵌合部内に前記雄型コネクタの嵌合方向に対し て交差する方向に摺動可能に収容されるカム部材とを具え、前記雄型コネクタの 嵌合側壁及び前記カム部材の1対のアームのいずれか一方に前記嵌合方向に対し て傾斜するカム溝を形成し、他方に該カム溝と係合するカム従動子を形成したカ ム部材付きコネクタにおいて、前記カム溝が互いに向きの異なる第1溝部及び第 2溝部からなる略「く」の字状に形成されていることを特徴とする。
【0009】 また、本考案の請求項2に係るカム部材付きコネクタは、互いに嵌合する雄型 及び雌型コネクタと、該雌型コネクタの嵌合部内に前記雄型コネクタの嵌合方向 に対して交差する方向に摺動可能に収容されるカム部材とを具え、前記雄型コネ クタの嵌合側壁及び前記カム部材の1対のアームのいずれか一方に前記嵌合方向 に対して傾斜する第1カム溝を形成し、他方に該第1カム溝と係合する第1カム 従動子を形成したカム部材付きコネクタにおいて、前記カム部材の1対のアーム 以外のアーム又は1対のアームの少なくとも一方に前記第1カム溝と向きの異な る第2カム溝を形成し、前記雄型コネクタに前記第2カム溝と係合する第2カム 従動子を設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
雄型及び雌型コネクタを位置合せ(仮嵌合)させると、カム溝の第1溝部及び カム従動子もしくは第2カム従動子及び第2カム溝の摺接によりカム部材が自動 的に雌型コネクタから突出する。次に、突出したカム部材を雌型コネクタ内に押 し込むことによりカム溝の第2溝部及びカム従動子もしくは第1カム従動子及び 第1カム溝が摺動し、雄型及び雌型コネクタが低操作力で嵌合する。略「く」の 字状に形成されたカム溝及びカム従動子もしくは第2カム従動子及び第2カム溝 の協働によりカム部材を引き出す工程が削減される。
【0011】
【実施例】
以下、本考案のカム部材付きコネクタの好適実施例について添付図面を参照し て詳細に説明する。図1は、本考案のカム部材付きコネクタの一実施例の嵌合前 の状態を示す斜視図である。図2は、図1のカム部材付きコネクタの嵌合過程を 示し、(A)初期状態、(B)雄型コネクタの仮嵌合途中の状態、(C)カム部 材が充分に突出した状態、(D)嵌合完了状態をそれぞれ示す図である。尚、図 2において、カム部材の一方のアームの大部分を省略している。
【0012】 図1において、雄型コネクタ10は、PBT等の合成樹脂製雄型ハウジング12と 、このハウジング12のコンタクト収容室14内に収容保持される複数の雌型コンタ クト16とを含む。雄型ハウジング12の対向する嵌合側壁18、18(一方のみ図示) の端部には、後述するカム溝と係合するカム従動子20、22及びこれらカム従動子 20、22より小径の突起24が形成されている。
【0013】 雌型コネクタ30は、PBT等の合成樹脂製雌型ハウジング32と、このハウジン グ32内に収容保持される複数の雄型コンタクト34と、雌型ハウジング32の箱状の 嵌合部36内に収容されるカム部材60とを含む。カム部材60は、操作部62の略両端 から平行に延びる1対のアーム64、64を有する。各アーム64、64は、雌型ハウジ ング32の一側面に設けられた開口38、38から挿入され、雄型コネクタ10の嵌合方 向に対して直交する方向に嵌合部36内を摺動可能である。
【0014】 雌型ハウジング32の嵌合部36端部には、雄型コネクタ10のカム従動子20、22及 び突起24のそれぞれが通過できる溝40、42、44が形成されている。溝44の幅は溝 40の幅より小さく設定されているので、カム従動子20が溝44を通過することがで きない。これにより、雄型コネクタ10が逆向きに嵌合する誤嵌合を防止する。ま た、雄型コネクタ10の嵌合側壁18の隅に突起24が設けられているので、雄型コネ クタ10の側面26若しくは角部28が雌型コネクタ30の嵌合部36内に自由に入り込む のを規制する。これにより、側面26若しくは角部28による雄型コンタクト34の損 傷を防止する。従って、雄型及び雌型コネクタ10、30の盲嵌合(blind mating) の際に起こるいわゆる「こじり」の問題を解決する。
【0015】 カム部材60の各アーム64の互いに対向する面には、雌型ハウジング32の溝40、 42、44のそれぞれに連通するカム溝66、66、68が形成されている。カム溝66は、 雄型コネクタ10の挿入方向に対して傾斜する第1溝部70及びこの第1溝部70と異 なる向きに傾斜する第2溝部72を有し、全体的には略「く」の字状をなす。尚、 アーム64を堅牢な構造にするために、カム溝66はアーム64を貫通していない。
【0016】 図2(A)に示される初期状態(位置)において、カム部材60は雌型コネクタ 30の嵌合部36から若干突出している。これは、雄型コネクタ10を嵌合部36内に挿 入する際に比較的小さな操作力でカム部材60を嵌合部36から突出移動させるため に、雄型コネクタ10の嵌合方向に対する第1溝部70の傾斜角度を第2溝部72のそ れより小さく設定したことに起因する。従って、必要であれば、それらの傾斜角 度を等しく設定し、初期位置を図2(D)に示される最終位置と同一にしてもよ い。コネクタ製造業者からの雌型コネクタの出荷は、図2(A)に示される態様 で行われる。この初期状態においては、カム部材60の弾性アーム76先端のラッチ 部78が雌型コネクタ30の仮係止突部46及び本係止突部48の間に位置するので、カ ム部材60は外力が作用しない限り移動しない。
【0017】 初期状態の雌型コネクタ30の嵌合部36内に雄型コネクタ10を挿入すると、カム 従動子20、22及び突起24と第1溝部70、70及びカム溝68とのそれぞれの係合によ り、カム部材60が図2(B)及び(C)に示されるように自動的に突出する。図 2(A)から図2(C)までの間の過程において、雄型及び雌型コネクタ10、30 のそれぞれに収容されるコンタクト16、34(図1)は互いに嵌合していない。こ のため、図2(C)に示される位置まで雄型コネクタ10を挿入するために必要な 操作力は極めて小さい。図2(C)に示される、カム部材60が充分に突出した位 置において、弾性アーム76のラッチ部78が段部50に係止するので、雌型コネクタ 30からのカム部材60の離脱が防止される。また、弾性アーム76のラッチ部78と突 部52との当接によりカム部材60の突出方向とは逆方向への移動が制限される。段 部50及び突部52によるカム部材60の移動制限は雄型コネクタ10を挿入する作業者 とカム部材60を押し込む作業者とが異なる場合に特に有効である。尚、これらの 作業者が同一である場合、突部52は必ずしも必要ではない。また、雄型コネクタ 10の離脱を防止するために、雄型及び雌型コネクタ10、30の間に仮係止機構を設 けてもよい。
【0018】 図2(C)に示される位置でのカム部材60の操作部62を雌型コネクタ30に向っ て押し込むと、カム従動子20、22及び第2溝部72、72との係合により、雄型及び 雌型コネクタ10、30の嵌合が進行し、コンタクト16、34の嵌合が開始する。第2 溝部72は従来例と同様に所定の傾きに設定され、両コネクタ10、30の嵌合操作に 要する操作力を低減する。尚、カム部材60の溝74は雄型コネクタ10の突部24の移 動を妨げないようにするために設けたものであるが、積極的に突部24と係合させ てもよい。
【0019】 図2(D)に示される嵌合完了状態において、カム従動子20、22は第2溝部72 、72先端の水平部80と当接する。また、この状態では、弾性アーム76のラッチ部 78が本係止部48と係止するので、これらの作用により両コネクタ10、30の嵌合状 態が維持される。尚、この状態では、カム部材60のアーム64の先端が雌型コネク タ30の嵌合部36の一面から突出する。従来、両コネクタ10、30の嵌合状態からカ ム部材60を引き出すことは、操作部62が把持しにくい等の理由により困難であっ た。そこで、本実施例では突出したアーム64の先端を押圧することによりカム部 材60を引き出し方向へ移動させることができるので、操作部62が把持し易くなり 、両コネクタ10、30の嵌合解除が容易になる。
【0020】 本実施例ではカム部材60にカム溝66、66を形成し、雄型コネクタ10にカム従動 子20、22を形成したが、カム部材にカム従動子を、雄型コネクタにカム溝をそれ ぞれ形成してもよい。尚、この場合、カム溝は逆「く」の字に形成されることが 容易に理解されるであろう。
【0021】 図3乃至図6は、本考案のカム部材付きコネクタの第2実施例を示す図である 。図3は、雄型コネクタを示し、(A)正面図、(B)側面図である。図4は、 カム部材を示し、(A)平面図、(B)(A)における線B−Bに沿った断面図 、(C)(A)における線C−Cに沿った断面図である。図5は、コネクタの嵌 合過程における第2カム従動子及び第2カム溝の係合関係を示し、(A)初期状 態、(B)雄型コネクタの仮嵌合途中の状態、(C)カム部材の突出量が最大の 状態、(D)嵌合完了状態をそれぞれ示す図である。図6は、コネクタの嵌合過 程における第1カム従動子及び第1カム溝の係合関係を示した、図5と同様の図 である。
【0022】 図3において、本実施例の雄型コネクタ110 のハウジング112 の嵌合面114 に は、その長手方向に沿って長溝116 が形成されている。この長溝116 は後述する カム部材160 の第2アーム164 が摺動するためのものであり、嵌合面114 に隣接 する長溝116 の内壁には第2カム従動子118 、118 が形成されている。また、嵌 合面114 から離れたハウジング112 の嵌合側壁120 には第1カム従動子122 、12 4 が形成されている。
【0023】 図4において、カム部材160 は、その操作部162 の略両端から延びる第1アー ム166 、166 及びこれら第1アーム166 、166 の間にこれらと平行に延びる第2 アーム164 を有する。第1アーム166 、166 は雄型コネクタ110 の挿入方向に対 し、約73°傾斜した第1カム溝172 、174 を有する。また、第2アーム164 は、 第1カム溝172 、174 と異なる向きに約55°傾斜した第2カム溝168 、170 をそ れぞれ有する。尚、第2カム溝168 、170 は、第1カム溝172 、174 と同様に略 全長にわたる平行な線形状により画定されてもよいが、金型構造を考慮して図示 の形状に到った。
【0024】 雌型コネクタ130 のハウジング132 については詳細に図示していない。ハウジ ング132 の箱状の嵌合部134 (図4)にカム部材160 の3本のアーム164 、166 、166 を受容する開口(図示せず)を有する点及び弾性アームを省略している点 以外は第1実施例の雌型ハウジングと略同様である。尚、必要に応じて弾性アー ムを設けてもよい。
【0025】 図5(A)及び図6(A)に示される初期状態(位置)において、カム部材16 0 のアーム164 、166 、166 は雌型ハウジング132 の嵌合部134 内に収容されて いるので雌型コネクタ130 の輸送中等に破損或いは変形するおそれがない。雄型 コネクタ110 を雌型コネクタ130 の嵌合部134 内に挿入すると、雄型コネクタ11 0 の第2カム従動子118 、118 がカム部材160 の第2カム溝168 、170 と当接す る。
【0026】 図5(B)に示されるように、雄型コネクタ110 が嵌合部134 内を進入すると 、第2カム従動子118 、118 及び第2カム溝168 、170 の係合によりカム部材16 0 が図の右方へ自動的に突出する。図5(A)及び図6(A)から図5(C)及 び図6(C)までの間の過程において、雄型コネクタ110 のコンタクト(図示せ ず)及び雌型コネクタ130 のコンタクト(図示せず)が互いに嵌合していないと ともに第1カム従動子122 、124 は第1カム溝172 、174 と係合していない。こ の結果、図5(C)及び図6(C)に示される位置まで雄型コネクタ110 を挿入 するために必要な操作力は極めて小さい。
【0027】 図5(C)及び図6(C)に示される、カム部材160 の突出量が最大の位置に おいて、第2カム従動子118 、118 及び第2カム溝168 、170 の係合が外れると 同時に、第1カム従動子122 、124 が第1カム溝172 、174 の導入部176 、178 に挿入される。この位置でカム部材160 を雌型コネクタ130 から離脱する方向に 外力が作用しても第1カム従動子122 、124 が導入部176 、178 により抜け止め されるので、カム部材160 は離脱しない。尚、導入部176 、178 には図6(C) の位置に至るまでに第1カム従動子122 、124 の移動を阻害しないようにテーパ 面176a、178a(図4)が形成されている。
【0028】 図5(C)及び図6(C)の位置からカム部材160 を図の左方へ押圧すると、 第1カム従動子122 、124 及び第1カム溝172 、174 の係合により雄型及び雌型 コネクタ110 、130 の実質的な嵌合が開始する。その後、図5(D)及び図6( D)に示される位置で両コネクタ110 、130 の嵌合が完了する。
【0029】 図7乃至図10は、本考案のカム部材付きコネクタの第3実施例を示す図である 。図7は、雄型コネクタを示し、(A)正面図、(B)側面図である。図8は、 カム部材を示し、(A)平面図、(B)断面図である。図9は、コネクタの嵌合 過程を示し、(A)初期状態、(B)雄型コネクタの仮嵌合途中の状態、(C) カム部材の突出量が最大の状態、(D)嵌合完了状態をそれぞれ示す図である。
【0030】 図7において、本実施例の雄型コネクタ210 のハウジング212 は、嵌合面214 の一部から一方の嵌合側壁216 と面一に突出する平板状突部218 を有する。この 平板状突部218 には外方へ向く2つの細長い第2カム従動子220 、220 が設けら れ、後述するカム部材260 の第2カム溝の傾斜に対応して傾斜する。ハウジング 212 の対向する側壁216 、216 には2個の第1カム従動子222 、222 がそれぞれ 形成されている。従って、一方の側壁216 には第1カム従動子222 、222 及び第 2カム従動子222 、222 が共に形成されることになる。
【0031】 図8において、カム部材260 は、操作部262 の両端から平行に延びる1対の第 1及び第2アーム264 、266 を有する。第1アーム264 には第1カム溝270 、27 0 及びこの第1カム溝270 と交差する第2カム溝268 、268 が形成されている。 第2実施例と同様に金型構造を考慮したため、第2カム溝268 は図示の形状にな っている。第2アーム266 には、第1カム溝270 、270 のみが設けられている。
【0032】 図9(A)に示される初期状態(位置)において、カム部材260 のアーム264 、266 (アーム264 のみ図示)は第2実施例と同様に雌型コネクタ230 のハウジ ング232 の嵌合部234 内に収容されており、破損、変形等のおそれがない。図9 (B)に示されるように、雄型コネクタ210 を挿入すると、雄型コネクタ210 の 第2カム従動子220 、220 及びカム部材260 の第2カム溝268 、268 の係合によ り、カム部材260 が自動的に雌型コネクタ230 から図の右方へ突出する。尚、各 第2カム溝268 は各第1カム溝270 によりその一部が切断されるとともに、図9 (A)から図9(B)に至る過程で各第2カム従動子220 が切断された箇所を通 過する。このため、第2カム従動子220 が第2実施例と同様に円形であれば、第 1カム溝270 に嵌入するおそれがある。そこで、本実施例では第2カム従動子22 0 を切断箇所より長い細長い形状とし、第1カム溝270 に嵌入することなく第2 カム溝268 に沿って円滑に摺動するようにした。
【0033】 図9(C)に示されるカム部材260 の最大突出量の位置から前述の実施例と同 様にカム部材260 を図の左方に押圧すると、雄型及び雌型コネクタ210 、230 は 図9(D)に示される嵌合完了状態に至る。尚、本実施例では、雌型ハウジング 232 の底面に孔(図示せず)を設け、嵌合完了時に雄型ハウジング212 の平板状 突部218 が孔を貫通する。平板状突部218 は嵌合完了時に機能しない部材である ので、この平板状突部218 を逃げる孔を雌型ハウジング232 に設けたことにより 雌型ハウジング232 を小型化にすることが可能になる。尚、本実施例では平板状 突部218 を一方の側壁216 の延長上に設けたが、両方の側壁216 、216 にそれぞ れ設けてもよい。
【0034】 前述の第2及び第3実施例では、第1実施例と異なり、カム部材を突出させる ためのカム溝及び両コネクタを低操作力で嵌合させるためのカム溝を連続させな いで別々に形成したので、両コネクタの嵌合方向におけるカム部材の長さを小さ くし、ひいてはコネクタの小型化を達成できる。さらに、第3実施例では、第1 カム溝及び第2カム溝を同一の第1アームに形成したので、嵌合方向におけるコ ネクタの長さを小さくするばかりではなく、コネクタの幅(図9における紙面方 向の長さ)も小さくすることができる。尚、第1実施例の変形例と同様に、カム 部材にカム従動子を、雄型コネクタにカム溝を設けてもよい。
【0035】
【考案の効果】
本考案によれば、雄型及び雌型コネクタの嵌合に必要な工程のうち、カム部材 を所定位置まで引き出す工程が削減でき、作業者の負担の軽減及び嵌合に要する 作業時間の短縮が可能になる。また、雄型及び雌型コネクタの嵌合作業前におい てはカム部材が雌型コネクタから殆ど又は全く突出しないので、梱包がコンパク トとなり、また雌型コネクタの輸送中、或いはハーネス製造作業等におけるカム 部材の損傷を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のカム部材付きコネクタの一実施例の嵌
合前の状態を示す斜視図である。
【図2】図1のカム部材付きコネクタの嵌合過程を示
し、(A)初期状態、(B)雄型コネクタの仮嵌合途中
の状態、(C)カム部材の突出量が最大の状態、(D)
嵌合完了状態をそれぞれ示す図である。
【図3】本考案のカム部材付きコネクタの第2実施例の
雄型コネクタを示し、(A)正面図、(B)側面図であ
る。
【図4】本考案の第2実施例のカム部材を示し、(A)
平面図、(B)(A)における線B−Bに沿った断面
図、(C)(A)における線C−Cに沿った断面図であ
る。
【図5】本考案の第2実施例のコネクタの嵌合過程にお
ける第2カム従動子及び第2カム溝の係合関係を示し、
(A)初期状態、(B)雄型コネクタの仮嵌入途中の状
態、(C)カム部材の突出量が最大の状態、(D)嵌合
完了状態をそれぞれ示す図である。
【図6】本考案の第2実施例のコネクタの嵌合過程にお
ける第1カム従動子及び第1カム溝の係合関係を示し、
(A)初期状態、(B)雄型コネクタの仮嵌合途中の状
態、(C)カム部材の突出量が最大の状態、(D)嵌合
完了状態をそれぞれ示す図である。
【図7】本考案のカム部材付きコネクタの第3実施例の
雄型コネクタを示し、(A)正面図、(B)側面図であ
る。
【図8】本考案の第3実施例のカム部材を示し、(A)
平面図、(B)断面図である。
【図9】本考案の第3実施例のコネクタの嵌合過程を示
し、(A)初期状態、(B)雄型コネクタの仮嵌合途中
の状態、(C)カム部材の突出量が最大の状態、(D)
嵌合完了状態をそれぞれ示す図である。
【図10】従来例のカム作動型コネクタを示す分解斜視
図である。
【符号の説明】
10、110 、210 雄型コネクタ 18、120 、216 嵌合側壁 20、22 カム従動子 30、130 、230 雌型コネクタ 36、134 、234 嵌合部 60、160 、260 カム部材 64、164 、166 、264 、266 アーム 66 カム溝 70 第1溝部 72 第2溝部 118 、220 第2カム従動子 122 、124 、222 第1カム従動子 168 、170 、268 第2カム溝 172 、174 、270 第1カム溝

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに嵌合する雄型及び雌型コネクタ
    と、該雌型コネクタの嵌合部内に前記雄型コネクタの嵌
    合方向に対して交差する方向に摺動可能に収容されるカ
    ム部材とを具え、前記雄型コネクタの嵌合側壁及び前記
    カム部材の1対のアームのいずれか一方に前記嵌合方向
    に対して傾斜するカム溝を形成し、他方に該カム溝と係
    合するカム従動子を形成したカム部材付きコネクタにお
    いて、 前記カム溝が互いに向きの異なる第1溝部及び第2溝部
    からなる略「く」の字状に形成されていることを特徴と
    するカム部材付きコネクタ。
  2. 【請求項2】 互いに嵌合する雄型及び雌型コネクタ
    と、該雌型コネクタの嵌合部内に前記雄型コネクタの嵌
    合方向に対して交差する方向に摺動可能に収容されるカ
    ム部材とを具え、前記雄型コネクタの嵌合側壁及び前記
    カム部材の1対のアームのいずれか一方に前記嵌合方向
    に対して傾斜する第1カム溝を形成し、他方に該第1カ
    ム溝と係合する第1カム従動子を形成したカム部材付き
    コネクタにおいて、 前記カム部材の前記1対のアーム以外のアーム又は前記
    1対のアームの少なくとも一方に前記第1カム溝と向き
    の異なる第2カム溝を形成し、 前記雄型コネクタに前記第2カム溝と係合する第2カム
    従動子を設けたことを特徴とするカム部材付きコネク
    タ。
JP439893U 1992-10-27 1993-01-21 カム部材付きコネクタ Pending JPH0654255U (ja)

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