JPH0654187B2 - 負圧防止機構付膨張弁 - Google Patents

負圧防止機構付膨張弁

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JPH0654187B2
JPH0654187B2 JP4136687A JP13668792A JPH0654187B2 JP H0654187 B2 JPH0654187 B2 JP H0654187B2 JP 4136687 A JP4136687 A JP 4136687A JP 13668792 A JP13668792 A JP 13668792A JP H0654187 B2 JPH0654187 B2 JP H0654187B2
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JP
Japan
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pressure
refrigerant
valve body
valve
chamber
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JP4136687A
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Inventor
勝 渡部
秀樹 中西
Original Assignee
株式会社不二工機製作所
日本電装株式会社
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Publication date
Application filed by 株式会社不二工機製作所, 日本電装株式会社 filed Critical 株式会社不二工機製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は制御室内の温度が一定値
以下の低温になっても低圧側の圧力が負圧にならないよ
うにした負圧防止機構付膨張弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の膨張弁は図2に示すようなもの
で、感温筒1内の冷媒の温度が低下すると、それに接続
された制御室2内の冷媒の温度即ち圧力も低下し、この
ため弁体3はばね4の弾力により閉止する。
【0003】前記弁体3が閉止すると、圧縮機は運転を
続けているため冷却回路は負圧となり、特に圧縮機がロ
ータリ式のものであると、圧縮機内の潤滑油の蒸発が激
しくなり圧縮機の機能が低下するという問題点があっ
た。
【0004】この問題点を解決するために感温筒を除去
して制御室内に一定圧力の不活性ガスを封入した定圧膨
張弁というものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の低圧膨張弁は感
温筒がついていないため、蒸発器の温度が設定温度より
低くなっても制御室内の不活性ガスの圧力は低下するこ
とがなく、従って弁体は所定の開度を維持し、冷媒は高
圧側から低圧側に流れるため膨張弁の低圧側圧力が負圧
になることがなく、前記のような問題点は解決し得るも
のの感温筒がないため微妙な温度制御ができないという
問題点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記のような問
題点を解決するためになされたもので、本発明によれば
弁本体と制御室との間に低圧側出口路の冷媒の圧力より
も高く設定された一定圧の冷媒を封入すると共に、内部
にストッパを収納した定圧室を設けたものである。
【0007】
【作用】前記のように構成することにより、制御室内の
冷媒が所定値内でその温度、圧力が変化する場合は、そ
れに対応して弁体が開閉方向に偏位して冷媒の流量を制
御して蒸発器を所定温度に保つ。これに対し制御室内の
冷媒の温度が異常に低下した場合には、制御室と定圧室
との間のダイヤフラムが制御室内壁に当接して、それ以
上偏位せず停止する。
【0008】そして定圧室内の冷媒の圧力は低圧側の出
口路の冷媒の圧力よりも高いから、定圧室と低圧側との
間のダイヤフラムは弁本体側に偏位し、低圧側支持板を
介して作動棒はばね受け側に偏位し、弁体は弁座を閉止
しない。従って、高圧側の入口路内の高圧の冷媒は低圧
側の出口路内に流入し、低圧側の冷媒の圧力は負圧にな
ることはない。このため圧縮機は潤滑油が蒸発すること
もなく円滑に運転をし得るものである。
【0009】
【実施例】以下、図面に示す一実施例について説明す
る。11は弁本体で、冷媒の高圧側入口路12と低圧側
出口路13とを有する。図示してないが前記入口路12
は凝縮機に、また前記出口路13は蒸発器に夫々接続さ
れている。
【0010】前記入口路12と出口路13との間には流
路14が設けられており、この流路14に弁座15が形
成されている。16は球状の弁体で、前記弁座15に対
向している。17は弁棒で、その先端に前記弁体16を
溶接等により固着している。18はばね受けで、このば
ね受け18に対向して前記弁本体11に螺合された調節
ナット19との間にばね20を介挿している。
【0011】然して、前記弁棒17はばね受け18内に
圧入されている。このため弁体16は、ばね20の弾力
により弁座15側に偏位している。前記弁本体11の図
において上方には定圧室Aを形成する筒状の定圧室カバ
ー21がダイヤフラム22を介して気密に取付けられて
いる。
【0012】前記定圧室Aの更に上方には、制御室23
が他のダイヤフラム24を介して同じく気密に取付けら
れている。25は定圧室カバー21と共に制御室23を
形成するカバーである。26は図示しない蒸発器の出口
側配管に接して設けられた感温筒で、細管27を介して
前記制御室23に連結されている。前記定圧室Aには低
圧側出口路13内の冷媒(不活性ガス)の設定された圧
力より高い圧力の冷媒が封入されている。
【0013】然して、前記定圧室A内の冷媒の圧力は例
えば0.9kg/cm2 であり、前記出口路13内の冷媒の
設定圧力は0.35kg/cm2 が好ましく、前記ばね20
の弾力は両者の差、即ち0.55kg/cm2 ということに
なる。
【0014】前記定圧室A内には両ダイヤフラム22,
24に両面が当接してI形のストッパ28が介挿されて
いる。また、前記ダイヤフラム22の弁本体側には支持
板29が当接しており、この支持板29と前記ばね受け
18との間に作動棒30が弁本体11を貫通して設けら
れている。
【0015】次に、前記のように構成された膨張弁の作
用について述べる。
【0016】今蒸発器内の温度が低下すると、制御室2
3内の冷媒の温度も感温筒26、細管27を介して低下
し、これに伴い圧力も低下する。前記制御室23内の冷
媒の圧力Pが低下すると、低圧側圧力が設定された圧力
より高い場合は、定圧室A内の冷媒の圧力に関係なくダ
イヤフラム24はストッパ28を介してダイヤフラム2
2の低圧側の圧力に押されカバー25側に偏位する。
【0017】ダイヤフラム22もダイヤフラム24及び
ストッパ28と連動して偏位するから、ばね受け18は
ばね20の弾力により作動棒30及び支持板29と共に
定圧室A側に偏位し、従って弁体16は弁棒17と共に
弁座15側に移行する。このため、前記入口路12から
流路14を経て出口路13へ流れる冷媒の流量は制限さ
れて、蒸発器は所定の温度に制御される。
【0018】また蒸発器の温度が高くなると、前記とは
逆に制御室23内の冷媒の圧力は高くなり、ダイヤフラ
ム24はストッパ28を介してダイヤフラム22を弁本
体11側に偏位させる。
【0019】ダイヤフラム22が弁本体11側に偏位す
ると、支持板29及び作動棒30も同方向に偏位し、ば
ね受け18をばね20の弾力に抗して図において下方に
押圧するから、弁体16は弁棒17と共に弁座15より
離間し、所定量の冷媒を入口路12、流路14を経て出
口路13に供給するから、蒸発器の温度は所定の温度に
制御される。
【0020】更に蒸発器の温度が一定値以下に低下する
と、前記と同様に感温部を介して制御室23内の冷媒の
圧力も一定値以下に低下するので、ストッパ28はダイ
ヤフラム24を介してカバー25に当接する。この状態
ではダイヤフラム22がストッパ28の下端より離間し
て自由に偏位可能な状態となる。従って、これ以後は定
圧室A内の圧力P1 と下側のダイヤフラム22の下部に
作用する低圧側冷媒圧力P2 及びばね20のばね圧P3
の和とがつりあうように、下側ダイヤフラム22が偏位
して支持板29、作動棒30、弁棒17を介して弁体1
6の開度が制御され、この結果低圧側圧力P2 が定圧室
Aの圧力P1 とばね20のばね圧P3 との差(P1 −P
3 )によって定まる一定圧力に制御される。
【0021】このように感温筒26の温度が異常に低下
しても、高圧側の入口路12内の冷媒は流路14を経て
低圧側の出口路13内に流入し得るから、低圧側の圧力
は負圧となることはなく、圧縮機の冷却油は蒸発せず、
従って圧縮機の機能が低下することはない。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように本発明による時は、弁
本体と制御室との間にストッパを有する定圧室を設ける
という簡単な構成により、感温筒内の冷媒の温度が異常
に低下し、その圧力が異常に低下しても、弁体は高圧側
入口路と低圧側入口路とを閉止することがないから、低
圧側が負圧になることがなく、常に安定した冷却運転を
なし得るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による膨張弁の概略縦断面
図。
【図2】蒸発器を接続した従来の膨張弁の概略図。
【符号の説明】
11…弁本体、 12…高圧側入口路、 13…低圧側
出口路、15…弁座、16…弁体、18…ばね受け、2
0…ばね、A…定圧室、21…定圧室カバー、22,2
4…ダイヤフラム、 23…制御室、26…感温筒、2
8…ストッパ、30…作動棒。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒の高圧側入口路及び該入口路と弁座
    を介して連通する低圧側出口路を有する弁本体と、前記
    出口路に形成された弁室内において常時ばね圧によりば
    ね受けを介して前記弁座側に偏位している弁体と、前記
    弁本体に対向して設けられ且つ感温筒と接続されて内部
    に冷媒を封入した制御室と、この制御室と前記弁本体と
    の間に互いに対向するダイヤフラムを介して気密に設け
    られ前記低圧側出口路内の冷媒の圧力より高く設定され
    た圧力の冷媒を封入した定圧室と、この定圧室内に設け
    られ前記両ダイヤフラムに対向する面が当接するストッ
    パと、前記弁本体と定圧室との間のダイヤフラムと前記
    ばね受けとの間に弁本体を貫通して設けられた作動棒と
    よりなる負圧防止機構付膨張弁。
JP4136687A 1992-05-28 1992-05-28 負圧防止機構付膨張弁 Expired - Lifetime JPH0654187B2 (ja)

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CN115164345B (zh) * 2022-06-13 2023-11-24 青岛海尔空调电子有限公司 用于控制列间空调的方法及装置、列间空调、存储介质

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