JPH0654175U - 電路しゃ断装置 - Google Patents

電路しゃ断装置

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JPH0654175U
JPH0654175U JP9336492U JP9336492U JPH0654175U JP H0654175 U JPH0654175 U JP H0654175U JP 9336492 U JP9336492 U JP 9336492U JP 9336492 U JP9336492 U JP 9336492U JP H0654175 U JPH0654175 U JP H0654175U
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vacuum
vacuum valve
drive rod
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Inventor
千人 小島
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愛知電機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真空バルブを引出線の引出位置や主母線の取
付位置と対応させて、任意の位置に取付けることができ
るようする。 【構成】 台車フレーム11の前面に絶縁筒12を回動
可能に取付け、この絶縁筒12に真空バルブ18a,1
8b,18cを水平方向に三相分並列に取付け、台車フ
レーム11内の操作機構11aと連動する駆動杆19
と、真空バルブ18a,18b,18cの可動電極を三
相分共動駆動するカップリング22とを水平方向の位置
で駆動可能に連接し、真空バルブ18a,18b,18
cを、前記駆動杆19を中心として絶縁筒12により一
体的に回動させて、引出線及び主母線との接続位置を任
意に変更可能としたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電路における主母線の引出位置に対応して、任意の方向に捻回して 取付可能となした高圧用の電路しゃ断装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に高圧受電設備の構成は、図13に概略的に示すように、主母線Aよりし ゃ断装置B、変流器(図示せず)等を介して引出線Cに接続され、この引出線C から直接又は変圧器を介して各負荷に分岐接続されている。そして、前記高圧受 電設備には、従来から図12で示すような例えば、真空しゃ断装置が一般に使用 されており、従来のしゃ断装置の一例として真空しゃ断装置Bの構造を説明する 。図12において、1は真空バルブで、各相毎に分割又は独立の絶縁フレーム2 にそれぞれ三相分並列配置して収納され、これら各絶縁フレーム2は、図示しな い投入及び引外し用の制御装置等を含む各種の機構部品を具備して構成した操作 機構3aを内蔵する台車フレーム3に強固に取付けられている。4はバルブ1内 の図示しない固定電極の通電軸4aと接続する上部導体、5は同じく真空バルブ 1内の図示しない可動電極の通電軸5aと接続する下部導体で、この下部導体5 の基部には、絶縁ロッド6と連接して前記可動電極に対して開閉自在に接離させ る前記通電軸5aが、導電性の軸受部材を介して上下動可能に挿通されている。 7は台車フレーム3内の操作機構3aと連動する主軸7aに取付けた操作レバー で、絶縁ロッド6を真空バルブ1の開閉操作時上下動させる。そして、前記しゃ 断装置Bは、電磁石等からなる投入装置による投入操作力や、しゃ断ばね等を備 えた引外し装置からなるしゃ断操作力を受けて真空バルブ1を開閉操作するもの である。
【0003】
【考案が解決するための課題】
前記のように構成されたしゃ断装置Bにおいては、次に示すような問題があっ た。 (1)、真空バルブ1は台車フレーム3に対して縦向(垂直方向)に三相分並列 状態で取付けられているため、真空バルブ1の上下部に設けた上部及び下部の各 導体4,5は、前記真空バルブ1を上下方向から挟む状態でしか配置することが できなかった。この結果、上,下部の導体4,5先端に取付けた挟圧型の接触金 具9と図示しない閉鎖箱側等に設けた外部接続端子8とを確実に接続するために は、外部接続端子8の取付位置は必然的にしゃ断装置B側の導体4,5と合致さ せる必要があったので、主母線Aや引出線Cの引出位置等がおのずと限定される ため、これらの設計自由度が少なくなるという問題があった。 (2)、又、前記のように、主母線Aや引出線Cの導体配置が限定されることに よって、高圧受電設備内を収納する閉鎖箱内にデットスペースが生じやすく、こ れにより、高圧受電設備の効率的な配置設計を行うことが困難であった。 (3)、更に、前記の問題点を解消するために、例えば、しゃ断装置Bの上,下 部の導体4,5を垂直及び水平方向に取付けることができるように工夫をしたり 、あるいは、真空バルブ1を垂直(縦向)方向から水平方向(横向)に1括変換 して取付けることも考えられるが、前者においては、導体の構造が複雑化するば かりか、製作に手間がかかりコスト高を招く問題があった。又、後者においては 、真空バルブ1の開閉操作を行う操作機構3aと前記真空バルブ1との駆動結合 に問題があり、特に、操作機構3aと真空バルブ1との連結構造は、真空バルブ 1の取付位置に応じてその都度、操作機構3aの主軸7aやその操作レバー7の 取付位置を変更しなければならない煩わしさがあった。 (4)、又、前記しゃ断装置Bを備えた高圧受電設備を収納する閉鎖箱には、引 出線Cとか負荷側の点検にあたり、安全性を考慮して接地開閉器ESを備えるこ とがあるが、この接地開閉器ESの設置と、引出線等導体の配置方向の限定とに よって前記閉鎖箱は、占積率の拡大とデットスペースの増大により大型化すると いう問題もあった。
【0004】 本考案は、前記の問題点に鑑み、真空バルブを内蔵する絶縁容器に取付けた絶 縁筒を、任意の方向に回動させて台車フレームに取付けることにより、主母線等 導体の配置自由度の拡大がはかれるとともに、これによって、しゃ断装置を備え たキュービクル等高圧受電設備を収納する閉鎖箱のデットスペースの効率的な使 用をはかり、かつ、その小型化を可能としたしゃ断装置を提供することを目的と する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前記の問題点を解消するために、台車フレームに対して円筒形の絶 縁筒を、例えば、90°,180°というように左右いづれの方向にも捻回可能 に取付け、この絶縁筒の取付板には真空バルブを所定の絶縁距離を保って水平方 向(横向)に三相分並列配置し、中心の真空バルブと対応する位置には、台車フ レーム内の操作機構と往復動可能に当接する駆動杆と、真空バルブの操作ロッド とをカップリングを介して往復動及び回動可能に連接し、前記三相分の真空バル ブには、可動電極と接続する一方の通電軸に導電性の軸受部材を介して取付けた 上部導体を、絶縁筒の真空バルブを備えた絶縁容器の取付板を貫通させて絶縁筒 外に水平に引出し、又、真空バルブの固定電極と接続する他の通電軸には下部導 体を一体的に連接して前記上部導体と平行させて水平に引出し、これら上,下部 の導体にはそれぞれ主母線や側引出線の外部接続端子と接続するチューリップ形 のコンタクトを止着して構成したので、その作用は次に示すとおりである。
【0006】
【作用】
本考案は、真空バルブを三相分並列配置した絶縁筒を、台車フレームに対して 例えば、90°,180°というように、左右いづれの方向にも回動して設置す ることができるように構成してあるので、閉鎖箱内の主母線等に接続した外部接 続端子の取付位置が縦,横のいづれの方向であっても、又、真空バルブの上部導 体を下側に移動させた場合等、真空バルブを外部接続端子の取付位置に対応させ て設置することが可能なため、しゃ断装置の設置に伴う閉鎖箱内の前記導体配置 の設計自由度を格段に向上させることができる。
【0007】 又、真空バルブを180°周方向に反転させて使用する場合、上部導体と接続 する位置に接地用端子を具備させて閉鎖箱内の導体配置を考慮することにより、 接地開閉器の必要がなくなるため、しゃ断装置を接地させて引出線や負荷側の点 検を安全に行うことができるので至便であり、かつ、経済的である。更に、真空 バルブを具備した絶縁筒は台車フレームに対して操作機構と当接する駆動杆を中 心として任意の角度捻回して取付けることができるため、絶縁筒の捻回に際して 真空バルブの取付位置を変更したり、真空バルブと操作機構との駆動結合関係を 変更するような必要は全くなく、真空バルブの取付位置の変換作業を容易に、し かも、確実に行うことができる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案を真空しゃ断装置に適用した実施例を図1及び図6,7により説 明する。図1に示す真空しゃ断装置Bにおいて、11は台車フレームで、内部に は投入電磁石やしゃ断ばねa、ロッドb等の機構部品を用いて構成した操作機構 11aが収容されている。12は前記台車フレーム11の前面板11bと、支持 フレーム11cにとにまたがって取付けた円筒形の絶縁筒で、締付ボルト13に て台車フレーム11に着脱自在に取付けられている。そして、前記絶縁筒12の 取付けに際しては、例えば、支持フレーム11cと絶縁筒12との固定は、図6 で示すように、絶縁筒12の内周面に沿って90°の間隔でナット14を収納し た支持部15を絶縁筒12と一体的に形成し、支持フレーム11cの下側からば ね部材16を介して締付ボルト13をナット14に螺着することにより、絶縁筒 12と支持フレーム11cとを一体的に固定する。又、絶縁筒12と台車フレー ム11の前面板11bとを固定する場合も、前記同様に、前面板11bの裏面に ナットを収納した支持部15aを90°の間隔を保って円周方向に形成し、この 支持部15aに締付ボルト13をばね部材を介して止着する。この結果、絶縁筒 12は、支持フレーム11cと台車フレーム11の前面板11bの2ケ所におい て強固に止着することができる。
【0009】 17は台車フレーム11に取付けた絶縁筒12の開口端に被着した真空バルブ 18a,18b,18cの取付板で、この取付板17の外側方向(図1の右側) には三相分の真空バルブ18a,18b,18cが、それぞれ絶縁容器18内に 封入された状態で水平方向に横一列状態となって配設されている。19は操作機 構11a内のロッドbを含む図示しない機構部と接離可能に当接されて図1の水 平方向に軸受19aを介して往復移動及び円周方向に回動自在となして台車フレ ーム11の前面板11bより突出させた駆動杆で、絶縁ロッド20を介して三相 分の真空バルブ18aないし18cのうち、中央の真空バルブ18bの図示しな い可動電極と接続する通電軸21と連動可能に連設されている。次に、前記駆動 杆19と絶縁ロッド20との連結構造を説明する。図7において、駆動杆19と 絶縁ロッド20はカップリング22により取外し自在に連結されており、駆動杆 19はカップリング22の一方を形成する円形の取付円板22aに溶着し、この 駆動杆19の先端に穿設した遊穴23から、カップリング22の他方を形成する 長尺状の長板22bの透孔24を貫通させて連結ボルト25を絶縁ロッド20に 螺合することにより、駆動杆19と絶縁ロッド20とを連結する。25aはカッ プリング22と絶縁ロッド20との間に介挿した圧縮ばねである。
【0010】 なお、真空バルブ18a,18cにおいては、図2で示すように、カップリン グ22の長板22bの両端部において、この長板22bと絶縁ロッド20のロッ ド部分とを、圧縮ばね25aを介してカップリング22が水平方向に移動可能と なして固定ボルト26にて支持することにより、駆動杆19の操作力が前記カッ プリング22を介して伝達されることになるため、真空バルブ18a,18b, 18cは駆動杆19の操作力により三相分同時に開閉作動させることができる。 27は真空バルブ18aないし18cの各電極と接続する通電軸21に導電性の 軸受部材28を介して接続した引出導体で、図1で示すように、絶縁筒12内で ほぼ直角に折り曲げて取付板17から絶縁容器18と平行に引出し、該絶縁容器 18の閉蓋29周縁において上下方向に延設した支持片29a上に支着する。そ して、前記支持片29aの先端には上部導体30が一体的に連接される。31は 真空バルブ18a,18b,18cの図示しない各固定電極と接続する通電軸2 1aと一体的に接続されて絶縁容器18の閉蓋29から引出導体27と平行に導 出した下部導体、32は上部及び下部導体30,31の先端に止着した例えば、 円筒形をなしたチューリップ形のコンタクトで、前記各導体30,31と、図1 ,4で示すように、主母線A及び引出線C側にそれぞれ取付けた外部接続導体3 3,34とを抜き差し可能に接触保持させる。なお、図4の35は接地用端子で 、図示しない閉鎖箱内において、接地線を介して接地されており、真空バルブ1 8a,18b,18cの、上部導体30を、例えば、180°反転した位置に設 けてある。36は絶縁筒12の基部内周面にカップリング22の長板bが回動す るのを阻止する係止ガイドである。
【0011】 次に、本考案の電路しゃ断装置の動作について説明する。前記電路しゃ断装置 として用いる真空しゃ断装置Bは、例えば、高圧受電設備を収納する閉鎖箱内等 に据付けて使用され、負荷の電源投入は図示しない制御装置からのシーケンス指 令にて操作機構11aを駆動させることにより、駆動杆19と絶縁ロッド20を 水平方向に駆動させ、各真空バルブ18aないし18cの図示しない可動電極を 固定電極側に接触させることによって行う。この結果、図4で示すように、主母 線Aから真空しゃ断装置Bを介して所定の電流を引出線C側に通電するものであ る。そして、負荷側において、過負荷電流、事故電流が流れたときは、図示しな い検出手段により検出し操作機構11aの引外手段が動作して駆動杆19をしゃ 断ばねa等により原位置に引戻すことにより、真空バルブ18aないし18cが 開放されて電流をしゃ断するものである。
【0012】 つづいて、主母線Aの引込場所や引出線Cの引出位置の関係から、真空しゃ断 装置Bの上部導体30を図1で示す上部の位置より例えば、90°ずらして下部 導体31と同一水平位置(図9,10参照)としたり、あるいは、180°ずら して下部導体31の下側に配置する場合について説明する。先ず、真空しゃ断装 置Bの上部導体30を下部導体31と同一位置(真横)に配置させる場合は、台 車フレーム11を一旦後退させて各コンタクト32と外部接続導体33,34と の接触を外した後、絶縁筒12は台車フレーム11の前面板11bと支持フレー ム11cとに固定している締付ボルト13をそれぞれ緩めて支持部15,15a 内のナット14との螺合を一旦解き、前記絶縁筒12と台車フレーム11とをフ リーの状態とする。次に、前記の状態で、操作機構11aの駆動杆19を中心と して、絶縁筒12を図9,10で示すように、左又は右方向に90°捻回する。 この際、前記駆動杆19は操作機構11aの図示しない機構部のロッドbに対し て、しゃ断ばねaにより往復移動及び回動自在に当接されて連動するように保持 されているため、真空バルブ18aないし18cを取付けた絶縁筒12は、前記 駆動杆19を支点として、かつ、カップリング22の長板22b端部を案内ガイ ド36に摺接させることにより、容易に捻回することが可能となる。そして、絶 縁筒12を90°回動すると、台車フレーム11の前面板11bと裏面及び絶縁 筒12の内周面にあらかじめ形成されている支持部15,15aの位置と合致す るため、この位置で締付ボルト13をそれぞれ前記支持部15,15aのナット 14に螺合することにより、絶縁筒12を図1の位置から図2で示す90°捻回 した場所で固定することができる。この結果、絶縁筒12の取付板17に取付け た真空バルブ18aないし18cは、駆動杆19とはカップリング22を介して 一体的に駆動結合されているため、絶縁筒12の回動操作に際して何等の支障も なく、各相1体となってその取付場所の変換を行うことができる。このあと、台 車フレーム11を押動して上,下部の導体30,31を、その先端に取付けたコ ンタクト32を介して外部接続導体33,34と容易に接触保持させることがで きる。
【0013】 次に図3で示すように、各真空バルブ18aないし18cの上部導体30を下 側の位置、即ち、真空しゃ断装置B自体を図1の状態から180°回動させて、 前記上側の上部導体30を台車フレーム11の下側より引出す場合でも、前記真 空バルブ18aないし18cを90°捻回した場合と同様の捻回操作にて行うこ とができるのでその説明は省略する。前記のように、真空バルブ18aないし1 8cを引出線Cの引出位置の関係から90°あるいは180°回動させて上部導 体30の接続位置を変更した場合、この上部導体30を引出線C側に下部導体3 1を逆に主母線A側と接続して使用するようにしてもよい。又、前記のように、 真空バルブ18aないし18cの取付位置を捻回操作によって変換したあと、真 空しゃ断装置Bを外部接続導体33,34にコンタクト32を介して接続し、こ の状態で、しゃ断装置Bを動作させた場合、その動作時の衝撃は取付板17→絶 縁筒12に伝達されるが、絶縁筒12は台車フレーム11及び支持フレーム11 cに対してばね部材16を介在させて取付られているので、前記真空しゃ断装置 Bの動作時に生ずる衝撃音は、ばね部材18の介在により良好に吸収緩和するこ とが可能となり、しゃ断装置Bの動作時に生ずる衝撃によって台車フレーム11 が共鳴して騒音を発するという問題を抑制することが可能となる。
【0014】 更に、真空しゃ断装置Bの点検・補修作業に際して真空バルブ18aないし1 8cを接地する場合、絶縁筒12の捻回範囲内の所定位置に、各真空バルブ18 aないし18cの上部導体30がコンタクト32を介して接触する接地用端子3 5が設けてあるため、真空バルブ18aないし18cを開操作したあと、台車フ レーム11を後退させて真空しゃ断装置Bと引出線C,主母線Aとの接続を解離 する。つづいて、絶縁筒12を固定している締付ボルト13を外し、該絶縁筒1 2を所定の角度捻回させて真空バルブ18aないし18cの上部導体30を接地 用端子35の位置と合致させたら、再度締付ボルト13を用いて絶縁筒12を台 車フレーム11及び支持フレーム11cに固定する。このあと、台車フレーム1 1を前進させて真空バルブ18aないし18cの上部導体30を、コンタクト3 2及び接地用端子35と接続することにより、真空しゃ断装置Bの接地を行うこ とができるものである。これにより、真空しゃ断装置Bの接地に際して接地開閉 器が不要となる。
【0015】 前記のようにして真空しゃ断装置Bの接地を行ったあと、真空バルブ18aな いし18cの点検等を行う場合は、絶縁筒12の固定を解き、台車フレーム11 を後退させて駆動杆19を台車フレーム11から引抜く、このあと、カップリン グ22を解体して各真空バルブ18aないし18cの点検・補修作業を行う。
【0016】
【考案の効果】
本考案は以上説明したように構成したので、次に示すような効果を有する。 (1)、真空バルブは絶縁筒の取付板に水平方向に三相分並列配置して取付けら れており、しかも、絶縁筒は台車フレームの前面に所定の角度回動させて取付け ることができるように構成されているので、真空バルブは引出線や主母線の位置 に合せて取付けることができるため、高圧受電設備を構成するに当り、電路しゃ 断装置の接地範囲が任意に設定でき至便である。 (2)、又、真空バルブを取付けた絶縁筒は、真空バルブを開閉操作する操作機 構の駆動杆の利用により、この駆動杆を中心に回動(捻回)させて台車フレーム に取付ける構造の採用により、真空バルブの設置位置変換作業を確実に、しかも 迅速に行うことができる。これらはすべて真空バルブを、駆動杆に対してカップ リングを介して水平方向に取付けることにより、駆動杆の水平方向への往復運動 と対応させることが可能となるためで、この結果、絶縁筒を捻回するだけで容易 に真空バルブの位置変換が可能となる。 (3)、更に、真空バルブの変換に伴い高圧受電設備の閉鎖箱内におけるデット スペースが削減できるので、この種の電路しゃ断装置を用いる高圧受電設備の効 率的な設計が行えるとともに、小形化できるメリットもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の電路しゃ断装置の要部を示す縦断面図
である。
【図2】本考案の電路しゃ断装置を90°捻回して取付
けた状態を示す要部縦断面図である。
【図3】同じく電路しゃ断装置を180°捻回して取付
けた状態を示す要部縦断面図である。
【図4】本考案の電路しゃ断装置を線路に取付けた状態
を示す概略結線図である。
【図5】本考案の電路しゃ断装置の接地状態を示す概略
結線図である。
【図6】絶縁筒の固定状態を示す要部の断面図である。
【図7】駆動杆と絶縁ロッドとの連結状態を示す要部断
面図である。
【図8】本考案電路しゃ断装置の背面図である。
【図9】電路しゃ断装置を左方向に90°捻回した状態
を示す説明図である。
【図10】電路しゃ断装置を右方向に90°捻回した状
態を示す説明図である。
【図11】電路しゃ断装置を180°捻回した状態を示
す説明図である。
【図12】従来の電路しゃ断装置の1例を示す側面図で
ある。
【図13】従来の電路しゃ断装置を線路に挿入した状態
を示す概略結線図である。
【符号の説明】
11 台車フレーム 11a 操作機構 11b 前面板 11c 支持フーム 12 絶縁筒 17 取付板 18a,18b,18c 真空バルブ 19 駆動杆 22 カップリング 27 引出導体 30 上部導体 31 下部導体 A 主母線 B 真空しゃ断装置 C 引出線

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種の機構部品を機械的に連結して構成
    した操作機構を内蔵する台車フレームの前面に、円筒状
    の絶縁筒を取外し自在に装着し、この絶縁筒の開口端を
    閉鎖する取付板に真空バルブを水平に、かつ、前記操作
    機構と駆動可能に結合させて取付けるようにしたことを
    特徴とする電路しゃ断装置。
  2. 【請求項2】 前記絶縁筒の取付板に取付けた真空バル
    ブは、操作機構と駆動可能に当接されて台車フレームの
    前面に往復移動及び回動可能に突設した駆動杆に、カッ
    プリングを介して開閉操作可能に連接し、前記真空バル
    ブを取付けた絶縁筒を、駆動杆を支点として所定の角度
    捻回して台車フレームに取付けるようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の電路しゃ断装置。
JP9336492U 1992-12-28 1992-12-28 電路しゃ断装置 Pending JPH0654175U (ja)

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