JPH065414Y2 - メッキ浴中ロールの軸受装置 - Google Patents

メッキ浴中ロールの軸受装置

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JPH065414Y2
JPH065414Y2 JP1988013485U JP1348588U JPH065414Y2 JP H065414 Y2 JPH065414 Y2 JP H065414Y2 JP 1988013485 U JP1988013485 U JP 1988013485U JP 1348588 U JP1348588 U JP 1348588U JP H065414 Y2 JPH065414 Y2 JP H065414Y2
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bearing
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JP1988013485U
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功司 安藤
浩一 坂本
俊博 森
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、溶融メッキ浴内に浸漬配置されるロールを回
転自在に支承するための軸受装置の改良に関するもので
ある。
(従来の技術) 連続式溶融メッキラインにおいては、表面を清浄、活性
化した薄鋼板(以下単に「鋼板」と略称する)にメッキ
を施すための溶融メッキ浴内には、シンクロールやイグ
ジットロール等の回転部品が常時浸漬配置されている。
これらのロールのうち、前記シンクロールは、溶融メッ
キ浴内に案内浸漬された前記鋼板の進行方向を回転させ
るものであり、前記イグジットロールは、この鋼板の走
行を安定させると共に、浴外へ導くものである。
ところで従来より、これらロールを回転自在に支承する
軸受装置は、第3図(イ)、(ロ)に示すように、正面
視が円弧状の内周面を有する耐熱鋼又はステンレス鋼板
の軸受部材11をハウジング12で保持し、前記軸受部
材11の円弧状部で、ロールAの軸部aを支承する構造
と成されているため、以下に述べるような欠点がある。
尚、第3図(イ)に示すように、ロールAの軸部aの半
径rに比べて、前記軸受部材11の半円弧状部の半径R
を大きくしているのは、メッキ浴内での熱変形により、
ロールAの軸部aとこれを支承する軸受部材11の接す
る位置に「ずれ」が発生しても、ロールAを回転自在に
支承することができるようにするためである。
(考案が解決しようとする課題) 第3図に示すような軸受は普通、メッキ浴内に浸漬する
前に組立てられ、ロールAの軸部aと軸受部材11の接
する位置は、その組立て時に決定される。
ところが、高温状態のメッキ浴中では、これらの熱変形
により、浸漬前と比べて前記ロールAの軸部aと軸受部
材11の接触位置がずれてしまう、即ち取付精度の維持
が困難であり、このような状態でなおロールAが回転し
ていると、良好な回転は到底望めない。
すなわち、第3図(イ)に示すように、ロールAの軸部
aと軸受部材11との径の差により非接触部の隙間が大
きく、そのため溶融メッキ浴内でのロールAの軸部aの
熱変形等が生ずると、ロールAは芯ずれをおこし、水平
方向又は垂直方向に傾く傾向があった。その結果、軸受
部材11とロールAの軸部aの間の面圧が高くなり、摩
擦抵抗が大きくなる。さらには、メッキ浴内という腐食
環境下において使用されるため軸受自体の寿命は短いも
のとなっていた。
すなわち従来の軸受構造では、ロールの軸部と軸受部材
の取付精度の維持が困難であるため、鋼板は非常に不安
定な状態で走行しなければならず、かかる状態で製造さ
れた製品のメッキ厚は不均一で、しかも疵ついたものに
なるため、商品価値が著しく低下する。
また、ロールの軸部と軸受部材の摩擦抵抗が大きいこと
による軸受部材の摩耗で、軸受自体の寿命が短く、交換
サイクルが早いため、この軸受の交換に要する時間が前
記メッキ鋼板の生産能率を著しく低下させることになる
等の欠点があった。
尚、これらの欠点を解消するため、実開昭61−9085
2号公報のようにSi3N4、SiC、Al2O3等のセラミック材
製の転がり軸受が提案されているが、軸受自体をセラミ
ック材製としても、これを支持するハウジングが金属製
であるため、熱膨張率差に起因する割れの問題や、瞬間
的に集中して生じる過荷重に対して非常に脆く、しかも
構造が複雑である等の欠点がある。
本考案は以上の欠点を解決できるメッキ浴中ロールの軸
受装置を提供せんとするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、溶融メッキ浴内に浸漬配置されるロールを回
転自在に支承する軸受装置において、ハウジングに遊嵌
状に内装保持され、その正面視が円弧状で側面視が平面
状に形成され前記ロール軸部と摺動する内周部と、正面
視及び側面視のそれぞれが円弧状に形成された外周部と
を有し、かつ前記ロールの軸部負荷方向を支承し負荷方
向と反対方向が開放された正面視円弧状の調芯機構を有
する軸受部材を備えたこと、あるいはハウジングに遊嵌
状に内装保持され、その正面視が円弧状で側面視が平面
状に形成され前記ロール軸部と摺動する内周部と、正面
視が平面状で側面視が円弧状に形成された外周部とを有
し、かつ前記ロールの軸部負荷方向を支承し負荷方向と
反対方向が開放された軸受部材と、該軸受部材外周部と
ハウジング間に伸縮材を介設した調芯機構を備えたこと
を要旨とするメッキ浴中ロールの軸受装置である。
(作用) 本考案によるメッキ浴中ロールの軸受装置は、上記した
ような構成であるため、軸受部材自体に調芯作用があ
り、メッキ浴内でこれらロールの軸部と軸受部材の熱変
形による取付精度の不良が生じてもこれを緩和すること
ができ、これらの当りを常に良好にすることができる。
(実施例) 以下本考案を第1図及び第2図に示す実施例に基づいて
説明する。
第1図は本考案に係るメッキ浴中ロールの軸受装置の一
実施例を示し、(イ)は一部断面した正面図、(ロ)は
一部断面した側面図、第2図は本考案に係るメッキ浴中
ロールの軸受装置の他の実施例を示し、(イ)は正面
図、(ロ)は一部断面した側面図である。
第1図及び第2図において、Aはメッキ浴中に浸漬され
たロールを、また1は前記ロールAの軸部aを回転自在
に支承する本考案に係る軸受装置を示すものである。
2は本考案に係る軸受装置1を構成する軸受部材であ
り、第1図(イ)及び第2図(イ)に示すように、正面
視が円弧状に内周面を有してる。
まず、第1図(イ)、(ロ)に示す実施例では、前記軸
受部材2を例えばセラミック材製とし、さらにはこの外
周面を正面視及び側面視のそれぞれが円弧状となるよう
に形成し、しかもこの軸受部材2はハウジング3に固定
されずに遊嵌状に保持されている。
従って前記軸受部材2は、ハウジング3内における範囲
での軸方向及び上下方向、さらには前記ロールAの軸部
aの変動に応じて追従できる、即ち調芯作用を得ること
ができる。
ところで、前記ハウジング3の軸方向両端部には、第1
図(イ)、(ロ)に示すように、夫々鍔部4が形成され
ており、前記軸受部材2の軸方向への抜けを防止してい
る。また、さらには第1図(イ)に示す如く、その内部
にストッパー5を設けているので、前記ロールAの軸部
aの回転に伴う前記軸受部材2の追随回転を防止するこ
とができる。
6は前記ハウジング3の下部に設けられた、ハウジング
押え板であり、ロールAをメッキ浴中より引き上げた
際、前記ロールAの軸部aを支えて落下しないようにし
ている。また、メッキ液の凝固による軸部aとの接着を
防ぐため、例えば黒鉛シート7がこれらの接触すべき面
に備えられており、この黒鉛シート7はさらに軸受部材
2の外周面と接触する前記ハウジング3の内周面上部に
も備えられている。
尚、この第1図(イ)、(ロ)に示す実施例では、前記
軸受部材2をセラミック材製としたことにより、これと
回転接触するロールAの軸部aのみに摩耗が集中するの
を防ぐため、及び熱膨張率の差によるこれらの完全な密
着でロールAが回転停止するのを防止するため、前記ロ
ールAの軸部aに例えばセラミック材製のスリーブ8を
軸部aと同一外周面となるように外嵌したものを開示し
ている。
また、第2図(イ)、(ロ)に示す他の実施例では、軸
受部材2′を例えば耐熱性及び耐食性を有する合金製と
し、第2図(ロ)に示すように、外周面は側面視円弧状
で軸方向両端部には夫々鍔部2′aを有するよう形成し
ている。
9は正面視コ字状のハウジング3′の軸方向両端面に、
その上部から垂下状に夫々設けられたL字状の掛合片で
あり、前記軸受部材2′の鍔部2′aと夫々掛合して、
軸受部材2′の落下を防いでいる。
従って軸受部材2′は、ハウジング3′に固定されず、
ある程度の範囲内の移動が許容され、しかも上記したよ
うに、外周部が側面視円弧状に形成されているので調芯
作用を得ることができる。
また、軸受部材2′の外周部と、ハウジング3′間に
は、例えばグラファイトシート等の耐熱性及び耐食性を
有する伸縮材10が介設されているので、これらの熱変
形が生じてもこれを吸収し、前記調芯作用を低下させる
ことがない。
ところで、第2図(イ)に示す実施例で、ハウジング
3′を正面視コ字状としたのは、開口部へスライドさせ
るだけで軸受部材2′の脱着が行えるという、容易なも
のにするためである。
また、ロールAの軸部aの回転が時計回りであれば、こ
のロールA及び軸部aは、第2図(イ)の右方向へ移動
しようとする力が作用し、反時計回りであれば左方向へ
移動しようとする力が作用するため、前記正面視コ字状
のハウジング3′の開口部を、この前記移動しようとす
る力の方向と対向するようにすれば、ロールA及び軸部
aが抜けることもない。
尚、第2図に示す実施例では、軸受部材を耐熱性及び耐
食性を有する合金製としたが、これに限らず、例えばセ
ラミック材製としてもよい。ただしこの場合は第1図に
示す実施例と同様に、ロールの軸部にセラミック材製の
スリーブを外嵌する等の処置を施しておけば良いのは言
うまでもない。
また、本考案実施例では、軸受装置を浸漬するメッキ液
については特に示さなかったが、溶融亜鉛メッキや、溶
融アルミニウムメッキ及び溶融鉛メッキ等のあらゆるメ
ッキ浴中での使用が可能なことはもちろんである。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案に係るメッキ浴中の軸受装
置によれば、これを構成する軸受部材自体に調芯作用が
あり、しかもロールの軸部との取付精度に関係なくこれ
らの接触が常に良好であるため、従来のようなロールの
軸部とこれに接触する軸受部の円弧状部との間隙を可及
的減少することができ、従ってこれらの面圧の低下が可
能になり、摩擦抵抗による軸受部材の摩耗を減少させる
ことができ、軸受部材の長寿命化を図ることができる。
また、軸受部材自体に調芯作用があるということは、常
に良好な回転をロールに与えることになり、これによっ
て製造されたメッキ鋼板は商品価値の優れたものになる
ばかりか、軸受部材の寿命がのびることによって、これ
らの生産能率の向上が可能になることにもつながる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るメッキ浴中ロールの軸受装置の一
実施例を示し、(イ)は正面図、(ロ)は一部断面した
側面図、第2図は本考案に係るメッキ浴中ロールの軸受
装置の他の実施例を示し、(イ)は正面図、(ロ)は一
部断面した側面図である。 第3図は従来の軸受装置を示し、(イ)は正面図、
(ロ)は一部断面した側面図である。 Aはロール、aは軸部、1は軸受装置、2,2′は軸受
部材、3,3′はハウジング、10は伸縮材。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融メッキ浴内に浸漬配置されるロールを
    回転自在に支承する軸受装置において、ハウジングに遊
    嵌状に内装保持され、その正面視が円弧状で側面視が平
    面状に形成され前記ロール軸部と摺動する内周部と、正
    面視及び側面視のそれぞれが円弧状に形成された外周部
    とを有し、かつ前記ロールの軸部負荷方向を支承し負荷
    方向と反対方向が開放された正面視円弧状の調芯機構を
    有する軸受部材を備えたことを特徴とするメッキ浴中ロ
    ールの軸受装置。
  2. 【請求項2】溶融メッキ浴内に浸漬配置されるロールを
    回転自在に支承する軸受装置において、ハウジングに遊
    嵌状に内装保持され、その正面視が円弧状で側面視が平
    面状に形成され前記ロール軸部と摺動する内周部と、正
    面視が平面状で側面視が円弧状に形成された外周部とを
    有し、かつ前記ロールの軸部負荷方向を支承し負荷方向
    と反対方向が開放された軸受部材と、該軸受部材外周部
    とハウジング間に伸縮材を介設した調芯機構を備えたこ
    とを特徴とするメッキ浴中ロールの軸受装置。
JP1988013485U 1988-02-02 1988-02-02 メッキ浴中ロールの軸受装置 Expired - Lifetime JPH065414Y2 (ja)

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WO2001068931A1 (fr) * 2000-03-14 2001-09-20 Kawasaki Steel Corporation Dispositif de palier coulissant pour rouleau immerge dans un bain de galvanoplastie de metal fondu en continu

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