JPH0653497U - フロッピーディスク収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】フロッピーディスクを複数枚収納する際に好適
に使用される収納ケースを得ることを目的とする。 【構成】両開きに形成したブック型本体の背部分１６を
所定の厚さに設定するとともにこの背部分１６内側に一
もしくはそれ以上のフロッピーディスクを収容して垂直
保持するための収容部１８を対向配置する。このフロッ
ピーディスク収納ケース３２は小型でしかも複数のフロ
ッピーディスクの保管ないしは持ち運びを好適に行なえ
るものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、フロッピーディスクの収納ケースの改良に関するものであり、一 層詳細には、合成樹脂製のハードパッケージで保護されたマイクロフロッピーデ ィスク（マイクロディスケット）などを複数枚収納する際に好適に使用される収 納ケースに関するものである。

【０００２】

【従来技術および考案が解決すべき課題】

近年、コンピュータ、ワードプロセッサなどの電子機器では大規模なＣＰＵに 使用する固定ディスクに代わって、記録媒体としての磁気薄片を簡単な合成樹脂 製のパッケージやハードパッケージに収容することにより構成したフロッピーデ ィスクが広範に使用されている。

【０００３】 そしてフロッピーディスクも機器本体の小型化に伴って８インチから５インチ 、さらには３．５インチへと小型化してきている。

【０００４】 またこのフロッピーディスク自体は、通常、両開きとしたブック型本体のいず れか一方の本体内側壁に枠体を形成し、この枠体部分にフロッピーディスクを挿 入して他方の本体で被蓋するようにした収納ケースに入れて保管ないしは持ち運 ばれているが、複数のフロッピーディスクを保管したり持ち運ぶ場合は、前述の ような１枚用収納ケースの背部を枚数に応じた厚さに設定して重畳して収容する ようにした収納ケースやフロッピーディスクを平面上に隣接して収容するように した収納ケースなどが使用されている。

【０００５】 しかしながら、前者の重畳型収納ケースでは、持ち運び時にガタついたり所望 のフロッピーディスクが重畳位置によっては取り出しにくくなり、また後者の平 面隣接型収納ケースではケースが大型化してしまうなど種々の解決すべき課題が 指摘されていた。

【０００６】

【課題の解決手段】

そこで、この考案では、両開きに形成したブック型本体の背部分を所定の厚さ に設定するとともにこの背部分内側に一もしくはそれ以上のフロッピーディスク を収容して垂直保持するための収容部を対向配置する構成を採用することにより 、複数のフロッピーディスクの保管ないしは持ち運びを好適に行なえるようにし たものである。

【０００７】 この場合、複数のフロッピーディスクを収容するコ字状部材で収容部を形成す るとともにこれらのコ字状収容部の底部に段差を設け、一方ブック型本体の各内 側壁に凸部を設けて前記コ字状収容部によって垂直保持されるフロッピーディス クの側面上部に凸部を当接するように構成すれば、所望のフロッピーディスクの 取り出しを簡便に行うことができるだけでなくガタつきなどの不都合も確実に阻 止することができる。

【０００８】 また、１数のフロッピーディスクを収容するコ字状部材で収容部を形成すると ともにこれらのコ字状収容部をブック型本体の厚み方向中央に配置し、さらにブ ック型本体の各内側壁に別のフロッピーディスクの外縁を挟持する保持部を突設 することにより構成することもできる。

【０００９】

【作用】

この考案では、所定の厚さに設定したブック型本体の背部分にフロッピーディ スクが垂直保持されるので、従来の重畳型収納ケースと同様の外形寸法でしかも 所望のフロッピーディスクの取り出しも簡単に行うことができるものである。

【００１０】 また、段差を設けたコ字状収容部に複数のフロッピーディスクを収容するので フロッピーディスクの取り出しをより簡便に行うことができるだけでなくこのフ ロッピーディスクをブック型本体の各内側壁の凸部によって当接保持するので持 ち運び時のガタつきも防止することができものである。

【００１１】 さらにまた、１枚のフロッピーディスクをコ字状収容部に収容して別のフロッ ピーディスクをブック型本体の各内側壁に設けた保持部で挟持するようにしたの でフロッピーディスクの選択ないしは識別を極めて簡便に行うことがてきるもの である。

【００１２】

【実施例】

次に、本考案に係るフロッピーディスク収納ケースの好適な実施例につき添付 図面を参照しながら以下詳細に説明する。

【００１３】 図１において本考案に係るフロッピーディスク収納ケース１０は、若干肉薄に 設定したヒンジ部１２、１２を介して両開きに形成されるブック型本体１４にお ける背部分１６を、例えば、フロッピーディスク３枚程度の厚さｔに設定すると ともにこの背部分１６内側に３枚のフロッピーディスクＡ、Ｂ、Ｃを収容して垂 直保持するための収容部１８、１８を対向配置することにより基本的に構成され ている。

【００１４】 前記各収容部１８は、背部分１６内側端部ににおいてこの背部分１６と一体的 に成形されかつその開放部を対向させた所定高さのコ字状部材２０で形成されて いる。

【００１５】 また、このコ字状部材２０の底部中央、すなわち、背部分１６内側の端部中央 には、収容されるフロッピーディスクのうち真ん中に位置するフロッピーディス クＢを支持する突状支持部２２が配設されている。

【００１６】 一方、ブック型本体１４を形成する蓋体２４、２４の内側壁の自由端部側所定 箇所には、各収容部１８によって垂直保持されたフロッピーディスクＡ、Ｂ、Ｃ の側面上部に当接する凸部２６が夫々配設されている。なお、この凸部２６は収 容部１８によって垂直保持される各フロッピーディスクの段差に対応するため段 状に形成されることは言うまでもない（図１および図２参照）。

【００１７】 なお、図１において参照符号２８は、ブック型本体１４としての蓋体２４、２ ４の内側壁に形成したスペーサ機能を兼ねたリブであり、また参照符号３０はロ ック機構である。

【００１８】 このように構成されるフロッピーディスク収納ケース１０では、収容部１８（ コ字状部材２０）に垂直保持された各フロッピーディスクＡ、Ｂ、Ｃの側面上部 には、蓋体２４、２４に設けた凸部２６が当接することになるので持ち運び時な どに発生するガタつきは可及的に阻止され、また各フロッピーディスクＡ、Ｂ、 Ｃの収容状態も、図２からも明らかなように、突状支持部２２によって段差を付 けた状態で収容されるので所望のフロッピーディスクの選択ないしは取り出しを 極めて簡単に行うことができるものである。

【００１９】 また、図３および図４は、本考案に係るフロッピーディスク収納ケースの別の 実施例である。この収納ケース３２も前述と同様に３枚のフロッピーディスクＡ 、Ｂ、Ｃを収容するためのものであって、真ん中のフロッピーディスクＢを垂直 保持する収容部１８は背部分１６の厚み方向の中央に対向配置したコ字状部材３ ４、３４によって形成されている。

【００２０】 なお、これらのコ字状部材３４、３４の底部にも突状支持部２２が配設されて おり、収容されたフロッピーディスクＢの上端部が他のフロッピーディスクＡ、 Ｃよりも突出するように寸法設定されている（図４参照）。

【００２１】 また、ブック型本体１４としての蓋体２４、２４の内側壁には、フロッピーデ ィスクＡ、Ｃの外縁部を挟持することにより保持する保持部３６が突設されてい る。

【００２２】 このように構成されるフロッピーディスク収納ケース３２では、フロッピーデ ィスクＢが収容部１８（コ字状部材３４）、フロッピーディスクＡ、Ｃが蓋体２ ４、２４の内側壁に突設した各保持部３６によって保持されているので、持ち運 び時などに発生するガタつきは確実に阻止され、また各フロッピーディスクＡ、 Ｂ、Ｃはいずれも個別に保持されているので選択ないしは取り出しも極めて簡単 に行うことができるものである。

【００２３】

【考案の効果】

先に述べたように、本考案に係るフロッピーディスク収納ケースによれば、基 本的には所定の厚さに設定したブック型本体の背部分にフロッピーディスクを垂 直保持するので外形寸法を小型化できるだけでなく所望のフロッピーディスクの 取り出しも簡単に行うことができるものである。

【００２４】 また、段差を設けたコ字状収容部に複数のフロッピーディスクを収容するので フロッピーディスクの取り出しをより簡便に行うことができるだけでなくこのフ ロッピーディスクをブック型本体の各内側壁に設けた凸部によって当接保持する のでガタなども防止することができる。

【００２５】 さらには、複数のフロッピーディスクをブック型本体の背部分および各蓋部に 個別に収容するようにしたので所望のフロッピーディスクの選択ないしは識別を 極めて簡便に行うことができる等種々の利点を有し、その実用的効果は極めて大 きい。

【００２６】 以上、本考案に係るフロッピーディスク収納ケースの好適な実施例につき説明 したが、本考案はこの実施例に限定されるものではなく、本考案の精神を逸脱し ない範囲内において種々の改変をなし得ることは勿論である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るフロッピーディスク収納ケースの
好適な実施例の斜視図である。

【図２】図１に示すフロッピーディスク収納ケースに３
枚のフロッピーディスクを収容してブック型本体を閉塞
した状態の一部省略断面説明図である。

【図３】本考案に係るフロッピーディスク収納ケースの
別の実施例の斜視図である。

【図４】図３に示すフロッピーディスク収納ケースに３
枚のフロッピーディスクを収容するとともにブック型本
体を開放した状態の一部省略断面説明図である。

【符号の説明】

１０ 収納ケース、 １２ ヒンジ部、 １４
ブック型本体、１６ 背部分、 １８ 収容
部、 ２０ コ字状部材、２２ 突状支持部、
２４ 蓋体、 ２６ 凸部、２８ リ
ブ、 ３０ ロック機構、 ３２ 収納ケ
ース、３４ コ字状部材、 ３６ 保持部、

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 両開きに形成したブック型本体の背部分
   を所定の厚さに設定するとともにこの背部分内側に一も
   しくはそれ以上のフロッピーディスクを収容して垂直保
   持するための収容部を対向配置することを特徴とするフ
   ロッピーディスク収納ケース。
2. 【請求項２】 フロッピーディスクを垂直保持するため
   の収容部は、複数のフロッピーディスクを収容するコ字
   状部材からなり、これらのコ字状部材の底部に段差を設
   け、さらにブック型本体の各内側壁に垂直保持されたフ
   ロッピーディスクの側面上部に当接する凸部を設けるこ
   とを特徴とする請求項１に記載のフロッピーディスク収
   納ケース。
3. 【請求項３】 フロッピーディスクを垂直保持するため
   の収容部は、１数のフロッピーディスクを収容するコ字
   状部材からなり、これらのコ字状部材をブック型本体の
   背部分の厚み方向中央に配置し、さらにブック型本体の
   各内側壁に別のフロッピーディスクの外縁を挟持する保
   持部を突設することを特徴とする請求項１に記載のフロ
   ッピーディスク収納ケース。