JPH0653384B2 - 熱可塑性樹脂シート類の製造方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂シート類の製造方法

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JPH0653384B2
JPH0653384B2 JP61202146A JP20214686A JPH0653384B2 JP H0653384 B2 JPH0653384 B2 JP H0653384B2 JP 61202146 A JP61202146 A JP 61202146A JP 20214686 A JP20214686 A JP 20214686A JP H0653384 B2 JPH0653384 B2 JP H0653384B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱可塑性樹脂を成形材料として樹脂シート、
フィルム等を製造する方法に係り、各種包装用等に利用
できる熱可塑性樹脂シート類の製造方法に関する。
〔背景技術とその問題点〕
従来より、ポリプロピレンやポリエチレン等の結晶性熱
可塑性樹脂は、熱可塑性による成形の容易性からシート
として、また容器として各種包装分野等に利用されてい
る。
ところで、、前記ポリプロピレン等に代表される結晶性
熱可塑性樹脂シート類の製造においては、このシート類
の透明性を改善するために急冷して結晶形態を制御する
ことが行われている。このような急冷法としては、水冷
が最も効率的であるが、押出ダイより押出された樹脂膜
状体を均一に冷却することが困難であるという問題があ
り、そこで、本発明者達は樹脂膜状体を均一に水冷する
方法として冷却水の流下する多段スリットを用いる方法
を既に提案した(特願昭57−86475号)。
しかしながら、前記方法により冷却条件等を制御して
も、その冷却効果には自ずと限界があり、成形品として
の樹脂シート類の透明性、表面均一性等は必ずしも満足
できるのではなかった。
そこで、本発明者達が種々研究した結果、押出した樹脂
膜状体が冷却水に接する前の溶融樹脂の段階、すなわ
ち、樹脂押出装置への材料供給から押出しまでの段階に
おける押出条件の影響が大きいことを見い出し、この押
出条件とスリット水冷法を組み合わせて用いる方法を提
案した(特願昭60−287512号)。本発明はさら
に押出条件を検討した結果、より優れた押出条件を見い
出したものである。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、特定の条件に設定された押出装置を用
いた押出成形と、特定の水冷条件との組合わせにより、
透明性、特に表面ヘイズの低い樹脂シート類を安定性よ
く製造する方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
本発明は、樹脂供給側から樹脂押出側に向って順次、供
給部、圧縮部、トーピードからなる剪断部、および圧縮
比が2〜0.5の応力緩和部が設けられ、かつ、前記剪断
部の樹脂供給側および押出側の少なくとも一方に、歯
車、ダルメージ、多角形、、フルーテッドのいずれか一
種類により形成され若しくはこれらの複数種類の組み合
わせにより形成され、全体の外径が前記剪断部と略等し
くされかつシリンダとの間隙が前記剪断部とシリンダと
の間隙よりも大きな谷部を備えた混合部が設けられた樹
脂押出装置を用い、前記混合部においてスクリューによ
る推進力をほとんど加えずに熱可塑性樹脂を混合すると
ともに、、前記剪断部において熱可塑性樹脂が均一にな
るように溶融を促進し、混練し、前記応力緩和部におい
て、前記混合部及び剪断部で混練された熱可塑性樹脂の
残留剪断応力を緩和するとともに、熱可塑性樹脂を均一
に冷却して膜状体として押出し、この樹脂膜状体を冷却
水の流下するスリット中に導入し、さらに冷却水の流下
方向に走行させて冷却することを特徴とするものであ
る。
要するに、本発明は、水冷効果の限界が樹脂押出成形段
階の押出条件と互いに密接に関連し合う点に着目し、樹
脂押出装置において、圧縮部および応力緩和部間に、比
較的短時間の剪断により樹脂の均一溶融、混練を行う剪
断部と、谷部を有することで前記剪断部よりは剪断能力
は小さいが応力緩和部よりは混合能力が大きくされて樹
脂の応力の高まりを抑えつつ樹脂の混合を行う混合部と
の2段階の剪断、混合を行う部位を有するスクリュー構
造を採用する1方、水冷装置においては、樹脂を所定ス
リットに導入するようにして樹脂の十分な冷却を行い、
つまり樹脂押出装置および水冷装置の両方で樹脂シート
の冷却を制御して得られる樹脂シート類の透明性等を飛
躍的に改善することにより前記目的を達成しようとする
ものである。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
まず、本発明で用いる熱可塑性樹脂としては、ポリプロ
ピレン系樹脂、例えばポリプロピレンのホモ重合体、あ
るいはプロピレンと20%以下の他のα−オレフインとの
ランダム共重合体、さらにこれらのブレンドが該当し、
このブレンドには多段重合法で得られるブレンドも含ま
れる。その他にもポリエチレン、ポリエステルなどの利
用も可能である。さらに、これらに類似の樹脂、無水マ
レイン酸などをグラフト変性したポリオレフィン樹脂な
どの接着性樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体などの
易溶着性樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体、
ポリアミド、ポリエチレンテレフタレートなどのガスバ
リア樹脂などとの共押出多層シートにも適用可能であ
る。
第1図には、本実施例に用いられる押出装置10が示さ
れている。この押出装置10は、樹脂ペレット供給用の
ホッパ11を備えたシリンダ12と、このシリンダ12
内に装備されたスクリュー13とを含んで構成されてい
る。
前記スクリュー13は樹脂供給側から樹脂押出側に向か
って順次、供給部15、圧縮部16、剪断部17、混合
部18および応力緩和部19が設けられている。
前記供給部15にホッパ11より供給された樹脂ペレッ
トは溶融可塑化されながら、スクリューの推進力により
圧縮部16へと圧送される。供給部15は、通常は圧縮
比1のストレートスクリューが用いられる。また、圧縮
部16は、スクリューの溝深さが順次浅くなることで圧
縮比が高められ、この圧縮比は3以下、好ましくは2.
5以下の緩圧縮部として構成され、この部分で溶融樹脂
は圧縮されるようになっている。この際、圧縮比が3を
越えると圧縮部16の端部、即ち剪断部17に至る前の
部分での剪断応力が大きくなり、樹脂温度の上昇、剪断
応力の蓄積、ブレークアップ現象等が生じて好ましくな
い。従って、供給部15から圧縮部16に至る部分に用
いられるスクリューの形式は、緩圧縮型であればどのよ
うなものでもよく、等ピッチで溝深さが変化するタイ
プ、溝深さ一定でピッチが変化するタイプでもよい。い
ずれにしても供給部15および圧縮部16では、樹脂の
供給、溶融可塑化の作用が行われ、次のステージへあま
り激しい混練を与えることなく送りこむことが望まし
い。しかし、圧縮比があまり小さいと、例えば供給部1
5および圧縮部16を通じて1.5以下になると、樹脂
の不必要な滞留を招くとともに、初期混練不足をきたす
ので好ましくない。
剪断部17はトーピードからなり、ここで樹脂の流れに
抵抗が与えられ、比較的短時間の剪断により樹脂の均一
溶融、混練がなされる。この剪断部17と、スクリュー
を収納するシリンダ12との間の間隙は、小さくされて
剪断が大きくなるようにされている。また、剪断部17
の長さは、通常、スクリュー直径Dの0.1〜2倍、好
ましくは0.2〜1.5倍であり、剪断部17とシリン
ダ12との平均空隙断面積は、供給部15の平均空隙断
面積の例えば1/2〜1/20、好ましくは1/3〜1
/15の範である。具体的には、トーピード部分の長さ
にもよるが、シリンダー壁との隙間は、スクリュー直径
Dの1/150〜1/20、好ましくは1/100〜1
/30である。しかしながら、これらの値は、樹脂の種
類、区間長さ等によって最適のものを選定することが必
要である。この際、剪断部17がトーピードであれば構
造が最も簡易である。
前記剪断部17に隣接する混合部18は、歯車、ダルメ
ージ(周面に螺旋角の大きい不連続の浅溝多重ねじを切
ったもの、多角形、フルーテッド(スクリュー軸に平行
に数本の縦溝を設けたもの)のいずれか一種類(単数あ
るいは複数のいずれでもよい)により形成され、若しく
はこれらの複数種類の組み合わせ、例えば歯車とダルメ
ージとの組み合わせなどにより形成されたものである。
この混合部18の外周面は、外径が前記剪断部17の外
径に略等しくされた最大径部分と、外径が剪断部17の
外径よりも小さくされてつまりシリンダ12との間隙が
前記剪断部17とシリンダ12との間隙より大きくされ
た谷部とを備えて構成されている。従って、この混合部
18では、剪断部17に近い最大径部分と、剪断部17
よりも小径の谷部とを備えるため、剪断部よりは剪断能
力が小さくて応力の高まりが抑えられ、応力緩和部19
よりは混合能力が大きいため十分な混合が行われ、溶融
樹脂にはスクリュー13による推進力がそれほど加わら
ず、専ら溶融樹脂の混合が促進されることになる。
応力緩和部19領域におけるスクリューの圧縮比は2〜
0.5、好ましくは1.6〜0.8であり、ここで溶融
樹脂の計量(吐出量の調整)が行われるとともに、溶融
樹脂中に残留する剪断応力が緩和され、更に、溶融樹脂
の冷却の均一化も行われる。この応力緩和部19の長さ
は、その構造によっても異なるが、緩和が十分に達成さ
れる長さ、通常、スクリュー直径Dの4〜20倍であ
る。この応力緩和部19では残留剪断応力を除去するこ
とが主目的であり高混練、高剪断は生じないような構造
とされており、溶融樹脂が発熱しないようになってい
る。
なお、前記応力緩和部19は、例えば第2図ないし第4
図に示される構造としてもよい。第2図に示される応力
緩和部は、スクリュー13とシリンダのみからなる非ス
クリュー部20との組み合わせからなるものであり、第
3図に示される応力緩和部は非スクリュー部20と細長
い単管23とを組み合わせて構成したものであり、これ
らの応力緩和部の構造によっても前述と同様に、樹脂の
剪断応力を十分に緩和させることができ、溶融樹脂の冷
却の均一化も行える。さらに第4図に示されるように応
力緩和部の後、または途中にギヤポンプ21を設けるこ
とによって定量押出を制御することもできる。また、本
明細書中における圧縮比とは、各々の構造部においてス
クリューのピッチが一定の場合における「(樹脂流入端
部の溝深さ)/(樹脂押出端部の溝深さ)」を意味す
る。
前記押出装置にあっては、スクリューの全長Lと直径D
との比L/Dは、15〜40、好ましくは20〜34と
なるように設計される。また、供給部15のシリンダ1
2の内壁(特にライナー部)には軸方向に溝加工するこ
ともでき、これにより樹脂ペレットのスムースな供給が
可能になる。
このような押出装置において、シリンダ12内に供給さ
れた樹脂は、前記供給部15、圧縮部16、剪断部1
7、混合部18および応力緩和部19を介して押出ダイ
より押出されることとなる。この際、供給された樹脂ペ
レットは供給部15で溶融可塑化されながら圧縮部16
に圧送され、この圧縮部16にて樹脂は圧縮され、次い
で、樹脂は剪断部17にて均一に溶融、混練され、混合
部18にて残留応力が緩和されながらこの混合部18で
さらに混合が行われることとなる。この混合部18を経
て応力緩和部19に圧送された溶融樹脂は、残留する剪
断応力が緩和されるとともに、冷却の均一化も行われ、
その後に樹脂膜状体として押出されることとなる。
第5図には、前記押出装置10から押出された樹脂膜状
体を冷却するスリット冷却装置が示されている。このス
リット冷却装置は、前記既提案(特願昭60−2875
12号)の装置に対応するものであり、前述の押出を実
現する押出装置10を備えたダイ30の下方に位置され
ている。このスリット冷却装置は、冷却水が流下するス
リット31および冷却水を整流するための多孔性整流体
32とを備えた上段水槽33と、この上段水槽33の下
段側に配置され前記スリット31の真下に位置するスリ
ット35を備えた下段水槽36と、この下段水槽36の
さらに下方に配置された水槽37と、押出された樹脂膜
状体38を挟圧して樹脂膜状体38の走行速度を一定に
維持する挟圧ロール39、40と、水槽37内を通過さ
れた樹脂膜状体38を引取るためのロール41、42
と、樹脂膜状体38を所定熱処理するロール群43と、
水槽37内に流下して冷却された冷却水を上段水槽3
3、下段水槽36に循環させるポンプ45とを含んで構
成されている。
前記スリット冷却装置において、押出ダイ30より押出
された樹脂膜状体38は、冷却水が流下する上段水槽3
3および下段水槽36のスリット31および35に導入
され、挟圧ロール39、40を介して水槽37内の冷却
水に通し、引取りロール41、42により引取った後、
ロール群43にて必要により所定の熱処理が行われて樹
脂シート成形が完了する。この際、前記スリット31お
よび35からの冷却水の流下速度は、樹脂膜状体38の
走行速度よる大とされ、樹脂膜状体38に対する接触冷
却水の量が増大されて冷却効果の向上が図られるように
なっている。なお、上段スリット31への冷却水の流入
は、スリット入口部での冷却水の滞留が生じないように
することが好ましく、このために上段水槽33の水位は
低く保つことが必要である。ここにおいて滞留が生じる
と溶融樹脂膜状体の不均一冷却を生じ、外部ヘイズの低
いシート類を得ることができない。
以下に、本発明の熱可塑性樹脂シート類の製造方法のよ
り具体的な実施例を説明する。
原材料樹脂は、ホモポリプロピレン(密度0.91g/cm3
メルトインデックスMI2.0g/10min、融点170℃、出
光石油化学(株)製造、商品名:出光ポリプロF−20
0S)であり、この樹脂を以下のスクリューを有する押
出成形装置を用い、樹脂温度240℃、ダイリップ温度
280℃の条件下で、T−ダイより膜状に押出した。
スクリュー 直径D=65mm L/D=28 供給部…長さ:650mm 溝深さ: 9mm 圧縮部…長さ:520mm 溝深さ: 9→4mm 剪断部…(トーピード) 長さ:20mm 隙間: 1mm 混合部…(歯車15山) 長さ:20mm×3 隙間: 1mm 応力緩和部…長さ:460mm 溝深さ: 4mm 次いで、第5図に示すスリット冷却装置(上段スリット
31の高さ50mm幅2.5mm、上段水槽33の水位5mm、
水温5℃、60メッシュ金網2枚重ね4段整流体32使
用。下段スリット35の高さ10mm、幅5mm、下段水槽
36の水位10mm、水温5℃)、に導入して急冷し、各
挟圧ロール39および40により引取速度16m/minで
成形し、厚み0.25mmの透明なポリプロピレンシートを得
た。さらに、このシートを130℃のロール群43に通
過させて熱処理した。得られたシートの物性は、 トータルヘイズ*1…2.4% 外部ヘイズ*1……1.9% 表面光沢度*2…128% 引張強度*3(MD/TD)…600/500kg/cm2 引張弾性率
*3(MD/TD)…19000/19000kg/cm2 *1…ASTM D1003 *2…ASTM D523 *3…JIS K6301 以上の具体的実施例からも明らかなように、得られた樹
脂シートの透明性、特に表面ヘイズが低く、表面光沢性
に本当に優れたシートを得ることができる。
なお、前記実施例では、樹脂供給部側から樹脂押出側に
向かって剪断部17、混合部18の順となるように構成
していたが、これらを逆にして混合部18、剪断部17
の順となるように構成してもよい。この場合でも、混合
部18で樹脂の混合、溶融を行ってある程度溶融混練し
た樹脂を剪断部17で剪断することになるため、剪断部
17での応力の高まりを抑えながら、樹脂の十分な溶
融、混練を行うことができ、透明性のよい、特に表面ヘ
イズの低い樹脂シート類を製造することができる。ま
た、混合部18として歯車を用いた場合には、歯と歯の
間の溝つまり歯底部分を谷部としてもよい。
〔発明の効果〕
上述のような本発明によれば、最適押出条件、特に剪断
部および混合部という2段階で樹脂を剪断、混合する部
位をスクリューに設けるという押出条件と水冷条件とを
組み合わせることにより、従来より透明性、光沢性がよ
り向上された熱可塑性樹脂シート類の製造方法を提供で
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る熱可塑性樹脂シート類の製造方法
に適用される樹脂押出装置の側断面図、第2図ないし第
4図は、前記押出装置の応力緩和部の変形例を示す断面
図、第5図はスリット冷却装置を示す断面図である。 10……押出装置、12……シリンダ、13……スクリ
ュー、15……供給部、16……圧縮部、17……剪断
部、18……混合部、19……応力緩和部、31,35
……スリット、38……樹脂膜状体。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂供給側から樹脂押出側に向って順次、
    供給部、圧縮部、トーピードからなる剪断部、および圧
    縮比が2〜0.5の応力緩和部が設けられ、かつ、前記剪
    断部の樹脂供給側および押出側の少なくとも一方に、歯
    車、ダルメージ、多角形、フルーテッドのいずれか一種
    類により形成され若しくはこれらの複数種類の組み合わ
    せにより形成され、全体の外径が前記剪断部と略等しく
    されかつシリンダとの間隙が前記剪断部とシリンダとの
    間隙よりも大きな谷部を備えた混合部が設けられた樹脂
    押出装置を用い、 前記混合部においてスクリューによる推進力をほとんど
    加えずに熱可塑性樹脂を混合するとともに、前記剪断部
    において熱可塑性樹脂が均一になるように溶融を促進
    し、混練し、 前記応力緩和部において、前記混合部及び剪断部で混練
    された熱可塑性樹脂の残留剪断応力を緩和するととも
    に、熱可塑性樹脂を均一に冷却して膜状体として押出
    し、 この樹脂膜状体を冷却水の流下するスリット中に導入
    し、さらに冷却水の流下方向に走行させて冷却すること
    を特徴とする熱可塑性樹脂シート類の製造方法。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、スリット
    を流下する冷却水が、スリット入口部において実質的に
    滞留を生じないように流下することを特徴とする熱可塑
    性樹脂シート類の製造方法。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項または第2項におい
    て、前記熱可塑性樹脂は結晶性樹脂であることを特徴と
    する熱可塑性樹脂シート類の製造方法。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項ないし第3項のいず
    れかにおいて、前記スリットは多段型であることを特徴
    とする熱可塑性樹脂シート類の製造方法。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第1項ないし第4項のいず
    れかにおいて、前記冷却水の流下速度が前記樹脂膜状体
    の走行速度より大であることを特徴とする熱可塑性樹脂
    シート類の製造方法。
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