JPH0653166B2 - 濃厚血液から血漿を回収する装置 - Google Patents

濃厚血液から血漿を回収する装置

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JPH0653166B2
JPH0653166B2 JP61136487A JP13648786A JPH0653166B2 JP H0653166 B2 JPH0653166 B2 JP H0653166B2 JP 61136487 A JP61136487 A JP 61136487A JP 13648786 A JP13648786 A JP 13648786A JP H0653166 B2 JPH0653166 B2 JP H0653166B2
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blood
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和人 在間
泰三 桐田
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は長期間保存後の廃棄直前の濃厚血液(ヘマトク
リット値約60〜70%)から効率よく血漿を回収する
ための装置に関するものである。
(従来の技術) 従来より長期間(通常21日間)保存した廃棄直前の血液
を遠心分離法で血球成分と血漿成分に分離して、有用な
血漿成分を回収することが行われている。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、上記方法は200ccの血液を収容したバッグを
それぞれ遠心分離機に装着して血漿成分を分離回収する
ことから、操作が煩雑で得られた血漿成分が高価である
という問題があつた。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記問題点を解消し、200ccのバツグに収容
された血液を大きなバツグに集め、このバツグ内の大量
の血液を一度に処理することによつて、血漿成分を安価
に得る装置を提供することを目的としている。
本発明の装置は生理食塩水が注入された濃厚血液容器、
濃厚血液を血球成分と血漿成分に分離する膜を内蔵し、
かつ濃厚血液の入口と出口、および血漿出口を有する第
1の膜モジユール、第1の膜モジユールで分離された血
漿成分を蛋白成分と水分とに分離する膜を内蔵し、かつ
血漿の入口と出口、および液の出口を有する第2の膜
モジユール、第2の膜モジユールで濃縮された血漿を貯
留する容器、濃厚血液容器と第1の膜モジユールを連結
する濃厚血液循環回路、第1の膜モジユールの血漿出口
と第2の膜モジユールの血漿入口を連結する血漿回路、
第2の膜モジユールの血漿出口と血漿容器を連結する濃
縮血漿回路、第2の膜モジユールの液出口と濃縮血液
容器を連結する液返還回路、濃厚血液循環回路に設け
た循環ポンプ、血漿回路に設けた血漿ポンプ、濃縮血漿
回路に設けた濃縮血漿ポンプを具えたことを特徴とする
濃厚血液から血漿を回収する装置である。
(作 用) 本発明は廃棄直前のヘマトクリツト値が約60〜70%
の濃厚血液に生理食塩水を加えて希釈した、ヘマトクリ
ツト値の低下した希釈血液を2つの膜モジユールでバツ
チ処理し、しかも処理中に第2の膜モジユールで過さ
れた液を濃厚血液容器に返還させることにより、膜を
目詰りさせることなく、大量の濃厚血液を一度に、かつ
安価に処理する装置を提供できるのである。
(実施例) 次に本発明装置の一実施例を図面にて説明する。第1図
は本発明装置のフローシートを示すものであり、該装置
は、濃厚血液を貯留する容器1、濃厚血液を血球成分と
血漿成分とに分離する第1の膜モジユール2、分離され
た血漿成分を濃縮する第2の膜モジユール、濃縮された
血漿成分を貯める容器4を主要部としている。上記主要
部は各々循環回路5、血漿回路6および濃縮血漿回路7
で連結されている。
濃厚血液を貯留する容器1、および濃縮血漿を貯蔵する
容器4は使い捨て可能な容器が好都合で、かつ安全であ
る。通常軟質塩化ビニル製のバツグが用いられる。
第1の膜モジユール2には濃厚血液から血球成分と血漿
成分を分離する機能を有する膜が収容されている。この
ような機能を有する膜は、0.02〜0.4μ、より好
ましくは0.1μ程度の平均有効微孔構造をもつ膜であ
り、一般に均質微孔膜又はミクロフイルトレーシヨン膜
や、多孔質支持層と微孔構造層からなるいわゆる非対称
膜が好ましく使用できる。0.4μ以上の孔径である
と、溶血が生じやすく、又0.02μ以下であるとγ−
グロブリン等の蛋白をカツトしてしまい血漿成分として
導出できない。かかる膜の具体例としては、ポリビニル
アルコール(PVA)系の均質微孔膜の他に、エチレン
−ビニルアルコール(EVA)系共重合体、セルロース
アセテート等のセルロース誘導体、ポリオレフイン、ポ
リアクリロニトリル、ポリアミド、ポリエステル、ポリ
スルホン等からなる均質微孔膜や非対称構造膜が用いら
れる。これらの内で、生体親和性にすぐれるPVA系、
EVA系、セルロース誘導体、ポリスルホン等の膜が望
ましい。
第2の膜モジユール3は、第1の膜モジユール2で分離
された希釈用の生理食塩水等を含む血漿成分を濃縮する
もので血漿中に含まれる有用な蛋白質は透過させず、水
分や電解質を透過させるような機能を有する膜が収容さ
れている。このような条件をみたす膜として、人工腎臓
に使用されている膜を用いるのが好適である。例えば銅
アンモニア法再生セルロース膜、エチレン−ビニルアル
コール系共重合体膜、ポリアクリロニトリル膜、セルロ
ース及びその誘導体の膜などが用いられる。上記第1お
よび第2の膜モジユールに収容される膜の形体は、中空
繊維状、フイルム状、コイル状、チユーブ状などである
が、中空繊維状のものがモジユールを小型化できる点で
好ましく用いられる。
バツグ1に貯められた濃縮血液は循環ポンプ9をそなえ
た循環回路5を通つて第1の膜モジユール2に送入さ
れ、血球成分(濃縮血液)と血漿成分に分離される。分
離された血漿成分は血漿ポンプ16をそなえた血漿回路
6を通つて第2の膜モジユール3に送入される。第2の
膜モジユールにおいて血漿成分は膜により分離され、濃
縮血漿成分は濃縮血漿ポンプ11をそなえた濃縮血漿回
路7より血漿容器4へ送入される。膜を透過した水分や
電解質は液返還回路8をへて血液循環回路5と一体と
なつて濃厚血液容器1へ還流される。上記濃縮血漿の濃
縮比率の制御は血漿ポンプ16と濃縮血漿ポンプ11を
連動制御して、その流量比を所定値に調整することによ
り任意の濃縮比に設定することができる。
濃縮血漿が容器に取り出されると、その分濃厚血液の濃
度が上昇して粘度が大きくなり第1の膜モジユールでの
分離・効率が低下することがある。そのような場合には
第2の膜モジユールで分離される濃縮血漿量と等量の生
理食塩水を濃厚血液容器へ供給することが好ましい。通
常第1図に示すように濃縮血漿ポンプ11を2連掛けポ
ンプとし、このポンプから生食容器12に接続された生
食回路13をへて生食を濃厚血液循環回路5に送入す
る。
次に第1図の装置を用いて濃厚血液を処理した例につい
て説明する。第1の膜モジユールには平均孔径0.20
μのポリビニルアルコール系中空繊維(外径800μ、
内径400μ、有効長150mm)を1000本内蔵した
ものを用いた。また第2の膜モジユールには、分画分子
量40000のエチレン−ビニルアルユール系共重合体
中空繊維(外径350μ、内径250μ、有効長220
mm)を4000本内蔵するものを用いた。
市販の輸液用バツグに21日間保存した廃棄直前の血液
を3100ml(ヘマトクリツト値67%)と生理食塩水
500mlを加えてヘマトクリツト値を58%に低下させ
た希釈血液を120ml/minの速度で第1の膜モジユール
に循環供給した。第1の膜モジユールで分離された血漿
流量は25ml/min程度であつた。また血漿ポンプと濃縮血
漿ポンプとその流量比が1/4になるように連動制御し
た。この方式での処理により約30分の操作で180ml
の血漿(蛋白濃度20g/dl)を回収することができ
た。以上の処理中トラブルは全くなく円滑に処理でき
た。
(発明の効果) 以上のように本発明装置では廃棄直前の濃厚血液を大き
なバツグに集めてバツチ方式により過・濃縮すること
により、有用な血漿を効率よく安価に回収することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置のフロー図である。 1……濃厚血液容器、2……第1の膜モジユール 3……第2の膜モジユール、4……血漿貯留容器 5……循環回路、6……血漿回路 7……濃縮血漿回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生理食塩水が注入された濃厚血液容器
    (1)、濃厚血液を血球成分と血漿成分とに分離する膜を
    内蔵し、かつ濃厚血液の入口と出口および血漿出口を有
    する第1の膜モジユール(2)、第1の膜モジユールで分
    離された血漿成分を蛋白成分と水分とに分離する膜を内
    蔵し、かつ血漿の入口と出口および液の出口を有する
    第2の膜モジユール(3)、第2の膜モジユールで濃縮さ
    れた血漿を貯留する容器(4)、濃厚血液容器と第1の膜
    モジユールを連結する濃厚血液循環回路(5)、第1の膜
    モジユールの血漿出口と第2の膜モジユールの血漿入口
    を連結する血漿回路(6)、第2の膜モジユールの血漿出
    口と血漿容器を連結する濃縮血漿回路(7)、第2の膜モ
    ジユールの液出口と濃縮血液容器を連結する液返還
    回路(8)、濃厚血液循環回路に設けた循環ポンプ(9)、血
    漿回路に設けた血漿ポンプ(16)、濃縮血漿回路に設けた
    濃縮血漿ポンプ(11)を具えたことを特徴とする濃厚血液
    から血漿を回収する装置。
JP61136487A 1986-06-11 1986-06-11 濃厚血液から血漿を回収する装置 Expired - Fee Related JPH0653166B2 (ja)

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