JPH0653105B2 - くつぬぐいマット - Google Patents

くつぬぐいマット

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JPH0653105B2
JPH0653105B2 JP63295965A JP29596588A JPH0653105B2 JP H0653105 B2 JPH0653105 B2 JP H0653105B2 JP 63295965 A JP63295965 A JP 63295965A JP 29596588 A JP29596588 A JP 29596588A JP H0653105 B2 JPH0653105 B2 JP H0653105B2
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義延 宮田
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宮田産業株式会社
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【発明の詳細な説明】 (1) 発明の目的 <産業上の利用分野について> 本発明は抗菌作用をより持続出来ると共に拭い効果の向
上したくつぬぐいマットの改良に関するものである。
<従来の技術> 従来くつぬぐいマットに使用されているマット部は化学
繊維又は植物繊維を単体で、又は混紡或は混織した生地
からなるマットを使用しているが抗菌剤を焼着したセラ
ミック粉粒体を混入紡糸した角ばった断面異形の化学繊
維を使用したマットは存在しなかった。
本発明は本入出願である特願昭63-295966号(特開平2-1
42529号)のさらに改良に係るものであるが、当該発明
に関連する先行技術としてあえてあげると、カーペット
の改良型としてマルチフィラメント捲縮糸をパイル糸と
して使用したペロア調カーペットが特公昭59-34815号に
開示されている。
然しこれは毛抜けを防止するとを課題としたもので本願
のものとはパイル糸を用いたという点でのみ共通してい
るに過ぎない。
また芳香族ポリアミドに無機細片を混入した繊維を素材
としたブラシが特開昭63-99804号に提案されているが、
これは単に繊維中の無機細片による耐摩耗性を高めブラ
ッシング効果を高めようとしたものであり、本願のもの
とは繊維中に無機物を混入したということにのみ共通点
が認められるに過ぎない。
一方繊維の素材の領域から見ると有機高分子体に殺菌作
用を有する金属イオンを含有させたゼオライト粒子を混
入して、繊維状に成形したものが特開昭59-133235号、
同62-195038号にそれぞれ開示されている。
本発明はこの発明の殺菌作用をより効果的に持続できる
よう新規な手段(焼着)を採用した化学繊維であるパイ
ル異形糸を使用して、極めて過酷な条件が要求されるく
つぬぐいマットに適用したものである。なお特開昭63-2
50309号には金属イオンや金属化合物を層間に有した粘
土鉱物の抗菌剤が開示されており、これは抗菌剤そのも
のの発明であって、本願のものからはかなり遠い背景技
術の一つに過ぎない。
ところで従来のくつぬぐいマットにおけるマット部のパ
イル糸はすべてその断面が円形又はそれに近似した形状
を有する化学繊維からなっており、それは或特定形状の
異形糸を紡糸せんとしてもポリマーが特定形状を有する
ノズルから噴射された直後に表面張力によって紡糸にま
るみが生ずるからであって、従ってこれまで業界では角
ばった特定形状の異形糸を紡糸することが極めて困難で
あった。
<本発明が解決せんとする課題> くつぬぐいマットはその性質上極めて汚れやすく、特に
細菌の発生が著しく周囲に悪臭を放つのでそれを防ぐた
め一つの改良として、出願人はマットの織成生地として
抗菌剤を含浸したセラミックス粉粒体を混入した繊維
(特開昭59-133235号等)をくつぬぐいマットの織成生
地に用いることに着目した。これでこれらの問題は全て
解決出来たかに思われた。
然しながら、くつぬぐいマットは言うまでもなくその役
目上極めて汚れやすいことから、特に営業用のものは、
頻繁にしかも強力に洗濯されることから、この繊維です
ら満足のいくものではなかった。
本発明はこれらのことを踏まえると同時に特に靴の泥取
り効果、ほこり取り効果を向上せしめ且つ永続的抗菌性
を附与し、更にぬぐい取ったほこりの飛散を防止すると
共に洗濯の極めて容易なくつぬぐいマットを提供せんと
するもので、そのためにはマットに使用する化学繊維の
横断面の形状を角ばった多角形状とした繊維となし靴に
附着している泥やほこりとの摩擦力をより高めて靴ぬぐ
い効果をより大ならしめて、極めて衛生的なくつぬぐい
マットを提供せんとするものである。
(2) 発明の構成について 本発明は以上の問題を解決するため次の構を有するくつ
ぬぐいマットとした。
<問題を解決するための手段> マットに使用する化学繊維と、靴に附着している泥やほ
こりとの摩擦力を高めるため、繊維の横断面の形状を多
角形状にすることを試みた。然しながら従来の方法で異
形ノズルから単にポリマーを噴射しても噴射された直後
に表面張力によって紡糸に丸みが生じてしまい思ったほ
どの摩擦力が高まらない。そこで本発明はポリマーにセ
ラミック粉粒体(3)を混合することにより噴射直後の繊
維の表面張力を抑制し角ばった断面異形繊維を作りだす
ことに成功したのである。
更にこのセラミック粉粒体(3)は、くつぬぐいマットで
は極めて重要な殺菌効果の持続性を高めるのに大きな役
割を果たすことになる。以下そのことを詳しく述べる。
この殺菌効果の一層の持続性を確保するために先ずセラ
ミック焼成原料に、高温に耐え得る周知の抗菌剤を、混
合攪拌する。
次にその抗菌剤混合のセラミック焼成原材料をもってセ
ラミックに焼成する。この時の熱によりセラミックの多
孔内壁面及び露出外壁面すべてにわたって抗菌剤は焼き
付けられ、顕微鏡的には、あたかもセラミック粒子の一
つ一つに焼付け塗装したかのごとき観を呈している。
この状態を本願明細書では抗菌剤の焼着と称しているの
であるが、この抗菌剤を焼着したセラミックを細かく粉
砕して粉粒体(3)となし、そのセラミックを化学繊維糸
原料であるポリマーに混入攪拌する。その際難燃性を増
大させる時には、同時に、難燃材(例えば金属酸化物等
々)を混入攪拌して異形ノズルから噴射して異形糸を紡
糸延伸すれば、この化学繊維(合成樹脂繊維)は抗菌剤
を焼着してなるセラミック粉粒体(3)を含有する角ばっ
た断面異形の化学繊維糸となり、更に難燃材が混入され
ていれば難燃性が増大された化学繊維糸となる。
この角ばった断面異形の化学繊維糸をもって織成したパ
イル織物でもってくつぬぐいマットのマット部(2)を構
成し当該マット部(2)をマット台板(5)に取付けてなる構
成を有するものである。
又マット部(2)はパイル糸のみでもって当該角ばった断
面異形の化学繊維糸(4)を使用した構成としてもよい。
<作用及び効果について> 本発明に係るくつぬぐいマットのマット部(2)を構成す
る角ばった断面異形のの化学繊維糸(4)は、 (a) 化学繊維(合成繊維)材料 (b) セラミック粉粒体 (c) 抗菌剤 (d) 難燃材(必要により) の3〜4点から成っている。
化学繊維糸原料であるポリマーにセラミック粉末を混合
して異形ノズルから噴射した場合、紡糸の中にセラミッ
ク粉粒体(3)が多数混在するから紡糸は表面張力が抑制
され断面異形の角が丸くならない。
従ってノズルの形状とほぼ同一の断面形状を有する紡糸
即ち角ばった断面異形の化学繊維糸(4)を得ることがで
きる。この化学繊維糸(4)をパイル糸としてパイル生地
を織成し、当該生地をもってくつぬぐいマット(1)のマ
ット部(2)を構成すれば、靴が直接触れるパイル異形糸
(4)には円弧が一切存在しない角ばった形状の繊維であ
り、あわせて当該繊維の表面に露出しているセラミック
粉粒体(3)が存在するから、その繊維の集団と靴との摩
擦は極めて大となる。従って靴(履物)に附着している
泥やほこりは効率よく拭きとられることになる。そして
拭きとられた泥やほこり等はパイル異形糸(4)の異形の
谷間(α)で完全にとらえられ、その多くは該異形糸
(4)の基部に集められ乾燥によっても容易に飛び散るよ
うなことがないので極めて衛生的でもある。
次の抗菌効果持続のメカニズムについて述べると、抗菌
剤を撓着したセラミック粉粒体(3)は、角ばった断面異
形の化学繊維の表面或は内部に万遍なく存在する。
そこで靴底から落下したほこりやドロ等は、このセラミ
ック粉粒体(3)と接触することになり、抗菌作用が働き
雑菌の繁殖を抑える。従来技術であるセラミックに抗菌
剤を含浸したタイプのものだと、抗菌剤がパイル糸の表
面に滲出して、使用初期のみに抗菌作用が高まるもの
の、薬剤が散逸しやすく、持続性に乏しかった。然も、
くつぬぐいマットということから度重なる洗浄にはセラ
ミックの多孔深部に担持されるはずの抗菌剤までも洗い
流してしまうことになり、殺菌効果の消失により拍車が
かけられる効果となる。
故に、既述した特開昭59-133235号公報等に開示された
セラミック抗菌剤を担持させてその粉粒体を化学繊維に
混入し抗菌作用を持続させようとの試みは、くつぬぐい
マットのような頻繁にしかも強力に洗浄される条件下の
ものに対しては、その効果は殆ど期待出来なかった。そ
のことを微視的に研究を重ねた結果、当業界で従来より
広く使用されている熱に強いAg、Cu、Zn等の金属
イオンからなる抗菌剤とセラミック焼成原材料とを混合
させてセラミックを焼成すると、セラミックの表壁面や
多孔内壁面に、あたかも焼付け塗装したかのように抗菌
剤が強力に付着していることが確認出来た。そのため殺
菌効果の持続時間は、単に含浸したものに比べ飛躍的に
伸びることとなった。
しかも実際の使用において繊維は摩耗するが、抗菌剤焼
着セラミック粉粒体(3)は常にその摩耗部から露出する
ことになり、泥やほこり中に存在しパイル糸の間に入り
込んだ細菌はそのパイル異形糸の断面異形の谷間(α)
内で効果的な殺菌作用によって、その繁殖が抑えられ、
悪臭発生が抑制される。
更に該セラミック粉粒体(3)は多孔質のため水との親和
性がいいことから常に吸湿しているので保持した水分
は、拭い取った泥とパイル異形糸との間に、湿り気を与
えることになり、パイル異形糸の断面異形の谷間(α)
と基部にこびりついた泥であっても洗濯時に泥が短時間
で極めてよく落ち、洗濯時間を大巾に短縮出来ることも
確認出来た。これは洗濯物や食器等の洗浄時間の短縮化
を図るための手法と同じ現象である。然もこの作用と効
果は、パイル糸表面が、セラミック粉粒体の露出によっ
て凹凸状を呈しているから、パイル糸異形に附着した泥
やほこりがパイル糸との間に間隙を有して附着するの
で、洗濯時に洗濯水が当該間隙に急速に滲透し洗浄効果
を急速に向上させるのである。また繊維糸内にセラミッ
ク粉粒体(3)を混入したものは、混入していないものと
比較して糸の腰が強く、踏まれても立ち上がりが良くし
かもそのクッション作用も本来異形糸(4)の持つクッシ
ョン効果と相まって従来とは比較にならないくらいに持
続し、その立毛繊維によって靴の側部の掃除も効果的に
行え、くつぬぐい効果は極めて良くなった。その上セラ
ミック粉粒体(3)は靴との摩擦係数を高めることから、
角ばった断面異形の繊維がもつ摩擦力と相まって靴底の
ほこり取りの効果を更に高めるのである。
更にセラミック粉粒体は高温の焼成物であるから難燃性
に富み煙草火等を誤って落した場合でも大事に至ること
はないのである。
【図面の簡単な説明】
第一図はくつぬぐいマットの断面説明図、 第二図はパイル異形糸の実施例でその説明図である。 (1)……くつぬぐいマット (2)……マット部 (3)……セラミック粉粒体 (4)……パイル異形糸(化学繊維糸) (5)……マット台板 (α)……谷間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抗菌剤を混合したセラミック焼成原材料を
    もって焼成して該抗菌剤を焼着した抗菌剤焼着セラミッ
    クを粉砕した粉粒体を、化学繊維紡糸材料であるポリマ
    ーに混入攪拌して異形ノズルから噴射紡糸しくつ底との
    接触面の拡大及び摩擦係数の増大並びに永続的抗菌性を
    附与した角ばった断面異形の化学繊維糸をもって織成し
    たパイル生地でもってマット部を構成したことを特徴と
    するくつぬぐいマット。
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