JPH0652569B2 - 磁気記録媒体の製造法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造法

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JPH0652569B2
JPH0652569B2 JP60047438A JP4743885A JPH0652569B2 JP H0652569 B2 JPH0652569 B2 JP H0652569B2 JP 60047438 A JP60047438 A JP 60047438A JP 4743885 A JP4743885 A JP 4743885A JP H0652569 B2 JPH0652569 B2 JP H0652569B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [利用分野] 本発明は高密度記録できる垂直磁気記録方式に適した磁
気記録媒体の製造法に関し、更に詳しくは非磁性の基板
上に、磁性薄膜からなる低保磁力層及び膜面に垂直な方
向に磁化容易軸を有する垂直磁化層からなる磁気記録層
を順次形成した磁気記録媒体の製造法に関する。
[従来技術] 上述の低保磁力層と垂直磁化層とからなる二層膜の磁気
記録媒体は、垂直磁気記録方式において単極型ヘッドに
よって効率良く記録できる垂直磁気記録媒体として特公
昭58−91号公報,特公昭58− 10769号公報等により公知
である。この公知の二層膜構成の磁気記録媒体(以下
“二層膜媒体”という)は、具体的にはRF2極スパッ
タ法で作成され、低保磁力層をNi(ニッケル),Fe
(鉄)を主成分とするパーマロイで、垂直磁化層をCo
(コバルト)−Cr(クロム)合金膜で構成したもので
あり、高い記録感度と大なる再生出力を得られる優れた
ものであるが、高周波領域での出力が低下し、より一層
の改善が望まれている。
[発明の目的] 本発明は上述の二層膜媒体の特性を改善することの目的
とするもので、低保磁力層を構成するパーマロイ薄膜に
着目し、その特性を改善することによって、さらに改善
された高い記録感度と大なる再生出力を有する磁気記録
媒体を実現すると共にその安定生産を可能とする製造法
を提供することを目的とするものである。
[発明の構成,作用効果] 本発明は、前述の二層膜媒体、すなわち非磁性の基板上
にFe 及びNi を主成分とするパーマロイ薄膜からなる
低保磁力層と膜面に垂直方向に磁化容易軸を有する磁気
記録層とを有する磁気記録媒体の製造俸いおいて、前記
低保磁力層を結晶粒度番号が4以上のパーマロイ合金を
ターゲットとし、基板温度が60〜 130℃でスパッタリン
グガス圧力が1Pa 以下の条件下でスパッタリング法に
より形成することを特徴とし、非常に良好な軟磁気特性
を有する磁気記録媒体の低保磁力層を安定して形成でき
る製造法である。
上述の本発明は以下のようにしてなされたものである。
第1図は二層膜媒体の低保磁力層の保磁力と再生出力の
関係を示す測定例を示したもので、同図から二層膜媒体
の低保磁力層の保磁力は小さい程記録感度,再生出力等
の面で有利であることがわかる。なお、図の縦軸は、再
生出力で、あるサンプルの出力を基準として規格した相
対値でもって示してある。横軸は低保磁力層の保磁力で
単位はエルステッド(Oe )である。
ところで、低保磁力層は通常、パーマロイターゲットを
用い、スパッタリング法で形成される。スパッタリング
された低保磁力層の面内の保磁力は必ずしも一定でなく
スパッタリング条件によって異る。なかでもターゲット
組成、スパッタリング圧力,スパッタリング温度などが
面内保磁力に大きく影響し、一定の低保磁力のパーマロ
イ膜を得るためには厳しい条件管理が必要である。ま
た、これらの条件を最適化しても必ずしも面内保磁力が
充分小さい値にならない場合がある。
一般に低保磁力層を形成するパーマロイ層は透磁率をで
きるだけ大きくするため、透磁率の大きい組成のパーマ
ロイ合金が使用される。例えば18wt%Fe −78wt%Ni
−4wt%Mo 組成のパーマロイ合金がその一例である。
さらに面内磁気異方性を小さくしたり、或は保磁力を小
さくしたりするために、上述の組成を若干変えて例えば
磁歪定数を変化させることも行われる。しかしながらタ
ーゲットのパーマロイ組成を、とくにNi のwt%を上述
の値から±10%程度変えても必ずしも保磁力が充分小さ
くなるとは限らない。
本発明者はかかる状況にもとづき鋭意研究した結果、保
磁力の大きさを決定するのはパーマロイターゲットの組
成だけでなくターゲットの結晶粒度の大きさも関与して
いるという事実を発見し本発明に想到したものである。
即ち本発明は、前述の低保磁力層の形成に際し、Fe お
よびNi を主成分とし、第3の添加元素としてのMo ,
Cr ,Cu などを含む公知の組成のパーマロイ合金のう
ち、その結晶粒度番号を4以上にしたパーマロイ合金を
ターゲットに用い、基板温度が60〜 130℃でスパッタリ
ングガス圧力が1Pa 以下の条件下でスパッタリング法
により該低保磁力層を形成する磁気記録媒体の製造法で
ある。
上述の通り、本発明の低保磁力層となるパーマロイター
ゲットは、Ni 及びFe を主成分とした従来公知のパー
マロイが適用でき、Mo ,Cr ,Cu 等の第三元素を含
んで良いことは云うまでもない。又、低保磁力層の膜厚
は従来公知の範囲の数μm以下で適宜目的に応じて設計
する必要がある。
ここで結晶粒度番号とはJIS G0551−1977,G0522
−1977に規定される鋼の結晶粒度試験方法に準じた以下
の手順で測定したものとする。すなわち、塩酸1重量部
に対して過酸化水素4重量部を混合した溶液を測定する
パーマロイ合金ターゲットの表面にたらして表面を腐食
させたのち、前記JIS規定の判定方法に従って顕微鏡
でその表面を観察して、その表1の粒度番号で表示した
ものである。
粒度番号が小さいターゲットを用いた場合、即ち結晶粒
が大きいターゲットを用いてスパッタリングを行った場
合、結晶粒の大きさを反映したターゲット表面が残る。
たとえば粒度番号5程度のターゲットを用いた場合には
スパッタ後のターゲット表面の肌は滑らかであるが、粒
度番号3以下のターゲットの場合の表面の肌は非常に粗
であり、スパッタの進行とともに表面の凹凸はますます
大きくなる。そして、種々検討の結果、スパッタリング
法により形成したパーマロイ膜の保磁力は粒度番号に依
存し粒度番号が大なほど、即ち結晶粒の大きさが細く、
かつスパッタ後の表面が滑らかな程保磁力が小さいとい
うことが見出された。そして、所与の組成で、安定にで
きるだけ低保磁力のパーマロイ薄膜を得るには、本発明
の通り基板温度が60〜 130℃でスパッタリングガス圧力
が1Pa 以下のスパッタリング条件下で粒度番号4以上
のパーマロイターゲットとする必要があり、更には粒度
は粒度番号5以上とすることが好ましく、スパッタリン
グガス圧力は 0.5Pa 以下とすることが好ましい。
なお、ターゲットのパーマロイ合金の磁気特性、なかん
ずく保磁力は結晶粒の大きさには依存せず、ターゲット
組成が同じであればほぼ同じ特性を示す。スパッタリン
グにより形成されたパーマロイ合金膜の磁気特性がター
ゲットのパーマロイ合金の結晶粒度に依存する理由につ
いては今のところ明確ではない。
かかるターゲット用のパーマロイ合金の粒度はターゲッ
ト製造時の条件,熱処理の温度と時間,鍛造比,あるい
は少量の添加物たとえばイオウ,マンガンなどによって
制御できる。なお、後述の実施例のターゲットは、溶解
炉で得た所定組成の鋼塊を熱間圧延した後焼鈍して製作
し、その粒度は焼鈍温度により調整した。
一方本発明における垂直磁化層は、特に限定されず、膜
面に垂直な方向に磁化容易軸を有し、特公昭58−91号公
報等で公知の磁気特性を有する磁性膜が適用できる。従
って、特公昭58−10764号公報等で公知のCo −Cr 合
金膜、膜面に垂直配向したバリウムフェライト塗膜等種
々の磁性膜が適用でき、Co −Cr 合金膜にW(タング
ステン),Ta (タンタル)等の第3成分を添加したも
のでもよい。
更に、低保磁力層と垂直磁化層とは直接接する必要はな
く、接着層等をその間に介在させても良く、基板の両側
にあっても良い。
なお、本発明の磁気記録媒体の製造法においては、とく
に対向ターゲット式スパッタ法により低保磁力層を形成
すると広範囲の条件で安定した生産ができる。
ここで、対向ターゲット式スパッタ法とは、特開昭57−
158380号公報等で公知のもので、対向した一組のターゲ
ット間にプラズマ(電子)補捉のための磁界を形成し
て、ターゲットの側方に配置された基板上に膜形成する
スパッタ法を云う。
ところで、前述の垂直磁化層も同じく対向ターゲット式
スパッタ法で作成すると、共に、低温膜形成が可能で耐
熱性の低いポリエステルフイルム等が基板として利用で
きる上、両層を1つの真空槽内で連続して作成でき、製
造コストを大巾に低減できる。
以下、上述の本発明の詳細を実施例に基いて説明する。
第2図は本発明の実施に用いた対向ターゲット式スパッ
タ装置の構成図である。
図から明らかな通り、本装置は前述の特開昭57−158380
号公報で公知の対向ターゲット式スパッタ装置と基本的
に同じ構成となっている。
すなわち、図において10は真空槽、20は真空槽10を排気
する真空ポンプ等からなる排気系、30は真空槽10内に所
定のガスを導入して真空槽10内の圧力を10-1〜10-4Tor
r 程度の所定のガス圧力に設定するガス導入系である。
そして、真空槽10内には、図示の如く真空槽10の側板1
1,12に絶縁部材13,14を介して固着されたターゲット
ホルダー15,16により1対のターゲットT,Tが、
そのスパッタされる面T1S,T2Sを空間を隔てて平行に
対面するように配設してある。そして、ターゲットホル
ダー15,16内は、冷却パイプ 151,161を介して冷却水が
循環し、ターゲットT,T、永久磁石 152,162が冷
却される。
磁石 152, 162はターゲットT,Tを介してN極,
S極が対抗するように設けてあり、従って磁界はターゲ
ットT,Tに垂直な方向に、かつターゲット間に形
成される。なお、17,18は絶縁部材13,14及びターゲッ
トホルダー15,16をスパッタリング時のプラズマ粒子か
ら保護するためとターゲット表面以外の部分の異常放電
を防止するためのシールドである。
また、磁性薄膜が形成される基板40を保持する基板保持
手段41は、真空槽10内のターゲットT,Tの側方に
設けてある。基板保持手段41は、図示省略した支持ブラ
ケットにより夫々回転自在かつ互いに軸平行に支持され
た繰り出しロール41a ,支持ロール41b ,巻取ロール41
c の3個のロールからなり、基板 40 をターゲット
,T間の空間に対面するようにスパッタ面T1S
2Sに対して略直角方向に保持するように配置してあ
る。従って基板40は基板保持手段41によりスパッタ面T
1S,T2Sに対して直角方向に連続的に移動可能である。
なお、支持ロール41b はその表面温度が調節可能となっ
ている。
一方、スパッタ電力を供給する直流電源からなる電力供
給手段50はプラス側をアースに、マイナス側をターゲッ
トT,Tに夫々接続する。従って電力供給手段50か
らのスパッタ電力は、アースをアノードとし、ターゲッ
トT,Tをカソードとして、アノード,カソード間
に供給される。
なおプレスパッタ時基板40を保護するため、基板40とタ
ーゲットT,Tとの間に出入するシャッター(図示
省略)が設けてある。
以上の通り、前述の特開昭57−158380号公報のものと基
本的には同じ構成であり、公知の通り高速低温スパッタ
が可能となる。すなわち、ターゲットT,T間の空
間に、磁界の作用によりスパッタガスイオン,スパッタ
により放出されたγ電子等が束縛され高密度プラズマが
形成される。従って、ターゲットT,Tのスパッタ
が促進されて前記空間より析出量が増大し、基板40上へ
の堆積速度が増し高速スパッタが出来る上、基板40がタ
ーゲットT,Tの側方にあるので低温スパッタも出
来る。
なお、本発明における対向ターゲット式スパッタ法は、
全述の装置のものに限定されるものでなく、前述の通り
一対の対面させたターゲットの側方に基板を配し、ター
ゲット間に垂直方向の磁界を印加してスパッタし、基板
上に膜を形成するスパッタ法を云う。従って、磁界発生
手段も永久磁石でなく、電磁石を用いても良い。また、
磁界もターゲット間の空間にγ電子等を閉じ込めるもの
であれば良く、従ってターゲット全面でなく、ターゲッ
ト周囲のみ発生させた場合も含む。
次に上述の対向ターゲット式スパッタ装置により実施し
た本発明に係わる垂直磁気記録媒体の実施例を説明す
る。
媒体の磁気特性は振動試料型磁力計で測定して求めた。
三層膜媒体の記録・再生特性は前述の特公昭58−91号公
報等で公知のものと同様な補助磁極励磁型の垂直型磁気
ヘッドを用いて評価した。
膜厚及び組成については、螢光X線装置を用いて予め較
正した曲線から求めた。
実施例1〜4 下記条件により粒度番号4のパーマロイターゲットを用
い低保磁力層形成時のAr ガス圧を4水準(実施例1〜
4)に変えて、基板上にパーマロイならなる低保磁力層
を作成したのちCo −Cr からなる垂直磁化層を第2図
のスパッタ装置を用いて順次形成して二層膜媒体を作成
した。
A.装置条件 A−1.低保磁力層 a.ターゲットT,T材:共に粒度番号4,組成M
o-4wt%,Ni −78wt%,Fe −18wt%のパーマロイ b.基板40:50μm厚のポリエチレンテレフタレート
(PET)フィルム c.ターゲットT,T間隔: 120mm d.ターゲット表面の磁界: 100〜 200ガウス e.ターゲットT,T形状 : 100mmL× 150mmw ×12mmt の矩形 f.基板40とターゲットT,T端部の距離 :20mm A−2.Co −Cr 垂直磁化層 a.ターゲットT,T材:共にCo −80wt%,Cr
−20wt%の合金 c.ターゲットT,T間隔: 160mm d.ターゲット表面の磁界: 100〜 200ガウス e.ターゲットT,T形状 : 100mmL× 150mmw ×12mmt の矩形 f.基板40とターゲットT,T端部の距離 :20mm B.操作手順 A−1,A−2の条件のもとで順次次の如く行なった。
a.基板を設置後、真空層10内を到達真空度が1×10-6
Torr 以下まで排気する。
b.Ar (アルゴン)ガスを所定の圧力まで導入し、3
〜5分間のプレスパッタを行ない、シャッターを開き、
基板40を図示の通りターゲットT,Tの対向方向に
移送しつつ膜形成を行なった。なお、A−1の場合スパ
ッタ時のAr ガス圧は 0.25 〜1Pa とした。またA−
2の場合、 0.5Pa とした。
c.スパッタ時投入電力はA−1,A−2ともに3KW
で行なった。
d.基板温度はA−1,A−2はそれぞれ90℃, 130℃
で行った。
C.実施結果 第3図に実施例1〜4のスパッタ時のAr ガス圧と低保
磁力層の保持力の関係を示す。なお、この保磁力の測定
はパーマロイ膜のみの単層膜の状態で行なった。
実施例1〜4の2層膜媒体について、長方形のサンプル
切り出して、電磁変換特性を評価した。
測定結果を表−1に示す。
なお、電磁変換特性は記録時にはテープ走行を 4.75 cm
/秒,再生時には 9.5cm/秒で行なった。又、用いたパ
ーマロイターゲットの保磁力は数10ミリエルステッドと
いう非常に小さいものである。
実施例5〜9 粒度番号6のパーマロイターゲットを用いて、低保磁力
層の形成時の基板温度(B−d )を60℃から 130℃まで
5水準(実施例5〜9)変化させてスパッタリングを行
った。但しこのときスパッタ時のガス圧(B−b )は
0.5Pa とした。
得られた実施例5〜9のサンプルについて前述と同様に
低保磁力層の保磁力と再生出力を測定した。その結果を
表1と第4図に示す。
比較例1〜9 比較例として実施例1〜9におけるターゲット組成(A
−1−a )の粒度番号を1にしたパーマロイターゲット
を用い、実施例1〜9の夫々と同様の膜作成を行った。
そして得られたサンプル(比較例1〜9)について低保
磁力層の保磁力と再生出力を測定した。その結果を第3
図,第4図,表1に示す。
実施例,比較例の比較により粒度番号が大きい方が小さ
い低保磁力層を形成することができ、したがってより大
きい再生出力を示すことがわかる。また、実施例では、
基板温度,スパッタ圧力の広範囲に亙って保磁力が小さ
い値で安定しており、安定生産面で非常に有利であるこ
とがわかる。
実施例10,11および比較例10〜12 実施例1〜9と同じ装置を用いて結晶粒度番号を変えた
ターゲットを用いて低保磁力層を形成した。結晶粒度番
号は前述の比較例と同じく18Fe −78Ni −4Mo の組
成のパーマロイターゲットを用い、ターゲット製造時の
条件を変えることにより調節した。なお、比較例10は鋳
造のままターゲットにしたもので、その他は焼鈍温度を
調整した。結晶粒度番号は−2を含めて5水準(比較例
10〜12,実施例10,11)について、スパッタリング時の
圧力を 0.4Pa ,基板温度を90℃でスパッタし、低保磁
力層を形成した。得られた低保磁力層の保磁力の測定結
果を表2に示す。
結晶粒度番号が5以上のターゲットにより作成された実
施例10,11の低保磁力層の保磁力は結晶粒度番号の小さ
い比較例10〜12に比べて保磁力が大巾に小さくなってい
る。
以上の説明から明らかな通り、本発明の磁気記録媒体に
よれば、低保磁力層の作成においてターゲットの結晶粒
度番号が4以上のものを用いると、大巾に記録再生感度
が向上し、より一層の高密度記録が可能な磁気記録媒体
がえられるという大きな効果が得られた。このような媒
体はとくに磁気記録用テープ媒体に最適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施に関係する二層膜媒体の低保磁力
層の保磁力と再生出力の関係を示すグラフ,第2図は本
発明の実施に用いた対向ターゲット式スパッタ装置の説
明図、第3図は実施例および比較例のスパッタ時のAr
ガス圧と保磁力の関係、第4図は同じく基板温度と保磁
力の関係を示すグラフである。 T,T:ターゲット、10:真空槽、 20:排気系、30:ガス導入系、 40:基板、50:スパッタ電源

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性の基板上に、NiおよびFeを主成
    分とするパーマロイ薄膜からなる低保磁力層及び膜面に
    垂直方向に磁化容易軸を有する磁気記録層を順次形成し
    てなる磁気記録媒体の製造法において、前記低保磁力層
    を結晶粒度番号が4以上のパーマロイ合金をターゲット
    とし、基板温度が60〜 130℃でスパッタリングガス圧力
    が1Pa 以下の条件下でスパッタリング法により形成す
    ることを特徴とする磁気記録媒体の製造法。
  2. 【請求項2】前記低保磁力層を対向ターゲット式スパッ
    タ法により形成する特許請求の範囲第1項記載の磁気記
    録媒体の製造法。
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