JPH065251U - イメージスキャナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 透過型反射型あるいはマウントの有無にかか
わらず、複数種類の原稿を同時に装着できる原稿装着手
段を有するイメージスキャナを提供する。 【構成】 原稿台２のＣ部にはマウント付きブローニュ
タイプフィルム原稿３及び複数のマウント付き３５ｍｍ
フィルム原稿４を、Ｄ部にはフィルムのみの透過原稿
を、Ｅ部には反射原稿を載置するようになっており、原
稿台ホルダ１に、それら複数種類の原稿を同時に装着で
きる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、イメージスキャナに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の装置は、例えば写真などの反射原稿、マウント付き３５ｍｍも しくは６×７判等のブローニュタイプフィルムなどの透過原稿の装着方法が各々 分けられており、個々にカートリッジで取り替える方式になっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のイメージスキャナにおいては、各々の種類の原稿が別々 に原稿台に装着しなければならないので、各々に互換性がなく、交換しなければ ならい手間が煩わしいことが多かった。

【０００４】 本考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、複数種類の 原稿を同時に装着できるイメージスキャナを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために本考案のイメージスキャナは、原稿を載置するため の原稿装着部に、複数種類の原稿を同時に装着できる原稿装着手段を備えている 。

【０００６】

【作用】

上記の構成を有する本考案のイメージスキャナによれば、原稿装着手段が、原 稿装着部に、複数種類の原稿を同時に装着する。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案を具体化した一実施例を図面を参照して説明する。

【０００８】 最初に、図３を参照して、イメージスキャナ全体の構成を説明する。カバー部 １３には、図示しない原稿台を保持する原稿台ホルダ１、原稿台に載置された原 稿を照射する光源５、原稿からの反射光または透過光を結像レンズ９に導くため のミラー８が所定の位置に配置されている。また、原稿からの反射光または透過 光を結像するための結像レンズ９、原稿を読み取るための読み取り素子１０が所 定の位置に配置されている。また、原稿台ホルダ１を駆動するためのモータ１１ が配置され、モータ１１の軸には、両端が原稿台ホルダ１に固定されたワイヤー ロープ１２が所定量巻き付けられている。そのため、モータ１１を回転させるこ とにより原稿台ホルダ１を動かすことができる。また、光源５を保持した光源ユ ニット６と光源ユニット６に軸が固定された回転モータ７も配置されている。そ のため、回転モータ７を回転させることにより光源ユニット６を原稿台ホルダ１ の表面側及び裏面側の所定の位置に移動させることができる。

【０００９】 次に図１及び図２を参照して原稿台について説明する。

【００１０】 図２の原稿台ホルダ１は、実際には装置に組み込まれているが、ここでは分か りやすいように原稿台ホルダ１だけを別に示している。原稿を読み取る場合、原 稿台２を原稿台ホルダ１にセットし、セットした原稿台２に反射及び透過原稿を 載置し、原稿押え１８で押さえる。原稿台２は図１に示すように、Ｃ、Ｄ、Ｅ部 に分かれており、Ｃ部にはマウント付き透過原稿、Ｄ部にはフィルムのみの透過 原稿、Ｅ部には反射原稿を載置するようになっている。さらに、Ｃ部は６×７判 等のマウント付きブローニュタイプフィルム原稿３及び複数のマウント付き３５ ｍｍフィルム原稿４を載置できるようになっており、フィルム面のみをガラス（ 原稿台２と原稿押え１８）で挟むようになっている。これにより熱によるフィル ム面のカールが防止できる。

【００１１】 また、マウント部の凸部を避けるため、原稿台２と原稿押え１８は、ガラスが カットしてある。Ｄ部は４”×５”判等のあまりマウントに入れないものやネガ フィルム等のマウント無しのフィルム原稿を、ガラスで挟むようになっている。 Ｅ部は反射原稿の表を下（原稿台２の側）向きにして載置し、原稿押え１８に具 備されているスポンジ１７で反射原稿を押さえるようになっている。このように 、いずれの場合でも、原稿台２の上側を基準面として原稿が押さえつけられてい るので、原稿面と読み取り素子１０との間の距離は常に一定になっており、光路 長が変化することはない。

【００１２】 次に図４を参照して、光源の切り替え方法について説明する。

【００１３】 始めにイメージスキャナの電源を入れると、原稿台ホルダ１はモータ１１を所 定量回転させることにより図４の位置に移動し、光源５を保持した光源ユニット ６は回転モータ７を所定量回転させることにより、原稿台ホルダ１の裏面側のＡ の位置に配置される。次にイメージスキャナに設置された図示しないスイッチに より原稿の種類は何か、即ち反射原稿か、透過原稿か指示される。与えられた指 示が反射原稿の場合、光源ユニット６は原稿台ホルダ１の裏面側のＡの位置に保 持される。また、指示が透過原稿の場合、光源ユニット６は回転モータ７を所定 量回転させることにより原稿台ホルダ１の表面側のＢの位置に配置される。

【００１４】 次に図５及び図６を参照して実際の読み取り動作について説明する。図５は反 射原稿の読み取り、図６は透過原稿の読み取りを示している。

【００１５】 まず、使用者は原稿台２を原稿台ホルダ１にセットし、反射もしくは透過原稿 を所定の位置に載置し、原稿がずれないように原稿押さえ１８で押さえ、図示し ない固定部材で原稿台ホルダ１に固定し、図示しないスイッチにより、これから 読み取る原稿が少なくとも反射または透過原稿であることを指示する。

【００１６】 反射原稿を読み取る時、その指示に基づいて、光源ユニット６が原稿台ホルダ １の裏面側の図５の位置（図４のＡの位置）に配置されていない場合、原稿台ホ ルダ１はモータ１１により図４の位置に移動し、光源ユニット６は回転モータ７ を所定量回転させることにより、原稿台ホルダ１の裏面側の図５の位置（図４の Ａの位置）に配置される。また、光源ユニット６が原稿台ホルダ１の裏面側の図 ５の位置（図４のＡの位置）に配置されている場合、光源ユニット６はその状態 で保持され、読み取り開始の指示が出るまで待機する。読み取り開始の指示、読 み取り条件の設定、または画像データの転送方法については、ここでは詳しく述 べないが、この種のイメージスキャナは通常ホストコンピュータと接続して使用 され、読み取り開始などの指示もホストコンピュータから出される。

【００１７】 本実施例もホストコンピュータに接続して使用するものとし、読み取り開始の 指示もホストコンピュータから出されるものとする。読み取り開始の指示を受け たイメージスキャナは、モータ１１を回転させ原稿台ホルダ１を読み取り開始位 置（Ｅ部）まで移動させる。次に、光源５が点灯され反射原稿に光を照射する。 反射原稿上で反射した光は、ミラー８により結像レンズ９に導かれ、結像レンズ ９により反射原稿の画像は読み取り素子１０に結像される。このように反射原稿 の画像を１ラインずつ読み取りながら、原稿台ホルダ１を図５中に示す矢印の方 向に移動させ、原稿の読み取るべき範囲を走査し、読み取りを完了する。

【００１８】 次に、透過原稿を読み取る時、その指示に基づいて、光源ユニット６が原稿台 ホルダ１の表面側の図６の位置（図４のＢの位置）に配置されていない場合、原 稿台ホルダ１はモータ１１により図４の位置に移動し、光源ユニット６は回転モ ータ７を所定量回転させることにより、原稿台ホルダ１の表面側の図６の位置（ 図４のＢの位置）に配置される。また、光源ユニット６が原稿台ホルダ１の表面 側の図６の位置（図４のＢの位置）に配置されている場合、光源ユニット６はそ の状態で保持され、読み取り開始の指示が出るまで待機する。

【００１９】 ホストコンピュータから、読み取り開始指示を受け取ったら、モータ１１を回 転させ原稿台ホルダ１を読み取り開始位置（ＣもしくはＤ部）まで移動させる。 次に光源５が点灯されると透過原稿に光が照射され、透過原稿を透過した光は、 ミラー８を反射し、結像レンズ９に導かれ、結像レンズ９により透過原稿の画像 は読み取り素子１０上に結像される。このように透過原稿画像を１ラインずつ読 み取りながら、原稿台ホルダ１を図６中に示す矢印の方向に移動させ、透過原稿 の読み取るべき範囲を走査し、読み取りを完了する。

【００２０】 このように、原稿装着の際には、１枚のガラスに全ての原稿を載置することが 可能となる。従って３５ｍｍフィルムから４”×５”判までの大きさなら充分対 応可能である。同一原稿台上に複数種類の原稿を同時に装着できるので、個々に カートリッジで取り替えるような煩わしさがなく非常に便利である。

【００２１】 尚、本考案は以上詳述した実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱 しない範囲において種々の変更を加えることができる。例えば、原稿の置き方は フェイスアップでもフェイスダウンでもよいし、読み取り機構で、原稿台が固定 され、読み取り部が摺動するものでもよく、駆動手段も、ワイヤの代わりにベル トやラックピニオンギアを使用したものでもよく、イメージスキャナもカラーの 読み取りでもモノクロの読み取りでもよい。また、読み取りを開始する前に使用 者がスイッチにより、読み取る原稿が反射原稿であるのか、透過原稿であるのか を指示したが、他の読み取り条件と同様、ホストコンピュータが反射、透過の判 別の指示を出してもよい。また光源ユニットの移動手段を手動にしてもよい。

【００２２】 その他、本考案の主旨を逸脱しない範囲の変更は可能である。

【００２３】

【考案の効果】

以上詳述したことから明かなように、本考案のイメージスキャナにおいては、 例えば写真などの反射原稿や、３５ｍｍもしくは６×７判等のブローニュタイプ フィルムなどの透過原稿のマウントの有無にかかわらず、同一原稿台上に複数種 類の原稿を同時に装着できるので、個々にカートリッジで取り替えるような煩わ しさがなく非常に便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ） 本実施例が適用されたイメージスキャ
ナの原稿台の平面図及び断面図である。 （ｂ） 図１（ａ）のＡ−Ａ線断面図である。 （ｃ） 図１（ａ）のＢ−Ｂ線断面図である。

【図２】イメージスキャナの原稿台と原稿台ホルダとの
装着を示す斜視図である。

【図３】イメージスキャナの全体の構成を示す斜視図で
ある。

【図４】イメージスキャナの光源の切り替えを示す概略
側面図である。

【図５】イメージスキャナの反射原稿読み取り動作を示
す概略側面図である。

【図６】イメージスキャナの透過原稿読み取り動作を示
す概略側面図である。

【符号の説明】

１ 原稿台ホルダ ２ 原稿台 ３ マウント付きブローニュタイプフィルム原稿 ４ マウント付き３５ｍｍフィルム原稿 ５ 光源 ６ 光源ユニット ７ 回転モータ ８ ミラー ９ 結像レンズ １０ 読み取り素子 １１ モータ １２ ワイヤロープ １７ スポンジ １８ 原稿押え

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 原稿を読み取るための読み取り機構を有
   する読み取り部と、 原稿を載置するための原稿装着部と、 前記読み取り部もしくは前記原稿装着部を駆動させる駆
   動手段と、 を有するイメージスキャナにおいて、 前記原稿装着部に、複数種類の原稿を同時に装着できる
   原稿装着手段を備えたことを特徴とするイメージスキャ
   ナ。