JPH0652399U - 主機軸駆動発電装置 - Google Patents

主機軸駆動発電装置

Info

Publication number
JPH0652399U
JPH0652399U JP8534092U JP8534092U JPH0652399U JP H0652399 U JPH0652399 U JP H0652399U JP 8534092 U JP8534092 U JP 8534092U JP 8534092 U JP8534092 U JP 8534092U JP H0652399 U JPH0652399 U JP H0652399U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
rotation speed
angle
advance
main
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8534092U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2512411Y2 (ja
Inventor
整 伊藤
豊邦 加藤
Original Assignee
西芝電機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 西芝電機株式会社 filed Critical 西芝電機株式会社
Priority to JP1992085340U priority Critical patent/JP2512411Y2/ja
Publication of JPH0652399U publication Critical patent/JPH0652399U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2512411Y2 publication Critical patent/JP2512411Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、全回転域において良好な力率を得る
ことのできる主機軸駆動発電装置を提供することにあ
る。 【構成】本考案は、船舶内の電力供給源の一つである主
機軸駆動発電装置において、発電機の電動モード時の位
相制御に係り、サイリスタのターンオフ特性および電力
変換器に関わるインダクタンス成分から予め算出してお
いた制御進み時間を設定する設定要素と、主機の回転数
を検出する回転数検出要素と、前記制御進み時間と前記
回転数検出要素にて検出した主機の回転数から制御進み
角を演算する演算要素を有し、前記演算した制御進み角
を用いて位相制御を行うので、主機の回転数全域におい
て制御進み角一定制御に比してより適した点弧位相角制
御が可能になり、特に低回転域において良好な力率を得
ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は船舶の主機軸駆動発電装置の位相制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
主機軸駆動発電装置のシステム構成図の一例である図2を参照して主機軸駆動 発電装置の位相制御について説明する。 図2に示すように、主機軸駆動発電装置は、船舶の主機1と、主機軸から動力 を得る発電機2と、発電機2の端子電圧を制御する自動電圧調整器(AVR)3 と、主機の回転数を検出する回転センサ4と、発電モード時にはコンバータとし て働き、電動モード時にはインバータとして働くサイリスタ電力変換器5と、発 電モード時にはインバータとして働き電動モード時にはコンバータとして働くサ イリスタ電力変換器6と、主機軸駆動発電装置の電力制御を行う電力制御装置7 と、無効電力を供給する同期調相器(SC)8と、同期調相器8の端子電圧を制 御する自動電圧調整器(AVR)9を主な構成要素としており、他の発電装置1 0と同様に船内系統を通じて負荷11に電力を供給している。
【0003】 主機軸駆動発電装置の位相制御は、電力制御装置7によりサイリスタ電力変換 器5及び6に対する点弧位相角制御を行うもので、従来の位相制御において、特 に発電機が電動モード時にインバータとして働くサイリスタ電力変換器5に対し ては制御進み角一定制御にて制御している。
【0004】 制御進み角一定制御は、全回転域で一定の制御進み角を用いるもので、図3に 示すように、サイリスタのターンオフ特性及びサイリスタ電力変換器5に関わる インダクタンス成分から予め算出しておいた制御進み角βに応じた点弧パルスを 供給して電力制御を行うものである。12は制御進み角設定器、13は点弧パル ス発生器で、図2の電力制御装置7内部の構成要素の一部である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記したような従来例で示した制御進み角一定制御における制御進み角(以下 、βとする)は、転流重なり角(以下、uとする)とサイリスタターンオフ特性 に関わる転流余裕角(以下、γとする)の和で表される。さらにγは、サイリス タターンオフタイムに相当する電気角(以下、Bとする)と逆バイアス電圧を確 保する電気角(以下、Aとする)の和で表される。つまり、(1)式の関係があ る。また、uは(2)式で表現できる。
【0006】 β=u+γ=u+(B+A) …(1) u=cos-1[1−(q・X・Id)/(π・Edo)] …(2) 但し、q :相数 X :転流リアクタンス Id :直流電流 Edo:直流平均電圧 ここで、各電気角u,B,Aと周波数fには、表1に示す関係がある。
【0007】
【表1】
【0008】 表1から分るように、全回転域で一定の制御進み角を用いる従来の制御進み角 一定制御では、そのβの設定時に、uとBはf大の時の電気角を用いなければな らなくなる。このためf小の領域では、必要以上のβになるため力率を低下させ ていたという問題があった。
【0009】 本考案は、上記問題に対処してなされたもので、その目的は、全回転域におい て良好な力率を得ることのできる主機軸駆動発電装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は船舶内の電力供給源の一つである主機軸 駆動発電装置において、発電機の電動モード時の位相制御に係り、サイリスタの ターンオフ特性および電力変換器に関わるインダクタンス成分から予め算出して おいた制御進み時間を設定する設定要素と、主機の回転数を検出する回転数検出 要素と、前記制御進み時間と前記回転数検出要素にて検出した主機の回転数から 制御進み角を演算する演算要素を有し、前記演算した制御進み角を用いて位相制 御を行うことにより主機の回転数に関係なく良好な力率が得られるようにしたこ とを特徴とする。
【0011】
【作用】
本考案によると、制御進み時間一定にすることで、主機の回転数全域において 制御進み角一定制御に比してより適した点弧位相角制御が可能になり、特に低回 転域において良好な力率を得ることができる。
【0012】 次に、本考案の原理について説明する。 uとBとAを電気角で捉えずに時間で論じ、uに相当する時間(以下、utと する)、Bに相当する時間(ターンオフ時間、以下、Btとする)、Aに相当す る時間(以下、Atとする)を考えて、周波数fとの関係をみると、表2のよう になる。
【0013】
【表2】
【0014】 この表2より電気角一定とせずに、時間一定とすれば、uとBに掛かる設定は 、周波数に対しむだのない設定が可能になる、といえる。Aに掛かる設定に関し ては、f小時の時間に設定しなければならず、f大の領域でむだが生ずるものの 、従来の制御進み角一定制御が低域(f小の領域)での問題であったことを考え るとAtのf小時での時間設定に問題はなく、低域での力率改善が図れる。効果 の程を電気角βの中で各電気角u,B,Aが占める割合を考えて論じると、次の ようになる。
【0015】 表3は、制御進み角一定制御のβを100%として、そのβを設定する高域に おける各電気角の割合を適当なサイリスタ等を用いて概算したものであるが、一 般論としてこの値から大きくはずれるものは考えられないことを前提とする。
【0016】
【表3】
【0017】 高域では表3が最適な設定といえる。ここでfに関係なく一定であるAを基準 (14%という数字はそのまま)に考えると、f小時には、uは82%よりも小 さくし、Bも同様にするべきでるが、制御進み角一定(β一定)ではむだが生じ る。βに占める割合が大きなuにてむだがあることは、力率悪化に影響が大きい といえる。
【0018】 一方、制御進み時間一定で制御すると、uとBはfに応じた最適値が用いられ る。この時、Aはf小の領域では最適であるが、f大の領域でむだが生じること になる。しかし、f大の領域での各電気角の割合を示す表3から考えて、Aのβ に占める割合は小さく、そのAにいくらかのむだが加わったとしても力率をそれ ほど悪化させないことは推測できる。
【0019】 つまり、utとBtとAtの和を制御進み時間(以下、βtとする)として、 点弧位相角制御に用いれば、従来の手法(制御進み角一定制御)に比べて、高域 において僅かな力率の低下が見られるものの、低域における力率はかなりの改善 が見込まれ、トータルでは全回転域において良好な力率が得られるといえる。
【0020】 この手法を実現する上で、点弧信号はあくまで電気位相角で与えるものである ことからβtをβに変換する必要がある。βtとβの関係は、(3)式のように なる。 β=(βt/T)×360° …(3) 但し、Tは周期で,T=1/f
【0021】 よって、周波数f(主機の回転数)を検出して、制御進み時間βtと周波数f から(3)式の演算を行う要素を組み込めば、制御進み角βを算出して点弧位相 角制御が行えることになる。
【0022】
【実施例】
本考案の実施例を図を参照して説明する。 図1は本考案の一実施例の構成図であり、既に説明した図2及び図3の従来例 の構成要素と同一部分は同一符号を付してその説明は省略する。
【0023】 図1において、14は回転センサ4からの信号を周波数f(主機の回転数)に 変換する周波数検出器、15は制御進み時間βtを設定する制御進み時間設定器 、16は周波数fと制御進み時間βtから制御進み角βを演算する制御進み角演 算器、13は制御進み角演算器16にて算出された制御進み角βに応じた点弧パ ルスを発する点弧パルス発生器である。この点弧パルス発生器13にて発せられ た点弧パルスにて、サイリスタ電力変換器5の点弧位相角制御を行う。ここで、 13〜16の要素は図2の電力制御装置7内部の構成要素の一部となりうるもの である。
【0024】 本実施例は上記のように構成されているので、主機の全回転域においてほぼ最 適である制御進み時間βtを制御進み時間設定器15に設定しておけば、主機の 回転数に応じた制御進み角βを制御進み角演算器16にて決定することが可能と なり、この制御進み角演算器16にて算出された制御進み角βに応じた点弧パル スを点弧パルス発生器13で発してサイリスタ電力変換器5の点弧位相角制御を 行うので、全回転域で良好な力率を得ることができる。
【0025】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、制御進み角を主機の回転数に応じて可 変できるので、全回転域において良好な力率を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の構成図。
【図2】本考案が適用される主機軸駆動発電装置の一シ
ステムの構成図。
【図3】従来の制御進み角一定制御の制御進み発生部分
の構成図。
【符号の説明】
1…主機、2…発電機、3…自動電圧調整器(AV
R)、4…回転センサ、5,6…サイリスタ電力変換
器、7…電力制御装置、8…同期調相器(SC)、9…
自動電圧調整器(AVR)、10…他の発電装置、11
…負荷、12…制御進み角設定器、13…点弧パルス発
生器、14…周波数検出器、15…制御進み時間設定
器、16…制御進み角演算器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船舶内の電力供給源の一つである主機軸
    駆動発電装置において、発電機の電動モード時の位相制
    御に係り、サイリスタのターンオフ特性および電力変換
    器に関わるインダクタンス成分から予め算出しておいた
    制御進み時間を設定する設定要素と、主機の回転数を検
    出する回転数検出要素と、前記制御進み時間と前記回転
    数検出要素にて検出した主機の回転数から制御進み角を
    演算する演算要素を有し、前記演算した制御進み角を用
    いて位相制御を行うことにより主機の回転数に関係なく
    良好な力率が得られるようにしたことを特徴とする主機
    軸駆動発電装置。
JP1992085340U 1992-12-11 1992-12-11 主機軸駆動発電装置 Expired - Lifetime JP2512411Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992085340U JP2512411Y2 (ja) 1992-12-11 1992-12-11 主機軸駆動発電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992085340U JP2512411Y2 (ja) 1992-12-11 1992-12-11 主機軸駆動発電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0652399U true JPH0652399U (ja) 1994-07-15
JP2512411Y2 JP2512411Y2 (ja) 1996-10-02

Family

ID=13855928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992085340U Expired - Lifetime JP2512411Y2 (ja) 1992-12-11 1992-12-11 主機軸駆動発電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2512411Y2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53142623A (en) * 1977-05-17 1978-12-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd Power converter
JPS6369467A (ja) * 1986-09-05 1988-03-29 Sharp Corp 空気調和機

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53142623A (en) * 1977-05-17 1978-12-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd Power converter
JPS6369467A (ja) * 1986-09-05 1988-03-29 Sharp Corp 空気調和機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2512411Y2 (ja) 1996-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8466573B2 (en) Wind turbine generator system
JP3540152B2 (ja) エンジン駆動発電機
US6771522B2 (en) Inverter parallel operation system
US8519662B2 (en) Method and apparatus for controlling motor torque
US7215035B2 (en) Method and apparatus for converting wind generated electricity to constant frequency electricity for a utility grid
JP2003314324A (ja) エンジン発電機
EP0105215B1 (en) Control apparatus for ac motors
JP2002204597A (ja) インバータ制御式発電機
JP2004040987A (ja) ガスタービン発電システム及びその制御方法
JP2512411Y2 (ja) 主機軸駆動発電装置
EP3579401B1 (en) Inverter power generator and method for controlling same
JP2010131664A (ja) エンジン駆動溶接機
JP2578200B2 (ja) 発電装置の電圧制御装置
JP2005020804A (ja) 車両用回転電機の制御装置
JP2755609B2 (ja) 電流形インバータの制御装置
KR20240099489A (ko) 사이리스터 기동 장치
JPS63133886A (ja) 交流電動機の制御装置
CN116582042A (zh) 一种静止变频器双模式转矩控制方法及系统
JPH0226468B2 (ja)
JP5628569B2 (ja) エンジン駆動溶接機
JPS63114598A (ja) 主機駆動発電装置
JP2519078Y2 (ja) 主機軸駆動発電装置の周波数制御装置
JPS62239889A (ja) 交流電動機の制御装置
JPS63133885A (ja) 交流電動機の制御装置
JPH05227791A (ja) インバータの制御装置