JPH0652397A - 紙葉類処理装置 - Google Patents

紙葉類処理装置

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JPH0652397A
JPH0652397A JP4202391A JP20239192A JPH0652397A JP H0652397 A JPH0652397 A JP H0652397A JP 4202391 A JP4202391 A JP 4202391A JP 20239192 A JP20239192 A JP 20239192A JP H0652397 A JPH0652397 A JP H0652397A
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JP
Japan
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roller
gap
rollers
take
mode
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Application number
JP4202391A
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English (en)
Inventor
Katsuharu Sakamori
克治 坂森
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH0652397A publication Critical patent/JPH0652397A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の目的は、実際に利用される環境或い
は紙幣の状態に拘らず、安定に紙幣を取込むことのでき
る紙幣処理装置を提供することにある。 【構成】この発明の紙幣処理装置では、紙幣供給部から
紙幣を取込み、搬送するための送込みロ−ラ、取込みロ
−ラ及び搬送ロ−ラなどの複数のロ−ラは、それぞれ、
回転速度が変更可能な駆動モ−タ14,24及び44を介して
付勢される。駆動モ−タ14,24及び44は、CPU 100を
介して少なくとも2種類以上の異なる速度で制御され、
通常処理モ−ドと、この通常処理モ−ドよりも低速に規
定される調整モ−ドを提供できる。調整モ−ドでは、紙
幣を1枚ずつ分離させるためのギャップは、確実に調整
される。従って、紙幣処理装置に関し、工場から出荷さ
れたのち、実際に利用される状態に合わせるための再調
整が不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、金融機器と
して利用される紙葉類処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4には、例えば、紙幣の金種判別、正
損判別、計数、或いは、真偽判別などに利用される紙幣
処理装置の一例が示されている。
【0003】紙幣処理装置は、処理すべき紙幣がセット
される紙幣供給部A、この供給部Aにセットされた紙幣
Sに関し、金種、正損及び真偽判別、或いは、計数する
ための判別部B、判別部Bにおける判別結果に応じて振
分ける振分け部C、及び、金種、正損及び真偽別に収納
する集計部Dから構成されている。供給部Aには、紙幣
Sを1枚ずつ分離して繰出す送込みロ−ラ1、送込みロ
−ラ1によって繰り出された紙幣Sを取込むための取込
みロ−ラ2及びゲ−トロ−ラ3が配置されている。尚、
それぞれのロ−ラは、例えば、ゴムなどの弾性体によっ
て形成されている。また、供給部Aから集計部Dまでの
間には、搬送路4が形成されている。
【0004】紙幣供給部Aにセットされた紙幣Sは、搬
送路4を介して順次搬送され、判別部Bによって、金種
判別、正損判別及び真偽判別、及び、計数され、この判
別結果に応じて振分け部Cで振分けられて、金種、正損
及び真偽別に集計部Dに収納される。
【0005】上記供給部Aにセットされた紙幣Sは、送
込みロ−ラ1の回転によって最下部から繰出され、取込
みロ−ラ2及びゲ−トロ−ラ3の間に規定されるギャッ
プを通過される。このロ−ラ2及びロ−ラ3の間のギャ
ップを通過される際に、最下部の紙幣Sに伴って繰出さ
れた2枚目以降の紙幣Sは、停止または逆転されている
ゲ−トロ−ラ3を介して停止され、1枚のみに分離され
て、取込みロ−ラ2を介して搬送路4へ導かれる。
【0006】ところで、紙幣Sは、周囲環境、或いは、
使用期間などの影響によって、例えば、摩擦係数、剛
性、厚さ、或いは、金種などの物理的特性が大きく変化
することが知られている。また、上記ギャップの大きさ
は、供給部Aにセットされるさまざまな紙幣Sを、複雑
な条件の下であっても安定に取込むことのできるよう、
正確に調整されなければならない。尚、上記取込みロ−
ラ2及びゲ−トロ−ラ3は、一般には、紙幣Sが通過さ
れる方向と直交する方向に距離を置いて、対をなして、
配置されることから、それぞれのロ−ラ対ごとに形成さ
れる上記ギャップは、互いに等しくなるよう調整され
る。
【0007】またさらに、上記ギャップが正確に調整さ
れた場合であっても、ロ−ラの表面状態の変化即ちゴム
の磨耗或いはロ−ラの経時変化などに起因する摩擦係数
の変化などに伴って、紙幣Sを1枚ずつ確実に取込むこ
とが困難になる場合がある。この場合、例えば、上記ギ
ャップに複数の紙幣Sが食込むことで生じるジャム、上
記ギャップを複数の紙幣Sが通過される重送、上記ロ−
ラ対相互におけるギャップの大きさの差に起因して紙幣
Sが斜めに搬送されるスキュ−、或いは、取込まれた紙
幣Sの間隔が不揃いにピッチむらなどが生じ、正確な紙
幣処理ができなくなる問題がある。
【0008】上記多くの問題点に対応すべく、上記ゲ−
トロ−ラ3にロ−ラ移動機構が組込まれ、上記ロ−ラ対
毎に、上記ギャップの大きさを独立に変化させる方法が
提案されている。この方法によれば、上記搬送路4に搬
送状態検出器が配置され、搬送路4を搬送される紙幣S
のスキュ−或いはピッチむら即ち搬送情報が検出され
る。引続いて、検出された搬送情報に基づいて、上記ゲ
−トロ−ラ3が上記2組のロ−ラ対毎に僅かに上下動さ
れ、取込みロ−ラ2との間に規定されるギャップの大き
さが変化される。従って、搬送路4を搬送される紙幣S
が最適な状態で取込まれるとされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ギ
ャップの大きさが独立に変化される場合であっても、上
記ロ−ラ移動機構には、ロ−ラの物理的特性の経時変
化、或いは、工場出荷時の初期設定分を補償するために
必要なギャップ調整範囲及びこのギャップ調整範囲に、
さらにマ−ジンを持たせたギャップ調整範囲とを含む、
広範囲なギャップ調整範囲が必要とされる。その一方
で、工場から出荷された紙幣処理装置は、利用者 (金融
機関) のもとでは、高速度で駆動されることから、上記
ロ−ラ移動機構には、高速応答性も要求される。このこ
とは、上記ギャップ調整の初期設定に関し、利用者に要
求されることの多い、比較的高速処理に適したギャップ
の設定を優先させる虞れがある。この場合、上記ギャッ
プを、全ての利用者に最適なギャップとして提供するこ
とが困難となり、一部の利用条件に対して、ジャム或い
は重送などが生じやすくなる問題がある。このことは、
紙幣処理装置に関し、工場から出荷されたのち、実際に
利用される状態に合わせた再調整が必要になる問題があ
る。この発明の目的は、紙幣のジャム或いは重送を防止
するとともに、確実な紙幣搬送が可能な紙幣処理装置を
提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づきなされたもので、紙葉類を取込む取込みロ−ラ
と、この取込みロ−ラに対し、所望の大きさのギャップ
を介して対向され、この取込みロ−ラを介して取込まれ
る紙葉類を1枚に制限するゲ−トロ−ラと、上記ギャッ
プを介して取込まれた紙葉類を搬送する搬送ロ−ラと、
上記取込みロ−ラとゲ−トロ−ラとの間のギャップを通
過された紙葉類の搬送状態を検出するとともに、搬送状
態信号を発生する検出器と、この検出器からの搬送状態
信号に基づいて、上記ゲ−トロ−ラを紙葉類の紙面と直
交する方向に、少なくとも2種類の速度で移動させる手
段と、上記取込みロ−ラ及び搬送ロ−ラを、少なくとも
2種類の速度で付勢する手段と、上記移動手段及び上記
付勢手段を、上記紙葉類に対していかなる制限も与えら
れていない場合には、第一の処理速度を有する第一の処
理モ−ドで動作させ、上記紙葉類に所望の条件が与えら
れている場合には、第一の処理モ−ドよりも低い第二の
処理速度が与えられた第二の処理モ−ドで制御する手段
とを有する紙葉類処理装置を提供するものである。
【0011】
【作用】この発明の紙幣処理装置では、紙葉類を取込む
取込みロ−ラと取込みロ−ラを介して取込まれた紙葉類
を1枚のみに制限するゲ−トロ−ラ、及び、紙葉類を搬
送する搬送ロ−ラなどの複数のロ−ラは、それぞれ、回
転速度が変更可能な付勢手段を介して付勢される。この
付勢手段は、制御手段を介して少なくとも2種類以上の
異なる速度で制御され、第一の処理モ−ドと、この第一
の処理モ−ドよりも低速に規定される第二の処理モ−ド
を提供できる。第二の処理モ−ドでは、紙葉類を1枚ず
つ分離させるために、取込みロ−ラとゲ−トロ−ラとの
間に規定されるギャップは、所望の条件が与えられてい
る紙葉類を介して、第一の処理モ−ドよりも低速な第二
の処理モ−ドによって確実に調整される。一方、第一の
処理モ−ドに戻された場合には、第二の処理モ−ドによ
って規定されたデ−タに基づいて上記ギャップが初期化
される。
【0012】
【実施例】以下、図面を用いてこの発明の実施例を説明
する。図1及び図2には、紙幣処理装置の紙幣供給部が
示されている。
【0013】紙幣供給部2は、処理すべき紙幣Sが載置
される紙幣台4、この紙幣台4に対向配置され、紙幣台
4へ載置された紙幣Sに対して所望の荷重を提供するバ
ックアップ6、紙幣台4に載置された紙幣Sを搬送する
ための (後述する) 複数のロ−ラ、紙幣処理装置の動作
状態或いは所望の情報を表示するための図示しない表示
装置、及び、予め決められている少なくとも2つの動作
状態、例えば、装置調整モ−ド或いは通常処理モ−ドを
切換えるための図示しない入力装置から形成されてい
る。
【0014】紙幣台4の一端部には、外周面に摩擦係数
の高い材質、例えば、ゴムなどが貼付けられ、紙幣台4
に載置された紙幣Sを繰出すためのロ−ラであって、紙
幣Sが搬送 (繰出) される方向に直交する方向に距離を
置いて (即ち紙幣Sが搬送される方向に沿って左右に)
2個配置された送込みロ−ラ10a,10bが配置されてい
る。送込みロ−ラ10a,10bは、シャフト12を介して駆
動モ−タ14に接続されている。尚、駆動モ−タ14は、例
えば、ステッピングモ−タなどであって、所望の速度で
回転可能に構成されている。
【0015】送込みロ−ラ10a,10bを介して紙幣Sが
繰出される方向には、摩擦係数の高い材質、例えば、ゴ
ムなどが外周面に貼付けられ、送込みロ−ラ10a,10b
と同様に、紙幣Sが搬送される方向に沿って左右に2個
配置され、上記送込みロ−ラ10a,10bを介して繰出さ
れた紙幣Sを取込む取込みロ−ラ20a,20bが配置され
ている。取込みロ−ラ20a,20bは、シャフト22を介し
て駆動モ−タ24に接続されている。尚、駆動モ−タ24
は、例えば、ステッピングモ−タなどであって、所望の
速度で回転可能に構成されている。
【0016】取込みロ−ラ20a,20bの上部には、それ
ぞれのロ−ラ20a,20bに対して所望のギャップGを介
して対向され、前記送込みロ−ラ10a,10bを介して繰
出された紙幣Sの重送を防止するための、1対のゲ−ト
ロ−ラ30a,30bが配置されている。ゲ−トロ−ラ30
a,30bの外周面には、ロ−ラ10a,10b或いはロ−ラ
20a,20bと同様に、例えば、ゴムなどが貼付けられて
いる。尚、ゲ−トロ−ラ30a,30bは、それぞれのロ−
ラ30a,30b毎に配置され、ロ−ラ30a,30bを独立に
上下方向に移動可能に支持するゲ−トロ−ラ駆動装置70
a,70b (図2参照) の一端に配置されたレバ−72a,
72bに吊下げられている。
【0017】紙幣Sが搬送される方向であって、取込み
ロ−ラ20a,20bの後段には、送込みロ−ラ或いは取込
みロ−ラと同様に、紙幣Sが搬送される方向に沿って左
右に2個配置され、上記ギャップGを介して取込まれた
紙幣Sを、図示しない紙幣処理装置の内部、即ち、上記
供給部に引続いて配置されている判別部に、順に送出す
るための搬送ロ−ラ40a,40bが配置されている。搬送
ロ−ラ40a,40bは、シャフト42を介して駆動モ−タ44
に接続されている。尚、駆動モ−タ44も、上記モ−タ14
或いは24と同様に、例えば、ステッピングモ−タなどで
あって、所望の速度で回転可能に構成されている。
【0018】搬送ロ−ラ40a,40bの上部には、ばね材
54a,54bを介して所望の方向に向かう荷重によって加
圧されたシャフト52が貫通され、搬送ロ−ラ40a,40b
のそれぞれに対向されたピンチロ−ラ50a,50bが配置
されている。ピンチロ−ラ50a,50bは、ばね材54a,
54bからシャフト52に提供される圧力によって搬送ロ−
ラ40a,40bに密接されるとともに、搬送ロ−ラ40a,
40bの回転とともに回転される。
【0019】搬送ロ−ラ40a,40bと取込みロ−ラ20
a,20bとの間には、紙幣Sの搬送状態、例えば、取込
みロ−ラ20a,20bから送出された紙幣Sのスキュ−或
いはピッチむらなどを検出する搬送状態検出器60が組込
まれている。搬送状態検出器60は、例えば、発光部60a
及び受光部60bが所望の隙間を介して対向配置されてい
るフォトインタラプタであって、紙幣Sが上記隙間を通
過される際に発光部60aから受光部60bへ向かう光が遮
られることを利用して紙幣Sの搬送状態を検出する。
尚、この搬送状態検出器60は、紙幣Sが搬送される方向
に沿って2組以上配置されてもよい。この場合、上記ス
キュ−或いはピッチむらなどがより正確に検出できるこ
とはいうまでもない。図2には、ゲ−トロ−ラ30a,30
bを上下方向に移動させるためのゲ−トロ−ラ駆動装置
が示されている。
【0020】ゲ−トロ−ラ駆動装置70a,70bは、ゲ−
トロ−ラ30a,30bを回転可能に保持するレバ−72a,
72bを有している。ゲ−トロ−ラ30a,30bは、例え
ば、ワンウエイクラッチを含み、シャフト74を介して紙
幣Sが搬送される方向と逆の方向にのみ回転可能に、レ
バ−72a,72bの一端に、取付けられている。
【0021】レバ−72a,72bは、固定台76a,76bの
一端に、ばね材78a,78bを介して上下方向に移動可能
に配置されている。レバ−72a,72bには、さらに、平
行板ばね80a,80bが固定されている。平行板ばね80
a,80bは、レバ−72a,72bを上下動させるための変
位を提供する圧電素子82a,82bを介して上記固定台76
a,76bに接続されている。
【0022】圧電素子82a,82bは、印加される電圧に
応じて、最大、概ね15μmの変位を提供できる。この
圧電素子82a,82bの変位は、それぞれ、平行板ばね80
a,80bとレバ−72a,72bとの間の間隔、及び、この
間隔とレバ−72a,72bの長さとの比によって、最大、
概ね300μmに拡大される。
【0023】固定台76a,76bは、ステ−ジ84a,84b
に固定されている。このステ−ジ84a,84bは、ステッ
ピングモ−タ86a,86bを介して、上記圧電素子82a,
82bとは独立に上下動される。
【0024】それぞれのゲ−トロ−ラ30a,30bは、圧
電素子82a,82b及びステッピングモ−タ86a,86bを
介して、取込みロ−ラ20との間のギャップGの大きさが
変位可能に形成され、互いに独立に、最適なギャップG
を提供できるよう、上記取込みロ−ラ20a,20bに対向
され、紙幣Sの紙面と直交する方向に移動される。図3
には、紙幣処理装置の概略ブロック図が示されている。
【0025】主制御装置 (CPU) 100には、処理装置を動
作させるための制御情報及びさまざまなデ−タなどが予
め記憶されているROM 102、処理装置の現在の動作状
態を表示させるための表示装置 104、搬送状態検出器60
から供給される搬送情報に基づいてゲ−トロ−ラ駆動装
置70a,70b (圧電素子82a,82b及びステッピングモ
−タ86a,86b) を付勢することで最適なギャップGを
提供するためのギャップ調整装置 106、予め決められて
いる少なくとも2つの動作状態、例えば、装置調整モ−
ド或いは通常処理モ−ドを切換えるための入力装置 10
8、及び、装置調整モ−ドにおいて設定された条件或い
はデ−タを記憶するためのRAM 110などが接続されて
いる。また、CPU 100には、送込みロ−ラ10a,10
b、取込みロ−ラ20a,20b、及び、搬送ロ−ラ40a,
40bを、それぞれ回転させる駆動モ−タ14,24及び44を
付勢するモ−タ駆動装置、及び、処理装置内部に含まれ
ている(詳述しない) 各ユニット、例えば、判別部、振
分け部或いは集計部などが接続されている。尚、CPU
100と上記それぞれの装置との間には、インタ−フェ−
ス或いは入出力回路が組込まれることはいうまでもな
い。次に、図1及び図2に示されている紙幣処理装置の
動作及びギャップの調整手順について説明する。
【0026】第一に、紙幣処理装置が工場から出荷され
る場合、或いは、処理装置が実際に利用される環境での
セットアップに際しては、入力装置 108がオンされ、装
置調整モ−ドが設定される。
【0027】この装置調整モ−ドでは、CPU 100から
の制御に応じて、各装置の回転部分或いは移動部分は、
通常処理モ−ドに比較して、例えば、概ね1/2程度に
規定された低速で駆動される。また、調整に際しては、
比較的特性が安定に形成された調整用標準媒体Hが紙幣
Sの代わりに利用される。
【0028】紙幣台4に、積層状態でセットされた標準
媒体Hは、バックアップ6の荷重によって送込みロ−ラ
10a,10bに押付けられる。標準媒体Hが紙幣台4にセ
ットされることで、ギャップ調整装置 106を介してゲ−
トロ−ラ駆動装置70a及び70bが、独立に或いは同時
に、付勢され、取込みロ−ラ20a,20bとゲ−トロ−ラ
30a,30bとの間に規定されるギャップGが所望の大き
さに設定される。
【0029】送込みロ−ラ10a,10bに押付けられた複
数の標準媒体Hは、送込みロ−ラ10a,10bが回転され
ることで、最下部の媒体H0 から順に取込みロ−ラ20
a,20bに向かって繰出される。最下部の媒体H0 とと
もに、最下部から2枚目以上の位置にある媒体H1 ,H
2 ‥‥‥が繰出された場合、最下部の媒体H0 は、取込
みロ−ラ20a,20bから提供される摩擦力によって取込
みロ−ラ20a,20bの回転方向に沿って搬送される。そ
の一方で、媒体H1 ,H2 ‥‥‥は、取込みロ−ラ20
a,20bの回転方向とは逆の方向にのみ回転可能なゲ−
トロ−ラ30a,30bからの摩擦力によって停止される。
【0030】取込みロ−ラ20a,20bとゲ−トロ−ラ30
a,30bとの間のギャップGに導かれた媒体HSは、取
込み状態検出器60における発光部60aと受光部60bとの
間の隙間に導かれる。この隙間を媒体Hが通過されるこ
とで、発光部60aから受光部60bへ向かう光が遮断さ
れ、上記ギャップGを通過されている間の媒体Hの搬送
状態を示す搬送状態信号が出力される。この搬送状態信
号に基づいて、図示しない信号処理回路からギャップ調
整装置 106 (ゲ−トロ−ラ駆動装置70a,70b)を付勢
するためのギャップ制御信号が出力され、ゲ−トロ−ラ
駆動装置70a,70bの少なくとも一方が付勢される。即
ち、ゲ−トロ−ラ駆動装置70a (70b) のステッピング
モ−タ86a (86b) が所望の方向に回転されることでス
テ−ジ84a(84b) が媒体Hの面と直交する方向に移動
され、ゲ−トロ−ラ30a (30b) と取込みロ−ラ20a
(20b) との間のギャップGが比較的おおまかに調整さ
れる。引続いて、圧電素子82a (82b) に所望の電圧が
印加され、レバ−72a (72b)が概ね300μmを限度
として、媒体Hの面と直交する方向に移動される。従っ
て、ゲ−トロ−ラ30a (30b) と取込みロ−ラ20a (20
b) との間のギャップGが、ギャップGを通過される紙
幣Sに対して最適な隙間、且つ、摩擦を提供できるよう
調整される。尚、この調整モ−ドでは、上記圧電素子82
a,82b及びステッピングモ−タ86a,86bに印加され
る電圧及び駆動パルスは、後述する通常処理モ−ドに比
較して、例えば、概ね2倍に拡大された調整範囲が与え
られる。従って、通常処理モ−ドに比較して、さまざま
な経時変化或いは環境変化に対応可能な、十分に広いマ
−ジンが提供される。
【0031】上記ギャップGを通過されることで1枚の
みに分離された媒体Hは、上記紙幣台4に載置された状
態でのスキュ−或いはピッチむらが概ね除去された状態
で、搬送ロ−ラ40a,40bに向かって搬送される。
【0032】搬送ロ−ラ40a,40bとピンチロ−ラ50と
の間の加圧領域を通過され、搬送ロ−ラ40a,40bから
排出された媒体Hは、スキュ−或いはピッチむらが確実
に除去されて、後段に引続く、判別部、振分け部及び集
計部へ順次搬送される。
【0033】この一連の動作は、紙幣台4に載置された
全ての媒体Hに関し、繰返し実行される。引続いて、上
記一連の動作によって、標準媒体Hに関し、スキュ−或
いはピッチむらなどの状態量に応じたギャップGの調整
が終了したことが、表示装置104に表示される。また、
この表示装置 104への表示とともに、装置調整モ−ドに
おいて設定された条件或いはデ−タがRAM 110に記憶
される。
【0034】調整モ−ドにおける全ての調整及びRAM
110への記憶が終了した時点で、CPU 100を介して、
表示装置 104に、入力装置 108を介して設定された調整
モ−ドを解除するよう表示される。ここで、入力装置 1
08がオフされることで、ギャップGの調整が終了され、
同時に、通常処理モ−ドに戻される。工場から出荷され
た紙幣処理装置は、通常処理モ−ドに設定されている。
ここで、通常処理モ−ドに関して、簡単に説明する。
【0035】通常処理モ−ドでは、紙幣台4に、積層状
態でセットされた紙幣Sは、バックアップ6の荷重によ
って送込みロ−ラ10a,10bに押付けられる。紙幣Sが
紙幣台4にセットされることで、RAM 110から、処理
装置が工場から出荷される際に、RAM 110に記憶され
た調整モ−ドでのギャップGに関するデ−タがCPU10
0を介して読みだされる。このRAM 110から読みださ
れたデ−タに基づいてゲ−トロ−ラ駆動装置70a及び70
bが付勢され、上記ギャップGの大きさが設定される。
【0036】引続いて、調整モ−ドにおける標準媒体H
に関する動作と同様の動作が、調整モ−ドに比較して、
例えば、概ね2倍の高速で、紙幣Sに提供される。この
場合、ギャップGは、調整モ−ドにおいて、比較的低速
で、しかも、確実に調整された状態が維持されることか
ら、紙幣Sは、安定に、且つ、高速で処理される。
【0037】尚、以上の説明は、通常、銀行などの金融
機関の内部で利用される紙幣処理装置について説明した
が、利用者との現金取引きに利用される、例えば、AT
M装置或いはCD装置などに利用されてもよいことはい
うまでもない。
【0038】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の紙幣処理
装置では、搬送状態検出器を介して、搬送路を搬送され
る紙幣の搬送状態が検出される。この検出された搬送状
態に基づいて、紙幣を取込むためのロ−ラ対毎に、ロ−
ラ間のギャップが調整され、紙幣のスキュ−或いはピッ
チむらが除去される。また、実際に処理装置が利用され
る状態での動作条件に基づいて動作する通常処理モ−ド
と、工場から出荷される際に処理装置を調整するため
の、実際に処理装置が利用される状態での動作条件より
も低速で動作する調整モ−ドとを有することから、最適
な紙幣処理が可能になる。このことから、紙幣処理装置
に関し、工場から出荷されたのち、実際に利用される状
態に合わせるための再調整が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である紙幣処理装置の一部で
ある紙幣供給部の構成を示す概略図。
【図2】図1に示されている紙幣供給部に組込まれるゲ
−トロ−ラ駆動装置の構成を示す概略図。
【図3】図1及び図2に示されている紙幣処理装置の概
略ブロック図。
【図4】従来から利用されている紙幣処理装置の一例を
示す概略断面図。
【符号の説明】
2…紙幣供給部、4…紙幣台、6…バックアップ、10
a,10b…送込みロ−ラ、12…シャフト、14…駆動モ−
タ、20a,20b…取込みロ−ラ、22…シャフト、24…駆
動モ−タ、30a,30b…ゲ−トロ−ラ、40a,40b…搬
送ロ−ラ、42…シャフト、44…駆動モ−タ、50a,50b
…ピンチロ−ラ、52…シャフト、54a,54b…ばね材、
60…取込み状態検出器、60a…発光部、60b…受光部、
70a,70b…ゲ−トロ−ラ駆動装置、72a,72b…レバ
−、74a,74b…シャフト、76a,76b…固定台、78
a,78b…ばね材、80a,80b…平行板ばね、82a,82
b…圧電素子、84a,84b…ステ−ジ、86a,86b…ス
テッピングモ−タ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙葉類を取込む取込みロ−ラと、 この取込みロ−ラに対し、所望の大きさのギャップを介
    して対向され、この取込みロ−ラを介して取込まれる紙
    葉類を1枚のみに制限するゲ−トロ−ラと、 上記ギャップを介して取込まれた紙葉類を搬送する搬送
    ロ−ラと、 上記取込みロ−ラとゲ−トロ−ラとの間のギャップを通
    過された紙葉類の搬送状態を検出するとともに、搬送状
    態信号を発生する検出器と、 この検出器からの搬送状態信号に基づいて、上記ゲ−ト
    ロ−ラを紙葉類の紙面と直交する方向に、少なくとも2
    種類の速度で移動させる手段と、 上記取込みロ−ラ及び搬送ロ−ラを、少なくとも2種類
    の速度で付勢する手段と、 上記移動手段及び上記付勢手段を、上記紙葉類に対して
    いかなる制限も与えられていない場合には、第一の処理
    速度を有する第一の処理モ−ドで動作させ、上記紙葉類
    に所望の条件が与えられている場合には、第一の処理モ
    −ドよりも低い第二の処理速度が与えられた第二の処理
    モ−ドで制御する手段と、を有する紙葉類処理装置。
  2. 【請求項2】上記第一の処理モ−ドと上記第二の処理モ
    −ドは、切換え手段を介して選択可能であることを特徴
    とする請求項1記載の紙葉類処理装置。
JP4202391A 1992-07-29 1992-07-29 紙葉類処理装置 Pending JPH0652397A (ja)

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