JPH0652354U - キャンドモータ - Google Patents

キャンドモータ

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JPH0652354U
JPH0652354U JP9255192U JP9255192U JPH0652354U JP H0652354 U JPH0652354 U JP H0652354U JP 9255192 U JP9255192 U JP 9255192U JP 9255192 U JP9255192 U JP 9255192U JP H0652354 U JPH0652354 U JP H0652354U
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stator core
canned motor
thin film
thickness
electrically insulating
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和平 井上
是樹 林
喜春 小峰
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Mayekawa Manufacturing Co
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Mayekawa Manufacturing Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な構成にて、固定子部分を側路とする渦電
流によるキャンの熔痕の発生を避けることができるキャ
ンドモータを提供する事を目的とする。 【構成】本考案は前記固定子鉄心内周にキャン外周間の
完全密着を指向するものではなく、前述のような局部的
な断続的な不完全接触や隙間等が発生した場合でもこれ
を許容しつつ、前記固定子鉄心と対面する側のキャン外
周側に、キャンの厚みに対し、構造的に無視できる程度
の厚みの電気絶縁性薄膜体を介在させた事を特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ガス圧縮機、液圧送用ポンプなどの流体用機械と一体化し、直結駆 動するキャンドモータに係り、特にガス圧縮機などの大容量流体機械と一体・密 封化されるモータの封止機能を果し、信頼性を高める為の構造を具えたキャンド モータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来よりキャンドモータは、被駆動流体機械の駆動軸受部から前記流体の漏出 に対し、モータ側でこれを大気側と遮断し密封構造とするもので、固定子線輪が 前記流体に対し電気的絶縁性に耐え得られない場合に、固定子鉄心と回転子間の 狭い空隙に金属製薄肉円筒状のキャンを挿入して回転子側を密封構造とし、そし て固定子鉄心に設けられた固定子線輪からの交番磁束が前記キャンを透して回転 子に到達せしめこれにより回転子を回転させるものである。
【0003】 従って、モータの固定子線輪の励磁による交番磁束が前記空隙部のキャンを透 過する際に、キャンに渦電流が流れ、渦流損失を発生させ、その渦流損はキャン ドモータの損失の大半を占め、モータを加熱し、且つモータ効率を低下させる。 一方キャンに流れる渦電流の一部は固定子鉄心を側路として、キャンと鉄心と の局部的で不安定な接触点で流れ、キャンに熔痕を発生させ、長期間の運転では これが穿孔の原因となってモータの密封構造を維持することができなくなること がある。 そしてこのような熔痕はキャンの口径の小さい小容量機では、円筒状キャンの 外周を固定子鉄心内周の全面に完全に面接触させるのが容易であり、一方誘起電 圧も小さいために特に発生頻度が少なく、又冷却水ポンプに使用する場合におい ては、冷却水による常にモータが冷却されているために、冷却水ポンプでは熔痕 が生じにくい。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながらキャンの口径の大きい大容量機、特にガス圧縮機に用いる大容量 機においては、キャンの真円度も出にくく、又キャン嵌入時の組立上の誤差等に よって局部的の不完全接触点や隙間が生じ易く、特に隙間が生じた場合はこの部 分が交番磁束、あるいは振動などで振動し、前記鉄心が側路をなして不完全接触 点となり渦電流の一部が断続的に流れて熔痕を発生させる。 又、モータ運転時のキャンの熱損失によってキャンの熱膨張や収縮が生じ、又 磁束による固定子鉄心やキャンの磁歪効果などによっても前記隙間や不完全接触 点が生じる。 そして前記キャンに渦電流を発生させる交番電圧の大きさは各相の線輪巻数の 1回当たりの印加電圧に相当する10V前後の低い電圧であるが、大容量機にな るに従い前記線輪巻数の増大に比例してその渦電流が増加して、これにより固定 子部分を側路とする渦電流による熔痕の発生が一層増大する。
【0005】 本考案は、かかる従来技術の欠点に鑑み、簡単な構成にて、固定子部分を側路 とする渦電流によるキャンの熔痕の発生を避けることができるキャンドモータを 提供する事を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は前記固定子鉄心内周にキャン外周間の完全密着を指向するものではな く、前述のような局部的な断続的な不完全接触や隙間等が発生した場合でもこれ を許容しつつ、前記固定子鉄心と対面する側のキャン外周側に、キャンの厚みに 対し、構造的に無視できる程度の厚みの電気絶縁性薄膜体を介在させた事を特徴 とするものである。 そして前記キャンドモータは一般的には、内周側に固定鉄心を囲繞支持するモ ータフレームの軸方向両端側にブラケットを配すると共に、該固定子鉄心側端と ブラケット間に、ブラケット側にフランジ部を有する補強筒を配設してなるもの であるために、前記固定子鉄心および補強筒を含めた内周とキャンの外周との間 に前記電気絶縁性薄膜体を介在させて構成される。
【0007】 この場合に前記キャンの厚みは、大容量機においても最大1mm程度である為 に、而もキャンに渦電流を発生させる交番電圧の大きさは各相の線輪巻数の1回 当たりの印加電圧に相当する10V前後の低い電圧である為に、電気絶縁性薄膜 体はその10%程度以下の厚みでも充分な耐電圧が得られる。 尚、前記薄膜体は、前記キャンを固定子内周側に嵌入する前に、薄膜の電気絶 縁テープ前記キャン外周に巻回接着して形成してもよく、又絶縁樹脂液等を前記 キャン外周に塗布焼付けして固化させてもよく、又予め前記固定子鉄心内周に前 記厚みの絶縁性フィルム4を内張りしておくか、或いは絶縁塗料を焼付けておく などの各種の方法がある。 要するに両者の相対する少なくとも一方に耐電圧特性のある電気絶縁性薄膜体 を介在させた構造とすればよく、好ましくは固定子鉄心および補強筒を含めた内 周とキャンの外周とが前記電気絶縁性薄膜体を介して接着されるのがよい。
【0008】
【作用】
従って本技術手段によれば、キャンの大口径化にともなう真円度不良、キャン 嵌入時の組立誤差、又モータ運転時のキャンの熱膨張や収縮等に起因してキャン と固定鉄心との間に局部的の不完全接触点や隙間が生じた場合でも前記固定子鉄 心とキャンとの間に電気絶縁性薄膜体を介在させたために、固定子部分を側路と する渦電流による熔痕の発生を阻止できるとともに、前記キャンの渦電流を減少 させる事は、キャンの損失も少なくして、効率の向上にも寄与させることが出来 る。 この場合熔痕の発生する点の交流電圧は低電圧のために、前記薄膜体をキャン の厚みに対し構造的に無視できる程度の厚みに設定しても十分阻止効果を有す。 前記薄膜体を薄膜に設定出来る事は、キャンを介しての固定子より回転子側へ の励磁に何等問題がない。
【0009】
【実施例】
以下、図面に基づいて本考案の実施例を例示的に詳しく説明する。但し、この 実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に 特定的な記載がない限りは、この考案の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく 単なる説明例に過ぎない。 図中、1は、キャンドモータ2で駆動される圧縮機或いは液体圧送ポンプ等の 流体機械、3は該キャンドモータ2の回転子鉄心4に巻かれた固定子線輪、5は 軸方向両端に配した軸受81に回転軸8を介して支承され、該回転軸8と一体的 に回転する回転子、6は前記固定子鉄心4の内周面に固設された薄肉の円筒体か らなるキャン、7は前記固定子鉄心4の内周面とほぼ同径の内径を有し、軸端側 に軸受支持体9aの内壁に当接固定されるフランジを具えた補強筒で、前記固定 子鉄心4の軸方向の両側に対称に配設されている。
【0010】 尚2Oは前記固定子鉄心4が固設された円筒状のモータフレーム、9aは補強 筒7のフランジを介してモ−タフレームの両端側に配設された鏡板状の軸受支持 体で、前記三つの部材をボルト連結により一体的に固設すると共に、前記支持体 9aの中心円形凹部に回転軸8を軸支する軸受81を嵌着させると共に、該軸受 81支持部の外周側をキャン6内径より僅かに小径に円筒状に突出させると共に 、該突出部に軸方向にOリング溝を削成し、該リング溝にOリングを介装させて Oリング封止部11を形成する。 これにより前記軸受81を介して流体機械側3より漏出する冷媒ガス及び潤滑 油等の流体はキャン6内に密封させる事が出来る。 そして補強筒7を含めた固定子鉄心4の内周面とキャン6との外周面との間に はキャン6の厚みの10%以下の構造的に差し支えのない程度の厚みの電気絶縁 性薄膜体10を介在させる。
【0011】 次に前記薄膜体10の形成及び取付け方法を図2に基づいて説明する。 先ずキャン6を絶縁テープを巻き付け接着させておくか、或いは、絶縁樹脂を 必要な最小厚みに、且つ一様に塗布、焼付けを行なった後に、該キャン6を固定 子鉄心4及び補強筒7に挿入するよう構成してもよい。 又は前記電気絶縁処理を固定子鉄心4及び補強筒7内周面側で行なっておき、 その後にキャン6を嵌入させるように構成する事も出来る。 また薄板金属板で円筒状にキャン6を成形する前に平板において、予め絶縁樹 脂塗布等の絶縁処理を行なっておき、これをキャン6に成形する方法もある。こ の場合に端面の溶接部分のみの絶縁部分を剥離しておき、これを溶接する工程と 、そのままで内面よりの溶接工程とがあり、その何れを採用してもよい。 以上各種の方法があるが、前記の手段を単独で用いてもよく、又組合わせて用 いてもよい。 そしてより好ましい実施例においては前記電気絶縁性薄膜体10を介して固定 子鉄心4内周(より好ましくは補強筒7内周も含めて)とキャン6表面とが接着 一体化した加工を施すことが効果的であり、これによりモ−タ運転時の振動等に よって前記薄膜体10が摺擦により部分破損する事がない。
【0012】
【考案の効果】
以上の記載のごとく本考案によれば、補強筒を含めた固定子鉄心内周面と、キ ャンの外周面との間に電気絶縁性薄膜体を一様に介在させた為に、固定子を側路 とする渦電流を阻止するとともに熔痕の発生を防止し、これによりキャンの穿孔 の原因を除去することでキャンの信頼性が高められ、キャンの等価抵抗を大きく し、キャンのみの抵抗とし、キャンのみの損失とすることでキャンドモータの効 率向上に寄与させることができる。 等の種々の著効を有す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施に係る密封型キャンドモータの切
欠き断面図である。
【図2】図1のキャンドモータの要部拡大図である。
【符号の説明】
2 キャンドモータ 4 固定子鉄心 5 回転子 6 キャン 7 補強筒 10 電気絶縁性薄膜体

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子鉄心内周と回転子外周との空隙に
    金属製薄板の円筒状キャンを嵌入し、負荷の軸受部より
    漏出する流体に対し密封機能を持たせたキャンドモータ
    において、 前記固定子鉄心と対面する側のキャン外周側に、キャン
    の厚みに対し、構造的に無視できる程度の厚みの電気絶
    縁性薄膜体を介在させた事を特徴とするキャンドモータ
  2. 【請求項2】 前記電気絶縁性薄膜体を介して固定子鉄
    心内周とキャン表面とを接着一体化させた請求項1記載
    のキャンドモータ
  3. 【請求項3】 内周側に固定鉄心を囲繞支持するモータ
    フレームの軸方向両端側にブラケットを配すると共に、
    該固定子鉄心側端とブラケット間に、ブラケット側にフ
    ランジ部を有する補強筒を配設してなる請求項1記載の
    キャンドモータにおいて前記固定子鉄心および補強筒を
    含めた内周とキャンの外周との間に、前記電気絶縁性薄
    膜体を介在させた事を特徴とするキャンドモータ
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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