JPH0652318B2 - 核燃料焼結体の製造方法 - Google Patents

核燃料焼結体の製造方法

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JPH0652318B2
JPH0652318B2 JP63008109A JP810988A JPH0652318B2 JP H0652318 B2 JPH0652318 B2 JP H0652318B2 JP 63008109 A JP63008109 A JP 63008109A JP 810988 A JP810988 A JP 810988A JP H0652318 B2 JPH0652318 B2 JP H0652318B2
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    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、核燃料焼結体の製造方法に関する。
〔発明の背景〕
原子炉に使用されている核燃料は、二酸化ウラン、酸化
プルトニウム入り二酸化ウラン等の成分から構成され、
通常はこれら酸化物を成形、焼結して得られる焼結ペレ
ットとして用いられる。また、上記核燃料構成成分とし
ては、さらに、中性子吸収物質として酸化ガドリニウム
(Gd)等の希土類酸化物が添加される。
ところで、このような核燃料粉末を成形し焼結する場
合、通常、1600〜1800℃の還元雰囲気(たとえ
ばH)が使用される。焼結速度は焼結温度に比例する
ので、1800℃以上の温度で焼結すれば、それだけ短
時間で焼結が完了する。ところが、現在一般的に使用さ
れている核燃料酸化物焼結用の炉は、モリブデンを発熱
体とし、アルミナレンガを断熱材とした連続式トンネル
炉が主流である。したがって、耐熱性の観点から180
0℃以上の高温度を維持することは困難であり、したが
って1800℃以下の焼結温度で長時間の焼結が必要と
なる。このようにモリブデン発熱体、アルミナレンガ断
熱材で構成される連続式トンネル炉は、1800℃以上
の高温度にできないことと、輻射および熱伝導により周
囲から成形体に熱が供給される為にエネルギーのロスが
大きいこと、の2つが欠点である。
〔発明の概要〕
本発明は上述した点に鑑みてなされたものであり、エネ
ルギーコストの低減化が図られた核燃料焼結体の製造方
法を提供することを目的としている。
本発明に係る核燃料焼結体の製造方法は、核燃料原料粉
末を成形し、焼結する方法において、原料粉末の成形体
を予め、1800℃以下、好ましくは1600〜200
0℃の還元性雰囲気中において短時間に焼結する工程を
含むことを特徴としている。
〔発明の具体的説明〕
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
成形体の製造 本発明で用いられる核燃料粉末としては、二酸化ウラン
その他の酸化ウラン、酸化プルトニウム、酸化トリウム
等の1種または2種以上に、さらに中性子吸収物質とし
て酸化ガドリニウムを加えた混合物が用いられ得る。こ
れら原料粉末の粒径は、混合前において、約10〜15
00μm程度の範囲が好ましい。
また、上記原料粉末には、成形性その他の性状を向上さ
せるために、必要に応じてバインダーを添加してもよ
い。
次いで、上記原料粉末を常法に従い、所望形状の成形機
の金型中に装入し、例えば0.5〜5ton/cm2程度の圧
力で成形して、40〜60%TD(理論密度の40%〜
60%、理論密度は二酸化ウランの場合10.95g/
cm2)の成形体を得る。
焼結 本発明においては、上記原料粉末の成形体を予め、18
00℃以下、好ましくは1600〜1800℃の還元性
雰囲気で予備加熱した後、1800℃以上、好ましくは
1800〜2000℃以上の還元性雰囲気中において短
時間に焼結する工程を含むことを特徴としている。
本発明における焼結工程は、予備加熱ゾーンと高温焼結
ゾーンとから構成される連続焼結炉によって行なわれ得
る。
第1図に、このような連続トンネル焼結炉の一例を概略
図で示す。すなわち、本図に示すように焼結炉は、基本
的には、予備加熱もしくは昇温ゾーンAと高温焼結ゾー
ンBならびに降温ゾーンCから構成され、昇温ゾーンA
および降温ゾーンCには、加熱手段としてたとえばモリ
ブデンヒーター1が設けられ、高温焼結ゾーンBには加
熱源としてキセノンランプ2が設けられている。成形体
3は、スキッド4に搭載されて炉内を連続的に移動す
る。
このように、高温焼結ゾーンBは、加熱源がキセノンラ
ンプからなり、昇温ゾーンAで予備加熱された成形体を
該高温焼結ゾーンB中で、好ましくは1800〜200
0℃の温度下において、好ましくは、10〜30分間焼
結する。このときの焼結温度の限定理由は次の通りであ
る。
通常の還元雰囲気炉では1800℃までしか温度を上げ
ることができない。この理由は使用しているアルミナレ
ンガがこれ以上の温度に耐えることができないからであ
る。本発明では成形体のみを加熱する方法であるので1
800℃の高温度で焼結可能となる。1800℃以上の
高温度であるならば、本発明の目的は達せられるが、2
000℃以上の温度になるとUOの蒸発が激しくな
り、好ましくない。
前記予備加熱ゾーン中においては、原料成形体を予め1
600〜1800℃に加熱することが好ましい。また、
この場合の昇温速度は、10〜15度/分の範囲が好ま
しい。10℃未満では、プッシャー形式の焼結炉である
ため、予備加熱域に滞在する時間が長くなり、予備加熱
としては過剰なエネルギーを与えることになる。したが
って、本発明の目的であるエネルギーコストの低減化の
ためには好ましくない。一方、15℃を超える温度で焼
結することは、被処理物に与える熱衝撃が多きく、微細
組織中にクラック等が発生し、このため製品に悪影響を
与える結果となる。
次いで、上記焼結後、焼結体を、降温ゾーンCで徐々に
冷却するが、このときの降温速度は、10〜15度/分
が好ましい。
第2図は、上記の様な焼結温度プロファイルの一例を示
すグラフである。
得られた焼結体は、例えば所望の直径に研削し、これを
燃料被覆管中に装填し不活性ガスに置換して封入し燃料
棒としそれらを集めて燃料集合体として原子炉の運転に
供する。
ところで、従来の方法においては、1800℃以上の温
度に連続式トンネル炉全体を維持するためには、炉の超
耐熱設計が必要となる。本発明のように、焼結対象ペレ
ットのみに熱エネルギーを集中することができれば、こ
のような超耐熱設計が不要となる。本発明においては、
ペレットを平板上に並べて、上下部よりキセノンランプ
等を使用したイメージ形式により、ペレットに熱エネル
ギーを集中させることにより上記短時間高温焼結を実施
することができる。平板上には多数列にわたってペレッ
トが並んでいるので、列数に合わせたキセノンランプ等
を焼結炉の上下部に取り付け、エネルギーがペレット上
に集中されるように、それぞれのランプに反射鏡を取り
付けることもできる。また、上述したように、このイメ
ージ形式部分の前後は通常のモリブデン発熱体を使用し
た連続式トンネル炉で構成され得る。
本発明によれば、1600〜1800℃の還元雰囲気で
中時間を必要とした核燃料酸化物の焼結を、1800〜
2000℃の温度において短時間で行なうことにより省
エネルギーを促進し、製品のコストダウンをはかること
ができる。焼結温度を上げることにより機器固有の定常
時運転電力は増加するが、焼結時間としては非常に短く
なるので、総合的に見ると、UOの単位重量あたりの
供給エネルギーの低減化を図ることができる。
たとえば、モリブデン発熱体を使用した従来の連続式ト
ンネル炉による焼結法と、上記本発明の方法に従った連
続式トンネル炉の単位UO量あたりの消費電力量を比
較すると以上の通りである。
まず従来法による連続式トンネル炉の定常運転時の電気
容量を80kwhとし、焼結温度を1700℃とする。ま
ず、核燃料酸化物成形体(以下、UOを主体にしたも
のとする)の焼結は、構成原子のうち、主として陽イオ
ンの拡散により支配される。したがって、UOの焼結
はUの内部拡散に支配される。1700℃(1973
K)時のUの拡散係数は、約9×10−16cm2/secで
ある〔Reimann,D.K.,Lundy,T.S.:J.Am.Ceram,Soc.,52,
511(1969)〕。この場合、通常1700℃の温度で4時
間保持されて焼結が完了する。この時のUの拡散距離は
約5×10−6cmとなる〔「固体内の拡散」笛木和雄、
北沢宏一共沢(コロナ社)〕。
一方、2000℃(2273K)でこれと同程度の拡散
距離を得る為には、2000℃でのUの拡散係数が約2
×10−14cm2/secより0.2時間となる。これらの
ことを考慮すると、スキッド1枚あたりに積みこみ可能
なUOの量は、通常の容器の1/2となるが、焼結時間
が短時間であるので、単位時間あたりのスキッドの搬出
数は通常の4倍となる。したがって、焼結UO量は単
位時間あたり2倍となる。新考案の連続式トンネル炉の
定常運転時の電気容量は120kwh程度(モリブデンヒ
ーター部に60kw、イメージ形式部分に60kw使用す
る)であるので同一処理量時間あたり現在炉と比較して
1時間あたり20kwの削減となる。
実施例1 UO粉末を2ton/cm2(成形体密度 5.3g/cc)
で成形後、従来方法(1700℃、H雰囲気中 4時
間焼結)と本発明(1950℃、H雰囲気中20分焼
結)とで焼結を実施した結果、両者とも96.0%TD
の焼結密度を得て、ペレット中の微細組織も従来方法と
同様のものが得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の用いる焼結炉の一例を示す断面概念
図、第2図は焼結温度プロファイルの一例を示すグラフ
である。 1…モリブデンヒーター、2…キセノンランプ、3…成
形体、4…スキッド。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】核燃料原料粉末を成形し、焼結する方法に
    おいて、原料粉末の成形体を1800℃以下の還元性雰
    囲気予備加熱ゾーンで加熱した後、 1800℃以上の還元性雰囲気高温焼結ゾーン中におい
    て短時間に焼結する工程を含むことを特徴とする、核燃
    料焼結体の製造方法。
  2. 【請求項2】予備加熱ゾーンと高温焼結ゾーンとから構
    成される連続焼結炉によって焼結が行なわれる、請求項
    1の方法。
  3. 【請求項3】前記予備加熱ゾーン中で、原料成形体を予
    め1600〜1800℃に加熱する、請求項2の方法。
  4. 【請求項4】前記高温焼結ゾーンは加熱源がキセノンラ
    ンプからなり、予備加熱ゾーンで予備加熱された成形体
    を該高温焼結ゾーン中で、1800〜2000℃の温度
    下において短時間で焼結する、請求項2の方法。
  5. 【請求項5】焼結終了後、焼結体を徐々に冷却する、請
    求項2の方法。
  6. 【請求項6】前記高温焼結ゾーンでの加熱時間が、10
    〜30分である、請求項2の方法。
  7. 【請求項7】高温焼結ゾーンでは成形体のみを加熱す
    る、請求項2の方法。
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