JPH0652285U - 撮像装置のバックフォーカス調整機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バックフォーカス調整機構の小形化による撮
像装置内部スペースの有効活用を目的とする。 【構成】 位置保持用弾性部材をレンズ取付部材と撮像
素子取付部材の間に配置し、撮像素子取付部材に設けた
突起部と脱落防止板の切欠き部により移動時の案内を行
ない、レンズ取付部材及び脱落防止板を撮像装置外筺フ
レームに固定し、移動部分を、調整用リングねじ、リン
グねじ押え板、撮像素子取付部材、撮像素子、保護枠、
光学フィルタ、素子押え板回路基板で構成し、レンズ取
付部材外周雄ねじと調整用リングねじの内周雌ねじの螺
合により連結され、かつ螺合深さを変えることによりバ
ックフォーカス調整を行なう外筺フレームの開孔部から
調整用リングねじを回動させる構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は固体撮像素子等を用いた撮像装置のバックフォーカス調整構造に関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の撮像素子移動式フォーカス調整機構の構成は、撮像レンズを取付けるレ ンズ取付部材、レンズ取付部材と嵌合摺動し外周に雄ねじを形成した移動筒、移 動筒に設けた溝部に対応する突起を有する回り止めプレート、移動筒の外周雄ね じと螺合する雌ねじを内周に形成し外周に歯車を形成したリングねじ、外筺フレ ーム、外筺フレームに取付けられる移動案内ガイドピン、ガイドピンに沿って移 動可能な撮像素子取付部材、撮像素子取付部材を押圧保持する弾性部材、弾性部 材押え用ナット、撮像素子等から成るものである。 レンズ取付部材は外筺フレームに小ねじにより固定される。移動案内ガイドピ ンは光軸に対し対向する位置に配置され外筺フレームに直接固定される。移動筒 にリングねじを螺合させ、レンズ取付部材に嵌合させる。移動筒に設けた回転防 止用溝部と回り止めプレートの突起位置を合わせて回り止めプレートを外筺フレ ームに小ねじにより固定する。撮像素子を撮像素子取付部材に小ねじにより固定 し、撮像素子取付部材を移動案内ガイドピンに通し、さらに弾性部材を挿入して ナットをねじ込み抜け止めとする。 弾性部材の弾性により、撮像素子取付部材、移動筒及びリングねじは、撮像レン ズ方向に押圧され、リングねじの端面が外筺フレーム内面に当たり位置決めとな る。リングねじを回動させると螺合されている移動筒がレンズ取付部材に沿って 移動し、撮像素子取付部材を動かす構造となっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前述の従来技術では、移動案内ガイドピン、弾性部材及び弾性部材押さえ用ナ ット部が、撮像素子部より後部に突出するため、装置内部のデッドスペースが大 きくなる欠点があった。 本考案はこの欠点を除去し、装置内部スペースの有効活用を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記の目的を達成するため、撮像素子及び撮像素子取付部材の位置保 持を行なう弾性部材を、レンズ取付部材と撮像素子取付部材の間に配置すると共 に、撮像素子取付部材に設けた突起部と脱落防止板に設けた切欠きを移動用案内 とすることにより撮像素子後部への突出を少なくしたものである。

【０００５】

【作用】

その結果、撮像素子を含む移動部の位置保持用弾性部材及び移動用案内機構を レンズ取付部材と撮像素子の間に配置できるので、撮像素子後方への突出が少な くなり装置内部スペースの有効活用が可能となった。

【０００６】

【実施例】

図１は本考案の一実施例で、外筺フレーム１、レンズ取付部材２の内周に撮像 レンズ取付雌ねじが、外周には雄ねじが形成されている。調整用リングねじ３の 内周には前記レンズ取付部材外周雄ねじと螺合する雌ねじが、外周には回動させ るときの手掛かり及び位置決めダボがはまる溝が形成されている。リングプレー ト４は前記調整用リングねじ３を回動自在に脱落防止板５を介して撮像素子取付 部材６に小ねじ７で固定される。該撮像素子取付部材６には、光学フィルタ８、 ゴム枠９で保護された撮像素子１０が、押え板１１により小ねじ１２で取付けら れ、さらに、絶縁シート１３を介して回路基板１４が小ねじ１５により取付けら れる。該リングプレート４と該レンズ取付部材２の間に押圧用コイルスプリング １６を挿入する。

【０００７】 この構成において、撮像素子取付部材６に光学フィルタ８、ゴム枠９を挿入、 ゴム枠９の枠状部に撮像素子１０を挿入し、押え板１１を当て小ねじ１２で固定 する。さらに絶縁シート１３を介して回路基板１４を小ねじ１５で固定し、撮像 素子１０と回路基板１４を電気接続する。 撮像素子取付部材６の上、下に設けたリブ状突起に切欠きの位置を合わせなが ら脱落防止板５を挿入する。その突起と切欠きが回動防止と撮像素子１０移動時 の案内の働きをする。さらに、調整用リングねじ３を挿入し、リングプレート４ を小ねじ７で固定する。リングプレート４の穴から突出した撮像素子取付部材６ のピンにコイルスプリング１６を挿入し、レンズ取付部材２を押圧しながら外周 の雄ねじと調整用リングねじ３の雌ねじを螺合させ連結する。レンズ取付部材２ を小ねじ１２で、脱落防止板５を小ねじ１７で、外筺フレーム１に固定する。 外筺フレーム１に設けた開孔部から調整用リングねじ３を回動させることによ り、レンズ取付部材２との螺合深さが変わり、撮像素子１０位置が移動し、バッ クフォーカス調整が可能となる。

【０００８】

【考案の効果】

本考案によれば、位置保持用弾性部材及び移動案内機構をレンズ取付部材と撮 像素子取付部材の間に設けたことにより撮像素子後方への突出部が少なくなり装 置内部スペースの有効活用が可能となり小形化が実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す分解斜視図。

【図２】本考案の一実施例を示す要部断面図。

【符号の説明】

１ 外筺フレーム ２ レンズ取付部材 ３ 調整用リングねじ ４ リングプレート ５ 脱落防止板 ６ 撮像素子取付部材 １０ 撮像素子

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 撮像レンズ、レンズ取付部材、撮像素
   子、撮像素子取付部材及び電気回路等が組み込まれた撮
   像装置において、上記レンズ取付部材の外周に形成した
   雄ねじと螺合する雌ねじを内周に形成したフォーカス調
   整用リングねじを上記撮像素子取付部材と押え板の間に
   回動するように設け、上記雄ねじと雌ねじの螺合深さを
   加減するフォーカス調整機構の位置保持用弾性部材を上
   記レンズ取付部材と押え板の間に配置するとともに上記
   撮像素子取付部材の突起部と脱落防止板の切欠きにより
   上記撮像素子移動時の案内とすることを特徴とする撮像
   装置のバックフォーカス調整機構。