JPH0651892B2 - 真空密閉型スイッチ用銅・クロム固溶体製電気接点片の製造方法 - Google Patents
真空密閉型スイッチ用銅・クロム固溶体製電気接点片の製造方法Info
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- JPH0651892B2 JPH0651892B2 JP60034292A JP3429285A JPH0651892B2 JP H0651892 B2 JPH0651892 B2 JP H0651892B2 JP 60034292 A JP60034292 A JP 60034292A JP 3429285 A JP3429285 A JP 3429285A JP H0651892 B2 JPH0651892 B2 JP H0651892B2
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- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C1/00—Making non-ferrous alloys
- C22C1/04—Making non-ferrous alloys by powder metallurgy
- C22C1/045—Alloys based on refractory metals
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22F—WORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C1/00—Making non-ferrous alloys
- C22C1/04—Making non-ferrous alloys by powder metallurgy
- C22C1/0425—Copper-based alloys
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H1/00—Contacts
- H01H1/02—Contacts characterised by the material thereof
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、真空密閉型スイッチ用銅・クロム固溶体製電
気接点片の製造方法に関する。
気接点片の製造方法に関する。
西独特許出願公開第2346179号からは、粉末粒度10μm
乃至250μmのクロム粉末ならびに銅粉末を互いに混合
し、この粉末混合物からプレスにより接点片予備成形体
を作り、予備成形体を流動相又は固体相において焼結
し、引続いて少なくとも98%の相対密度(2%未満の気
孔度)達成のためプレス作業により仕上圧密することに
より真空密閉型スイツチ用接点片を作ることがすでに公
知である。これらの接点片中のクロムの割合は40乃至65
体積%であり、対応して銅の割合は60乃至35容積%であ
る。
乃至250μmのクロム粉末ならびに銅粉末を互いに混合
し、この粉末混合物からプレスにより接点片予備成形体
を作り、予備成形体を流動相又は固体相において焼結
し、引続いて少なくとも98%の相対密度(2%未満の気
孔度)達成のためプレス作業により仕上圧密することに
より真空密閉型スイツチ用接点片を作ることがすでに公
知である。これらの接点片中のクロムの割合は40乃至65
体積%であり、対応して銅の割合は60乃至35容積%であ
る。
西独特許出願公開第2914186号からはさらに、粉末粒度7
4乃至150μmのクロム粉末ならびに粒度35乃至50μmの
銅粉末を互いに混合し、この粉末混合物から接点片・予
備成形体をプレスし、これらの予備成形体を真空中で固
体相において焼結し、その際焼結温度ならびに焼結時間
を3%を超えない気孔度に対応した少なくとも97%の相
対密度に達するように選ぶことによつて真空密閉型スイ
ツチ用接点片を作ることも公知である。
4乃至150μmのクロム粉末ならびに粒度35乃至50μmの
銅粉末を互いに混合し、この粉末混合物から接点片・予
備成形体をプレスし、これらの予備成形体を真空中で固
体相において焼結し、その際焼結温度ならびに焼結時間
を3%を超えない気孔度に対応した少なくとも97%の相
対密度に達するように選ぶことによつて真空密閉型スイ
ツチ用接点片を作ることも公知である。
これらの接点片ではクロムの割合が10乃至40重量%、銅
の割合は対応して90乃至60重量%である。
の割合は対応して90乃至60重量%である。
西独特許第2822956号からは、粉末粒度100μm未満のク
ロム粉末ならびに粉末粒度5μm超の銅粉末を互いに混
合し、この粉末混合物から熱的顆粒化によりまずクロム
−銅−ペレツトを作り、引続いてペレツトからプレス作
業によつて接点片・予備成形体を作つて、これらを水素
雰囲気中で固体相において10%を超えない気孔度に対応
した少なくとも90%の相対密度に到達するまで焼結する
ことによつて真空密閉型スイツチ用接点片を作ることが
公知である。これらの接点片ではクロムの割合は20乃至
80重量%、銅の割合は対応して80乃至20重量%である。
ロム粉末ならびに粉末粒度5μm超の銅粉末を互いに混
合し、この粉末混合物から熱的顆粒化によりまずクロム
−銅−ペレツトを作り、引続いてペレツトからプレス作
業によつて接点片・予備成形体を作つて、これらを水素
雰囲気中で固体相において10%を超えない気孔度に対応
した少なくとも90%の相対密度に到達するまで焼結する
ことによつて真空密閉型スイツチ用接点片を作ることが
公知である。これらの接点片ではクロムの割合は20乃至
80重量%、銅の割合は対応して80乃至20重量%である。
そのほか多数の出版物が他の方法すなわち流動相におけ
る銅−クロム−粉末混合物の焼結、又は焼結したクロム
骨格に銅溶融物を浸みこますこと、又はクロム粉末を銅
溶融物中に攪拌混入することによる銅及びクロムからの
真空密閉型スイツチ用接点片の製造を取扱つている。こ
れらの方法はここでは詳しくは考慮しない。固体相にお
ける銅−クロム−粉末混合物の焼結による接点片の製造
がとくによく適していることが判明したからである。
る銅−クロム−粉末混合物の焼結、又は焼結したクロム
骨格に銅溶融物を浸みこますこと、又はクロム粉末を銅
溶融物中に攪拌混入することによる銅及びクロムからの
真空密閉型スイツチ用接点片の製造を取扱つている。こ
れらの方法はここでは詳しくは考慮しない。固体相にお
ける銅−クロム−粉末混合物の焼結による接点片の製造
がとくによく適していることが判明したからである。
本発明はそれゆえ単に固体相における焼結で作業する方
法のみ言及する。
法のみ言及する。
本発明には、固体相における銅−クロム−粉末混合物の
焼結による真空密閉型スイツチ用電気接点片の製造方法
であつて、遮断容量、焼損、絶縁耐力及び溶着耐性に関
して最適の特性を備えた接点片へ導くものを提供すると
いう課題が根拠となつている。この課題は特許請求の範
囲第1項記載の特徴を備えた方法によつて解決される。
本発明の有利な実施態様は特許請求の範囲第2項乃至第
11項に記載してある。
焼結による真空密閉型スイツチ用電気接点片の製造方法
であつて、遮断容量、焼損、絶縁耐力及び溶着耐性に関
して最適の特性を備えた接点片へ導くものを提供すると
いう課題が根拠となつている。この課題は特許請求の範
囲第1項記載の特徴を備えた方法によつて解決される。
本発明の有利な実施態様は特許請求の範囲第2項乃至第
11項に記載してある。
クロム粉末は通常磨砕によつて作られる。このようにし
て作られるクロム粉末は通常ガウス分布に類似した粒度
分布を呈する。公知の銅・クロム接点片製法によつては
磨砕から由来するクロム粉末から予め定められた粒度を
超える粗い粉末粒子を(西独特許第2822956号)、多く
の場合には予め定められた粒度未満の微粒子部分も(西
独特許出願公開第2914186号及び第2346179号)篩分によ
つて分離する。中ほどの粒度区分を篩分除去することさ
えもすでに提案されている。しかしすべての場合におい
て、粉末の粒度の元の正規分布を再び認めることができ
る。この正規分布からいわばある範囲のみが分離されて
いるからである。
て作られるクロム粉末は通常ガウス分布に類似した粒度
分布を呈する。公知の銅・クロム接点片製法によつては
磨砕から由来するクロム粉末から予め定められた粒度を
超える粗い粉末粒子を(西独特許第2822956号)、多く
の場合には予め定められた粒度未満の微粒子部分も(西
独特許出願公開第2914186号及び第2346179号)篩分によ
つて分離する。中ほどの粒度区分を篩分除去することさ
えもすでに提案されている。しかしすべての場合におい
て、粉末の粒度の元の正規分布を再び認めることができ
る。この正規分布からいわばある範囲のみが分離されて
いるからである。
これに反して本発明によると接点片予備成形体製造用
に、元の正規分布をもはや示さず、またもはや認識もさ
せないクロム粉末を用いる。むしろある程度均等化した
粒度分布とするように努め、このことは通常のしかたで
磨砕により作られたクロム粉末を篩分過程によりさまざ
まな粒度のフラクシヨンに分割し、引続いてこれらのフ
ラクシヨンを互いに混合して、新しい混合物においては
ある程度均等な粒度分布、すなわちその混合物において
は細かい粒度と粗い粒度とがガウス粒度分布を備えた原
料粉末におけるものより多くなつているようにする。理
想的に均等の粒度分布を達成しようとすると、もとのク
ロム粉末を多数の篩分過程により極めて多数の、対応し
て幅狭い粒度フラクシヨンに分割して、次にこれらを特
定の比率で再び互いに混合しなくてはならない。しかし
実際においては磨砕によつて得られたクロム粉末を比較
的幅広い粒度フラクシヨンに分割することで十分足り
る。それで本発明によりそれぞれ30μm幅の粒度フラク
シヨンに分割することが提案される。本発明により提案
された技術の水準から離れた比較的均等な粒度分布は、
一方では接点片の小さい溶着傾向にプラスに、他方では
遮断容量及び絶縁耐力にプラスに作用し、クロムのある
程度均等な粒度分布は、電弧作用により不可避な接点片
の組織乃至表面に影響を及ぼす長期間の運転後の接点片
への諸特性も加重的には変化しないように作用する。
に、元の正規分布をもはや示さず、またもはや認識もさ
せないクロム粉末を用いる。むしろある程度均等化した
粒度分布とするように努め、このことは通常のしかたで
磨砕により作られたクロム粉末を篩分過程によりさまざ
まな粒度のフラクシヨンに分割し、引続いてこれらのフ
ラクシヨンを互いに混合して、新しい混合物においては
ある程度均等な粒度分布、すなわちその混合物において
は細かい粒度と粗い粒度とがガウス粒度分布を備えた原
料粉末におけるものより多くなつているようにする。理
想的に均等の粒度分布を達成しようとすると、もとのク
ロム粉末を多数の篩分過程により極めて多数の、対応し
て幅狭い粒度フラクシヨンに分割して、次にこれらを特
定の比率で再び互いに混合しなくてはならない。しかし
実際においては磨砕によつて得られたクロム粉末を比較
的幅広い粒度フラクシヨンに分割することで十分足り
る。それで本発明によりそれぞれ30μm幅の粒度フラク
シヨンに分割することが提案される。本発明により提案
された技術の水準から離れた比較的均等な粒度分布は、
一方では接点片の小さい溶着傾向にプラスに、他方では
遮断容量及び絶縁耐力にプラスに作用し、クロムのある
程度均等な粒度分布は、電弧作用により不可避な接点片
の組織乃至表面に影響を及ぼす長期間の運転後の接点片
への諸特性も加重的には変化しないように作用する。
特許請求の範囲第2項に示してある粉末粒度分布はとく
に適切と判明した。接点片予備成形体を作る粉末混合物
は望ましくはクロム35乃至40重量%を含んでおり残部は
銅となる。
に適切と判明した。接点片予備成形体を作る粉末混合物
は望ましくはクロム35乃至40重量%を含んでおり残部は
銅となる。
粒度の選択は、銅粉末の場合はクロム粉末の場合より遥
かに容易である。好ましくは平均粒度が5μm未満の微
粒子銅粉末が用いられる。
かに容易である。好ましくは平均粒度が5μm未満の微
粒子銅粉末が用いられる。
予定の割合の銅粉末とクロム粉末とを互いによく混合し
たなら、次にこれからプレス作業により接点片・予備成
形体を作る。適宜に粉末を冷間でプレスすると、クロム
を酸化させずに済む。プレス圧の高さは、達成しようと
する予備成形体の密度によつて定まる。予備成形体の密
度は、一方では後続の焼結過程において焼結時間を長く
することなしに目標の相対密度93乃至97%に達するよう
に高くすべきである。また他方では予備成形体が焼結過
程中に脱ガスし得、かつ銅が(酸化されている限り)な
お還元され得るよう低く保たれなくてはならない。
たなら、次にこれからプレス作業により接点片・予備成
形体を作る。適宜に粉末を冷間でプレスすると、クロム
を酸化させずに済む。プレス圧の高さは、達成しようと
する予備成形体の密度によつて定まる。予備成形体の密
度は、一方では後続の焼結過程において焼結時間を長く
することなしに目標の相対密度93乃至97%に達するよう
に高くすべきである。また他方では予備成形体が焼結過
程中に脱ガスし得、かつ銅が(酸化されている限り)な
お還元され得るよう低く保たれなくてはならない。
予備成形体は、銅−クロム−材料の理論上到達可能の最
高密度(最高密度には接点片にもはや気孔容積がなくな
つたとき到達している)に対して75乃至85%の相対密度
を呈するように努めるべきである。
高密度(最高密度には接点片にもはや気孔容積がなくな
つたとき到達している)に対して75乃至85%の相対密度
を呈するように努めるべきである。
後続の焼結過程により予備成形体は93乃至97%の相対密
度に達すべきである。この処方をもつて本発明は従来専
門業界において必要と見なされていたものから若干離れ
ることとなる。
度に達すべきである。この処方をもつて本発明は従来専
門業界において必要と見なされていたものから若干離れ
ることとなる。
すなわち従来は銅−クロム−接点片の諸特性はその相対
密度が高ければ高いほど有利であると考えられていた。
それゆえ今まではつねに接点片の密度もできるだけ高く
するように努力した(西独特許出願公開第2914186号:
少なくとも97%;第2346179号:少なくとも98%参
照)。また焼結過程のみによつてはとくに高い密度を達
成することは困難であるので、従来は焼結後の予備成形
体を通常熱間プレス作業によつて仕上圧密して目標の高
密度を達成するようにした。しかし本発明者らは本発明
によるクロム粉末粒度分布選択の処方に従い、接点片の
適切な仕上熱処理により銅中に析出するクロム粒子が1
μmより小さいままにするように配慮するときは、より
低い密度でもすでに銅−クロム−接点片の最適の諸特性
が得られることを確認した。
密度が高ければ高いほど有利であると考えられていた。
それゆえ今まではつねに接点片の密度もできるだけ高く
するように努力した(西独特許出願公開第2914186号:
少なくとも97%;第2346179号:少なくとも98%参
照)。また焼結過程のみによつてはとくに高い密度を達
成することは困難であるので、従来は焼結後の予備成形
体を通常熱間プレス作業によつて仕上圧密して目標の高
密度を達成するようにした。しかし本発明者らは本発明
によるクロム粉末粒度分布選択の処方に従い、接点片の
適切な仕上熱処理により銅中に析出するクロム粒子が1
μmより小さいままにするように配慮するときは、より
低い密度でもすでに銅−クロム−接点片の最適の諸特性
が得られることを確認した。
本発明により到達すべき93乃至97%の相対密度は冷間プ
レスした予備成形体の焼結によつて達成され得、熱間プ
レス作業による仕上圧密の必要がない。しかし、それに
も拘わらず接点片のために目標とされた相対密度が焼結
過程によつてなお達成されないように焼結条件が選ばれ
たときは、焼結過程に熱間プレス作業による仕上圧密を
接続することもできよう。
レスした予備成形体の焼結によつて達成され得、熱間プ
レス作業による仕上圧密の必要がない。しかし、それに
も拘わらず接点片のために目標とされた相対密度が焼結
過程によつてなお達成されないように焼結条件が選ばれ
たときは、焼結過程に熱間プレス作業による仕上圧密を
接続することもできよう。
焼結は固体相において、すなわち融点の低い方の成分
(銅)の融点より低い温度において実施すべきである。
望ましくは焼結を1030乃至1070℃の温度において行なう
べきである。焼結時間は選ばれた焼結温度によつて左右
される。すなわち焼結温度を選ぶのが高ければ高いほど
焼結時間は短かくてすむ。磨砕過程から由来するクロム
粉末粒子は極めて不規則な、ギザギザの多い形状であ
る。焼結過程によつてクロム粒子のギザギザは漸進的に
均されるのが観察された。本発明者らは焼結過程のパラ
メータ(焼結温度及び焼結時間)をクロム粒子が焼結過
程によつてその形状を変えるのをできるだけ小さくする
ように選ぶことを推奨する。本発明者らの経験による
と、このことは接点片のプラス諸特性にとつて著しく重
要である。焼結過程中に予備成形体を還元すべきであ
る。それゆえ焼結過程を一時的に水素雰囲気中において
進行させるべきである。
(銅)の融点より低い温度において実施すべきである。
望ましくは焼結を1030乃至1070℃の温度において行なう
べきである。焼結時間は選ばれた焼結温度によつて左右
される。すなわち焼結温度を選ぶのが高ければ高いほど
焼結時間は短かくてすむ。磨砕過程から由来するクロム
粉末粒子は極めて不規則な、ギザギザの多い形状であ
る。焼結過程によつてクロム粒子のギザギザは漸進的に
均されるのが観察された。本発明者らは焼結過程のパラ
メータ(焼結温度及び焼結時間)をクロム粒子が焼結過
程によつてその形状を変えるのをできるだけ小さくする
ように選ぶことを推奨する。本発明者らの経験による
と、このことは接点片のプラス諸特性にとつて著しく重
要である。焼結過程中に予備成形体を還元すべきであ
る。それゆえ焼結過程を一時的に水素雰囲気中において
進行させるべきである。
望ましくは予備成形体を昇温位相中のみ水素雰囲気中に
保ち、一方本来の焼結過程は1030乃至1070℃の温度にお
いて真空中で進行させ、よつて予備成形体の脱ガスが可
能となる。
保ち、一方本来の焼結過程は1030乃至1070℃の温度にお
いて真空中で進行させ、よつて予備成形体の脱ガスが可
能となる。
クロムは銅中に少量しか溶解できない(上記の焼結温度
においては最大の溶解度がほぼ0.8重量%にある)。温
度が下ると銅中のクロムの溶解度は低下する。このこと
から予備成形体の冷却の際には、先行の焼結過程中に銅
中に溶解したクロムが部分的に析出することとなる。こ
こで適宜な仕上熱処理によつて、銅中に析出するクロム
粒子が1μmより小さいように配慮する。このように細
かいクロムの析出は接点片の極めて速かな冷却によつて
達成可能である。これを達成するには予定の焼結時間の
終りに焼結炉に冷い保護ガス、とくに水素を吹きこむこ
とができよう。しかし焼結炉の高い熱容量に鑑みて、接
点片を焼結炉内において(焼結過程一般において通常の
とおり)漸次冷却させ、その代り焼結炉から取出した後
に保護ガス中での溶解熱処理(望ましくは960乃至1030
℃の温度)水素中におけるもの、及び引続いての急冷に
よる仕上処理を施こす方が有利である。急冷は溶解熱処
理を終えて連続炉から出て来る接点片を冷却されている
金属板上へ押しやり、その際に低温の保護ガスを吹きつ
けることによつて実施できる。
においては最大の溶解度がほぼ0.8重量%にある)。温
度が下ると銅中のクロムの溶解度は低下する。このこと
から予備成形体の冷却の際には、先行の焼結過程中に銅
中に溶解したクロムが部分的に析出することとなる。こ
こで適宜な仕上熱処理によつて、銅中に析出するクロム
粒子が1μmより小さいように配慮する。このように細
かいクロムの析出は接点片の極めて速かな冷却によつて
達成可能である。これを達成するには予定の焼結時間の
終りに焼結炉に冷い保護ガス、とくに水素を吹きこむこ
とができよう。しかし焼結炉の高い熱容量に鑑みて、接
点片を焼結炉内において(焼結過程一般において通常の
とおり)漸次冷却させ、その代り焼結炉から取出した後
に保護ガス中での溶解熱処理(望ましくは960乃至1030
℃の温度)水素中におけるもの、及び引続いての急冷に
よる仕上処理を施こす方が有利である。急冷は溶解熱処
理を終えて連続炉から出て来る接点片を冷却されている
金属板上へ押しやり、その際に低温の保護ガスを吹きつ
けることによつて実施できる。
金属板の高度に有効な冷却はたとえば液体窒素によつて
行なうことができる。
行なうことができる。
以下にとくに望ましい本発明の実施例を示す。
実施例I 選ばれた粒度フラクシヨンを下記の割合で混合してクロ
ム粉末を作る。
ム粉末を作る。
30μm以下 10重量% 30乃至60μm 15 〃 60乃至90μm 15 〃 90乃至120μm 15 〃 120乃至150μm 15 〃 150乃至180μm 15 〃 180乃至210μm 15 〃 100重量% このクロム粉末混合物は平均の粉末粒度が約110μmで
ある。このクロム粉末混合物35重量部と平均粒度が5μ
mを超えない微粒子の銅粉末65重量部とを互いに約1時
間の間強く混合して、添加物なしに冷間でプレスして相
対密度約80%(気孔容積20%に相当)の予備成形体とす
る。それに必要なプレス圧は5500乃至6500バール(550乃
至650MN/m2)である。こうして作られた予備成形体を焼
結炉へ移し、ここで水素雰囲気中で1030乃至1070℃の焼
結温度に加熱し、続いてこの温度に2時間の間保持し、
次に焼結炉の加熱を中断して漸次冷却させる。焼結した
接点片は相対密度約95%である。焼結炉から取出した後
に連続炉において水素雰囲気中温度1000℃での溶解熱処
理による仕上処理を、それも1時間の間施こす。引続い
て(連続炉から出て来るのを)低温の水素シヤワーの作
用下に、冷却してある金属板上へ押しやつて接点片を急
冷する。
ある。このクロム粉末混合物35重量部と平均粒度が5μ
mを超えない微粒子の銅粉末65重量部とを互いに約1時
間の間強く混合して、添加物なしに冷間でプレスして相
対密度約80%(気孔容積20%に相当)の予備成形体とす
る。それに必要なプレス圧は5500乃至6500バール(550乃
至650MN/m2)である。こうして作られた予備成形体を焼
結炉へ移し、ここで水素雰囲気中で1030乃至1070℃の焼
結温度に加熱し、続いてこの温度に2時間の間保持し、
次に焼結炉の加熱を中断して漸次冷却させる。焼結した
接点片は相対密度約95%である。焼結炉から取出した後
に連続炉において水素雰囲気中温度1000℃での溶解熱処
理による仕上処理を、それも1時間の間施こす。引続い
て(連続炉から出て来るのを)低温の水素シヤワーの作
用下に、冷却してある金属板上へ押しやつて接点片を急
冷する。
実施例II 上記の方法を一部変更して焼結過程の持続時間を30分間
に短縮する。そのとき焼結ずみの接点片は相対密度が約
90%にすぎない。それゆえ温度1000℃ならびに圧200バ
ール(=20MN/m2)において短時間の熱間・均衡プレス作
業により仕上圧密し、よつて同じく95%の相対密度に達
する。そのほかは実施例第Iと同様に方法を進行させ
る。一部変更した方法により作られた接点片は、さきに
示した方法によるものとでは接点片中のクロム粒子が焼
結過程短縮の結果としてなおギザギザの大きい形状を保
つている点で相違している。
に短縮する。そのとき焼結ずみの接点片は相対密度が約
90%にすぎない。それゆえ温度1000℃ならびに圧200バ
ール(=20MN/m2)において短時間の熱間・均衡プレス作
業により仕上圧密し、よつて同じく95%の相対密度に達
する。そのほかは実施例第Iと同様に方法を進行させ
る。一部変更した方法により作られた接点片は、さきに
示した方法によるものとでは接点片中のクロム粒子が焼
結過程短縮の結果としてなおギザギザの大きい形状を保
つている点で相違している。
Claims (11)
- 【請求項1】真空密閉型スイッチ用銅・クロム固溶体製
電気接点片の製造方法であって、 a)銅粉末20〜70重量%とクロム粉末80〜30重
量%との混合物を作る工程であって、その場合、クロム
粉末は、粒度が210μm以下であり、また、粒度フラ
クション30μm以下、30〜60μm、60〜90μ
m、90〜120μm、120〜150μm、150〜
180μm及び180〜210μmにおいて、それぞれ
のフラクション幅に規格化されたほぼ等しい割合を、並
びに100μmと120μmとの間にある平均粒度を呈
する粒度分布である、ものと、 b)粉末混合物から接点片・予備成形体をプレス成形す
る工程と、 c)予備成形体を固体相において、即ち銅の融点より低
い温度において理論上到達可能な最大密度に対して93
〜97%の相対密度に到達するまで焼結する工程と、 d)銅中に析出するクロム粒子をその直径が1μm未満
のままであるようにする接点片の仕上熱処理を施す工程
と、 を具備する方法。 - 【請求項2】用いられるクロム粉末が、 の粒度分布を示す特許請求の範囲第1項記載の方法。
- 【請求項3】用いられる銅粉末の平均粒度が5μm未満
である特許請求の範囲第1項又は第2項記載の方法。 - 【請求項4】予備成形体が冷間プレス作業によって作ら
れる特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか一項に記
載の方法。 - 【請求項5】予備成形体が、理論上到達可能な最大密度
に対して75〜85%、望ましくは80%の相対密度に
達するような圧をもって銅・クロム粉末混合物をプレス
する特許請求の範囲第1項〜第4項のいずれか一項に記
載の方法。 - 【請求項6】予備成形体を1030〜1070℃の温度
において焼結する特許請求の範囲第1項〜第5項のいず
れか一項に記載の方法。 - 【請求項7】予備成形体を真空中で焼結する特許請求の
範囲第1項〜第6項のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項8】予備成形体を昇温位相中に一時的に還元性
雰囲気中に保つ特許請求の範囲第7項記載の方法。 - 【請求項9】接点片が、保護ガス中における溶解熱処理
及び引続いての急冷によって仕上げ処理される特許請求
の範囲第1項〜第8項のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項10】溶解熱処理が、水素雰囲気中960〜1
030℃の温度において行われる特許請求の範囲第9項
記載の方法。 - 【請求項11】粉末混合物が、クロム35〜50重量
%、銅残部を含んでいる特許請求の範囲第1項〜第10
項のいずれか一項に記載の方法。
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