JPH065163Y2 - 流油性物用敷紙 - Google Patents

流油性物用敷紙

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JPH065163Y2
JPH065163Y2 JP1989122868U JP12286889U JPH065163Y2 JP H065163 Y2 JPH065163 Y2 JP H065163Y2 JP 1989122868 U JP1989122868 U JP 1989122868U JP 12286889 U JP12286889 U JP 12286889U JP H065163 Y2 JPH065163 Y2 JP H065163Y2
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千里雄 森田
久雄 高田
健一 伊藤
宜則 徳永
陽次 伊藤
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、天ぷら、フライドポテトなどの揚げ物、焼き
魚などの焼き物等の流油性物を上載するのに適した敷紙
の構成に関する。
[従来の技術] 従来、揚げ物等の流油性物を皿に上載する場合に敷紙が
しばしば用いられてきた。この従来の敷紙は主として流
油性物からの油液を吸着し皿面上に油が付着乃至溜るの
を防止するためのものであった。
この用法に適した敷紙としてはその吸液性能から天然木
材パルプを主原料とする紙材が中心であった。また、現
在油液を浸透、通過させない耐油紙なるものも存在す
る。
また、最近では、特願平1−140119号の発明のよ
うに、揚げ立ての天ぷらなどをそのまま数時間に亘って
保温するための保温装置が開発され、この保温装置にお
いてその保温皿面上にも敷紙が同様に用いられるに及ん
で、流油性物に対する敷紙の重要性が一層高まってき
た。
[考案が解決しようとする課題] 前記した従来の敷紙によれば、吸着された油液は透過し
て、皿面上に付着してしまい、また吸着された油液によ
るにじみ模様が敷紙面上に出現するため外観が汚らしく
なるという欠点があること。また、例えば、対象が天ぷ
らのようなものである場合、天ぷらのころもが紙面上に
付着しまう欠点、さらには敷紙の薄層部分が剥奪されて
天ぷらのころも上に付着してしまうという欠点もあっ
た。
上記したような諸欠点は、前記したように敷紙が保温装
置に適用される場合には、その保温時の加熱のためによ
り甚だしいものとなる。
また、前記した耐油紙による場合、油液がその紙面上に
溜ってしまうため、油液が対象物に浸透してしまった
り、また使用後いおいて敷紙自体とは別途にその溜った
油液を処分しなければならない等の欠点があった。
そこで、本考案は、これらの諸欠点を解消し、流油性物
からの油液を透過させずかつ油溜りを生じさせず、紙面
との付着を防止して、しかも油液の吸着部分を目立たせ
ないこと、また、一定の耐熱性を保持して保温過程にお
ける適用にも応ずることができる敷紙の提供を目的とし
た。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するため、本考案は流油性物用敷紙に
つき次の構成とした。
20重量%以上の化学繊維材又は/及び合成繊維材と10重
量%以上の木材パルプ材とからなる不織布一片面上に耐
油材を重層せしめてなることを特徴とする。
上記した本考案の敷紙において、化学繊維材としては、
レーヨン等、また合成繊維材としては、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ビニロン等のプラスチック繊維材を
用いることができる。
また、木材パルプとしては、NBKP(ニードルブリー
チングクラフトパルプ)、LBKP(ラウブホルツブリ
ーチングクラフトパルプ)等を用いることができる。
これらの原材料からなる不織布は、その原材料の短繊維
を混合し、この混材を抄紙機によりシート化する等の一
般的な方法によることができる。
このように構成される不織布において、化学繊維材又は
/及び合成繊維材の含有量が20重量%以下となる場合に
は、対象物に対する付着阻止能力が低下する。また木材
パルプ材が10重量%以下になる場合には、耐熱性及び吸
油性能が低下する。
また、耐油材としては、アルミニウム箔材などそれ自体
が耐油性を呈するシート材をそのまま用いてもよいが、
シリコン樹脂、フルオロカーボン等を用いることができ
る。
また、この耐油材の敷紙における重層構成は、例えば、
木材パルプからなる紙材にシリコン樹脂若しくはフルオ
ロカーボンを含浸固定して耐油加工紙となし、これを耐
油材として前記した不織布の一片面上に、例えば酢酸ビ
ニル系接着剤で貼合することによる場合のほか、前記し
た不織布の一片面上に予め木材パルプ材からなる紙材を
貼合しておき、この貼合材の紙材面上にシリコン樹脂又
はフルオロカーボンなどを塗工することによることがで
きる。
[作用] 本考案においては次のような作用が生じる。この敷紙は
その不織布層面が上向きにある状態で用いられる。従っ
て、天ぷら等の流油性物は不織布層面に上載されること
になる。
この上載状態において、流油性物からの油液は不織布層
部分に吸着されるが、その吸着された油液は油溜りを生
じることなく、また下層の耐油材層で皿面上への浸透が
阻止される。
また、この油液の吸着部分は敷紙面上において目立たな
い。つまり、油液に対する吸着層を構成する不織布が合
成繊維材又は/及び化学繊維材からなり、これらの構成
材の呈色が油液の呈色と近似していること、また前記し
た敷紙の重層構成において、照射光は油液の吸着部分で
透過状態となるが、その透過光は耐油材層の上面部にて
反射され、油液が吸着されない部分での呈色との差異が
ほとんど生じないからである。
また、特に、保温過程にある場合、不織布層中に吸着さ
れた油液は保温皿を介して100℃以上の高温状態になる
から、その油液は接触する流油性物部分に対し焦熱作用
を及ぼし、その結果その付着作用はより低減されること
になる。
また、不織布は木材パルプ材が30重量%以上含まれるこ
とから、一定の耐熱性を生じ、保温装置に適用される場
合においても、敷紙の表面に変質化をきたすようなこと
はない。
[実施例] 次に本考案の実施例を説明する。
実施例での流油性物用敷紙1を第1図に示す。この敷紙
1は、上層の不織布2と下層の耐油材シート3とが接着
剤層4により貼合されてなるものである。
この敷紙1の構成は、具体的には次の(1)又は(2)の方法
によった。
(1)ポリエステル繊維(2D×5mm)の50重量%とNBK
Pの50重量%を混合し、これを抄紙機によりシート化し
坪量45g/m2の不織布2Aを得た。
また、木材パルプの100重量%を抄紙機によりシート化
して紙材を得て、この紙材に対しグラビアコート法によ
ってシリコン樹脂を5g/m2の割合でコートして耐油材シ
ート3Aを坪量40g/m2で得た。
次いで、不織布2Aと耐油材シート3Aとを酢酸ビニル
系接着剤により貼合機で貼合し坪量90g/m2の敷紙1Aと
した。
(2)レーヨン繊維(1.7D×5mm)の50重量%とLBKP
の50重量とを混合し、これを抄紙機によりシート化し坪
量50g/m2の不織布2Bを得た。
また、木材パルプの100重量%を抄紙機によりシート化
して紙材を得た。
次いで、不織布2Bと上記紙材とを酢酸ビニル系接着剤
により貼合し、この貼合シートの前記紙材面上にグラビ
アコーターでフルオロカーボンを3g/m2の割合でコート
し坪量98g/m2の敷紙1Bを得た。
次に、天ぷらを次のようにして得た。
先ず、市販の天ぷら粉(小麦粉主体)100gに冷水(10
℃以下)170gを注加して溶いて乳液を得た。この乳液
中にエビ(10cm大)を漬けて、この乳液を周囲に付着さ
せた。これを170〜190℃の温度に加熱した油浴中に供給
して2〜3分間加熱調理した。
次に、前記した敷紙1A又は1Bをその不織布2A又は
2Bの面が上向きになるように陶器製に皿面上に予め敷
いておいて、その敷紙面上に上記した天ぷら5を適宜載
置した。この天ぷら5からの油液の吸着状態を第2図に
示した。つまり、油液6は不織布2層には吸着されるが
耐油材シート3層ではその浸透が阻止されしかも油溜り
は生じなかった。また不織布2面での油液6の吸着部分
は全体として目立たなかった。
次に、前記の敷紙1A及び1Bを保温装置10に適用した
場合を第3図に示す。
この保温装置10に備えるコンロ11はその上部周縁から外
周方向に突設された周壁12…を有し、この周壁12ま上面
上の支持突起13…を介して保温皿23がコンロ11上に載設
されている。またコンロ11内には上部が開放され固形燃
料17を収容する燃料容器15が支壁14…に支持されて配設
されており、またこの燃料容器15の上部周縁から延設さ
れた周設部16面上には中央位置に透穴19を有する触媒受
18が載設され、この触媒受18面上には透穴19に面して触
媒体20が上載され、またこの触媒体20側面を包囲するよ
うに立周壁21が配設されている。また触媒体20の上面上
方には近接して立周壁21上縁からの支杵に支持されてい
る天板22が対向して配されている。
この保温装置10に於いては、固形燃料17からの揮散アル
コールが触媒体20の細孔内面上にて触媒酸化されること
によって発熱するが、この触媒体20上に生じた熱は天板
22によって分散され保温皿23に主要面を約140℃に維持
する。従って、この保温皿23面上に図示するように敷設
された敷紙1上に載置された天ぷら5…は2〜3時間食
するに適した温度に保温される。なお、この保温過程に
於いて紙製の保温蓋24が用いられることによって、保温
効果が高められる。
この保温装置10を適用するとき、保温皿23面上では第4
図に示すような温度特性X(皿面上中央位置)及び温度
特性Y(皿面上中央位置から5cmの位置)が得られた。
このとき、天ぷら5は敷紙1Aの表面上で温度特性Zに
従って約3時間に亘って安定的の保温された。この場合
の(イ)ころもの付着度合、(ロ)油液のまわり、(ハ)油液の
目立ち具合、(ニ)油液の通過及び耐熱性について、次の
第1表に市販されている単一紙製の敷紙との比較に於い
て示した。なお、第1表に於いて、敷紙1B及び市販品
の諸特性についても上記敷紙1Aの場合と同一の実施方
法によった。
付着度合は、例えば、1/5のとき、5回試験したうち1
回の付着が認められたことを意味する。また付着は天ぷ
らを取り上げたときに容易に離反しないものをいう。ま
た耐熱性について、○は保温時に全く異常がない、△は
保温使用上異常がないことを意味する。上記の第1表に
於いて、本考案の敷紙1A及び1Bによる場合、ポリエ
ステル不織布による場合に比して、天ぷらのころもの付
着度合について、付着解消作用に向上が認められる。こ
の場合の付着解消作用について第5図に基づいて説明す
る。即ち、天ぷら5からの油液6は、敷紙1面上に天ぷ
ら5を載置して4時間経過後に不織布2層での吸着量が
0.71gであったことを確認しているが、耐油材シート3
層によってその浸透が阻止され、また不織布2層を容易
に移動しないから、ころも5aとの接触面付近で滞留し
ている。この滞留した油液は保温皿23に及ぶ熱流25によ
って加熱されてころも5aとの接触部に焦熱作用を及ぼ
すことになる。このため、ころも5aが硬化し付着力が
低下するのである。
なお、第6図のように、単に不織布2′を適用する場合
には、吸着された油液6は不織布2′中を比較的容易に
移動し、主にその下層部分に滞留する割合が多くなるか
らその表層部分に存在するものは少ない。従って、前記
したような吸着油液による焦熱作用は期待されない。
〔考案の効果] 上述したように本考案は構成されることから、次のよう
な効果を奏する。
先ず、本考案に係る敷紙によれば、油液を十分に吸着
し、油の溜りを生じさせないことから、受皿を常に清潔
に取り扱うことができ、また油液に対する特別な処置が
不安であり、処分が簡単である。
また、流油性物との接触する表面が化学繊維又は/及び
合成繊維材を含む不織布からなるので、例えば天ぷらの
ころもなどが付着することはない。従って、利用操作上
の障害は解消される。またこの効果は保温皿面上に適用
される場合も同様である。
また、本考案は不織布と耐油材との重層構成であるか
ら、吸着された油液によるにじみ部分を目立たせること
はなく、外観上の汚損を生じさせることなく使用でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図…本考案に係る敷紙の縦断面正面図、第2図…同
説明的部分縦断面図、第3図…同保温装置への応用を示
す縦断面図、第4図…同保温装置による温度特性図、第
5図…同説明的部分縦断面図、第6図…参考例の部分縦
断面図。 図面符号の説明 1……敷紙、2……不織布、3……耐油材層、4……接
着剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 伊藤 健一 大阪府大阪市城東区野江3丁目28番24号 405 (72)考案者 徳永 宜則 大阪府大阪市淀川区西三国1丁目25番6号 (72)考案者 伊藤 陽次 兵庫県川西市東畦野字中泓22番14 (56)参考文献 実開 昭59−136459(JP,U) 実開 昭59−5143(JP,U) 実開 昭63−60449(JP,U)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】20重量%以上の化学繊維材又は/及び合成
    繊維材と10重量%以上の木材パルプ材とからなる不織布
    の一片面上に耐油材を重層せしめてなることを特徴とす
    る流油性物用敷紙。
  2. 【請求項2】耐油材を構成する耐油性材がシリコン樹脂
    であることを特徴とする請求項1の流油性物用敷紙。
  3. 【請求項3】耐油材を構成する耐油性材がフルオロカー
    ボンであることを特徴とする請求項1の流油性物用敷
    紙。
JP1989122868U 1989-10-19 1989-10-19 流油性物用敷紙 Expired - Lifetime JPH065163Y2 (ja)

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JP1989122868U JPH065163Y2 (ja) 1989-10-19 1989-10-19 流油性物用敷紙

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JPH0362832U JPH0362832U (ja) 1991-06-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS595143U (ja) * 1982-06-30 1984-01-13 ヒロカ産業株式会社 揚げ物用敷紙
JPS59136459U (ja) * 1983-02-28 1984-09-12 服部 正義 揚げ物・焼き物用の敷きもの・包装用部材
JPS6360449U (ja) * 1986-10-03 1988-04-22

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