JPH065160U - 超高周波同軸コネクタ - Google Patents

超高周波同軸コネクタ

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JPH065160U
JPH065160U JP4294892U JP4294892U JPH065160U JP H065160 U JPH065160 U JP H065160U JP 4294892 U JP4294892 U JP 4294892U JP 4294892 U JP4294892 U JP 4294892U JP H065160 U JPH065160 U JP H065160U
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JP
Japan
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coaxial connector
changing portion
metal fitting
taper
diameter changing
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JP4294892U
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English (en)
Inventor
堂 昭 御
松 正 之 村
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Yokowo Co Ltd
Original Assignee
Yokowo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各構成部材の寸法精度を比較的低くしながら
反射損失の低減を図った、安価かつ高性能な超高周波同
軸コネクタを提供する。 【構成】 雌コンタクト3側では後端部3aと外径変化
部3bとがそれぞれ傾斜角α1 ,α2 の外テーパに形成
され、金具10側では後端部10aと内径変化部10b
とがそれぞれ傾斜角のβ1 ,β2 の内テーパに形成され
ている。各テーパの傾斜角α1 ,α2 ,β1 ,β2 は、
雌コンタクト3側の外径と金具10側の内径との比を一
定にする値に設定されている。また、金具10の後端部
10aと内径変化部10bとは、各々ケーブルホルダ7
とリング11との内径側に連続している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は同軸ケーブルを接続する同軸コネクタに係り、特に30GHZ 〜40 GHZ のいわゆるミリ波領域で使用される超高周波同軸コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
同軸ケーブルとは、円筒状の外部導体の中央に中心導体を配置したケーブルで ある。同軸ケーブルは、平衡形搬送ケーブルに比して、高周波における伝送損失 が少なく、漏話特性が良好である等の特長を有しており、電磁波伝送線路用導体 では主流となっている。
【0003】 同軸ケーブルを他の同軸ケーブルや機器類に接続する場合には、図5に示した ような同軸コネクタが用いられる。尚、同図の同軸コネクタ1はプラグと結合さ れるジャックであり、ボデー2の軸心には雌コンタクト3が保持されている。同 軸ケーブル4の外部導体5は締付金具6に嵌合したケーブルホルダ7の後端部に はんだ付けにより一体化され、内部導体8は雌コンタクト3にはんだ付けあるい は圧着により一体化されている。そして、締付金具6をボデー2のねじ部9にね じ込むと、外部導体5がケーブルホルダ7とボデー2側の金具10およびリング 11を介してボデー2に接続され、同時に雌コンタクト3が絶縁体のコンタクト ホルダ12を介してリング11に圧入される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、1GHZ を越えるマイクロ波領域においては、電流がコネクタの内 外導体の対向する表面を流れる傾向があり、この傾向は30GHZ を越えるミリ 波領域では一層顕著となる。したがって、上述したねじ部9は電気的接続につい ては意味を持っていない。一方、インピーダンスは、外部導体の内径と内部導体 の外径との比で定まることが電磁気学的に説明されている。したがって、一方の 導体の径が変化する部位で、インピーダンスを一定にするためには、比例関係を 保たせて他方の導体の径を変化させればよい。
【0005】 ところが、径が変化する部位では、容量が不連続となるために、インピーダン スの低下による反射波が発生し、伝送損失(反射損失)が大きくなる。この傾向 もやはりミリ波領域で顕著であり、重大な問題となっていた。反射波の発生を抑 制するには、内外導体の径変化部位を軸方向に微小量ずらすことにより、径変化 部の容量を低下させる方法が一般に採られている。図6(図5中のA部拡大図) における、雌コンタクト3の後端部3aと同軸ケーブル4の外部導体5とのギャ ップδ,雌コンタクト3の外径変化部3bと金具10の外径変化部10bとのギ ャップεはこの対策として設けられている。
【0006】 これらのギャップδ,εは、実験に基づき反射波の発生が最も少なくなる値に 設定されるが、内外導体が軸方向に相対移動した場合の変化量が大きい。例えば 、図5に二点鎖線で示すように、雌コンタクト3が正規の位置から後方にずれた 場合には、ギャップδ,εは急激に小さくなり、径変化部の容量が急増して反射 損失が大きくなる。また、雌コンタクト3が正規の状態から前方にずれた場合に も、ギャップδ,εは急激に大きくなり、径変化部の容量が急減してやはり反射 損失が大きくなる。
【0007】 したがって、製品としての許容差は0.1mm以下の極めて厳しいものとなり 、上述した同軸コネクタ1のように多くの部品を積み重ねた構造では歩留まりが 非常に低かった。歩留まりを向上させるために、厚みが数μの金箔を用意して、 ケーブルホルダ7と金具10との間および金具10とリング11との間にスペー サとして介装させ、性能を確保している例もある。しかし、この方法によって所 期の製品を得るには、組立,計測,調整を何度も繰り返す必要があり、大量生産 には不適であった。
【0008】 そこで、本考案は、上記従来技術の有する問題点を解消し、各構成部材の寸法 精度を比較的低くしながら反射損失の低減を図った、安価かつ高性能な同軸コネ クタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の超高周波同軸コネクタは、内部導体の外 径変化部を外テーパに形成する一方、上記外径変化部に対応する外部導体の内径 変化部を内テーパに形成したことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】
本考案によれば、内部導体と外部導体とが軸方向に相対移動した場合の容量変 化は、互いの径変化部のテーパにより、移動距離に対して小さくなる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案による超高周波同軸コネクタの一実施例について添付の図面を参 照して説明する。
【0012】 本実施例の同軸コネクタの全体的な形状と構造とは、図1に示すように、上述 した従来の同軸コネクタと同一である。本実施例の同軸コネクタ1もプラグと結 合されるジャックであり、ボデー2の軸心には雌コンタクト3が保持されている 。また、同軸ケーブル4の外部導体5は締付金具6に嵌合したケーブルホルダ7 の後端部にはんだ付けにより一体化され、内部導体8は雌コンタクト3にはんだ 付けあるいは圧着により一体化されている。そして、締付金具6をボデー2のね じ部9にねじ込むと、外部導体5がケーブルホルダ7とボデー2側の金具10お よびリング11を介してボデー2に接続され、同時に雌コンタクト3が絶縁体の コンタクトホルダ12を介してリング11に圧入されるようになっている。
【0013】 さて、本実施例の同軸コネクタ1では、従来品に対して雌コンタクト3と金具 10との形状が異なっている。すなわち、図2に示すように、雌コンタクト3側 では後端部3aと外径変化部3bとがそれぞれ傾斜角α1 ,α2 の外テーパに形 成され、金具10側では後端部10aと内径変化部10bとがそれぞれ傾斜角の β1 ,β2 の内テーパに形成されている。各テーパの傾斜角α1 ,α2 ,β1 , β2 は、雌コンタクト3側の外径と金具10側の内径との比を一定にする値に設 定されている。また、金具10の後端部10aと内径変化部10bとは、各々ケ ーブルホルダ7とリング11との内径側に連続している。
【0014】 以下、本実施例の作用を述べる。
【0015】 本実施例では、上述したように雌コンタクト3側の外径と金具10側の内径と が、テーパにより一定の比を保った状態で変化している。したがって、同軸コネ クタ1内ではインピーダンスが一定になっており、正規の組付状態では反射波は 殆ど発生しない。また、図2に二点鎖線で示すように雌コンタクト3が正規の位 置から後方にずれた場合にも、テーパにより雌コンタクト3側の外径と金具10 側の内径との比は大きく変動することがない。したがって、インピーダンスの低 下は従来の同軸コネクタに比べてはるかに小さくなり、反射波の発生が極めて少 なく抑えられようになった。また、図示はしないが、雌コンタクト3が正規の位 置から前方にずれた場合にも、テーパにより雌コンタクト3側の外径と金具10 側の内径との比は大きく変動することがなく、同様の結果となる。このようにし た結果、本実施例では製品としての許容差を0.1mm程度にすることが可能と なり、従来と同様の構造を採りながらも、その歩留まりは非常に高くなった。
【0016】 図3には本実施例における反射損失の測定データを示してある。この図から明 らかなように、本実施例の同軸コネクタ1では、40GHZ に至るまで定在波比 (SWR)のピーク値が1.15程度の極めて優秀な成績をあげている。尚、伝 送系の良否を判定する際の、定在波比の基準値は通常1.2である。また、図4 には本実施例における挿入損失の測定データを示してある。この図から明らかな ように、本実施例の同軸コネクタ1では、微小変動を伴いながらも、挿入損失が 40GHZ に至るまで略直線的変化を示している。一般に、反射損失が起こる 周波数では挿入損失も大きくなる。そのため、不良な同軸コネクタでは、局部的 な落ち込みや高い周波数における全体的落ち込みがみられる。
【0017】 以上で具体的実施例の説明を終えるが、本考案の態様はこの実施例に限るもの ではない。例えば、上記実施例は本考案を超高周波同軸コネクタのジャック側に 適用したものであるが、プラグ側に適用してもよい。また、同軸コネクタ全体の 構成や形状についても上記実施例のものに限るものではなく、部品構成や内外導 体の形状が異なる種々のものに適用可能である。更に、上記実施例では、内部導 体の外径と外部導体の内径とを一定の比に保つように、径変化部のテーパの傾斜 角を設定したが、これらの傾斜角を設計あるいは製造上の都合により適宜設定す るようにしてもよい。
【0018】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案の超高周波同軸コネクタによれば、内 部導体の外径変化部を外テーパに形成する一方、外径変化部に対応する外部導体 の内径変化部を内テーパに形成したため、内外導体が正規の位置からずれた場合 にも、内部導体の外径と外部導体の内径との比は大きく変動しなくなって径変化 部におけるインピーダンスの低下が抑制される。その結果、反射波の発生による 反射損失が極めて少なく抑えられようになると共に、許容差を大きくすることに より製品としての歩留まりを高くすることが可能になる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による超高周波同軸コネクタの一実施例
を示した縦断面図。
【図2】図1中のB部拡大図。
【図3】本考案の実施例における反射損失の測定データ
を示したグラフ。
【図4】本考案の実施例における挿入損失の測定データ
を示したグラフ。
【図5】従来の同軸コネクタを示した縦断面図。
【図6】図4中のA部拡大図。
【符号の説明】
1 同軸コネクタ 2 ボデー 3 雌コンタクト 3a 後端部 3b 外径変化部 4 同軸ケーブル 5 外部導体 6 締付金具 7 ケーブルホルダ 8 内部導体 10 金具 10a 後端部 10b 内径変化部 11 リング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部導体の外径変化部を外テーパに形成す
    る一方、上記外径変化部に対応する外部導体の内径変化
    部を内テーパに形成したことを特徴とする超高周波同軸
    コネクタ。
JP4294892U 1992-06-22 1992-06-22 超高周波同軸コネクタ Pending JPH065160U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4294892U JPH065160U (ja) 1992-06-22 1992-06-22 超高周波同軸コネクタ

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JP4294892U JPH065160U (ja) 1992-06-22 1992-06-22 超高周波同軸コネクタ

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Publication Number Publication Date
JPH065160U true JPH065160U (ja) 1994-01-21

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ID=12650245

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JP4294892U Pending JPH065160U (ja) 1992-06-22 1992-06-22 超高周波同軸コネクタ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010267473A (ja) * 2009-05-14 2010-11-25 Murata Mfg Co Ltd 同軸線路及び同軸コネクタ
JP2019003856A (ja) * 2017-06-16 2019-01-10 ヒロセ電機株式会社 同軸コネクタ組立体
JP2020184458A (ja) * 2019-05-08 2020-11-12 ホシデン株式会社 同軸コネクタ及びこれを備えた電子部品モジュール

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5730980B2 (ja) * 1978-05-25 1982-07-01

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