JPH0651512U - 樹脂部材用締結構造 - Google Patents
樹脂部材用締結構造Info
- Publication number
- JPH0651512U JPH0651512U JP9167792U JP9167792U JPH0651512U JP H0651512 U JPH0651512 U JP H0651512U JP 9167792 U JP9167792 U JP 9167792U JP 9167792 U JP9167792 U JP 9167792U JP H0651512 U JPH0651512 U JP H0651512U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fastening
- resin
- fastening structure
- tightening
- boss portion
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 所定の締付トルクを維持しつつ、樹脂部材の
熱膨張を樹脂部材のボス部で吸収することによって、熱
変形による締結強度の低下を防止することができるよう
にする。 【構成】 樹脂部品1に形成した突起状の締付ボス部2
に金属製の取付部材3を取付ねじ5で締結する締結構造
において、取付部材3の締付部に対応する締付ボス部2
の圧接面4に樹脂部品1の長手方向の熱膨張を半径方向
内方に吸収する凹部7を形成した。
熱膨張を樹脂部材のボス部で吸収することによって、熱
変形による締結強度の低下を防止することができるよう
にする。 【構成】 樹脂部品1に形成した突起状の締付ボス部2
に金属製の取付部材3を取付ねじ5で締結する締結構造
において、取付部材3の締付部に対応する締付ボス部2
の圧接面4に樹脂部品1の長手方向の熱膨張を半径方向
内方に吸収する凹部7を形成した。
Description
【0001】
本考案は、熱膨張率の高い樹脂部材に金属等で形成した取付部材をボルトやね じ等の締結部材で締結する樹脂部材用締結構造に関する。
【0002】
従来、樹脂部材に金属等で成形された取付部材をボルトやねじ等の締結部材で 締結する構造としては、図3に示すように樹脂部材100に形成した突起状の締 付ボス部101に金属製の取付部材102を締結部材の取付ねじ103で締結し て所定の締付トルクを得るようにしている。
【0003】
従来の技術では、樹脂部材は熱膨張係数の大きな素材で成形されていることか ら、例えば自動車用の内装部品等の場合は室内温度の上昇によって図3に示す矢 印方向に締付ボス部101が膨張して取付ねじ103を押上げるように作用し、 温度の下降により締付ボス部101が冷却された際に、取付ねじ103が緩んで しまう。
【0004】 そこで、取付ねじ103の緩みによる弊害を防止するため、ねじ部104に接 着剤等を塗布しなければならないという問題点を有していた。
【0005】 本考案は、従来の技術が有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、所定の締付トルクを維持しつつ、樹脂部材の熱膨張 を樹脂部材のボス部で吸収することによって、熱変形による締結強度の低下を防 止することができる樹脂部材用締結構造を提供しようとするものである。
【0006】
上記課題を解決すべく本考案は、樹脂部材に形成した突起状の締付ボス部に金 属等で形成した取付部材をボルトやねじ等の締結部材で締結する締結構造におい て、前記締付ボス部の前記取付部材との圧接面に前記締付ボス部の長手方向の熱 膨張を半径方向内方に吸収する凹部を形成したものである。
【0007】 また、前記凹部の径は前記締結部材の径より大きく、前記凹部は前記締結部材 のねじ部上方に形成するとよい。
【0008】
締付ボス部は温度上昇に伴って膨張し、締結部材を押上げようと作用するが、 凹部によって樹脂部材の長手方向の熱膨張が半径方向内方に吸収される。
【0009】
以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。図1は本考案に係る樹 脂部材用締結構造を適用した自動車内装部品の正面図、図2は本考案に係る樹脂 部材用締結構造を示す図1のA−A線断面図である。
【0010】 図1に示すようにABS樹脂で成形した自動車内装部品である樹脂部品1に金 属部材で成形した取付部材3を取付ける場合の樹脂部材用締結構造は、樹脂部品 1に形成された突起状の締付ボス部2の圧接面4に締結部材たる取付ねじ5が螺 合するねじ穴6を形成すると共に、圧接面4に凹部7を形成して構成されている 。
【0011】 樹脂部品1に形成された突起状の締付ボス部2に対する金属部材で成形された 取付部材3の取付ねじ5による締結は、締付ボス部2の圧接面4に取付部材3の 取付孔8を位置合せした後、取付ねじ5を取付孔8に挿入し、更にねじ穴6に螺 合させて所定の締付トルクで取付ねじ5を締付けることによって行われる。
【0012】 凹部7の径は取付ねじ5のねじ部径より大きく、凹部7は取付ねじ5のねじ部 上方に形成されている。
【0013】 以上のような樹脂部材用締結構造において、取付ねじ5の締付トルクを0.5 kgm、または0.3kgmで締結した製品を、表面温度105℃、雰囲気温度 80℃にて、8時間で4時間休止(常温)を5サイクル行うと、その試験結果は 、「表1」に示すような内容となる。
【0014】
【表1】
【0015】 本考案の場合には、5サイクルの試験後においても取付ねじ5の締付トルクが 0.5kgmの時に0.3kgm、締付トルクが0.3kgmの時に0.26k gmと試験前とほとんど変りがない。
【0016】 一方、従来技術の場合には、5サイクルの試験後において取付ねじ5の締付ト ルクが0.5kgmの時に0.12kgm、締付トルクが0.3kgmの時に0 .07kgmとなり、緩み発生でグラグラ状態となってしまう。
【0017】
以上説明したように本考案によれば、樹脂部材の締付ボス部の圧接面に凹部を 形成することにより、温度変化に拘らず締結部材が所定の締付トルクを維持する ことが出来き、緩みによる弊害が防止出来る。
【0018】 また、緩み止め用の接着剤の塗布が不要となる。
【図1】本考案に係る樹脂部材用締結構造を適用した自
動車内装部品の正面図
動車内装部品の正面図
【図2】本考案に係る樹脂部材用締結構造を示す図1の
A−A線断面図
A−A線断面図
【図3】従来技術による樹脂部材用締結構造の断面図
1…樹脂部品(樹脂部材)、2…締付ボス部、3…取付
部材、4…圧接面、5…取付ねじ(締結部材)、7…凹
部。
部材、4…圧接面、5…取付ねじ(締結部材)、7…凹
部。
Claims (2)
- 【請求項1】 樹脂部材に形成した突起状の締付ボス部
に金属等で形成した取付部材をボルトやねじ等の締結部
材で締結する締結構造において、前記締付ボス部の前記
取付部材との圧接面に前記締付ボス部の長手方向の熱膨
張を半径方向内方に吸収する凹部を形成したことを特徴
とする樹脂部材用締結構造。 - 【請求項2】 前記凹部の径は前記締結部材の径より大
きく、前記凹部は前記締結部材のねじ部上方に形成した
請求項1記載の樹脂部材用締結構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9167792U JPH0651512U (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 樹脂部材用締結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9167792U JPH0651512U (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 樹脂部材用締結構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0651512U true JPH0651512U (ja) | 1994-07-15 |
Family
ID=14033127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9167792U Pending JPH0651512U (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 樹脂部材用締結構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0651512U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009030810A (ja) * | 2008-10-29 | 2009-02-12 | Itoki Corp | 机 |
US7783226B2 (en) | 2005-11-29 | 2010-08-24 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
US7894743B2 (en) | 2006-06-30 | 2011-02-22 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image-forming device having side walls |
-
1992
- 1992-12-17 JP JP9167792U patent/JPH0651512U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7783226B2 (en) | 2005-11-29 | 2010-08-24 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
US7894743B2 (en) | 2006-06-30 | 2011-02-22 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image-forming device having side walls |
JP2009030810A (ja) * | 2008-10-29 | 2009-02-12 | Itoki Corp | 机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980514 |