JPH065133Y2 - ウレタン発泡型のガス抜き装置 - Google Patents

ウレタン発泡型のガス抜き装置

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JPH065133Y2
JPH065133Y2 JP1987136474U JP13647487U JPH065133Y2 JP H065133 Y2 JPH065133 Y2 JP H065133Y2 JP 1987136474 U JP1987136474 U JP 1987136474U JP 13647487 U JP13647487 U JP 13647487U JP H065133 Y2 JPH065133 Y2 JP H065133Y2
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JP
Japan
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gas
mold
valve body
molding
storage chamber
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JP1987136474U
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JPS6440615U (ja
Inventor
忠司 道野
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西川化成株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、上型と下型との間に形成されたキャビティに
ポリウレタンを充填して密閉することによりポリウレタ
ンフォームを成形するウレタン発泡型のガス抜き装置の
改良に関し、特に、コールドキュア方式によりポリウレ
タンフォームを成形する場合のガス抜き対策に関する。
(従来の技術) 従来より、ポリウレタンフォームを成形する場合、コー
ルドキュア方式が一般的に採用されている。このコール
ドキュア方式では、成形時にポリウレタンフォームの発
泡圧を保持した状態でキュアするため、キャビティ内を
完全に密閉する必要がある。そして、この密閉性を確保
する手段として、例えば実開昭60−14914号公報
に開示されているように、上型と下型との合わせ面に弾
性シールブロックを埋め込んだものが知られている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、上記の従来のものでは、成形時におけるキャ
ビティ内の密閉性を確保することができるものの、成形
後に上記キャビティ内よりポリウレタンフォームを取り
出すべく上型を開くことによって型開きする際、キャビ
ティ内には成形時に発生したガスが加圧状態で充満して
いるため、上型がガス圧によって上方に勢いよく跳上が
り、作業上非常に危険であるという問題があった。ま
た、上述の如く上型が勢いよく跳上がるため、下型に対
し上型をロックする成形型のロック機構等が破損するお
それもあった。
本考案はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、上型に対し適切なガス抜き手段を講
ずることにより、成形後のキャビティ内に充満している
ガスを速やかに型外に排出せしめて内圧は高くなること
がなく、これにより成形後にキャビティ内よりポリウレ
タンフォームを取り出す際、上型を開くことによって型
開きしても、上記上型がガス圧によって上方に勢いよく
跳上がるのを防止し得、よって作業上の安全性を確保せ
んとすることにある。また、下型に対し上型をロックす
るロック機構等に無理な力が作用するのを防止し得て成
形型の破損のおそれを回避してその延命化をも図らんと
することにある。さらには、ウレタン発泡型をポリウレ
タン成形ラインに沿って搬送する過程で自動的に型内か
らガスを抜こうとするものである。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本考案は、上型と下型との
間に形成されたキャビティにポリウレタンを充填して密
閉することによりポリウレタンフォームを成形するウレ
タン発泡型に設けられ、該ウレタン発泡型をポリウレタ
ン成形ラインに沿ってガス抜きステーションに搬送した
際、該ガス抜きステーションで成形時に発生するガスを
型内から抜くガス抜き装置を対象とし、次のような解決
手段を講じた。
すなわち、本考案の解決手段は、成形時に発生するガス
を溜めるガス溜め室を上記上型に設ける。さらに、上記
ガス溜め室を型外に連通せしめる排気孔をガス溜め室に
開口する。また、上記ガス溜め室の内壁に密接して摺動
し、上記排気孔側への摺動動作により該排気孔とガス溜
め室との連通を阻止する一方、ガス溜め室側への摺動動
作により排気孔とガス溜め室とを連通させる弁体と、一
端が該弁体に固着され他端が上記排気孔から上型外方に
突出するロッドと、該ロッドを常時は上型外方に付勢し
て上記弁体を排気孔側へ摺動させる付勢手段とを備えた
排気弁を設ける。加えて、上記ウレタン発泡型が上記ガ
ス抜きステーションに搬送された際、該ガス抜きステー
ションの固定側に当接し、この当接動作により上記排気
弁のロッドを上記付勢手段の付勢力に抗してガス溜め室
側に押動して上記弁体をガス溜め室側へ摺動させる開弁
手段を設けたことを特徴とする。
(作用) 上記の構成により、本考案では、ポリウレタンフォーム
成形後、ウレタン発泡型がガス抜きステーションに搬送
されると、開弁手段がガス抜きステーションの固定側に
当接し、この当接動作により排気弁のロッドが付勢手段
の付勢力に抗してガス溜め室側に押動され、弁体がガス
溜め室側へ摺動する。これによりガス溜め室の排気孔が
開かれて該ガス溜め室が型外に連通せしめられる。
このことから、成形時にキャビティ内に発生したガス
は、上記ガス溜め室から排気孔を通って型外に速やかに
排出される。
したがって、成形後の上記キャビティ内はガスによる内
圧は作用することがなく、これにより成形後にキャビテ
ィ内よりポリウレタンフォームを取り出す際、上型を開
くことによって型開きしても、上記上型はガス圧によっ
て上方に勢いよく跳上がるのが防止され、よって作業上
の安全性が確保される。
また、下型に対し上型をロックするロック機構等にガス
圧による無理な力が作用することが防止され、成形型の
破損のおそれを回避し得てその延命化をも図られる。
さらに、開弁手段がウレタン発泡型の搬送動作に連動し
て作動することにより排気弁が開作動することから、キ
ャビティ内に発生したガスが自動的に上記キャビティか
ら抜かれる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図および第3図はポリウレタンフォーム成形装置1
を示す。該成形装置1は、底面に複数個(4個)の車輪
2,2,…を有する箱形のキャリア3を備えてなり、該
キャリア3の上半部分には、下型4と該下型4に対しヒ
ンジ5を回動中心として開閉可能に設けられた偏平板状
の上型6とからなるウレタン発泡型7が、上記下型4を
キャリア3に収納するようにセットされている。そし
て、上記上型6と下型4との間に形成されたキャビティ
8にポリウレタンを充填して密閉することによりポリウ
レタンフォームAを成形するようになされている。
上記上型6上面の所定箇所には、第1図に拡大詳示する
ように、筒状部材9が一体的に嵌合せしめられ、該筒状
部材9の内部には、上記ウレタン発泡型7のキャビティ
8内に連通するガス溜め室10が構成されて、ポリウレ
タンフォーム成形時に発生するガスを上記ガス溜め室1
0に溜めるようになされている。
また、上記筒状部材9の上面には、上記ガス溜め室10
を型外に連通せしめる排気孔11が開口され、該排気孔
11には、上下方向に延びるロック12がその下端部を
上記ガス溜め室10に臨ましめて上下動可能に嵌挿支持
されている。このロッド12の下端には、上記ガス溜め
室10の内壁に密接して摺動しかつ上下方向に貫通する
複数のガス抜き孔13a,13a,…を有するプレート
状の弁体13が固着されている一方、上端近傍にはプレ
ート状の係止部材14が固着され、さらに該係止部材1
4と上記筒状部材9上面との間には、付勢手段としての
コイルスプリング15が縮装されている。
さらに、上記弁体13の上面にはOリング16が配置さ
れ、上記コイルスプリング15のバネ力により上記ロッ
ド12を常時は第1図に示すように上方(上型6外方)
に付勢することにより、上記弁体13のOリング16を
下方から上記筒状部材9内部つまりガス溜め室10の上
端に圧接せしめ、上記ガス溜め室10と型外との連通を
阻止するようになされている。一方、上記コイルスプリ
ング15のバネ力に抗して上記ロッド12を第5図に示
すように後述するレバー20でもって下方に押動せしめ
ることにより、上記弁体13のOリング16を上記ガス
溜め室10の上端より離し、これによりガス溜め室10
内に溜まったガスを型外に排出するようになされてい
る。したがって、上記ロッド12、弁体13、コイルス
プリング15およびOリング16等により、上記排気孔
11を開閉し、押動操作により開作動する排気弁28が
構成されている。
また、上記上型6の上面には支持部材18が上記筒状部
材9に近接して立設され、該支持部材18の上端には、
先端に回動可能に設けられたコロ19を有するレバー2
0が軸21回りに回動可能に支持されている。このレバ
ー20の基端は、コイルスプリング22により上記支持
部材18に連結されていて、常時はレバー20をコイル
スプリング22のバネ力によって軸21回りに第2図反
時計回り方向へ回動させることにより、上記ロッド12
に対するレバー20の接触を回避するようになされてい
る。
さらに、ポリウレタンフォーム成形ラインの脱型工程直
前のガス抜きステーションSには、第4図に示すよう
に、固定側としての下方に垂れ下がる壁面23が搬送ラ
イン上方に設けられている。そして、ポリウレタンフォ
ーム成形後に上記成形装置1を脱型ステーション直前の
ガス抜きステーションSに案内することにより、上記壁
面23で上記コロ19を下方に押圧して上記レバー20
をコイルスプリング22のバネ力に抗して軸21回りに
第4図時計回り方向へ回動させる。これにより上記ロッ
ド12を、第5図に拡大詳示するように、コイルスプリ
ング15のバネ力に抗して下方に移動せしめることによ
り、上記弁体13のOリング16をガス溜め室10の上
端より離し、上記ガス溜め室10と型外とを各ガス抜き
孔13aを介して連通せしめるようになされている。し
たがって、上記支持部材18、コロ19、レバー19お
よびコイルスプリング22等により、ウレタン発泡型7
がガス抜きステーションSに搬送された際、該ガス抜き
ステーションSの固定側(壁面23)に当接し、この当
接動作により排気弁28のロッド12を付勢手段(コイ
ルスプリング15)の付勢力(バネ力)に抗してガス溜
め室10側に押動して弁体13をガス溜め室10側へ摺
動させる開弁手段24が構成されている。また、上記ガ
ス溜め室10、排気弁28および開弁手段24等によ
り、本考案の実施例に係るガス抜き装置25が構成され
ている。
なお、第3図中、26はキャリア3の上端に設けられた
連結部であり、該連結部26には、図示しないチェーン
コンベアが連結されてウレタン発泡型7をポリウレタン
フォーム成形ラインの各作業ステーションに搬送するよ
うになされている。また、27は、上記ウレタン発泡型
7の上型6に設けられた型開き用の操作レバーである。
したがって、上記実施例では、成形装置1をガス抜きス
テーションSの壁面23下方に案内することにより、ウ
レタン発泡型7の上型6に設けられたレバー20をコロ
19を介して回動させ、ロッド12をコイルスプリング
15のバネ力に抗して下方へ移動させる。これにより、
上記ロッド12の弁体13のOリング16はガス溜め室
10の上端より離され、ガス溜め室10と型外とが各ガ
ス抜き孔13aおよび排気孔11を介して連通せしめら
れる。
このことから、ポリウレタンフォーム成形時にキャビテ
ィ8内に発生してガス溜め室10に溜められたガス及び
キャビティ8内のガスを各ガス抜き孔13aおよび排気
孔11を介して速やかに型外に排出し得て、上記キャビ
ティ8内にはガスによる内圧作用がなくなり、これによ
り成形後にキャビティ8内よりポリウレタンフォームA
を取り出す際、上型6を開くことによって型開きして
も、上記上型6のガス圧による跳上がりを防止し得て作
業上の安全性を確保することができる。
また、下型4に対し上型6をロックするロック機構等に
対するガス圧による無理な力の作用を防止し得てウレタ
ン発泡型7の破損のおそれがなくなってその延命化をも
図ることができる。
さらに、開弁手段24をウレタン発泡型7の搬送動作に
連動して作動させることにより排気弁28を開作動させ
ることから、キャビティ8内に発泡したガスを自動的に
上記キャビティ8から抜くことができる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、開弁手段の作動
により排気弁を開作動せしめ、ガス溜め室をその排気孔
を介して型外に連通せしめるようにしたので、ポリウレ
タンフォーム成形後、該成形時にキャビティ内に発生し
たガスをガス溜め室より速やかに型外に排出し得、これ
によりポリウレタンフォームをキャビティ内より取り出
す際、上記上型を開いても、上型のガス圧による跳上が
りを防止して作業上の安全性を確保することができる。
また、下型に対し上型をロックするロック機構等に対す
るガス圧による無理な力の作用を防止して、成形型の破
損のおそれをなくしてその延命化をも図ることができ
る。さらに、排気弁の開作動をウレタン発泡型の搬送動
作に連動させたので、ガスを型内から自動的に抜くこと
ができる。
【図面の簡単な説明】 第1図はウレタン発泡型の本考案の実施例に係るガス抜
き装置部分を拡大して示す縦断正面図、第2図および第
3図は成形装置の部分断面正面図および部分断面側面
図、第4図および第5図はガス抜き動作時の第2図およ
び第1図相当図である。 4……下型、6……上型、7……ウレタン発泡型、8…
…キャビティ、10……ガス溜め室、11……排気孔、
12……ロッド、13……弁体、15……コイルスプリ
ング(付勢手段)、23……壁面(固定側)、24……
開弁手段、25……ガス抜き装置、28……排気弁、A
……ポリウレタンフォーム、S……ガス抜きステーショ
ン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上型と下型との間に形成されたキャビティ
    にポリウレタンを充填して密閉することによりポリウレ
    タンフォームを成形するウレタン発泡型に設けられ、該
    ウレタン発泡型をポリウレタン成形ラインに沿ってガス
    抜きステーションに搬送した際、該ガス抜きステーショ
    ンで成形時に発生するガスを型内から抜くガス抜き装置
    であって、 上記上型に設けられ、成形時に発生するガスを溜めるガ
    ス溜め室と、 該ガス溜め室に開口され、ガス溜め室を型外に連通せし
    める排気孔と、 上記ガス溜め室の内壁に密接して摺動し、上記排気孔側
    への摺動動作により該排気孔とガス溜め室との連通を阻
    止する一方、ガス溜め室側への摺動動作により排気孔と
    ガス溜め室とを連通させる弁体と、一端が該弁体に固着
    され他端が上記排気孔から上型外方に突出するロッド
    と、該ロッドを常時は上型外方に付勢して上記弁体を排
    気孔側へ摺動させる付勢手段とを備えた排気弁と、 上記ウレタン発泡型が上記ガス抜きステーションに搬送
    された際、該ガス抜きステーションの固定側に当接し、
    この当接動作により上記排気弁のロッドを上記付勢手段
    の付勢力に抗してガス溜め室側に押動して上記弁体をガ
    ス溜め室側へ摺動させる開弁手段とを備えたことを特徴
    とするウレタン発泡型のガス抜き装置。
JP1987136474U 1987-09-07 1987-09-07 ウレタン発泡型のガス抜き装置 Expired - Lifetime JPH065133Y2 (ja)

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JPS6440615U JPS6440615U (ja) 1989-03-10
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