JPH06510757A - 広域スペクトル抗菌剤及びその利用方法 - Google Patents
広域スペクトル抗菌剤及びその利用方法Info
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- JPH06510757A JPH06510757A JP5501014A JP50101493A JPH06510757A JP H06510757 A JPH06510757 A JP H06510757A JP 5501014 A JP5501014 A JP 5501014A JP 50101493 A JP50101493 A JP 50101493A JP H06510757 A JPH06510757 A JP H06510757A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
広域スペクトル抗菌剤及びその利用方法この発明は、ナシ冒ナル インスティチ
1−ト オブ ヘルス(N I H)によって承認されているグランドナンバー
Al−22931なる番号のもとにて政府の支持によってなされた。
発 明 の 利 用 分 野
本発明は一般に殺菌性の化合物に関するものである。特に作用スペクトルが広く
、トリプトファンに富むイントリジジンと呼ばれるペプチドに関するものである
。
発 明 の 背 景
感染性の疾病は、ヒトにおいても動物においても疾患および死亡の主な原因にな
っている。たとえば8百万から1子方人がこれまでにAIDSウィルスに感染し
ており、さらに1990年だけで見ると263.000人が新たに感染したと報
告されている。AIDSウィルスに感染したヒトの多(は、さらにムZ茗lアル
ビカンス(Candida albiΩ皿)のような日和見感染にかかり、これ
が皮膚粘膜上のカビによる感染症を引き起こしている。これ以外の微生物感染症
にはたとえば、E、 eoliによる下痢症があり、これは汚染された食品や飲
料を摂取することで引き起こされる。先進国から開発途上国を訪れる旅行者の4
0%から50%が ・この感染症にかかつている。淋病はグラム陰性のバクテリ
アの感染によって引き起こされるが、アメリカでは1990年に7千1万5千例
以上の報告があり、アフリカでは毎年、人口10万人あたり3千人から1万人が
新たに淋病と診断されている。
抗生物質に抵抗性を示すストレイン(strains)は、E、 collだけ
でなくその他のバクテリア、ウィルス、カビなどの病原性微生物にもあり、その
抵抗性ゆえにこれらによって引き起こされる疾病の治療は困難でかつ高額になる
。もともと抗生物質によって治療できる疾病であっても、抗生物質を保管、貯蔵
しておく設備がないところでは、特に低開発国のような場合、疾病が風土病であ
ることが多いので、抗生物質を使って感染症徹者を有効に治療することが難しく
なる。
を椎動物においては、多形核白血球、すなわち好中球と顆粒球とが感染症との闘
いにおいて中心的な役割を果たす。これらの白血球には膜に結合した原形質顆粒
があり、ここにさまざまな殺菌性の化合物が貯蔵されている。感染がおこると好
中球は侵入してきた微生物を膜結合型の小胞に飲み込む。するとこれらの小胞は
原形1[顆粒と融合し、顆粒中のトキノ7ノクな内容物にこれらの微生物をさら
す。このような微生物を殺す顆粒球の作用機構のひとつとして、天然に存在する
抗生物質として作用する一連のペプチドがある。これらのペプチドは一般にカチ
オ/性で、そのトキノンティーはさまざまな微生物の細胞膜に作用し、膜の浸透
性を高めることによるものである。
2種類の殺菌性ペプチドがこれまでに顆粒球から単離されている。バクテネンノ
(baetenecins)はGenarro et al、、Infect、
Immun、57: 3+42−46 <19891、Rn
neo et at、、 J、 Biol、 Chew、 263: 9573
−75 (1988)、およびMarzari et alA、 In
feet、Immun、 56: 2+93−97 (198g)に記載されて
おり、プロリンとアルギニンl:富んだペプチドで、分子量は1,600ダルト
ンから8,000ダルトンの範囲にあり、顆粒タンパク質抽出物に対して作成し
たモノクローナル抗体との反応性を使って部分的に同定されている。バクテネン
ノはカビとグラム陰性/<クチリアに対するトキ/ティーを示し、幾分弱いなが
ら、グラム陰性のバクテリアに対するトキ/ティーもある。
ディフェンシン(defensins)は15種類のペプチドからなる化合物の
一族であり、さまざまな種の好中球に含まれる細胞性タンパク質の5%から18
%を占める。このクラスの分子はGanz et al、、 Eur、 J、
)laewotol、 44: I−8(1990)、 Lehrer C4a
l、、 U、S、 Patent 5erial No、 4543252.5
elsted et al、、 Infec煤A1m5u
n、 45: 150−+54 L19δ4)に記載されている。デイフエンシ
ノベブチドは29個から34個のアミノ酸から成っており、4個から10個のア
ミノ酸残基はアルギニンである。さらにディフェノ/ノベブチドは、すべて7ス
テイン残基が共通でコン叶−ヴ(eonserv+J)されており、この部分が
分子内ジスルフィド結合に関与している。ディフェンシンはグラム陰性およびグ
ラム陽性1(クチリア、ならびにカビやある種のエンヴエローブウィルス(en
veloped viruses)に殺菌性を示す。
天然に存在する抗生物質ペプチドは、もし利用できれば合成抗生物質を適用でき
ない感染性疾もの治療に対して利用価値がきわめて高いが、バクテネシンやディ
フェンシンの膏用性にはさまざまな制限がある。たとえば、バクテネシンもディ
フェンシンも免疫原性があり、それゆえこれらの化合物を用いる治療はアナフィ
ラキンーや遅延型過敏症反応を引き起こすおそれがある。ディフェンシンはまた
、ユ上■匹で哺乳動物の細胞に対してかなりの細胞毒性を示すこともわかってい
る。さらに、活性なディフェンノン分子は分子内の3箇所にジスルフィド結合を
有するため、活性なディフェンシンを合成するには適切なジスルフィド結合を作
らなければならず、その合成収率は低くなる。
このような理由から、活性体の合成が容易であって、広範囲のスペクトルの微生
物に効果があり、望ましくない副作用がない有効な殺菌性ペプチドの需要がある
わけである。本発明はこれらの要求を満たし、関連する利点も合わせもつもので
ある。
発 明 の 要 約
本発明は、トリプトファンに富み、殺菌活性を有するペプチドから成る広域スペ
クトル殺菌剤を提供するものである。本発明はまた、微生物の増殖を殺菌的なら
びに静菌的に阻害する方法を提供するものである。その方法には微生物の増殖を
維持できる環境に、殺菌あるいは静菌的に有効な量だけトリプトファン−リッチ
な殺菌性ペプチドを投与する段階が含まれる。
図面の簡単な説明
第1A図、第1B図、及び第1C図は、インドリンジンの精製を示したものであ
る。
第1A図は、ウソの好中球から抽出した顆粒を、バイオゲルP−60(Bio
Gel P−60)を用いて実施例Hに記載したような方法でクロマトグラフィ
ー分離したところである。ピーク6から得られたペプチドは、実施例nに記載し
たように、凍結乾燥後、0.1%TFAを含む水−アセトニトリルグラジェント
系でRP−HPl、Cを用いて精製を行った(挿入画参照)。ブラケットは集め
たピーク部分を示している。
第】8図は、第1A図の挿入図に示したRP−HPLCから得られたペプチドを
実施例■に示したようにして0.1%TFA含有水−アセトニトリル溶媒系で二
度目のRP−HPLCを行うことによって詳細に分析したものである。
第1C図は、第1A図に示したRP−HPLCで得られたペプチドを実施例■に
示したようにして0.13%HFBA含有水−ア七ト二トリル溶媒系で二度目の
RP −HP L Cを行うことによってさらに詳細に分析したものである。
第2図は、好中球の顆粒抽出物および精製インドリンジ/のア/ドーウレアPA
GEを示している。この12.5%アクリルアミドゲルは、直接溶解するか(レ
ーン1)、あるいは最初に2mMのDFPで処理するか(レーン2)したl。
5XI07個の好中球から得た顆粒抽出物をロードしたものである。;レーン3
はP−60カラムを用いたカラムクロマトグラフィーのビーク6から得られた4
゜3μgのインドリンジンをロードしたものである。:レーン4は2.9μgの
RP−HPLC精製イ精製インドリ/ジードしたものである。
第3A図及び第3B図は、インドリ/)ンの抗菌活性を示したものである。
第3A図は、実施例■に記載したように、E、 coli ML−35(・印)
またはS、 aureus (△印)を0から25μgのインドリンジンととも
にインキュベートしたものである。殺菌力は常用対数で表したコロニー形成ユニ
y)(CFU)が、緩衝液ならびにインドリ/ジン希釈液として使用する0、0
1%酢酸の適当量のみを含むコントロールインキュベー/ヨ/に比べてどれだけ
減少したかで表現している。
第3B図は、実施例■に記載したように、E、 coliを25μg / m
Iのインドリ/ジンとともに最長40分までインキュベートし、等間隔にCFU
を測定してインドリ/ジンの殺菌作用のキネティックスを決定したものである。
発明の詳細な説明
本発明は広域スペクトルの抗菌剤を提供するものである。またこれらの抗菌剤を
、微生物増殖を阻害または抑制するために利用する方法を提供するものでもある
。ひとつの実施例では、本発明による抗菌剤はウソの好中球顆粒から単離精製さ
れた13個のアミノ酸から成るペプチドである。そのペプチドはトリプトファン
とプロリンに富んでおり、カルボキン末端がアミド化されている点に特徴がある
。このペプチドはインドール−リッチで、殺菌性があるため、このような性質を
持つ化合物という意味を込めてイントリジジン(indol+eidin)と名
付けた。このインドリンジンのさらなる特徴は、免疫原性が低いことである。ホ
ストに免疫反応を起こすことなく治療に利用できるところが抗菌剤イントリジジ
ンの利点である。
この明細書の中で「トリプトファン−リッチ」という言葉は抗菌剤にアミノ酸で
あるトリプトファンが多く発現しているという意味で使用している。タン/(り
質中の個々のアミノ酸の含有率は20個の天然に存在するアミノ酸それぞれによ
って異なっており、なかでもトリプトファンは最も出現頻度が少ないアミノ酸で
ある。たとえばタンパク質中のトリプトファンの平均出現傾度は約1%であるが
、同じアミノ酸であるアラニンは一般にタンパク質中に約9%はど出現する。た
とえばC1apper、 M、R,、Bloche++、 Biophys、
Res、 Come、 7g+l018−1024. 4!9V7)参照
のこと。これ以外のアミノ酸にもそれぞれに個有の出現頻度がある。しかしなが
ら数多くの例の中には、あるアミノ酸だけがあるタンノ(り質中、あるいはタン
ノ4り質のあるドメインに多く発現していることもある。あるアミノ酸がどれく
ら(1多く発現するかはタンパク質、あるいは調べられたドメインの大きさによ
って(飄ろいろ変化しうる。たとえばあるアミノ酸残基がタンノ<り質全体では
けっして多く発現しているわけではなくても、単離したドメインだけ見るとかな
り多(1ように見えることもある。トリプトファン−リッチな抗菌タン/(り質
中に見(萌されるトリプトファンの含有率は一般に約20%以上あり、望ましく
は約30%以上である。トリプトファン−リッチなタンパク質の実例としてSE
Q ID No: 1で表されるインドリンジンタンパク質があり、そのトリプ
トファン含有率は約38%である。
この明細書の中で「実質的に同じシーケンス」というときは、ペプチドのシーケ
ンスがSF、010 NO: 1で表されるトリプトファン−リッチなペプチド
とまったく同じか、あるいはかなりの相同性(homolory)を持って℃λ
ると(1うことを意味する。ごく限られた構造上の修飾ならばそれによってペプ
チドの機能を高めることができると考えてよい。同様にまた、ごく限られた構造
上の修飾ならばペプチドの生物学的な機能を損なうことがないということ、なら
びに、全体の一次構造のある部分だけが活性発現にとって必要であることなども
知られている。たとえばアミノ酸シーケンスのマイナーな修飾によって、その活
性が完全になくなってしまわない場合には、そのような修飾はいまの定義に該当
し、そのような活性を示すものとしてクレームした化合物の範囲に含まれる。構
造上の修飾にはたとえば、アミノ酸残基の付加、削除、および置換のほか、アミ
ノ酸の構造または機能をミミック(閣1組c) した化合物による置換や、アミ
7基やアセチル基のような官能基の付加なども含まれる。修飾は意図して行うこ
ともあれば、たとえば抗菌活性を有するトリプトファン−リッチなペプチドを産
生ずるホスト側に突然変位が起こるというような偶発的な原因によることもある
。抗菌活性が失われない限り、そのような修飾はすべて本発明の範囲内で許され
るものとする。
この明細書で「抗菌活性」とは、化合物が微生物の増殖を阻害または不可逆的に
抑制することを意味する。そのような阻害あるいは抑制は、殺菌作用ないしは静
菌作用によって行われる。それゆえここで言う「殺菌的阻害作用」とは、抗菌剤
が標的となる微生物を殺すかあるいは回復不能な損傷を与えるという意味である
。またここで言う[静菌作用Jという言葉は、抗菌剤が標的となる微生物を殺す
ことなくその増殖を阻害するという意味である。殺菌作用ないしは静菌作用は現
に微生物が増殖している環境(すなわち治療目的の処置の場合)または微生物が
増殖するおそれがある環境(すなわち予防的処置の場合)のいずれにも適用され
うる。
この明細書中で用いられている「微生物の増殖を維持することができる環境」と
いう言葉は、微生物が増殖できるかまたは微生物が存在できるような液体、物質
ないしは生物を意味する。そのような環境としては、たとえば動物の組織または
体液、水およびその他の液体、食物、食品、ないしは食物エキス、穀物、および
ある種の無機物質が挙げられる。そのような環境中では微生物の増殖が必ず促進
されなければならないというごとでは決してなく、単に微生物が生存できるとい
う書味である。
本発明は抗菌作用を示すトリプトファン−リッチなペプチドを含む広域スペクト
ル抗菌剤を規定するものである。本発明による抗菌剤はSEQ ID 110:
1で表されるペプチドと実質的に同じアミノ酸シーケンスを持っている。ここ
に記載されている広域スペクトルの抗菌剤は、たとえばウシの好中球顆粒から単
離精製することができる。他の細胞成分や顆粒成分を除去してペプチドを単離す
る方法については実施例Iに詳しく記載しである。加えて、実験手順を変更ある
いは修正してin vivoでの顆粒球の産生を増加させ、それによってイント
リジジンペプチドの収率を上げることも可能である。そのような変更ないし修正
には、たとえばホストとなる生物に、グラニュロサイトーコロニーステイミュレ
イテイングファクタ−(granu!oeyte−colony stimul
ating factor : G−CSF)のようなある種の成長因子を投与
して顆粒球の増殖を促進することなどがある。
トリプトファン−リッチな抗菌ペプチドは、当業者には既知の合成法によって化
学的に合成することもできる。それにはMllligen、 Model 90
50 (Milllgen、kli11iford0M^)のような自動ペプチ
ドシンセサイザーを使用し、ポリエチレングリコール−ポリスチレングラフト樹
脂(PEG−PS)上にてNα−Fmocアミノ酸を反応させて合成するのが好
ましい。ペプチドアミドリンカ−(PAL)のような適当なり7カーを使って、
たとえばカルボキシアミド末端を合成することができる。
抗菌活性を示すトリプトファン−リッチなペプチドのアミノ酸シーケンスはSE
Q ID No・1と表される。当業者に知られている他の抗菌ペプチドと異な
り、このインドリンジンペプチドはトリプトファン残基に富んでおり、またトリ
プトファンはどではないにしてもプロリン残基にも富んでいる。このペプチドは
13個のアミノ酸残基から成り、見かけの分子量は約2000ダルトンである。
13個のアミノ酸残基のうち5個がインドール環を持つトリプトファンで、3個
がプロリンである。このペプチドのこの他の特徴はカルボキシ末端にアルギニン
を持つことである。
ペプチドの活性は、−次構造を修飾しても修飾次第では完全にはなくならないよ
うにできることが知られている。そのような修飾としては、カルボキシ末端のア
ミドやアルギニン残基を除去することなどがある。さらにはトリプトファン残基
のインドール環を含む側鎖を酸化して、ひとつまたはふたつ以上のインドール誘
導体に導き、しかも生じるペプチドが充分な抗菌活性を維持し、微生物増殖を阻
害するようにもできる。さらにこれ以外の修飾を施したペプチドも当業者には合
成できるであろう。そのようにして合成したペプチドが抗菌活性を維持している
か、あるいは増強しているかは以下に述べる方法で調べることができる。このよ
うなわけで、イントリジジンペプチドの薬効はアミノ酸シーケンスや構造をいろ
いろ変えることによって調節することができる。
本発明は、グラム陽性バクテリアやグラム陰性バクテリア、菌類、およびウィル
スなどに対して抗菌活性を示す広域スペクトル抗菌剤を提供することを目的とす
る。ここに記載するトリプトファン−リッチなペプチドが予想を越える優れた性
質を示すことから、このペプチドは当業者に既知の従来からある抗菌ペプチドと
は異なる作用機構を持ち、より広い活性スペクトルを示すことが示唆される。
インドール環を含む側鎖が多く、それが膜に馴染みやすい性質を持つものである
ことを勘案すると、インドリ/ジンペプチドの抗菌活性は、それが標的細胞のエ
ンヴエローブに作用する機能に由来すると想像することができる。トリプトファ
ン−リッチなペプチドの抗菌活性は、たとえばス フィロコツカス アラレラス
トなどのような多様な微生物に対して有効である。ウィルス、特にエンヴエロー
プウィルスのような他の微生物の増殖もトリプトファン−リッチな抗菌剤によっ
て阻害することができる。当然、このトリプトファン−リッチな抗菌剤は他の種
の微生物も同じように阻害すると期待することができる。
本発明はまた、微生物増殖を維持できる環境中において殺菌または静菌的に微生
物増殖を阻害する方法を提供することを目的とする。その方法には、抗菌活性を
示すトリプトファノーリノチなペプチドを環境中に有効量投与する段階が含まれ
るっ
ここに記載するトリブトファノーリノチなペプチドは微生物の増殖を抑え、ある
いは予防するためにさまざまな手法で用いることができる。そのような手法とし
ては、微生物の生存を完全に、かつ不可逆的に阻害する増殖の殺菌的阻害と、微
生物の増殖だけを阻害する静菌的阻害とが含まれる。いずれの作用機構も微生物
の増殖を抑え、あるいは予防するのに有効である。
トリプトファン−リッチな抗菌剤は、たとえば治療薬、食品の防腐剤あるいは消
毒剤として使用することができる。特に治療薬としての用途には、たとえば抗バ
クテリア、抗かび、抗ウィルス剤としての用途がある。このペプチドは種々の生
理的バッファーのどれかに混ぜてヒトまたは動物に投与することができる。その
ようなバッファーとしてはイオン強度が低い中性pHの10mMリン酸ナトリウ
ムのような溶液が好ましい。しかしほかのいろいろなパラファー中でも同じよう
に強い殺菌活性や静菌作用の大部分がそのまま保持される。そのようなバッファ
としては、たとえばリン酸バッファー生理食塩水、通常の生理食塩水、およびク
レブスリノゲル液などがある。さらに、カルシウムやマグネシウムのような二価
カチオンはディフェンノン抗菌ペプチドの働きを阻害することが知られているが
、インドリ/ジンペプチドの抗菌活性はこれらによって阻害されない。このよう
なわけで、もし微生物増殖を治療目的で抑えるに当り、これらのカチオンが有効
ならばインドリンジンペプチドのプレパレーシ璽ンにこれらのカチオンを加えて
も差し支えない。他の化合物または組成物もイントリジジンペプチドの抗菌活性
をさらに増強するために一緒に投与することができる。たとえばバクテネシン(
baetenecins) 、デイフエンノン(defensins) 、ある
いは抗生物質をインドリンノンペプチドと一緒に投与することができる。EDT
Aのような微生物の膜を破壊する化合物も一緒に投与することができる。
ペプチドはたとえば静脈内注射や腹腔内注射、経口投与、あるいはエアロゾルス
プレィ組成物の薬剤形態ででも被験者に投与することができる。ペプチドを含む
リビドヴエンクル(lipid vesieles)またはりピドエマルジッン
(lipid e璽ulsion)のブレバレー/gンもペプチドをヒトや動物
に投与するのに用いることができる。投与方法は標的とする病原菌によって変え
るべきものである。当業者には個々のケースにどの方法が最も適しているかわか
るであろう。
インドリ/ジンペプチドは防腐剤または殺菌剤として食物および食品を処理する
のに使うこともできる。たとえば貝類および鳥肉製品では、通常腸内細菌が繁殖
しており、これがヒトに重篤な病気を引き起こす場合がある。果物や野菜、穀類
などの作物もインドリ/ジンペプチドで処理することにより、微生物によって被
る収穫の後での損傷を減少させたり、または完全になくしたりすることができる
。ペプチドはたとえば局所的に投与することもできるが、リコンビナントのペプ
チド(reeombinant peptide)をトランス’; x 二yり
(transgemie)に発現させてもよい。トランスジェニ、りな発現は当
業者には既知の手法であり、ここに記載したトリプトファン−リッチなペプチド
(SEQ ID No・2)をコードする核酸さへ与えられれば容易に実現でき
る。
さらにまた、インドリンジンペプチドは消毒剤として消毒用に、あるいは無菌状
管を維持するために使用することもできる。本質的に微生物の繁殖が望ましくな
いどのような製品においても、たとえば動物またはヒトに接触する可能性のあル
物などは、インドリンジンペプチドで処理して微生物が増殖するのを防ぐことが
できる。そのような製品としてはたとえば、あかちゃん用の布巾、おむつ、バン
ドエイド、タオル、化粧品、洗眼液、コンタクトレンズ洗浄液などがある。イン
ドリンジンペプチドは局所的に、また適当なバッファーに溶かして投与すること
ができる。
上述のどの用途においても効果的な投与量は、樟的となる病原菌の種類と感染の
種度、あるいは菌の繁殖の程麿によって変わってくる。病原菌の繁殖をアンタゴ
ナイズするように抗m剤を用いようとする場合には高濃度で使用する必要がある
。典型的な投与量は約10 ’cells/mlのE、 coHの増殖を阻害す
るためには約0゜5から500μg/mlであり、好ましくは約1から10μg
/ m 1である。そして約2から5μg/mfのペプチドを投与することが
より好ましい。インドリ/ジンペプチドは他の菌、たとえばS、 aureus
%C,albieans%S、 typhimurium、およびC,neof
orsansに対しても同様な効果がある。病原菌の量に多少があればそれに応
じて投与量を加減すればよい。ここに記載した内容を見れば当業者ならば目的と
する用途にどのくらいの量のペプチドを用いれば良いかわかるであろう。
あるいは実施例■に記載の方法に従って効果的な投与量を決定することができる
であろう。
以下の実施例は本発明を具体的に説明するためのものであって、発明の範囲を制
限するためのものではない。
実 施 例 I
この実施例は、インドリ/ジンペプチドのウシ顆粒球からの精製について示すも
のである。
純度97%以上のウシ顆粒球は新鮮な血液から、本質的には以下に述べるC1r
lson and Kaneeko、 Proe、 Soe、 Exp、 Bi
ol、 Med、 142:853−1156 (1973)■■@にし
たがって精製した。なお、この文献は参照としてこの明細書に組み入れられる。
抗凝固剤としてクエン酸塩化した500m1のウシの血液を、700Xgで40
分遠心する。赤血球を含むカラムを集め、蒸留水を加えて低張性にし、これを1
20Xgで15分遠心して顆粒球を集める。この処理を2回繰り返し、赤血球を
完全に除去する。顆粒球を20m1の[Ianks balanced 5al
tl (HB S S )に懸濁する。実験によっては顆粒球をセリンプロテア
ーゼインヒビターであるジイソプロピルフルオロフ者スフエート(DFP)の2
mMのHsss溶液で5分間処理する。
顆粒に富む半細胞状態(subcellalar)のフラクンgンは、Brre
gard et al、。
J、 Ce11. Biol、 97+52−61 (19g3)に従ッテ、鑑
別遠心の後、ナイトロジエ7 + ヤピテー7gン(nitrogen cav
itaNon)によって得られる0なお、この文献は参照としてこの明細書に組
み入れられる。顆粒球をHBS Sに懸濁し、窒素ボンベ中にて一定に撹拌しつ
つ、窒素ガスで20分間、750p8目こ加圧する。キャビチーシランは水冷し
た容器に向けて2分かけて一度に圧を抜くことによって行う。
低速遠心で細胞残渣を除いた後、上澄みにある顆粒を4℃で20分間、27,0
00Xgで遠心沈降させて集め、−80℃で保存する。顆粒は典型的には平均4
×109個のPMNを含むlリットルのつ/の血液から調製される。
txtoleから5×101′1個のPMNから集めた顆粒はioから50m1
の水冷した10%酢酸(pH<3)で抽出し、18時間、溶解しつつある氷の中
で撹拌する。懸濁液は27,000Xgで遠心してクリアーにし、上澄ろを凍結
乾燥する。凍結乾燥した酸抽出物はl×101′1個の細胞に相当し、これを2
0m1の5%酢酸に溶解し、4℃で5%酢酸と平衡させた4、8xllOcmの
バイオゲルP−60カラム(BioGel P−60column : Bio
Rad Labolatories、 Richsond、 C^)にかけて分
画した。カラムは25m1/時間で溶出させ、280nmで連続的にモニターし
た。第1A図は、P−60カラムから溶出されるタンパクの分画パターンを示し
たものである。インドリ/ジンは最後のビーク(ビーク6)にあり、排除体積(
void volume)の5.9倍の溶出容積をもっている。ビーク6の溶出
容積は総体積を50%近く越えており、これはペプチドがゲルマトリックスと強
く帽互作用していることを示すものである。
ビーク6のペプチドは凍結乾燥し、lX25cmのバイダyりC−18CVyd
ac C−18: The 5eparations Group、 He5p
eria、 C^)カラム上にて、逆相の高速液体クロマトグラフィー(RP−
HPLC)で精製した。カラムは0. 1%のトリフルオロfF酸(TFA)を
含む水−アセトニトリルグラノエント溶媒系を使って3.0ml/時間で溶出さ
せた。グラジェントは0%から30%アセトニトリルまで5分間で上げ、つづい
て30%から45%アセトニトリルまで30分間で上げた。第1A図の挿入図は
、ビーク6のインドリ/ノンを含むペプチドが、HPLCカラムからジノグルビ
ークとして溶出したところを示したものである。約1゜5mgのインドリンジン
が、lXl0”個の細胞に相当するつ/顆粒球の抽出顆粒から精製できる。
実 施 例 ■
本実施例は、P−60カラムで得られたインドリシジンベブチドプレバレー/ヲ
ノのキャラクタリゼー/ヨンについて述べたものである。
RP −+(P L Cで/ングルピークが得られたことからインドリシジンブ
レパレー/ヲンが比較的純粋であることが示唆される(第1A図における挿入画
参照)。
ブレバレー/Wンの均一さは、さらに二度目のRP−HPLCを行って確認する
ことができる。あるプロトフールでは、−回目のRP−HPLCで得られたイン
゛トリ/ジンフラクン曹7を0.4×25cmのバイダックC−18CVyds
c C−18)カラム上、O1%のTFAを含む水−アセトニトリル溶媒系を使
って分析した。
10μgのインドリシジンフラク/3ノを、流速1 m l 1分で、20分間
にアセトニトリル20%から40%までグラジェントをかけてクロマトグラフィ
ーを行った。第1B図に示すように、イノトリジジンがシングルビークとして溶
出している。
二番目のプロトコールでは最初のRP−HPLCで得られたインドリシジンフラ
クシ碧ンを0.13%のへブタフルオロブチリ1クアンド(HFBA)を含む水
−アセトニトリル溶媒でIX25CmのバイダックC−18カラムにかけて分析
した。10μgのインドリシジンフラクン璽ンを30分間に30%から60%ま
でのグラジェントをつけて流速1ml/分でクロマトグラフィーを行った。この
場合もインドリンジンはシングルビークとして溶出した。
RP−HPLCで精製したインドリンジンはポリアクリルアミドゲル電気泳動(
PAGE)によっても純度を確認することができる。イントリジジンは12゜5
%アクリルアミドゲル上でアンドウレア−PAGEを行い、クマージーブル−(
Coo冒assie blue)染色をするとシングルバンドとして現れる(第
2図におけるレーン4)。顆粒を単離するときDFPを用いようと用いまいと同
様のバンドパターンが得られることから、インドリジノンは単離操作の間に起こ
るプロテオリティックなデグラデー/ツン(proteolytic degr
adation)の産物ではないことがわかる(第2図におけるレーン1と2を
比較することによる。)。イントリジジンの見かけの分子量は5DS−PAGE
で決定したところでは約2000ダルトンである。
RP−HPLCで精製したイントリジジンのアミノ酸分析は、Bidding曹
eyer et el、、 J、 Chromatogr、 336:93−1
04 (1984)の方法を使って、気相で塩化水素(HCl)で加水分解物と
した後、フェニルチオカルバミル誘導体として測定を行った(24時間、110
℃)。なお、この文献は参照としてこの明細書に組み入れられる。簡単に述べる
と、5μgのインドリンジンサンプルを沸騰するHCl中で加水分解した後、M
CIを真空下で除去する。加水分解されたサンプルはエタノールニトリエチルア
ミン:水:フェニルインチオシアネート(7:1:1:l)を含む試薬をtIJ
、することによって誘導体に導かれる。室温にて20分インキュベートした後、
アミノ酸誘導体の相対的な量比を分析用のRP−HPLCを用いて決定した。イ
ンドリ/ジンは、最低ふたつのアルギニンと三つのプロリン、ひとっのインロイ
シン、ひとつのロイシン、およびひとつのリジンからなる組成を持っている。
トリプトファンは、Edelhoeb、 Bioebemistry 6:19
4g−1954(1967困記述されているように、6M塩酸グアニジン塩、2
0mMのリン酸ナトリウム塩(pH6゜5)として分光学的な方法で決定した。
なお、この文献は参照文献としてこの明細書中に組み入れられる。インドリンジ
ンはlリジン残基当り4.6個のトリプトファンを含んでいる。
インドリンジンの組成はAB+モデル 475A装置(ABI Model 4
75^1n8trulent: Applied Biosystems ln
e、、 Foster C1ty、 CA)を使って自動アミノ酸シーケンス分
析を行って確認した。ペプチドはトリプトファン残基を、酸加水分解物として検
出した8個以外にさらに5個含んでいた。
カルボキン末端の状態は、カルボキンペプチダーゼY (Pierce Che
t Co、、 R。
ckford、IL) 、およびカルボキシペプチダーゼB (Boering
er Mannheim Biochewteals、Indlanapoli
s、IN)で酵素分解して調べた。カルレボキン末端蓚こアルギニンのアミドが
あることは、インドリンジンを30分間、PMSFで処理したカルボキシペプチ
ダーゼBとインキュベートしたとき、カルボキン末端のアルギニンカ(遊離して
こないことから初めて示唆された。カルボキンペプチダーゼYを使ったときはア
ルギニンが遊離するが、これはおそらく、この酵素のブレ/くレー/日ンにはし
ばしばトリプノン様のエンドペプチダーゼまたはアミダーゼカジコンタミするの
で、その活性によるものであろう。
カルボキンアミドが存在することは、JEOL HXloo HF ダブルフオ
ーカンノグ マグネティックセクター マススペクトロメーター(JEOL H
Xloo [IF double fOcussIng magnetic 5
ector mass speetrometaer)を加速電圧5 k u。
ノミナルレゾリ、S−ンヨン(nominal resolution)をao
oo+こ設定し、アトムボンバートメメトマススペクトル(atom bomb
ardment mass 5pectroscopy)をIN1定することに
よって初めて確認できた。凍結乾燥したインドリンジンを5%酢酸に溶解し、ス
テンレス製のステージに載せる。5keVのキセノン原子ビームラ当ててサンプ
ルをイオン化する。スペクトルを記録し、JEOL DA5000データンステ
ム(JEOL DA5QOOdata system)を使って1ノアルタイム
でマスをアサインした。プロトン化した分子イオンの単一同位体質量は1906
.24に観測され、これはフリーアシッドについて計算した値1907.04よ
り0.8μmUだけ小さかった。さらに、C末端フラグメントはすべてC末端が
アシッドになっているとして計算した値より1マスユニツト(會ass uni
t)だけ小さかった。これらのデータから、インドリンジンは親ペプチドのアミ
ン末端とカルボキシ末端の両方がプロセノンングを受けて生成したものであると
考えられる。
このようにして決定したインドリシジンペプチドの構造はトリデカペプチドアミ
ドであり、シーケンスリストにSEQ ID No: Iと表されている。この
構造ゆえにこのペプチドは免疫原性が極端に低いのである。20回におよぶ実験
のうち、このペプチドに対する抗体が生じたことは一度もなかった。シーケンス
ンミラリテイーサーチ(sequleee 51m1larity 5earc
h)を行ってペプチドの構造をさらに詳しく分析した。このサーチは、非−リダ
ンダントBLASTPデータベース(n。
n−redundant BLASTEP data base)を使って行っ
た。インドリジノンよりはるかに大きなタンパクの構造中に最大6アミノ残基ま
での一致が見られたが、それらのタンパクの機能はインドリンジンに関係がない
か、あるいは機能が特定されていないかのいずれかであった。
実 施 例 ■
この実施例は、イントリジジンの抗菌活性を示している。
イントリジジンの抗菌活性のタイムコース(作用時間)、およびドースディベン
ゾン/−(容量依存性)はグラム陰性バクテリアストレインである玉ヱ五ユ±−
−ユ4 ML35 (Eseherichiaeo ML35)%およびグラム
陽性バクテリアストレインである二ノ力ス アウレウス 502 A (Sta
h ocoecus aureus 5O2A)を使って決定した。アッセイ
は、5elsted et al、、 InfectIlun。
4S:150−154 (1985)に従って10mM、pH7,4のリン酸ナ
トリウムバッファー中、37°Cにて行った。なお、この文献は参照文献として
この明細暑中に組み入れる。どちらの菌も低濃度のインドリンジンにきわめて敏
感であった。2×106個のコロニーを生じる対数増殖期のバクテリアをOから
25μg/mlのインドリンジンとともに2時間インキュベートした後、階段希
釈法を施し、寒天培地に植え付ける。lOμg / m Iのインドリンジンと
インキユベートしたものでは生菌率が対数値で4からそれ以上減少していた(第
3A図参照)。E eoliはL」当よりも抗菌作用を受けやすく、植え付けた
菌の96%以上が、2.5μg/mlのインドリンジンと2時間インキュベート
することにより死滅した。0.01%までインドリ/ジンの濃度を下げた酢酸溶
液はどちらの菌種に対しても無効であった。
殺菌作用のキネティックスは2XIO’個のE、 co■を25μg/mlのイ
ンドリ/ジンとともに1から40分間インキコベートして測定した。E、 eo
■のコロニー形成能は5分以内に対数値で3はど減少した。25μg/mlのイ
ントリジジン存在下にて20分間インキコベートすることにより、培地は事実上
殺菌された(第3B図参照)。
本発明は現在までにわかっている好ましい実施例を引用しながら説明したが、当
業者には本発明の範囲内でさまざまな修飾や変更ができることを理解しておかな
ければならない。したがって本発明は請求の範囲によってのみその範囲が制限さ
れるものである。
シーケンスリスト
(1)ジェネラル インフォメーシ冒ン(1) 出願人:セルステブド、マイケ
ル イー。
(■) 発明の名称:広域スペクトル抗菌剤及びその利用方法(01) 連続番
号:1
(iv) 通信のための住所
(A)宛先:ブレティー、シュローダ−、プルエツジマン及びクラーク
(B)通り名:444 So、フラワーストリートスート 2000
(C)車名:ロサンゼルス
(D)州名:カリフォルニア
(E)国名:アメリカ合衆国
(F)郵便番号: 90071
(V) コンビ二一タのり−タフルフォーム(A)メディアムタイブ:フロッピ
ーディスク(B)フンピニータ:IBMPCコンパチブル型(C)オペレーティ
ングシステム: PC−DO3/MS−DO8(D)ソフトウェア:パチンティ
ン レリース #1. 0゜バージラン #1. 25
(vi) カレント アブリケーンツン データ(A)出願番号:
(B)出願臼:
(A) 氏名: 4−ヤンベル、キャスリン(B)登録番号:31,815
(C)参照/書類番号:P31 8963(1買) 過信情報
(A)電話: 619−535−9001(B)ファックス:619−535−
8949(2)SEQ ID No: 1に関する情報(1) シーケンスの特
徴
(A)長さ:13個のアミノ酸
(B)タイプ:アミノ酸
(C)トポロジー:線形
(H) 分子の型:ペプチド
(買1) シーケンスの表示:SEQ ID NO:1ezv
舟3吟閏ζ分)
もホ晴間 (分2
第2図
・・
イシドリシジンf奴g/rnlLツ
インちIべ−1−L、f’Q晴hn C分ン
Claims (19)
- 1.抗菌活性を有しトリプトファン−リッチのペプチドを含むことを特徴とする 単離された広域スペクトル抗菌剤。
- 2.前記広域スペクトル抗菌剤がさらに、SEQ ID NO:1ペプチドと実 質的に同一の配列及び同ペプチドと同一の抗菌活性を有することを特徴とする請 求の範囲第1項記載の広域スペクトル抗菌剤。
- 3.前記広域スペクトル抗菌剤がさらに、プロリン−リッチのペプチドを含むこ とを特徴とする請求の範囲第1項記載の広域スペクトル抗菌剤。
- 4.前記広域スペクトル抗菌剤がきらに、カルボキシル末端がアミドになってい る化合物を含むことを特徴とする請求の範囲第1項記載の広域スペクトル抗菌剤 。
- 5.前記トリプトファン−リッチのペプチドが低免疫原性であることを特徴とす る請求の範囲第1項記載の広域スペクトル抗菌剤。
- 6.前記抗菌活性が、グラム陽性のバクテリア、グラム陰性のバクテリア、カピ 、及びウイルス類からなるグループから選択される菌類に対して有効であること を特徴とする請求の範囲第1項記載の抗菌剤。
- 7.前記菌類がS.アウレス(S.aureus)、E.コリ(E.coii) 、C.アルビカンス(C.albicans)、S.タイフィムリウム(S.t yphimurium)、及びC.ネオフォーマンス(C.neofomans )からなるグループから選択されることを特徴とする請求の範囲第6項記載の抗 菌剤。
- 8.抗菌活性を持つトリプトファン−リッチのペプチドを、殺菌あるいは静菌を 行うのに有効な量だけ環境中に投与することによって環境中における菌類の生育 を殺菌的に阻害あるいは静菌的に阻害する方法。
- 9.前記トリプトファン−リッチのペプチドがさらに、SEQ ID NO:1 ペプチドと実質的に同一の配列及び同ペプチドと同一の抗菌活性を有することを 特徴とする請求の範囲第8項記載の阻害方法。
- 10.前記トリプトファン−リッチのペプチドがさらに、カルボキシル末端がア ミドになっている化合物を含むことを特徴とする請求の範囲第8項記載の阻害方 法。
- 11.前記トリプトファン−リッチのペプチドがさらに、プロリンに富んだペプ チドを含むことを特徴とする請求の範囲第8項記載の阻害方法。
- 12.前記トリプトファン−リッチのペプチドがさらに、低免疫原性であること を特徴とする請求の範囲8項記蔵の阻害方法。
- 13.前記トリプトファン−リッチのペプチドがさらに、グラム陽性のバクテリ ア、グラム陰性のバクテリア、カビ、及びウイルス類からなるグループから選択 される菌類に対して有効であることを特徴とする請求の範囲第8項記載の阻害方 法。
- 14.前記菌類がS.アウレウス、E.コリ、C.アルビカンス、S.タイフィ ムリウム、及びC.ネオフォーマンスからなるグループから選択さ札ることを特 徴とする請求の範囲第13項記載の阻害方法。
- 15.前記環境が、ヒトあるいは動物であることを特徴とする請求の範囲第8項 記載の阻害方法。
- 16.前記環境が、食物及び食物生産物であることを特徴とする請求の範囲第8 項記載の阻害方法。
- 17.前記環境が、水分供給源であることを特徴とする請求の範囲第8項記載の 阻害方法。
- 18.前記環境が、菌類の生育が望ましくない無生物物質であることを特徴とす る請求の範囲第8項記載の阻害方法。
- 19.前記有効量が、0.5から500μg/mlの間の最終濃度であることを 特徴とする請求の範囲第8項記載の阻害方法。
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