JPH0650996B2 - α−アミラ−ゼ活性測定用基質及び測定方法 - Google Patents

α−アミラ−ゼ活性測定用基質及び測定方法

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JPH0650996B2 JP27770286A JP27770286A JPH0650996B2 JP H0650996 B2 JPH0650996 B2 JP H0650996B2 JP 27770286 A JP27770286 A JP 27770286A JP 27770286 A JP27770286 A JP 27770286A JP H0650996 B2 JPH0650996 B2 JP H0650996B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規なα−アミラーゼ活性測定用基質及びそれ
を用いたα−アミラーゼ活性測定方法に関するものであ
る。
[従来の技術] 急性すい炎、耳下腺炎等の診断のために、血清や尿中の
α−アミラーゼ活性を測定する手法がある。
α−アミラーゼ活性測定用基質として、従来はでんぷん
が用いられてきたが、精度の点で難点があった。このた
め、でんぷんに代って、近年、マルトペンタオース(G
)に代表されるマルトオリゴ糖がアミラーゼ活性測定
用基質として採用されつつある。即ち、α−アミラーゼ
の共役酵素として、α−グルコシダーゼを用いると、次
の方法によってα−アミラーゼの活性を測定することが
できる。
ここで生成したグルコース(G)は、例えばグルコー
スオキシダーゼ/パーオキシダーゼ/色素系又はヘキソ
キナーゼ/ホスホグルコムターゼ/グルコース−6−ホ
スフェートデヒドロゲナーゼ/NADH系等により定量
され、α−アミラーゼ活性が測定される。
また、最近になって、還元末端のグルコースにアグリゴ
ンとしてパラニトロフェノール等のフェノール系化合物
を導入し、アグリゴンを遊離させてそのスペクトル吸収
を測定することにより、α−アミラーゼ活性を測定する
方法も提案されている(特公昭57−53079)。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、前述のマルトオリゴ糖をアミラーゼ活性
測定基質として用いる場合には、試料である血清や尿中
に内因性のグルコースやマルトースが存在するため、そ
の影響を受け、測定誤差が生じることになる。このた
め、マルトオリゴ糖を基質として用いる場合には、試料
中のグルコース等を予めヘキソナーゼ等を用いて処理す
る必要があった。
一方、特公昭57−53079の方法において、アグリ
ゴンとしてフェノール系化合物を用いた場合には、遊離
した発色基は試料中に共存する種々の物質によって作用
を受け、吸光度が変動しやすくなり、その結果、測定精
度が劣る場合があった。
このように、従来のα−アミラーゼ活性測定方法は、い
ずれも操作性や測定精度等に問題を有するものであっ
た。
[問題点を解決するための手段] 本発明者は、これら従来技術の問題点を解決するべく、
鋭意研究を行なった結果、内因性のグルコースやマルト
ースの影響を受けず、かつ、精度の高い吸光度の測定が
可能なα−アミラーゼ活性測定用基質及びそれを用いた
α−アミラーゼ活性測定方法を見出し、本発明を完成さ
せた。
即ち、本発明は、 下記一般式(I)で表わされるマルトオリゴ糖を含むこ
とを特徴とするα−アミラーゼ活性測定用基質 A−G−B …… (I) (式中、Aは、 又は を、Bはグルコース以外の単糖類又はその誘導体を、G
はグルコースを、nは4〜8の整数をそれぞれ表わす。
ただし(II)式又は(III)式において、R〜R
水素原子、低級アルキル基又は(CHCOOM
(yは0、1又は2、Mは水素原子又はアルカリ金属を
表わす。)を、X〜Xは酸素原子又はイオウ原子を
それぞれ表わす。) 及び 上記一般式(I)で表わされるマルトオリゴ糖と試料と
をグルコシダーゼの共存下に接触させ、遊離するBを測
定することにより、試料中のα−アミラーゼ活性を測定
することを特徴とするα−アミラーゼ活性測定方法、を
要旨とするものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のα−アミラーゼ活性測定用基質において、前記
一般式(I)で表わされるマルトオリゴ糖の、非還元末
端であるAは、未置換グルコースでも良いし、グルコー
スの4位及び/又は6位を置換したものでも良い(即
ち、前記一般式(II))。更にグルコースの4位と6位
が一緒になってアルキレン橋を形成しているものでも良
い(即ち、前記一般式(III))。
このように、一般式(I)において、Aは無修飾(未置
換)及び修飾(置換)されたグルコースを含むものであ
る。Aが無修飾のグルコースの場合でも、後掲の実施例
4に示す如く、本発明の基質は従来の基質に比べて、は
るかに精度よくα−アミラーゼ活性を測定し得るもので
あるが、後述の理由により修飾グルコースであることが
好ましい。
修飾された非還元末端としては、前記一般式(II)又は
(III)において、下記第1表(a)、(b)に示すよ
うな置換基を導入したものが例示される。
一般式(I)において、還元末端となるBはグルコース
以外の単糖類又はその誘導体を表わす。Bがグルコース
を含まないのは前述の通り内因性のグルコースと区別す
るためである。Bの具体例としては、フルクトース、マ
ンノース、ガラクトース、ソルボース、タガトース等が
例示され、その誘導体としては、リン酸基を導入したも
のが挙げられる。これらのうち、フルクトースが入手容
易性や反応性等から最も好ましい。
また、一般式(I)においては、nは4〜8であり、具
体例としてマルトペンタオース(G)、マルトオクタ
ノース(G)等が挙げられる。このようにn=4〜8
で、基質全体の単糖数が6〜10のものは水溶性に優れ
るうえに2種のアイソエンザイムの作用を均等に受ける
可能性が高いため、基質として好ましい。
本発明のα−アミラーゼ活性測定用基質としては、一般
式(I)で表わされる化合物が、次の一般式(IV)で表
わされる化合物であることが最も好ましい。
(式中、Z、Zは水素原子又はリン酸基を表わ
す。) 以下において、上記一般式(IV)の化合物を、MeG
Fと略すことがある。
次に一般式(I)のマルトオリゴ糖の製造方法の一例を
述べる。
まず、サイクロデキストリン(α、β、γのいずれでも
良い。)と、グルコースを除く単糖類、例えばしょ糖
(G+F)とをサイクロデキストリングルカノトランス
フェラーゼの共存下に反応させる。その結果、サイクロ
デキストリンが開環し、その還元末端にしょ糖が転移
し、新たに還元末端がフルクトースとなる。もっとも、
この際、デキストリンの分断も行なわれるので、得られ
るデキストリンは原料のサイクロデキストリンのグルコ
ース数のものに限らず、それ以下のグルコース数のもの
も生成する。マルトオリゴ糖のグルコース数が、この操
作で所望のものよりも少なければ、マルトース以上のオ
リゴ糖と、得られた転位デキストリンとを再度サイクロ
デキストリングルカノトランスフェラーゼの共存下に反
応させれば良い。
なお、非還元末端のグルコースAは、前述の通り、その
4位及び/又は6位が修飾されている方が、測定誤差が
少なくなるので好ましいものである。非還元末端の4位
及び/又は6位を修飾する場合には、上述の方法で得ら
れた単糖類転移マルトオリゴ糖を、酸触媒の存在下にジ
メトキシトルエンやジメトキシプロパンと反応させる。
その結果、一般式(III)で示される非還元末端が得ら
れる。
一方、一般式(II)で示される非還元末端を導入する場
合には、上記一般式(III)の化合物の6位及び/又は
4位を触媒存在下にOH基とし、次いで、ハロゲン化ア
ルキルを反応させ、接触還元すればよい。また、X
のいずれかをSにしたい場合には、(II)式又は
(III)式の化合物をスルホン酸エステル化し、メルカ
プタン類を反応させれば良い。
なお、前述の例で、非還元末端にフルクトースを導入す
る場合の原料としてしょ糖を用いる例を示したが、マル
トシルシュクロースを原料としても良い。また、サイク
ロデキストリンのかわりに市販のマルトオリゴ糖を用い
ても良い。サイクロデキストリングルカノトランスフェ
ラーゼとしては、バチルズ・マセランス、バチルス・メ
ガテリウム、バチルス・サーキュランス及びバチルス・
オーベンシス等を起源とするものを使用できる。
このようにして得られた反応生成液から、所望のマルト
オリゴ糖を分離精製する手段としては、GPC、イオン
交換クロマトグラフィー、合成吸着剤による方法等が挙
げられる。
次に、一般式(I)で示されるマルトオリゴ糖を用い
て、本発明の方法により試料中のα−アミラーゼ活性を
測定する方法について説明する。
体液等の試料に、基質及び共役酵素としてグルコシダー
ゼを加えると、下記のように反応が進む(なお、以下に
おいては一般式(I)の具体例として一般式(IV)で示
されるMeGFを用いる)。
ここで遊離したフルクトースを例えばマンニトールデヒ
ドロゲナーゼ(MDH)やソルビトールデヒドロゲナー
ゼ(SDH)と、NADH共存下に反応させることによ
りNADを生成させ、その吸光度の変化によりフルクト
ース量が測定できる。
このように、本発明では還元末端にグルコース以外の単
糖類を導入し、この還元末端を測定するため、内因性の
グルコースの影響を受けることはなく、非還元末端がグ
ルコースであっても、置換グルコースであっても、上述
の通り検出対象糖は還元末端側であることから、基本的
には影響を受けることはない。
本発明の基質では、非還元末端Aが無修飾(未置換又は
非置換)グルコースであっても、内因性グルコースの影
響を受けないことを、本発明の基質として単糖数6のG
F(前記一般式(IV)において、非還元末端のメチル
基が水素原子となったもの)を用いる場合を例示して、
以下に説明する。
Fを基質として用い、共役酵素としてα−グルコシ
ダーゼを加えると、下記のように反応が進行し、本発明
では遊離したFを測定する。
即ち、一般にα−グルコシダーゼはマルトオリゴ糖の場
合、非還元末端から順にG(グルコース)1個単位で切
断するのに対して、α−アミラーゼは2〜3糖単位で切
断する。また、α−グルコシダーゼは単糖数5までのマ
ルトオリゴ糖を比較的速やかに切断するが、単糖数6以
上になると極端に作用する力が弱くなる。
従って、GFの場合、単糖数としては6であり、α−
グルコシダーゼだけの存在下ではなかなか切断されな
い。
しかしながら、例えば、本発明の基質を試薬キットの形
で組成物化する場合、マルトオリゴ糖と共役酵素である
α−グルコシダーゼとが一剤化された形となる。この場
合には、いかにG以上の基質が切断されにくいとはい
え、1ヵ月以上の長期間保管状態に置かれると、ごく一
部の非還元末端のGの切断が生じ、更に反応が進むと5
G+Fに分解される。この状態で試料に加えると、当然
既に遊離しているFをも測定することとなり誤差を与え
る。
基質の非還元末端を置換グルコースとすると、この反応
もおさえられるが、非置換でも、従来のG基質に比べ
るとはるかに精度良くなる理由は上述の通りである。
なお、非置換型の本発明の基質(GF)と、従来の基
質(G)との安定性、精度については、後掲の実施例
4において比較試験を行って、本発明の優位性を示し
た。
[作用」 一般式(I)で表わされるマルトオリゴ糖は試料中のα
−アミラーゼ及び共役酵素のグルコシダーゼにより切断
されてフルクトース等の単糖類を生じる。この単糖類を
例えばMDHやSDH等で定量することにより、試料中
のα−アミラーゼ活性を測定できる。
[実施例] 以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
実施例1 MeGFの製造 市販のG29.5gにピリジン140mlと無水酢酸
140mlを加え、室温で48時間反応させることによ
り、パーアセテート化G51.8gを得た。得られた
パーアセテート化G25.0gをクロロホルム165
mlに溶かし、10℃以下で30%HBr−酢酸と2時
間反応させることにより、パーアセテート化Gブロマ
イド24.5gを得た。このパーアセテート化Gブロ
マイドをベンゼン中、Hg(CN)6.7g、ベンジ
ルアルコール33mlと2時間還元反応させることによ
り、パーアセテート化Gベンジルグリコシドを得た。
次いで、パーアセテート化Gベンジルグリコシドをメ
タノール中、ナトリウムメトキシドで室温加水分解する
ことにより、ベンジルグリコシド化G19.9gを得
た。
ベンジルグリコシド化G19.9gをDMF中、ベン
ズアルデヒドジメチルアセタール14.8gと、p−ト
ルエンスルホン酸触媒下85〜90℃で4時間反応を行
なうことにより、非還元末端4,6−O−ベンジリデ
ン,ベンジルグリコシド化Gを得た。
非還元末端4,6−O−ベンジリデン,ベンジルグリコ
シド化Gを、ピリジン100ml、無水酢酸100m
lと室温で48時間反応させ、非還元末端4,6−O−
ベンジリデン,ベンジルグリコシド化Gパーアセテー
ト26.2gを得た。非還元末端4,6−O−ベンジリ
デン,ベンジルグリコシド化Gパーアセテート26.
2gを、ジオキサン370ml中で、KOH180gと
ともに塩化ベンジル180mlと105〜110℃で6
時間反応させることにより、非還元末端4,6−O−ベ
ンジリデンパーベルジル化Gを得た。更に、非還元末
端4,6−O−ベンジリデンパーベンジル化Gを、ア
セトン750ml、1N−HCl160ml中、湯浴上
で環流させ、ベンジリデンをはずすことにより、非還元
末端4,6−OHパーベンジル化G7.6gを得た。
この非還元末端4,6−OHパーベンジル化G7.6
gにBaO23.1g、Ba(OH)・8HO9.
4gとともヨウ化メチル84mlをDMF240ml中
で光遮断下、48時間室温にて反応させ、非還元末端
4,6−O−メチルパーベンジル化Gを得、非還元末
端4,6−ジ−O−メチルパーベンジル化Gを、メタ
ノール/酢酸エチル中でPdによる室温、常圧接触還元
を行なうことにより、非還元末端4,6−ジ−O−メチ
ル化G1.2gを得た。
次に、この非還元末端4,6−ジ−O−メチル化G
10%w/vの溶液とし、これにしょ糖液4%w/vを
等量混合し、バチルス・オーベンシス起源のサイクロデ
キストリングルカノトランスフェラーゼを添加し、37
℃、pH6.0の条件下で16時間静置し、反応させ
た。16時間後、この反応液をカラムクロマトグラフィ
ー法で精製したところ、MeGF(ただし、Z及びZ
は水素原子)0.12gが得られた。
実施例2 α−アミラーゼ活性測定例 下記配合にて試薬Iを調製した。
試薬I 上記で得られた基質 1mmol/(最終濃度) α−グルコシダーゼ 25U/ml( 〃 ) マンニトールデヒドロゲナーゼ 40U/ml( 〃 ) NADH 0.16mmol/( 〃 ) PIPESバッファー(pH7.0) 100mmol/( 〃 ) 上記試薬1800μlに、α−アミラーゼ活性が90m
U/ml、及び270mU/mlをそれぞれ含む検体血
清100μlを加えて、37℃で10分間インキュベー
ションしながら、340nmで吸光度変化を測定した。
結果を第1図に示す。
第1図から、本発明の方法によれば、6分以降におい
て、いずれの濃度でも良好な直線関係が得られているこ
とから、本発明によれば、α−アミラーゼ活性の安定か
つ高精度な測定が可能であることがわかる。
実施例3 実施例2において、各検体血清に更に、グルコースを1
00mg/ml添加したこと以外は、同様の手順で測定
を行なった。
その結果、第1図と殆ど同一の結果が得られた。
このことから、本発明は内因性のグルコース等によって
は全く影響を受けないことがわかる。
実施例4 基質としてG又はGFを用いて、実施例2と同様に
して試薬を調製し、管理血清(EXA Normal,Abnormal
(共に三光純薬社製))及びプール血清について、同様
にα−アミラーゼ活性の測定を行い、測定値の日内変動
を調べた。日内変動は、10点/1日の測定の平均値,
標準変差,変動係数を求めて比較した。また、1日1回
の測定を10日間行った場合についても、同様に比較し
た。
なお、Gについては、まず、サンプル中の内因性グル
コースをヘキソキナーゼで消去後、ヘキソキナーゼを失
活し、次にサンプルをGを含むキットに加え、グルコ
ースオキシダーゼを作用させ、遊離してくるグルコース
を発色系に導いて測定した。
結果を第2表,第3表に示す。
第2,3表より次のことが明らかである。
即ち、標準変差及び変動係数は小さいほど測定精度が高
いことを意味し、従って、GよりもGFの方がはる
かに精度が高く、Gは内因性のグルコースの影響を受
けていることがわかる。
即ち、Gでは内因性グルコースの影響を小さくするた
めに、グルコースの希釈比を大きくとる必要がある。つ
まり、定量の試薬量に対して添加するサンプル量を減ら
す必要がある。例えば、通常の場合、サンプル0.1m
lを試薬に加えて全体で1mlとするが、Gの場合に
は、サンプル0.01mlを試薬に加えて全体で1ml
とする。
このように、サンプルの希釈比を大きくすることは、測
定精度を悪化させることとなる。
実施例2で求めた第1図のように、実際の測定では吸光
度変化の直線角度(時間変化)からα−アミラーゼ活性
を判断するが、希釈比を大きくすると、この角度が小さ
くなり、α−アミラーゼ活性を判断しにくくなる。
このような測定精度の悪化は、第2,3表に示すよう
に、日内変動ないし経時変動として表れることとなる。
[発明の効果] 以上詳述した通り、本発明のα−アミラーゼ測定用基質
は、一般式(I)に示すマルトオリゴ糖を含むものであ
って、このマルトオリゴ糖は、試料中のα−アミラーゼ
及び共役酵素のグルコシダーゼにより切断されてフルク
トース等の単糖類を生じ、これにより定量が可能となる
が、その際、糖の還元末端にグルコースを除く単糖類を
転位させてあるので、試料中に含まれる内因性グルコー
スやマルトース等の影響を受けることがない。従って、
本発明のα−アミラーゼ測定用基質によれば、正確にか
つ効率良くα−アミラーゼ活性を測定することが可能と
される。更に、一般式(I)の非還元末端に修飾したグ
ルコースを導入すると、より測定精度を上げることがで
きる。
また、本発明のα−アミラーゼ活性測定方法は、一般式
(I)で表わされるマルトオリゴ糖と試料とをグルコシ
ダーゼの共存下に接触させ、遊離する還元末端を測定す
ることにより、試料中のα−アミラーゼ活性を測定する
ものであって、α−アミラーゼ活性の安定かつ高精度な
測定を容易に行なうことができる。特に遊離した還元末
端の単糖類をNAD又はNADH共存下酵素処理すると
こによりNAD又はNADHが得られるが、この際の吸
光度測定は、試料中の他の夾雑物により影響を受けず、
安定して測定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例2で得られた吸光度変化の測定結果を示
すグラフである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)で表わされるマルトオリ
    ゴ糖を含むことを特徴とするα−アミラーゼ活性測定用
    基質。 A−G−B …… (I) (式中、Aは、 又は を、Bはグルコース以外の単糖類又はその誘導体を、G
    はグルコースを、nは4〜8の整数をそれぞれ表わす。
    ただし、(II)式又は(III)式において、R〜R
    は水素原子、低級アルキル基又は(CHCOOM
    (yは0、1又は2、Mは水素原子又はアルカリ金属を
    表わす。)を、X〜Xは酸素原子又はイオウ原子を
    それぞれ表わす。)
  2. 【請求項2】前記(I)式中、Bがフルクトースである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の基質。
  3. 【請求項3】マルトオリゴ糖は下記一般式(IV)で表わ
    されるものであることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項又は第2項に記載の基質。 (式中、Z、Zは水素原子又はリン酸基を表わ
    す。)
  4. 【請求項4】下記一般式(I)で表わされるマルトオリ
    ゴ糖と試料とをグルコシダーゼの共存下に接触させ、遊
    離するBを測定することにより、試料中のα−アミラー
    ゼ活性を測定することを特徴とするα−アミラーゼ活性
    測定方法。 A−G−B …… (I) (式中、Aは、 又は を、Bはグルコース以外の単糖類又はその誘導体を、G
    はグルコースを、nは4〜8の整数をそれぞれ表わす。
    ただし、(II)式又は(III)式において、R〜R
    は水素原子、低級アルキル基又は(CHCOOM
    (yは0、1又は2、Mは水素原子又はアルカリ金属を
    表わす。)を、X〜Xは酸素原子又はイオウ原子を
    それぞれ表わす。)
  5. 【請求項5】前記(I)式中、Bがフルクトースである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第4項に記載の測定方
    法。
  6. 【請求項6】マルトオリゴ糖は下記一般式(IV)で表わ
    されるものであることを特徴とする特許請求の範囲第4
    項又は第5項に記載の測定方法。 (式中、Z、Zは水素原子又はリン酸基を表わ
    す。)
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