JPH0650926A - 金属製蓋体の内面塗膜検査装置 - Google Patents

金属製蓋体の内面塗膜検査装置

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Publication number
JPH0650926A
JPH0650926A JP20535792A JP20535792A JPH0650926A JP H0650926 A JPH0650926 A JP H0650926A JP 20535792 A JP20535792 A JP 20535792A JP 20535792 A JP20535792 A JP 20535792A JP H0650926 A JPH0650926 A JP H0650926A
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JP
Japan
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lid
mounting
mounting device
lid body
holding
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Application number
JP20535792A
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English (en)
Inventor
Yoshiki Abe
最喜 阿部
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ATSUGI ALUM KOGYO KK
Hokkaican Co Ltd
Original Assignee
ATSUGI ALUM KOGYO KK
Hokkaican Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な構造で効率よくエナメルレータ値を測定
でき、測定誤差を低減することができる金属製蓋体の内
面塗膜検査装置を提供する。 【構成】蓋体移送装置8は等中心角毎に4個の蓋体保持
装置9a乃至9dを有する。基板3上の蓋体保持装置9
a乃至9dの軌跡に対応する円周11上に回動駆動装置
20a、20bを備える蓋体装着装置12a、12bを
等中心角毎に2個有する。蓋体装着装置12a、12b
は調圧装置21a、21bに接続されている。蓋体装着
装置12a、12bは電極36を備え、蓋体17で密封
されて倒立されるとERV測定装置53により外部の電
極37との間でERVが測定される。測定値はERV判
定装置54に入力され、蓋体17の良否が判定される。
基板3上の円周11上で蓋体装着装置12aの隣の位置
には蓋体供給装置13を有し、反対側の隣の位置には蓋
体払出装置14を有する。蓋体移送装置8は制御装置に
より制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗膜が形成された金属製
蓋体の内面塗膜の形成状態を検査する金属製蓋体の内面
塗膜検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属製缶体は、一般にブランクの両端縁
を重ね合わせて接着または溶接して得られた缶胴の両端
部、或はブランクのしごき加工により得られた有底缶胴
の開口端部に、別途製造された蓋体が二重巻締めされて
製造されている。前記金属製缶体は、下地金属が露出し
ていると内容物を充填した際に、下地金属が内容物によ
り腐食されたり、逆に金属が内容物中に溶出して内容物
のフレーバーを損なうとの問題がある。そこで、金属製
缶体では缶胴及び蓋体の内面を合成樹脂塗料で被覆し
て、下地金属と充填される内容物が接触しないようにし
ている。
【0003】前記被覆は、蓋体の場合には該蓋体の内面
に合成樹脂塗料を塗布して塗膜を形成することにより行
われることが一般的である。前記塗膜により内面が被覆
された蓋体は、前記被覆が不完全で下地金属が露出して
いる部分があると前記のような問題が生じるので、製造
ロット毎にサンプルを抽出してその塗膜形成を検査する
ことにより良品と不良品とに選別されている。
【0004】前記蓋体の塗膜形成は、通常、エナメルレ
ータ値(以下、ERVと略記することがある)を測定す
ることにより検査されている。ERVは、塗膜が形成さ
れた試料蓋体の内面を所定の電解液(例えば1%−食塩
水と界面活性剤との混合溶液)に接触させて、前記電解
液を介して所定の電圧(例えば6.2V)を前記試料蓋
体に印加したときに所定時間(例えば4秒)後に流れる
電流値を示すものであり、ERVが一定値、例えば0.
2mA以上の場合には蓋体の下地金属の露出部分が大き
く前記塗膜による被覆が不完全であると判定される。
【0005】従来、ERVを測定することによる金属製
蓋体の内面塗膜検査は例えば次に示すような装置により
行われている。図7(a)及び図7(b)は従来の金属
製蓋体の内面塗膜検査装置の一例を示す説明的断面図で
ある。
【0006】前記金属製蓋体の内面塗膜検査装置は、図
7(a)示のように、蓋体装着装置71がスタンド7
2、72に回動自在に軸支されている。蓋体装着装置7
1は蓋体73が装着される開口部71aを上方として正
立状態にある有底容器から成り、所定量の電解液74が
入っている。
【0007】蓋体装着装置71は、蓋体73が正立状態
の蓋体装着装置71の開口部71aに載置されたときに
蓋体装着装置71内を減圧して蓋体73を蓋体装着装置
71に吸着して密封し、ERVを測定するため蓋体装着
装置71を倒立した後に正立状態としたとき減圧状態を
解除して蓋体73を取り外し自在にする調圧装置75
に、回動軸72a内に挿着され蓋体装着装置71内に開
口する導管75aを介して接続されている。
【0008】また、蓋体装着装置71には回動軸72b
に挿着されて蓋体装着装置71内に貫通していて蓋体7
3で密封された蓋体装着装置71が倒立されたときに電
解液74に浸漬される電極76aが設けられ、スタンド
72には前記蓋体装着装置71が倒立されたときに蓋体
装着装置71に装着された蓋体73と接触する電極76
bが設けられている。電極76aと電極76bとは、導
線77により電源78、スイッチ79及び電流計80に
接続されており、蓋体装着装置71が倒立されたときに
蓋体73及び電解液74を介して回路を構成するように
なっている。
【0009】前記金属製蓋体の内面塗膜検査装置により
蓋体73の内面塗膜の形成状態を検査するときには、ま
ず図7(a)示のように、正立している蓋体装着装置7
1の開口部71aに蓋体73を装着し、次いで調圧装置
75により蓋体装着装置71内を減圧することにより蓋
体73を開口部71aに吸着して密封する。次いで、蓋
体装着装置71を手動で図7(b)示のように倒立させ
る。
【0010】蓋体装着装置71を倒立させると、蓋体7
3の内面上が電解液74で満たされる一方、蓋体73の
外面が電極76bと接触する。このとき、蓋体装着装置
71内に設けられた電極76aは電解液74に浸漬され
ているので、スイッチ78を閉じることにより、電極7
6a、76b間に所定の電圧が印加され、流れた電流の
値が電流計80に指示されるので、所定時間後の電流値
を蓋体73のERVとし、該ERVにより良品か不良品
かを判定する。
【0011】測定が終了したならば、蓋体装着装置71
を手動で正立状態に戻し、調圧装置75により蓋体装着
装置71内部の減圧状態を解除して蓋体73を取り外
す。
【0012】前記金属製蓋体の内面塗膜検査装置による
塗膜形成状態の検査は実験室的に限られた数の試料を処
理する場合には十分であるが、手作業であるので能率が
低く、多数の試料を短時間で処理しなければならない工
程管理等の用途に好適とは言えない。
【0013】また、前記金属製蓋体の内面塗膜検査装置
では、蓋体がイージーオープン蓋体であって、タブがパ
ネルにリベットで取着されている場合には、蓋体装着装
置を倒立させて試料蓋体の内面上を電解液で満たす際
に、パネルの裏面側でリベットを形成している凹部に気
泡が保持されたままになりやすく、ERVの測定誤差が
大きくなるとの不都合がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記不都合を
解消するために、簡単な構造でERVの測定を効率よく
行うことができる金属製蓋体の内面塗膜検査装置を提供
することを目的とする。また、本発明は、ERVの測定
誤差を低減できる金属製蓋体の内面塗膜検査装置を提供
することをも目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の金属製蓋体の内
面塗膜検査装置は、金属製蓋体の内面塗膜の形成状態を
検査する金属製蓋体の内面塗膜検査装置であって、基板
上に垂直に設けられた回動軸により回動自在に設けら
れ、該回動軸を中心とする円周上に等中心角毎に4個設
けられ、前記蓋体を着脱自在に保持する蓋体保持装置を
備え、該回動軸を正逆方向に交互に回動させる回動軸駆
動装置を備える蓋体移送装置と、前記基板上の前記蓋体
保持装置の軌跡に対応する円周上に等中心角毎に2個設
けられ、前記基板上に垂直に設けられたスタンドに前記
基板と垂直な面内で回動自在に軸支され、蓋体が装着さ
れる開口部を上方として正立状態にある有底容器から成
り、その内部に電解液を有する蓋体装着装置と、前記両
蓋体装着装置を一方が正立しているときには他方を倒立
させるように回動させる回動駆動装置と、前記蓋体保持
装置に保持された蓋体が正立状態の前記蓋体装着装置の
開口部に移載されたときに、該蓋体装着装置内を減圧し
て該蓋体を該蓋体装着装置に吸着して密封し、または該
蓋体装着装置が倒立後に正立状態となったとき減圧を解
除して該蓋体を取り外し自在にする調圧装置と、前記蓋
体装着装置内部に設けられ前記蓋体で密封された前記蓋
体装着装置が倒立されたときに前記電解液に浸漬される
第1の電極と、前記蓋体装着装置外部に設けられ前記蓋
体装着装置が倒立されたときに前記蓋体装着装置に装着
された蓋体に接触する第2の電極とを備え、前記蓋体装
着装置が倒立されたときに第1及び第2の電極間に所定
の電圧を印加して該蓋体のエナメルレータ値を測定する
エナメルレータ値測定装置と、前記エナメルレータ値測
定装置で得られたエナメルレータ値に従って、その蓋体
の良否を判定するエナメルレータ値判定装置と、前記基
板上の前記蓋体保持装置の軌跡に対応する円周上で一方
の蓋体装着装置と相隣合う位置に設けられ、回動して来
た空の前記蓋体保持装置に蓋体を供給する蓋体供給装置
と、前記基板上の前記円周上で前記蓋体装着装置の反対
側に相隣合う位置に設けられ、エナメルレータ値測定後
に前記蓋体移送装置により移送された該蓋体を前記蓋体
保持装置から前記エナメルレータ値判定装置の判定に従
って良品または不良品に選別して払出す蓋体払出装置
と、前記4個の蓋体保持装置のうち前記蓋体供給装置に
対面する位置にあるものを第1の蓋体保持装置とし、以
下時計回りに第2乃至第4の蓋体保持装置とし、前記2
個の蓋体装着装置のうち前記蓋体供給装置に対して時計
回り方向に相隣合う位置に設けられたものを第1の蓋体
装着装置とし、他方を第2の蓋体装着装置とするとき
に、第1蓋体保持装置を時計回りに回動して第1蓋体保
持装置が第1蓋体装着装置に対面する位置に来たときに
蓋体を該第1蓋体装着装置に移載し、第2蓋体保持装置
を反時計回りに回動して第2蓋体保持装置が該第1蓋体
装着装置に対面する位置に来たときに該第1蓋体装着装
置から蓋体を保持し、第4蓋体保持装置を反時計回りに
回動して第4蓋体保持装置が第2蓋体装着装置に対面す
る位置に来たときに蓋体を該第2蓋体装着装置に移載
し、第3蓋体保持装置を時計回りに回動して第3蓋体保
持装置が該第2蓋体装着装置に対面する位置に来たとき
に該第2蓋体装着装置から蓋体を保持するように蓋体移
送装置を制御する制御装置とからなることを特徴とす
る。
【0016】また、本発明の金属製蓋体の内面塗膜検査
装置は、基板上に垂直に設けられたスタンドに前記基板
と垂直な面内で回動自在に軸支され、蓋体が装着される
開口部を上方として正立状態にある有底容器から成り、
その内部に電解液を有する蓋体装着装置と、蓋体が正立
状態の前記蓋体装着装置の開口部に載置されたときに、
該蓋体装着装置内を減圧して該蓋体を該蓋体装着装置に
吸着して密封し、または該蓋体装着装置が倒立後に正立
状態となったとき減圧を解除して該蓋体を取り外し自在
にする調圧装置と、前記蓋体装着装置内部に設けられ、
該蓋体装着装置に装着された蓋体に対向する位置に電解
液の吐出口を備え、該蓋体装着装置が前記蓋体で密封さ
れたときに該吐出口から該蓋体に電解液を吐出する電解
液吐出装置と、前記蓋体装着装置内部に設けられ前記蓋
体で密封された前記蓋体装着装置が倒立されたときに前
記電解液に浸漬される第1の電極と、前記蓋体装着装置
外部に設けられ前記蓋体装着装置が倒立されたときに前
記蓋体装着装置に装着された蓋体に接触する第2の電極
とを備え、前記蓋体装着装置が倒立されたときに第1及
び第2の電極間に所定の電圧を印加して該蓋体のエナメ
ルレータ値を測定するエナメルレータ値測定装置とから
なることを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明の金属製蓋体の内面塗膜検査装置によれ
ば、蓋体保持装置が蓋体移送装置の回動軸を中心とする
円周上に等中心角毎に4個設けられ、蓋体装着装置が基
板上の前記蓋体保持装置の軌跡に対応する円周上に等中
心角毎に2個設けられている。そして、前記基板上の前
記蓋体保持装置の軌跡に対応する円周上で一方の蓋体装
着装置に相隣合う位置に蓋体供給装置が設けられ、前記
蓋体装着装置の反対側に相隣合う位置に蓋体払出装置が
設けられた構成となっている。従って、1個の蓋体払出
装置が2個の蓋体装着装置に挟まれることになり、この
2個の蓋体装着装置に共用される。しかも蓋体供給装置
と蓋体払出装置とは別々の位置に設けられるので、構造
が簡単になる。
【0018】そこで、例えば、蓋体保持装置が前記円周
上に中心角を90°として4個設けられると、蓋体装着
装置は基板上の前記蓋体保持装置の軌跡に対応する円周
上に中心角を180°として即ち前記円周上に相対向し
て2個設けられ、蓋体供給装置と蓋体払出装置とは前記
円周上の前記2個の蓋体装着装置の中間点に相対向して
設けられた構成となっている。
【0019】次に、前記の例に従って本発明の金属製蓋
体の内面塗膜検査装置の動作について説明する。
【0020】前記の例の金属製蓋体の内面塗膜検査装置
において、前記4個の蓋体保持装置のうち前記蓋体供給
装置に対面する位置にあるものを第1の蓋体保持装置と
し、以下時計回りに第2乃至第4の蓋体保持装置とし、
前記2個の蓋体装着装置のうち前記蓋体供給装置に対し
て時計回り方向に相隣合う位置に設けられた一方を第1
の蓋体装着装置とし、他方を第2の蓋体装着装置とす
る。前記4個の蓋体保持装置は、中心角を90°として
設けられているので、第1蓋体保持装置の反時計回り方
向には第4蓋体保持装置が隣接している。
【0021】前記金属製蓋体の内面塗膜検査装置では、
まず、蓋体供給装置から第1蓋体保持装置に蓋体が供給
される。次いで、蓋体移送装置が回動軸駆動装置により
時計回りに90°回動され、第1蓋体保持装置が第1蓋
体装着装置に対面する位置に来ると、制御装置の指示に
より第1蓋体保持装置に保持されている蓋体が正立状態
の第1蓋体装着装置に移載される。
【0022】蓋体が第1蓋体装着装置に移載されると、
調圧装置により第1蓋体装着装置内が減圧され、蓋体が
第1蓋体装着装置に吸着されて第1蓋体装着装置を密封
する。次いで、第1蓋体装着装置が回動駆動装置により
倒立されると、ERV測定装置により第1蓋体装着装置
内の電解液に浸漬された第1の電極と第1蓋体装着装置
に吸着されている蓋体に接触している第2の電極との間
に電圧が印加され、第1蓋体装着装置に吸着されている
蓋体のERVが測定される。
【0023】第4蓋体保持装置は、前記蓋体移送装置が
時計回りに90°回動することにより蓋体供給装置に対
面する位置に来ている。そこで、前記第1蓋体装着装置
に吸着されている蓋体のERVの測定の間に、第4蓋体
保持装置に該蓋体供給装置から蓋体が供給され、蓋体移
送装置が回動軸駆動装置により反時計回りに90°回動
されて第4蓋体保持装置が第2蓋体装着装置に対面する
位置に来ると、制御装置の指示により第4蓋体保持装置
に保持されている蓋体が正立状態の第2蓋体装着装置に
移載される。
【0024】第2蓋体装着装置に蓋体が移載される間
に、第1蓋体装着装置ではERVの測定が終了し、測定
結果は、ERV判定装置に入力され、該蓋体の良否が判
定される。
【0025】次に、第1蓋体装着装置が回動駆動装置に
より正立状態に復帰され、調圧装置により第1蓋体装着
装置内の減圧が解除される。次いで、調圧装置により第
2蓋体装着装置内が減圧され、蓋体が第2蓋体装着装置
に吸着されて第2蓋体装着装置が密封される。次いで、
第2蓋体装着装置が回動駆動装置により倒立され、ER
V測定装置により前記第1蓋体装着装置と同様にして第
2蓋体装着装置に吸着されている蓋体のERVが測定さ
れる。
【0026】このとき、第1蓋体保持装置は、前記蓋体
移送装置の反時計回り90°の回動により、蓋体供給装
置に対面する原位置に復帰している。そこで、前記第2
蓋体装着装置に吸着されている蓋体のERVの測定の間
に、第1蓋体保持装置に該蓋体供給装置から蓋体が供給
され、同時に第1蓋体装着装置に対面する位置に来てい
る第2蓋体保持装置が制御装置の指示により第1蓋体装
着装置からERVが測定された蓋体を保持する。そし
て、蓋体移送装置が回動軸駆動装置により時計回りに9
0°回動されて第1蓋体保持装置が第1蓋体装着装置に
対面する位置に来ると、制御装置の指示により第1蓋体
保持装置に保持されている蓋体が正立状態の第1蓋体装
着装置に移載される。第1蓋体保持装置が第1蓋体装着
装置に対面する位置に来ると同時に、第2蓋体保持装置
は蓋体払出装置に対面する位置に来るので、先に第1蓋
体装着装置でERVが測定された蓋体が蓋体払出装置に
より第1蓋体保持装置から払出される。蓋体払出装置
は、ERV判定装置の判定に従って、蓋体を良品と不良
品とに選別して払出す。
【0027】第1蓋体装着装置に新しい蓋体が移載さ
れ、先に第1蓋体装着装置でERVが測定された蓋体が
払出される間に、第2蓋体装着装置ではERVの測定が
終了し、測定結果は、ERV判定装置に入力され、該蓋
体の良否が判定される。
【0028】次に、第2蓋体装着装置が回動駆動装置に
より正立状態に復帰され、調圧装置により第2蓋体装着
装置内の減圧が解除される。次いで、調圧装置により第
1蓋体装着装置内が減圧され、蓋体が第1蓋体装着装置
に吸着されて第1蓋体装着装置が密封される。次いで、
第1蓋体装着装置が回動駆動装置により倒立され、ER
V測定装置により前記と同様にして第1蓋体装着装置に
吸着されている蓋体のERVが測定される。
【0029】このとき、前記蓋体移送装置の時計回り9
0°の回動により、蓋体供給装置に対面する位置に来て
いる。そこで、前記第1蓋体装着装置に吸着されている
蓋体のERVの測定の間に、第4蓋体保持装置に該蓋体
供給装置から蓋体が供給され、同時に第2蓋体装着装置
に対面する位置に来ている第3蓋体保持装置が制御装置
の指示により第2蓋体装着装置からERVが測定された
蓋体を保持する。そして、蓋体移送装置が回動軸駆動装
置により反時計回りに90°回動されて第4蓋体保持装
置が第2蓋体装着装置に対面する位置に来ると、制御装
置の指示により第4蓋体保持装置に保持されている蓋体
が正立状態の第2蓋体装着装置に移載される。第4蓋体
保持装置が第2蓋体装着装置に対面する位置に来ると同
時に、第3蓋体保持装置は蓋体払出装置に対面する位置
に来るので、先に第2蓋体装着装置でERVが測定され
た蓋体が蓋体払出装置により第3蓋体保持装置から払出
される。蓋体払出装置は、ERV判定装置の判定に従っ
て、蓋体を良品と不良品とに選別して払出す。
【0030】次に、前記と同様にして第1蓋体装着装置
が正立状態に復帰され、減圧が解除される。次いで、第
2蓋体装着装置内が減圧され、蓋体が第2蓋体装着装置
に吸着され、第2蓋体装着装置が密封された後、第2蓋
体装着装置が倒立され、ERV測定装置により前記と同
様にして第2蓋体装着装置に吸着されている蓋体のER
Vが測定される。
【0031】以下、前記の工程を繰り返すことにより、
一方の蓋体装着装置でERVが測定されている間に、他
方の蓋体装着装置ではERVが測定された蓋体が払いだ
されるとともに新しい蓋体が供給される。
【0032】従って、本発明の金属製蓋体の内面塗膜検
査装置では、両蓋体装着装置で交互にERVの測定が行
われることになり、ERVの測定が効率よく行われる。
前記説明は、簡単にするために蓋体装着装置を一組(2
個)だけ設けた場合を例としているが、蓋体装着装置を
さらに多数組設けても前記と同様に各組の両蓋体装着装
置で交互にERVの測定が行われる。
【0033】また、本発明の金属製蓋体の内面塗膜検査
装置では、蓋体装着装置内に該蓋体装着装置に装着され
た蓋体に対向する位置に電解液の吐出口を備える電解液
吐出装置を設け、該蓋体装着装置が蓋体で密封されたと
きに、該吐出口から蓋体に電解液を吐出するようにする
ことにより、前記蓋体のパネルの裏面側でリベットを形
成する凹部に保持されている気泡が強制的に追い出され
る。従って、前記のように電解液が蓋体に吐出された
後、前記蓋体装着装置を倒立させてERVの測定を行う
ことにより、前記気泡の介在による測定誤差が低減され
る。
【0034】
【実施例】次に、添付の図面を参照しながら本発明の金
属製蓋体の内面塗膜検査装置についてさらに詳しく説明
する。
【0035】図1は本発明の金属製蓋体の内面塗膜検査
装置の一実施例の構成を示す正面図、図2は図1に示す
装置の要部斜視図、図3は図1に示す装置の要部を拡大
し一部を切り欠いて示す説明的断面図、図4は図1に示
す装置の制御系統を示すブロック図、図5及び図6は図
1に示す装置の動作説明図である。
【0036】本実施例の金属製蓋体の内面塗膜検査装置
は、図1に示すように台車1の四隅に設けられた支柱2
に3枚の棚板3及び天板4が取着されており、下段及び
中段の棚板3に一組ずつの金属製蓋体の内面塗膜検査装
置5が設けられ、それぞれ異なる径の蓋体のERVを測
定して検査するようになっている。2組の金属製蓋体の
内面塗膜検査装置5は、天板4上に配置された主制御装
置6によりその動作が制御される。
【0037】2組の金属製蓋体の内面塗膜検査装置5
は、検査対象の蓋体の径がそれぞれ異なることを除いて
同一の構成となっているので、以下、一方の金属製蓋体
の内面塗膜検査装置5を例にその構成を説明する。
【0038】金属製蓋体の内面塗膜検査装置5は、図2
に示すように、蓋体移送装置8、蓋体装着装置12、蓋
体供給装置13及び蓋体払出装置14とからなる。
【0039】図2に示すように、蓋体移送装置8は棚板
3の中央には回動軸7が垂直に設けられ、回動軸7には
90°の中心角毎に4本の腕部9が取着され、各腕部9
の先端にはそれぞれ例えばサクションカップのような蓋
体保持装置9a乃至9dが設けられている。回動軸7
は、図1示の3枚の棚板3を垂直に貫通して設けられ、
上段の棚板3上に取着された例えばモータのような回動
軸駆動装置10により、正逆方向に交互に回動させられ
る。また、腕部9は回動軸7に挿着された図示しないロ
ッドにより上下動自在に設けられている。
【0040】棚板3上には、各腕部9が回動軸7の回動
に伴って回動するときに蓋体保持装置9a乃至9dが描
く軌跡に対応する円周11上に180°の中心角ごと
に、即ち円周11上で相対向して蓋体装着装置12a、
12bが設けられている。そして、蓋体供給装置13と
蓋体払出装置14とが、棚板3上の前記円周11上で前
記2個の蓋体装着装置12a、12bの中間点に相対向
して設けられている。
【0041】図1に示すように、蓋体装着装置12a、
12bは、それぞれ棚板3上に垂直に設けられたスタン
ド15a、15bに、回動軸16a、16bを介して棚
板3と垂直な面内で回動自在に軸支されている。蓋体装
着装置12a、12bは、蓋体供給装置13から供給さ
れる蓋体17が装着される開口部18を上方として正立
状態にある有底容器から成り、内部には所定量の電解液
19が入れられている。
【0042】蓋体装着装置12a、12bの側方には、
図2に示すように蓋体装着装置12a、12bの一方が
正立しているときには他方を倒立させるように回動させ
る例えばモータのような回動駆動装置20a、20bが
それぞれ設けられている。
【0043】また、蓋体装着装置12a、12bが取着
されている棚板3の一枚上段の棚板3の縁部には、蓋体
17が正立状態の蓋体装着装置12aまたは蓋体装着装
置12bの開口部18に移載されたときにその蓋体装着
装置12aまたは蓋体装着装置12b内を減圧して蓋体
17を蓋体装着装置12aまたは蓋体装着装置12bに
吸着して密封し、また、蓋体装着装置12aまたは蓋体
装着装置12bが倒立後に正立状態になったときに減圧
を解除して蓋体17を取り外し自在にする例えば真空ポ
ンプのような調圧装置21a、21bが取着されてい
る。
【0044】調圧装置21a、21bは、導管22a、
22bを介して蓋体装着装置12a、12bに接続され
ている。また、調圧装置21a、21bは、液体ポンプ
としても作動するものであって、その下部に取着されて
いる余剰電解液タンク23a、23bと接続されてい
る。
【0045】余剰電解液タンク23a、23bは、それ
ぞれの底部に取着され途中で合流する導管24により弁
25a、25bを介してポンプ26に接続されている。
ポンプ26は調圧装置21a、21bと同じ棚板3に取
着されており、下部に取着されている電解液タンク27
と接続されている。また、電解液タンク27はその底部
に取着され途中で分岐する導管28により弁29a、2
9bを介して蓋体装着装置12a、12bに接続されて
いる。
【0046】次に、蓋体装着装置12a、12bの構成
について図3に基づいて説明する。蓋体装着装置12
a、12bは左右対称であるので、蓋体装着装置12a
を例に取って説明し、蓋体装着装置12bについては説
明を省略する。
【0047】図3に示す蓋体装着装置12aは、開口部
18を上方とする正立状態で示されており、前述のよう
に棚板3上に垂直に設けられたスタンド15a、15b
に、回動軸16a、16bを介して軸支され、内部には
所定量の電解液19が入れられている。
【0048】回動軸16aの外周には被動側プーリ30
が一体的に形成されており、ベルト31を介して図2示
の回動駆動装置20aの駆動側プーリ32に接続されて
いる。また、回動軸16aの内部には蓋体装着装置12
aの内外を連通する貫通孔33が設けられており、この
貫通孔33に蓋体装着装置12aと調圧装置21aとを
接続する導管22aが挿着されている。
【0049】蓋体装着装置12aの底部には先端に電解
液吐出口34を備えた電解液吐出装置35が設けられて
おり、電解液吐出口34は開口部18に装着される蓋体
17に対向するように設けられている。
【0050】蓋体装着装置12a内部には、蓋体17で
密封された蓋体装着装置12aが倒立されたときに電解
液19に浸漬される電極36が設けられており、スタン
ド15aの下部に螺着された電極37と対を成してい
る。電極36は、回動軸16bを貫通して設けられ、蓋
体装着装置12a外部に導出されている。
【0051】次に、主制御装置6の構成について説明す
る。主制御装置6は、図4に示すように、蓋体供給装置
13の作動を所定のプログラムに従って制御する蓋体供
給制御装置51と、蓋体装着装置12a、12bを回動
させる回動駆動装置20a、20b及び調圧装置21
a、21bの作動を所定のプログラムに従って制御する
蓋体装着制御装置52と、図示しない導線で電極36及
び電極37に接続される電源及び電流計を内蔵し蓋体装
着装置12aまたは蓋体装着装置12bが倒立されたと
きに電極36及び電極37間に所定の電圧を印加して蓋
体17のERVを測定するERV測定装置53と、ER
V測定装置53で測定されたERVが入力されて蓋体1
7の良否を判定するとともにこの判定結果にしたがって
蓋体17の払出し方法を蓋体払出装置14に指示するE
RV判定装置54と、腕部9を回動させる回動軸駆動装
置10及び蓋体保持装置9a乃至9dの作動を制御する
蓋体移送制御装置55とからなる。蓋体供給制御装置5
1、蓋体装着制御装置52、ERV測定装置53、ER
V判定装置54及び蓋体移送制御装置55は、主制御装
置6内で互いに接続されている。
【0052】蓋体移送制御装置55は、初期状態で蓋体
供給装置13に対面する位置にある蓋体保持装置9aを
第1蓋体保持装置9aとし、以下時計回りに第2蓋体保
持装置9b、第3蓋体保持装置9c、第4蓋体保持装置
9dとし、蓋体供給装置13に対して時計回り方向に相
隣合う位置に設けられた蓋体装着装置12の一方を第1
蓋体装着装置12aとし、他方を第2蓋体装着装置12
bとするときに次の制御を行う。
【0053】まず第1蓋体保持装置9aを時計回りに9
0°回動して第1蓋体保持装置9aが第1蓋体装着装置
12aに対面する位置に来たときに蓋体17を第1蓋体
装着装置12aに移載する。また、第2蓋体保持装置9
bを反時計回りに90°回動して第2蓋体保持装置9b
が第1蓋体装着装置に対面する位置に来たときに該第1
蓋体装着装置12aから蓋体17を保持する。また、第
4蓋体保持装置9dを反時計回りに90°回動して第4
蓋体保持装置9dが第2蓋体装着装置12bに対面する
位置に来たときに蓋体17を第2蓋体装着装置12bに
移載する。さらに、第3蓋体保持装置9cを時計回りに
90°回動して第3蓋体保持装置9cが第2蓋体装着装
置12bに対面する位置に来たときに第2蓋体装着装置
12bから蓋体17を保持する。
【0054】次に、蓋体供給装置13の構成について説
明する。蓋体供給装置13は、図2に示すように、積み
重ねられた複数枚の蓋体17が搭載されるマガジン38
と、蓋体17を供給する蓋体供給部39と、マガジン3
8を前進させて蓋体供給部39に搬送させる駆動装置4
0と、マガジン38に搭載されて蓋体供給部39に搬送
された蓋体17を供給位置まで上昇させる昇降装置(図
示せず)とからなる。
【0055】次に、蓋体払出装置14の構成について説
明する。蓋体払出装置14は、図2に示すように、移載
されてきた蓋体17を把持する把持装置42と、良品の
蓋体17を滑落させるシュート43と、不良品の蓋体1
7を載置するテーブル44とからなる。把持装置42
は、シュート43またはテーブル44と対面する位置に
回動自在にされており、主制御装置6内に設けられたE
RV判定装置54の指示に従って、移載されてきた蓋体
17を良品と不良品とに選別してシュート43またはテ
ーブル44に払出す。
【0056】次に、本実施例の金属製蓋体の内面塗膜検
査装置5の動作について、図5及び図6に基づいて、必
要に応じて図2及び図3を参照しながら説明する。
【0057】まず、初期状態では図5(a)に示すよう
に、第1蓋体装着装置12a、第2蓋体装着装置12b
のいずれも正立状態となっている。また、各蓋体保持装
置9a乃至9dは、第1蓋体保持装置9aが蓋体供給装
置13に対面する位置に、第2蓋体保持装置9bが第1
蓋体装着装置12aに対面する位置に、第3蓋体保持装
置9cが蓋体払出装置14に対面する位置に、第4蓋体
保持装置9dが第2蓋体装着装置12bに対面する位置
にある。
【0058】前記状態で、図2に示すようにマガジン3
8に蓋体17を積み重ねて搭載して、検査装置5を始動
させる。すると、蓋体供給制御装置51の制御により、
駆動装置40が図2に矢示するようにマガジン38を蓋
体供給部39方向に前進させ、次いで図示しない昇降装
置が蓋体17を供給位置まで上昇させる。そして、腕部
9が下降して、図5(a)に示すように、第1蓋体保持
装置9aに蓋体17が供給される。腕部9は蓋体17が
供給されると上昇し、回動に備えて待機する。
【0059】次に、第1蓋体保持装置9aが蓋体移送制
御装置55に制御された回動軸駆動装置10により時計
回りに90°回動され、腕部9が下降して、図5(b)
に示すように、第1蓋体装着装置12aに対面する位置
に来た第1蓋体保持装置9aから第1蓋体装着装置12
aに蓋体17が移載される。腕部9は蓋体17が移載さ
れると上昇し、回動に備えて待機する。
【0060】第1蓋体装着装置12aでは、図3示のよ
うに、開口部18に蓋体17が移載されると、蓋体装着
制御装置52の制御により調圧装置21aが作動して第
1蓋体装着装置12a内を減圧にし、蓋体17を吸着し
て密封する。このとき、同時に電解液タンク27から導
管28、電解液吐出装置35を通じて電解液19が第1
蓋体装着装置12a内に導入され、蓋体17に対向する
位置に設けられた吐出口34から蓋体17に吐出され
る。
【0061】前記電解液19の吐出により、蓋体17の
パネル17aの裏面側でタブ17bを取着しているリベ
ットを形成する凹部17cに保持されている気泡を強制
的に追い出すことができ、ERVの測定誤差を低減する
ことができる。
【0062】図5(a)及び図5(b)に示す動作は、
初期状態の動作であり、第1蓋体挿着装置12aだけに
関するものである。図5(b)に示すように、第1蓋体
装着装置12aが蓋体17で密封されると、引き続き定
常状態の動作に移行し、第1蓋体挿着装置12a及び第
2蓋体挿着装置12bが平行して作動されるようにな
る。
【0063】定常状態の動作では図5(b)に示す状態
に続いて、まず、蓋体装着制御装置52の制御により回
動駆動装置20aが作動され、図6(a)に示すように
第1蓋体装着装置12aを倒立させる。すると、ERV
測定装置53が作動して電極36、37間に所定の電圧
が印加され、蓋体17のERVが測定される。前記ER
Vの測定値はERV判定装置54に入力され、蓋体17
の良否が判定される。
【0064】前記第1蓋体保持装置9aが時計回りに9
0°回動する動作により、第4蓋体保持装置9dは、図
6(a)に示すように、蓋体供給装置13に対面する位
置に来ているので、第1蓋体装着装置12aでERVが
測定される間に、腕部9が下降して、第4蓋体保持装置
9dに蓋体17が供給される。腕部9は蓋体17が供給
されると上昇し、回動に備えて待機する。
【0065】次いで、第4蓋体保持装置9dが蓋体移送
制御装置55に制御された回動軸駆動装置10により反
時計回りに90°回動され、腕部9が下降して、図6
(b)に示すように、第2蓋体装着装置12bに対面す
る位置に来た第4蓋体保持装置9dから第2蓋体装着装
置12bに蓋体17が移載される。腕部9は蓋体17が
移載されると上昇し、回動に備えて待機する。
【0066】第2蓋体装着装置12bは蓋体17が移載
されると、前記第1蓋体装着装置12aの場合と同様の
手順により図6(c)に示すように倒立され、ERV測
定装置53により蓋体17のERVが測定される。前記
ERVの測定値はERV判定装置54に入力され、蓋体
17の良否が判定される。
【0067】一方、第1蓋体装着装置12aは、第2蓋
体装着装置12bが倒立されるのと同時に、蓋体装着制
御装置52の制御により回動駆動装置20aが作動し、
第1蓋体装着装置12aを正立状態にする。第1蓋体装
着装置12aが正立状態になると、蓋体装着制御装置5
2の制御により調圧装置21aが、まず第1蓋体装着装
置12a内の減圧を解除し、蓋体17を取り外し自在に
する。次いで、調圧装置21aは、導管22aを介して
余剰の電解液19を余剰電解液タンク23aに排出す
る。
【0068】第1蓋体装着装置12a内の電解液19
は、蓋体17のERVを測定するたびに蓋体17に付着
して持ち出されるので、微量ながら減少する。しかし、
前記のようにERVの測定にあたって電解液タンク27
から電解液吐出装置35を通じて電解液19を導入し、
ERV測定後に余剰の電解液19を余剰電解液タンク2
3に排出することにより、第1蓋体装着装置12a内の
電解液19の水位を常に一定に維持することができる。
尚、前記電解液19の水位を常に一定に維持する機構は
第2蓋体装着装置12bの場合にも同様に作用する。
【0069】余剰電解液タンク23に排出された電解液
19は、電解液タンク27に付設されたポンプ26によ
り導管24を介して適宜電解液タンク27に還流され
る。
【0070】前記第4蓋体保持装置9dが反時計回りに
90°回動する動作により、第1蓋体保持装置9aは、
図6(c)に示すように、蓋体供給装置13に対面する
位置に来ているので、第2蓋体装着装置12bでERV
が測定される間に、腕部9が下降して、第1蓋体保持装
置9aに蓋体17が供給される。また、第2蓋体保持装
置9bは第1蓋体装着装置12aに対面する位置に来て
いるので、正立状態にされた第1蓋体装着装置12aか
ら蓋体移送制御装置55の制御によりERV測定後の蓋
体17を保持する。第1蓋体保持装置9aに蓋体17が
供給され、第2蓋体保持装置9bが蓋体17を保持する
と、腕部9は上昇して回動に備えて待機する。次いで、
第1蓋体保持装置9aが蓋体移送制御装置55の制御に
より時計回りに90°回動され、腕部9が下降して、図
6(d)に示すように、第1蓋体装着装置12aに対面
する位置に来た第1蓋体保持装置9aから第1蓋体装着
装置12aに新しい蓋体17が移載される。また、第2
蓋体保持装置9bは蓋体払出装置14に対面する位置に
来るので、第2蓋体保持装置9bから蓋体払出装置14
にERV測定後の蓋体17が移載される。蓋体17が第
1蓋体装着装置12a及び蓋体払出装置14に移載され
ると、腕部9は上昇し、回動に備えて待機する。
【0071】蓋体払出装置14に移載された蓋体17は
把持装置42に把持され、ERV判定装置54の指示に
より、蓋体17が良品であるときにはシュート43に、
不良品であるときにはテーブル44に、選別して払出さ
れる。尚、不良の蓋体17は、良品の蓋体17と選別し
てテーブル44に払出されることにより、不良の原因等
を調査する便を図ることができる。
【0072】第1蓋体装着装置12aは蓋体17が移載
されると、前記と同様の手順により図6(e)に示すよ
うに倒立され、ERV測定装置53により蓋体17のE
RVが測定される。前記ERVの測定値はERV判定装
置54に入力され、蓋体17の良否が判定される。一
方、第2蓋体装着装置12bは、第1蓋体装着装置12
aが倒立されるのと同時に、蓋体装着制御装置52の制
御により前記第1蓋体装着装置12aの場合と同様の手
順により正立状態にされ、第2蓋体装着装置12b内の
減圧が解除されて、蓋体17が取り外し自在にされると
ともに、余剰の電解液19が余剰電解液タンク23bに
排出される。
【0073】前記第1蓋体保持装置9aが時計回りに9
0°回動する動作により、第4蓋体保持装置9dは蓋体
供給装置13に対面する位置に来ているので、第1蓋体
装着装置12aでERVが測定される間に、腕部9が下
降して、図6(e)に示すように、第4蓋体保持装置9
dに蓋体17が供給される。また、第3蓋体保持装置9
cは第2蓋体装着装置12bに対面する位置に来ている
ので、正立状態にされた第2蓋体装着装置12bから蓋
体移送制御装置55の制御によりERV測定後の蓋体1
7を保持する。第4蓋体保持装置9dに蓋体17が供給
され、第3蓋体保持装置9cが蓋体17を保持すると、
腕部9は上昇して回動に備えて待機する。
【0074】次いで、第4蓋体保持装置9dが蓋体移送
制御装置55に制御された回動軸駆動装置10により反
時計回りに90°回動され、腕部9が下降して、図6
(f)に示すように、第2蓋体装着装置12bに対面す
る位置に来た第4蓋体保持装置9dから第2蓋体装着装
置12bに新しい蓋体17が移載される。また、第3蓋
体保持装置9cは蓋体払出装置14に対面する位置に来
るので、第3蓋体保持装置9cから蓋体払出装置14に
ERV測定後の蓋体17が移載される。蓋体17が第2
蓋体装着装置12b及び蓋体払出装置14に移載される
と、腕部9は上昇し、回動に備えて待機する。
【0075】蓋体払出装置14に移載された蓋体17は
把持装置42に把持され、前記と同様にして、蓋体17
が良品であるときにはシュート43に、不良品であると
きにはテーブル44に、選別して払出される。
【0076】以下、図6(c)乃至図6(f)に示す手
順を繰り返すことにより、第1蓋体装着装置12aまた
は第2蓋体装着装置12bの一方でERVが測定してい
る間に、他方ではERV測定後の蓋体17が払出される
とともに新しい蓋体17が供給され、測定後の蓋体17
は第1蓋体装着装置12aと第2蓋体装着装置12bと
が共用する蓋体払出装置14から払出される。
【0077】前記実施例では、蓋体の保持・移載の蓋体
保持装置としてサクションカップにより行っているが、
蓋体を保持・移載できるものであれば、他の装置により
行ってもよい。
【0078】また、ERV判定装置54に入力されるE
RVの測定値及びその判定結果を、ERV判定装置54
からパーソナルコンピュータ等の外部記録装置に出力し
て、自動的に記録させるようにしてもよい。
【0079】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
の金属製蓋体の内面塗膜検査装置によれば、蓋体保持装
置の軌跡に対応する円周上に1個の蓋体払出装置が2個
の蓋体装着装置に挟まれて配置され、この1個の蓋体払
出装置が前記2個の蓋体装着装置に共用される。しかも
蓋体供給装置と蓋体払出装置とは別々の位置に設けられ
るので、簡単な構造で、前記2個の蓋体装着装置の一方
でERV測定を測定している間に、他方で測定後の蓋体
を排出するとともに新しい蓋体を供給して、交互にER
Vの測定を行うことができる。従って、本発明の金属製
蓋体の内面塗膜検査装置によれば、ERVの測定を効率
よく行うことができ、多数の試料を短時間で処理するこ
とができる。
【0080】また、本発明の金属製蓋体の内面塗膜検査
装置によれば、蓋体装着装置内の蓋体に対向する位置に
電解液の吐出口を備える電解液吐出装置を設け、ERV
の測定に当たって前記吐出口から蓋体に電解液を吐出し
たのち前記蓋体装着装置を倒立させるようにしたので、
前記蓋体のパネルの裏面側でリベットを形成している凹
部に保持されている気泡が強制的に追い出され、前記気
泡の介在による測定誤差を低減することができる。従っ
て、本発明の金属製蓋体の内面塗膜検査装置によれば、
金属製蓋体の内面塗膜形成状態を確実に検査することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる金属製蓋体の内面塗膜検査装置
の一実施例の構成を示す正面図。
【図2】図1に示す装置の要部斜視図。
【図3】図1に示す装置の要部を拡大して示す説明的断
面図。
【図4】図1に示す装置の制御系統を示すブロック図
【図5】図1に示す装置の動作説明図。
【図6】図1に示す装置の動作説明図。
【図7】従来の金属製蓋体の内面塗膜検査装置の一例の
構成を示す説明的断面図。
【符号の説明】
8…蓋体移送装置、 9a〜9d…蓋体保持装置、12
a、12b…蓋体装着装置、 13…蓋体供給装置、1
4…蓋体払出装置、 20a、20b…回動駆動装置、
21a、21b…調圧装置、 53…エナメルレータ値
測定装置、54…エナメルレータ値判定装置、 55…
制御装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属製蓋体の内面塗膜の形成状態を検査す
    る金属製蓋体の内面塗膜検査装置であって、 基板上に垂直に設けられた回動軸により回動自在に設け
    られ、該回動軸を中心とする円周上に等中心角毎に4個
    設けられ、前記蓋体を着脱自在に保持する蓋体保持装置
    を備え、該回動軸を正逆方向に交互に回動させる回動軸
    駆動装置を備える蓋体移送装置と、 前記基板上の前記蓋体保持装置の軌跡に対応する円周上
    に等中心角毎に2個設けられ、前記基板上に垂直に設け
    られたスタンドに前記基板と垂直な面内で回動自在に軸
    支され、蓋体が装着される開口部を上方として正立状態
    にある有底容器から成り、その内部に電解液を有する蓋
    体装着装置と、 前記両蓋体装着装置を一方が正立しているときには他方
    を倒立させるように回動させる回動駆動装置と、 前記蓋体保持装置に保持された蓋体が正立状態の前記蓋
    体装着装置の開口部に移載されたときに、該蓋体装着装
    置内を減圧して該蓋体を該蓋体装着装置に吸着して密封
    し、または該蓋体装着装置が倒立後に正立状態となった
    とき減圧を解除して該蓋体を取り外し自在にする調圧装
    置と、 前記蓋体装着装置内部に設けられ前記蓋体で密封された
    前記蓋体装着装置が倒立されたときに前記電解液に浸漬
    される第1の電極と、前記蓋体装着装置外部に設けられ
    前記蓋体装着装置が倒立されたときに前記蓋体装着装置
    に装着された蓋体に接触する第2の電極とを備え、前記
    蓋体装着装置が倒立されたときに第1及び第2の電極間
    に所定の電圧を印加して該蓋体のエナメルレータ値を測
    定するエナメルレータ値測定装置と、 前記エナメルレータ値測定装置で得られたエナメルレー
    タ値に従って、その蓋体の良否を判定するエナメルレー
    タ値判定装置と、 前記基板上の前記蓋体保持装置の軌跡に対応する円周上
    で一方の蓋体装着装置と相隣合う位置に設けられ、回動
    して来た空の前記蓋体保持装置に蓋体を供給する蓋体供
    給装置と、 前記基板上の前記円周上で前記蓋体装着装置の反対側に
    相隣合う位置に設けられ、エナメルレータ値測定後に前
    記蓋体移送装置により移送された該蓋体を前記蓋体保持
    装置から前記エナメルレータ値判定装置の判定に従って
    良品または不良品に選別して払出す蓋体払出装置と、 前記4個の蓋体保持装置のうち前記蓋体供給装置に対面
    する位置にあるものを第1の蓋体保持装置とし、以下時
    計回りに第2乃至第4の蓋体保持装置とし、前記2個の
    蓋体装着装置のうち前記蓋体供給装置に対して時計回り
    方向に相隣合う位置に設けられたものを第1の蓋体装着
    装置とし、他方を第2の蓋体装着装置とするときに、第
    1蓋体保持装置を時計回りに回動して第1蓋体保持装置
    が第1蓋体装着装置に対面する位置に来たときに蓋体を
    該第1蓋体装着装置に移載し、第2蓋体保持装置を反時
    計回りに回動して第2蓋体保持装置が該第1蓋体装着装
    置に対面する位置に来たときに該第1蓋体装着装置から
    蓋体を保持し、第4蓋体保持装置を反時計回りに回動し
    て第4蓋体保持装置が第2蓋体装着装置に対面する位置
    に来たときに蓋体を該第2蓋体装着装置に移載し、第3
    蓋体保持装置を時計回りに回動して第3蓋体保持装置が
    該第2蓋体装着装置に対面する位置に来たときに該第2
    蓋体装着装置から蓋体を保持するように蓋体移送装置を
    制御する制御装置とからなることを特徴とする金属製蓋
    体の内面塗膜検査装置。
  2. 【請求項2】金属製蓋体の内面塗膜の形成状態を検査す
    る金属製蓋体の内面塗膜検査装置であって、 基板上に垂直に設けられたスタンドに前記基板と垂直な
    面内で回動自在に軸支され、蓋体が装着される開口部を
    上方として正立状態にある有底容器から成り、その内部
    に電解液を有する蓋体装着装置と、 蓋体が正立状態の前記蓋体装着装置の開口部に載置され
    たときに、該蓋体装着装置内を減圧して該蓋体を該蓋体
    装着装置に吸着して密封し、または該蓋体装着装置が倒
    立後に正立状態となったとき減圧を解除して該蓋体を取
    り外し自在にする調圧装置と、 前記蓋体装着装置内部に設けられ、該蓋体装着装置に装
    着された蓋体に対向する位置に電解液の吐出口を備え、
    該蓋体装着装置が前記蓋体で密封されたときに該吐出口
    から該蓋体に電解液を吐出する電解液吐出装置と、 前記蓋体装着装置内部に設けられ前記蓋体で密封された
    前記蓋体装着装置が倒立されたときに前記電解液に浸漬
    される第1の電極と、前記蓋体装着装置外部に設けられ
    前記蓋体装着装置が倒立されたときに前記蓋体装着装置
    に装着された蓋体に接触する第2の電極とを備え、前記
    蓋体装着装置が倒立されたときに第1及び第2の電極間
    に所定の電圧を印加して該蓋体のエナメルレータ値を測
    定するエナメルレータ値測定装置とからなることを特徴
    とする金属製蓋体の内面塗膜検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7631925B2 (en) 2005-12-27 2009-12-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Door for vehicle
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