JPH06508829A - サプレッサーt細胞ハイブリドーマ - Google Patents

サプレッサーt細胞ハイブリドーマ

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JPH06508829A
JPH06508829A JP5500618A JP50061892A JPH06508829A JP H06508829 A JPH06508829 A JP H06508829A JP 5500618 A JP5500618 A JP 5500618A JP 50061892 A JP50061892 A JP 50061892A JP H06508829 A JPH06508829 A JP H06508829A
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イシザワ キミシゲ
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ラホヤ インスティチュート フォア アレルギー アンド イムノロジー
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 サプレッサーT細胞ハイブリドーマ 本出願は、1990年6月4日に出願された出願番号箱533.889号の一部 継続出願である第709.375号、1991年6月3日出願、の一部継続出願 である。
発明の分野 本発明は、抗原に特異的であって、その抗原に対するヒトの免疫応答を抑制する ために利用することのできる、ヒトグリコジル化阻害因子(G I F)に関す る。
技術的背景の説明 免疫応答は多くの場合有益であると考えられるが、場合によっては免疫応答の生 じた動物にとって抗原に対するその免疫応答が実は有害となることもある。免疫 応答が、それを受ける個体が深刻な病的続発症にかかりやすいような状態を作り 出す例としては、紅斑性狼癒のような自己免疫疾患がある。紅斑性狼癒の場合、 罹患者の甲状腺、赤血球、DNA、および血小板の決定基に反応する抗体がしば しば存在する。
免疫応答の抑制が記述されるもう一つの例としては、アレルギーの治療がある。
アレルゲンに対するIgE抗体が枯草熱を引き起こし、外因性の喘息のような他 のアレルギー疾患に関係していることが、明確になっている。アレルギー疾患に おけるIgEのきわめて重大な役割から、アレルゲンに対するIgE抗体形成の 制御および抑制がアレルギー疾患の根本治療の一つである可能性が高まった。例 えば、ブタフサアレルゲンに対して感受性の枯草熱患者の血清中には、このアレ ルゲンに対するIgE抗体が常時検出される。IgE抗体価は花粉のシーズン後 に上昇するが、その後それ以外の期間にはごくわずかしか低下しない。血清中の IgEの半減期はわずか2−3日であるから、IgE抗体価の持続は、この抗体 がアレルゲンに暴露されることがないにもかかわらず患者のリンパ系細胞によっ て連続して合成され続けていることを示す。
過去20年にわたって、実験動物で、IgE抗体応答を制御するために、いくつ かの様々な試みが行なわれた。このような試みの一つは、古典的な免疫療法また は脱感作療法を改良することであった。この療法では、アレルギー患者はごく微 量のアレルゲンの注射を繰り返し受ける。脱感作療法によって一部の患者の臨床 的な症状が改善されることが示された。しかしながら、枯草熱患者の血清中のI gE抗体価は、治療後も減少しなかった。この療法の主な免疫学的効果は、Ig G抗体形成の増強と、花粉シーズン後のIgE抗体価上昇の抑制である。
脱感作療法または免疫抑制療法の限界は、副作用のため患者が大量のアレルゲン に耐えられないことである。この問題点を克服するために、例えば尿素−変性抗 原またはポリエチレングリコール(PEG)−結合抗原といった化学的に修飾さ れたアレルゲンを治療に用いる試みが行なわれた。修飾抗原は天然の抗原に対す る抗体とは結合しないので、比較的大量の修飾抗原をアレルギー症状を引き起こ すことなしに注射することが可能である。しかしながら、修飾抗原は抗原特異的 T細胞を刺激することができる。
修飾抗原をマウスに静脈注射することによって、天然抗原に対する一次IgE抗 体応答を抑制する抗原特異的サブレ・ソサーT細胞の産生が引き起こされること が証明された。しかしながら、抗体価が最大に達した後に治療を始めた場合には 、この療法は継続中のIgE抗体産生に対して最低限の効果しか有していなかっ た。
(Takatsuおよびl5hizaka、 J、 Immunol、、 11 7.1211.1976) ?ウスでの観察と一致して、枯草熱患者でのポリエ チレングリコール結合抗原の臨床試験は、この治療がIgE抗体価を下げること ができないことを示した。修飾抗原を繰り返し注射することによって継続中のI gE抗体産生を抑制することができないのは、おそらくアレルギー患者に比較的 大量の抗原特異的ヘル/<−T細胞が存在するためてあろう。修飾抗原は抗原特 異的サブレ・ンサーT細胞の産生を誘導するのみならず、ヘルパーT細胞数も増 加させるので、治療による後者の影響によってサブレ・ソサーT細胞の効果が打 ち消されたのであろう。この解釈は、免疫したマウスに抗原特異的サプレッサー T細胞を移植した結果、継続中のIgE抗体産生が抑制されたという事実によっ て支持される(Takatsuおよびl5hizaka、 J、Immunol 、、 117.1211.1976) o以上の結果より、ヘルパーT細胞の数 を増加させることなしに抗原特異的サプレッサーT細胞を産生ずることが可能で あれば、枯草熱患者において持続するIgE抗体産生を抑制することが可能であ ることが示唆された。
1980年以来、本発明者らは、免疫グロブリンのイソタイプに特異的な様式で IgE合成を選択的に制御する様々な方法を研究してきた。この研究の結果とし て、IgEに対して親和性を有し、IgE合成を選択的に制御する二種類のT細 胞因子が発見された。
IgE結合因子(IgE−BF)の一方は、IgE応答を選択的に増強し、他方 のI gE−BFはその応答を選択的に抑制する。
このIgE増強因子とIgE抑制因子の主要な相違点は分子内の糖質部分である とおもわれる。IgE増強因子はレンズ豆レクチンおよびコンカナバリンAに結 合するが、IgE抑制因子はこれらのレクチンに結合しない(Yodoi ら、 J、Immunol、、 128.289゜1982 )。IgE増強因子また はIgE抑制因子のいずれか一方を選択的に生産するための細胞メカニズムの分 析、ならびにこれらの因子の遺伝子クローニングによって、IgE増強因子およ びIgE抑制因子は構造遺伝子を共有すること、およびこれらの因子の糖質部分 の性質および生物活性は翻訳後のグリコジル化過程で確立されることが示された (Martensら、Proc、 Natl、 Acad。
Sci、 U、S、A、、84.809.1987 )。生理的条件下で、この グリコジル化過程は、この過程を促進または阻害する二つのT細胞因子によって 制御される。これらの因子をグリコジル化阻害因子(GIF)およびグリコジル 化促進因子(G E F)と命名する。
GIFに特徴的な性質は、その生化学的活性である。このリンホカインはりポモ ジュリン(ホスホリパーゼ阻害タンパク質)に対する単クローン性抗体と結合し 、ホスホリパーゼ阻害タンパク質のリン酸化された誘導体であるとおもわれる( Uedaら、J、 Immunol、、 130.878.1983 ) 。ま た、GIFの主な供給源が抗原特異的サプレッサーT細胞(Ts)であることが 、マウスで明らかになった(Jadieuら、J、 Immunol、、 13 3.3266、1984) 。オボアルブミン(OVA)特異的サプレッサーT 細胞ハイブリドーマに関するその後の実験から、抗原(OVA)で刺激した同系 マクロファージでハイブリドーマ細胞を刺激すると、OVAに親和性を有するG IF (抗原結合性GIF)の産生が起こることが示された。しかしながら、同 じハイブリドーマがOVAに親和性を示さないGIF(非特異的GIF)を構成 的に分泌した。非特異的GIFとOVA結合性GIFとの関係に関する研究によ って、抗原結合性GIFは抗原結合性ポリペプチド鎖および非特異的GIFから なることが明らかになった(Jardieuおよびl5hizaka、 Imm une Regulation By Characterized Po1y peptides、 Goldstein他、編、Alan R,Li5s、I nc、、 N、 Y、、 595ページ、1987) 。抗原結合性GIFは他 の研究者によって報告された抗原特異的サプレッサーT細胞因子(TsF)と共 通の抗原決定基を有し、抗原(担体)特異的な様式で抗体応答を抑制することも 明らかになった。さらに、抗原結合性GIFのみならず、他の研究者によって報 告された抗原特異的TsFも、単りローン性抗すポモジュリン(141−87) と結合した免疫吸着剤に結合し、この免疫吸着剤を酸性pHで溶出することによ って回収された。
アレルギー治療における脱感作療法の大きな限界にも関わらず、この技法は選り 抜きの方法であり続けている。結論として、抗原特異的ではあるが、現行の脱感 作療法てみられるような副作用を持たない技法がまさに必要とされている。
免疫応答の抑制は、宿主対移植片(HVG)および移植片対宿主拒絶反応(GV H)を抑えるためにきわめて重要である。不幸にして、HVGやGVHの場合だ けでなく自己免疫疾患の場合にも、免疫応答の抑制には、限られた効果しかなく 、特異的と言うよりはむしろ全身的に作用する毒性の高い薬剤を使用する。この ような療法の深刻な限界は、毒性は低いが特異性の高い免疫抑制剤の必要性を暗 示する。
ヒトにおいて抗原に対する免疫応答を抑制するためのよりよい方法は、抗原に特 異的に結合できる、免疫抑制に有効な量のヒトGIFを投与することであると考 えられる。こうすることによって、Tサプレッサー因子の濃度が特に優位になり 、その結果として抗原に対する免疫応答が減少する。このような結果を達成する ための方法を本発明は提供する。
発明の要約 本発明者は、同一抗原に対する免疫応答を抑制するヒト抗原特異的GIFを概ね 精製した。このヒト抗原特異的GIFを、必要に応じて、その抗原に対するヒト 免疫応答を抑制するための治療に利用することができる。
発明の詳細な説明 本発明は、望ましくない免疫応答に関わる抗原に対して特異性を有する、はぼ純 粋に精製されたヒト抗原特異的GIFに関する。このヒト抗原特異的GIFは、 望ましくない免疫応答を抗原特異的な様式で免疫抑制するために、きわめて有用 である。
本発明に於いては、アレルゲンに特異的に結合可能なヒト抗原特異的GIFが望 ましい。本発明の特に望ましい実施態様に於 ・いて、ミツバチ毒の主要アレル ゲンであるホスホリパーゼA2 (PLA、)のエピトープと結合するヒト抗原 特異的GIFを明らかに示す。この特異性によって、上記の抗原特異的GIFお よび同様の特異性を有する類似の抗原特異的GIFを、P L A 2に対する ヒト免疫応答を抑制するために用いることができる。別の特に望ましい実施態様 に於いて、スギ(Japanese Cedar)花粉のエピトープと結合する ヒト抗原特異的GIFを明らかにする。このGIFをこの抗原に対するヒト免疫 応答を抑制するために利用することができる。
P L A 2に対して抗原特異性を有するGIFの生産に利用される知見を、 当業者は容易に他の抗原に拡大適用することができ、結果として余分な実験を行 なうことなしに他の抗原に対して抗原特異性を有する他のGIF分子を調製し精 製することができる。
結論として、広く新分野を拓くという本発明の特徴によって、自己免疫疾患やア レルギーといった免疫応答が介在する病気を抑えるために使用することができる 、他のアレルゲンに対するヒト抗原特異的GIFの調製が可能となる。はとんど のアレルギーや様々な自己免疫疾患の場合のように、望ましくない免疫応答の抗 原が公知である場合には、様々なヒト抗原特異的GIFの生産は特に容易である 。
本発明のヒトPLA2特異的GIFは、ATCC受託番号HB10473を有す る細胞系統AC5から得られた抗原特異的GIFに由来し、または同一の性質を 有する。本発明のヒトスギ花粉特異的GIFは、細胞系統31E9から得られた 抗原特異的GIFに由来し、または同一の性質を有する。
ハイブリドーマを作成し性質検討する方法ハイブリドーマを作成するために用い られる一般的方法はよく知られている(Kchlerら、E!uropean  J、1mm、、 6: 292.1976)。
簡単に述べると、ミツバチ毒に対してアレルギーであるヒトに由来する末梢血液 単核細胞(PBMC)を化学修飾したPLlの存在下で培養した。非付着細胞を 回収し、次にIL−2およびリボコルチン−1とともに培養した後、リンパ芽球 様細胞系統BUCと融合させた。ハイブリドーマをPLAz特異的ヒトGIFの 産生でスクリーニングした。
より一般的には、本発明はヒト抗原特異的GIFを産生ずる連続的継代ハイブリ ドーマ細胞系を作成するための方法に関するものであり、この方法は以下の段階 を含んでなる:(a)抗原に対して活性化され、IL−2およびホスホリパーゼ A2阻害剤の存在下で培養したヒト抗原感作T細胞を得ること;さらに (b)活性化T細胞を融合によって、融合相手の細胞系統と結合させ、ヒト抗原 特異的GIFを産生ずる能力を有するハイブリドーマを作成すること。
抗原感作T細胞は、末梢血液の単核細胞分画を含むあらゆる試料から得られる。
抗原感作T細胞は、感作に用いられた抗原の存在下で培養することによってさら に活性化され、次にその活性化T細胞をインターロイキン−2(IL−2)およ びホスホリパーゼA2阻害剤の存在下で増殖させる。このような目的に特に有用 なホスホリパーゼA2阻害剤はリポコルチンである。あるいはまた、2−(p− アミルシンナモイル)−アミノ−4−クロロ安息香酸(ONO−RS−082, ONOPharmaceutical Co、 )といった、PLA2阻害活性 を有する合成化合物を使用することができる。
−次抗原がT細胞に対して毒性を示す場合のような特定の条件下では、抗原を化 学修飾することが望ましい。このような修飾に有用な試薬は、塩酸グアニジンお よび臭化シアンを包含するが、当業者は余分な実験をすることなしに容易に同様 の試薬を捜し出すことができる。一般に、抗原の外部構造を破壊しない試薬を用 いることが望ましいが、これはこのような外部構造がサプレッサーT細胞の抗原 のエピトープ認識に重要であると考えられているためである。しかしながら、こ のような問題は例えば多くのアレルゲンのような細胞毒性のない大多数の抗原に とって重要でない。
結論としては、代表的なアレルゲンでは、T細胞を刺激するために天然の分子を 使用することができる。
本発明はヒト抗原特異的GIFを産生ずる抗原特異的ヒトT細胞およびT細胞ハ イブリドーマを作成するための方法に関する。
このようなT細胞およびハイブリドーマは、免疫抑制されるべき免疫応答に関わ る抗原に特異的な反応性を示す。
本発明のヒト抗原特異的GIFと同じ抗原特異性を有するヒト抗原特異的GIF を産生ずるT細胞ハイブリドーマを、対象とするヒト抗原特異的GIFの素反応 パターンを判定する型どおりのスクリーニング技法を用いて単離することができ る。したがって、PLA2に特異的なヒトGIFの場合、あるヒト抗原特異的G IF試料がPLA2に対してアレルギー反応を示す患者に由来する細胞の免疫応 答を抑制するならば、そのヒト抗原特異的GIF試料と本発明のハイブリドーマ によって産生されるP L A 2に特異的なヒトGIFとは同等である。
あるヒト抗原特異的GIFが本発明のヒト抗原特異的GIFの特異性を有してい るかどうかを判定するためのさらに別の方法は、本発明のヒト抗原特異的GIF をそれが通常反応する抗原(例えばハチ毒PLA2 )とともにブレインキュベ ートし、ヒト抗原特異的GIF試料がその抗原と結合する能力を阻害するがどう かを判定することである。もしヒト抗原特異的GIF試料が阻害されたならば、 その試料は、十中へ九、本発明のヒト抗原特異的GIFと同じエピトープ特異性 を有する。
本発明で用いられるように、「エピトープ」という用語は、当然、ヒト抗原特異 的GIFまたは本発明の単クローン性抗体と特異的な相互作用をすることができ る決定基を包含するものとする。エピトープの決定基は通常、化学的に活性な分 子の原子団、例えばアミノ酸または糖側鎖、からなり、特異的な三次元構造上の 特徴、並びに特異的な電荷の特徴を有するのが通例である。
さらに別の態様に於て、本発明はほぼ純粋に精製されたヒト抗原特異的GIFを 調製する方法に関するものであり、それは以下の段階を含んでなる: (a)ヒト抗原特異的GIFを産生ずるようにヒト抗原特異的GIFを産生ずる 能力を有する連続的継代ハイブリドーマ細胞系統を培養すること;および、 (b)培養物からほぼ純粋なヒト抗原特異的GIFを単離すること。
このように使用される連続的継代ハイブリドーマ細胞系統は、上記のように作成 される。さらに、培養時には、予め抗原特異的GIFが結合する抗原、またはC D3やT細胞レセプターに対する抗体で刺激した同系のマクロファージにこのハ イブリドーマ細胞を暴露することによって、ヒト抗原特異的GIFを産生ずるよ うハイブリドーマ細胞系統を刺激することが望ましい。
培養物からヒト抗原特異的GIFを単離し、またはほぼ精製するために様々な技 法を使用することができる。特に有用な技法は、抗原特異的GIFの結合する抗 原を用いたアフィニティー精製であり、例えばこの抗原は固相に結合している。
この技法の応用としては、二段階のアフィニティー吸着段階の利用があり、必要 ならば、ヒト抗原特異的GIFをほぼ精製する。このような過程に於て、はぼ純 粋なヒト抗原特異的GIFを単離する段階は以下を包含する; (i)ヒトGIFと特異的に反応する単クローン性抗体とハイブリドーマ細胞系 統培養物を反応させること;(ii)単クローン性抗体からヒトGIFを溶離す ること;(iii )溶離したGIFを、ヒト抗原特異的GIFが結合する抗原 と反応させること; (iv)抗原からヒト抗原特異的GIFを溶離すること:および (v)ヒト抗原特異的GIFを回収すること。
あるいはまた、二つの吸着段階の順序を逆にするもともでき、その場合、はぼ純 粋なヒト抗原特異的GIFを単離する段階は以下を包含する; (j)ハイブリドーマ細胞系培養物をヒト抗原特異的GIFが結合する抗原と反 応させること; (ii)ヒトGIFを抗原から溶離すること;(iii )溶離したGIFをヒ トGIFと特異的に反応する単クローン性抗体と反応させること; (iv)ヒト抗原特異的GIFを単クローン性抗体から溶離すること;および (v)ヒト抗原特異的GIFを回収すること。
ハイブリドーマ細胞をABCのような無血清培地に適応させることによってヒト 抗原特異的GIFの精製が容易になる。サブクローンを抗−CD3で処理し、続 いてそのハイブリドーマ細胞をProtein Aてコーティングした培養シャ ーレで培養した後、培養上清中の抗原結合GIFを上記のようにイオン交換クロ マトグラフィーによって精製することができる。このような条件のもとで、はぼ 純粋なヒト抗原特異的GIFを単離するための方法は以下の工程を包含する; (i)ハイブリドーマ細胞系培養上清を陰イオン交換体と接触させること; (ii)その交換体からヒトGIFを溶離すること:(iii )溶離したGI Fを、ヒトGIFと特異的に反応する単クローン性抗体と反応させるか、もしく はヒト抗原特異的GIFが結合する抗原と反応させるか、またはその両者と反応 させること; (iv)ヒト抗原特異的GIFを溶離すること:および(v)ヒト抗原特異的G IFを回収すること。
したがって、ヒト抗原特異的GIFを単離するために、例えば上記のように抗原 特異的GIFが結合する抗原を使用し、またはヒトGIFと特異的に反応する抗 体を使用し、またはその両者を使用することによって、イオン交換クロマトグラ フィー精製はアフィニティー精製と組み合わせて用いられて、ヒト抗原特異的G IFを単離する。
望ましい実施態様に於て、DEAE (ジエチルアミノエチル)Sepharo seは、抗原特異的ヒトGIFの精製に利用される交換体である。利用可能な他 のイオン交換体には、はとんどすべての市販の陰イオン交換アガロースおよびセ ルロース、例えばポリ硫酸化アガロース、を包含し、特にQAE (第4級アミ ン)誘導体、ecteola (エビクロロヒドリントリエタノールアミン)、 TEAE(トリエチルアミノエチル)誘導体、およびAE(アミノエチル)セル ロースを包含するがそれらに限定されない。当業者はこれらの様々なイオン交換 体の結合および溶離に関する特異的なパラメーターを知ることができ、または余 分な実験を行なうことなしに容易に確認することができる。
ハイブリドーマ細胞系統培養上清を、約20mM塩類、例えばNaC1で平衡化 した陰イオン交換体に添加すると、GIFのほとんどがカラムを通過し、残りは 約60mMまでの塩濃度によって溶離される。DEAEからの溶離に望ましいN aCI濃度は10 mMTris中約20−約60mMである。
ヒトGIFのアフィニティー精製に特に有用である単クローン性抗体は、細胞系 統388Fによって産生される単クローン性抗体であり、または細胞系統388 F+によって産生される単クローン性抗体と同じ特異性を有する単クローン性抗 体である。
ヒト抗原特異的GIFの治療への利用 「抑制する」という用語は、治療を受けるヒトに於いて望ましくない免疫応答の 有害な影響を減らすことを意味する。「免疫抑制に有効Jという用語は、使用し たヒト抗原特異的GIFの量が、望ましくない免疫応答に起因する疾病または症 状の原因を抑制するのに量的に十分であることを意味する。
本発明のヒト抗原特異的GIFを投与するための用量の範囲は、免疫応答の症状 が一定の抑制を受けるような、望ましい効果を生じるに十分な量である。用量は 、例えば不必要な交差反応、アナフィラキシ−型反応などのような有害な副作用 を引き起こすほど多量であってはならない。一般に用量は、患者の年齢、健康状 態、性別および病気の程度によって変化すると考えられ、当業者はこれを決定す ることができる。医師は、なんらかの治療に逆行する徴候があればその用量を調 整することができる。−日または数日間、−日当り一回または二回以上の投与で 、用量は、約O0OO1mg/k g/投与から約2mg/kg/投与まで変化 し得るが、約0. OO1mg/k g/投与から約0.2mg/kg/投与ま でが望ましい。
本発明のヒト抗原特異的GIFは、注射によって、または長時間のゆっくりとし た潅流によって、非経口的に投与できる。本発明のヒト抗原特異的GIFは、静 脈内、腹腔内、筋肉内、皮下、腔内、または経皮的に投与可能である。
非経口投与の製剤は、滅菌された水性または非水性溶液、懸濁液および乳濁液を 包含する。非水性溶媒の例としては、プロピレングリコール、ポリエチレングリ コール、オリーブ油のような植物油、およびオレイン酸エチルのような注射可能 な有機エステルがある。水性担体は水、含水アルコール溶液、乳濁液、または懸 濁液を包含し、塩類液および緩衝剤を包含する。非経口賦形剤は、食塩水、リン ゲルブドウ糖液、ブドウ糖および食塩、乳酸塩リンゲル液、または不揮発油(f ired oil)を包含する。静脈注射用賦形剤は、流動性栄養補充物、電解 質補充物(例えば、リンゲルブドウ糖液を基本とするもの)などを包含する。例 えば、抗生物質、抗酸化剤、キレート剤、および不活性ガスなどのような、防腐 剤および他の添加物が含まれていてもよい。
また本発明は、本発明のヒト抗原特異的GIFを含んでなる薬剤または医薬組成 物を調製するための方法に関する。このような薬剤は、抗原に対する望ましくな い免疫応答の治療に用いられ、その抗原は本発明のヒト抗原特異的GIFによっ て結合する能力を有する。
本発明はまた、単クローン性抗体およびこのような抗体を産生ずるB細胞ハイブ リドーマに関する。この抗体はヒトGIFに特異的に反応する。
上記のように、ハイブリドーマを作成するための技法は当業者によく知られてい る。簡単に説明すると、本発明のB細胞ハイブリドーマは、アフィニティー精製 したヒトGIFでBALB/Cマウスを免疫し、さらに後に追加免疫することに よって調製された。最終免疫から2週間後に、動物から肺細胞をとり、予め致死 量の放射線照射を行なった同系のB A L B / cマウスに移入した。移 入を受けた同系マウスは、精製ヒトGIFで二回免疫され、最終免疫から二週間 後にその肺細胞を5P210−14AG骨髄腫細胞系統と融合させた。ハイブリ ドーマをヒトGIFに対する単クローン性抗体の生産でスクリーニングした。
対象となる単クローン性抗体の素反応パターンを判定する型どおりのスクリーニ ング技法を用いて、本発明の単クローン性抗体と同じ反応性のある単クローン性 抗体を産生ずるハイブリドーマを単離することができる。したがって、ある単ク ローン性抗体試料がヒトGIFとは反応するがマウスGIFとは反応しないなら ば、その抗体試料と本発明のハイブリドーマが産生ずる抗体とは同等である。
当業者は、抗イデイオタイプ抗体を生成することによって、単クローン性抗体3 88F、または他のすべての本発明の単クローン性抗体と同じ特異性を有する単 クローン性抗体を産生ずる他のハイブリドーマの単離を行なうことができる(H erlynら、5cience、 232.1001986) 、抗−イディオ タイプ抗体は、対象となるハイブリドーマによって生産された単クローン性抗体 上に存在する固有の決定基を認識する抗体である。このような決定基は、抗体の 超可変部に存在する。一定のエピトープに結合するのはこの領域であり、したが って抗体の特異性を担っている。対象とする単クローン性抗体で動物を免疫する ことによって、抗−イディオタイプ抗体を調製することができる。免疫された動 物は、このようなイディオタイプ決定基に対する抗体を生産することによって、 免疫した抗体のイディオタイプ決定基を認識しこれに応答する。
第2の動物によって生産された抗−イディオタイプ抗体は、単一のハイブリドー マによって生産され、第2の動物を免疫するために用いられた単クローン性抗体 に特異的であるので、この抗−イディオタイブ抗体を使用することによって、免 疫するために用いたハイブリドーマの抗体と同一のイディオタイプを持つ他のク ローンを同定することができる。またそれによって本発明の単クローン性抗体の 特異性を有する単クローン性抗体を産生ずる他のハイブリドーマを見いだすため に必要なスクリーニングの総量を少なく腰非常に簡易にすることができる。
二つのハイブリドーマの単クローン性抗体の間でイディオタイプが同一であるこ とは、それら二つの単クローン性抗体が同一のエピトープ決定基を認識するとい う点に関して同一であることを示す。したがって、単クローン性抗体上のエピト ープ決定基に対する抗体を使用することによって、同じエピトープ特異性を有す る単クローン性抗体を発現する他のハイブリドーマを同定することができる。
あるいはまた、本発明の388F、が例えば通常388F+が反応するヒトGI Fといった特定の抗原と結合するのを、単クローン性抗体試料が妨げるかどうか を判定することによってその単クローン性抗体が本発明の388F+ と同じ特 異性を有するかどうかを判定し、余分な実験なしに、その単クローン性抗体を評 価することができる。単クローン性抗体試料が388F、による結合の減少を示 して、388FIと競合するならば、これら二つの単クローン性抗体は同じエピ トープと結合する可能性が高い。
単クローン性抗体が388F+ と同じ特異性を有するかどうかを判定するため のさらに別の方法は、388F、が通常反応する例えばヒトGIFのような抗原 と388F1をプレインキユベートシ、単クローン性抗体試料のその抗原を認識 する能力が阻害されるかどうかを判定することである。もし単クローン性抗体試 料が阻害されるのであれば、たぶん、その試料は本発明の単クローン性抗体と同 じエピトープ特異性を有する。
ある特定の条件のもとでは、診断や治療上の有効性の点から、あるイソタイプの 単クローン性抗体が他のものより望ましいことがある。単クローン性抗体の特定 のイソタイプは、直接、最初の融合から選択することによって、あるいは二次的 に異なるイソタイプの単クローン性抗体を産生ずる族ハイブリドーマからクラス スイッチ変異体を単離する血縁選択法を利用することによって、調製することが できる(Steplewskiら、Proceedings of Natio nalAcademy of 5cience、USA、82. 888653 .1985; 5pira ら、Journalof Immunologic al Methods、 74.307.1984 ’) Oしたがって、本発 明の単クローン性抗体は、ATCCHB10472により産生された単クローン 性抗体388FIと同じ特異性を有するクラススイッチ変異体を包含する。この 細胞系統は、1990年6月4日に先だって、Maryland州Rockvi lleのAmerican Type Cu1ture Co11ection (ATCC)に30年間寄託された。
本発明で使用される「抗体」という用語は、完全な分子だけでなく、例えばFa bおよびF(ab l ) 2といった、エピトープ決定基と結合可能なそのフ ラグメントも包含することとする。
本発明の単クローン性抗体は、本明細書中で言及した様々なタイプのヒトGIF を精製するための免疫アフィニティークロマトグラフィーに使用することもでき る。このような免疫アフィニティークロマトグラフィーが利用可能であるような 一つの方法は、例えば本発明の単クローン性抗体のCN B r −5epha rose−4BまたはTresyl活性化Sepharose(Pharmac ia)への結合を利用することによる。他のタンパク質混合物に由来するヒトG IFを特異的に結合させて、その単離および精製を可能にするために、これらの 固相に結合した単クローン性抗体を用いることができる。当業者に公知の例えば カオトロピック試薬、低p)(または尿素といった技法を用いて、結合したIF N−ガンマをアフィニティークロマトグラフィー基材から溶出することができる 。
以上の開示は、本発明を概括的に記述する。実施例は説明のみを目的として本文 中に提示され、本発明の範囲を限定することを意図しないが、以下の明確な実施 例を参照することによって、より完全な理解を得ることができる。
実施例1 ヒト抗原特異的グリコジル化阻害因子(G I F)を産生ずるハイブリドーマ 細胞系統の調製および精製技法A、抗原 ハチ毒由来の凍結乾燥ホスホリパーゼA2 (PLA2)は、Sigma Ch emical Co、、 St、 Louis、 MOより購入した。変性PL A。
(D−PLA2)および臭化シアン処理PLA、は、Kingら、Arch、  Biochem and Biophys、、 172; 661.1976に よって記載された方法によって調製した。D PLA2を調製するために、5m gのP L A 2を0゜l M Tris HCI緩衝液pH8,6に溶解し 、5mg/mlジチオスレイトール存在下6M塩酸グアニジン中で変性させた。
室温で18時間後、スルフヒドリル基をヨード酢酸を用いてカルボキシメチル化 した。変性タンパク質を0.02M酢酸に対して透析し、使用するまで一40℃ に保った。P L A f内のメチオニン結合を切断するために、1 omgの ハチ毒PLA。
を0.4ml蒸留水に溶解し、100mgCNBrを含有する1、2m1ギ酸を 添加した。室温で2時間後、混合物を水で二倍に希釈し、5peed Vac中 で凍結乾燥した。天然P L A 2をTresyl活性化5epharose  (Pharmacia )に、製造業者の勧める方法にしたがって結合させた 。特に言及しない限り、1mgタンパク質を1m l 5epharoseに結 合させた。
B、抗体 精製ヒトE骨髄腫タンパク質PS1ハイブリドーマH−I DNP−E−26由 来の単クローン性マウスIgE(Liuら、J、Immunol、、 124、 2728.1980)および単りローン性抗−CD3 (OKT3)は既報の論 文に記載されたのと同様に調製した(Carinfら、J、 In+muno1 . Methods、 127; 221.1990 ) 、単りローン性抗− 丁細胞レセプターαβ、WT 31 C(Spits ら、J、Immunol 、、135; 1922、1985)を含有する腹水は、DNAX In5ti tute of Mo1ecular andCeliular Biolog y、 Pa1o Alto、 CAのJ、 Decries博士の厚意により提 供を受けた。ウサギリポモジュリン141 B 9 (Iwataら、J、Im munol、、 132; 1286.1984)に対するマウス単クローン性 抗体は既報の記載と同様に調製した(Askasakiら、J、 Immuno l、、 131; 3172.1986)。マウスIgGに対する特異的に精製 されたヤギ抗体は、抗H(γ)鎖および抗り鎖の両方を含有するが、これはすで に報告されている( Suemuraら、J、 Immunol、、 125;  148゜1980 >。フルオレセイン標識したヤギ抗−マウスIgG抗体は Cappelから購入した。ヒトIgGおよび抗−リポモジュリン抗体(141 B9)をCL ”5epharose 4 Bに結合させた;約5 m gタン パク質を1 m l 5epharoseに結合させた。
C1細胞系 10%ウシ胎児血清、2mML−グルタミン、50μM2−メルカプトエタノー ルおよび抗生物質を添加したRPMII640培地で、RPMI8866リンバ 芽球様細胞を培養した(RPM11640培養基)。マウスT細胞ハイブリドー マ12H5細胞(1wataら、J、Immunol、、 140; 2534 .1988)は、既報の論文(Huffら、Proc、Natl、 Acad、  Sci、 U、S、A、、129; 509. 1982 )に記載された高 濃度グルコースダルベツコ改変イーグル培地(DMEM)中に維持された。ヒト リンパ芽球様細胞系統CEM(BUC)のヒポキサンチングアニンホスホリボシ ルトランスフェラーゼ−欠損変異株は、すでに報告されている(t(uffおよ びl5hizaka、 Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 U、 S、Ao、81; 1514.1984)。
D、細胞培養およびハイブリドーマの構築ミツバチ毒に対してアレルギーを示す 患者から末梢血液を採り、Ficoll−Pague(Pharmacia)で の遠心分離によって、この血液の単核細胞(PBMC)を得た。抗原感作T細胞 を活性化するために、RPM11640培養基に3xlO’有核細胞/mlの濃 度でPBMCを懸濁し、10 u g/ m ] D P LA2またはCNB r処理PLA2の存在下で3日間培養した。非付着細胞を回収し、新培養基に再 呼濁しく2xlO’細胞/ml)、次に3μg/m1組換えヒトリポコルチン1  (BiogenのJ、 Browning博士およびB、 Pepinsky 博士の厚意により提供された)の存在下、6゜ユニット/ml精製IL−2(ク ロマトグラフィーで精製されたヒトIL−2、Electro−nucleon ics、 Silverspring、 MD)とともに4日間培養した。
T細胞ハイブリドーマを構築するために、予めIL−2によって増殖させた1、 2xlO’T細胞を2倍の細胞数のBUC細胞と混合した。混合細胞をペレット 状にし、ポリエチレングリコール(1300−1600MWSSigma )を 用いて融合させた。
細胞融合に関する詳細な方法は、すでに報告された通りである(Huffら、P roc、Natl、Acad、Sci、U、S、A、、81; 1514. 1 984)。
ヒポキサンチン/アミノプテリン/チミジン(HAT)含有DMEMに細胞を再 懸濁し、5xlO’細胞を96ウエルプレートの各ウェルに分注した。完全DM EM中で週2回継代培養してハイブリッドクローンを維持した。T細胞ハイブリ ドーマを刺激するために、8μg/m1OKT3を用いて、0℃で40分間この 細胞を処理し、この抗体処理細胞(1xlO@/ml)を、予めIOμg/ml 抗−MGGでコーティングしたLimbro組織培養ウェル(Flow Lab s、 Mclean、 VA )に分注した。24時間培養後、培養上清を得た 。
E、CD3およびTcRの検出 5%FC3および10 、CZMN a Nsを添加したRPMI I 640 培地中で、8 u g/m l OKT 3または1 : 1000希釈抗−T cRαβ(WT31)含有腹水とともに、ハイブリドーマ細胞(1xlO’/試 料)を、0℃で40分間、インキュベートした。対照として、同じ細胞の一部を 同一濃度のマウスtgc2゜(Becton−Dickinson、 イソタイ プ対照)で処理した。5%FC3含有PBSで細胞を二回洗浄し、次にフルオレ セイン標識した抗−マウスIgGとともに40分間インキュベートした。洗浄後 、細胞に付随する蛍光をBecton−DickinsonのFAC3canを 用いて分析した。
抗−マウスIgGでコーティングされたウシ赤血球を用いたロゼツト形成によっ て、CD3+ハイブリドーマ細胞を同定した。
Wi lhelmらの方法(J、Immunol、 Methods、 90;  89.1986 )によって、この抗体を赤血球に結合させた。簡単に述べる と、0.5mlのウシ赤血球沈渣を塩類液で4回洗浄し、0.75m1の0.5 μg / m I精製抗−MGGに懸濁した;この細胞懸濁液に25μ1CrC Ia (16,5mgCrC1+を5 m l塩類液に溶解する)をゆっくり混 合しながら添加し、得られた細胞懸濁液を30℃で1時間インキュベートした。
抗−MGG結合赤血球を塩類液で4回洗浄し、5m1FC8(約1xlO’赤血 球/m1)に再懸濁した。CD3°細胞を検出するために、5%FC3および8 .czg/m1OKT3を含有する80μIDPBSに106ハイブリドーマ細 胞のペレットを懸濁した。0℃で45分後、細胞を2回洗浄し、80μIDPB S−5%FC8に再懸濁し、抗−M G Gでコーティングされた赤血球および クリスタルバイオレットの懸濁液20μlをこの細胞懸濁液に添加した。この混 合物を200gで5分間遠心分離し、チューブを0℃で2時間インキュベートし た。ペレットを徐々に再懸濁し、顕微鏡下でロゼツト形成した細胞を検査した。
F、CD3+細胞の濃縮 8μg/m1OKT3 (1,5xlO’細胞)で処理したハイブリドーマ細胞 を、抗−MGGが結合した赤血球(約4xlO’赤血球)と混合して、上記の方 法によってロゼツトを形成した。
ペレットを再懸濁し、60%および50%パーコール層からなるパーコール勾配 の上端にのせた。チューブを120ORPM (700g)で20分間、室温で 遠心分離した。ペレット状の細胞を培養基で2回洗浄し、0.83%NH,CI 緩衝液で、0℃1分間、処理することによって、赤血球を溶解させた。細胞をD ME培養基で洗浄し、これに再懸濁し、細胞数を増加させるために培養した。
CD3”細胞のさらなる富化は細胞選別によって行なわれた。
ハイブリドーマ細胞を0KT3で処理し、フルオレセイン標識した抗−MGGで 染色した。FAC3TAR(Becton−Dfckinson)を用いた細胞 選別によって、ポジティブに染色された細胞を選択した。
G、IgE−BFの精製および検出 T細胞ハイブリドーマの培養上清を、DiafloYM 100メンプラン(A micon Corp、、 Lexington、 MA )で濾過し、濾液を YM5メンプランで限外濾過して10倍に濃縮した。既報の方法にしたがって( l5hizakaおよびSandberg、 J、Immunol、、 126 ; 1692゜1981) I gE結合5epharoseを用いてこの濾液 中のIgE−BFを精製した。培養濾液中またはI g E −5epharo seからの酸溶出画分中のIgE−BFの存在は、既述の方法(Kisakiら 、J、 1mmunol、、 138: 3345.1987)にしたがって、 FCεR”Bリンパ芽球様細胞系、RPMI8866細胞とヒトIgEコーティ ングウシ赤血球(E−IgE)とのロゼツト形成の阻害によって評価された。3 00RPM18866細胞のうち、ロゼツト形成細胞(RFC)の割合を二連で 測定し、平均値±SDとして表示した。
12H5細胞によって産生されるげつ歯頚I gE−BFを同じ方法によって検 出したが、ただし指示細胞としてはラットIgEコーティングウシ赤血球を用い 、FcεR” B細胞の供給源としてはNippOrtrOnngyluS b rasiliensisに感染したLewis系ラットの腸間膜リンパ節細胞を 用いた(Yodoiおよびl5hizaka、 J。
Immunol、、124; 1322. 1980 ) 。
H,GIFの検出 T細胞バイブリド−712H5細胞(Iwataら、J、 Immunol、、  140.2534.1988)を用いて、GIFを検出した。ハイブリドーマ 細胞の懸濁液を等量の検査試料と混合し、その細胞懸濁液を10μg/mlマウ スIgEとともに24時間培養した。培養上清をCF30Aメンプランで濾過し 、I gE−BF含有濾液をレンズ豆レクチン5epharose (Yodo i ら、J、rmmunol、、 125; 1436、1980)で分画した 。非結合タンパク質(流出画分)および0゜2Mαメチルマンノシドで溶出され たタンパク質(溶出画分)の両者を、IgE−BFの存在について、ロゼツト阻 害技法で評価した。12H5細胞をマウスIgEとのみ培養したときは、その細 胞によって産生されたすべてのI gE−BFは本質的にレンズ豆レクチン5e pharoseに結合し、αメチルマンノシドで溶出することによって回収され た。したがって、流出/溶出画分のロゼツト阻害パーセントの比は、0.2より 小さい。十分量のGIFがマウスIgEとともにl 2H5細胞の培養に添加さ れた場合には、その細胞によって産生されたIgE−BFの大部分は、レンズ豆 レクチンに対する親和性を欠いており、流出画分に回収された(Iwataおよ びl5hizaka、 J、 Immunol、、 141; 3270.19 88) oしたがって、流出/溶出画分のロゼツト阻害パーセントの比が3゜0 またはそれより高いならば、GIFは(+)として作用した。
1、GIFの分画 ハイブリドーマ由来のGIFがハチ毒PLiに対して親和性を有するかどうかを 判定するために、ハイブリドーマ細胞の培養上清を抗原−結合5epharos eで分画した。ハイブリドーマ細胞を0KT3抗体(8μg/ml)で処理し、 この抗体処理細胞懸濁液または非処理細胞懸濁液(1,5xlO’細胞/m1) のうち8mlを、抗−MGGでコーティングした組織培養フラスコで培養した。
培養上清を4倍に濃縮し、2ml試料を0.4mlIg E −5epharo seに吸着させた。流出画分を0 、 5 m I P L A t−5eph aroseと一晩混合し、免疫吸着剤を小カラムに詰めた。流出画分を回収した 後、カラムをDPBSで洗浄し、1.0mlグリシンHCl緩衝液、pH3,0 で溶出した。既述の方法(Akasakiら、J、Immunol、、 136 ; 3172.1987)によって、抗−リポモジュリ:/ (141B 9  ) 5epharoseで、GIFを部分精製した。
J、ホスホリパーゼ阻害活性の測定 アフィニティー精製GIFをアルカリホスファターゼで既述のように処理した( Uedeら、J、Immunol、、 139; 898.1983 )。
簡単に述べると、1mlの標品をTris−HCl緩衝液、pH8゜2に対して 透析し、■ユニットの不溶性アルカリホスファターゼ(子ウシ腸、Sigma  )と室温で2時間混合した。遠心分離後、上清を0. 1MTris−HCl緩 衝液、pH8,0に対して透析した。
生合成過程で3H−オレイン酸により標識された大腸菌およびブタ膵臓PLA2  (Sigma)を用いて、アルカリホスファターゼ処理試料のホスホリパーゼ A2阻害活性を測定した(ROlhutら、Biochem、 Biophys 、 Res、 Commun、、 117; 878.1983) o詳細な方 法は、Qhnoら(Internat、Immunol、、 1; 425.1 989)に記載されている。簡単に述べると、ブタ膵臓PLAz (1x 10 −5ユニツト)をGIFと混合し、総容量150μIとした。25℃で5分後、 3H標識大腸菌の懸濁液50μI (5000cpm)を添加し、その混合物を 25℃で5分間インキュベートした。50μmの2MHClを添加して反応を止 め、50μlのl OOmg/m1BsAをこの混合物に添加した。この懸濁液 を5500gで1分間遠心分離し、250μl上清中の放射能をシンチレーショ ン分光計で測定した。
K、イオン交換カラムクロマトグラフィー無血清培地中のAC5細胞の培養上清 を、限外濾過によって25から100倍に濃縮した。10,000rpmで20 分間遠心分離した後、上清を蒸留水で8倍に希釈し、TrisでpH8,0に調 整し、ただちにl0mM TrisHC1緩衝液、pH8,0て平衡化したDE AE −3epharose CL −6B (Pharmacia )カラム (3m、 l容)にかけた。流出(通り抜け)画分を回収した後、カラムを4カ ラム容の20mMNaC1含有10 mMTris−HC1緩衝液て洗浄し、洗 液を通り抜は画分に合わせた。4カラム容の50mM、75mM、100mM、 150mM、および200mMNacI含有10 mMTris−HC1緩衝液 、pH8,0でカラムに結合したタンパク質を良好に溶出した。各溶出画分を濃 縮し、ダルベツコのリン酸緩衝塩類液(DPBS)に対して透析した。
L、ゲル濾過 DBP5中の試料1mlを5uperose 12カラム(1,6x50 c  mSPharmacia )にかけ、HP L C(Beckman、 Sys tem Gold)に接続した。流速1ml/分でDPBSによりこのカラムか らタンパク質を溶出し、適当な画分を集めた。ヒトIgE(PSタンパク質、M W: 185,000)、ウシ血清アルブミン(BSASMW: 67.000 ) 、オボアルブミン(MW+43,000)、大豆トリプシンインヒビター( MW:20,100)、およびシトクロームC(MW: 12,500)を用い て、このカラムを分子量で標準化(calibrate) した。IgEを除く すべての標準タンパク質は、S i gmaから購入した。標準タンパク質の保 持時間はそれぞれ41.97,52.08,55.135.62.097、およ び71.67分であった。
M、GIFのアフィニティー精製 完全DME培地中のCL3クローン培養上清を、限外濾過によって5倍に濃縮し 、141 B 9−3epharoseまたは抗−GIFSepharoseカ ラム(5rnt容)を通して一晩再循環処理することによって、上清中のGIF をこの免疫吸着剤カラムに吸着させた(1wataら、J、 Immunol、 、 141: 3270.1988) 、この免疫吸着剤を20カラム容のDP BSで洗浄し、ビーズに結合したタンパク質を0.1MグリシリンCI緩衝液、 pH3,0で溶出することによって回収した。141 B 9−5epharo seを用いた同一の技法によって、231Fl細胞由来のマウスGIFを精製し た。
無タンパク質培地中で培養したAC5細胞培養上清中のGIFを単離するために 、この上清を限外濾過によって50から100倍に濃縮した。D E A E  −5epharoseカラムから得られたこの上清の適当な両分を、5−6m1 にまで濃縮し、4℃で一晩、単りローン性抗GIF抗体と結合したAffige l 10−免疫吸着剤1゜0−1.5mlと混合した。この懸濁液を小カラムに 充填し、免疫吸着剤を40カラム容のDPBSで洗浄した。一部の実験では、免 疫吸着剤を40カラム容のDPBSおよび20カラム容の0゜5MNaC1含有 PBSで洗浄した。0.15MNacl含有0.05MグリシンHCI緩衝液、 pH3,0−3,2、で免疫吸着剤に結合したタンパク質を溶出した。
N、5DS−PAGEによるGIFの検出アフィニティー精製GIFを脱イオン 水中の0.01%SDSに対して透析し、5peed vac (Savant  Instruments、 HicksvilIe、 NY)中で凍結乾燥し た。次に、Laemmli System (Laemmli、 U、 K、、  Nature、 227: 680.1970)を用いて、15%ポリアクリ ルアミドスラブゲル中でのSDSゲル電気泳動によって試料を分析した。ゲルを 固定し、タンパク質バンドを銀染色によって検出した(Ochsら、Elect rophoresis、 2: 304.1981 ) o分子量標準は、Ph armaciaから購入した。
0、ELISAアッセイ 単りローン性抗−GIF抗体を検出するために、5teeleらによって記載さ れた方法(J、 Immunol、、 142: 2213.1989)を多少 変更して用いた。簡単に述べると、0.1M炭酸コーティング緩衝液、pH9, 6で希釈した100μlアフイニテイー精製GIFで1mmulon lプレー ト(Dynatech)を−晩コーティングした。
以下の各操作段階の間に、0.05%Tween20含有リン酸緩衝塩類液(P  B S)で、プレートを3回洗浄した。PBS中の2%BSAで、6−9時間 、プレートをブロックした。次いで、各試験試料の100μlをウェルに添加し 、そのプレートを一晩4℃に保持した。アルカリホスファターゼ結合ヤギ抗−マ ウスIg(Zymed Lab、 So、 San Francisco、 C A)およびアルカリホスファターゼ基’I (Sigma )を用いて、マウス Igのプレートへの結合を検出した。基質添加の30分後に、マイクロプレート リーダーMR5000(Dynatech Lab)において410nmのフィ ルターでELISAシグナルを読み取った。ELISAアッセイでマウスmAb のためのイソタイプ判定キット(Zymed Lab )を使用することによっ て、単クローン性抗体のイソタイプを決定した。
アフィニティー精製GIF標品の画分のGIFを検出するために、ビオチン−ア ビジンシステムおよび増幅法(Stanleyら、J、 Immunol、 M ethods、 83: 89.1985 )を用いて、感度を高めた。
Maxi−3orp フィクロタイタープレート(Nunc、 Copenha gen、 Denmark )を50μmの各画分てコーティングした。37℃ で2時間インキュベートした後、プレートをTween/P B Sで洗浄し、 4°Cて一晩、2%BSAでブロックした。洗浄後、50μmのビオチン結合m Abl 41−89 (200ng/ml)を各ウェルに添加し、そのプレート を37℃で2時間インキュベートした。プレートを洗浄し、50μlの1:15 00希釈ストレプトアビジン−アルカリホスファターゼ複合体(Zymed L ab )を各ウェルに添加した。37°Cて1時間インキュベートした後、ウェ ルに結合したアルカリホスファターゼの量を増幅システムによって測定した(S tanl+J ら、J、Immunol、 Methods、 83: 89.  1985 ) (GIBCO−BRL、 Bethesda、 MD ) 。
E L I S Aシグナルを490nmで測定した。
(本頁以下余白) 実施例2 上記のように、ハチ毒に感受性の患者のPBMCを、lOμg / m l D  P L A 2の存在下で3日間培養し、3μl/m1組換えリポコルチン存 在下で4日間、活性化されたT細胞をIL−2によって増殖させた。次に、T細 胞をBUC細胞と融合させてハイブリドーマを構築した。本実験に於て、4ハイ ブリドーマクローンが得られた。完全DMEMで各ハイブリドーマクローンを培 養し、培養上清をYM100メンプランで濾過した。濾液を10倍に濃縮し、1 2H5細胞を用いてGIFの存在について評価した。表1に示された結果は、4 ハイブリドーマクローンのうち二つが構成的にGIFを分泌することを示す。
(本頁以下余白) 表1 GIF産生ハイブリドーマの選択 CI I O/26(−) ND CI 2 2/33(−) 390±274CI 3 2910(+) 257 ±2537CI 7 2715(+) 303±1726対 照 0/311′  408±15 −−a)各クローンの培養濾液を10倍に濃縮した。−容量の 濾液を、同量の12H5細胞懸濁液に添加し、10μg/mlマウスIgEの存 在下でこの細胞を24時間培養した。縦列の数字は、レンズ豆レクチン5eph aroseからの流出/溶出画分によるロゼツト形成阻害パーセントを表す。I  gE−BF不存在下でのIgE−RFCの割合は244土0.3 (SD)% であった。
b)+285細胞を10μg/mlマウスIgEのみとともに培養し、培養濾液 中のl gE−BFをレンズ豆レクチン5epharoseで分画した。
C)培養濾液を141 B 9−3epharoseで分画し、この免疫吸着剤 からの酸溶出物を、もとの培養上清のI/I OO容となるまで濃縮した。この 試料をアルカリホスファターゼで処理し、脱リン酸化物質の膵臓ホスホリパーゼ A2阻害能を評価した。
ハイブリドーマクローンCLa上のCD3決定基の存在を、フローサイトメトリ ーおよびロゼツト形成技法によって評価した。8μg/mlの単クローン性抗体 0KT3で細胞を処理し、次に、フルオレセイン標識したヤギ抗−マウスIgで 染色した。全細胞の10%足らずが染色された。また0KT3処理細胞のうちわ ずかに6−8%が抗−MGG結合赤血球とロゼツト形成することが明らかになっ た。結論として、実施例1に記載されたロゼツト形成法を用いて、CD3+細胞 は富化された。パーコール層での密度勾配遠心分離法によって、抗−MGG結合 赤血球とロゼツト形成した細胞を、ロゼツト形成しない細胞から分離し、完全D MEM中で培養することによって増殖させた。同様の手順を3回繰り返して、C D3”細胞集団を富化した。最終的な細胞標品を0KT3で処理した後、抗−M GG結合赤血球とともにインキュベートすることによって細胞集団の80−90 %がロゼツトを形成することが明らかになった。フローサイトメトリーにおいて 、細胞の75%が0KT3によって染色された。しかしながら、4代継代して2 週間細胞を培養した結果、約52%までCD3+細胞が減少した(フローサイト メトリーによる測定)場合には、CD34細胞集団を細胞選別によってさらに富 化し、培養によって細胞を増殖させた。細胞選別を2回繰り返した後、安定的に CD3を発現するCL3集団が得られた。0KT3およびWT31(抗−TcR αβ)によるこの細胞集団の蛍光染色は、はぼ100%の細胞がCD3を表現し 、細胞の大部分がTcRαβを表現することを示した。CD3+細胞集団および CD3−細胞集団を培養し、12H5細胞をもちいてGIFの有無について培養 濾液を評価した。CD3”細胞の培養濾液にはGIF活性が検出されたが、CD 3−集団の培養濾液には検出されなかった。この結果は、GIFの起源がCD3 ”細胞であることを示した。
マウスGIFに特有の性質の一つは単りローン性抗−リボモジュリン(141B 9)がこのリンホカインと結合していることであるので、CL3細胞に由来する ヒトGIFが141B9結合5epharoseに吸着されるかとうかを判定す ることとした。CD3”、CL3クローンを培養して、1リツトルの培養上清を 得た。7M100メンプランで濾過した後、濾液を5 m lに濃縮し、1m1 141− B 95epharoseで分画した。流出画分を回収した後、免疫 吸着剤を10カラム容のDPBSで洗浄し、次に5カラム容のグリノン−HCl 緩衝液、pH3,0で溶出した。DPBSに対して透析した後、12H5細胞を 用いて、分画におけるGIF活性の分布を測定した。表2に示す結果は、この培 養濾液中のGIF活性のほとんどすべてが、l 41− B 95epharo seに結合し、酸性pHての溶出によって回収されたことを示す。
(本貫以下余白) 表2 141B9−3epharosebG I F活性Cからの画分 希釈 流出/ 溶出 流 出 1:10 0/31(−) 洗浄 1:10 0/35(−) 溶 出 1:10 4210(+) 1:40 4510(+ ) 1:80 3910(+ ) 培地対照 0/34 a)CL3クローンの培養上清を7M100メンプランで濾過し、濾液を200 倍に濃縮した。濃縮した濾液の5mlを1mlの141 B 9−5ephar oseで分画した。
b)流出画分を回収した後、5カラム容のDPBSで免疫吸着剤を洗浄し、次に 5カラム容のグリシンHCI緩衝液、pH3,0で溶出した。
c)12H5細胞を用いて、表1に記載されたのと同様の方法によって、GIF 活性を評価した。縦列の数字は、レンズ豆レクチン5epharoseからの流 出/溶出画分によるロゼツト形成阻害パーセントを表す。I 1zE−BF不存 在下でのI gE−RFCの割合は、このアッセイでは22.9±0.6 (S D)%であった。(+)はGIFの存在を示す。
以前の実験で、マウスGIFがホスホリパーゼ阻害タンパク質のリン酸化誘導体 であるという証拠が示された( Uedeら、J、1mmuno1.、139:  898.1983 ) 。したがって、CL3クローンの培養濾液中のGIF は、141 B 9−3epharoseを用いて精製された。
他の三クローン、CLI、CL2.およびCL7、の培養濾液を、同様に141  B 9−8epharoseで分画した。この免疫吸着剤からの酸溶出物をア ルカリホスファターゼで処理し、膵臓ホスホリパーゼA2によって生合成過程で 標識された大腸菌からの3H−オレイン酸の放出を阻害する能力を調べた(Ro thutら、Biochem、 Biophys、 Res、 Commun、 、 117: 878.1983) o表1に示す結果は、CL3およびCL7 由来のアフィニティー精製GIFはホスホリパーゼ阻害活性を発揮するが、CL IおよびCL2由来の同一画分はホスホリパーゼA2を阻害しなかったことを示 す。
前の実験で、リポコルチン存在下でIL−2によって増殖させた抗原活性化T細 胞が、ハチ毒PLA!に親和性を示さないGIFを構成的に分泌することが示さ れているが、同じ細胞にCD3が架橋結合することによって、I gE−BFと ともにこの抗原の結合した5epharoseに親和性を有するGIFの産生が 生じた。
このような発見から、CL3クローンが抗原結合GIFおよびIgE−BFを産 生ずるかどうかを判定することとした。細胞を0℃でOK’T3で処理し、この 抗体処理細胞(1,5xlO’細胞/ml)を抗MGGでコーティングしたウェ ルで培養した。対照として、非処理のCL3細胞を抗MGGでコーティングした ウェルで培養した。培養上清をYM100メンプランで濾過し、限外濾過で7倍 に濃縮した。濃縮した培養濾液を1 m I I gE −3epharose に一一吸着させ、非結合タンパク質画分および2ml洗液を合わせた。このI  g E−5epharoseを完全に洗浄し、グリシンHCI緩衝液で溶出した 。RPMI8866細胞をFcεR+細胞の供給源として用いて、I g E− 3epharoseからの溶出画分をIgE−BFの存在について評価した。
(来貢以下余白) 表ユ (%) OKT3 23 3410(+) 2110(+) O/24(−)な し 0  2810 (+) 22/13(+) O/26(−)a)CD3処理または 非処理細胞を抗−MGGでコーティングしたウェルで培養した。
b)30ml培養上清をYMlooで濾過し、濾液を4mlに濃縮した。この試 料を1 、 0 m l I g E−8epharoseに吸着させた。
酸溶出画分を4.0mlに調整し、ロゼツト形成阻害によってIgE−BFにつ いて評価した。I gE−BF不存在下でのIgE−BPの割合は、377±1 .0%であった。
c ) I g E −5epharoseからの流出画分の1.0mlをPL A2−3epharoseで分画した。この流出、洗浄、および酸溶出画分を1 3m1に調整し、12H5細胞を用いてGIF活性について評価した。縦列の数 字はレンズ豆レクチン5epharoseがらの流出/溶出画分によるロゼツト 形成阻害パーセントを表す。IgE−BF不存在下でのIgE−RFC(7)割 合は、21.7+0.6 (SD)06であった。
表3に示した結果は、抗−CD3処理細胞はIgE−BFを産生ずるが、非処理 細胞は検出可能な量のI gE−BFを産生しなかったことを示す。I g E −3epharoseからの流出画分を2倍に濃縮し、1ml試料を0. 25 m1PLA2−5epharoseで分画した。この流出画分、洗浄液、および 溶出画分を1.5mlに調整し、それらの試料をGIF活性について評価した。
表3に示すように、非刺激細胞および抗−CD3処理細胞のどちらに由来するG IFも、P L A 2−8epharoseに結合しなかった。
抗−CD3処理CL3細胞由来のGIFがPLA2と結合しないのは、T細胞の 活性化にD−PLA2を用いたことと関係があると考えられた。この可能性を調 べるために、ハチ毒感受性の患者のPBMCからもっと多くのT細胞ハイブリド ーマを構築した。T細胞ハイブリドーマを構築する手順は上記と全く同様である が、但しD −P L A 2の代わりにCNBr−処理PLA、、10μg/ mlでPBMCを刺激した。この実験の結果として、22のハイブリドーマクロ ーンが得られた。各クローンの培養濾液のGIFアッセイは、22クローンのう ち10個が構成的にGIFを産生ずることを示した(結果は示さない)。7個の GIF分泌クローンを0KT3で処理し、抗−MGGでコーティングしたシャー レでこの抗体処理細胞を培養した。培養濾液を4倍に濃縮し、I g E−5e pharoseに吸着させた。
(来貢以下余白) 表4 抗−CD3−処理ハイブリドーマ細胞“にょる抗原−結合GIFの産生 PLAt−9epharosecにおけるGIF活性クローン 1L胛5 流出  溶出 (%) AC5200/21(−) 3110(+)A F 10 36 1910 ( +) O/21 (−)BA6 8 2910(+) 0/24(−)B E  12 65 0/31 (−) 2510 (+)B F 5 65 0/27  (−) 2010 (+)CB 7 64 0/28 (−) 1710 ( +)CE s 58 0/28 (−) 3510 (+)a)1.2xlO’ 細胞を0KT3で処理した。細胞を8mlの培養基に再懸濁し、抗−MGGでコ ーティングしたフラスコに分注した。培養上清を4倍に濃縮し、I g E − 5epharoseに吸着させた。I g E −5epharoseからの流 出液をさらにP L A 2−3epharoseで分画し、その流出および溶 出画分のGIF活性を測定した。
b ) I gE−3epharoseからの酸溶出画分をI gE−BFの有 無について評価した。I gE−BF不存在下でのI gE−RFCの割合は2 63±0.6 (SD)%であった。
c)12H5細胞を用いてGIF活性を測定した。数字はレンズ豆レクチン5e pharoseからの流出/溶出画分によるロゼツト形成阻害パーセントを表す 。l gE−BF不存在下でのl gE−RFCの割合は、260±0.7 ( SD)%であった。(+)はGIFの存在を示す。
表4に示すように、7クローンのうち6クローンのI g E −3ephar oseからの酸溶出画分は検出可能な量のIgE−BFを含有した。P L A  t−3epharoseでI g E −5epharoseからの流出画分 をさらに分画し、この免疫吸着剤からの流出および溶出画分のGIF活性を測定 した。表4に示す結果は、7クローンのうち5クローンに由来するGIFの大部 分がP L A t −5epharoseに結合し、酸性pHでの溶出により 回収されることを示す。これらのクローンが抗原結合GIFを産生ずるためには CD3の架橋結合が必要であることを確認するために、これらの5クローンを、 抗−CD3で処理せずに、抗−MGGでコーティングしたウェルで培養した。予 想通り、培養上清はI gE−BFを含有せず、上清中のGIFはP L A  2−3epharoseに結合しなかった。
本発明は、ハチ毒P L A 2に対してアレルギー反応を起こす患者のPBM Cに由来するGIF産生T細胞集団の発達を可能にし、このT細胞からGIF産 生ハイブリドーマを確立する技術を提供する。典型的なハイブリドーマはCD3 決定基およびTCRαβを表現し、このことはこれらがT細胞ハイブリドーマで あることを意味する。さらに、ハイブリドーマ上のTcR複合体は機能している と思われる。親T細胞(Cariniら、J、 Immunol、 Metha ds、 127: 221.1990 )およびGIF産生ハイブリドーマ(表 3.4)の大部分はいずれも、CD3の架橋結合によってI gE−BFを産生 じた。また、単クローン性抗体WT31および抗−MGGによってCl3および AC5クローンにTcRαβが架橋結合した結果、I gE−BFが産生された (結果は示さない)。代表的なCD3’ハイブリドーマをさらに調べた結果、C l3.BE12、、Ac5およびCB7クローンのすべてがCD4およびCD8 をともに表現した。ハイブリドーマ構築に用いられたBUC細胞はCD4’ C D8−であるので(J、5tobo博士からの私信)、ハイブリドーマの親T細 胞がCD4およびCD8をともに表現するかどうかは明かでない。
本実験はT細胞ハイブリドーマの一部がその細胞上のCD3の架橋結合によって 抗原(PLA2 )結合GIFを産生ずることを示した。この発見は、代表的な マウスGIF−産生ハイブリドーマが抗原刺激同系マクロファージによる刺激に よって、または細胞上のCD3の架橋結合によって、抗原結合GIFを産生ずる という事実と一致しくIwataおよびl5hizaka、 J、 Immun ol、、 141: 3270. +988. !wata ら、J、Immu nol、、143: 3917. 1989) 、二つの種に由来する抗原結合 GIF間の類似性を示唆した。マウスの系では、ハイブリドーマから得られた抗 原結合GIFはインビボ抗体応答を担体(抗原)−特異的に抑制した。ハイブリ ドーマ由来の抗原結合GIFが抗原結合ポリペプチド鎖と非特異的GIFからな ること(J、ardieuおよびl5hizaka、Immune Regul ationby Characterized Po1ypeptides、  G、 Goldstein他編、Alan R。
Li5s、 New York、 p、595.1987 )およびその抗原結 合鎖はエフェクター型すプレッサーT細胞因子(TseF)と共通の抗原決定基 14−12を共有すること(Iwataら、同上、1989)も明らかになった 。異なる実験から、単りローン性抗すポモジュリン抗体141−B9および抗− 1−J抗体の両方が、GIFのみならず、TseFおよびTSIFの非抗原結合 鎖(1−J+鎖)にも結合することが示されている(Jardieuら、J、l +nmuno1.、138: 1494、1986.5teeleら、J、 I mmunol、、 142: 2213.1989) 、以上の知見を総合する と、抗原結合GIFがTs eFと同一であることが示唆される。代表的なマウ スTsハイブリドーマ71B4の親T細胞は、OVA刺激牌細胞を同一抗原で刺 激し、次にGIFの存在下で抗原活性化T細胞を増殖させることによって得られ た(Iwataおよびl5hizaka、 J、 Immunol、、 141 : 3270.1988) o同じ方策を用いて、本実験ではヒトT細胞ハイブ リドーマの親細胞を得た。実際、ヒトハイブリドーマ由来の非特異的GIFとP  L A *結合GIFはいずれも、以前の研究でマウスTsFsがやはり結合 することが明らかになっている1 41 B 9−3epharoseに結合し た(Steeleら、J、 Immunol、、 142: 2213.198 9) oヒトT細胞ハイブリドーマ由来のPLA2結合GTFがヒト抗原特異的 TseFに相当する可能性がある。しかしながら、抗原結合GIFがマウスTs iFと同等である可能性もまだある。発明者の研究室での最近の実験は、ホスホ リパーゼA2インヒビターの存在下で細胞を前培養した後、抗原(コンアルブミ ン)で刺激された抗原提示細胞で刺激した場合、典型的なマウスヘルパーT細胞 クローンD10.G4.lは抗原結合GIFを産生ずることができることを示し ている(Ohnoら、Internat、Immunol、、 2: 257. 1990)。この抗原結合GIFは単クローン性抗体14−30と結合し、これ は単クローン性抗体14−12よりむしろTsiFに特異的であることも明らか になった(FerguSOnおよびIverson、 J、Immunol、、  136: 2896.1986) o Greenら(J、 Mo1. Ce 1l Immunol、。
3: 95.1987)は、UV照射抗原刺激マクロファージを用いた抗原刺激 によってDIO,G4.1クローンが抗原結合TsFを産生ずること、およびこ の因子が補助分子とともに、エフェクター型抗原特異的Tsの産生を誘導するこ とも報告した。アレルギー患者由来のPBMCはヘルパーT細胞を含有するので 、ヒトハイブリドーマ由来の抗原結合GIFがTseFではな(TstFに相当 する可能性がまだある。
Takeuch iら(J、Immunol、、 141: 3010.198 8)は、KLHで刺激した個体、すなわち大量の同一抗原の注射を繰り返し受け た個体、のPBMCからTseクローンを確立した。また、Modulinら( Nature、 322: 459.1986)は、らい腫らい患者の病変から Tsクローンを確立した。しかしながら、本発明以前には、ヒトTs細胞由来の サプレッサー活性を仲介するエフェクター分子(TsF)は同定されていない。
ヒトGIFとマウスGIFとの類似性は、ヒトT細胞ハイブリドーマ由来のPL A2結合GIFがヒトサプレッサーT細胞に由来するTsFに相当することを示 唆する。抗原結合GIFを産生ずるT細胞ハイブリドーマは、この分子の生化学 的性質を高めるであろう。TsならびにTsF (抗原結合GIF)がIgG抗 体応答よりもインビボIgE抗体応答をより有効に抑制することがマウスでは繰 り返し示されている(Ishizakaら、J、Immunol、、 114:  110.1975 ) 。ヒトT細胞ハイブリドーマ由来のアレルゲン結合G IFが実際にTsFに相当するならば、T細胞因子が親T細胞のドナーのIgE 抗体応答を抑制することは、当然予想される。
日本において、スギ花粉は主要なアレルゲンであり、人口のかなりの部分に季節 性のアレルギー性鼻炎および結膜炎を引き起こす。他の抗原に対する本発明の知 見の一般的な適用可能性を調べるために、抗原特異的GIF産生T細胞およびT 細胞ハイブリドーマを調製するための方法(上記)をスギアレルゲンに対してア レルギー反応を起こす患者の末梢血液単核細胞に適用した。
スギ(Cryptomeria japonica)に含まれる主要なアレルゲ ンは、cryj−1と命名された40kDaの糖タンパク質である(Yasue da ら、J、 AIlergy and C11n、Immunol、、 7 1: 77、 1983 ) o本研究のために、多少の改変を加えた上記方法 によってスギ花粉抽出物からアレルゲンを単離した。簡単に述べると、花粉をエ ーテルで脱脂し、0.125M炭酸水素アンモニウムで3回抽出した。
臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウムによって抽出物中の炭水化物を除去し た。抽出物中のタンパク質を80%飽和硫酸アンモニウムで沈澱させ、その沈澱 を0. 05M Tris−HCI緩衝液、pH7,8に溶解した。このTri s−HCI緩衝液で十分透析した後、タンパク質画分をDEAEセルロースカラ ム(DE −52,Whatman )にかけ、通り抜は画分を得た。この両分 を濃縮し、0.01M酢酸緩衝液、pH5,0に対して透析し、この緩衝液で平 衡化したCMセルロースカラム(CM−52,Whatman )にかけた。
カラムをこの緩衝液で洗浄し、カラムに残留したタンパク質を0.3M塩化ナト リウム含有0.1Mリン酸緩衝液で溶出した。5ephacryl S−200 HRカラムでのゲル濾過によってこの溶出液中のタンパク質をさらに分画し、c ryj−1を含有する主要タンパク質画分を得た。この両分の主なタンパク質は 、5DS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動によって42kDaと測定され、こ のタンパク質のN末端アミノ酸配列はcryj−1と同一であった。このタンパ ク質を、1.5mg/mlゲルの割合で、Affigel 10に結合させた。
合成ホスホリパーゼA2阻害剤、2−(p−アミルシンナモイル)−アミノ−4 −クロロ安息香酸(ONO−R3−082゜ONOPharmaceutica l Co、)を、組換えヒトリポコルチン■の代わりに用いた。以前の実験から 、0NO−R3−82がホスホリパーゼA2の特異的阻害剤であり、マウス牌細 胞培養においてGIF産生細胞の発生を促進することが明らかになっていた(O hnoら、International Immunology、 1: 42 5.1989) 。オボアルブミン感作マウスの肺細胞をオボアルブミンで刺激 し、2μMの0NO−R3−082または3μg/mlの組換えヒトリポコルチ ン■のいずれかの存在下で、IL−2によって抗原活性化T細胞を増殖させたと き、GIFを産生ずる抗原特異的T細胞が生じた。抗原刺激T細胞およびT細胞 ハイブリドーマの構築は、上記とほぼ同様に行なわれたが、ただし抗原として精 製cryj−1を用い、ホスホリパーゼA2阻害剤として0NO−R3−082 を用いた。このようにして、スギ花粉に対してアレルギー反応を起こす患者の末 梢血液から単核細胞を得て、10%ウシ胎児血清(F CS)を含有するRPM 11640培地に懸濁した。I Oμg/m l cryj−1の存在下で、単 核細胞の懸濁液(3xlO’細胞/m1)を3日間培養した。非付着細胞を回収 し、lO%FC3を含有するRPMI培地に再懸濁しく3xlO’細胞/ml) 、60ユニット/mlヒトIL−2および2μMの0NO−R8−082の存在 下で4日間培養した。次に、このようにして増殖させた細胞を回収し、BUC細 胞と融合させてハイブリドーマを構築した。
ハイブリドーマを単りローン性抗−CD3抗体5PB−T3b (Spitsら 、Hibridoma 2: 423.1983)で処理し、細胞上のCD3の 存在を免疫蛍光法によって調べた。CDa+のハイブリドーマだけを限界希釈に よってサブクローニングした。
10%FC3を含有する完全DME培地でCDa+ハイブリドーマクローンを維 持し、l 2H5細胞を使用することによって各クローンの培養上清をGIFの 存在について評価した。−患者に由来するハイブリドーマについて得られた結果 を表5に示す。
3ハイブリドーマ;31E9.3187.および32B4の培養上清中にGIF 活性を検出した。別の2ハイブリドーマ31H6および31H3の上清は、弱い GIF活性を有すると思われる。
こうして得られたGTF産生ハイブリドーマを抗−CD3抗体で処理した後、抗 −マウス免疫グロブリンで処理し、その細胞を24時間培養した。次に、培養上 清をcryj−1結合免疫吸着剤で分画した。この免疫吸着剤からの通り抜は画 分および酸溶出画分に存在するGIF活性を12H5細胞を用いて評価した。そ の結果は表5に含まれるが、31E9細胞由来のGIFはcryj−1−Aff igelに結合し、酸性pHでの溶出で回収されるが、31B7細胞由来のGI Fは抗原結合免疫吸着剤に結合しなかったことを示す。以上の結果は、抗−CD 3て刺激することによって31E9細胞がcryj−1に親和性を有するGIF を産生ずることを示す。
表5 ハ(ブリドーマ %0ゼブト形成阻害’ cr j−1se harose’  中のGIF活性’to−ン(流出/溶出) 非結合 机倉無 0/23 0/2 9 31 H620/13(±) 5/20 (−) 12/10(±)3 1AI  I O/25 (−) NO31E 9 2815 (+) O/22 (− ) 2010 (+)31 H323/12(±)O/34 (−) 38/1 6(±)31 B 7 3215 (+) 2015 (+) 4/24 (− )31F7 0/26(−) NO 32B 4 2210 (+) 22/14(±) 38/22(±)a)この 表中のハイブリドーマは2回の異なる実験から誘導された。
b)刺激を行なわなかったハイブリドーマの培養上清をGIFの存在でスクリー ニングした。12H5細胞の一定量を各ハイブリドーマの培養上溝とともにマウ スIgE存在下でインキュベートした。12H5細胞の培養上清をCF30Aで 濾過してIgEを除去し、濾液をレンズ豆レクチン5epharoseで分画し た。流出および溶出画分におけるIgE−BFをロゼツト形成阻害によって評価 した。縦列の数字はレンズ豆レクチン5epharoseからの流出/溶出画分 によるロゼツト形成阻害パーセントを表す。(+) (−)の表示は、それぞれ GIFの存在および不存在を示す。
C)代表的なハイブリトーマを抗−CD3抗体で処理し、培養上清をCrYj− 1結合Affigelで分画した。通り抜け(非結合)画分および酸溶出(結合 )画分中のGIF活性の存在を12H5細胞を用いて測定した。l 2H5細胞 培養濾液をレンズ豆レクチン5epharoseで分画した。数字はレンズ豆レ クチン5epharoseからの流出/溶出画分によるロゼツト形成阻害パーセ ントを表す。31E9細胞由来のGIFは、cryj−1−Aff igelに 結合し、酸性pHでの溶出によって回収されるか、31B7細胞由来のGIFは cryj−1−Affigelカラムに保持されなかった。
実施例5 ヒトGIFに特異的な単クローン性抗体を産生ずるハイブリドーマ細胞系統の調 製および性質検討 A、ハイブリドーマの構築およびスクリーニング抗−リポモジュリン(141− B 9 ) −8epharoseを用いて、T細胞ハイブリトーマCL3の培 養上清中のヒトGIFを精製した。アフィニティー精製GIFを完全フロインド アジュバントに混合し、2週間間隔で3回この抗原を腹腔内に注入して、BAL B/cマウスを免疫した。最終免疫から2週間後、免疫したマウスの牌細胞を採 り、あらかじめ625Rγ線を照射した同系のBA L B / cマウスに1 xlO’lpl細胞を移入した。移入を受けたマウスは細胞移入後ただちに、お よび2週間後に、不完全フロインドアジュバントに包含される精製GIFで免疫 された。追加免疫から1週間後、その牌細胞をHPRT−欠失B細胞系統5P2 10−14AGと融合させた。支持細胞層としてB A L B / cマクロ ファージとともにHAT培地中でこの細胞を培養した。この培養で得られた10 2個のハイブリドーマクローンはマウス免疫グロブリンの産生によって選択され 、Ig−産生ハイブリドーマはELISAアッセイおよび続いてl 2H5細胞 を用いたバイオアッセイにより抗−GIF抗体産生によって選択された。
EL I SAアッセイにおいて、In+mulon Iプレート(Dynat ech)をアフィニティー精製GIFでコーティングした。対照ウェルにはDP BSを容れた。ウェルを2%BSAでブロックした後、培養上清を各ウェルに分 注味マウスIgのウェルへの結合を、アルカリホスファターゼ結合抗−マウスI g抗体を用いて判定した。表6に示すように、11ハイブリドーマクローンの培 養上清が有意なELISAシグナルを与えた。
(来貢以下余白) 表6 抗−GIF−産生ハイブリドーマ”の選択++41’lF−マ ELISA G  I F 活性C1g クローン 4’J941− シグナル/ 対照1 流出 /溶出熱 010 29/1 (+) 3 3 4 F IgM O,19510,00333/l (+)3 5 5  CIgM 0.38810.012 2810 (+)3 3 8 HIgM  O,31610,0500/29(−)3 1 8 HIgM O,1491 0,0460/31(−)3 8 8 F 、 Igc2. 0.89210. 100 0/28(−)4 7 6 B IgM O,10010,0200/ 20(−)4 8 9 G IgM 0.17410.00 7/15 (?) 4 8 1 F IgM O,46010,0921810(+)3 3 5  CIgM O,20310,0730/27(−)4 1 9 A IgM 0 .54210.15 27/l (+)3 1 2 F IgM O,5331 0,02914/8 (±)培地対照 010 0/31 a)ELISAアッセイで陽性であった培養上清を、CL3クローン由来のGI Fと結合する能力について評価した。
b)BSAコーティングウェルへのハイブリドーマ培養上清中のマウスTgの非 特異的結合と比較した、GIFコーティングウェルへの同上清中のIgの結合。
410mμでの光学濃度。
C)ハイブリドーマの培養上清と精製GIFの混合物をYM100メンプランで 濾過し、濾液のGIF活性を調べた。12H5細胞をマウスIgEとともに、濾 液の存在下で培養した。細胞によって産生されたIgE−BFをレンズ豆レクチ ン5epharoseで分画し、レクチン結合5epharoseからの流出お よび溶出画分におけるI gE−BFをロゼツト形成阻害によって評価した。数 字は流出/溶出画分によるロゼツト形成阻害パーセントを表す。GIFは細胞に よって産生されるI gE−BGの性質を変換する(上欄対下欄)。(+)はG IFの存在を表す。
次に、l 2H5細胞を用いて、11ハイブリドーマクローンの培養上清中の抗 GIFの存在を判定した(Iwataら、J、 1mmuno1.、140:  2534.1988) 。50%飽和硫酸アンモニウム沈澱によって、各クロー ンの培養上清のグロブリン画分を得た。リン酸緩衝塩類液に対して透析した後、 この両分をもとの培養上清の115容量に調整した。141 B 95epha roseを用いて、一定量のアフィニティー精製GIFをCL3クローンから調 製した。この試料の一部を等量の各クローン由来のグロブリン画分と混合腰その 混合物を4°Cで一部インキユベートした。次に、この混合物をYM100メン プランで濾過し濾液中のGIFの存在を調べた。
次に、12H5細胞懸濁液の一定量を等量の濾液と混合し、その細胞懸濁液をI Oμg/mlマウスIgE存在下で24時間培養した。培養上清をCF30Aメ ンプランで濾過してIgEを除去し、濾液中のIgE結合因子をレンズ豆レクチ ン5epharoseで分画した。実験の結果は、表6に包含されるが、338 H,318H,388F、、476Bおよび335Cクローンの培養上清によっ てG’ I Fが除去されることを示しており、このことはこれらのハイブリド ーマが抗−GIFを産生ずることを示す。
B、単りローン性抗−GIFによるヒトGIFの精製GIFに対する単クローン 性抗体を産生ずる6ハイブリド−マクローンの中で、388F+だけがIgG抗 体を産生じた。このハイブリドーマをサブクローニングし、5%FC3を添加し た高グルコースダルベツコ培地で培養した。培養上清を限外濾過て濃縮し、Pr otein A−3epharoseを用いて上清中のIgGを回収した。次に この単クローン性抗体をTresyl活性化5epharoseに結合させて免 疫吸着剤を調製した。この単クローン性抗体が抗−リポモンユリン(141B  9 ) 5epharoseに結合するのと同じ分子に結合することができるか どうかを判定するために、培養上清中のGIFを141 B 95epharo seに吸着させ、酸性pHでの溶出によって回収した。次に、このアフィニティ ー精製GIF標品を抗−GIF (38sF+ )結合5epharoseで分 画した。流出画分を得た後、免疫吸着剤カラムを10カラム容量のダルベツコリ ン酸緩衝塩類液(DPBS)で洗浄し、ついで、グリシンMCI緩衝液、pH3 ,0で溶出した。流出および溶出画分を連続的に希釈して、12H5細胞を用い てGIF活性を測定した。表7に示す結果は、141 B 9−3epharo seからの酸溶出画分のGIFが抗−G I F (388F、 )−3eph aroseと結合し、酸性pHての溶出によって再び回収されることを示す。こ の結果は、抗−リポモジュリンおよび抗−GIFの両方がヒトGIFに結合する ことを示す。
(来貢以下余白) 表ユ 抗−G I F (388F 、)結合5epharose”での部分精製ヒト GIFの分画 388F +−5epharO3e G I F活性5からの画分 希釈 流出 /溶出 流 出 1・lo O/35(−) 1・20 0/29(−) 溶 出 1:20 3910(+ ) 1:40 2610(+ ) 分画せず 1:40 2710(+ )培地対照 O/27 a)CL3クローン培養上清中のGIFを抗−リボモジュリン5epharos eを用いて精製した。アフィニティー精製したGIF (15ml)を0.75 m1の388F、−結合5epharoseで分画した。流出画分を回収した後 、カラムをlOカラム容量のDPBSで洗浄し、次に、3カラム容量のグリシン HC1,pH3,0で溶出した。
b)表4に記載されたのと同様の方法で12H5細胞を用(AてGIF活性を評 価した。縦列の数字はレンズ豆レクチン5epharoseからの流出/溶出画 分によるロゼツト形成阻害/く−セントを表す。
(+)はGIFの存在を示す。
抗−ヒ1−GIFがマウスGIFと結合可能かどうかを判定するために、Tsハ イブリドーマ、231F+細胞由来のマウスGIFを141 B 9−3eph aroseを用いて精製し、精製されたマウスGIFの一部を141 B 9− 3epharoseまたは388 F 1−3epharoseのいずれかによ って分画した。流出画分を得た後、免疫吸着剤を3カラム容量のDPBSで洗浄 し、次に3カラム容量のグリシンMCI緩衝液、pH3,0で溶出した。予想さ れた通り、すべてのGIF活性が141 B 95epharoseに吸着され 、酸性pHでの溶出で回収された。流出画分および洗浄画分のいずれにも、GI F活性は存在しなかった。同じGIF標品を388 F l5epharose で分画した場合、弱いGIF活性が流出画分に検出された。
活性の大部分はDPBSによる洗浄で検出されたが、酸溶出画分は検出可能なG IF活性を含有しなかった。マウスGIFは非常に低い親和性て抗−ヒトGIF と結合し、中性pHでの洗浄によって免疫吸着剤から解離すると思われる。以上 の結果は、単クローン性抗体388F、がヒ1−GIFに特異的であることを示 す。
C,イオン交換クロマトグラフィーによるヒトGIFの精製AC5細胞を限界希 釈によってサブクローニングし、CD3”クローンを得た。次に、この細胞を無 血清ABC培地に順化させた。フローサイトメトリーによって、この培地で培養 したサブクローン上のCD3の表現を確認した。CD3”サブクローンの培養上 清をI O−30倍に濃縮し、その標品を連続的に希釈してGIF活性を測定し た。このような結果に基づいて、サブクローン(AC5−23)を選択したが、 これはこのサブクローンの10倍濃縮上清の1=3希釈物が、12H5細胞をグ リコジル化1gE−BF産生から非グリコジル化1 gE−BF産生へと変換す ることができたためである。
ヒトGIFをイオン交換クロマトグラフィーで精製することができるかどうかを 判定するために研究が行なわれた。ABC培地中のAC5サブクローンの培養上 清を25倍に濃縮した。濃縮された培養上清のうち10m1を、TrisでpH 8,0に調整し、蒸留水で8倍に希釈し、次にD E A E−3epharo seカラムにかけた。
濃度増加するNaClを含有する1 0 mM Tris緩衝液でカラムに結合 したタンパク質を溶出した(実施例1参照)。各画分を10m1に濃縮しGIF 活性を測定した。
(来貢以下余白) 表1 D E A E −8e harose画分におけるGIF活性の分布Tris  HCI+ タンパク質含量 !ii ’A NaCI (mM) ’ 」L「L−−G I F活性11 2 0 65.5 2110 (+)2 50 35.5 20/6 (+)3 7 5 42、5 7/20(−) 4 100 38、5 3/19(−)5 150 41、5 0/21(−) 6 200 42、 OO/20(−)培地対照 0/22(−) a)AC5細胞の濃縮された培養上清を蒸留水で8倍に希釈して、D E A  E−3epharoseカラムにがけた。画分lは20mMNaC1含有10m M Tris−HC1,pH8,0による洗浄と合わせた、通り抜は画分を表す 。濃度増加するNaC1を含有する10mMTris−HClで、カラムを段階 的に溶出した。
b)各両分をa縮した後、全タンパク質を回収した。200mMNc)12H5 細胞を用いてGIF活性を検出した。数字はレンズ豆レクチン5epharos eからの流出/溶出画分によるロゼツト形成阻害パーセントを表す。IgE−B F不存在下でのRFCの割合は、22.6±0.7 (SD)%であった。(+ ) (−)の表示は、GIFの存在および不存在を示す。
表8に示すように、通り抜は画分および50mMNaC1溶出画分にGIF活性 が検出されたが、他の画分には検出されなかった。
最初の二つの画分を連続的に希釈して力価検定することによって、通り抜は画分 が50mM画分より高いGIF活性を有することが明らかになった。
個々の培養上清て繰り返し実験することによって、AC5細胞の培養上清を10 0倍に濃縮し、蒸留水で3倍に希釈した後、カラムを通過させた場合には、培養 上清中のGIFの大部分をDE A E−3epharoseカラムから回収す ることができることを確認した。通り抜は画分および50mMNaC]含有10  mM Tris緩衝液による洗浄液をあわせ、D E A E−3ephar oseにのせた元の試料の容量にまで濃縮した。濃縮された培養上清および通り 抜け(50m M N a CI )画分を連続的に希釈してGIF活性を検定 した結果、両方の試料とも1.30希釈物が、12H5細胞をグリコノル化1  gE−BP産生から非グリコジル化1gE−BF産生へと変換することができる ことが示された。D E A E −3epharoseを通すことによって、 培養上清中のタンパク質の75−80%を除去できることも明らかになった。
GIFの分子量を推定するために、D E A E−3epharoseからの 濃縮された通り抜は画分0.5mlを5uperose−12カラムにかけ、1 m1/分の流速でタンパク質を溶出した。この実験に於て、5mlの両分を集め 、各画分のGIF活性を12H5細胞を用いて測定した。GIF活性は画分9で 検出されたが、これは70から75分の間に回収された。画分6および8も弱い 活性を有するので、画分6.8.9を連続的に希釈してそのGIF活性を測定し た。画分9の1+10希釈でGIFが検出されたが、他の画分のl:2希釈では 検出されなかった。これらの結果は、ヒトGIFの主要な分子種の分子量が、1 1から18KDaの範囲にあることを示唆した。GIF分子の大きさをもっとよ く推定するために、1mlまたは2.5mlの両分を集めた以外は同じ方法で5 uperose〜12でのゲル濾過を繰り返し行なった。3回の異なる実験から 、GIFの大部分が68から72分の間に回収されることが示された。ゲル濾過 による推定によれば、GIFの分子量は12−18KDaであると思われる。
SDS PAGEによってGIFを同定する研究も行なった。
ABC培地でのハイブリドーマ培養上清2リツトルを100倍に濃縮し、D E  A E−8epharoseカラムで分画した。上記の実験に基ついて、濃縮 した上清を脱イオン水で3倍に濃縮し、DEAE−3epharoseを通した 。通り抜は画分を濃縮し、ヒトIgG結合5epharoseに予め吸着させ、 その画分中の(、IFを388F1−結合Affigelてのアフィニティーク ロマトグラフィーによって精製した(実施例1参照)。一部の実験では、免疫吸 着剤からの酸溶出画分をpH8,0に調整し、388F1−結合Affigel でのアフィニティー精製を繰り返し行なった。還元および非還元条件下のSDS  PAGEによってアフィニティー精製(、IF標品の分析を行なった。アフィ ニティー精製試料の主要バンドは、還元条件下で+4KDaの分子量を有し、非 還元条件下では15KDaであった。さらに、67KDaのバンドがたびたび観 察された。アフィニティー精製標品の一部をDPBSに対して透析し、その標品 中のGIF活性を検定した。透析および凍結乾燥に於てGIFの回収率を100 %と仮定すると、5DS−PAGEにかけた試料は1:250のGIF力価を有 するべきである。
14KDaタンパク質とGIFとの関係を判断するために実験を行なった。AC 5クローンの培養上清2リツトル中のGIFをD E A E−3epharo seクロマトグラフイーと、それに続く388F l−Affigelでのアフ ィニティー精製によって、精製した。免疫吸着剤からの酸溶出液をpH8,0に 調整し、限外濾過によって1mlに濃縮し、5uperose 12カラムで分 画した。2.5mlずつの溶出画分をl 2H5細胞を用いて活性測定した。こ の実験に於て、GIF活性の大部分が、67.5から70分の間に溶出された画 分に検出された。その両分中のGIFの存在をビオチン結合mAb141−B9 を用いたELISAによって確認した。
ELI SAシグナルは弱かったが、GIF含有画分のみがELISAシグナル を与えた。GIF含有画分の1mlを凍結乾燥しSDS PAGEで分析した。
その結果は、GIF含有画分中に14KDaペプチドが存在することを確認した 。
材料の寄託 以下の細胞系統を、American Type Cu1ture Co11e ction、 1301 Parklawn Drive、 Rockvill e、 MD、 USA (ATCC)に寄託した:細胞系統 ATCC受託番号  寄託年月日388F、 HB10472 1990年5月31日AC5HB1 0473 1990年5月31日31E9 )(B X 1992年6月2日( まだ利用できない) これらの寄託は、特許手続きの目的のために微生物の寄託の国際承認に関するブ ダペスト条約、およびそれらに基づく規則(ブダペスト条約)の規定にしたがっ て行なわれた。これは、寄託臼から30年間の生育可能な培養の維持を保証する 。ATCCによって、その生物はブダペスト条約の条件のもとて利用可能となる が、この条約は、関連する米国特許の発行に際して、またはあらゆる米国または 外国の特許出願の公衆への開示の際に、培養子孫の永続的かつ無制限の利用可能 性を社会に対して保証し、米国特許法第122条およびそれにしたがう長官規則 にしたがって資格を与えられた米国特許商標局長官によって決定されたものに対 して、その子孫の利用可能性を保証する(特に88600638に関する37C FRa1.14を包含する)。
本出願の譲受人は、その培養寄託物が適当な条件下で培養されたときに死滅また は消失または破壊された場合には、通告に基ついて、ただちに同一培養物の生育 可能な検体と交換することに同意した。寄託された系統の利用可能性は、あらゆ る政府の特許法に基づく権限のもとで付与される権利に違反して本発明を実施す る許可と解釈されるべきでない。
前述の明細書は、当業者に本発明を実施できるようにさせるために十分であると 考えられる。寄託された態様は本発明の一態様の単なる実例として意図され、機 能的に同等であるあらゆる細胞系統が本発明の範囲に含まれるので、本発明は寄 託された細胞系統によって範囲を限定されない。材料の寄託は、本文に含まれる 記述が最良の方法を含めて本発明のあらゆる態様の実施を可能にするには不十分 であることを認めるものではないし、また寄託物の対応する特定の実例に請求の 範囲を限定すると解釈されるべきでない。実際、本文に示し、記述したほかに、 本発明の様々な変更が前述の記載から当業者に明白となるであろうが、そうした 変更は添付の請求の範囲内にある。
フロントページの続き (51) Int、 C1,5識別記号 庁内整理番号A61K 39/395  U 9284−4CCO7K 15106 8318−4HC12N 5/1 0 C12P 21102 C8214−4BGOIN 33153 Q 8310 −2J331577 B 8310−2J //(C12P 21102 C12R1:91) (81)指定回 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IT、LU、MC,NL、SE)、0A(BF 、BJ、CF、CG、CI、CM、GA、GN、ML、MR,SN、TD、TG )、AU、 BB、 BG、 BR,CA、 FI、 HU、JP、 KP。
KR,LK、 MG、 MW、 No、 PL、 RO,RU、 SD、 US I

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ほぼ純粋なヒト抗原特異的グリコシル化阻害因子(GIF)。 2.抗原がアレルゲンである、請求の範囲第1項記載のGIF。 3.抗原が自己免疫抗原である、請求の範囲第1項記載のGIF。 4.アレルゲンが毒である、請求の範囲第2項記載のGIF。 5.毒がミツバチ毒である、請求の範囲第4項記載のGIF。 6.ミツバチ毒アレルゲンがPLA2である、請求の範囲第5項記載のGIF。 7.ATCC受託番号HB10473を有する細胞系統AC5によって産生され たヒト抗原特異的GIFの抗原結合特異性を有する、請求の範囲第6項記載のG IF。 8.ATCC受託番号HB10473を有する細胞系統AC5によって産生され た、請求の範囲第6項記載のGIF。 9.アレルゲンが花粉である、請求の範囲第2項記載のGIF。 10.花粉が樹木の花粉である、請求の範囲第9項記載のGIF。 11.樹木の花粉がスギ花粉である、請求の範囲第10項記載のGIF。 12.ATCC受託番号HBXを有する細胞系統31E9によって産生されたヒ ト抗原特異的GIFの抗原結合特異性を有する、請求の範囲第11項記載のGI F。 13.ATCC受託番号HBXを有する細胞系統31E9によって産生された、 請求の範囲第11項記載のGIF14.ヒト抗原特異的グリコシル化阻害因子( GIF)を産生する能力を有する連続的継代ハイブリドーマ細胞系統。 15.抗原がアレルゲンである、請求の範囲第14項記載のハイブリドーマ。 16.抗原が自己免疫抗原である、請求の範囲第14項記載のハイブリドーマ。 17.アレルゲンが毒である、請求の範囲第15項記載のハイブリドーマ。 18.毒がミツバチ毒である、請求の範囲第17項記載のハイブリドーマ。 19.ミツバチ毒アレルゲンがPLA2である、請求の範囲第18項記載のハイ ブリドーマ。 20.ATCC受託番号HB10473を有する細胞系統AC5である、請求の 範囲第19項記載のハイブリドーマ。 21.アレルゲンが花粉である、請求の範囲第15項記載のハイブリドーマ。 22.花粉が樹木の花粉である、請求の範囲第21項記載のハイブリドーマ。 23.樹木の花粉がスギ花粉である、請求の範囲第22項記載のハイブリドーマ 。 24.ATCC受託番号HBXを有する細胞系統31E9である、請求の範囲第 23項記載のハイブリドーマ。 25.(a)抗原に対して活性化されたヒト抗原感作T細胞を得ること、および (b)融合によって、活性化されたT細胞を融合相手の細胞系統と結合させて、 ヒト抗原特異的GIFを産生する能力を有するハイブリドーマを作成すること、 を含んでなる、ヒト抗原特異的グリコシル化阻害因子(GIF)を産生する能力 を有する連続的継代ハイブリドーマ細胞系統を作成する方法。 26.(i)ヒト抗原感作T細胞を含有する試料を得ること、(ii)T細胞を 感作した抗原の存在下でT細胞を培養することによってT細胞を活性化すること 、および(iii)活性化されたT細胞をIL−2およびホスホリパーゼA2イ ンヒビターの存在下で培養すること によって、抗原に対して活性化された段階(a)のヒト抗原感作T細胞が産生さ れる、請求の範囲第25項記載の方法。 27.ホスホリパーゼA2インヒビターがリポコルチンである、請求の範囲第2 6項記載の方法。 28.T細胞を感作した抗原が化学修飾された、請求の範囲第26項記載の方法 。 29.抗原が塩酸グアニジンで化学修飾された、請求の範囲第28項記載の方法 。 30.抗原が臭化シアンで化学修飾された、請求の範囲第28項記載の方法。 31.ヒト抗原感作T細胞が末梢血液単核細胞画分に由来する、請求の範囲第2 5項記載の方法。 32.融合相手の細胞系統がヒトリンパ芽球様T細胞系統である、請求の範囲第 25項記載の方法。 33.リンパ芽球様細胞系統がBUCである、請求の範囲第32項記載の方法。 34.(a)ヒト抗原特異的GIFを産生するように、ヒト抗原特異的GIFを 産生する能力を有する連続的継代ハイブリドーマ細胞系統を培養すること、およ び (b)培養物からほぼ純粋なヒト抗原特異的GIFを単離すること、 を含んでなる、ほぼ純粋なヒト抗原特異的GIFを調製する方法。 35.連続的継代ハイブリドーマ細胞系統が請求の範囲第25項記載の方法によ って作成される、請求の範囲第34項記載の方法。 36.培養中に、ハイブリドーマ細胞系統を抗原感作同系マクロファージ、また はCD3またはT細胞レセプターに対する抗体に暴露する、請求の範囲第34項 記載の方法。 37.抗原特異的GIFが結合する抗原を利用したアフィニティー精製によって 、ヒト抗原特異的GIFをほぼ精製する、請求の範囲第34項記載の方法。 38.ほぼ純粋なヒト抗原特異的GIFを単離する段階が、(i)ヒトGIFと 特異的に反応する単クローン性抗体とハイブリドーマ細胞系統培養物を反応させ ること、(ii)単クローン性抗体からヒトGIFを溶離すること、(iii) 溶離されたGIFをヒト抗原特異的GIFが結合する抗原と反応させること (iv)抗原からヒト抗原特異的GIFを溶離すること、および(v)ヒト抗原 特異的GIFを回収することを包含する、請求の範囲第34項記載の方法。 39.ほぼ純粋なヒト抗原特異的GIFを単離する段階が、(i)ハイブリドー マ細胞系統培養物をヒト抗原特異的GlFが結合する抗原と反応させること (ii)抗原からヒトGIFを溶離すること、(iii)溶離したGIFをヒト GIFと特異的に反応する単クローン性抗体と反応させること、 (iv)単クローン性抗体からヒト抗原特異的GIFを溶離すること、および (v)ヒト抗原特異的GIFを回収することを包含する、請求の範囲第34項記 載の方法。 40.ほぼ精製されたヒト抗原特異的GIFを単離する段階が、(i)ハイブリ ドーマ細胞系統培養物を陰イオン交換樹脂と接触させること、 (ii)交換体からヒトGIFを溶離すること、(iii)溶離されたGIFを ヒトGIFと特異的に反応する単クローン性抗体またはヒト抗原特異的GIFが 結合する抗原、またはその両者と反応させること (iv)ヒト抗原特異的GIFを溶離すること、および(v)ヒト抗原特異的G IFを回収することを包含する、請求の範囲第34項記載の方法。 41.樹脂に結合した陰イオン交換部分がDEAEである、請求の範囲第40項 記載の方法。 42.約10mMから約100mMまでの塩濃度を利用してヒトGIFを溶離す る、請求の範囲第40項記載の方法。 43.塩がNaClである、請求の範囲第40項記載の方法。 44.ハイブリドーマ細胞系統培養物を約25倍から約1000倍に濃縮し、次 に約3倍から約10倍に希釈した後、陰イオン交換樹脂と接触させる、請求の範 囲第40項記載の方法。 45.単クローン性抗体が、ATCC受託番号HB10472を有する細胞系統 388F1によって産生される単クローン性抗体の特異性を有する、請求の範囲 第38または39項のいずれかに記載の方法。 46.単クローン性抗体がATCC受託番号HB10472を有する細胞系統3 88F1によって産生される、請求の範囲第38または39項のいずれかに記載 の方法。 47.免疫抑制に有効な量のヒトGIFをヒトに投与することを含んでなる、こ こにおいてヒトGIFが抗原に特異的に結合することができる、抗原に対するヒ ト免疫応答を抑制する方法。 48.抗原がアレルゲンである、請求の範囲第47項記載の方法。 49.抗原が自己免疫抗原である、請求の範囲第47項記載の方法。 50.アレルゲンが毒である、請求の範囲第48項記載の方法。 51.毒がミツバチ毒である、請求の範囲第50項記載の方法。 52.ミツバチ毒アレルゲンがPLA2である、請求の範囲第51項記載の方法 。 53.ヒトGIFがATCC受託番号HB10473を有する細胞系統AC5に よって産生されたヒト抗原特異的GIFの抗原結合特異性を有する、請求の範囲 第52項記載の方法。 54.ヒトGIFがATCC受託番号HB10473を有する細胞系統AC5に よって産生されたヒト抗原特異的GIFである、請求の範囲第52項記載の方法 。 55.アレルゲンが花粉である、請求の範囲第48項記載の方法。 56.花粉が樹木の花粉である、請求の範囲第55項記載の方法。 57.樹木の花粉がスギ花粉である、請求の範囲第56項記載の方法。 58.ヒトGIFがATCC受託番号HBXを有する細胞系統31E9によって 産生されたヒト抗原特異的GIFの抗原結合特異性を有する、請求の範囲第57 項記載の方法。 59.ヒトGIFがATCC受託番号HBXを有する細胞系統31E9によって 産生される、請求の範囲第57項記載の方法。 60.投与が非経口的である、請求の範囲第47項記載の方法。 61.非経口投与が皮下、筋肉内、腹腔内、腔内、経皮的、静脈内注入によって 行なわれる、請求の範囲第60項記載の方法。 62.投与が約0.001mg/kg/投与から約2mg/kg/投与の用量で 行なわれる、請求の範囲第47項記載の方法。 63.投与が約0.001mg/kg/投与から約0.2mg/kg/投与の用 量で行なわれる、請求の範囲第47項記載の方法。 64.免疫抑制的な量のほぼ精製されたヒト抗原特異的GIFおよび製剤上不活 性な担体を含んでなる医薬組成物。 65.ほぼ精製されたヒト抗原特異的GIFがATCC受託番号HB10473 を有する細胞系統AC5によって、またはATCC受託番号HBXを有する細胞 系統31E9によって産生されたヒト抗原特異的GIFの抗原結合特異性を有す る、請求の範囲第64項記載の医薬組成物。 66.ほぼ精製されたヒト抗原特異的GIFがATCC受託番号HB10473 を有する細胞系統AC5によって、またはATCC受託番号HBXを有する細胞 系統31E9によって産生される、請求の範囲第64項記載の医薬組成物。 67.ヒトGIFと特異的に反応する単クローン性抗体を分泌する能力を有する 連続的継代ハイブリドーマ細胞系統。 68.ATCC受託番号HB10472を有する細胞系統388F1である、請 求の範囲第67項記載のハイブリドーマ細胞系統。 69.ヒトGIFと特異的に反応する単クローン性抗体。 70.単クローン性抗体が、ATCC受託番号HB10472を有するハイブリ ドーマ細胞系統388F1によって産生される単クローン性抗体の特異性を有す る、請求の範囲第69項記載の単クローン性抗体。 71.単クローン性抗体がATCC受託番号HB10472を有するハイブリド ーマ細胞系統388F1によって産生される、請求の範囲第70項記載の単クロ ーン性抗体。
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