JPH06508343A - マイクロ波加熱炉においてメラミンバインダーで含浸されたミネラルウールの硬化を促進する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 マイクロ波加熱炉においてメラミンバインダーで含浸されたミネラルウールの硬 化を促進する方法 本発明は、メラミンバインダーで含浸されたミネラルウールの硬化を促進する方 法およびマイクロ波加熱炉においてメラミンバインダーに硬化促進剤としてレゾ ルシンを添加して硬化されたミネラルウール製品に関する。

ミネラルウール製品は、それらの固有の安定性を改善するためにバインダーと混 合される。これは、一般に原料に落下軸（ｆａｌｌ　５ｈｉｆｔ）内でバインダ ー溶液または分散液を噴霧し、そして次にそれを乾燥することによって行われる 。バインダーを含有するミネラルウールは、次に所望の形状にされ、場合によっ ては表面研磨をされそして次に硬化される。硬化は、製品を炉に導くことによっ て熱的に実施されつる。エネルギー費とは別に、これはミネラルウールがすぐれ た断熱材であるが故に供給された熱エネルギーが、特に層の厚さが大である場合 には、製品の内部に徐々に、しかも困難を伴ってしか侵入しないので問題である 。従って、少し前から硬化のためにマイクロ波炉を使用することが始められ、そ れはメラミンバインダーで結合されたミネラルウール製品に有用であることが立 証された。

ミネラルウール製品へのマイクロ波の良好な侵入特性は、更に本質的にバインダ ーに影響するような非常に均一な加熱を可能にし、そして同時により速かな硬化 を可能にする。

従来の熱的硬化に比較したマイクロ波加熱炉における硬化の利点にもかかわらず 、この方法は、若干の点においてなお不十分である。マイクロ波は、また層厚の 大なるミネラルウール製品の内部に侵入した場合に問題があり、この方法におい ては、不均一な加熱が生ずる。縁部はずっと早くから多かれ少かれ完全に硬化さ れるが、厚いミネラルウール製品の芯部を十分に硬化せしめるためには、比較的 長い露出時間が必要とされる。

ドイツ特許公告第２７５６８４８号には、メラミンバインダーの攬水性を改善す るためにアルキルレゾルシンを添加することが開示されている。このバインダー は、熱硬化を受ける断熱材料のために使用される。この文献には、硬化を促進す るこの添加物についてはなんら記載されていない。専門家にとっては、また熱的 方法において添加された硬化促進剤は、一般にマイクロ波によっては硬化にその ような効果を与えないことも知られている。

チップボード製造用の通常のガス燃焼乾燥炉においてフェノールおよび尿素を含 有するバインダーの硬化成分としてレゾルシンを使用することもまた従来技術で ある。目的は、チップホードのホルムアルデヒド放出性を改善することである。

従って、硬化を開始せしめるマイクロ波の露出時間を短縮し、そして改善された 温度パターンを達成するためには、特に厚いミネラルウール層においては、メラ ミン結合されたミネラルウールまたはミネラルウール製品を硬化することが望ま しい。更に、増大された生産性およびより低いエネルギー消費のためには、マイ クロ波加熱炉における保持時間を短縮することが望ましい。

この目的は、バインダーにミネラルウールに適用される前に、バインダーを基準 にして１ないし１５重量％の量のジヒドロキシ芳香族化合物、好ましくはレゾル シンを混合するという上記の繋の方法を用いることによって達成される。

ジヒドロキシ芳香族化合物は、特にその置換基が反応に干渉しないジヒドロキシ ベンセンおよび置換ジヒドロキシベンゼン、例えばアルキル置換ベンゼンである 。好ましいジヒドロキシベンゼンは、レゾルシンおよびカテコールてあり、レゾ ルシンが特に好ましく、そして以下の記述において例として使用される。

本発明による方法は、レゾルシンを含有するメラミンバインダーで含浸されたミ ネラルウールまたはミネラルウール製品のマイクロ波炉における硬化を２０％ま で促進する。

レゾルシンをメラミンバインダーに２ないし８重量％、有利には２ないし６重量 ％、特に３ないし５重量％の量で添加するのが有利である。レゾルシンは、ミネ ラルウールに適用する直前に、好ましくはサイジングライン（ｓｉｚｉｎｇ　ｌ ｉ口ｅ）を経て、バインダーに導入されるべきである。その理由は、レゾルシン は、メラミンバインダーと反応してミネラルウールの含浸を損なう不溶性の生成 物を生成することがあるということである。

レゾルシンを含有するバインダーは、通常の方法で、好ましくは落下軸内に噴霧 することによってミネラルウール内に導入される。バインダーの水性溶液または 分散液が特に好適であり、そして環境的に許容されることが立証され、特に、硬 化促進剤を含めて５ないし１０重量％のバインダー含量を有するものか好適であ る。ミネラルウールは、次に残留含水量を、有利にはミネラルウールを基準にし て１ないし２重態％の残留水まて乾燥せしめられる。

使用されるバインダーは、メラミン樹脂、フェノール樹脂および尿素から通常の 方決て生成されたものである。フェノール樹脂成分は、有利には、特に尿素成分 と反応しうるホルムアルデヒド２０重量％までを含有する。バインダーは、通常 の添加剤、例えば、油を、約０．２重量％および結合剤を０．１重量％の量で、 それぞれ分散液を基準にして含有しつる。

特に好ましいバインダーは、メラミン樹脂４重量部、１７重量％のホルムアルデ ヒド含量を存するフェノール樹脂３重量部および尿素３重量部よりなり、そして ５ないし１０％の水性分散液中で処理される。レゾルシンは、このバインダーに 水溶液の形で添加される。

本発明は、またマイクロ波による硬化におけるメラミンバインダーのための硬化 促進剤としてジヒドロキシ芳香族化合物を使用して製造されるという種類のミネ ラルウール製品にも関する。この方法は、特に、加熱管および熱水パイプを包み 込むために使用されるもののような断熱カバーを製造するのに好適である。これ らの断熱カバーは、断熱されるべき対象物上への簡単な取付けを可能にするよう に通常の方法で加工されそして積層されつる。

本発明を以下の例によってより詳細に説明する。

例 メラミン樹脂４重量部、遊離のホルムアルデヒド（Ｒ１１７）を１７重量％の割 合で含有するフェノール樹脂３重量部および尿素３重量部を混合してバインダー （ＭＢ）とし、そして５重量％の水性分散液にした。この分散液にサイジングラ インを介して、バインダーを基準にして３ないし５重量％の硬化剤含量となるよ うな量で５重量％のレゾルシン溶液（Ｒ）を添加した。次にレゾルシンを含有す るバインダー分散液を落下軸内で新たに製造されたガラスウールに直ちに適用し た。

次に、ガラスウールを１ないし２重量％の残留水含量まで乾燥した。それは、３ 週間後においてさえ問題なく断熱カバーへと加工され得た。

上記の方法て含浸されたガラスウールを乾燥後に成形工程、表面研磨にかけ、そ してマイクロ波加熱炉に導いた。硬化促進剤なしに得られた生成物にすべての点 において少なくとも均等な完全に硬化された製品が得られ、しかも硬化時間は、 １０ないし２０％短縮された。

以下の表においては、種々の厚さの断熱層を存するガラスウールて製造されたメ ラミン樹脂で結合された断熱カバーの製造において、バインダーに硬化促進剤を 用いまたは用いない場合の、バンド速度およびサイクル時間が比較されている。

いずれの場合においても、かなりのサイクル時間の短縮またはバンド速度の増加 か認められる。「型」の欄には、パイピング用の硬化された断熱カバーの内径お よび壁厚が記載されている。

バインダー　型　ＶＬ、□、　サイクル時間（ｍ／ｍ１ｎ）　（Ｓ） ＭＢ　４２／３０　１．１４　−−− ＭＢ＋３％　Ｒ４２／３０　１．２５　−−−ＭＢ　２１／２０　１．３６　７ ．４８ＭＢ＋５％　Ｒ２＋／２０　１．６　６．３ＭＢ　２７／２０　１．２１ 　７．９４ＭＢ＋５％　Ｒ２７／２０　１．５１　６．８ＭＢ　２７／２０　１ ．１　８．２６ 〜ＩＢ＋５％　Ｒ２７／２０　１．３１　７．５２ＭＢ　６０１５０　１．０　 ７．８ ＭＢ＋５％　Ｒ６０１５０１，２７，４９ＭＢ＝メラミン樹脂バインダー Ｒ＝レゾルシン（５０％水溶液として添加）国静膿審報牛 フロントページの続き （８１）指定国　ＥＰ（ＡＴ、ＢＥ、ＣＨ，ＤＥ。

ＤＫ、ＥＳ、ＦＲ，ＧＢ、ＧＲ，ＩＥ、ＩＴ、ＬＵ、ＭＣ，ＮＬ、ＰＴ、ＳＥ） 、０Ａ（ＢＦ、ＢＪ、ＣＦ、ＣＧ、　ＣＩ、　ＣＭ、　ＧＡ、　ＧＮ、　ＭＬ、 　ＭＲ，ＮＥ、　ＳＮ。

ＴＤ、　ＴＧ）、　ＡＴ、　ＡＵ、　ＢＢ、　ＢＧ、　ＢＲ，ＣＡ。

ＣＨ，ＤＥ、ＤＫ、ＥＳ、ＦＩ、ＧＢ、ＨＵ、ＪＰ、に

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. １．マイクロ波が加熱炉においてメラミンバインダーで含浸されたミネラルウー ルの硬化を促進する方法において、バインダーをミネラルウールに適用される前 にバインダーを基準にして１ないし１５重量％の量の少なくとも１種のジヒドロ キシ芳香族化合物と混合せしめることを特徴とする上記ミネラルウールの硬化を 促進する方法。
2. ２．バインダーを３ないし５重量％の量のレゾルシンと混合せしめることを特徴 とする請求の範囲第１項記載の方法。
3. ３．ミネラルウールに適用する直前にバインダーにレゾルシンを添加することを 特徴とする請求の範囲第１項または第２項に記載の方法。
4. ４．サイジングライン内においてバインダーにレゾルシンを添加することを特徴 とする請求の範囲第３項に記載の方法。
5. ５．レゾルシンを含有するバインダーを落下軸内においてミネラルファイバーに 適用することを特徴とする請求の範囲第１項〜第４項のうちのいずれかに記載の 方法。
6. ６．レゾルシンを含有するバインダーを水性溶液または分散液中でミネラルファ イバーに適用することを特徴とする請求の範囲第１〜第５項のうちのいずれかに 記載の方法。
7. ７．レゾルシンを含有する水性バインダー溶液または分散液が５ないし１０重量 ％のレゾルシン含有バインダーの含量を有することを特徴とする請求の範囲第６ 項記載の方法。
8. ８．メラミン樹脂、フェノール樹脂および尿素のバインダーを使用することを特 徴とする請求の範囲第１項〜第７項のうちのいずれかに記載の方法。
9. ９．バインダーがメラミン樹脂４重量部、遊離のホルムアルデヒド２０重量％ま でを含有するフェノール樹脂３重量部、および尿素３重量部よりなることを特徴 とする請求の範囲第８項記載の方法。
10. １０．バインダーに通常の添加剤を添加することを特徴とする請求の範囲第１項 〜第９項のうちのいずれかに記載の方法。
11. １１．メラミンバインダーにジヒドロキシ芳香族化合物を添加してそしてマイク ロ波加熱炉において硬化することによって製造されたミネラルウール製品。
12. １２．場合によっては表面研磨されそして／または積層された断熱カバーの形態 の請求の範囲第１１項に記載のミネラルウール製品。