JPH0650828B2 - 等化回路 - Google Patents

等化回路

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JPH0650828B2
JPH0650828B2 JP24359386A JP24359386A JPH0650828B2 JP H0650828 B2 JPH0650828 B2 JP H0650828B2 JP 24359386 A JP24359386 A JP 24359386A JP 24359386 A JP24359386 A JP 24359386A JP H0650828 B2 JPH0650828 B2 JP H0650828B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 本願は、FM変調方式、N値のFSK変調方式、N値P
SK変調方式又はN値のQAM変調方式による通信回線
において搬送波周波数帯で生じる伝送路特性歪を等化す
るため、その歪量と同一又は一定部分数の歪量を被変調
搬送波に別途含ませることにより、その歪を補償する等
化回路を開示したものである。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、等化回路に関し、特に変調された搬送波の伝
送路特性歪を補償する等化回路に関するものである。
FM変調方式、FSK変調方式等を用いた通信回線で
は、高品質な伝送特性が要求される。このため、通信回
線の品質を良好に保つ等化回路が必要となる。
〔従来の技術〕
かかる従来の等化回路が第23図に示されており、変調
回路100で変調された搬送波は伝送路101で歪を発
生するが、その歪を等化回路102で補償(等化)する
ものである。この場合の等化回路102としては、群遅
延等化回路、振幅等化回路がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このような従来の等化回路102では、例えば伝送路1
01のフィルタ等で発生する振幅歪、群遅延歪等は高次
の成分まで含むため、等化段数が増えるとともに歪を発
生するフィルタ等の非線形回路の逆特性を求めることも
極めて難しいという意味で歪等化が充分満足に行えない
という問題点があった。
従って、本発明の目的は、伝送路特性で生じた歪を充分
に補償できる等化回路を実現することである。
〔問題点を解決するための手段〕
第1図は上記の問題点を解決するための本願第1の発明
の等化回路を概略的に示した図で、1は伝送路の特性回
路によって歪を受けた被変調搬送波の2倍波を発生する
2逓倍波発生回路、2は被変調搬送波が受けた歪量と同
一の歪量を発生する歪発生回路、3は2逓倍波発生回路
1の出力信号と歪発生回路2の出力信号とを混合して変
調度を復元し歪を打ち消すミキサー、である。
第2図は上記の問題点を解決するための本願第2の発明
の等化回路を概略的に示した図で、この第2の発明で
は、伝送路の特性回路によって歪を受けた被変調搬送波
の周波数を低減させる周波数変換回路4を加え、この周
波数変換回路4の出力の2倍波を発生する2逓倍波発生
回路1の出力信号と、被変調搬送波が受けた歪量と同一
の歪量を発生する歪発生回路2の出力信号とをミキサー
3で混合して差をとっている。
第3図は上記の問題点を解決するための本願第3の発明
の等化回路を概略的に示した図で、この第3の発明は、
伝送路の特性回路によって歪を受けた被変調搬送波をM
/N分周する分周回路5と、この分周回路5に対し、被
変調搬送波が受けた歪量の(M−N)/Mの歪量を与え
る歪発生回路2と、この歪発生回路2の出力信号と被変
調搬送波とを混合して差をとるミキサー3と、ミキサー
3の出力をM/(M−N)逓倍する逓倍回路6と、で構
成されている。
〔作 用〕
第1の発明を示す第1図において、変調された搬送波は
まず2逓倍波発生回路1で周波数とともに変調度及びそ
の被変調搬送波が伝送路特性で受けた歪量が2逓倍され
る。一方、その被変調搬送波が伝送路で受けた歪量と同
一の歪量発生することができる歪発生回路2に被変調搬
送波を通すことにより2倍の歪量を含むことになる。従
って、これら両回路1及び2の出力信号をミキサー3に
送ることにより両者の差である信号、即ち、変調度が復
元して歪量が打ち消された信号がミキサー3から出力さ
れる。
第2の発明を示す第2図において、変調された搬送波は
周波数変換回路4で低い周波数に変換され、この出力信
号を2逓倍波発生回路1で周波数とともに変調度及び伝
送路特性で受けた歪量を2倍にする。一方、その被変調
搬送波が伝送路特性で受けた歪量と同一の歪量を発生す
ることができる歪発生回路2に被変調搬送波を通すこと
により2倍の歪量を含んだ信号を得る。そして、2逓倍
波発生回路1の出力と歪発生回路2の出力との差をミキ
サー3でとることにより変調度が復元して歪量が打ち消
された信号がミキサー3から出力される。
第3の発明を示す第3図において、変調された搬送波は
分周回路5でM/N分周され、その被変調搬送波が伝送
路特性で受けた歪量の(M−N)/Mの歪量を発生する
ことができる歪発生回路2にその分周信号を通すことに
より2倍の歪量を含んだ信号を得る。この2倍の歪量を
含んだ信号と、伝送路からの被変調搬送波自体と、をミ
キサー3に入力して差をとり、更にM/(M−N)逓倍回
路6を通すことにより変調度が復元され歪量が低減され
た信号を得ることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を説明する。
第4図は、第1図に概念的に示した第1の発明の等化回
路の実施例を示すもので、この等化回路は、変調信号を
入力して搬送波を変調する変調回路100と、変調回路
100の被変調搬送波出力信号を所定の伝送特性で伝送
する伝送路101と、伝送路101からの被変調搬送波
の2倍波を発生する2逓倍波発生回路1と、被変調搬送
波が伝送路特性で受けた歪量と同一の歪量を発生する歪
発生回路2と、この歪発生回路2の出力周波数を低減さ
せるための周波数変換回路7と、この周波数変換回路7
の出力信号と2逓倍波発生回路1の出力信号とを混合し
て変調度を復元し歪を打ち消すミキサー3と、で構成さ
れている。尚、周波数変換回路7は歪発生回路2に含め
て考えることができるが、ミキサー3での同一周波数出
力によるローカルリークを避け、ミキサー3の後に通常
設けられるバンドパスフィルタ(図示せず)で選別し易
くするためのものであり、図示の如く、ミキサー71と
局部発振器72とを含んでいる。
次に、第4図の実施例の動作について、伝送路特性回路
101で生じた歪がどのようにして等化されるかを数式
を用いて説明する。
まず、例えばFM変調信号をAmsinωmt 、 被変調搬送波をsinω0tとすると、変調回路100から
出力される被変調搬送波は、 =sin(ω0t+Amsinωmt) となり、伝送路特性回路101で歪を受けた被変調搬送
波は、 =sin(ω0t+Amsinωmt+g(t)) となる。ただし、g(t) は受けた歪量を表しており、こ
れは伝送路特性回路に用いるフィルタ等の特性を知るこ
とにより予め決定することができる。
ここで被変調搬送波は二手に分かれ、一方は2逓倍波
発生回路1で次の波形になる。
=sin(2ω0t+2Amsinωmt+2g(t)) また、他方は、歪発生回路2で波形になる。
=sin(ω0t+Amsinωmt+g(t)+g′(t)) ただし、g′(t)は歪発生回路2で発生される歪量を表
す。波形は更に周波数変換回路7で、 =cos(ω0t+ω2t+Amsinωmt+g(t)+g′(t)) となる。ただし、局部発振器72はsin ω2tなる信号を
発生するものとする。
これらの波形ととをミキサー3で混合すると、=
×であるから、 =sin(ω0t−ω2t+Amsinωmt+g(t)−g′(t)) となる。
従って、g(t)=g′(t) なる関係の歪発生回路2を用い
ればよいことになる。このとき、ミキサー3の出力
は、 =sin(ω0t−ω2t+Amsinωmt) となる。この場合、周波数変換回路7を特に用いなけれ
ば、ω2は0であり、周波数シフトは行われない。
以上より明らかなように、波形では被変調搬送波の変
調度と歪量が2倍になり、波形では歪量だけが2倍と
なって、波形で変調度が復元されるとともに歪量は打
ち消されることになる。
以上、FM変調信号を例にとり説明を行ったが、本発明
によればPSK等他の変調方式においても同様に等化を
行うことができる。
このような歪発生回路2の一例が第5図に示されてお
り、図中、21は減衰器、22は遅延回路、23はリミ
ッタ、24は遅延回路、である。
減衰器21では、被変調搬送波の振幅を減衰させ、遅延
回路22はFM変調された搬送波のAM成分を発生さ
せ、リミッタ23でAM−PM変換を行って遅延回路2
2で発生されたAM成分を位置回転量に変換して伝送路
の振幅歪成分を等化し、そして、遅延回路24では遅延
回路22で発生した遅延特性を補償して伝送路の群遅延
歪を等化するフラットな遅延特性を与えている。
この歪発生回路は、特に、被変調搬送波がRF帯増幅器
等により歪んだ場合に有効な補償方式である。
遅延回路22、24としては第6図に示すような遅延特
性I及びIIを使用する回路として第7図に示す回路例が
挙げられる。従って、両遅延回路22、24により第8
図に示すような遅延特性が得られる。
また、リミッタとしては、良く知られた第9図に示すよ
うな電圧形のものと、第10図に示すような電流形のも
のを用いればよい。尚、図中、Tr1、Tr2はトラン
ジスタ、R1〜R6は抵抗、D1、D2はダイオード、
である。
更に、AM−PM変換回路として第11図に示す回路を
用いることができる。これは、バッファB1とB2を抵
抗Rで接続し、バッファB2の入力信号vを、バラクタ
ダイオードCを介したバイアス信号VにバッファB2の
入力信号を重畳した信号で位相回転させるもので、伝達
関数H(jω)=1/(1+jωCR)で表され、電圧(V+
v)が変わることによりバラクタダイオードCの容量が
変わり、θ=tan-1ωCRで位相回転する。
また、歪発生回路2としては、第12図に示すものも用
いることができる。この歪発生回路2は、被変調搬送波
が通る伝送路特性回路101において非直線増幅器が多
段に接続されているような場合には、伝送路特性回路1
01で発生する高次歪波信号が基本波信号として扱わ
れ、基本波の歪量として発生されてしまうのを補償する
ため、図示の如く、1次高調波成分の伝送歪特性を発生
する回路TC1、2次高調波成分の伝送歪特性を発生す
る回路TC2、3次高調波成分の伝送歪特性を発生する
回路TC3、…n次高調波成分の伝送歪特性を発生する
回路TCn、というように設け、逓倍器ML2〜MLn
でそれぞれ周波数を逓倍しそれに対応する歪を各伝送歪
特性回路TC1〜TCnで与え、ミキサーMIX2〜M
IXnで1次分前の高調波成分と混合して差をとり基本
波成分に変換した上で、減衰器、増幅器等から成る周知
の選択合成回路SYNで合成信号を発生して高次歪によ
る基本波信号の歪等化を行うものである。
その他、歪発生回路2としては、第13図に示すチェビ
シェフ型バンドパスフィルタ、バタワース型或いはトム
ソン型バンドパスフィルタ等、第14図に示す振幅等化
器と遅延等化器とを組み合わせた回路、並びに第15図
に示すようなトランスバーサルフィルタ型の回路を用い
て遅延・振幅特性を等化してもよい。
また、伝送路特性回路101の遅延歪のみの等化歪を発
生する歪発生回路2として第16図に示す回路が挙げら
れる。図中、31はバッファアンプ、32はミキサー、
33は遅延回路、34はミキサー、35は電圧制御発振
器(VCO)であり、これら一組で一段の遅延回路を構
成し、これがN段直列に設けられる。
各遅延回路は第17図に示すような中心周波数(f1…
fn)を持った対周波数遅延特性を有している。
更に、振幅歪のみを等化するためには、第18図に示す
ように、第16図の遅延回路33の代わりに振幅等化回
路36を用いて振幅特性を可変にする。この場合の各振
幅歪回路の対周波数振幅特性は第19図に示す通りであ
る。
第20図は、本願第2の発明の実施例を示すブロック図
で、第4図に示した第1の発明の実施例と同様にこの等
化回路は、変調回路100で変調信号を入力して搬送波
を変調し、伝送路特性回路101でその被変調搬送波出
力信号を所定の伝送特性で伝送し、被変調搬送波が伝送
路特性回路101の特性で受けた歪量と同一の歪量を発
生する歪発生回路2を通すとともに、被変調搬送波の周
波数を周波数変換回路4で低減させた後、その出力の2
倍波を2逓倍波発生回路1で発生させる。ミキサー3で
は、歪発生回路2の出力信号と2逓倍波発生回路1の出
力信号とを混合して変調度を復元し歪を打ち消す。
周波数変換回路4は、局部発振器41とミキサー42と
で構成することができる。また、2逓倍波発生回路1
は、第21図に示す如く、バンドパスフィルタ2aを用
いることによっても2逓倍波を直接得ることができる。
この第2の発明では、第1の発明と同様に、まず例えば
FM変調信号をAmsinωmt、被変調搬送波をsinω0tとす
ると、変調回路100から出力される被変調搬送波
は、 =sin(ω0t+Amsinωmt) となり、伝送路特性回路101で歪を受けた被変調搬送
波は、 =sin(ω0t+Amsinωmt+g(t)) となる(ただし、g(t) は伝送路で受けた歪量を表
す。) ここで被変調搬送波は二手に分かれ、一方は歪発生回
路2で波形′になる。
′=sin(ω0t+Amsinωmt+g(t)+g′(t)) ただし、g′(t)は歪発生回路2で発生される歪量を示
す。また、他方は周波数変換回路4で、 ′=cos(ω0t+ω2t+Amsinωmt+g(t)) となる。ただし、局部発振器41はsin ω2tなる信号を
発生するものとする。
そして波形′は、2逓倍波発生回路1で次の波形′
になる。
′=cos(2ω0t+2ω2t+2Amsinωmt+2g(t)) これらの波形′と′とをミキサー3で混合すると、
=′×′であるから、 ′=sin(ω0t−ω2t+Amsinωmt+g(t)−g′(t)) となる。
従って、g(t)=g′(t) なる関係の歪発生回路2を用い
ればよいことになる。このとき、ミキサー3の出力′
は、 ′=sin(ω0t−ω2t+Amsinωmt) となって第1の発明と同様の結果が得られる。
この第2の発明では、被変調搬送波の周波数が高い場合
に一旦周波数変換回路4で周波数を低減させているの
で、後の逓倍動作が行い易いという利点がある。
尚、第2の発明においても、歪発生回路2の具体例とし
ては、第1の発明に関して第5図から第19図で説明し
た回路を全く同様に用いることができる。
次に、第3の発明の実施例を第22図について説明す
る。
この第3の発明においても、第4図に示した第1の発明
の実施例と同様にこの等化回路は、変調回路110で変
調信号を入力して搬送波を変調し、伝送路特性回路10
1でその被変調搬送波出力信号を所定の伝送特性で伝送
する。そして一方では、分周回路5で被変調搬送波をM
/N(M<N)分周し、この分周出力に対し、被変調搬
送波が伝送路特性で受けた歪量と同一の歪量を歪発生回
路2が与えるとともに、この歪発生回路2の出力信号を
周波数変換回路7で低い周波数に変換してから、この信
号と被変調搬送波とをミキサー3で混合し、更に、ミキ
サー3の出力を逓倍回路6でN/(N−M)逓倍してい
る。尚、この第3の発明においても、周波数変換回路7
を歪発生回路2に内包させて考えてもよい。
第22図の回路において、第1の発明及び第2の発明と
同様にFM変調信号をAmsinωmt 、 被変調搬送波をsinω0tとすると、変調回路100から
出力される被変調搬送波は、 =sin(ω0t+Amsinωmt) となり、伝送路101で歪を受けた被変調搬送波は、 =sin(ω0t+Amsinωmt+g(t)) となる(ただし、g(t) は伝送路で受けた歪量を表
す)。
ここで被変調搬送波は二手に分かれ、一方はそのまま
ミキサー3に送られる。
他方は、分周回路5で次の波形″になる。
″=sin {(N/M)ω0t+(N/M)Amsinωmt+(N/M)g(t)} そして、歪発生回路2で波形″になる。
″=sin {(N/M)ω0t+(N/M)Amsinωmt+(N/M)g(t)+g′(t)} ただし、g′(t)は歪発生回路2で発生される歪量を表
す。波形″は更に周波数変換回路7で、 ″=cos {(N/M)ω0t−ω2t+(N/M)Amsinωmt+(N/M)g(t)+g′(t)} となる。ただし、局部発振器72はsinω2tとなる信号
を発生するものとする。
これらの波形と″とをミキサー3で混合すると、
=×″であるから、 ″=sin [(1-N/M) ω0t+ω2t+(1-N/M)Amsinωmt+(1-N/M)g(t)−g′(t)] となる。
そして、更に逓倍回路6を通すことにより、 =sin [ω0t+ {M/(M-N)} ω2t+Amsin ωmt+g(t)− {M/(M-N)} g′(t)] となる。
従って、g(t)= {M/(M-N)} g′(t) なる関係の歪発生回
路2を用いれば歪は低減されることとなる。例えば、N
=1、M=2では、g(t)=2g′(t)となり、上述した歪
発生回路2の等化回路段数を伝送路特性回路101のフ
ィルタ等の段数の半分に削減することができることにな
る。尚、この場合も、周波数変換回路7を特に用いなけ
れば、ω2は0であり、周波数シフトは行われない。
上記の第3の発明の実施例の説明において、変調度(Δ
θ)及び歪量(Δδ)にのみ着目して考えると、伝送路
101から出力される被変調搬送波の変調度及び歪量を
それぞれ“1”とすれば、分周回路5の経由した被変調
搬送波の変調度及び歪量はN/Mとなり、歪発生回路2
を経ることにより変調度は変わらないが、歪量はΔδ/
(M/ N)+Δδ′(ただし、Δδ′は歪発生回路2で
発生された歪量)となる。周波数変換回路7を通しても
変調度と歪量には影響がないので、ミキサー3から両入
力信号の差として出力される被変調搬送波の変調度は、
(M−N)/M、歪量はΔδ(M−N)/M−Δδ′と
なる。そしてミキサー3の出力信号を逓倍回路6でM/
(M−N)逓倍することにより変調度は {(M−N)/
M}×{M/(M−N)}=1に復元し、歪量は、
[{(M−N)/M}Δδ−Δδ′]×{M/(M−
N)}=Δδ−Δδ′{M/(M−N)}となり、歪発生
回路2の歪量Δδ′が伝送路101の(M−N)/Mであ
れば、歪が打ち消されることが分かる。
尚、第3の発明においても、歪発生回路2の具体例とし
ては、第1の発明に関して第5図から第19図で説明し
た回路を全く同様に用いることができる。
また、本発明の等化回路は伝送路そのものではない伝送
路特性回路に擬似させた回路を有するので予等化として
送信側に置いてもよく、又は受信側に置いても構わな
い。
〔発明の効果〕
以上のように、本願の等化回路によれば、第1の発明で
は、被変調搬送波の2倍波をつくるとともに伝送路の歪
と同一の歪量を発生させ、これらの信号の差をとること
により変調度を復元し歪量を打ち消したので、伝送路の
複雑な逆特性を有する等化回路によらずに予め分かって
いる伝送路の歪量を求めておくことにより伝送路特性回
路と同一の素子を用いるだけで等化回路を構成できる。
また、第2の発明では、2倍波をつくる時に周波数を一
旦下げてから行うようにしたのでかかる場合においてや
はり回路構成が簡易なものとなる。
更に第3の発明では、やはり被変調搬送波の周波数が高
い場合に、一旦分周してから伝送路の歪量のM/(M−
N)の歪量を発生させるだけでよいので、歪発生回路の
構成が非常に簡単になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願第1の発明に係る等化回路の原理ブロック
図、 第2図は本願第2の発明に係る等化回路の原理ブロック
図、 第3図は本願第3の発明に係る等化回路の原理ブロック
図、 第4図は第1図に示された第1の発明の等化回路の一実
施例を示すブロック図、 第5図は本願発明に用いられる歪発生回路の一実施例を
示すブロック図、 第6図は第5図に示す遅延回路の遅延特性を示すグラフ
図、 第7図は第5図に示す遅延回路の一実施例を示す回路
図、 第8図は第5図の2つの遅延回路による合成遅延特性を
示すグラフ図、 第9図は第5図に示すリミッタの電圧型回路を示す図、 第10図は第5図に示すリミッタの電流型回路を示す
図、 第11図は第5図に示すリミッタのAM−PM変換動作
を行う回路を示した図、 第12図は本願発明に用いられる歪発生回路の別の実施
例を示すブロック図、 第13図は本願発明に用いられる歪発生回路の更に別の
実施例を示すブロック図、 第14図は本願発明に用いられる歪発生回路の更に別の
実施例を示すブロック図、 第15図は本願発明に用いられる歪発生回路の更に別の
実施例を示すブロック図、 第16図は本願発明に用いられる歪発生回路の更に別の
実施例を示すブロック図、 第17図は第16図に示された遅延回路の遅延特性を示
すグラフ図、 第18図は本願発明に用いられる歪発生回路の更に別の
実施例を示すブロック図、 第19図は第18図に示された振幅歪回路の振幅特性を
示すグラフ図、 第20図は第2図に示された第2の発明の等化回路の一
実施例を示すブロック図、 第21図は第2図に示された第2の発明の等化回路の別
の実施例を示すブロック図、 第22図は第3図に示された第3の発明の等化回路の一
実施例を示すブロック図、 第23図は従来の等化回路系統を示すブロック図、であ
る。 第1図乃至第5図において、 1は2逓倍波発生回路、 2は歪発生回路、 3はミキサー、 4、7は周波数変換回路、 5は分周回路、 6は逓倍回路、 21は減衰器、 22、24は遅延回路、 23はリミッタ、である。 尚、図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伝送路の特性回路によって歪を受けた被変
    調搬送波の2倍波を発生する2逓倍波発生回路(1)
    と、 前記受けた歪量と同一の歪量を発生する歪発生回路
    (2)と、 前記2逓倍波発生回路(1)の出力信号と前記歪発生回
    路(2)の出力信号とを混合して差をとるミキサー
    (3)と、 を備えたことを特徴とする等化回路。
  2. 【請求項2】前記歪発生回路(2)が、前記ミキサー
    (3)での入力信号が出力信号への干渉を無くすための
    周波数変換回路(7)を含んでいる特許請求の範囲第1
    項記載の等化回路。
  3. 【請求項3】前記歪発生回路(2)が、減衰器(21)
    と、AM成分を発生する第1の遅延回路(22)と、AM
    −PM変換を行って伝送路の特性回路の振幅歪成分に等
    化させるリミッタ(23)と、第1の遅延回路(22)で発
    生した遅延特性を補償して伝送路の特性回路群遅延歪を
    等化するフラットな遅延特性を与える第2の遅延回路
    (24)と、で構成されている特許請求の範囲第1項記載
    の等化回路。
  4. 【請求項4】前記歪発生回路(2)が、N次の高調波成
    分による歪を等化するものである特許請求の範囲第1項
    記載の等化回路。
  5. 【請求項5】伝送路の特性回路によって歪を受けた被変
    調搬送波の周波数を低減させる周波数変換回路(4)
    と、 前記周波数変換回路(4)の出力の2倍波を発生する2
    逓倍波発生回路(1)と、 前記受けた歪量と同一の歪量を発生する歪発生回路
    (2)と、 前記2逓倍波発生回路(1)の出力信号と前記歪発生回
    路(2)の出力信号とを混合して差をとるミキサー
    (3)と、 を備えたことを特徴とする等化回路。
  6. 【請求項6】前記2逓倍波発生回路(1)に、バンドパ
    スフィルタ(2a)を用いた特許請求の範囲第5項に記
    載の等化回路。
  7. 【請求項7】前記2逓倍波発生回路(1)に、逓倍器を
    用いた特許請求の範囲第5項に記載の等化回路。
  8. 【請求項8】前記歪発生回路(2)が、減衰器(21)
    と、AM成分を発生する第1の遅延回路(22)と、AM
    −PM変換を行うリミッタ(23)と、第1の遅延回路
    (22)で発生した遅延特性を補償する第2の遅延回路
    (24)と、で構成されている特許請求の範囲第5項記載
    の等化回路。
  9. 【請求項9】前記歪発生回路(2)が、N次の高調波成
    分による歪を等化するものである特許請求の範囲第5項
    記載の等化回路。
  10. 【請求項10】伝送路の特性回路によって歪を受けた被
    変調搬送波をM/N分周する分周回路(5)と、 前記受けた歪量の(M−N)/Mの歪量を前記分周回路
    (5)の出力に与える歪発生回路(2)と、 該歪発生回路(2)の出力信号と前記被変調搬送波とを
    混合するミキサー(3)と、 前記ミキサー(3)の出力をM/(M−N)逓倍する逓
    倍回路(6)と、 を備えたことを特徴とする等化回路。
  11. 【請求項11】前記歪発生回路(2)が、減衰器(21)
    と、AM成分を発生する第1の遅延回路(22)と、AM
    −PM変換を行うリミッタ(23)と、第1の遅延回路
    (22)で発生した遅延特性を補償する第2の遅延回路
    (24)と、で構成されている特許請求の範囲第10項記載
    の等化回路。
  12. 【請求項12】前記歪発生回路(2)が、N次の高調波
    成分による歪を等化するものである特許請求の範囲第10
    項記載の等化回路。
  13. 【請求項13】前記歪発生回路(2)が、前記ミキサー
    (3)での入力信号が出力信号への干渉を無くすための
    周波数変換回路(7)を含んでいる特許請求の範囲第10
    項記載の等化回路。
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