JPH06508236A - 貴金属の接触プレートを有する接触ピン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 貴金属の接触プレートを有する接触ピン背景技術 本発明は、請求項１の前段部に記載したような９強い電流を接続・遮断するため の、貴金属殊に銅から成る接触プレートを有している特に鋼から成る接触ピンに 関する。

ドイツ連邦共和国特許第１９２８９５７号によつて既に公知であるこのような接 触ピンにおいては９貴金属から作られた接触プレートは裏面に鈍角の円すい形の 凹所を有しており、この凹所が接触ピンの端面中央に突設された相応する円すい 部にかぶせられ、軸方向の力を作用させることによって、接触プレートの材料が 、接触ピンの鈍角の円すい部上に、かつ１円すい部を取り囲んでいるアンダカッ ト部内に、押し付けられる。したがってこの場合、接触ピンと接触プレートとの 導電性結合はこれら両方の部分の係合によって行われている。この場合接触プレ ートはリベット頭部のように変形せしめられ、その外面は、始動リレーなどに必 要な１強い電流を接続・遮断するための接触面を形成する。

更に、接触プレートを硬ろう付けによって接触ピンの端面に固定することが公知 である。

接触プレートを硬ろう付げによって固定する場合には、接触ピンを必要な強度に 戻すために、後からかなり高価な熱処理をしなければならないという欠点があり 、また係合によって固定する場合には固定部の接触抵抗がかなり大きくなり、し かもこの接触抵抗は時間の経過につれて、大きな温度変化及び接触プレートの一 方向での負荷によって、更に大きくなる。

本発明の目的は、安価にかつ付加的な後処理を行うことなしに、接触ピンと接触 プレートとを電気的かつ機械的に確実に結合することである。

発明の効果 請求項１の特徴を具備した本発明による接触ピンは、接触プレートと接触ビン本 体との間の接触抵抗が極めて小さくかつ均一であり、接続される電流によって危 険な程度に加熱されることはない。なぜなら溶接箇所においてほとんど円すい面 全体にわたって、互いに結合される材料が緊密に拡散するからである。別の利点 は、抵抗溶接の際に溶接電極の押し付は力によって接触プレートの円すい形の凹 所の材料が接触ピンの円すい部のぎざぎざに押し付けられ、もともと簡単には溶 接することのできない鋼と銅とが良好に冶金結合されることである。更に、接触 ピンの円すい部の表面に、亜鉛メッキしかつクロム酸塩で処理するか、あるいは すずメッキすることによって、金属保護層を設けておくことも、良好な冶金結合 に役立つ。

請求項２以下に記載した手段によって、請求項１の特徴を更に有利に展開させる ことができる。円すい部のぎざぎざを、環状に並んで円すい部の円すい面から突 出している半径方向の多数のリブによって形成すると特に有利である。またこれ らのリブが円すい部の円すい面を取り囲んでいる平らな環状面のところまで延び ているようにすると、銅と鋼との特に緊密な結合が生ぜしめられる。またリブは 台形の横断面にするのがよい。更に円すい部の円すい面の上部範囲は滑らかにし ておくのがよい。モしてリブはこの滑らかな上部範囲から、最初は互いに接して 、放射状に円すい面の外方に向かって延びる。

接触ビン及び接触プレートは１その都度のスイッチ若しくはリレーの構造に応じ て２種々の構造にすることができる。自動車の始動装置の押し込み型リレーの場 合には、接触プレートをねじボルトとして構成された接触ピンの端部に直接に固 定することができる。しかし、接触ピンの板形の頭部の端面に接触プレートを固 定することもできる。更に場合によっては、接触ピンの頭部の端面に形成した凹 所内に、鈍角の円すい部を設けておくのがよいこともある。

図面 本発明の実施例は図面に示されており、以下において詳細に説明する。図１は円 すい形の凹所を有する接触プレート並びに接触ピンの円すい形の端部を拡大して 示した図であり１図２は図１の接触ピンの円すい形の端面を示した図であり１図 ３は円すい部の円すい面から突出しているリブの拡大横断面図であり１図４は接 触プレートを固定された接触ピンを示した図であり、図５は接触ピンの板形の頭 部に接触プレートが固定されている別の実施例を示した図であり２図６は接触ピ ンの凹所内に接触プレートが固定されている更に別の実施例を示した図であり１ 図７は六角形の頭部を有する接触ピンの横断面図である。

実施例の説明 図１〜図４に示した第１実施例において、始動電流を接続・遮断する始動リレー の接続ビン１０はその端面に接触プレート１１を固定される。図１は銅から成る 接触プレート１１を拡大して示しており、この接触プレート１１は六角形の横断 面を有しており、接触プレート１１の上部の接触面１２は傾斜していて、内方に 向かってわずかに湾曲している。接触プレート１１は、破断して示したように、 裏面に鈍角の滑らかな円すい形凹所１３を有している。ねじ山１４を有する接触 ピン１０は鋼から成り、その端面に９円すい形凹所１３に相応する鈍角の円すい 部１５を有している。円すい部１５はその外方の環状範囲にぎざぎざ１６を有し ている。図２に示すように、ぎざぎざ１６は互いに並んでいる半径方向のリブ１ ７から成り、これらのリブ１７は円すい部１５の表面から突出している。図３に 示すように、リブ１７は横断面が台形であり、接触プレート１１に向かって先細 になっている。リブ１７の相互間隔は円すい部１５の外方に向かって大きくなっ ており、接触プレート１１と接触ピン１０とを抵抗溶接１９によって結合する場 合に、リブ１７によって押しのけられた銅は、リブ１７の相互間隔が大きい範囲 に逃げることができる。リブ１７は、接触ピン１０の端面の１円すい部１５を取 り囲んでいる平らな環状面１８のところまで延びている。円すい部１５の少なく とも上部１／３の頂部１５ａは滑らかであり、リブ１７はこの頂部１５ａから、 最初は互いに接して、外方に向かって放射状に延びている。図２に示した接触ピ ン１０の端面は金属の保護被覆を有している。すなわち、この端面はすずメッキ された表面あるいは亜鉛メッキされクロム酸塩で処理された表面を有している。

この表面に接触プレート１１の円すい形凹所１３がかぶせられて、溶接電極によ って接触ピン１０の円すい部１５に押し付けられ、これによって円すい形凹所１ ３の材料がぎざぎざ１６に押し付けられて１円すい形凹所１３が抵抗溶接１９に よって円すい部１５に固定される。

図５は別の実施例の接触ピン２０を示し、この場合半径方向のリブを有する鈍角 の円すい部１５は、接触ピン２０の板形の頭部２１の端面に配置されている。

この円すい部１５に、裏面に円すい形凹所１３を有する接触プレート２２が溶接 されて固定される。円すい部１５及び接触プレート２２の円すい形凹所１３の構 成は図１〜図４に示した第１実施例の構成と同じである。

図６に示した更に別の実施例においては、接触ピン３０の円すい部は接触ピン３ ０の頭部３２の端面に形成された凹所３１内に配置されている。接触プレート３ ３はやはり裏面に、接触ピン３０の円すい部に相応する円すい形凹所１３を有し ている。接触プレート３３の接触面は、抵抗溶接をした後に、接触圧力を大きく するために線接触又は点接触が行われるように、揺動成形工具によって加工され ている。接触ビン２０若しくは３０の頭部は円形に構成しておくことができ。

あるいは図７に接触ピン３０の頭部３２について示したように、六角形に構成し ておくことができる。

フロントページの続き （７２）発明者　マオホ、フリッツ ドイツ連邦共和国　Ｄ−７１４３ファイヒンゲン／エンツ　アム　ヴオルフスベ ルク（７２）発明者　ベーグナー、カールハインツドイツ連邦共和国　Ｄ　−７ ３０３ノイハウゼン／フィルダー　ヴアイルガルテンシュトラーセ　８

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. １．強い電流を接続・遮断するための，貴金属の接触プレートを有している接触 ピンであって，接触ピンと接触プレートとの間の導電性の緊密な結合部が，接触 ピンの端面に形成された金属の保護被覆を有する鈍角の円すい部と，接触プレー トの，接触ピンの円すい部に向いた裏面に形成された同じように鈍角の円すい形 凹所とから成っている形式のものにおいて，接触ピン（１０；２０；３０）の円 すい部（１５）が少なくとも外方の環状範囲（１５ｂ）にぎざぎざ（１６）を有 しており，接触プレート（１１；２２；３３）の円すい形凹所（１３）の材料が ぎざぎざ（１６）に押し付けられて，抵抗溶接（１９）によって円すい形凹所（ １３）が接触ピン（１０；２０；３０）の円すい部（１５）に固定されているこ とを特徴とする貴金属の接触プレートを有する接触ピン。
2. ２．ぎざぎざ（１６）が，円すい部（１５）の表面から突出し環状に並べて配置 されている半径方向の多数のリブ（１７）によって構成されている請求項１記載 の接触ピン。
3. ３．リブ（１７）が，円すい部（１５）を取り囲んで接触ピン（１０；２０；３ ０）の端面に形成されている平らな環状面（１８）のところまで延びている請求 項２記載の接触ピン。
4. ４．リブ（１７）が台形の横断面を有している請求項２又は３記載の接触ピン。
5. ５．円すい部（１５）の少なくとも上部１／３の頂部（１５ａ）が滑らかであり ，この頂部（１５ａ）から，リブ（１７）が，最初は互いに接して，外方に向か って放射状に延びている請求項２から４までのいずれか１項に記載の接触ピン。
6. ６．半径方向に延びるリブ（１７）を有する円すい部（１５）が，接触ピン（２ ０）の板形の頭部（２１）の端面に形成されている請求項２から５までのいずれ か１項に記載の接触ピン。
7. ７．半径方向に延びるリブ（１７）を有する円すい部（１５）が，接触ピン（３ ０）の頭部（３２）の端面の凹所（３１）内に形成されている請求項２から５ま でのいずれか１項に記載の接触ピン。
8. ８．ぎざぎざ（１６）を有する円すい部（１５）が亜鉛メッキされクロム酸塩で 処理された表面あるいはすずメッキされた表面を有している請求項２から７まで のいずれか１項に記載の接触ピン。
9. ９．接触ピン（３０）が六角形の頭部（３２）を有するねじボルトとして構成さ れている請求項２から８までのいずれか１項に記載の接触ピン。