JPH06508070A - 工作機械の支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 工作機械の支持装置 技術分野 本発明は工作機械の支持装置に関し、特に工作機械の作動により発生する振動ま たはその周囲から発生する振動の影響を受けやすい機械に適した支持装置に関す る。

背景技術 工場において、工作機械がボルトやクランプ等の手段により床に固定されること は周知となっている。こうした構成は、固定するという観点からは満足できるも のであるが、工作機械の作動に伴う振動を低減する効果を持たない、という欠点 がある。この振動は、前記工作機械の周囲に伝達される。これにより、他の機械 またはその構成要素の調整をくろう。

更に、ボルトまたはクランプによる上記固定方法は、特に、１つ或いはそれ以上 の前記固定要素を差し込みにくいことから、最小の時間で機械を交換する必要が 生じた場合に適していないことは明らかである。更に、機械が相対的に重い場合 には、支持装置の対応する穴に各々のボルトを位置決めするとかしばしば困難で ある。

図１に示すフランス国特許公報第２３６１５９９号に開示された装置によれば、 機械を固定するための支持要素１が支承面２に載置される。支承面２は複数の凹 部３を有しており、該凹部３は吸引装置に接続されると共に気密のカバー４を具 備している。機械の支持要素が、前記凹部の周囲に設けられた気密のシール５を 介して支承面２に載置される。シール５の一部がハウジングに埋設されており、 常に気密が保たれるようになっている。前記シールは、−例としてエラストマー 材料から成る。前記シールは、真空を保つ気密機能に加えて機械７の作動による 振動を吸収する機能を有している。当業者には周知なように、シールの特性は機 械の重量に従って適合される。上記装置は、前記凹部に付与される負圧の効果に より床に固定する観点からは満足てきるものであるが、以下に記載する欠点を存 している。

一前記公報に記載された凹部は、その形状から形成することが困難でコストがか かる。

一機械の支承面に付与される吸引は、気密のシールにより画定される面に限定さ れており、従って比較的軽量の機械の場合は充分ではない。

−特に重い機械の場合、機械を正確に位置決めするために機械を支承面の上でス ライドしなければならないので、機械を前記シールの上に位置決めすることには 問題がある。

−前記公報に記載されているように、シールの特性、特に形状特性は、機械の重 量に起因する荷重に従って計算される。前記シールを形成するエラストマー材料 の製造者は、与えられたエラストマー材料の厚さに対して、最も大きな振動を吸 収するために要求される材料の面積を正確に計算するためのグラフを提供する。

前記特許公報に記載された装置によれば、前記支承面２全体に渡って配設されて たシールの面により支持面が形成される。こうした構成では、特に、異なる重量 の機械と交換する場合に、機械の重量に従って支持面を適用することが困難であ る。特に、このことは、少なくとも幾つかのシールの交換を必然的に伴い、そし て支持面の増加は、前記支承面の上の隣接するシールの間の空間により制限され る。

英国特許出願公開第Ａ−１０８１９１５号公報に開示された燃焼式エンジンの支 持装置は、フレームに配置された支持構造体を具備しており、そして該支持構造 体の上に前記エンジンが配置される。

前記支持構造体と前記フレームとの間には、前記エンジンの作動による振動を吸 収するための手段が具備される。この公報では、エンジンを保持するための手段 の使用、および前記支持構造体への前記エンジンの位置決めを容易にするための 手段を使用することは、何ら示唆されていない。

フランス国特許出願公開第Ａ−２２０７８４５号公報には、固定されたフレーム の上で装置を移動するための方法と装置が開示されている。然しなから、該公報 には、前記フレーム上の装置の作動により発生する振動を吸収するための手段が 開示されていない。更に、前記フレーム上の装置を、先ず、支持構造体の上に配 置しなければなない。次いで、前記支持構造体と前記フレームとの間に形成され たエアークッションにより、前記フレーム上に設けられた前記支持構造体が前記 フレーム上において容易に移動可能となる。問題は、前記装置を前記支持構造体 の上で容易に位置決めするための手段が具備されていない点である。この問題は フレーム上の装置が非常に重い場合に重大となる。

スイス国特許第６７３８２９号公報には、フレーム上で荷重を移動するための方 法が開示されている。フランス国特許出願公開第Ａ−２２０７８４５号公報と同 様に、振動を吸収する問題を解決することが開示されていない。弾性部材（１５ 、図２）は、前記支持構造体と前記フレームとの間の接触の不整合性を補償し、 該２つの要素の間の全接触面に、空気圧による支承力を配分するために具備され ている。実際上、振動の問題は、こうした装置では処理されない。と言うのは、 その主な目的は、振動を発生することのない「受動的な」荷重を移動することだ からである。更に、前記荷重を前記フレーム上で固定するための方法が何ら記載 されていない。少なくとも前記荷重は、支持構造体を移動させるために、フレー ムに設けられた位置決めを容易にする補助手段を使用することなく、該補助手段 の効果を受ける前に、先ず、前記支持構造体の上で完全に位置決めされなければ ならない。

発明の開示 従って、本発明の目的は工作機械の支持装置を提供することにあり、該支持装置 は、機械の作動により発生する振動またはその周囲から発生する振動を充分吸収 すると共に、前記機械を該支持装置の上に容易に位置決め可能である。

本発明の他の目的は、工作機械を簡単かつ費用を掛けずに交換可能な、工作機械 の支持装置を提供することにある。

本発明の更なる目的は、以下の記載から明らかとなろう。

上記目的を達成するために、本発明では、固定されたフレーム（１０）と、 前記固定されたフレーム（１０）の上に配置され、かつ機械を受承するように形 成されると共に、その表面の概ね全体に渡って複数の穴部を具備する支持構造体 （１３）と、前記穴部を圧縮空気源または真空片に選択的に接続するための手段 （１４）とを具備する工作機械の支持装置において、前記工作機械の作動により 発生する振動または前記工作機械の周囲から発生する振動を吸収するための手段 を具備し、前記支持構造体（１３）に設けられた前記穴部（１４）が、前記機械 の支承面または支承部品に直接的に接触するように前記支持構造体（１３）の表 面に開口しており、前記振動を吸収するための手段（１２）が、前記固定された 負（１０）と前記支持構造体（１３）との間に配置されることを特徴とする支持 装置が提供される。

本発明の支持装置の変形実施例によれば、前記支持構造体（１３）が、同支持構 造体の、前記機械と接触する表面の摩擦係数を高める材料から成る層により被覆 されている。

更に他の変形実施態様によれば、前記フレームの上に、２つの垂直な参照面に対 して前記機械を位置決めするのに適した手段が設けられている。前記位置決め手 段は、略り字形に設けられた２つの面を適宜に有し、少なくとも前記支持構造体 の対向する２つの角に配置された複数の部材を具備して構成され、前記部材部材 の少なくとも一方は固定されており、少なくとも他方は、その２つの面の一方が 他方の面に対して前記機械を設置または除去可能とする「後退」位置と、前記機 械を前記支持構造体の平面内での動きを防止する「前進」位置との間で移動可能 に構成されている。

更に前記移動可能な面は、所定の軸線に沿って有利に移動し、該軸線の角度βは 、対応部材を形成する前記他方の面に対して９０゜よりも僅かに小さな角度であ る。前記角度βは、好ましくは約５５゜から８９．９°である 図面の簡単な説明 以下に、添付図面を参照して本発明の詳細な説明するが、添付図面において、 図１は、フランス国特許公報第２３６１５９９号に開示された装置の略示図であ る。

図２は、本発明による、工作機械の支持装置の断面図である。

図３は、本発明による、工作機械の支持装置の全体図である。

図４Ａ−４Ｂは、本発明による、工作機械の支持装置に設けられた固定／解除手 段の作用を説明するための略示図である。

発明を実施する最良の態様 図２を参照すると、同図には本発明による工作機械支持装置の断面が示されてい る。上記支持装置はフレーム１ｏを具備しており、該フレームは、好ましくは適 切な手段（シーリング、ボルト、クランプまたは他の等価の手段）により床に固 定されている。

また、上記支持装置は支持構造体１３を具備している。該支持構造体は、工作機 械の作動により発生する振動または工作機械の周囲から発生する振動を吸収する ために適した手段１２を介してフレーム１０の上に載置されている。手段１２に 関しては詳細に後述する。

図２に示すように、前記支持構造体は、プレート１１とチャンバ１６　’とを具 備している。チャンバ１６に関しては詳細に後述する。前記プレートは複数の穴 部１４を有しており、該穴部は、前記プレートの厚さ方向に貫通すると共に、同 プレートの概ね全面に渡って配設されている。例えば、２８Ｘ２６ｃｍのプレー トでは、前記穴部はプレートの１つの方向に沿って３列で等間隔、例えば、約１ ０ｍｍ間隔で配設される。前記穴部の直径は、１つの実施例では約０．　９ｍｍ である。前記プレートは一例として鋼により形成され、そして、前記プレートの 表面の摩擦係数を高くして同プレート上に工作機械を良好に保持するために、プ レートの表面にゴム等の材料から成る層（図示せず）が適宜に貼設される。３ｍ ｍのゴムの層を貼付することにより良好な結果が得られる。また、前記層は、前 記鋼製のプレートの穴部と合致する複数の穴部を有している。前記層の穴部の直 径は、好ましくは、前記鋼製の穴部の直径よりも大きく形成される。１つの実施 例によれば、前記層の穴部の直径は約４ｍｍである。

ゴム層の表面を更に荒くするために、前記層に複数の溝が形成されれる。該溝は 、前記層の表面全体に渡って配設され、かつ好ましくは、前記穴部を通過するよ うに形成される。深さ１．５ｍｍ、幅２ｍｍの溝をｔＯｍｍ間隔で配設すること により良好な結果が得られた。

プレート１５は、管１７を有するチャンバ１６にボルト止めされる。管１７によ り全ての穴部が連結される。前記管は前記チャンノく１６の端部において各々連 結されており、そして圧縮空気源または吸引ポンプ（これらの要素は、理解し易 くするために図示されてし）ない）に選択的に接続可能に構成されている。

こうしてプレート１１に取着されたチャンノく１６は、少なくとも１つのパッド １２により、前記固定されたフレーム１０に載置される。パッド１２は、工作機 械の作動により発生する振動または周囲から発生する振動を吸収するのに適した 材料により形成される。前記パッド１２は、圧棺可能な気泡ポリウレタン等の、 シロマーＲタイプ（ＳＹＬＯＭＥＲＲｔｙｐｅ）のエラストマーから適宜に形成 される。上記パッドの面積は、与えられた厚さのエラストマーに対して、前記工 作機械の重量に従って正確に計算される。これら面積を決定する計算は、こうし たエラストマーを供給する製造者により提供されるグラフから行われる。これは 、本発明の目的ではないので、これ以上の説明は省略する。−例として、前記プ レートの各々の角に１つのパッドが配置される。前記工作機械を異なる重量の機 械に交換するときは、例えば、前記パッドの面積または個数を変更すれば充分で ある。

こうした構成により、前記工作機械の支承面または支承部品は、前記プレートの 表面上に直接載置されることが理解されよう。

前記工作機械が前記支持装置上に配置されるとき、前記穴部は圧縮空気源に接続 される。これにより、前記工作機械の支承面と前記プレートとの間にフィルム状 の流体層が形成され、前記工作機械を前記支持装置の上において容易にスライド することが可能となる。

次いで、前記穴部を前記吸引ポンプに接続することにより、前記工作機械が固定 される。前記穴部を前記吸引ポンプと接続することにより、前記工作機械の支承 面と前記支持装置との間に負圧が形成され、前記工作機械が前記支持装置に押接 される。例えば、こうした装置を使用して、４０Ｘ４Ｑｃｍの工作機械に１００ ０ｋｇを超過する力が負荷される。前記工作機械を前記支持装置から除去するた めには、前記穴部を再び前記圧縮空気源に接続して、前記支持装置の上からスラ イドすれば充分である。こうした作業は、限られた人数の作業員により容易に実 施可能である。

次に図３を参照すると、同図には、本発明による工作機械の他の実施例が示され ている。上記の構成要素に加えて（同様の構成要素には同じ参照番号を付す）、 工作機械を２つの略垂直な参照面に対して位置決め可能とする、当接式に位置決 めするための補助手段がシャシ−上に配置されている。該補助手段は、概ねＬ字 形の２つの面を有する部材２１．２２を具備している。部材２１．２２はプレー ト１１の対向する少なくとも２つの角に対設されている。上記部材のうち少なく とも一方の部材２２は固定される。他方の部材は、固定／解除部材を構成すると 共に、２つの面のうち少なくとも一方の面２３は、図４Ａ−４Ｂに示すように、 工作機械を設置または除去可能とする「後退」位置（図４Ａ）と、前記工作機械 を前記プレートの平面に対して固定する「前進」位置（図４Ｂ）との間で、他方 の面に対して移動可能に構成されている。こうして、図４Ａ−４Ｂに示すように 、前記固定／解除部材の移動可能な面は、所定の軸線に沿って移動する。前記部 材を構成する他方の面に対する、前記軸線の角度βは９０°よりも僅かに小さく 、前記２つの垂直な参照面を形成するために、少なくとも３つの点で一定に支持 可能となっている。

前記角度は約５５°から８９．９°の間で適宜に選択される。

７０°よりも大きな角度に対しては、前記工作機械の対応面に対する、前記後退 可能な面の押接力を維持するための補助手段は必要ない。小さな角度では、例え ば、前記後退可能な面を前記工作機械に対して押接し続けるための空気式のジヤ ツキにより、前記後退可能な面を制御することが可能である。

図３に示すように、前記り字の内面には、パッド２４．２５が具備されている。

パッド２４．２５は、前記工作機械の作動により発生する振動または周囲から発 生する振動を吸収するのに適した材料により形成される。例えば既述のパッドを 形成する材料と同様の材料を使用することができる。

国際調査報告 国際調査報告

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．固定されたフレーム（１０）と、 前記固定されたフレーム（１０）の上に配置され、かつ機械を受承するように形 成されると共に、その表面の概ね全体に渡って複数の穴部を具備する支持構造体 （１３）と、前記穴部を圧縮空気源または真空片に選択的に接続するための手段 （１４）とを具備する工作機械の支持装置において、前記工作機械の作動により 発生する振動または前記工作機械の周囲から発生する振動を吸収するための手段 を具備し、前記支持構造体（１３）に設けられた前記穴部（１４）が、前記機械 の支承面または支承部品に直接的に接触するように前記支持構造体（１３）の表 面に開口しており、前記振動を吸収するための手段（１２）が、前記固定された 負（１０）と前記支持構造体（１３）との間に配置されることを特徴とする支持 装置。 ２．前記支持構造体（１３）が、同支持構造体の、前記機械と接触する表面の摩 擦係数を高める材料から成る層により被覆されていることを特徴とする請求項１ に記載の支持装置。 ３．前記材料がゴムである請求項２に記載の支持装置。 ４．前記振動を吸収する手段（１２）が、少なくとも１つのエラストマーパッド から成り、該パッドの表面が与えられたエラストマーに対して前記機械（２０） の重量と該パッド（１２）の厚さにより決定されることを特徴とする請求項１か ら３の何れか１項記載の支持装置。 ５．前記エラストマーは、圧縮性を有する気泡ポリウレタンであることを特徴と する請求項４に記載の支持装置。 ６．前記支持構造体の各々の角に１つのパッドが配置されることを特徴とする請 求項４または５に記載の支持装置。 ７．前記フレーム（１０）の上に、２つの垂直な参照面に対して前記機械（２０ ）を位置決めするのに適した手段（２１、２２）が設けられていることを特徴と する請求項１から６の何れか１項に記載の支持装置。 ８．前記位置決め手段は、略Ｌ字形に設けられた２つの面を有し、少なくとも前 記支持構造体（１３）の対向する２つの角に配置された複数の部材を具備して構 成され、前記部材部材の少なくとも一方（２２）は固定されており、少なくとも 他方（２１）は、その２つの面の一方（２３）が他方の面に対して前記機械（２ ０）を設置または除去可能とする「後退」位置と、前記機械（２０）を前記支持 構造体の平面内での動きを防止する「前進」位置との間で移動可能に構成されて いることを特徴とする請求項７に記載の支持装置。 ９．前記移動可能な面（２３）は所定の軸線に沿って移動し、該軸線の角度βは 、対応部材を形成する前記他方の面に対して９０°よりも僅かに小さな角度であ ることを特徴とする請求項８に記載の支持装置。 １０．前記角度βは約５５°から８９．９°であることを特徴とする請求項９に 記載の支持装置。 １１．前記角度βが７０°よりも小さな角度である場合に、前記移動可能な面の 動作は、空気式のジャッキから成る補助装置により制御されることを特徴とする 請求項１０に記載の支持装置。 １２．前記機械と接触する前記位置決め手段の面は、前記機械の作動により発生 する振動または前記機械の周囲から発生する振動を吸収するのに適した材料から 成るパッド（２４、２５）を具備していることを特徴とする請求項８から１１の 何れか１項に記載の支持装置。