JPH06507917A - 抗真菌剤 - Google Patents

抗真菌剤

Info

Publication number
JPH06507917A
JPH06507917A JP5515804A JP51580493A JPH06507917A JP H06507917 A JPH06507917 A JP H06507917A JP 5515804 A JP5515804 A JP 5515804A JP 51580493 A JP51580493 A JP 51580493A JP H06507917 A JPH06507917 A JP H06507917A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
residue
acid
compound
pharmaceutical composition
composition according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP5515804A
Other languages
English (en)
Inventor
グレヴィッチ ウラディミール ゼット
Original Assignee
ジェムラン インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ジェムラン インコーポレイテッド filed Critical ジェムラン インコーポレイテッド
Publication of JPH06507917A publication Critical patent/JPH06507917A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/74Synthetic polymeric materials
    • A61K31/785Polymers containing nitrogen
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/185Acids; Anhydrides, halides or salts thereof, e.g. sulfur acids, imidic, hydrazonic or hydroximic acids
    • A61K31/19Carboxylic acids, e.g. valproic acid
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/185Acids; Anhydrides, halides or salts thereof, e.g. sulfur acids, imidic, hydrazonic or hydroximic acids
    • A61K31/19Carboxylic acids, e.g. valproic acid
    • A61K31/195Carboxylic acids, e.g. valproic acid having an amino group
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/21Esters, e.g. nitroglycerine, selenocyanates
    • A61K31/215Esters, e.g. nitroglycerine, selenocyanates of carboxylic acids
    • A61K31/235Esters, e.g. nitroglycerine, selenocyanates of carboxylic acids having an aromatic ring attached to a carboxyl group
    • A61K31/24Esters, e.g. nitroglycerine, selenocyanates of carboxylic acids having an aromatic ring attached to a carboxyl group having an amino or nitro group
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/56Compounds containing cyclopenta[a]hydrophenanthrene ring systems; Derivatives thereof, e.g. steroids
    • A61K31/57Compounds containing cyclopenta[a]hydrophenanthrene ring systems; Derivatives thereof, e.g. steroids substituted in position 17 beta by a chain of two carbon atoms, e.g. pregnane or progesterone
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/70Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/10Antimycotics

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 抗真菌剤 発明の分野 本発明は、生物学的に活性なノニトロ安息香酸化合物及びその誘導体に関し、詳 細には、これらの化合物を用いて真菌性疾患を治療する方法に関する。
発明の背景 真菌性疾患(真菌症)に効果的な治療用薬剤の開発は、長い間看目されず、他の 感染歯に有効な薬剤に向げられていた。最も一般的な真菌感染症は、本来表在性 であり、生命を脅かすものでなく、製薬会社が新規な治療法の開発を促進するほ どのものではない。しかしながら、このシナリオは変化してきており、真菌性疾 患からの死亡は新しいことではないが、致死を引き起こす全身性真菌感染症の発 症が増加している。皮肉なことに、他の分野(免疫抑制及び/又は細胞毒性療法 )における最新の医療技術の進歩及び後天性免疫不全症候群(エイズ)のような 疾患の出現が重篤な真菌感染症数増加をもたらしている主な原因である。
従って、真菌性疾患は、致命的な全身性感染症、例えば、ヒストプラスマ症、全 身性カンシタ症、アスペルギルス症、プラストミセス症、コクシジオイデス症、 バラコクシジオイデス症及びクリプトコックス症と一般的な表在性感染症、例え ば、皮膚糸状菌(ヨ癖)症、即ち、足部口癖(水虫)及び股部口癖(いんきんた むし)、カンシタ症及びアクナノミセス症に大別される。致命的な真菌感染症は 、上述の免疫抑制又は免疫防御患者ばかりでなくサイトメガロウィルス(CMV )及びインフルエンザのような他のウィルス性感染症に罹っている患者、化学療 法又は放射線療法を受けている癌患者、抗拒絶反応剤を受けている移植患者並び に毒性化学薬品、金属及び放射線照射を受けた患者に対しても増えている疾患で ある。
真菌症は、たいてい、病原体よりむしろ日和見真菌により引き起こされる。カン ジダ症、アスペルギルス症、接合菌属、ノカルジア症及びクリプトコックス症は 、典型的には、日和見真菌感染症である。例えば、カンジダアルビカンスは、通 常、片利共生体として消化管に見出されるが、免疫防御された患者においては全 身性真菌感染症及び健康体においては局所感染症の主な原因となる。
真菌症の治療に現在有用なほとんどの薬剤は、効能が限られていたり耐容性が不 十分である。従来技術であまり着目されなかった抗真菌剤について持続している 煩わしい課題は、合成が容易で経済的であり且つ細菌に対して高活性及び幅広い スペクトル活性を有し、低毒性を育し、副作用がわずかである薬剤がないことで ある。
更に、既知の多くの薬剤は、殺真菌性よりむしろ静翼菌性を有するにすぎない。
静翼菌活性は真菌の増殖防御能であり、殺真菌(真菌毒性)活性は真菌の殺滅能 である。表在性真菌症の治療に用いられる多くの薬剤は使用濃度において静翼菌 あるいは殺真菌作用が実際にはなく、有益な効果はおそらく真菌に対する直接作 用に無関係な要因によるものである。
既知の抗真菌剤には、イミダゾール類及びトリアゾール類のようなアゾール類、 ナイスクチン及びアムホテリノンBのようなポリエンマクロライド抗生物質及び 角質溶解剤がある。イミダゾール類及びトリアゾール類としては、ケトコナゾー ル、フルコナゾール、イトラコナゾールミコナゾール、クロトリマゾール及びエ コナゾールが挙げられる。例えば、Ba5s等の米国特許第4.767、777 号。
Richardsonの米国特許第4.404.216号;欧州特許出願第01 83494号。
27、 pp、 832−835(+985)参照。これらの薬剤は、表在性及 び全身性感染症の双方を治療するために局所及び経口両製剤に使用されている。
ケトコナゾールが最も注目される。しかしながら、毒性(例えば、悪心、食欲不 振、嘔吐)が経口剤形と[2ての使用を妨げ、催奇形性、酵素特異性、特異体質 性胛前性症候群の課題と共にこの化合物の使用が奪われていることは致命的であ る。
アムホテリンンB及びナイスクチンは、ポリエンマクロライド抗生物質の中で最 も注目される。局所用として、これらの薬剤は皮膚及び粘膜のカンシタ症に有効 であるが、0癖には無効である。アムホテリシンBは、全身性真菌感染症に最も 有効である。しかしながら、この薬剤は水に可溶性でなく、静脈内又は膜内用( 脳を髄液の中へ)コロイド状製剤として調製されなければならない。ナトリウム 又はカリウム塩が、コロイドの沈降を防止するために添加されなければならない 。この薬剤は、また筋肉内又は経口投与することができない。アムホテリシンB はほとんど必ず起こる重篤な熱性反作用を含む多くの副作用がある。腎毒性、低 カリウム血症、貫血、悪心、体靭少及び静脈炎も一般的な副作用である。アムホ テリシンBとフルコナゾール及びイトラコナゾールとの効能を比較するために、  Van’ t Wout等、 Antimicrob、 Agent & C hemotherapy、 vol、 33. pp、@147−151 (1989)参照。
サリチル酸及び安息香酸のような角質溶解剤は、主として、特に過角化場所の角 層の落屑を促進することによりその効果を示す。真菌はケラチンが基質である角 層に存在し、毒素誘発病巣にはない。従って、角化は病原性真菌を取り除き且つ 薬剤の浸透を促進する。
他の局所用薬剤としては、ウンデシレン酸、ンクロビロクスオラミン、ハロプロ ギン及びトルナフテートが挙げられる。ウンデシレン酸(10−ウンデセン酸) は、主として静翼菌活性を示す数種の脂肪酸とその塩の1種である。ンクロビロ クスオラミン及びハロプロギンは、イミダゾール類と同様の活性スペクトルを有 する。トルナフテートは、0癖感染症に極めて有効であるが、カンジダ種には無 効である。
安息香酸の角質溶解作用の他に、農業分野において、ある種の置換安息香酸化合 物、即ち、ある種のモノ菫換ジニトロ安息香酸化合物が殺真菌性を有することが 報告されている。例えば、4−クロロ−3,5−ノニトロ安息香酸エステルは既 知の殺真菌剤である(例えば、日本特許出願第53101528号参照)が、特 定の栽培植物に植物毒性があることが報告されている。Bohus等の米国特許 第4.806.151号参照。米国特許第4.、806.151号には、殺真菌 性及び除草性を有する4−アミノ−3,5−ジニトロ安息香酸化合物が開示され ており、このような化合物が栽培植物に植物毒性がないことを示唆している。こ れらのモノ置換ンニトロ安息香酸化合物は典型的には強力な殺真菌剤であるが、 その毒性は動物あるいはヒトに使用する場合はるかに強い。
しかしながら、3.5−ジクロロ−2,6−ジニトロ安息香酸の抗結核結節剤と しての使用がO,F、Ginsburg、 V、Z、Gurevich等のロン ア特許第1160696号に開示されていることは留!される。
従って、抗真菌性を有すると言われたあるいは言われるあまりに多い薬剤にかか わらず、はとんとが単に静翼菌性であり、真菌毒性ではない。殺真菌性であるも の、例えば、゛アムホテリンンBの場合、その使用を制限する致命的な副作用が あり、その化学的性質、例えば、溶解性が薬剤送達方法を制限する。日和見全身 性真菌感染症は罹病率及び死亡率が高くその罹轡率が増加しているが、当該技術 は依然として幅広い抗真菌スペクトル活性と共に211作用が限られ毒性が低い 安全で効果的な水溶性の合成が簡便な真菌毒性薬剤を供給しなければならない。
発明の要約 本発明は、幅広い抗真菌スペクトル活性と共に副作用が限られ毒性が低い安全て ′駒果的で貯蔵安定性で水溶性の合成が簡便な真菌毒性化合物を提供する。本発 明の化合物は、ジニトロ安息香酸及びその誘導体を包含し、本発明はこれらの化 合物を用いて真菌感染症を治療する方法を提供する。
1剪様においては、本発明は、真菌感染症の治療に有効な医薬組成物である。
本組成物は、下記で定義される式(1)の化合物及びその付加塩、水和物及び溶 媒和物及び薬学的に許容しうる賦形剤からなる。式(I)の化合物の用量は、抗 真菌有効量であり、単位用量約10〜約4000mgが好ましい。式(1)の好 ましい化合物は、3.5−ツバロー2.6−ジニトロ安息香酸及びその誘導体で ある。
医薬組成物の1形寸は、式(1)の化合物の脂溶性形態としての徐放性処方であ る。
もう1つの実施態様においては、本発明は、式(1)の化合物の抗真菌有効量を 投与することを含む真菌感染症及び真菌性疾−〇治療方法を提供する。式(1) の化合物は、経口、筋肉内、静脈内又は局所投与することが好ましし)。式(I )の化合物の一日量は、治療される患者の体重1kg当たり約1〜約100mg である。
本発明の他の利点並びに特定の適応症、種々の組成、物理的及び化学的性質のよ り十分な評価は、添付の図面と共に用いられる下記の本発明の詳細な説明の試験 で得られるであろう。
図面の簡単な説明 本発明は、以後添付の図面(式中、同し記号は同じ元素を意味する)と関連させ て述べられる 図1は種々のジニトロ安息香酸化合物及び誘導体の分取用合成工程を例示する本 発明は、真菌性疾豐の治療方法及びそのような治療に有効な医薬用、動物用及び 農業用組成物を提供する。本方法は有効成分として特定のジニトロ安息香酸化合 物及び誘導体を使用し、本組成物はこれを含む。これらの化合物及び誘導体は、 特定の有利な性質:水溶性、低分子量、経済的な生産、貯蔵安定性及び低毒性を 特徴とする。
本明細書で用いられる“生物活性”又は“生物学的に活性な”とは、静翼菌性又 は殺真菌性のような化合物の生化学的性質を指すことを意味する。本明細書にお いて及び当該技術において一般的に用いられる“薬学的に許容しうる付加塩”と は、非毒性付加塩を形成する強塩基と形成された塩を!味する。このような塩は 、例えば、はぼ等モル量の遊離酸と所望の塩基を含む溶液を混合する慣用的な手 順により得られ、要求される塩が集められる。
本発明の態様の1つにおいては、4下記一般式(I)の生物学的に活性な化合物 の使用方法が包含される。
式中、Sは窒素、酸素、アルキル、アルケニル、アミノ酸、アルコール、エステ ル、ポリエステル、炭水化物又は正電荷基より選ばれたスペーサーであり、Lは ヒト七キノ、アルキル、アルケニル、ベンジル、アルコール、エステル、ポリエ ステル、酸、炭水化物、ステロイド、脂質、ポリ”7−1正電荷基より選ばれた りガント又はビタミンであり、R1及びR1はハロゲン又はヒドロキシルであり :R,は水素又はアルキルである。式(I)の中で好ましい化合物は、R1及び R1が共にハロゲンであり、R5が水素又はアルキルであるものである。式(I )の化合物がジ!換ジニトロ安銀香酸誘導体であり、従来報告されている殺真菌 性があるが動物毒性が極めて高いモノ置換ジニトロ安息香酸化合物とは構造的に も化学的にも生理的にも異なることは留意される。
式(I)の化合物は、静翼画側でなく殺真菌剤として作用する有効な抗真菌活性 を有することが判明した。式(1)の化合物は水溶性であり、すべての薬剤送達 系によって全身性感染症における使用を容易にすることができる。本化合物は、 一般的に、下記のように、爆発性溶媒あるいは高価な試薬を含まない単−工捏合 成を用いて製造するのに簡便且つ容易である。低分子量の式(1)の化合物は、 脳を髄液・\の血液脳関門のようなすべての組織を浸透する確率が高い。
式(I)の化合物は、医薬特性を高める低毒性を有することも判明した。式(1 )の化合物は、LD、。試験で測定した場合、アムホテリノンB(即ち、1.D 、。
は4 mg、’kgである)より約60倍低い毒性(例えば、2.4−ジブロモ −3,5−ジニトロ安息香酸のLD、、、は240+ng/kgである)を有す る。従って、本発明の化合物は、種々の臨床及び農業分野に適用でき、表在性及 び深部真菌症の治療に特に有効である。
式(+)の化合物は、Mo+renko等のZh、 Org、 Khii vo l、 14. pp、 1669−1676(1978)からの翻訳に記載され ている同様の合成を用いて調製される。例えば、式(1)の図1では共にXとし て示されるR、及びR1がハロゲン、例えば、臭素又は塩素であり、図1ではZ とヒて示されるR2が水素又はメチルである化合物は、図1に示されるスキーム に従って調製される。詳細には、3.5−ジハロ−2,6−ノ二トロ安口香酸又 は4−メチル−13,5−ツバロー2.6−ノニトロ安り、香酸は、硫酸の存在 下に3.5−ノニトコ安密、香酸又は4−メチル−3,5−9フ1口安叡香酸を ニトロ化して調製される。メチル(又はエチル)、:I−ステルは、硫酸の存在 下に3゜5−ジハロ出発物質を適切なアルコールを用いてエステル化し、次いで 、硫酸の存在下に硝酸てニトロ化して調製される。ベンノルエステルを得るため には、適切な3.5−ジハロ−2,6−ジニトロ化合物を塩化チオニルと反応さ せてクロロ無水物を生成し、次いでベンノルアルコールでエステル化する。3− ヒドロキシ−5−ハロー2,6−ジニトロ化合物は、適切な3.5−ジハロ−2 ,6−ジニトロ化合物のアルカリ加水分解により生成させることができる。
下記実施例で詳述されるように、種々のリガンドが、スペーサーによって、式( 1)の化合物に、特に、好ましい3.5−ジハロ−2,6−ジニトロ安息香酸化 合物に結合される。本発明の殺真菌性化合物を薬理的に更に活性にした又はより 容易に送達させるような適切なりガントが選ばれる。スペーサーは、ジニトロ安 見香酸誘導体及びリガンド双方に結合することができるアミノ残基のような小さ な基又はより大きな残基とすることができる。スペーサーとリガンドの組み合わ せとして式(I)の化合物の酸残基に結合された特定の分子を確認してもよいか 、実際にはたいてい反応基を含む結合分子が単にスペーサーとみなされることが 同様に正しく、引き続きこれに別個のリガンドが結合される。例えば、実施例1 3の生成物においては、C1に結合した6−アミノヘキサン酸残基は、窒素スペ ーサーに結合した6炭素酸リガンドとして確認される。しかしながら、また、6 −アミノヘキサン酸残基は、その末端にC0OH反応基を有する点で単にスペー サーとして確認されることも同様に適切である。同様(ご、実施例16において 、生成物のアリルアミン残基はスペーサー−−リガンドの組み合わせとしである いは単にスペーサーとして見られる。アリルアミン残基をスペーサー−リガンド の組み合わせとしで見る場合、生成物は分子のアリルアミン−及び芳香族部分双 方において抗真菌活性を有する脂溶性薬剤である。スペーサー単独と(、て見る 場合、アリルアミン残基の末端二重結合はりガントの手近な受容体である。
更にす様においては、本発明は、例えばカンツタ及びトリコフィトン、ミクロス ポルム又はエピデルモフィトンのような皮膚糸状菌によって引き起こされる局所 真菌感染症又はカンシタアルビカンスによって引き起こされる粘膜感染症(例え ば、讐ロ癒ロ腔カンツタ症及び膣カンシタ症)を治療する真菌感染症の制御方法 も含んでいる。式(1)の化合物は、例えば、カンツタアルビカンス、クリプト コr ′T:Z、不才フすルマ2ス、アスベルギルスフラブス、アスベルギルヌ フミガーソス、コクノン第1′デス、バうニクノノオイデス、ヒストプラスマ又 はプラストミセスによって引き起、−さTしる全身性轟菌哲染症の治療にも有効 である。式(1)の化合物は、エイズ、C\1v及びインフルエンザのようなウ ィルス性感染症に罹っている生者、化学療法又は放射線療法を受けている癌患者 、抗拒絶反応剤を受けている移植密者及乙\毒性化学薬品、金属及び放射線照射 を受けたt者のような免疫防御された生者において真菌感染症を治療するのに特 に有効である。
式(I)の化合物は、71′コハクテリウムレブレ又はハンセン菌によって引き 起こされるハシセン病(R)に対しても有効である。
式(1)の化合物は、例えば、全身性真菌性疾豐に用いた場合、既知の抗真菌剤 J比較して副作用か少なく毒性が低い医薬組成物において活性化合物として有効 である。このような組成物には生理的に許容しうる賦形剤又は担体が含まれる。
これらの医薬組成物は、本発明のもう1つの態様を構成する。
本発明者等は、適切な培地中臭体的な微生物の発育が生じない試験化合物の濃度 である最小阻止濃度(R1,C,)をめることにより化合物の試験管内抗真菌活 性を評価した。カンツタアルビカンスの!t1.c、は1.5μg、/mlであ ることが判明した。またアスベルギルスフミガーツス及びトリコフィトン種を試 験して同様の結果であった。このような試験で用いられる他の微生物としては、 ミクロスポルム種、エビデルモフィトンフロクコスム、コクシジオイデスイミチ ス及びトルロブノスゲラプラタが挙げられる。
式(I)の使用化合物の相対的試験管内効能を表1に示す。これらの相対的効能 数は、命名された化合物15μgを含む重複寒天プレート上にカンシタアルビカ ンス100−150細胞をプレーティンク七、各化合物の相対的発育阻止をめる ことにより得られたつ 表1 化合物 相対的試験管内効能 3.5−ジブロモ−2,6−ジニトロ安−1香酸 1003.5−ジクロロ−2 ,6−ノニトロ安り香酸 1002.4−ジクロロ−3,5−ノニトロ安息香酸  10メチル3.5−ジブロモ−2,6−ノニトロ安慝香酸 4更に化合物の抗 真菌活性の試験管内評価を2つの独立(た試験実験で行った。
1実験では、9真菌株(カン/り種、クリプトコノクス不オフォルマンス、アス ベルギルヌフミガーツス)をHR/Mopsブイヨン及びサブローデキストロー スブ・アミン中で試験した場合、3.5−ジクロロ−2,6−ジニトロ安苧、香 酸の真菌株における最小阻止濃度(μg/ml)が1.56〜6.3であること がわかった。
第2実験では、3.5−ジクロロ−2,6−ジ二トロ安息香酸とアムホテリノン B、抗真菌剤の最小阻止濃度(μg/ml)を比較した。標準寒天希釈法で単一 の抗真菌剤を含むイソセンノテスト寒天上に菌株をプレートした。試験は広範囲 の真菌に対して3,5−ジクロロ−2,6−ジニトロ安慝香酸の幅広い特異性を 示したが、細菌に対し、では示さず、!/、1.C,は4−31μg/mlであ った。化合物はアムホテリン7Bより低い真菌阻止を示したが、寒天−プレート 試験条件をアムホテリシンB活性を示すために最適化したことに留意することは 重要である。アムホテリンンBは水に不溶であるが、試験化合物は水に可溶であ る。このままで、アムホテリノンBを寒天で試験すると、その活性は生体内より 高いと思われる。反対に、水溶性試験化合物は、感染部位に移動するために遊離 するので、生体内で高い活性を示すことは当然のことである。
更に、独立した試験実験は、化合物が種々のブイヨン培地中のCアルビカンスC 316に対して50%マウス血清の存在下でさえも安定で活性のままであること を示し、生体内有用性を示唆した。更に、真菌生存度を’ D(] ]p−アミ ノ安艷香の取込みにより測定した場合、ラット肺から取り出し短期培養でインキ ュベートしたニューモンスチスカリニ真菌に対して、化合物は活性(IC1,= 17μg/ml)であった。これに比べて、P、カリニ真菌感染症を治療するた めに現在広く用いられている薬剤、ペンタミジンのIC,、は271g/mlで あった。
化合物の生体内評価は、例えば、カンシタアルビカンス又はアスペルギルスフラ ブスの菌株を接種するマウスに腹腔内又は静脈内注射あるいは経口投与により一 連の用量レベルで行われる。活性は、未処理グループのマウスの死滅後、処理グ ループのマウスの生存に基づく。化合物が感染の致死作用に対して50%防御( PD、。)を与える用量レベルが書き留められる。
本発明の薬理的に活性な化合物は、慣用的な製薬方法に従って処理して患者、例 えば、人間のような哺乳動物に投与する治療用薬剤を製造することができる。
例えば、式(I)の化合物は、慣用の賦形剤、例えば、活性化合物との反応が有 害でない経If!(例えば、経口)、非経口又は局所適用に適切な薬学的に許容 しうる担体物質との混合物として用いられる。
適切な薬学的に許容しうる担体としては、水、塩溶液、アルコール、アラビアゴ ム、植物油(例えば、コーン油、綿実油、落花生油、オリーブ油、ヤシ油)、坤 、肝油、ポリソルベート80のような油状エステル、ポリエチレングリコール、 ゼラチン、炭水化物(例えば1、ラクトース、アミロース又はデンプン)、ステ アリン酸マグネシウム、タルク、ケイ酸、粘性パラフィン、脂肪酸モノグリセリ ド及びジグリセリド、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ヒドロキシメチル セルロース、ポリビニルピロリドン等が挙げられるが、これらに限定されない。
医薬製剤は、滅菌され、場合によっては、補助物質1例えば、滑沢剤、保存剤、 安定剤、湿潤剤、乳化剤、浸透圧に影響する塩、バッファー、着色剤、香味剤及 び/又は1種以上の他の活性化合物、例えば、他の抗真菌剤、ビタミン等と混合 される。
非経口適用の場合、注射用無菌液剤、好まし、くは水溶液が特に適切であり、液 剤を血液と等張にするために他の物質、例えば、十分量の塩又はグルコースを含 めてもよい1.また、懸濁液剤、乳剤又は坐薬のような植込剤として投与するこ ともできる。アンプル剤は便利な単位投薬である。
経腸適用の場合、錠剤、糖衣剤、液剤、点滴剤、坐薬、ロゼンジ剤、散剤又はカ プセル剤が特に適切である。甘味賦形剤が所望される場合には、シロップ、エリ キンル等が用いられる。
持続あるいは特定放出組成物、例えば、リポソーム又は差をっけて崩壊しうる剤 皮、例えば、マイクロカプセル化、複数剤皮等を施すことにより活性化合物が保 護されているものも処方される。特に、脂溶性剤形においては、活性化合物が徐 々に放出され、組織及び細胞膜を浸透することができる。
局所適用の場合、局所適用と適合し且つ動的粘度が好ましくは水より大きい担体 を含む適切な非噴射性の粘性半固形又は固形を用いることができる。適切な処方 則と(−5では、液剤、懸71!液剤、乳剤、クリーム剤、軟膏、散剤、リニメ ント剤、膏薬、エーロゾル剤、経皮貼剤等を場合によっては滅菌したり補助物質 、例えば、保存剤、安定剤、乳化剤、湿潤剤等と混合するものが挙げられるが、 これらに限定されない。また、有効成分を好ましくは固形又は液状の不活性担体 物質と組み合わせてビン型絞り出し容器あるいは加圧された揮発性の通常ガス状 の噴射剤と混合した状管で充填されている噴射性エーロゾル製剤が局所適用に適 切である。
直腸投与の場合、化合物をカカオ脂又は他のトリグリセリドのような生薬基剤を 含む医薬組成物に形成させる。貯蔵寿命を延長するために、組成物がアスコルビ ン酸、ブチル化ヒドロキシアニソール又はヒドロキノンのような抗酸化剤を含む ことが有利である。
本発明の医薬組成物は、経口、局所及び静脈内投与が好ましい。通常、本発明の 化合物は、薬学的に許容しうる担体に約1mg〜約4g含む単位剤形で調剤され る。本発明による化合物の一日量は、通常約1〜約100mg/kg 、好まシ 、<は経口の場合約1〜約100mg/kg 、静脈内の場合約1〜約50mg /kgである。
個々の場合の活性化合物の好ましい実際の量は、使用される個々の化合物の効能 、処方される具体的な組成物、適用方法並びに治療される具体的な位置及び細菌 により変動することは理解されるであろう。例えば、具体的な患者に対する個々 の投与量は、年令、体重、全身状態、性別、食事、投与時間と方法、排出速度並 びに併用薬剤及び治療が適用される具体的な疾患の重篤度に左右される。投与さ れる宿主に対する用量は、従来の考察を用いて、例えば、適当な慣用の薬理的プ ロトコールによって本化合物と既知の化合物の活性の差異の習慣的な比較により 決定することができる。
またもう1つの態様においては、本発明の化合物は、動物においてアスペルギル ス症、カンジダ症、クロモミコーンス、コクシジオイデス症、クリプトコックス 症、エントモフトロミコーシス、家畜流行性リンパ管炎、ジオトリクム症、ヒス トブラスマ症、毛菌症、足薗腫、北アメリカ分芽菌症、オオミコーシス、ペンリ ミコーシス、ベニ/リン症、リノスポリジウム症及びスブロトリクム症のような 真菌性疾患を治療する動物用組成物として有利に用いられる。通常、本発明の化 合物は、適切な担体に2mg〜約8gを含む単位剤形として調剤される。本発明 の化合物は家畜用の飼料に含められて、該飼料の通常の消費により本発明の化合 物の少なくとも1種を動物体重1kg当たり1口約l〜約200mg与えること が好ましいうつ/又はウマのような大きな動物の場合、−日量的10−約40g が適当である。
また更に態様においては、本発明の化合物は、さび病、べと病及びかびのような 種々の植物病原性真菌を治療yは予防するために、農業用組成物、例えば、植物 及び種子用組成物と(7て用いられることも有利である。通常、本発明の化合物 は、散粉末、顆粒、種子粉衣、水溶液、分散液又はエマルジョン、ディップ、散 布液、エーロゾル又はくん煙として施される。組成物を、分散性粉末、顆粒も( 7くは細粒又は使用前に希釈する濃縮液として供給してもよい。このような組成 物は、農業及び園芸において既知であり許容しつるような慣用の担体、希釈剤又 は補助剤を含めてもよく、慣用的な方法に従って製造される。組成物は、典型的 には、有効成分0. OI−10wt%、好ましべは0.1〜1wt%を含む。
組成物は、また他の有効成分、例えば、除草力又は殺虫力を有する化合物又は更 に殺真菌剤を混合してもよい。化合物及び組成物は多くの方法で施され、例えば 、植物の茎葉、幹、枝、種子もしくは根又は土壌もシ、<は他の栽培媒体に直接 施され、病気を根絶するばかりでなく、植物や種子を予防的に侵襲から保護する ために用いてもよい。畑に使用する場合、有効成分の適切な施用薬量は約100 〜10.000g/ニーカーである。
下記実施例は、単に具体的な説明であり、いかなる場合でもこれらに限定されな いものとして解釈されるべきである。下記実施例において、温度はすべて℃とし て示される。化合物の純度は、5ilufol UV−254プレート又はシリ カゲル60F−254プレートによる薄層クロマトグラフィー(TLC)でチェ ックした。
丁”LCの溶離剤と(、て下記系を用いた: (1)クロロホルム; (2)ク ロロホルム、ジエチルエーテル及び酢酸の20:20:1混合液; (3)2− ブタノール及び3%アンモニアの5.2混合液: (4)クロロホルム及び石油 エーテルの11混合G: (5)へブタン、メタノール及び酢酸エチルの50: 25:25混合液: (6)クロロホルム、メタノール及び酢酸の95+4:l 混合液;(7)ヘプタ:/、クロロホルム及びメタノールの50・40:10混 合液;及び(8)メタノール。
RI゛は使用した具体的なTLC溶離剤系の限値てあり、例えば、R12は上記 系2溶離剤のR,である。
実施例13.5−ジブロモ−2,6−ジニトロ安息香酸の合成150m1の硝酸 (a度=1.50)に150gの3,5−ジブロモ安曹香酸(図1のI)、次に 400m1の硫酸(濃度=1.83)をfi含液の温度が60℃以上に上昇しな いように攪拌しながら徐々に加える。次いで、この混合液を90100℃まで注 意して加熱し、この温度で6−10時間攪拌する。反応混合液からモノニトロ化 合物(R,” −0,66)が消失したときこの処理を止めるっニトロ化の終わ りに、反応混合液を冷却し、沈澱をろ別し、硫酸(濃度=1.83)で洗浄し、 150gの砕いた氷と混合し、再びろ過し、水中に硫酸イオンがなくなるまで水 洗する。184g(96%)のジブロモジニトロ化合物(4)が得られる。これ は系2にクロマトグラフィー的に均一である;up、 214−215℃。PM Rスペクトル(アセトン中)、δ、 ppm: 8.44(s、 IH,ArH ’)。N%の実測値7.86.8.21゜C+HtNtBrgOs、計算値N%  =7.57゜実施例2:3.5−ジクロロ−2,6−ジニトロ安息香酸の合成 150m1の硝酸(濃度=1.50)にIO2,3gの3.5−ジクロロ安息香 酸(2)、次に400m1の硫酸(#炭=1.83)を混合液の温度が60℃以 上に上昇しないように攪拌しながら徐々に加える。次いで、この混合液を77℃ まで注意して加熱し、この温度で6−1O時間攪拌する。反応混合液からモノニ トロ化合物(R,’ =0.66)が消失したときこの処理を止める。ニトロ化 の終わりに、反応混合液を冷却し、沈澱をろ別し、硫酸(濃度=1.83)で洗 浄し、150gの砕いた氷と混合し、再びろ過し、水中に硫酸イオンがなくなる まで水洗する。
144.5g(96%)のジクロロジニトロ化合物(5)が得られる。これは系 2にクロマトグラフィー的に均一である;ILp、205℃。PMRスペクトル (アセトン中)、δ、 ppm+ 8.44(S、 IH,ArH’)。N%の 実測値9.64.10.15X; C,H2CIIN!01;計算値N% =  9.96゜ 実施例3:ベンジル3.5−ジブロモ−2,6−シニトロペンゾエートの合成3 .6gの3.5−ジブロモ−2,6−ジニトロ安息香酸(4)と20m1の塩化 チオニルの混合液を3時間貴沸する。過剰量の塩化チオニルを減圧蒸留する。得 られた化合物の塩化物(9)に10nlのベンジルアルコールを加え、この混合 液を40℃で3−4時間攪拌する。次いで、ベンジルアルコールを減圧蒸留(P 、、、 =2−4 on Hg) L、残留物を30m1のクロロホルムに溶解 する。この溶液を水及び1%重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、塩化カルシウムで 乾燥する。クロロホルムを減圧蒸留し、残留物をベンゼンで結晶化する。1.6  g収量(37%)のベンジルエステル(11)が得られる:tLp、 19( 1−192℃。PMRスペクトル(アセトン中)。
δ、 ppm: 8.64(s、 IH,ArH’)、 7.44(s、 5H ,Ph)、 5.40(s、 2H,C00CHtPh)。
■■ 値X: Br 35.46.35.57+ N 6.17.6.46− CIt HJrtN+Os;計算値X: Or 34.73:N608゜ 実施例4 メチル3.5−ジブロモ−2,6−シニトロペンゾエートの合成80 m1のメタノールとlomlの硫酸(d=1.83)の混合液中8.5g試料の 3.5−ジブロモ安息香酸(1)を5−6時間煮沸する。冷却後、沈澱をろ別す る。ろ液を減圧下半分に蒸発し、残留物を水で希釈し、沈澱をろ別する。これを 前の部分に加え、50m1の水と攪拌する。得られた混合液に10%重炭酸ナト リウム溶液をpH7,5まで加える。エステルをろ別し、水洗し、風乾し、次に 、真空デシケータ−中塩化カルシウムで乾燥する。7.9g収量(89%)の化 合物(14)が得られた。生成物は、系1にクロマトグラフィー的に均一であっ た+l11.62−63℃。
84m1の硝酸(濃度=1.50)に攪拌しながら22gのメチル3.5−ジブ ロモベンゾエート(14)を加え、次に160m1の硫酸(濃度=1.83)を 徐々に加える。ここで反応混合液の温度を40℃より高くしてはならない。硫酸 を加えたとき、反応混合液を9O−100℃まで徐々に加熱し、この温度で15 −20時間保持する。ニトロ化の終わりは、モノニトロ化合物(R1’ =0. 53)が反応混合液から消失することから判断する。冷却後、沈澱をろ別し、硫 酸(濃度=1.83)を洗浄し、氷水と混合し、ろ過し、水中に硫酸イオンがな くなるまで水洗する。系2にクロマトグラフィー的に均一な27.9g収量(9 7%)の化合物(15)が得られる+mp 16B−170℃(四塩化炭素から )。
実施例5:3−ブロモ−2,6−シニトロー5−ヒドロキシ安息香酸の合成60 0m1の95%水酸化ナトリウム中60gの3.5−ジブロモ−2,6−)ニト ロ安息香酸(4)の溶液を45−50℃で30時間加略する。反応の終わりは、 出発化合物(R,’ =0.35)が消失することがら判断する。次いで、反応 混合液を減圧(P、。= 20−30 rrrm Hg)下で150−200m lノ容量まで蒸発し、120m1の塩酸(濃度=1. l 9)を攪拌及び冷却 しながら加える。酸が油状物として分離するとまもなく結晶化が始まる。沈澱を ろ別し、10%塩酸、更に石油エーテルで洗浄し、乾燥する。45g収量(90 %)の化合物(7XX=Br)が得られる; mp 174−175℃(ベンゼ ンから)。実測値%; Br 26.77、26.40; N 9.19゜9. 4L CrH3BrNzOs:計算値X; Br 26.02; N 9.12 ゜実施例6・3.5−ジブロモ−2,6−シニトロー4−メチル安息香酸の合成 50m1の硝酸(濃度=1.50)に34gの3,6−ジプロモー4−トルイル 酸(3)、次に148m1の硫酸(濃度=1.83)を温度が40℃以上に上昇 しないように攪拌しながら徐々に加える。この混合液を80−90℃まで徐々に 加熱し、この温度で7−8時間保持する。反応の終わりはモノニトロ化合物(R ,’ =0.53)が消失することから判断する。冷却後、沈澱をろ別し、硫酸 (濃度=1.83)で洗浄し、氷水と混合し、再びろ過し、水中に硫酸イオンが なくなるまで水洗する。36g収量(80%)の化合物(6)が得られる。分解 pt、 229−231℃(70%アルコールから)。実測値X: Br 40 .26.40,28; N 6.98.7.19゜CtHtBhNtO+:計算 値%: Br 41.66; N 7.29゜実施例7・メチル3.5−ジブロ モ−2,6−シニトロトルエンの合成3gの3,5−ジブロモ−2,6−シニト ロー4−トルエート(6)と15m1の塩化チオニルの混合液を出発生成物が完 全に溶解するまで3時間煮沸する。過剰量の塩化チオニルを減圧蒸留し、残留物 に30m1のメタノールを加え、この混合液を2時間煮沸する。冷却後、沈澱を ろ別し、エーテルで洗浄する。系1にクロマトグラフィー的に均一な2.4g収 量(77%)のメチルエステル(13)が得られた; mp 199−201’ C(メタノールから)。
実施PI8・ベンジル3.5−ジブロモ−2,6−ジ二トロー4−メチルベンゾ エートの合成 20gの3.5−ジブロモ−2,6−シニトロー4−メチル安息香酸(6)と7 0m1の塩化チオニルの混合液を出発化合物が完全に溶解するまで5−8vF間 員沸する。過剰量の塩化チオニルを減圧蒸留し、残留物に80rnIのベンジル アルコールを加え、この混合液を40°Cて2−3時間加熱する。冷却後、沈澱 をろ別し、石油エーテルで洗浄する。系4にクロマトグラフィー的に均一な17 g収量(69%)のベンジルエステル(12)が得られる;mp 147−15 0’C(ベンゼンから)。
実測値%: Br 34.27.34.10; N 6.00.6゜096 C nH+oBrtNzOi;計算値%、Br33、7+、 ; N 5.90゜ 実施例9:試験管内殺真菌性試験 式(1)の化合物、アムホテリシンB及びケトコナゾールの抗真菌活性を試験し た。
本試験においてブレーティングのために用いられるl Ow/w%麦芽エキス、 2%寒天溶液は、loogの麦芽エキス、20gの寒天及び1リツトルの蒸留脱 イオン水(1)DW)中水酸化ナトリウム(約0.1 g)のペレットを混合す ることにより調製した。この溶液をオートクレーブにかけて滅菌し、次いで、プ レートに注ぎ入れた。Kreger−van Rij、 Tha Yeast  : A Taxonomic 5tudy、 Elsevier。
Ai+sterdam、 p、1082参照。
酵母−麦芽(YM)ブイヨンは、1リツトルのDDW中に3gの酵母エキス、3 gの麦芽エキス、5gのペプトン及び10gのグルコースを含有した。この溶液 を無機化合物(例えば、塩酸又は水酸化ナトリウム)でpH7,2にし、次いで 、オートクレーブにかけて滅菌した。
試験されるべき薬剤の原液をジメチルホルムアミド(DMF)とpH7,2の0 .05Mリン酸塩バッファーの混合液中で製造し、4:6のDME:バッファー 比中で混合した。1mg/ml溶液の試験溶液を調製した。
2つの対照溶液を調製した。1つは上記リン酸塩バッファーであり、もう1つは 上記4・6比のDMFとバッファーの混合液とした。
すべての薬剤と対照溶液を0.2μフイルターでろ過して滅菌した。
3.6mlのカンシタアルビカンス(Aioo 二0.11−0.19)@濁液 を各々0.4mlの3.5−フクロロー2.6−ジニトロ安息香酸、アムホテリ シンB及びケトコナゾール(l mg/mlX最終濃度0.1 mg/ml)と 混合し、200rpm、30℃で80分振盪した。(カンツタアルビカンスの発 育特徴に対して、例えば、It G、 5hepherd等、 J、 Gen、 Microbiol、、vol、93. pp、361−370(1976);  M−G、5hephard等、Ca氏AJ、 Microbiol、、vol、26. pp、2l−26(1980); V idotto等、 Mycopathologia、volA100. pp。
7−15(1987)参照)。一連の寒天プレートに上記混合液を接種し、YM ブイヨンで1000倍に希釈した150μm/プレートをブレーティングし、次 いで、各プレートを30℃で48時間インキュベートした。各プレートのコロニ ー数を計数し表2に示した。
表2 コロニー/プレート数としての殺真菌性試験グループ\ブレー)No、 1 2  3 4 5 6 7 8 9対照 93 63 56 102 109 11 0 115 118 lll3.5−ジクロロ−2,6−2243312833 201925ジニトロ安息香酸 アムホテリシン 50 15 9 56 51 48 55 65 64ケトコ ナゾール82 39 37 94 103 78 120 122 95これら のデータは、式(1)の試験化合物が真菌を殺滅するのに、即ち、殺真菌活性が アムホテリシンBの約2倍及びケトコナゾールの約4倍効果があることを示して いる。
実施例1O:系列希釈アッセイ 3.5−ジブロモ−2,6−ジニトロ安息香酸及びナイスクチンの系列希釈アッ セイをカンツタアルビカンス、トリコフィトン又はアスペルギルスについて行っ た。
9+n1(IX10’細胞)の各酵母希釈懸濁液を15m1の遠心管中1mlの 試験されるべき薬剤の種々の系列希釈液に加えた。薬剤の最終濃度は、o、 i  −o、 o o o +mg/mlとした。薬剤溶液の代わりにDDWを用い て、2本の対照管も調製した。
これらの管に蓋をし、30°で24時間200 rpmで振盪しながらインキュ ベートした。比濁計を用いて600nmにおける光学濃度を測定することにより 、真菌の増殖を評価した。3.5−ジブロモ−2,6−ジニトロ安息香酸及びナ イスクチンの双方が最終濃度1.5HgAplにおいてカンジダアルビカンス、 トリコフィトン又はアスペルギルスの各真菌増殖を阻止した。しかしながら、ナ イスクチンが試験した本発明の化合物より毒性が著しく高いことは留意される。
実施例11 毒性試験 周知の方法を用いて平均致死量(LD、。)をめることにより、マウスにおける 3、5−ジブ0モ−2,6−ジニトロ安密、香酸の静脈内急性毒性を評価する。
マウスに標準実験食餌を8−10週間与える。各性別を有する5匹のマウスに1 用量の3,5−ジブロモ−2,6−ジニトロ安息香酸を静脈内投与する。マウス を14日間観察し、死亡した数を書き留める。LDI。値は約240mg/kg であることがめられる。
式(1)の化合物は以前に合成されているが、ヒトのような動物使用に適切な効 能ある安全な抗真菌剤としての使用はこれまで知られていない。
実施例12:3,5−ジクロp−2,6−ジニトロ安息香酸のクロロ無水物の合 成C0OH0=C−C1 丈絶倒2のように調製した4gの3.5−ジクロロ−2,6−ジニトロ安息香酸 と20の1の塩化チオニルの混合液を3時間煮沸し、た。過剰量の塩化チオニル を減圧下てぎ発すると、3.5−ジクロロ−2,6−′)二1・口安啓香酸のク ロロ無水物が残留し2、これを#*製せずに数例の下記実施例の化合物の合成に 用いた。クロロ無水物は、次のIR(KBr)吸収ピーク 1778.1207 (−COCI); 1550(NO); 733(C−CI)を有した。
実施例13 アミノ酸スベーづ−を有する3、5−ジクロロ−2,6−ジニトロ 安息香酸の合成 Ol ’ 9−CL 1.2mlの無水テトラヒドロフラン(THF)中約1−の実施例12のクロロ 無水生成物を144+ngの6−アミノヘキサン酸(1,1t!l) 、更に4 17 μl(303ng。
3、f)++M)のトリエチルアミンと混合した。この混合液を37℃で一晩攪 拌した。
減圧下でTHFを蒸発した後、残留物を水中lO%重炭酸ナトリウム溶液(こ溶 解した。溶解しない物質をろ過で取り除き、上澄み液を3MHC1(最終pH= 1.o)で再び沈澱した。生成物を50%メタノールで再結晶すると、収率47 %(188a+g)を得た。生成物は、補正なしの融点227±1’C及び次の IR(KBr)吸収ピーク: 1685(CO)、 1660(CONH)、  1555(No)を有した。R+’は0.85であった。R+’は0.35であ った。
本実施例の生成物は、2つの方法で考えることができる。まず、C0OH反応基 でリガンドを受容することができるスペーサーを有する中間体芳香族誘導体であ る。また、これは、これ自体でr\Tスペーサーとアルキルリガンドを有する本 発明の範囲内で有効な化合物として作用することができる。
実施例14:アルコールスペーサーを有する3、5−ジクロロ−2,6−ジニト ロ安息香酸誘導体の合成 E′、jlO鴫の実施例12の20口無水生成物をlomlの無水1−HFに溶 解し、2.42g(2n蘭)の]’RISi(ビトロキンメチル)アミノメタン )、更に1、39m1(1,OI g、l Oil、l)のトリエチルアミンと 混合した。この反応混合液を37℃で一晩(〜16時間)I!拌した。次いて、 この反応混合液をろ過した。
フィルター上の結晶性、Zt澱を1用量のTHFで2回、5mlの蒸留水で5回 すすいで過剰量のTR,ISを除去した。生成物を精製せずに用いた。収率は7 8%(3,03g)であった。生成物は、補正なしの融り232±1℃及び次の IR(KBr)吸収ピーク 3300. 1050(OH)、1660(CON H)、1555(No)ををした。RI′はO,I Oであった。R2′は0. 35てあった。
実施例13の生成物のように、実施例14の生成物も2つの方法で考えることが できる。ヒドロキフル基でリガンドを受容することができるスペーサーを有する 芳香族誘導体及びスペーサー(N)−1Jガント(分枝鎖アルコール)の組み合 わせを有する芳香族誘導体の双方である。
実施例15 ジアミノポリエステルスペーサーを有する3、5−ジクロロ−2, 6−ジニトロ安息香酸誘導体の合成 12m1の無水テトラヒドロフラン(THF)中約IO−の実施例12のクロロ 無水生成物を2.12ml (2,04g、l OmtJ) (7)4.9−’ )オキサ−i、i2−ドデカンシアミン、更に1.52ml (1,01g、1 0+IIM)のトリエチルアミンと混合した。この混合液を37℃で一晩攪拌し た。減圧下でTHFを蒸発した後、残留物を95%エタノールで結晶化した。収 率は88%(3,78g)であった。生成物は、補正なしの融へ209土1’C 及び次+7) IR(KBr)吸収ピーク 3272. 1111(NH)、  1660(CONH)、1556(NO)を有しtコ。R,’ ハ0.85であ った。R,iは0.35であツタ。
実施例16 アミノアルケン残基を有する3、5−ジクロロ−2,6−ジニトロ 安息香酸誘導体の合成 6用量の無1cTHF中約5mMの実施例工2のクロロ無水生成物を375μl (285,5mg、、5n’j) (Q7’)ルア ミン、更1:696μl( 505mg、5m) ノトリエチルアミンと混合した。この混合液を37℃で2 時間攪拌した。黄色沈澱をろ過し、1用量のTHFで2回、1用量のメタノール で2回すすいだ後、室温で一晩暗所で減圧乾燥した。収率は84%(1,365 g)であった。生成物は、補正なしの融点146+1 ℃及び次(D IR(K Br)吸収ピーク: 3281.3080(NH)、 1660(CONH)。
1556(NO)を存した。R,’は0.20であった。R,Iはo、aoであ ツタ。
実施例16の生成物は、これ自体本発明の範囲内の機能分子である。斐に、この 分子は、アリルアミニルリガンドと芳香族部分の双方で殺真菌活性を与える。
しかしながら、更に、この分子は単にスペーサーを育するものとしても確認され 、これにリガンドが結合されてもよい。このような第2段階付加を下記実施例1 7に示す。
実施例17.アミノアルケンスペーサーとポリマーリガンドを有する3、5−ジ クロロ−2,6−ジニトロ安息香酸誘導体の合成3種のモノマー(50mgの実 施例16の生成物、850mgのアクリルアミド及び100mgのアリルアミン (13]μl))を10m1のエタノール中でlomgの2.2′ −アゾビス イソブチロニトリル(AIBN)と70°Cで一晩攪拌してアミンスペーサーを 介して置換安息香酸に結合されるポリマーリガンドを生成した。得られた等濁液 をろ過し、ろ液を減圧下で蒸発した。残留物をヘプタン:メタノール。
酢酸エチル(50:25・25)溶媒の分取用薄層クロマトグラフィーできれい にした。収率は23%(230mg)であった。生成物は、補正なしの融点14 0±1℃及び次のIR(KBr)吸収ピーク 3281.600(NH)、 1 660(CONH)、 1560(NO)を有した。ヘプタン メタノール・酢 酸エチル(50:25・25)中のR,は0、40であった。R+’は0.30 であった。
実施例18・炭水化物リガンドを有する3、5−ジクロロ−2,6−ジニトロ安 息香酸誘導体の合成 0、1m1ii (33,6mg)の6−アミノへキシル−N−アセチル−β− d−チオグルコサミニドと約0.2蘭の実施例12のクロロ無水生成物とを1m lの無水THFと28μI(27,8mg、 0.2 mM)のトリエチルアミ ン中で混合した。この反応混合液を37℃で一晩攪拌した。この反応混合液に1 mlのO,1MHClを加えた。添加した塩素イオンのいくらかがトリエチルア ミンの揮発性塩化物塩を生成し、これを減圧下でTHFと共に蒸発した。クロロ 無水反応物を加水分解すると3.5−ジクロロ−2,6−ジニトロ安息香酸を生 成し、酸性反応条件下で沈澱した。沈澱した過剰量の3.5−ジクロロ−2,6 −ジニトロ安息香酸を遠心分離で除去し、ろ液を凍結乾燥した。黄色残留物をエ タノールで結晶化した。収率は58.6%(35,4mg)であった。生成物は 、補正なしの融点230±1℃及び次のIR(KBr)吸収ピーク: 3300 .1110(0)1)、 2930(CO)、 1660(Co聞)、1555 (NO)を有した。Rr’は0.35であった。R,Iは0.65であった。
実施例19:炭水化物リガンドを有する3、5−ジクロロ−2,6−ジニトロ安 息香酸誘導体の合成 0.1酬(29,5+ng)の6−アミノへキシル−1−チオーβ−d−ガラク トピラノ/ドと約0.2nMの実施例12のクロロ無水生成物とを1mlの無水 THFと28μlのトリエチルアミン中で混合した。この混合液を37℃で一晩 攪拌した。この反応混合液に1mlの0.1MHClを加えた。前の実施例のよ うに、添加した塩素イオンのいくらかがトリエチルアミンの揮発性塩化物塩を生 成し、これを減圧下でTHFと共に蒸発した。70口無水反応物を加水分解する と3.5−ジクロロ−2,6−ノニトロ安り、香酸を生成し、酸性反応条件下で 沈澱した。沈澱した過剰量の3.5−/クロロー2.6−ノニトロ安」香酸を遠 心分離で除去し、ろ液を凍結乾燥した。黄色残留物をエタノールで結晶化した。
収率は64.3%(36,2mg)であった。生成物は、補正なしの融点235 :!=1 ℃及び次のIR(KBr)吸収ピーク3275、 1113(OH) 、 2924(CH)、 1660(COft’H)、1555(No)を有し た。R+’は030であった。R1′は0.60であった。
実施例20 脂質リガンドを有する3、5−フクロロー2.6−ジニトロ安息香 酸誘導体の合成 無水THF中472mg (lc’+t)の実施例15のアミノポリエステル生 成物を含む5mlの溶液に無水THF及び278μI(202+++g、2++ +M)のトリエチルアミン中247mg (lIn%l)の塩化ミリストイルの 5mlの溶液を加えた。この反応混合液を37℃で2時間攪拌した。冷却後、黄 色結晶性沈澱をろ過し、1mlのTHFで3回すすぎ、次いで、乾燥した。収率 は94%(641mg)であった。生成物は、補正なしの融点176土1℃及び 次のIR(KBr)吸収ピーク: 2900(CH)、 1660(CONH) 、1555(No)を有した。R+’は0.75であった。R,’ +!0.2 0であった。
実施例21・ステロイドリガンドを有する3、5−ジクロロ−2,6−ジニトロ 安息香酸誘導体の合成 472mg (1mM)の実施例」5のアミンポリエステル生成物の溶液に無水 THF及び278 μl(202mg、2mM)のトリエチルアミン中449m g (1mM)のコレステリルクロロホーメートの5mlの溶液を加えた。この 反応混合液を37℃で一晩攪拌した。冷却後、黄色結晶性沈澱をろ過し、1ml のTHFで3回すすぎ、乾燥した。収率は86%(706mg)であった。生成 物は、補正なしの融点196:1℃及び次+7) IR(KBr)吸収ピー4:  3300.2900(CH)、 1660(CONH)、 1555(NO) を有りニ。R1’は0.80であった。Rr”は0.25であった。
実施例22 リガンドと(、て窒素含有正電荷基を有する3、5−ジクロロ−2 ,6−ジニトロ安息香酸誘導体の合成 2mlの無水THF中1.0mの実施例12のクロロ無水生成物と12.1μI のN。
N−ジメチルエチレンジアミン(96,8mg、 1.1mM)とを混合した。
この混合液を37℃で3時間攪拌した。冷却後、減圧下でTHFを蒸発した。黄 色残留物をエタノールで結晶化し、乾燥した。収率は89%(317mg)であ った。生成物は、補正なしの融点230土i℃及び次のIR(KBr)吸収ビー ク: 2900.2700(C)I)。
1653(CONH)、 1541(No)を有した。R+”は0.20であっ た。Rt’は0.45であった。
実施例23:リガンドとしてビタミンを有する3、5−ジクロロ−2,6−ジニ トロ安息香酸誘導体の合成 10+nlの無水THF中477.4111gの葉酸2水和物(1,0釧)、2 69cgの3,5−ジクロロ−2,6−ジニトロ安息香酸(l−)及び287. 5mg (1,5mM)の1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カ ルボジイミド(EDC)の混合液を37℃で48時間攪拌した。黄色沈澱をろ過 し、熱水で2回すすぎ、乾燥した。
収率は46%(343mg)であった。生成物は、補正なしの融点260±1℃ 及び次のIR(KBr)吸収ピーク: 3350(卸、 2950(CH)、  1700(COOH)、 1676(CONH)。
1556(No)を有した。RI′は0.20であった。R1’は0.40であ った。
ここでは本発明をある特殊性について述べ例示してきたが、当業者は述べられて いることの中で変更、追加及び省略のような種々の修正をしてもよいことを理解 するであろう。従って、これらの修正も本発明によって包含されるものであり且 つ本発明の範囲は添付の請求の範囲に合法的に一致することができる最も広しλ 解釈によってのみ制限されるものである。
フロントページの続き (51) Int、 C1,5識別記号 庁内整理番号A61K 31156  7431−4C31/70 8314−4C 31/74 8314−4C (81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IE、IT、LU、MC,NL、PT、SE) 、 AU、 BR,CA、 FI、 HU、JP、 KP、 KR,NO,NZ 、PL、RU、UAI

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.真菌感染症を治療するのに有効な医薬組成物であって、下記式(I)で表さ れる化合物及びその付加塩、水和物及び溶媒和物の抗真菌有効量及び薬学的に許 容しうる賦形剤を含む医薬組成物。 ▲数式、化学式、表等があります▼ 式中、Sは窒素、酸素、アルキル、アルケニル、アルコール、エステル、ポリエ ステル、アミノ酸、炭水化物又は窒素含有正電荷基より選ばれたスペーサーであ り; Lは水素、ヒドロキシル残基、アルキル残基、アルケニル残基、ベンジル残基、 アルコール残基、エステル残基、ポリエステル残基、アルキル酸残基、炭水化物 、ステロイド、脂質、有機ポリマー、窒素含有正電荷基又はビタミンより選ばれ たリガンドであり; R1及びR3はハロゲン又はヒドロキシルであり;かつR2は水素又はアルキル である、 但し、Sが酸素であり且つR2が水素又はメチルであるときLは水素ではなく、 Sが酸素であるときLはメチル残基、エチル残基又はベンジル残基ではない。
  2. 2.S又はS−Lの組み合わせが6−アミノヘキサン酸残基である請求項1記載 の医薬組成物。
  3. 3.S又はS−Lの組み合わせがTRIS{(ヒドロキシルメチル)アミノメタ ン}残基である請求項1記載の医薬組成物。
  4. 4.S又はS−Lの組み合わせが4,9−ジオキサ−1,12−ドデカンジアミ ン残基である請求項1記載の医薬組成物。
  5. 5.S又はS−Lの組み合わせがアリルアミン残基である請求項1記載の医薬組 成物。
  6. 6.Lが請求項6記載の組成物、アリルアミン及びアクリルアミドを含むポリマ ーである請求項5記載の医薬組成物。
  7. 7.該化合物が3,5−ジクロロ−2,6−ジニトロ安息香酸の6−アミノヘキ シル−N−アセチル−β−d−チオグルコサミニド誘導体である請求項1記載の 医薬組成物。
  8. 8.該化合物が3,5−ジクロロ−2,6−ジニトロ安息香酸の6−アミノヘキ シル−1−チオ−β−d−ガラクトピラノシド誘導体である請求項1記載の医薬 組成物。
  9. 9.Lがミリストイル残基である請求項1記載の医薬組成物。
  10. 10.Lがコレステリル残基である請求項1記載の医薬組成物。
  11. 11.LがN,N−ジメチルエチレンジアミン残基である請求項1記載の医薬組 成物。
  12. 12.Lが葉酸残基である請求項1記載の医薬組成物。
  13. 13.真菌性疾患の治療方法であって、下記式(I)で表される化合物の抗真菌 有効量をこれに罹患している患者に投与することを含む方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼ 式中、Sは窒素、酸素、 アルキル、アルケニル、アルコール、 エステル、ポリ エステル、酸、炭水化物又は窒素含有正電荷基より選ばれたスペーサーであり; Lは水素、ヒドロキシル残基、アルキル残基、アルケニル残基、ベンジル残基、 アルコール残基、エステル残基、ポリエステル残基、酸残基、炭水化物、ステロ イド、脂質、有機ポリマー、窒素含有正電荷基又はビタミンより選ばれたリガン ドであり; R1及びR3はハロゲン又はヒドロキシルであり;R2は水素又はアルキルであ る。
  14. 14.該化合物が治療される患者の体重kg当たり一日量約1〜約100mgで 投与される請求項13記載の方法。
  15. 15.該化合物が3,5−ジブロモ−2,6−ジニトロ安息香酸である請求項1 3記載の方法。
  16. 16.該化合物が3,5−ジクロロ−2,6−ジニトロ安息香酸である請求項1 3記載の方法。
  17. 17.該投与段階が経口的、筋肉内的、静脈内的又は局所的に行われる請求項1 3記載の方法。
JP5515804A 1992-03-04 1993-03-03 抗真菌剤 Ceased JPH06507917A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US84619992A 1992-03-04 1992-03-04
US07/846,199 1992-03-04
US1267193A 1993-02-03 1993-02-03
US08/012,671 1993-02-03
PCT/US1993/001811 WO1993017676A1 (en) 1992-03-04 1993-03-03 Antifungal agents

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06507917A true JPH06507917A (ja) 1994-09-08

Family

ID=26683865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5515804A Ceased JPH06507917A (ja) 1992-03-04 1993-03-03 抗真菌剤

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6124352A (ja)
EP (1) EP0597049A1 (ja)
JP (1) JPH06507917A (ja)
CA (1) CA2102518A1 (ja)
WO (1) WO1993017676A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU5115396A (en) * 1995-03-17 1996-10-08 Radopath Limited Anti-viral and anti-cancer agents
WO2005053613A2 (en) * 2003-11-26 2005-06-16 Combinatorx, Inc. Combinations for the treatment of fungal infections
WO2008121709A1 (en) * 2007-03-30 2008-10-09 Transport Pharmaceuticals, Inc. Pharmaceutical formulations for iontophoretic delivery of an anti-fungal drug
US7958052B2 (en) * 2007-12-31 2011-06-07 Mastercard International Incorporated Methods and systems for cardholder initiated transactions
US9805348B2 (en) 2010-09-22 2017-10-31 Mastercard International Incorporated Methods and systems for initiating a financial transaction by a cardholder device

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2841522A (en) * 1954-05-20 1958-07-01 Pittsburgh Coke And Chemical C Fungicidal chloronitrobenzoic acid ester composition and method of using same
US2841521A (en) * 1954-07-08 1958-07-01 Armour & Co Insecticidal compositions and method of combating insects
CA1066714A (en) * 1974-06-10 1979-11-20 John B. Wright Pharmaceutical n-phenyloxamic acid derivatives
JPS53101528A (en) * 1977-02-14 1978-09-05 Ihara Chem Ind Co Ltd Herbicides
DE3262386D1 (en) * 1981-06-06 1985-03-28 Pfizer Ltd Antifungal agents, processes for their preparation, and pharmaceutical compositions containing them
SU1160696A1 (ru) * 1982-05-24 1992-04-23 Le T I Im Lensoveta 3,5- диxлop-2,6-диhиtpoбehзoйhaя kиcлota, oблaдaющaя пpotиbotубepkулeзhoй aktиbhoctью
HU193469B (en) * 1984-11-19 1987-10-28 Budapesti Vegyimuevek Fungicide compositions containing as active substance derivatives of bensoic acid and process for production of the active substance
GB8429932D0 (en) * 1984-11-27 1985-01-03 Pfizer Ltd Triazole antifungal agents

Also Published As

Publication number Publication date
CA2102518A1 (en) 1993-09-05
WO1993017676A1 (en) 1993-09-16
US6124352A (en) 2000-09-26
EP0597049A4 (en) 1994-03-18
EP0597049A1 (en) 1994-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2888453B2 (ja) ニューモシスティス−カリニ肺炎の治療用または予防用の製薬組成物
DE69714253T2 (de) Stickstoffoxydabgebendes präparat zur reduzierung der toxizität von wirkstoffen
JPS60208910A (ja) 水難溶性薬物・リン脂質複合体の製造方法
JPS61129163A (ja) 新規なテトラピロ−ル化合物
US6770635B1 (en) Method for medicating the inflammatory controlling system and adverse inflammatory reactions and for making compounds for treating the pathology of adverse inflammatory reactions
JPH03500650A (ja) ポリエン系マクロライドのプレリポソーム粉末
JP2001010953A (ja) 2,4−ジスルホフェニルブチルニトロン、その塩および薬学的スピントラップ剤としてのそれらの使用
CN111635309B (zh) 一种新型解热镇痛药物及其制备方法和用途
JPH04506207A (ja) リポソームおよび脂質複合体組成物の調製
JPH06507917A (ja) 抗真菌剤
DD267187A5 (de) Verfahren zur herstellung von mitteln zur bekaempfung des asthma bronchiale und der chonisch obstruktiven bronchitis
LU85650A1 (fr) Perfectionnements relatifs a des derives de cephalosporine
JPS6056920A (ja) 脂質レベルの低減方法
CH641678A5 (de) Entzuendungshemmendes und zur behandlung der benignen prostatahypertrophie geeignetes arzneimittel.
JP3793596B2 (ja) 抗真菌性外用組成物
US9089134B2 (en) Targeting delivery of anti-fungal agents
CN112778369B (zh) 一种三唑类衍生物及其制备方法和用途
RU2318513C1 (ru) Лекарственное средство на основе d-циклосерина, препарат пролонгированного действия, содержащий наночастицы, способ его получения
FR2887249A1 (fr) Compose d-glucopyranose 1-[3,5-bis(1,1-dimenthylethyl)-4- hydroxybenzoate] et ses derives, leur preparation et leurs utilisations
CA1285488C (en) Pharmaceutical formulation containing indomethacin
AU3782593A (en) Antifungal agents
CN109674777A (zh) 异绿原酸类化合物在制备神经退行性疾病和忧郁症的药物中的应用
BE1001262A4 (fr) Procede en vue de provoquer la regression de la leucemie et l'inhibition de la croissance des tumeurs chez les mammiferes.
WO2008000920A1 (fr) Compose d-glucopyranose 1-[3,5-bis(1 ,1-dimethylethyl)-4- hydroxybenzoate] et ses derives, leur preparation et leurs utilisations
EP0621779B1 (fr) Lysinate d'indomethacine pour l'utilisation therapeutique en ophtalmologie

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040420

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20040720

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20040906

A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20041129

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050125