JPH04506207A - リポソームおよび脂質複合体組成物の調製 - Google Patents

リポソームおよび脂質複合体組成物の調製

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 リポソーム及び脂質複合体組成物の調整産業上の利用分野 本発明は、医薬品成分に関するものであり、水溶性に乏しい化合物の輸送に関す るものである。さらに、本発明は、規定された粒子サイズのリポソームおよび脂 質粒子の製造に関するものである。
発明の背景 リポソームは、球状二分子層構造を有する両親媒性脂質からなる小胞である。リ ポソームは、通常、小さな1枚膜小胞(SUv)、大きな1枚膜小胞(LUV) 、または多重小胞(MLV)に分類される。その定義としては、SUMとLUV は1枚の二分子層のみを有し、MLVは多件の同心性二分子膜を有する。リポソ ームは、親水性化合物を水性の内部や二分子層間に取り込むか、または疎水性化 合物を二分子層中に取り込むとにより、種々の物質を封入するために用いること が可能である。
リポソームは、その大きさ、組成、荷電により種々の特性を示す。例えば、不飽 和脂質の割合の低いリポソームはわずかに透過性が高く、コレステロール又は他 のステロールを組み込まれたリポソームは、より堅く、透過性が低い傾向を示す 。リポソームは、その親水基により、正、負、または中性の電荷を有すると考え られる。例えば、コリンに基づく脂質は正電荷を与え、リン酸および硫酸に基づ く脂質は負電荷を与え、グリセロールに基づく脂質および、ステロールは、一般 に溶液中で中性である。
リポソームは、生物学的活性物質の輸送に用いられてきた。
A11ison、米国特許第4.053.585号を例にあげると、負に荷電さ れたリポソームに入れた種々の抗原に、随意にM、 Tuberculosis (ヒト結核菌)の死菌を含めた投与が開示されているのを参照されたいo Fu llertonを、米国特許第4.261.975号には、インフルエンザワク チンとして、ヘマグルチニンスパイクの付いたインフルエンザ分離膜をリポソー ムに結合させることが開示されている。
リポソームは、水溶性に乏しい、あるいは治療用量では望ましくない毒性を示す 多くの化合物を封入するために用いられてきた、例えば、アンホテリンBは、水 、アルコール、クロロホルム、およびその他通常のハロゲン化炭素溶媒にいずれ にも溶けに(い抗真菌性抗生物質である。アンホテリシンBは、効果的な殺真菌 剤であるが、治療濃度のわずかに高濃度で危険なほどに有毒でもある。リポソー ムに封入すると、哺乳類細胞に対するインビボでの毒性は減少するようであるが 、−万般真菌活性は比較的変化しないまま保たれる。(F。
C,5zokaら、Antimicrob Agents Chemothar  (1987)31:421−29)。細胞毒性および殺真菌活性に対する作用 は、リポソームの組成、リポソームの構造(例えば、SUV、MLV等)調製方 法に依存した。
リン脂質小胞(リポソーム)は種々の技術により作成することができるが、一般 的には、「乾燥」脂質を水相へ導入する方法により形成し得る(D、La5ic 、 J、Theor、Biol (1987)124:35−41)。一度脂質 が水和されると、自然にリポソームが形成される。リポソーム中の層の数を制御 し、規定されたサイズの粒子を製造するための技術が開発されてきた。利用可能 な製造方法は、少量の物質を必要とする適用のほとんどに対して満足のいくもの である。(G、 Gregoriadis、 rリポソーム技術J I −m  (Boca Raton、Florida、CRCPress、 Inc) 1 984)。
しかし、大規模な小胞製造においては、脂質の水和工程が小胞製造における重大 な律速段階となり得る。
脂質の水和工程を促進するため、脂質を有機溶媒に溶かし水相に注入することが できる。これにより、この溶媒を透析または蒸発により除去できることから、小 胞の連続的製造が可能となる。エタノールを溶媒として用いると、注入により規 定されたサイズの1枚膜リポソームが形成され得る( S、 BatZriら、 Biochem、Biophys、 Acta (1973)298:1015 −1019; J。
Kremerら、Biochemistry (1977)16:3932−3 935)。この方法は、エタノール中の脂質濃度が40mM未満で、水性懸濁液 中の最終エタノール濃度が約10%未満の場合に限り1枚膜小胞を形成する(  F、 Bol lerら、EPO87306202,0,1987年7月14日 出願)。これらの2つの因子は、エタノール注入により形成される限定されたサ イズのリポソームの濃度を約4mMに制限する。
これはどちらかといえば薄い、リポソーム溶液である。すなわち、水溶性化合物 では封入効率が悪く、脂溶性化合物では、物質の十分な量を得るために大きな体 積が必要となるということである。これらの制限があるため、エタノール注入法 は、脂質水胞を作成する場合広く用いられなかった(D、Lichtenber g、ら+Methods of Biochemical Analysis”  (D、G11ck&i、John Wiley & 5ons、N、Y、>( 1988)33:337−462)。
脂質粒子は、両親媒性脂質と他の分子との一定の比率による複合体であり、その 結果、超分子の構造または粒子となる。
リポソームと脂質粒子との主な違いは、リポソームは水性コアを囲む連続した脂 貫二分子層を持つが、脂質粒子は持たないことである。この違いのため、多くの 場合、脂質粒子は水溶性分子を封入することができない。脂質粒子は、約5nm のサイズから11000nを超えるものまである。最終的な脂質粒子のサイズは 、組成および調製法に依存する。脂質粒子の例には、脂質エマルジョン(S、  Ljungbergら、Acta Pharmaceutica 5uecic a (1970)7:435−40)、リポタン/fり (A、G。
ttoら、Meth、 Enzymol(1986)129ニア83−89)、 およびイスコム(iscom) (K、Lovgren J、 Immunol 、 Math、 (1987)98:137−43)がある。
発明の開示 新しい方法は、水、アルコール、ハロゲン化炭化水素溶媒中で低い溶解度を示す 化合物を含むリポソーム懸濁液の調製について開示する。この方法は、高く効率 の良い封入率を示す。さらにこの方法は、工業的規模での製造の実施に適してお り、連続工程として実施され得る。この方法の他の有意な利点は、・高濃度リポ ソームの形成、規定された直径の調製物、簡便さ、粒子形成スピード、大量生産 への移行が簡単、水/有機溶媒に対する溶解度は低いが非プロトン性溶媒に対す る溶解度は高い化合物の封入が可能であること、を含む。
この方法は、DMSOのような非プロトン性溶媒中に難溶性化合物と、適当な脂 質とを含む溶液で、随意1こ低級アルコールの可溶量を含む溶液を調製する工程 、および、得られた溶液を適当なイオン強度と薬物組成の攪拌され、または混合 された水溶液中に、適当なサイズの開口部から注入する工程を包含する。この工 程は、連続的な製造に適して−)る。得られたリポソーム懸濁液は、必要に応じ て透析され、ある(λは濃縮され得る。
図面の簡単な説明 図1は、実施例1に述べた、リポソーム直径に対する攪拌速度の影響を示す。
図2は、リポソーム直径に対する注入速度の影響を示す。
図3は、リポソーム直径に対する注入量の影響を示す。
図4は、リポソーム懸濁液対する水溶液量の影響を示す。
図5は、リポソーム直径に対し非プロトン性溶媒量を増加させた場合(脂質濃度 および水溶液量は一定)の影響を示す。
図6は、リポソーム直径に対する水溶液温度の影響を示す。
図7は、リポソーム直径に対する水相のイオン強度の影響を示す。
図8は、リポソーム直径に対する水溶液溶貫組成の影響を示す。・ 図9は、リポソーム直径に対する水溶液中尿素濃度の影響を示す。
図10は、リポソーム直径に対する水溶液pHの影響を示す。
図11は、DMSOに対するEtOHの比の、リポソーム直径に対する影響を示 す。
図12は、リポソーム直径に対する注入後のEtOH濃度の影響を示す。
図13は、リポソームの直径に対する種々のアルカノール/DMSO混合物の影 響を示す。
図14は、リポソームの直径に対するEtOHおよび種々の非プロトン性溶媒の 影響を示す。
図15は、EtOHおよび3種のDMSo/アルカノール混合物について、リポ ソーム直径に対する脂質濃度の影響を示す。
発明の実施形態 A 定義 ここで用いられている「難溶性化合物」とは、標準的溶媒中で、生理的温度およ びpHにおいて、極めてわずかに溶けるか、実質的には溶けない(約1 mg/ mL未満)と考えられる化合物をさす。「標準的溶媒」は、水および水溶液、低 級アルコール(例、tば、メタノール、エタノール、プロノず7−ル、イソプロ パ7−ル、ブタノール、t−ブタノール等)、ハロゲン化炭化水素(例えば、ジ クロロメタン、クロロホルム。
1.1.1−)ジクロロエタン等)を含む。適当な難溶性化合物は、シスプラチ ン、ドキソルビシン、エピネフリン、メベンダゾール、ニリダゾール、アンホテ リシンBのようなポリエン系抗生物質、ナイスクチン、およびブリマリシン等を 含む。
ここで用いられる用語「適当な脂質」とは、リポソーム形成可能で、必要とする 濃度をリポソームとして投与する場合に実質的に毒性を示さない両親媒性化合物 をさす。適当な脂質は、一般的に極性末端またLヨ暮水性末端と、非極性末端ま たは疎水性末端とを有する。適当な脂質には、限定されないカ、卵フォスファチ ジルコリン(EPC)、卵フォスファチジルグリセロール(EPG)、ジパルミ トイルフォスファチジルコリン(D P P C)、コレステロール(Cho  1) 、硫酸コレステロールおよびその塩(C3)、ヘミコハク酸コレステロー ルおよびその塩(Chems)、リン酸コレステロールおよびその塩(CP)、 フタル酸コレステロール、コレステリルフォスフォリルコリン、3. 6. 9 −トリオフサオクタン−1−オール−コレステリル−3e−オール、ジミリスト イルフォスファチジルグリセロール(DMPG)、ジミリストイルフォスファチ ジルコリン(DMPC) 、水素添加大豆フォスファチジルコリン(H3PC) 、 および他の水酸化コレステロールまたはアミンコレステロール誘導体が含ま れる(例えば、K、R,Patelら、BiochiIIl、 Biophys 。
Acta(19’85)814:256−64を参照)。
用語「封入量」とは、難溶性化合物を封入して適当なサイズのリポソームまたは 脂質粒子を形成するために必要な脂質量をさす。好ましくは、リポソームまたは 脂質粒子の平均サイズは、直径1.OOOnm未満であり、さらに好ましくは、 約20〜600nmである。この封入量は、特定の化合物および選択される工程 条件に依存するが、一般的には、化合物:脂質が約2=1から約1:100まで の範囲であり、約l:lから約1:20が好ましい。
用語「規定された粒子サイズの脂質−化合物懸濁液」とは、一般的に、適当な脂 質と封入あるいは複合体形成させる化合物とから形成される本発明の複合体をさ す。規定された粒子サイズの脂質−化合物懸濁液には、直径がおよそ<1100 0nの、好ましくは20〜600nmの粒子サイズ分布を有するリポソームおよ び脂質粒子が含まれる。
ここで用いられている用語「脂質粒子」とは、適当な脂質と、封入されあるいは 複合体形成される化合物とからなる、構造の規定されない粒子をさす。抗生物質 の脂質に対する比が高いとポリエン系抗生物質は、ポリエン構造とその脂質との 相互作用のために、典型的にはリポソームよりむしろ脂質粒子を形成する。脂質 粒子は、層状構造を有し得るが、いかなる規定し得る構造もとる必要はない。こ れらの粒子の構造については、現在不明である。
ここで用いられてる用語「非プロトン性溶媒」とは、水素供与体でない溶媒をさ し、炭化水素溶媒またはハロゲン化炭化水素溶媒は含まない。適当な非プロトン 性溶媒には、ジメチルスルフオキシド(DMSO)、ジオキサン、ジメチルホル ムアミド(DMF)、アセトニトリル、1,2−ジメトキシエタン(DME)  、N、N−ジメチルアセトアミド(DMA)、スルホレイン、γブチロラクトン 、1−メチル−2−ピロリジノン(MP) 、メチルピロリンが含まれ、DMS Oが好ましい。
用語「低級アルコールJとは、式R−OH,ただしRは炭素原子1〜6個を有す る完全に飽和した炭化水素ラジカル、で表される化合物をさす。適当な低級アル コールには、メタノール、エタノール、n−7’ロバ/−ル、インプロパツール 。
n−ブタノール等が含まれる。ここではエタノールとメタノールが好ましく、特 にエタノールが好ましい。
B、一般的方法 本発明の組成物は、難溶性化合物を、適当な脂質の封入量と共に、非プロトン性 溶媒中に溶かすことにより調製される。
この非プロトン性溶媒の溶液は、この脂質を溶かす必要のあるときは、さらに低 級アルカノールを含有し得る。次に得られた溶液を水溶液中に攪拌しながら押し 出し、リポソームまたは脂質粒子懸濁液を形成させる。この懸濁液は、必要に応 じて、透析され、あるいは濃縮され得る。
この非プロトン性溶媒は、ジメチルスルフオキシド(DMSO)、ジオキサン、 ジメチルホルムアミド(DMF)、アセトニトリル、1,2−ジメトキシエタン (DME)、N。
N−ジメチルアセトアミド(DMA) 、スルホレイン、γブチロラクトン、1 −メチル−2−ピロリジノン(MP) 、tijよびメチルピロリンから選択さ れる。ここでは、DMSOが好ましい。
非プロトン性溶媒溶液中の脂質濃度は、選択される特定の脂質または脂質混合物 によって異なる。しかし、本発明の実施においては、約2mM〜約400mMの 範囲の脂質濃度を用いることができ、約40〜120mMが好ましい。この脂質 溶液は、低級アルカノール、好ましくはエタノールまたはメタノールを、約1: 2から8:1の非プロトン性溶媒:アルカメール比として含んでいる。ここでの 好ましい溶媒比は、DMSO:EtOHが1:1から7:3である。
難溶性化合物は、使用される非プロトン性溶媒または非プロトン性溶媒/低級ア ルカノール混合液中での溶解度について選択される。使用される化合物の脂質に 対する割合の比は、使用される化合物によって化合物:脂質が約2:1から約1 =100の範囲であり得、約1:1〜約1:20が好ましい。
アンホテリシンB等のポリエン系化合物の場合、ここでは、約1:1の割合であ ることが好ましい。水溶性化合物は、望ましい化合物:脂質比となるよう適当な 濃度を水層中に溶かすかあるいは懸濁する。
次にこの化合物/脂質溶液を、適当な水溶液中に押し出すかあるいは注入する。
この押し出し手段は、注射筒、穴のあいた平板または管、あるいは他の適当な装 置で、約0.05mmから約5mm、好ましくは約0.8mmの開口部を備えた ものであり得る。さらに、名目上の保持サイズが0. 1〜50μである焼結し たディスクも用いることができる。本発明の方法は、押し出しの速度に敏感では ない。好都合であるためには、約0. 5〜10mL/分/開口部の速度が示さ れる。本発明の方法は、攪拌速度にも特に敏感ではない。しかし、水溶液は、少 なくとも150rpmの速度で攪拌することが好ましい。脂溶性化合物の場合、 この水溶液は、緩衝化合物、防腐剤等の少量を含み得るが、そのイオン強度は約 IM NaC1で得られるイオン強度を超えるべきではない。
好ましくは、約0.1M NaC1溶液のイオン強度を超えるべきではなく、さ らに好ましくは、約10mM NaC1溶液のイオン強度を超えるべきではない 。この水溶液の温度は、一般的に、使用される脂質の転移温度と、非プロント性 溶媒/アルカノール混合物の沸点との間である。好ましくは、この温度は約25 〜80°Cの範囲であり、さらに好ましくは、約30〜60℃である。この脂質 溶液の温度は、非プロント性溶媒/アルカノール混合物の凝固点から沸点までの 範囲であり得るが、一般的にはだいたい環境温度が好ましい。この水溶液の雪は 、特に本発明の方法に対し重大ではなく、形成後のリポソームまたは脂質粒子の 濃度を高くするために最低限に抑えることが好ましい。一般的に、脂質溶液の水 溶液に対する比は、約1:25〜約1:1の範囲とすることができ、約1=10 〜約1:15であることが好ましい。
必要に応じて、得られたリポソームまたは脂質粒子懸濁液を、遠心分離、透析、 濾過、同流透析等を含む標準的技術により濃縮することができる。
懸濁液は、封入された難溶性化合物に適当な方法により使用される。この化合物 が医薬として活性のある化合物の場合、本発明の懸濁液は、例えば筋肉内、皮下 、静脈内注射のように、非経口的に投与することが好ましい。点眼、鼻腔内スプ レーまたは点鼻、局所用軟膏等の他の投与法も含まれる。
C5実施例 以下に示す実施例は、通常の当業者である実施者に対するなお一層の指針として 提供され、いかなるようにも本発明に限定を加えると解釈されるものではない。
l1と扛且 以下に示す実施例において、卵フオスファチジルコリン(EPC) 、卵フオス ファチジルグリセロール(EPG) 、ジノ(ルミトイルフォスファチジルコリ ン(DPPC)は、Sig+na Inc、、 5tLouts、 Moから、 クロロホルム/エタノール溶液として入手した。コレステロール(Chol)  、硫酸コレステロール(ナトリウム塩)(C8)、およびヘミコノ翫り酸コレス テロール(トリス塩) (Chews)は、Sigmaから乾燥粉末として入手 した。
一部の実験において、用いられたEPC,ジミリストイルフオスファチジルグリ セロール、ジミリストイルフオスファチジルコリン、水素添加大豆フォスファチ ジルコリン(HSPC)は、Natterman、 Cologneから乾燥粉 末として入手した。シリカゲルao (Merck)による、展開溶媒クロロホ ルム/メタノール/水(ss/25/4)を泪いた、高脂質負荷の条件下での薄 層クロマトグラフィーは、上記各リン脂質について1成分のみを示した。DL− α゛−トコフエロール、5ervaから入手した。シス−プラチナは、Bris tol−Myers、 5yracuse、 N、Y、の製品であった。
ド牛ソルビシンは、Farmitaliaから、ラクトース含有凍結乾燥粉末と して入手した。ニーメチル−2−ピロリジノン(MP)、1.2−ジメトキシエ タン(DME) 、γブチロラクトン、ラクトース、尿素、アンホテリシンB  (Amp B) 、ナイスクチン、プリマリシンは、Sigmaから入手した。
他の化学物質は、試薬用等級であった。上記以外の溶媒は、Merckから入手 し、それらは純品またはHPLC用等級であった。無水エタノール(E ton )は、Merckから入手した。2回蒸留し、脱イオン化した水を、全ての溶液 の調製に用いた。
保 ゛ の− 脂質は、重量のわかっている丸底フラスコに重量を計り取るか、クロロホルム/ エタノール溶液からロータリーエヴアポレーターを用いて溶媒を除くことにより 沈着させた。この脂質は、室温で高真空下に24時間装いた。この後、フラスコ を再度重量測定し、保存用脂質濃度を得るため、メスフラスコ中に無水エタノー ルを用いて標準量とした。0.05mo1%トコフェロール含有卵フオスファチ ジルコリンの透明な窒素環境下の保存用溶液は、通常、エタノール溶液を60″ Cに加熱することにより、300〜400mMに調製した。DPPCとHSPC は、加熱しながら溶かし、300mM濃度とした。この濃度のHSPCは、温度 が20’Cまで下がるとゲル化した。全ての脂質溶液の調製には、無水溶媒を用 い、これらの溶液が空気と接触するのが最小限となるよう注意した。メタノール (MaOH) 、プロパツール、イソプロパツールおよび3級ブタノールのよう な他のアルコールを用いた場合、卵フォスファチジルコリンは、60℃に加熱す ることにより4(lomMに溶解した。保存用アルコール脂質溶液と種々の他の 溶媒は、アルコール脂質溶液をメスフラスコにピペットで測りとり、もう一方の 溶媒を印まで加えることにより、V/Vに基づいて混合した。コレステロールは 、60℃に加熱することにより、エタノール中で100!LMに調製した。室温 まで温度を下げると、コレステロールは溶液から結晶化するであろう。いくつか の実験では、コレステロールは、1−メチル−2−ピロリジノンに、364mM の濃度で溶解した。硫酸コレステロールとChewsは、ジメチルスルフオキシ ド(DMSO)に7in+M濃度で溶解した。脂質の混合物は、保存用溶液から 容量−容量に基づいて調製した。保存用脂質は、窒素環境下−20°Cで保存し た。最終リポソーム調製物のリン脂質濃度は、既に記載された通り(G、 Ba rtlett、 J、 Btol、 Chew、(1959) 234: 46 6−468) 、酸分解後リン濃度を測定することにより決定した。
注ノ(五 水槽に入ったガラス製15m1容量の反応容器を、水相を入れるために用いた。
この容器の温度は、他に指示がない限り、恒温水浴の水を循環させることにより 、30℃に保った。この容器をマグネティックスターラーの上に置き、1 cm の攪拌子を受容コンパートメントの底に置いた。攪拌子の回転速度は、マグネテ ィックスターラーの可変抵抗器により制御し、約1100Orp以下で連続的に 混合した。溶媒注入の典型的条件は以下の通りとした。3mlの受容水相を容器 中に入れ、マグネティックスターラーで75Orpmで攪拌した。この水相は、 設定されたa度に平衡化させた。0.5m1未満の注入には、テフロン製プラン ジャーを付けた気密性の0.5mlハミルトン注射注射用いた。0.5+sl〜 3.0+*1の注入には、3mlプラスチック製注射筒を用いた。この注射筒を 容器の中央で攪拌子の真上に置き、注射針(25ゲージ)の先を、水相中、攪拌 子の約2〜4mm上に置いた。典型的実験においては、溶媒中の脂質溶液0.3 mlを、3、6ml/分の速度で注入した(5秒)。この操作により、脂質溶液 は水溶液に、非常に速やかに、かつ完全に混合された。
混合状態は、脂質溶液中に色素を落し、それを水相中に注入することによって観 察できた。脂質懸濁液は、5分間攪拌した後、容器から取り出し、透析用バッグ に移した。この試料は、100倍容の適当な緩衝液を2回交換して24時間透析 した。
結果として、この系はきわめて強健なものであり、攪拌速度、注射速度、温度、 受容体積、水溶液:溶媒量比の広い範囲にわたる異なる注入条件下で、同様の直 径の小胞が得られる。
±囚」jし凶1定 小胞の直径は、ヘリウム−ネオン100mW NECガスレーザーおよびMal vern K7027コレレーターを用いて、動的光散乱により測定した。各検 体について3回以上測定した。この直径と多分散性は、3回の測定の平均として 報告した。
K良性上 (リポソーム作製のパラメーター) 以下の実験は、製造工程パラメーターの最終リポソーム生成物に対する影響を調 べるために行った。
(A)注入条件の影響 注入条件は、まず最初に、溶媒混合液に色素を溶かすことにより調べた。注射針 の先を、マグネティックスターラーの攪拌子の真上の水相に置くと、混合が速や かであることが観察された。DMSO:EtOH(7:3)中ノア0mM RP C溶液の0.2mlを2mlの水の中へ注入した場合、溶媒を混合した直後にわ ずかに乳白色の懸濁液が生成した。攪拌を行わないと、小胞直径は、152+v であった。攪拌速度を25Orpmに増加させると、小胞直径が71+u+に減 少した(図1)。さらに攪拌速度を75Orpmまで増加させても、得られた小 胞の直径は一定であった(図1)。従って、全ての以下の実験において、攪拌速 度は750rpmとした。
o、 4+1/分〜6ml/分の注入速度に対して得られたリポソームの直径は 、比較的変化しなかった(図2)。全ての以下の実験において、注入速度は、2 〜6 m17分とした。
水相体積を一定とし、脂質および溶媒の量を増加させると、得られた小胞の直径 は、はとんど変化しなかった(図3)。
水相の溶媒に対する比および最終脂質濃度を一定として、水相体積を2mlから 5a+1に増加させると、小胞の直径は、613mmから48mmへとわずかに 減少した(図4)。全ての以下の実験において、水相体積は少なくとも3 ml 、多くとも4mlとした。
脂質注入量と水相量を一定とし、注入溶媒量を増加させても得られた小胞の直径 は変化しなかった(図5)。これは、試験した最高濃度では、注入後の最終混合 液は溶媒を50%含んでいたにも関わらず、こうであった。
これらの実験において、水相の温度は30℃を保った。しかし、水相の温度を3 0〜80℃へ変化させても、得られた小胞の直径に対する影響は中程度に過ぎな かった(図6)。全ての以下の注入実験において、水相の温度は、30°Cに調 節した。
溶媒混合物中の脂質は、室温(20〜24℃)において用いた。
従って、最初の実験により、溶媒注入手順中に形成された小胞の直径は、注入系 に影響を与えることが考えられる多数の変数により、比較的変わらないことが示 された。これらの結果に基づき、標準的注入条件を以下の通りとした:脂質は、 30℃を保ち750rpmで攪拌した水相3〜41111中に、2〜6111/ 分の速度で注入し、水相に対する最終的な溶媒の比を、0.075〜0.33の 間とした。このように手順は粗く強健なものであるため、通常の実験装備で容易 に組み立てることが可能である。
(B)水相の影響 リポソーム作製の多くの手順において、イオン強度、pH1緩衝液のタイプ等の 、リポソーム形成中の水相の性質は、得られたリポソームの性質に影響を及ぼす 可能性がある(Lichtenberg、上述)。小胞直径とNaC1モル濃度 のlog値との間に、直線的相関がみられた(r2=0.88) (図7)。こ のイオン強度の小胞直径に対する明らかな影響は、塩が0.001〜1.0mM で完全な滴定を行ったどの点においてもみられた。2種以上の調製物を比較した 場合、他の条件がすべて同一であると、高いイオン強度の水相中で形成された小 胞は大きな直径を有するという知見は首尾一貫していた。
水相中に非イオン性の溶質(グリセロール、ラクトース、尿素)を加えた場合、 小胞直径に対する影響はなく(図8)、尿素濃度を0〜8Mに増加させた場合で も、影響はなかった(図9)。このことは、この塩による影響がイオン強度の変 化によるものであり、水性懸濁液の浸透圧の変化によるものではないことを示唆 している。
イオン強度を比較的一定にして水相のpHをpH1O−pH4に変化させると、 小胞の直径に対しほとんど影響を示さなかった(図10)。しかし、pH2,0 において形成された小胞は、より高いpH値において形成された小胞より多少小 さいものであった。
(C)溶媒混合物の影響 予備的実験では、溶媒混合物中の溶媒の性質および脂質濃度が、脂質懸濁液の性 状および光散乱により測定した小胞直径の両方に影響を与えた。これらの2つの パラメーターの作用は、EtOH注入法により一枚膜小胞ができると報告されて いる最高脂質濃度(40mM) (Kremerら、Biochemistry  (1977)16:3932−39335)およびその2倍および3倍の脂質 濃度について検討した。DMSO:EtOH比を、8二2から完全EtOHまで 変化させても、得られた小胞直径に有意な作用を示さながった(図11)。
従来のEtOH注入法において(Batzri、上述、にrell16r、上述 )、注入する脂質を一定とした場合の水相中EtOHの最終%は、得られた小胞 の直径に影響を与えた。この作用は図12に示されており、得られた懸濁液中の EtOHの%が増加するにつれ、小胞直径が変化する。これに比べ、最終溶媒% が7.5で、同じ脂質濃度のDMSO+EtOH混合液から形成された小胞は、 直径が93nmであり、純粋のEtOHこついては483nmであった。上記の とおり、DMSO:EtOH混合液を溶媒として用いた場合、最終溶媒%を5θ %まで増加させても、小胞直径はほとんど変化しなかった(図5)。
DMSO:EtOH比が2=1であると脂質がよく溶けるため、高濃度の脂質に おいてアルコールを変えることによる小胞直径に対する作用を検討した(図13 )。この脂質濃度において、DMSOに混合したEtOHおよびMeOHは、そ れぞれ114nmおよび154nmの最小直径の小胞を形成した。プロパツール およびインプロパツールのDMSO混合物では、有意に直径の大きい小胞が得ら れたくそれぞれ、295nmおよび254nm)。最後に、3級ブタノール:  DMSO混合物は、832nmである最大直径の小胞を生成した。
後者2種の溶媒混合物は、透析後沈渣をつくる小胞懸濁液を生成した。これら3 種について顕微鏡下で検査を行うと、従来のMLVの外観(A、 Bangha mら、J、 Mo1. Biol、(1965) 13:23g−252)を有 する小さい構造物とより大きな構造物が混ざっているのが認められた。
エタノールを共に用いた非プロント性溶媒も、得られた小胞の直径に対し影響を 及ぼした(図14)。併用溶媒としてのDMSOは、最小直径の小胞を生成した (113nm)。ジオキサン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、1−メ チル−2−ピロリジノンは、160〜200nmの直径の小胞を生成した。テト ラヒドロフラン/EtO■および純粋なEtOH脂質溶液は、800ru++よ り大きな直径の小胞を生成した(図14)。透析後、これら後者2種のリポソー ム懸濁液は、光学顕微鏡下で見ると過度に凝集した大きなMLV様構造物からな っていた。
(L′人下命b) (D)臘ヌ[・ 元のBtOH注射法において重要なパラメーターは、EtOH中の脂質濃度であ った(Kremer、上述)。この脂質濃度の影響を、EtOHおよび3種のD MSO:アルコール(2:1)溶媒混合物、即ちEtOH,MeOH,およびプ ロパツールにおいて検討した(図15)。
上記の通り、脂質濃度がEtOH中40mMを超える場合、得られた小胞の直径 はかなり増加した(Kremer、上述)。小胞の直径は、40mMで83nm 、 121mMで690nmであった。以前には示されていなかったが、調製物 の多分散性も、40mMで0.33.121mMで0.69と増加する。DMS O/プロパツール混合物でも、脂質m度を121mMまで増加させると、調製物 の小胞直径および多分散性(0,24から0.59)が有意に増加した。DMS Q/E tQI(およびDMSO/MeO)f混合物においても、最低脂質濃度 での約50nII+から最高脂質濃度での約150nmまでの直径の小胞が形成 された(図15)。これと同じ脂質濃度範囲における小胞調製物の多分散性は、 EtOHおよびMeOH含OH媒混合物において、0.250から0.370ま で変化した。
高い脂質4度において、光散乱により測定した小胞直径の増加はぐ図I5)、こ の調製物の外観をも反映している。脂質濃f、121raMのEtoHおよびプ ロパツール/ DMSO混合物については、非常に混濁した懸濁液がみられ、E tOB/DMSOおよびMeOH/DMSO混合液では、注入後の乳白光のずっ と少ない懸濁液が生じる。
(以下余白) 大m (ドキソルビシンの封入) ドキソルビシンは、癌の化学療法剤として重要な化合物である。多くの研究者に より、この化合物をリポソーム封入製剤として投与すると、動物におけるその毒 性が低下することが証明されている。過去に報告されたドキソルビシンを封入し たリポソーム製剤にはすべて、この薬剤の水溶性がpH7゜4において低いにも かかわらず、乾燥脂質水和工程が用いられてきた。ドキソルビシンは、DMSO に非常によく溶けることから、本発明のDMSO注入手順そのものが利用される 。
ドキソルビシンをDMSOに溶かし、EPG: EPC: Chol (7:  3: 6)のエタノール溶液に加え、DMS O:EtOH(7: 3)溶媒混 合液中のドキソルビシン最終濃度を6.2mM、最終総脂質濃度を96.4mM をする。 1mLのn旨賀−ドキソルビシン混合液を、140mM NaCl− 10mM Trfs−HCI pH4,0,30℃からなる2mLの水相に注入 することにより、脂質小胞を形成した。
脂質懸濁液は、140mM NaC1−10mM Tris。
pH4,O(NaCI−Tris)の100倍容に対して、室温で2時間透析を 行った。リポソームに封入されたドキソルビシンは、lX40cmセフアゾ・ノ クスRG−50カラムによるカラムクロマトグラフィーをNaC1−TriSで 容出することにより、封入されていない物質から分離した。小胞ビーク中に回収 されたドキソルビシン量は、手順の間の体積の変化により補正し、注入された最 初の量と比較することにより封入効率を得た。ドキソルビシン濃度は、リポソー ム/ドキソルビシン調整物をTr f tonRX−100を加え加熱すること により可溶化した後、480nmにおいて、分光測光的に測定した。
得られた小胞の直径は、227nmであり、ドキソルビシンの41.2%が小胞 内に封入されていた。
炙1匠主 (ポリ系脂質複合体のH製) (A)アンホテリシンBリポソームまたは脂質小胞の調製には(R,Newら、 Antfmfcrob Chemotherap (1987)8: 371− 381;G、Lopez−Beresteinら、 ”Biophysics  t。
Therapeutics’ (M、0stro編 1987)253−76; F、5ZOkaら、AntimicrobAg Chemotherap (1 987)31: 421−429)、ポリエン系抗生物質が多くの溶媒に対して 溶解度が低いことから、常に技術上の問題が存在した(N、RaJagopal anら、J、Parenteral 5etTech (1988)42:97 : 102)o ポリエン系抗生物質が多くの溶媒にあまり溶けないため、この 製剤の初期の調製では、メタノールのような溶媒を大量に必要とした(Lope z−Beresteln、1987)o この調製に使用する溶媒量を減らすた め、アンホテリシンBリポソームを形成するのにDMSO中のアンホテリシンB を脂質の乾燥フィルムに加えた(Szoka、上述)。この方法では、小さな直 径の調製物が得られず、動物への使用に適する製剤を得るためには超音波処理の ような、かなりの追加の調製工程が必要であった。
本発明の方法の開発により、これらの処方の蘭単な調製が可能となった。DMS Oによく溶けるのは、ポリエン系抗生物質だけではなく、ChemsおよびCh olSO4も同様である。コレステロールは、l−メチル−2ピロルジノンに非 常によく溶ける。従って、溶媒注入法は、ポリエン/ステロール複合体の調製に 用いられた。アンホテリシンBを5mMまで含有する調製物は、多くの処方によ って容易に調製されたく表1−4)。ポリエン系抗生物質については、非結合薬 物の除去のための大量透析を行った後、調製物中に90%以上のポリエンが回収 された。これらの組成は、ポリエン:脂質が1:1または1:2の比であったた め、この製剤中の活性成分の重量%は極めて高い。直径1000 nm未満の小 胞の複合体は、コレステロール、ChemsおよびCho I SO4から形成 された(表1)。DPPCおよびCh e m sまたはCho lを含む3種 の適当な成分の複合体も形成された(表2)。
(以下余白) 脂質&比−溶媒b 水相 直径’ (nm)Chol 1:l DMSO:Et OH7:3 10mM Hepes 451Chol L:I DMSO:MP  L:I NaC1−Hepes >1500Chems l:I DMSON aC1−Hepes > 1500Chews 1:l DMSO10mM H epes 90Chews 1:l’ DMSO10mM Hepes 160 CholSO41:I DMSONaC1−Hepes >1500CholS O41:L DMSOto mM Hepes 143DPPC1:I DMS O:EtOH7:3 NaCI−Hepes >1500DPPC1:L DM SO:EtOH7二3 10 a+M Hepes >1500DPPC1:2  DMSO:EtOH7:3 NaC1−Elepes >1500a、アンホ テリシンB:脂質比 す、溶媒体積0.25mLを、表示緩衝液3.0+mL中に30°Cで注入した 。
緩衝液のpHは7.4とした。
C1粒子直径は、形成緩衝液で透析後測定した。値が1500amを越える場合 は、動的光散乱により正確に測定できない大きな直径の粒子が存在することを示 している。直径が1500amを越える場合はすべて、透析バックの中に調製物 の大きな凝集及び沈澱がみられた。
d、溶媒体積1.0ml、を、表示緩衝液3.0taL中に注入した。
表主 、溶媒注入によるアンホテリシンB/ 複数脂質複合体の調製 Chol:DPPC1:L:I DMSO:EtOH7:3 NaC1−Hep es >1500Chems:EPC1:1:I DMSO:EtOH7+3  NaC1−Hepes >1500CheIIIs:DPPC1:1:1’ D MSO:EtOH7:3 10 mM Hepes 92Chews:DPPC 1:1:1’ DMSO:EtOH7:3 NaC1−Hepes >1500 a、アンホテリシンB:脂質比 す、溶媒体積0.25mLを、表示緩衝液3. OmL中に60℃で注入した。
緩衝液のpHは7.4とした。
C3粒子直径は、形成緩衝液で透析後測定した。値が1500amを越える場合 は、動的光散乱により正確に測定できない大きな直径の粒子が存在することを示 している。直径が1500r+mを越える場合はすべて、透析バ・ツクの中に調 製物の大きな凝集及び沈澱がみられた。
d、水相の温度は、30℃とした。
ポリエン系抗生物質であるアンホテリシンB(30mM)およびナイスクチン( 50mM)の溶液は、DMSO中に調製した。!5igmaから入手したプリマ リシン水性懸濁液は、凍結乾燥品であり、種々の溶媒で再懸濁した。ブリマリシ ンは、DMSOに極めてよく溶けたが、室温で2時間放置すると、加熱しても溶 液中に再懸濁しない沈降物が生成した。DMSO: MPが1=1溶媒溶媒液を 用いると、安定で黄色のブリマリシン溶液を調製することができた。ポリエン系 抗生物質は、DMSOlDMSO: MP、またはDMSO:EtOH(7:3 )のいずれかの溶媒混合液中で、種々の脂質と組合わせた後、水相中に注入した 。形成された調製物を透析バックに写し、100倍容の蒸留水に対して透析を行 い、特に指示のない限り蒸留水を2回交換した。成分比及び正確な溶媒混合液、 さらに他の条件については、結果に示す。調製物の試料は、メタノールに溶かし 、そのポリエン濃度を分光測光的にアンホテリシンBs 406 n m、ナイ スタチン、306nm、ブリマリシン、318nmで測定した。 (Sz。
kaら、上述)。
ポリエン系抗生物質を含有する調製物は、調製物中のイオン強度、pH1水相に 対する溶媒の比に感受性を示した(表1.3.4)。例えば、イオン強度が低い と(10mM緩衝液)直径700nm未満の粒子が得られた。この水性緩衝液に O,IM NaC1を加えると、他の条件はすべて同一な場合、粒子サイズが、 1500nmを超え、大きな凝集がみられた。多(の脂質について、NaC1− Hepes緩衝液られることがら、これはポリエンの作用であるといえる。
受容相のpHも、粒子サイズを決定づける上で重要であった。Chems:ポリ エン複合体の場合、最小粒子サイズは、pH≧7で得られ、ChOISOa:ポ リエン複合体の場合、pH4,0およびpH>5において小さな直径が得られた (表3.4)。
(以下余白) 表1 成分&比s p Hb 水相 直径’(nm)A:Chems 1:1:1 4 .0 10mM酢酸 > 1500A:Chems 1:1:L 7.0 10 mM Hepes 111A:Chems 1:1:1 g、0 10mM H epes 121A:CholSO41:L:1 2.0 10mMグリシン〉 15o。
A+CholSO41:1:1 4.0 10mM酢酸 86.4A:Chol S04L:1:1 5.0 10mMクエン酸 > 1500A:CholSO 41:1:1 7.0 10mM Hepes 456A:CholSO41: 1:1 8.0 10mM Hepes 539A:CholSO41:1:1 10.0 10mMグリシン 615A:CholSO41:1:1 7.0  10mM Hepes:8M尿素 64.8a、アンホテリシンB:脂質比 す、溶媒容量0.3mLを30℃で緩衝液に注入した。
C1粒子直径は蒸留水で透析した後測定した。
値が1500nmを超える場合は、動的光散乱により正確に測定できない大きな 直径の粒子が存在していることを示している。直径が1500nmを超える場合 は、すべて、透析バッグの中に調製物の大きな凝集および沈澱がみられた。
これらの複合体において、溶媒と水相との比を変化させると、成分の濃度も増加 したが、Ny:choiso&の場合にみられた通り(表4)、粒子直径の増加 が認められ得た。
(以下余白) 表土 成分&比a pHb 水相 直径’(nm)Ny:CholSO41:l:l  4.0 10mM酢酸 552Ny:CholSO41:1:1 8.0 10 mM Hepes 364Ny:CholSO41:1:1’ 8.0 10a +M Hepes >150ONy:Chol 1:1 4.0 10mM酢酸  > 150ONy:Chol l:1 8.0 10mM Hepes >1 50ONy:Chems 1:1 4.0 10mM酢酸 > 150ONy+ Chems 1:1 7.0 10mM Hepes 45Ny:Chems  i:l 8.0 10+nM Hepes 477°す7リゾン:Chol 1 :1 7.4 10mM Hepes 1052a、ポリエン:脂質比 NY= ナイスクチン。
b、溶媒体積0.3mLを、表示緩衝液の3.0mL中に30℃で注入した。
C9粒子直径は、蒸留水で透析した後測定した。
値が1500nmを超える場合は、動的光散乱により正確に測定できない大きな 直径の粒子が存在していることを示している。直径が1500nmを超える場合 は、すべて、透析バッグの中に調製物の大きな凝集および沈澱がみられた。
d、溶媒体積1.0mLを緩衝液2.0mL中に注入した。
化学療法の研究のためのキIJエン:脂質複合体を作製するうえで、: (T、  Pattersonら、J、 Infect Dis(1989)投稿中)、 この注入法の利点は、一度注入条件が確立されると、容易に生産規模を拡大でき ることである。アンホテリシンB: Ch。
1sO4調製の規模を、3mLから50mLに拡大する場合、より大規模な調製 により同じ粒子サイズが得られた。2番目の利点は、この方法では、2QOnm 未満の粒子サイズを得ることができることである。これにより、得られた製剤の フィルター滅菌が可能となる。
(B)アンホテリシンB−脂質粒子を調製するために他のコレステロール誘導体 が用いられ得る。例えば、リン酸コレステロール、フタル酸コレステロール、コ レステロールフオスフォリルコリン、3. 6. 9−トリオキサオクタン−1 −オール−ニレステリル−3e−オール、および他の水酸化またはアミン化コレ ステロール誘導体it、DMSO,E tOH。
メチルピロリン、またはMPに溶かすことができ、DMSOに溶かしたアンホテ リシンBと組合せて、直径700nm未満のアンホテリシンB脂質粒子を形成す るために緩衝液中に注入され得る。
脂質溶液は、DMSOSDMSO/EtOH,およびDMSO/メチルビロリン 中に溶かしたジミリスチルフオスファチジルフリン:ジミリスチルフオスファチ ジルグリセロール(DMPC: DMPG、7: 3) 、コレステロールフオ スフォコリン、オレイン酸コレステロール、リン酸コレステロール、フタル酸コ レステロール、およヒ硫酸コレステロールヲ用いて調製し、各成分(脂質および 抗生物質lzl比)が12.5mMの溶液となるよう、DMSO中のアンホテリ シンBに組合せた。DMSO/メチルピロリン混合物は2相を形成し、注入直前 に懸濁した。
各混合物の一部分(0,3mL)をとり、アンホテリシンB脂質粒子を形成する ために、30℃で10mMトリス/乳酸緩衝液(pH7,0,0,1mM ED TA)の2.7mL中に注入した。注入後、この混合液を5分間攪拌し、透析バ ッグに移し、100倍容の1 m M トリス/乳酸(pH7゜0〉を2回交換 し、これに対して48時間透析した。これらの条件下、アンホテリシンBは粒子 内に量的に保持された。
脂質粒子の直径は、レーザー光散乱により測定し、その平均値を以下の表5に報 告した。
(以下余白) 表1 アンホテリシンB脂質粒子 脂質組成・ 溶媒 粒子直径(nm) オレイン酸 DMSO/メfル 431コレステα−ル ビロリン コレステリルフタレート DMSO126a 各組成は、アンホテリシンBを、 抗生物質:脂質 1:1の割合で含有した。
支立匹土 (シス−プラチナの封入) シス−プラチナ(シスプラチン)は、癌の化学療法に広く使用されている別の化 合物である。これは、DMSOに極めてよく溶け、シス−プラチナ含有リポソー ムの形成は、DMSO注入法により容易に行われた。直径100〜220nmの リポソームは、種々の脂質組成を用いて、形成された(表6)。ここに使用され た条件下では、リポソーム懸濁液中のシス−プラチナの最終濃度は約100μg  / m Lであった。
シス−プラチナは、45mg/mL濃度でDMSO中に溶かし、これを、DMS O: E tOH混合物7:3中の脂質濃度90〜135mMの中に最終濃度が 7.5mg/mL (25mM)となるよう種々の脂質組成物に添加した。試験 した脂質組成は、EPC: Chems (2: 1)135mM、EPC:  EPG (7: 3)90mM、およびEPC: EPG:Chol (7:3 :6)96.4mMを含む。室温において、脂質−薬物混合液は少し濁っていた 。この混合液は、水浴中60″Cに少し加熱すると透明な溶液となった。脂質− 薬物溶液1mLは、30℃で、150mM NaC1−10NaC1−1O,p H7,4(NaC1−Hepes)2mL中へ注入した。このリポソームを10 0倍容のNaC1−Hepesに対して室温で2時間透析した後、I X40  cmセファデックス・G−50カラムクロマトフラフイーを用いて。
NaC1−Hepesで溶出させた。シス−プラチナ濃度は、原子吸光スペクト ル法によりプラチナ量を測定することによりめた。
紅 成分 封入効率(%)S 直径(nm)”EPC:EPG 7:3 7.4 1 69EPC:EPG:Chol 7:3:8 6.9 109EPC:Chem s 2:I L4.5 216a 封入効率は、カラム分離後リポソーム調製物 中に残存したシス−プラチナ量の最初の量に対する%として算出した。
カラム分離後、水相中の脂質の最終総量は、約20mMであった。
b 粒子直径は、O,IM NaC1−10mM Hepes、pH7,4に対 する透析の後測定した。
(以下余白) 実上り引i (アンホテリシンBの投与) 実施例3に示すように、アンホテリシンBおよび硫酸) l/ステロールを用い てリポソームを調製した。この脂質粒子製剤と、遊離のアンホテリシンBを比較 するために、侵入性アスペルギルス症の免疫抑制好中球減少ウサギモデルを用い た。
28匹のウサギに、シクロフォスフアミドおよびトリアムシノロンを投与するこ とにより免疫を抑制した。次にこのウサギに106個のA、 tumigatu sを投与した。24時間後、ウサギを3投与群に分けた:遊離アンホテリシン8  4.5mg/kg/日投与のウサギ8匹;遊離アンホテリシン8 7.5mg /kg/ El投与のウサギ4匹;アンホテリシンB脂質粒子6〜9 mg/k g/日(アンホテリシン83〜4.5mg/kg/日に相当)投与ウサギ5匹; アンホテリシン脂質粒子15mg/kg/日(アンホテリシン87.5mg/k gZ日に相当)投与のウサギ3匹;対照ウサギ8匹。
急性致死率(薬物投与24時間以内の死亡)は、遊離アンホテリシン8 7.5 mg/kg投与動物の4/4および遊離アンホテリシン8 4.5mg/kg投 与動物3/8にみられた。脂質粒子製剤を投与した群に急性致死はみられなかっ た。遊離アンホテリシン8 4.5mg/kgおよび脂質粒子6〜9 mg/k g投与群については、投与を30日間続けた。
投与期間終了時、動物を層殺し、肝、腎、肺、および脳について、器官培養によ りAspergi 1lis生園を調べた。この結果は、金側に対する無菌器官 (Aspergillisの無い器官)の数として表7に報告している。
アスペルギルス症の治療 群 肝 腎 肺 脳 対照 0/8 0/8 0/8 1/3遊離AmpB@S/S 515 315  115脂質−AmpBb415 415 415 315a 4.5mg/k g/日 b6〜9mg/kg/日 この結果から、脂質粒子製剤は、遊離アンホテリシンB製剤と同等の有効性を示 し、毒性は有意に低かった。
爽五五旦 (水溶性化合物の封入) (A)規定されたサイズのリポソームの中へのフォスフォノギ酸ナトリウムの封 入は、本発明の方法を用いて行うことができる。フォスフォノギ酸3ナトリウム の8h+M溶液(Sig++a CHem1cal Co、)を受容相として用 いる。DMSO:EtOH(7:3)中の9kMの脂肪混合物EPC/EPG/ Chol (7+3:6)の1mLを、フォスフォノギ酸溶液の2mL中に注入 する。得られるリポソームは、100倍容の140mM NaC1−10mM  Hepes緩衝液(pH7,4)に対して4℃で透析し、この緩衝液は24時間 の間に2回交換する。
最終産物中の薬物二脂質比は、当技術分野に周知の方法を用いて測定する(例え ば、F、 5zokaら、Antimicrob、 Agents Chemo ther、 (1988) 32: 858−64を参照されたい)。直径≦2 001mのリポソームが形成される。
(Bン上記実施例1 (B)に示すとおり、リポソーム形成に対する有害な作用 を示すことなく多種の溶質を有する受容相を用いることができる。受容相中に存 在するいかなる溶質も、リポソーム形成に際し封入される。従って、弱酸、弱塩 基、アミノ酸、およびキレート剤等を封入することができる。140mMの炭酸 ナトリウム、重炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム、コハク酸ナ トリウム、クエン酸l、2. 3ナトリウム、安息香酸ナトリウム、サリチル酸 ナトリウム、E DTA、およびデスフェロキサミン等の溶液を調製し、受容相 として用いる。この受容相2mL中に、DMSO: EtOH7:3中の脂質溶 液(EPC,120mM)の1nLを注入する。得られるリポソーム懸濁液は、 100倍容の280mM乳酸溶液により2回交換して透析を行い、封入された緩 衝液を得る。
(C)アミノ酸は、以下のように封入する。アルギニン、グリシン、グルタミン 酸、リジン、ヒスチジン、プロリン、または他のアミノ酸は、水溶液中で、望ま しい濃度およびpHに調製する。DMSO:EtO)I 7:3中の脂質溶液( EPC,12On+M)の1mLを、このアミノ酸溶液zIIIL中に注入する 。得られたリポソーム懸濁液は、100倍容の28h+M乳酸溶液により2回交 換して透析を行い、封入されたアミノ酸を得る。
(以下余白) (D)数種類の化合物を同時に封入することもできる。この化合物は、水溶性で も腸溶でもよく、水溶性および脂溶性化合物の混合物であってもよい。例えば、 グリシン、アルギニン、オルニチンまたは他のアミノ酸の中から選択された化合 物1つを含む水溶性アミノ酸溶液を約100mMに調製し、pHを7.4に調製 する。EPC(120mM)および内毒素リピドA (1mM ; J、Dij kstraら、J、Iiamunol、(1987)138:2663−71) を含む脂質混合液(1ml)を水相2ml中に注入し、得られるリポソーム懸濁 液を100倍量の0.14MNaC1で透析する。このリポソームは、水相中に 1つのアミノ酸を含み、脂質相にリビドAを含んでおり、直径は≦200nmで ある。
(E)本発明の方法を用いると、広い範囲の化合物を封入することができる。適 当な化合物としては、蛍光分子、放射標識薬剤、放射性同位元素および化合物、 常磁性化合物、スピン標本化合物、フラビン含有化合物、アミノグリコシドのよ うな抗生物質、アジドチミジンまたはデオキシシチジンのような抗ウイルス性化 合物およびそのリン酸化誘導体、ヌクレオチドおよびそのリン酸化誘導体、炭水 化物、バソプレッシン、オキシトシン、黄体ホルモン放出ホルモン、ムラミルペ プチド誘導体およびアナログのようなペプチド、カルシトニン、インスリン、カ プトプリル、ロイペプチンのようなプロテアーゼ阻害物質、レニン阻害物質、オ リゴヌクレオチドとその誘導体(例えば、G、Zon、Pharmaceut、  Res、 (1988)5:539−49参照)、リボ核酸、デオキシリボ核 酸、修飾された核酸、スーパーオキサイドシムスムターゼのようなタンパク、ヒ ト成長ホルモン、インターフェロン、IL−1およびI L−2のようなインタ ーロイキン等があげられ、この限りではない。
本発明の方法は、ずれの低い条件で、十分サイズのそろった高濃度の、リポソー ムまたは脂質粒子を生成する上で有利である。
日G、 I FIG、 2 注入J痕 (ml/#) 日03 日G、 4 .9窒4不秩(而) 日G、 5 FIG、 6 日G、 7 FIG、 8 21り和 FIG、 9 FIG、 10 H FIG、11 FIG、 12 FIG、 13 FIG、 14 FIG、 15 1¥′を宋戊 国際調査報告

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.有用な化合物を封入する規定された粒子サイズの脂質懸濁液を調製する方法 であって、該方法は以下の工程を包含する:非ハロゲン化炭化水素の非プロトン 性溶媒を含む溶媒混合液の十分な量の中に、該有用な化合物および封入するに適 量な脂質を溶かして化合物/脂質溶液を得る工程;核化合物/脂質溶液を、適当 なサイズの開口部から水溶液中に押し出して規定された粒子サイズの脂質−化合 物懸濁液を生成する工程。
  2. 2.前記有用な化合物が、水、アルコール、およびハロゲン化炭化水素の溶媒に 難溶性である、請求項1に記載の方法。
  3. 3.規定された粒子サイズの前記脂質懸濁液が、リボソームの懸濁液を有する請 求項2に記載の方法。
  4. 4.前記非プロトン性溶媒が、ジメチルスルホキシド、ジオキサン、ジメチルホ ルムアミド、アセトニトリル、ジメチルラセタミド、スルホレイン、γ−ブチロ ラクトン、1−メチル−2−ピロリジノン、およびメチルピロリンからなる群が ら選択される請求項3に記載の方法。
  5. 5.前記有用な化合物が、シスプラチン、ドキソルビシン、エピネフリン、メベ ンダゾール、およびニリダゾールからなる群から選択される請求項3に記載の方 法。
  6. 6.前記溶媒混合液が、さらに、低級アルカノールの脂質可溶化量を含む、請求 項1に記載の方法。
  7. 7.前記低級アルカノールがエタノールである、請求項6に記載の方法。
  8. 8.規定されたサイズの前記脂質懸濁液が、脂質粒子の懸濁液を有する請求項2 に記載の方法。
  9. 9.前記有用な化合物が、アンホテリシンB、ナイスタチン、およびプリマリシ ンからなる群から選択される請求項8に記載の方法。
  10. 10.前記脂質および前記難溶性化合物が、約1:1〜1:5の比率で存在する 請求項9に記載の方法。
  11. 11.前記適当な脂質が、卵フォスファチジルコリン、卵フォスファチジルグリ セロール、ジパルミトイルフォスファチジルコリン、コレステロール、硫酸コレ ステロールおよびその塩、ヘミコハク酸コレステロールおよびその塩、フタル酸 コレステロールおよびその塩、リン酸コレステロールおよびその塩、コレステリ ルフォスフォリルコリン、3,6,9−トリオキサオクタン−1−オールーコレ ステリル−3e−オール、ジミニリストイルフォスファチジルグリセロール、シ ミリストイルフォスファチジルコリン、および水素添加大豆フォスファチジルコ リンからなる群から選択される請求項1に記載の方法。
  12. 12.規定された粒子サイズの前記脂質懸濁液を、さらに濃縮液とすることを包 含する請求項1に記載の方法。
  13. 13.有用な水溶性化合物を封入する規定された粒子サイズの脂質懸濁液を調製 する方法であって、該方法は、以下の工程を包含する:非ハロゲン化炭化水素の 非プロトン性溶媒を含む溶媒混合液の十分な量の中に、封入するに適量な脂質を 溶かして、脂質溶液を得る工程;および該脂質溶液を、適当なサイズの開口部か ら、該有用な化合物の水溶液中に押し出して、規定された粒子サイズの脂質−化 合物懸濁液を生成する工程。
  14. 14.前記有用な化合物が、弱酸、弱塩基、キレート剤、アミノ酸、蛍光分子、 放射標識薬剤、放射性同位元素および化合物、常磁性化合物、スピン標識化合物 、水溶性抗生物質、抗ウィルス性化合物、ヌクレオチドおよびそのリン酸化誘導 体、炭水化物、ペプチド、オキシトシン、黄体ホルモン放出ホルモン、ムラミル ペプチド誘導体および同族体、カルシトニン、インスリン、プロテアーゼ阻害物 質、レニン阻害物質、オリゴヌクレオチドおよびその誘導体、リボ核酸、デオキ シリボ核酸、修飾された核酸、スーパーオキサイドジスムターゼ、ヒト成長ホル モン、インターフェロン、コロニー刺激因子、神経成長因子、形質転換成長因子 αおよびβ、上皮成長因子、IL−1、およびIL−2からなる群から選択され る、請求項13に記載の方法。
  15. 15.規定された粒子サイズの前記脂質懸濁液が、リポソーム懸濁液を有する、 請求項13に記載の方法。
  16. 16.前記非プロトン性溶媒が、ジメチルスルホキシド、ジオキサン、ジメチル ホルムアミド、アセトニトリル、ジメチルラセタミド、スルホレイン、γ−ブチ ロラクトン、1−メチル−2−ピロリジノンおよびメチルピロリンからなる群か ら選択される請求項15に記載の方法。
  17. 17.前記溶媒混合液が、さらに、低級アルカノールの脂質可溶化量からなる、 請求項15に記載の方法。
  18. 18.前記低級アルカノールがエタノールまたはメタノールである請求項17に 記載の方法。
  19. 19.前記脂質が、卵フォスファチジルコワン、卵フォスファチジルグリセロー ル、ジパルミトイルフォスファチジルコリン、コレステロール、硫酸コレステロ ールおよびその塩、ヘミコハク酸コレステロールおよびその塩、フタル酸コレス テロールおよびその塩、リン酸コレステロールおよびその塩、コレステリルフォ スフォリルコリン、3,6,9−トリオキサオククン−1−オールーコレステリ ル−3e−オール、ジミリストイルフォスファチジルグリセロール、ジミリスト イルフォファチジルコリンおよび水素添加大豆フォスファチジルコリンからなる 群から選択される、請求項13に記載の方法。
  20. 20.請求項1の方法による製造物。
  21. 21.請求項5の方法による製造物。
  22. 22.請求項9の方法による製造物。
  23. 23.請求項13の方法による製造物。
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