JPH0650709B2 - 固体電解コンデンサ - Google Patents

固体電解コンデンサ

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JPH0650709B2
JPH0650709B2 JP22194685A JP22194685A JPH0650709B2 JP H0650709 B2 JPH0650709 B2 JP H0650709B2 JP 22194685 A JP22194685 A JP 22194685A JP 22194685 A JP22194685 A JP 22194685A JP H0650709 B2 JPH0650709 B2 JP H0650709B2
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solid electrolytic
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隆 池崎
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、特定の有機錯体を固体電解質として用いた性
能の良好な固体電解コンデンサに関する。
従来の技術 例えば特開昭52−79255号公報および特開昭58−17609号
公報などに記載されるように、7,7,8,8−テトラ
シアノキノジメタン(以下、TCNQ塩と略称する)を
固体電解質の主成分とする固体電解コンデンサが知られ
ている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、前記した従来の固体電解コンデンサは、
TCNQ塩が熱安定性に劣るために、高温で長時間保持
することは困難であった。また、この固体電解コンデン
サは、実用上、TCNQ塩のコストが高いため、固体電
解コンデンサ全体の製造コストが高くつくという問題が
あった。
本発明は、従来の固体電解コンデンサに比較して、高温
で安定であり、製造コストが低い特定の有機錯体を固体
電解質とする固体電解コンデンサを提供することを目的
とする。
問題点を解決するための手段 本発明に従えば、前記目的が極めて有効に達せられたテ
トラチオテトラセンとキノンとの錯体を固体電解質とし
て用いたことを特徴とする固体電解コンデンサが提供さ
れる。
本発明において固体電解質として使用されるテトラチオ
テトラセンとキノンとの錯体は、例えばテトラセンとイ
オウとを反応させて得られたテトラチオテトラセンを適
当な溶媒中でキノンと接触させることによって製造する
ことができる。このようにして得られたテトラチオテト
ラセンとキノンとの錯体は、300℃でも安定であり、従
来のTCNQ塩の安定域を遥かに凌駕し、電導度も10-2
〜10-1S・cm-1と高い。
本発明の固体電解コンデンサの陽極には、アルミニウ
ム、タンタル、ニオブ等の弁金属箔またはこれらの弁金
属粉の焼結体が用いられる。金属箔の場合は、表面をエ
ッチングして細孔をもたせる。金属箔または焼結体は、
例えばホウ酸アンモニウムの液中で電極酸化され、金属
箔または焼結体上に誘電体の薄層が形成される。
本発明において、テトラチオテトラセンとキノンとの錯
体を誘電体薄層の細孔内に導入形成する方法としては、
例えば錯体を1,3−プロパンジオール等のジオールに
溶かして導入する方法、テトラチオテトラセンを融解、
またはトリクロロベンゼンやアセトン等に溶かして細孔
内に導入した後、キノンの溶媒溶液(例えばアセトン溶
液)を導入して細孔内で錯体を形成させる方法、および
テトラチオテトラセンを融解、またはトリクロロベンゼ
ンやアセトン等に溶かして細孔内に導入した後、キノン
のガスを導入して錯体を細孔内で形成させる方法等があ
げられる。
本発明の固体電解コンデンサは、例えば図のような構造
を有している。即ち、アルミニウム、タンタル、ニオブ
等の弁金属からなる陽極2の表面に、電解酸化された多
孔質誘電体層である酸化皮膜3が形成されており、さら
にその表面にテトラチオテトラセンとキノンとの錯体6
が形成されていて、錯体6の一部が酸化皮膜3の細孔8
内に入っている。そしてアルミニウム等の金属箔を陰極
4に取り、陽極リード線1および陰極リード線5を引き
出して、樹脂7で封口されている。
発明の効果 本発明の固体電解コンデンサは、従来公知の固体電解コ
ンデンサに比較して以下のような利点を有している。
高温に加熱することなく、電解質層を形成できるので
陽極の酸化被膜を損傷する恐れがなく、補修のための陽
極酸化(再化成)を行なう必要もない。そのため、定格
電圧を従来の数倍に上げることができ、同容量、同定格
電圧のコンデンサを得るのに、従来のものに比較して形
状を小型化できる。
漏れ電流が小さく、高耐圧性のコンデンサを作製する
ことができる。
電解質の電導度が10-2〜10-1S・cm-1と十分に高いた
め、グラファイトなどの導電層を設ける必要がなく、そ
のため工程が簡略化され、コスト的にも有利となる。
高周波数特性が良い。
実施例 以下、実施例をあげて本発明をさらに詳細に説明する。
なお、各例における固体電解コンデンサの特性値を表に
示した。
実施例1 厚さ100μmのアルミニウム箔(純度99.99%)の陽極と
し、直流および交流を交互使用して、箔の表面を電気化
学的にエッチングして平均細孔径が2μmで、比表面積
と12m2/gの多孔質アルミニウム箔とした。次いで、
このエッチング処理したアルミニウム箔をホウ酸アンモ
ニウムの液中に浸漬し、液中で電気化学的にアルミニウ
ム箔の上に誘電体の薄層を形成した。
一方、テトラチオテトラセンとP−キノンとの錯体であ
る黒色結晶を1,3−プロパンジオールに溶解させた。
得られた溶液を前記誘電体層に塗布し、減圧脱気を繰り
返して細孔まで充分溶液を満たした後、溶媒を除去して
誘電体層上に錯体からなる固体電解質層を形成した。陰
極にアルミニウム箔を使用し、樹脂封口して固体電解コ
ンデンサを作製した。なお、固体電解質層の電導度は1
×10-2S・cm-1であった。
実施例2 テトラチオテトラセンのトリクロロベンゼン溶液を実施
例1と同様にして得た誘電体層に塗布し、減圧脱気を繰
り返して細孔まで充分溶液を満たした後、溶媒を除去し
た。さらに、キノンの蒸気を窒素ガスと共に導入し、誘
電体層上でテトラチオテトラセンとキノンとの錯体をつ
くった。その後実施例1と同様にして固体電解コンデン
サを作製した。
【図面の簡単な説明】
図は、本発明による固体電解質の一具体例を示す断面図
である。 1……陽極リード線、2……陽極 3……酸化皮膜、4……陰極 5……陰極リード線、6……錯体 7……樹脂、8……細孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テトラチオテトラセンとキノンとの錯体を
    固体電解質として用いたことを特徴とする固体電解コン
    デンサ。
JP22194685A 1985-10-07 1985-10-07 固体電解コンデンサ Expired - Fee Related JPH0650709B2 (ja)

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