JPH0650664Y2 - 反力式ディスクブレーキ装置 - Google Patents

反力式ディスクブレーキ装置

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JPH0650664Y2
JPH0650664Y2 JP1990095021U JP9502190U JPH0650664Y2 JP H0650664 Y2 JPH0650664 Y2 JP H0650664Y2 JP 1990095021 U JP1990095021 U JP 1990095021U JP 9502190 U JP9502190 U JP 9502190U JP H0650664 Y2 JPH0650664 Y2 JP H0650664Y2
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JP
Japan
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brake
pair
bracket
disc
brake disc
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JP1990095021U
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JPH0351237U (ja
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吉人 花里
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 A.考案の目的 本考案は、主として車両に用いられる反力式ディスクブ
レーキ装置、特にブレーキディスクの両側面に対向する
第1および第2摩擦パッドを挟む第1および第2挟み腕
と、両摩擦パッドを視認し得る覗き窓を有して両挟み腕
のブレーキディスク半径方向外端部相互を一体的に連結
するブリッジ部とよりブレーキキャリパを構成し、その
ブレーキキャリパを固定のブラケットに、ブレーキディ
スクの回転軸線と平行な一対の摺動ピンを介して摺動可
能に支持させ、前記第1挟み腕に、前記第1摩擦パッド
を前記ブレーキディスクの一側面に押圧する押圧部材を
備えた形式の装置に関する。
(2)従来の技術 従来、この形式のディスクブレーキ装置においては、デ
ィスク周方向に比較的幅広のブリッジ部を以て両挟み腕
間を強固に一体結合するようにしているが、それでもな
お制動的には、押圧部材の作動に伴い第1および第2挟
み腕がそれらのブレーキィスク半径方向内端部間を開く
ように変形する傾向にあり、そのためキャリパ全体を厚
肉に形成してそれに剛性を持たせている(例えば実開昭
54−48272号公報参照)。
(3)考案が解決しようとする課題 しかしながら前記のように構成すると、キャリパの重量
が増して装置の軽量化の要請に応じることができないと
いう問題がある。
本考案は上記に鑑み提案されたものであって、従来装置
の上記問題を解決することができ、しかも摺動ピンの剛
性を効果的に高めることができるようにした前記ディス
クブレーキ装置を提供することを目的とする。
B.考案の構成 上記目的を達成するために本考案によれば、前記形式の
反力式ディスクブレーキ装置において、第1および第2
挟み腕のブレーキディスク半径方向内端部相互が一対の
タイバーを介して一体的に連結され、その各タイバー
は、前記ブラケットより離隔してブレーキディスクの外
周部を跨ぐ中間棒部と、その中間棒部の両端より対応す
る挟み腕に向かってそれぞれ延びる一対の側方棒部とを
有して略コ字状に形成され、前記各摺動ピンは、前記一
対の側方棒部の内面に両端面がそれぞれ衝合すると共に
前記ブラケットの貫通孔に外周面が摺動可能に嵌合する
スリーブと、このスリーブを貫通すると共に前記一対の
側方棒部間を該スリーブを介して一体的に締着するボル
トとより構成される。
(2)作用 上記構成によれば、タイバーは、摺動ピンと協働して、
押圧部材の作動時における両挟み腕の拡開変形を効果的
に抑制することができる。
また特に各摺動ピンのボルトを強く締付けると、スリー
ブの突っ張り作用により一対の側方棒部を曲げ変形させ
ずに該ボルト自体に高い予張力を作用させて、その両側
方棒部、スリーブ及びボルトの相互を極めて強固に一体
化し、摺動ピン及びタイバーを相互に効果的に補強する
ことができるため、タイバーが略コ字状の棒状枠体より
構成されても必要な剛性強度が確保されてタイバー自体
の軽量化を構成可能であると共に、摺動ピンの変形が効
果的に抑えられて該ピンをブラケットに対し常に円滑な
摺動させることができる。
(3)実施例 以下、図面により本考案の一実施例について説明する。
第1〜第4図において、ブレーキディスク1は車輪と共
に回転軸線aを中心に回転し、そのブレーキディスク1
の一側に車体に固定されるブラケット2が配設される。
ブラケット2の一対の突出部3はブレーキディスク1を
跨ぐように逆U字形に屈曲している。
ブラケット2の両突出部3に穿設された貫通孔としての
連結孔8には、アルミニウム合金より鋳造されたブレー
キキャリパ4がブレーキディスク1の回転軸線aと平行
な一対の摺動ピン5を介して後述のように連結される。
ブレーキキャリパ4は、ブレーキディスク1の両側に配
設される第1および第2挟み腕101,102を有し、両挟み
腕101,102のブレーキディスク半径方向外端部相互は、
ディスク周方向に比較的幅広のブリッジ部11を介して一
体に連結される。両挟み腕101,102はブレーキディスク
1の両側面に対向する第1および第2摩擦パッド121,12
2を挟んでおり、それら摩擦パッド121,122は、その裏板
13の両凸状支承部14をブラケット2の両突出部3に存す
る段部15にリテーナ16を介し係合させてブラケット2に
摺動自在に支承される。前記ブリッジ部11には、両摩擦
パッド121,122の中央部を上方より視認し得る略方形の
大きな覗き窓Wが形成される。
第1挟み腕101には、公知のブレーキマスタシリンダに
連通する圧油導入孔17と、それに連なるシリンダ孔18と
が形成され、そのシリンダ孔18に第1摩擦パッド121
裏板13を押圧する押圧部材としてのピストン19が摺動自
在に嵌合される。ピストン19の摺動面を保護するために
シリンダ孔18の開口部とピストン19との間に伸縮ブーツ
20が設けられる。21は、リテーナ16と一体に形成された
パッドスプリングで、両摩擦パッド121,122をブラケッ
ト2の段部15に押圧してそれらのがたつきを防止する。
22は第2摩擦パッド122の裏板13に取付けられたシムで
ある。
第1および第2挟み腕101,102のブレーキディスク半径
方向内端部相互は、ブレーキディスク1の外周部を跨ぐ
平面チャンネル形の一対のタイバー23により連結され
る。両タイバー23はブレーキキャリパ4の鋳造時それら
と一体に鋳造されるもので、ブラケット2から離隔して
ブレーキディスク1の外周部を跨ぐ中間棒部23bと、こ
の中間棒部23bの両端より対応する挟み腕に向って延び
る一対の側方棒部23aとを有する。タイバー23の一対の
側方棒部23a間に摺動ピン5が架設されている。
各摺動ピン5はボルト26とそのボルト26に嵌合されたス
リーブ27とより構成される。ブラケット2の連結孔8は
突出部3を貫通しており、その連結孔8にスリーブ27が
摺動自在に嵌合されてそのスリーブ27の両端面はタイバ
ー23の両側方棒部23a,23a内面にそれぞれ衝合し、ボル
ト26が一方の側方棒部23aの貫通孔28およびスリーブ27
を貫通して他方の側方棒部23aのねじ孔29に螺着され
る。連結孔8の両開口部とスリーブ27の両端部との間
に、スリーブ27の摺動面を保護する伸縮ブーツ301,302
が設けられる。
図示例では第2挟み腕122はその中央部に放熱性を良好
にするため逆U字形の切欠き部24を有し、その切欠き部
24を画成する二股状部25および第1挟み腕101におい
て、ピストン19の延長軸線X−Xよりもブレーキディス
ク1の回転軸線a寄りに両タイバー23の各種結端部bが
位置している。
次にこの実施例の作用について説明する。ブレーキペダ
ル等の操作により図示しないマスタシリンダから圧油導
入孔17を通してシリンダ孔18に圧油を供給すると、その
油圧により前進するピストン19が第1摩擦パッド121
押動するので、その摩擦パッド121はブラケット2の段
部15を摺動してブレーキディスク1の一側面に押圧され
る。その押圧に伴う反作用によってブレーキキャリパ4
が両摺動ピン5を介しピストン19と反対方向に摺動して
第2挟み腕102により第2摩擦パッド122がブレーキディ
スク1の他側面に押圧され、これによりブレーキディス
ク1に制動がかけられる。
前記ピストン19の作動時、第1および第2挟み腕101,10
2のブレーキディスク半径方向内端部間の開きは両タイ
バー23により抑えられる。しかもタイバー23の一対の側
方棒部23aは摺動ピン5のボルト26により一体的に結合
されるので、タイバー23の剛性が向上してタイバー23自
体の重量を軽減することが可能となる。さらに、前記の
ように両タイバー23の各連結端部bをピストン19の延長
軸線X−Xよりもブレーキディスク1の回転軸線a寄り
に位置させると、レバー比の増大によりタイバー23の荷
重負担が軽減し、それだけタイバー23自体の重量をさら
に軽減することが可能となる。
このように両挟み腕101,102の変形を抑えることによ
り、制動を確実に行い、またブレーキペダル等の作動ス
トロークを一定にしてその操作フィーリングを向上さ
せ、さらに両摩擦パッド121,122をブレーキディスク1
に均一に押圧してそれらの偏摩耗を防止することができ
る。
また、摺動ピン5は一対の側方棒部23aにその両端を支
持されるので、片持ち支持に比べ支持剛性が高い上、側
方棒部23aを連結する中間棒部23bによってさらに補強さ
れる。これにより、摺動ピン5のブラケット2に対する
円滑な摺動が保障される。
C.考案の効果 本考案によれば、両摩擦パッドを視認し得る覗き窓を有
して両挟み腕のブレーキディスク半径方向外端部相互を
一体的に連結するブリッジ部を備えるブレーキキャリパ
を固定のブラケットに、ブレーキディスクの回転軸線と
平行な一対の摺動ピンを介して摺動可能に支持させた形
式の反力式ディスクブレーキ装置において、第1および
第2挟み腕のブレーキディスク半径方向内端部相互が一
対のタイバーを介して一体的に連結され、その各タイバ
ーは、前記ブラケットより離隔してブレーキディスクの
外周部を跨ぐ中間棒部と、その中間棒部の両端より対応
する挟み腕に向かってそれぞれ延びる一対の側方棒部と
を有して略コ字状に形成されるので、この略コ字状のタ
イバーは、摺動ピンと協働して、押圧部材の作動時にお
ける両挟み腕の拡開変形を効果的に抑制することがで
き、これにより、この形式のブレーキキャリパの必要な
剛性を確保しつつブレーキキャリパの全体重量を軽減す
ることができ、反力式ディスクブレーキ装置の軽量化に
寄与し得る。
また特に上記各摺動ピンは、略コ字状タイバーの一対の
側方棒部の内部に両端面がそれぞれ衝合すると共にブラ
ケットの貫通孔に外周面が摺動可能に嵌合するスリーブ
と、このスリーブを貫通すると共に前記一対の側方棒部
間を該スリーブを介して一体的に締着するボルトとより
構成されるので、このボルトを強く締付けると、スリー
ブの突っ張り作用により一対の側方棒部を曲げ変形させ
ずに該ボルト自体に高い予張力を作用させて、その両側
方棒部、スリーブ及びボルトの相互を極めて強固に一体
化することができ、このような一体化構造によれば、摺
動ピン及びタイバーが相互に効果的に補強されるから、
タイバーが略コ字状の棒状枠体より構成されても必要な
剛性強度が確保されてタイバー自体の軽量化を達成し得
ると共に、摺動ピンの変形が効果的に抑えられて該ピン
のブラケットに対する円滑な摺動を保障することがで
き、以上の結果、ブレーキキャリパの作動を常に安定さ
せて制動効率の向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は全体の平面
図、第2図は第1図II矢示方向から見た正面図、第3図
は第1図III矢示方向から見た背面図、第4図は第1図I
V矢示方向から見た側面図、第5図は第1図V−V線断
面図である。 1…ブレーキディスク、2…ブラケット、4…ブレーキ
キャリパ、5…摺動ピン、8…貫通孔としての連結孔、
26…ボルト、27…スリーブ、101,102…第1,第2挟み
腕、11…ブリッジ部、121,122…第1,第2摩擦パッド、1
9…押圧部材としてのピストン、23…タイバー、23a…側
方棒部、23b…中間棒部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレーキディスク(1)の両側面に対向す
    る第1および第2摩擦パッド(121,122)を挟む第1お
    よび第2挟み腕(101,102)と、両摩擦パッド(121,1
    22)を視認し得る覗き窓(W)を有して両挟み腕(101,
    102)のブレーキディスク半径方向外端部相互を一体的
    に連結するブリッジ部(11)とよりブレーキキャリパ
    (4)を構成し、そのブレーキキャリパ(4)を固定の
    ブラケット(2)に、ブレーキディスク(1)の回転軸
    線と平行な一対の摺動ピン(5)を介して摺動可能に支
    持させ、前記第1挟み腕(101)に、前記第1摩擦パッ
    ド(121)を前記ブレーキディスク(1)の一側面に押
    圧する押圧部材(19)を備えた反力式ディスクブレーキ
    装置において、 前記第1および第2挟み腕(101,102)のブレーキディ
    スク半径方向内端部相互が一対のタイバー(23)を介し
    て一体的に連結され、その各タイバー(23)は、前記ブ
    ラケット(2)より離隔してブレーキディスク(1)の
    外周部を跨ぐ中間棒部(23b)と、その中間棒部(23b)
    の両端より対応する挟み腕に向かってそれぞれ延びる一
    対の側方棒部(23a)とを有して略コ字状に形成され、
    前記各摺動ピン(5)は、前記一対の側方棒部(23a)
    の内面に両端面がそれぞれ衝合すると共に前記ブラケッ
    ト(2)の貫通孔(8)に外周面が摺動可能に嵌合する
    スリーブ(27)と、このスリーブ(27)を貫通すると共
    に前記一対の側方棒部(23a)間を該スリーブ(27)を
    介して一体的に締着するボルト(26)とより構成された
    ことを特徴とする、反力式ディスクブレーキ装置。
JP1990095021U 1990-09-10 1990-09-10 反力式ディスクブレーキ装置 Expired - Lifetime JPH0650664Y2 (ja)

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JPH0351237U JPH0351237U (ja) 1991-05-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2539833B1 (fr) * 1983-01-20 1985-07-05 Dba Frein a disque a etrier coulissant
FR2541743B1 (fr) * 1983-02-25 1987-09-18 Dba Frein a disque a etrier coulissant

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