JPH0650645Y2 - コンクリート用釘 - Google Patents

コンクリート用釘

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JPH0650645Y2
JPH0650645Y2 JP1988106223U JP10622388U JPH0650645Y2 JP H0650645 Y2 JPH0650645 Y2 JP H0650645Y2 JP 1988106223 U JP1988106223 U JP 1988106223U JP 10622388 U JP10622388 U JP 10622388U JP H0650645 Y2 JPH0650645 Y2 JP H0650645Y2
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JP
Japan
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shaft portion
nail
alc
tip
shaft
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JP1988106223U
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JPH0198909U (ja
Inventor
孝一 西田
Original Assignee
ニスコ株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、軽量気泡コンクリート(以下「ALC」と言
う)に直接に打ち込んで、当該ALCに各種の部材を締結
できるようにした釘の改良に関するものである。
〔従来の技術〕
ALCに直接に打ち込みできるようにした釘として、先行
技術としての実開昭61−64506号公報には、金属板を断
面U字状に折り曲げることにて、縦溝を備えた軸部を形
成し、該軸部の一端(基端)に、鍔状の頭部を設ける一
方、軸部の他端(先端)を、当該軸部の先端が閉塞した
状態になるように縦溝の方向に向けて折り返すことによ
り、当該先端を尖らせるための傾斜面を形成することが
記載されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
この先行技術によると、軸部の先端が尖り形成されてい
るため、打ち込みに際して位置決めを容易に行うことが
できると共に軽い力で打ち込むことができ、また、釘の
軸部は、偏平状に潰れ変形するような傾向を呈しながら
ALC内に進入するため、例えば実開昭62−63211号公報に
記載されているような丸パイプ製の釘に比べて、ALCに
対する軸部の摩擦抵抗を増大して締結強度を向上でき
る。
しかし、この先行技術のように、軸部の先端を閉塞した
状態で尖り形成したものでは、ALCへの打ち込みに際し
て、ALCを過度に押し潰すことになり、しかも、軸部が
断面U字状で弾性復元力が小さいことにより、ALCに対
する摩擦抵抗を充分に増大することができないため、締
結強度の向上に限界があるのであり、加えて、ALCへの
打ち込みに際して、ALCの抵抗を先端の傾斜面全体で受
けることになるため、先端における傾斜面のガイド作用
によって軸部の先端には半径方向の押圧力が大きく作用
することになり、このため、釘が、当初の打ち込み方向
に対して傾いた状態で打ち込まれやすいと言う問題があ
った。
本考案は、これらの問題を解消することを目的とするも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため本考案は、略短冊状の弾性金属
板を断面真円状に巻成することにて、一端と他端とを開
口し且つ略全長にわたって延びる縦溝を備えた筒状の軸
部を形成し、該軸部の一端に鍔状の頭部を折り曲げ形成
し、前記軸部のうちその他端寄りの適宜範囲を緩い角度
で先窄まりのテーパ部に、その他の部位をストレート部
に各々形成し、更に、前記軸部の他端面を、当該他端面
のうち前記縦溝の部位が頭部に近く、軸心を挟んで縦溝
と反対側の部位が頭部から遠くなるような傾斜面に形成
することにより、軸部の他端を尖り形成する構成にし
た。
〔考案の作用・効果〕
この構成において、釘をALCに打ち込むと、軸部は、縦
溝が形成されていることに起因して、全体として半径が
縮小するように窄まり変形しつつ、ALC内に進入して行
く。
その場合、軸部の他端(先端)が開口していることによ
り、軸部はいわばALCを切り込むような状態で進入して
行くことになるため、軸部の先端によってALCを過度に
押し潰すことはない。また、軸部の先端寄りの部位が先
窄まりのテーパ部に形成されていることにより、軸部
は、テーパ部のガイド作用により、その直径を大きく縮
小するように変形しつつALC内に進入するから、ALCに対
する軸部の押圧力が格段に増大することになり、しか
も、軸部のうち先端寄り部位以外の部位はストレート状
であるため、全体をテーパ状に形成した場合のように振
動等によって軸部が簡単に抜け出る現象が生じることも
ない。
更に、軸部が断面真円状であることにより、軸部はその
均等な割合で半径内向きに窄まり変形するから、軸部の
外周面の全体でALCを均等に押圧することができる。
また、軸部の先端を開口したことに起因して、軸部にお
ける先端面にALCの大きな抵抗が作用することがないこ
とにより、軸部の先端部に半径方向の大きな押圧力が作
用することはないから、軸部は、当初の打ち込み方向に
沿って真っ直ぐに延びる状態に打ち込むことができるの
であり、従って、ALCに締結される部材の表面に、頭部
をその全周にわたって密着させることができる。
従って本考案によると、ALCを過度に押し潰すことがな
いことと、軸部を大きく窄まり変形させてALCに対する
軸部の押圧力を向上できることと、軸部の外周面全体で
均等にALCを押圧できることとが相俟って、ALCに対する
軸部の摩擦抵抗を格段に増大できるのであり、このよう
に摩擦抵抗を格段に増大できることと、振動に対する抵
抗が大きいこと、及び、頭部がその全周にわたって部材
の表面に密着するように打ち込むことができることとが
相俟って、締結強度を飛躍的に向上することができる効
果を有する。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第5図は第1の実施例を示しており、これらの
図において符合1は、ばね鋼又はステンレス鋼等の短冊
状の弾性金属板を、平行に延びる両側端面2が相対向す
るように断面真円状に巻成することによって形成した釘
であり、該釘1の一端(基端)には鍔状の頭部4を折り
曲げ形成している。
釘1における軸部のうち他端(先端)寄りの適宜範囲
を、先端に向けて直径が僅かずつ縮小する小さな角度α
のテーパ部1aに形成し、その他の部位はストレート状に
形成している。また、釘1の軸部における相対向した側
端面2を、釘1の先端の箇所でのみ互いに接当し、その
他の部位では若干の寸法を隔てることにより、釘1の軸
部に、その略全長にわたって延びる縦溝2aを形成する。
釘1の先端面3aを軸心に対して適宜角度βだけ傾斜した
傾斜面に形成することにより、釘1の先端部3を尖り形
成するにおいて、前記先端面3aを、当該先端面3aのうち
相対向した側端面2の突き合わせ部に位置した部位が頭
部4に近く、軸心を挟んで側端面2の突き合わせ部と反
対側に位置した部位が頭部4から遠くなるように形成す
る。
釘1における軸部の適宜部位には、頭部4に向けて斜め
外向きに延びる係止片5を切り起こし形成している。
以上の構成において、部材6をALC7の表面に重ね合わ
せ、部材6の下孔から釘1をALCに打ち込むと、釘1
は、全体として半径内向きに窄まり変形しつつ、係止片
5を軸部と略平行に延びるように変形させた状態で、AL
C7内に進入して行く。
この場合、釘1の先端が開口していることにより、釘1
はいわばALC7を切り込むような状態でALC7内に進入して
行くことになるため、釘1の先端によってALC7を過度に
潰し変形することはない。また、釘1の軸部が断面真円
状であることにより、当該軸部は均等な割合で半径内向
きに窄まり変形するから、釘1における軸部の外周面の
全体でALC7を均等に押圧することができる。
更に、釘1の先端寄りの部位が先窄まりのテーパ部1aに
形成されていることにより、釘1の軸部は、テーパ部1a
のガイド作用により、その直径を大きく縮小するように
変形しつつALC7内に進入するから、ALC7に対する軸部の
押圧力が格段に増大することになり、しかも、軸部のう
ち先端部以外の部位はストレート状であるため、振動に
よって軸部が僅かに抜け方向に移動すると、ALC7に対す
る押圧力が小さくなって益々抜け易くなると言う現象が
生じることはなく、振動が作用しても、ALC7に対して大
きな押圧力を維持し続けることができる。
これら、ALC7を過度に押し潰すことがないことと、ALC7
を釘1における軸部の全体で均等に押圧できることと、
及び、振動が作用してもALC7に対する軸部の弾性的な押
圧力を格段に増大した状態を保持できることとの三者が
相俟って、ALCに対する釘1の摩擦抵抗を大幅に増大で
きるから、締結強度を格段に向上することができるので
ある。
更に、釘1の先端が開口していることにより、釘1の先
端面3aにALC7の大きな抵抗が作用することはないから、
釘1の先端部3に対して半径方向の大きな押圧力が作用
することはないのであり、従って、釘1の先端を尖らせ
たことによるメリット、すなわち、正確な位置に軽い力
で打ち込みできると言うメリットを損なうことなく、当
初の打ち込み方向に沿って真っ直ぐに延びる状態に打ち
込んで、頭部4の全体を部材6の表面に密着させること
ができるのであり、その結果、より一層締結強度を向上
できる。
上記の実施例では、釘1の先端面3aのうち軸心を挟んで
側端面2の突き合わせ部と反対側に位置した部位を、軸
線と直交するよう切り揃えているが、第6図で示すよう
に、先端部3の全体が完全に尖った状態になるように形
成しても良いのであり、また、係止片5を設ける場合
は、第2図に一点鎖線で例示するように、その位置とを
個数とを適宜選択できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は第1の実施例の
斜視図、第2図は正面図、第3図は第2図のIII−III視
断面図、第4図は第2図のIV−IV視拡大断面図、第5図
は締結状態を示す断面図、第6図は他の実施例を示す図
である。 1……釘、2……側端面、2a……縦溝、3……先端部、
3a……先端面、4……頭部、6……部材、7……ALC。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−114551(JP,A) 実公 昭16−11065(JP,Y1) 実願昭59−148833号(実開昭61−64506 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】略短冊状の弾性金属板を断面真円状に巻成
    することにて、一端と他端とを開口し且つ略全長にわた
    って延びる縦溝を備えた筒状の軸部を形成し、該軸部の
    一端に鍔状の頭部を折り曲げ形成し、前記軸部のうちそ
    の他端寄りの適宜範囲を緩い角度で先窄まりのテーパ部
    に、その他の部位をストレート部に各々形成し、更に、
    前記軸部の他端面を、当該他端面のうち前記縦溝の部位
    が頭部に近く、軸心を挟んで縦溝と反対側の部位が頭部
    から遠くなるような傾斜面に形成することにより、軸部
    の他端を尖り形成したことを特徴とするコンクリート用
    釘。
JP1988106223U 1988-08-10 1988-08-10 コンクリート用釘 Expired - Lifetime JPH0650645Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988106223U JPH0650645Y2 (ja) 1988-08-10 1988-08-10 コンクリート用釘

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JP1988106223U JPH0650645Y2 (ja) 1988-08-10 1988-08-10 コンクリート用釘

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Publication Number Publication Date
JPH0198909U JPH0198909U (ja) 1989-07-03
JPH0650645Y2 true JPH0650645Y2 (ja) 1994-12-21

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JP1988106223U Expired - Lifetime JPH0650645Y2 (ja) 1988-08-10 1988-08-10 コンクリート用釘

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US3983779A (en) * 1975-03-10 1976-10-05 Eaton Corporation Nail
JPS6164506U (ja) * 1984-10-01 1986-05-01

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