JPH0650593A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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Publication number
JPH0650593A
JPH0650593A JP4203534A JP20353492A JPH0650593A JP H0650593 A JPH0650593 A JP H0650593A JP 4203534 A JP4203534 A JP 4203534A JP 20353492 A JP20353492 A JP 20353492A JP H0650593 A JPH0650593 A JP H0650593A
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JP
Japan
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units
transmission
indoor
unit
indoor units
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Application number
JP4203534A
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Inventor
Mitsuhiko Yamamoto
光彦 山本
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1つのリモートコントロール装置により複数
台の室内機を同一運転状態にグループ制御するようにし
た空気調和装置において、室内機間の情報伝送のための
渡り線を廃止する。 【構成】 全ての室内機(1a)〜(1d)に各々1組
の赤外線発光部と赤外線受光部とを備えた2つの光送受
信ユニット(3a),(3b)を取り付け、無ケーブル
かつリング型の双方向光通信ネットワークを構成する。
リモートコントロール装置(2)は、いずれか1台の室
内機に接続する。発信元の室内機は、2つの光送受信ユ
ニット(3a),(3b)を通じて、送信先アドレスを
付加した伝送情報(20)を2つの方向へ発信する。自
分宛ての伝送情報(20)を受信した室内機は、該伝送
情報を取り込む。自分以外に宛てた伝送情報(20)を
受信した室内機は、該伝送情報を隣りの室内機へ中継す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和装置に関し、
特に空調ユニットとしての複数台の室内機を同一運転状
態にグループ制御するようにしたものの改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】特開平1−179851号公報等に示さ
れるように、各々熱交換器を有する空調ユニットとして
の複数台の室内機と、該複数台の室内機を全て同一運転
状態にグループ制御するための単一の制御手段とを備え
たグループ制御形の空気調和装置が知られている。
【0003】図8は、従来のグループ制御形空気調和装
置の全体構成を示す概念図である。同図に示すように従
来は、複数台の室内機(1a)〜(1d)と、前記単一
の制御手段としてのリモートコントローラ装置(以下、
リモコン装置という。)(2)とが、1組の電気配線
(4)により結合されていた。この電気配線(4)は、
伝送情報のためのバスを構成するものであって、各室内
機(1a)〜(1d)の間では例えば天井裏で渡り線と
なっている。なお、各室内機(1a)〜(1d)と不図
示の室外機との間には冷媒の循環経路(不図示)が設け
られる。リモコン装置(2)は、運転モード等の入力の
ためのキー操作部と、運転情報の表示部とを備えたもの
である。
【0004】さて、1組の電気配線(4)をバスとする
関係上、各室内機(1a)〜(1d)には識別のための
アドレスが付与されている。リモコン装置(2)から各
室内機(1a)〜(1d)へは、電気配線(4)を通じ
て運転指令信号が与えられる。各室内機(1a)〜(1
d)からリモコン装置(2)へは、やはり電気配線
(4)を通じて運転情報が送られる。全室内機(1a)
〜(1d)のうちの1台例えば第1の室内機(1a)は
親機として指定され、他の室内機(1b)〜(1d)は
子機とされる。親機として指定された室内機(1a)
は、他の室内機(1b)〜(1d)を代表して要求運転
種別(冷房又は暖房)の判定信号やタイマに基づく時間
管理信号等を、電気配線(4)を通じてリモコン装置
(2)へ送る機能を備えている。リモコン装置(2)
は、該親機(1a)からの情報に従って、前記運転指令
信号により全室内機(1a)〜(1d)を同一運転状態
にグループ制御するのである。これにより、全室内機
(1a)〜(1d)が同時に運転又は停止させられ、室
内の空調が達成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のとおり従来のグ
ループ制御形空気調和装置は、各室内機(1a)〜(1
d)とリモコン装置(2)との間の情報伝送のためにバ
スとしての電気配線(4)を備えた構成であったため、
室内機(1a)〜(1d)の間に例えば天井裏で渡り線
を引き回す必要があった。このため、設置工事の作業性
に問題があった。また、引き回された渡り線としての電
気配線(4)が電磁誘導によるノイズを受けやすいた
め、伝送すべき情報が破壊される場合があった。
【0006】本発明の目的は、グループ制御形空気調和
装置における室内機間の情報伝送のための渡り線を廃止
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、複数台の室内機の各々に互いに対向する
ように光送受信ユニットを設けることにより、1つの無
ケーブル光通信ネットワークを構成することとしたもの
である。
【0008】具体的には、請求項1の発明は、図1〜図
4に示すように、各々熱交換器を有する空調ユニットと
しての複数台の室内機(1a)〜(1d)と、該複数台
の室内機(1a)〜(1d)を全て同一運転状態にグル
ープ制御するための単一の制御手段(2)とを備えた空
気調和装置を前提とする。このうち複数台の室内機(1
a)〜(1d)は、1つの無ケーブル双方向光通信ネッ
トワークを構成するように、1組の発光部(5)と受光
部(6)とを有する光送受信ユニット(3a),(3
b)を末端の室内機は少なくとも1つ、末端以外の室内
機は少なくとも2つ備え、かつ隣接する2台の室内機の
各々の光送受信ユニット(3a),(3b)は互いに対
向配置されたものである。更に前記単一の制御手段
(2)は、複数台の室内機(1a)〜(1d)のうちの
1台に交信可能に結合された構成を採用したものであ
る。
【0009】請求項2の発明では、図2に示すように、
前記複数台の室内機(1a)〜(1d)の各々の光送受
信ユニット(3a),(3b)は、隣接する2台の室内
機のうちの一方の室内機の前記発光部(5)と他方の室
内機の前記受光部(6)とが向き合えるように、それぞ
れ回動可能に取り付けられることとした。
【0010】請求項3の発明では、図5及び図6に示す
ように、前記複数台の室内機(1a)〜(1d)は、各
々自己のアドレスを有し、かつ自ら送信元として発信す
べきデータが生じたときには、該発信すべきデータ(2
5)に送信先アドレス(21)及び送信元アドレス(2
2)を付加してなる伝送情報(20)を前記光送受信ユ
ニット(3a)を通じて発信する機能を有し、特に複数
の光送受信ユニット(3a),(3b)を備えた室内機
は、該複数の光送受信ユニット(3a),(3b)を通
じて異なる方向に同一の伝送情報(20)を発信する機
能を有することとした。
【0011】請求項4の発明では、図7に示すように、
前記複数台の室内機(1a)〜(1d)のうち複数の光
送受信ユニット(3a),(3b)を備えた室内機は、
該複数の光送受信ユニット(3a),(3b)のうちの
1つを通じて伝送情報(20)を受信した場合には、該
受信した伝送情報(20)が自己宛てであるときには該
伝送情報(20)を取り込み、自己以外に宛てた伝送情
報(20)であるときには他の光送受信ユニット(3
b)を用いて該伝送情報(20)の中継を実行する機能
を更に有することとした。
【0012】請求項5の発明では、前記複数台の室内機
(1a)〜(1d)は、1つのリング型光通信ネットワ
ークを構成するように各々2つの光送受信ユニット(3
a),(3b)を備えており、かつ、図7に示すよう
に、自己を送信元とする伝送情報(20)を受信したと
きには該受信した伝送情報(20)の中継を実行しない
機能を更に有することとした。
【0013】請求項6の発明では、図5〜図7に示すよ
うに、前記複数台の室内機(1a)〜(1d)は、自ら
送信元として発信すべきデータが生じたときには、前記
送信先アドレス(21)及び送信元アドレス(22)に
加えてルーティング回数のデータ(23)を前記発信す
べきデータ(25)に付加してなる伝送情報(20)を
前記光送受信ユニット(3a),(3b)を通じて発信
する機能を有し、かつ、前記複数台の室内機(1a)〜
(1d)のうち複数の光送受信ユニット(3a),(3
b)を備えた室内機は、中継のつど更新される前記ルー
ティング回数のデータ(23)に応じて前記伝送情報
(20)の中継を実行すべきか否かを決定する機能を更
に有することとした。
【0014】
【作用】請求項1の発明によれば、室内機(1a)〜
(1d)間の双方向光通信が無ケーブルで実現されるの
で、該室内機(1a)〜(1d)間の情報伝送のための
渡り線の配線工事が不要になり、かつ電磁誘導も受けな
い。
【0015】請求項2の発明によれば、光送受信ユニッ
ト(3a),(3b)は、自分の交信相手と向き合うよ
うに、例えば室内機(1a)〜(1d)の設置工事時に
向きが変えられる。
【0016】請求項3の発明によれば、伝送情報(2
0)を受け取るべき相手が送信先アドレス(21)によ
り特定され、該伝送情報(20)の送り手が送信元アド
レス(22)により特定される。また、可能な場合には
同一の伝送情報(20)を複数の方向へ発信することと
したので、送信元に対して送信先がどちらにあっても対
応できる。
【0017】請求項4の発明によれば、送信元と送信先
との間に他の室内機が介在していても、該他の室内機に
より伝送情報(20)の中継が実行される結果、その伝
送情報(20)は所定の送信先へ到達し得る。
【0018】請求項5の発明によれば、何らかの不具合
によりリング型光通信ネットワーク上の伝送情報(2
0)がいずれにも取り込まれない場合でも、送信元が該
情報の中継を止める。これにより、伝送情報(20)が
ネットワーク中を永久に巡るトラブルが未然に防止され
る。
【0019】請求項6の発明によれば、送信元により初
期値が設定されかつ中継のつど更新されるルーティング
回数のデータ(23)に基づき、伝送情報(20)の中
継の要否が決定される。これにより、該情報の無駄な中
継が防止される。
【0020】
【実施例】図1は、本発明の実施例に係るグループ制御
形空気調和装置の全体構成を示す概念図である。この空
気調和装置は、各々熱交換器を有する空調ユニットとし
ての4台の室内機(1a)〜(1d)と、該4台の室内
機を全て同一運転状態にグループ制御するための単一の
制御手段としてのリモコン装置(2)とを備えたもので
ある。各室内機(1a)〜(1d)と不図示の室外機と
の間には、冷媒の循環経路(不図示)が設けられる。
【0021】全ての室内機(1a)〜(1d)は各々第
1及び第2の光送受信ユニット(3a),(3b)を備
えており、これにより伝送情報(20),(20)のや
りとりを行なうための無ケーブルかつリング型の双方向
光通信ネットワークが構成される。すなわち、隣接する
第1及び第2の室内機(1a),(1b)の間では、前
者の第2の光送受信ユニット(3b)と後者の第1の光
送受信ユニット(3a)とが互いに対向配置される。第
2及び第3の室内機(1b),(1c)の間、第3及び
第4の室内機(1c),(1d)の間、並びに、第4及
び第1の室内機(1d),(1a)の間でも各々同様
に、前者の第2の光送受信ユニット(3b)と後者の第
1の光送受信ユニット(3a)とが対向配置されてい
る。また、リモコン装置(2)は、4台の室内機(1
a)〜(1d)のうちの1台例えば第1の室内機(1
a)に、電気配線を通じて接続されている。
【0022】図2は、図1中の第1の室内機(1a)
と、該室内機に取り付けられた第1及び第2の光送受信
ユニット(3a),(3b)との外観を示す斜視図であ
る。他の室内機(1b)〜(1d)の場合も外観は同様
であるので、第1の室内機(1a)のみについて説明す
る。
【0023】図2に示すように、第1及び第2の光送受
信ユニット(3a),(3b)は、各々1組の赤外線発
光部(5)と赤外線受光部(6)とを備え、かつ第1の
室内機(1a)の筐体上面において各々鉛直軸のまわり
に回動可能に取り付けられている。このうち第1の光送
受信ユニット(3a)は、前記のとおり第4の室内機
(1d)の第2の光送受信ユニットと向き合うように、
設置時にその向きが調整されている。この際、第1の室
内機(1a)上の第1の光送受信ユニット(3a)の赤
外線発光部(5)及び赤外線受光部(6)は、双方向の
光通信を可能とするように、第4の室内機(1d)上の
第2の光送受信ユニットの赤外線受光部及び赤外線発光
部とそれぞれ向き合う。同様に、第1の室内機(1a)
上の第2の光送受信ユニット(3b)は、前記のとおり
第2の室内機(1b)の第1の光送受信ユニットと向き
合うように、その向きが調整されている。
【0024】なお、交信相手の光送受信ユニットを見通
せない場合は、反射鏡等を利用すればよい。第5の室内
機を増設する場合には、光送受信ユニットの向きを変え
ることにより該第5の室内機をリング型光通信ネットワ
ーク中に取り込むことができる。
【0025】図3は、リモコン装置(2)が接続された
第1の室内機(1a)と、該室内機に取り付けられた第
1及び第2の光送受信ユニット(3a),(3b)との
各々の電気回路の構成を示すブロック図である。他の室
内機(1b)〜(1d)の場合もリモコン装置(2)が
接続されない点を除いて同様であるので、第1の室内機
(1a)のみについて説明する。
【0026】図3に示すように、第1の室内機(1a)
は、インターフェイス回路(7)、伝送マイコン
(8)、本体マイコン(9)、リレードライブ回路(1
0)等を備えたものである。前記リモコン装置(2)、
第1の光送受信ユニット(3a)の赤外線発光部(5)
及び赤外線受光部(6)、並びに、第2の光送受信ユニ
ット(3b)の赤外線発光部(5)及び赤外線受光部
(6)は、各々該室内機(1a)のインターフェイス回
路(7)中の異なるポートを介して伝送マイコン(8)
に接続されている。伝送マイコン(8)は、第1及び第
2の光送受信ユニット(3a),(3b)を通じた光通
信と、リモコン装置(2)との間の電気配線を通じた交
信とを司るものである。本体マイコン(9)は、リレー
ドライブ回路(10)を通じて、ファン、ドレンポン
プ、スイングフラップ等の内部機器を実際に要求動作状
態に制御するためのものである。
【0027】図4は、第1の光送受信ユニット(3a)
の詳細構成を示す回路図である。この第1の光送受信ユ
ニット(3a)と前記第1の室内機(1a)のインター
フェイス回路(7)との間は、同図に示すように4本の
配線でつながれている。赤外線発光部(5)は、出力ト
ランジスタ、発光ダイオード、数本の抵抗器等で構成さ
れた周知の回路構成を有するものである。赤外線受光部
(6)も周知の回路で構成可能である。なお、第2の光
送受信ユニット(3b)も図4と同様の回路構成を有す
る。
【0028】以上の構成を有する本実施例の空気調和装
置の動作を、図5〜図7を用いて説明する。
【0029】図5は、光通信ネットワーク上の1フレー
ムの伝送情報(20)のフィールド構成図である。各室
内機(1a)〜(1d)には識別のためのアドレスが付
与されており、伝送情報(20)には送信先アドレスの
フィールド(21)と送信元アドレスのフィールド(2
2)とが設けられている。運転情報等を含んだデータ部
(25)の前には更にルーティング回数及びデータバイ
ト数の各フィールド(23),(24)が、データ部
(25)の後にはチェックコードのフィールド(26)
が各々設けられている。データ部(25)を除くフィー
ルドは各々8ビットからなり、可変長の情報(20)が
ビットシリアルに伝送される。
【0030】図6は、各室内機(1a)〜(1d)によ
る光通信ネットワークへの発信動作を示すフローチャー
ト図である。
【0031】各室内機(1a)〜(1d)は、自ら送信
元として発信すべきデータが生じたときには、ステップ
S1において相手先アドレスを送信先アドレスのフィー
ルド(21)に、自分のアドレスを送信元アドレスのフ
ィールド(22)に各々セットし、ステップS2におい
てルーティング回数のデータをそのフィールド(23)
にセットしたうえ、更にデータバイト数(24)、デー
タ部(25)及びチェックコード(26)が続く1フレ
ームの伝送情報(20)を用意する。そして、ステップ
S3において、前記第1及び第2の光送受信ユニット
(3a),(3b)を2つのポートとして、同一の伝送
情報(20)を2方向に発信する。
【0032】図7は、この発信動作に対応した各室内機
(1a)〜(1d)の受信及び中継の動作を示すフロー
チャート図である。
【0033】各室内機(1a)〜(1d)は、第1及び
第2の光送受信ユニット(3a),(3b)のうちのい
ずれか一方を通じて伝送情報(20)を受信した場合に
は、チェックコード(26)により正常な受信がなされ
たことを確認したうえ、ステップS11において該受信
した伝送情報(20)の送信先アドレス(21)が自分
のアドレスであるかどうかを調べる。自分宛てである場
合にはステップS12へ進んで該伝送情報(20)を取
り込み、その受信動作を終了する。自分宛てでない場合
には、ステップS13で送信元アドレス(22)が自分
のアドレスであるかどうかを調べる。送信元が自分であ
る場合には、当該伝送情報(20)がリング型光通信ネ
ットワーク中を永久に巡るトラブルを防止するように、
受信した伝送情報(20)を廃棄して受信動作を終了す
る。送信元が自分でない場合には、ステップS14にお
いて更にルーティング回数(23)が0であるかどうか
を調べる。
【0034】ルーティング回数(23)が0でない場合
には、次のステップS15で中継動作を実行する。すな
わち、受信した伝送情報(20)中の送信先アドレス
(21)、送信元アドレス(22)、データバイト数
(24)及びデータ部(25)の各フィールドの内容を
そのままにしたうえ、ルーティング回数(23)から1
を減じた値をそのフィールドにセットし、かつ新たなチ
ェックコード(26)を付加してなる1フレームの伝送
情報(20)を送信するのである。この際、第1の光送
受信ユニット(3a)を受信ポートとした場合には第2
の光送受信ユニット(3b)を、逆に第2の光送受信ユ
ニット(3b)を受信ポートとした場合には第1の光送
受信ユニット(3a)を各々送信ポートとする。つま
り、ルーティング回数のデータ(23)は中継のつど1
ずつデクリメントされるのであって、ステップS14に
おいて該ルーティング回数(23)が0になっているこ
とを検知すると、送信元が自分であった場合(ステップ
13)と同様、以後の無駄な中継を回避するようにステ
ップS15の実行を取り止めて受信動作を終了する。
【0035】以上のとおり本実施例によれば、リモコン
装置(2)から第1の室内機(1a)への運転指令信号
は両者間の電気配線を通じて、第2〜第4の室内機(1
b)〜(1d)への運転指令信号は第1の室内機(1
a)から光通信ネットワークを通じて各々伝送される。
各室内機(1a)〜(1d)からリモコン装置(2)へ
の運転情報の伝送は、逆方向の経路で同様に実現され
る。4台の室内機(1a)〜(1d)のうちの親機とし
て指定された室内機からリモコン装置(2)への要求運
転種別の判定信号やタイマに基づく時間管理信号等も、
同様にして伝送される。これにより、リモコン装置
(2)は、親機からの情報に従って全室内機(1a)〜
(1d)を同一運転状態にグループ制御できることとな
り、4台の室内機(1a)〜(1d)が同時に運転又は
停止させられ、室内の空調が達成される。なお、リモコ
ン装置(2)と1台の室内機(1a)との間にも赤外線
等を利用した光通信を採用することによって、いわゆる
ワイヤレスリモコン方式を実現してもよい。
【0036】また、本実施例によれば、室内機(1a)
〜(1d)間の双方向光通信が無ケーブルで実現される
ので、従来とは違って室内機(1a)〜(1d)間の情
報伝送のための渡り線の布設が不要であり、かつ電磁誘
導も受けない。渡り線として光ファイバケーブルを布設
する場合に比べても、設置工事の省力化、簡素化が達成
される。
【0037】更に、送信元から同一の伝送情報(20)
が2つの方向へ発信され、該伝送情報(20)が必要に
応じて中継されることとしたので、送信元に対して送信
先がどちらにあっても伝送情報(20)は送信先へ到達
し得る。この際、光通信ネットワーク上に複数の伝送情
報(20)を同時に乗せることもできる。特に、リング
型光通信ネットワークを採用したので、例えばいずれか
1台の室内機の1つの赤外線発光部(5)又は赤外線受
光部(6)が故障しても、全ての室内機(1a)〜(1
d)間の光通信を支障なく継続できる。
【0038】なお、リモコン装置(2)によりグループ
制御される室内機の数は上記実施例の場合の4台に限定
されない。2台の室内機をグループ制御する場合には、
各室内機に1つの光送受信ユニットを設ければ双方向光
通信を実現できる。光通信ネットワークに分岐を設ける
場合には、分岐点の室内機に3つの光送受信ユニットを
取り付ければよい。
【0039】光通信ネットワークを直線型、スター型等
の非リング形状とすることもできる。図1に示す4台の
室内機(1a)〜(1d)のうち第1の室内機(1a)
と第4の室内機(1d)とを各々末端とする直線型の光
通信ネットワークを採用する場合には、一方の末端に位
置する第1の室内機(1a)の第1の光送受信ユニット
(3a)と、他方の末端に位置する第4の室内機(1
d)の第2の光送受信ユニット(3b)との配設を省略
できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明してきたように請求項1の発明
によれば、グループ制御形空気調和装置において複数台
の室内機(1a)〜(1d)の各々に光送受信ユニット
(3a),(3b)を設け、該室内機(1a)〜(1
d)間の双方向の情報伝送を光により無ケーブルで実現
することとしたので、従来とは違って室内機間の渡り線
の布設が不要となり、設置工事の省力化、簡素化が達成
される。また、光通信を利用しているので電磁誘導を受
けることがなく、耐ノイズ性が向上する。
【0041】請求項2の発明によれば、各光送受信ユニ
ット(3a),(3b)を回動可能としたので、室内機
(1a)〜(1d)の設置工事時にその向きを設定する
ことにより光通信ネットワークを容易に構築できる。
【0042】請求項3の発明によれば、発信すべきデー
タ(25)に送信先アドレス(21)及び送信元アドレ
ス(22)を付加してなる伝送情報(20)を発信する
こととしたので、該伝送情報(20)を受け取るべき相
手が送信先アドレス(21)により、該伝送情報(2
0)の送り手が送信元アドレス(22)により各々特定
され得る。また、可能な場合には同一の伝送情報(2
0)を複数の方向へ発信することとしたので、送信元に
対して送信先がどちらにあっても対応できる。
【0043】請求項4の発明によれば、伝送情報(2
0)中の送信先アドレス(21)に応じて該伝送情報
(20)を取り込み或いは中継することとしたので、送
信元と送信先との間に他の室内機が介在していても、伝
送情報(20)が所定の送信先へ到達し得る。
【0044】請求項5の発明によれば、光通信ネットワ
ークをリング型とし、自己を送信元とする伝送情報(2
0)の中継を実行しないこととしたので、伝送情報(2
0)がリング型光通信ネットワーク中を永久に巡るトラ
ブルを未然に防止できる。
【0045】請求項6の発明によれば、送信元により初
期値が設定されかつ中継のつど更新されるルーティング
回数のデータ(23)に基づいて伝送情報(20)の中
継の要否を決定することとしたので、該伝送情報の無駄
な中継を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るグループ制御形空気調和
装置の全体構成を示す概念図である。
【図2】図1中の1台の室内機と該室内機に取り付けら
れた2つの光送受信ユニットとの外観を示す斜視図であ
る。
【図3】図2の室内機と2つの光送受信ユニットとの各
々の電気回路の構成を示すブロック図である。
【図4】図3中の1つの光送受信ユニットの詳細構成を
示す回路図である。
【図5】図1中の複数の光送受信ユニットにより構成さ
れる光通信ネットワークにおける1フレームの伝送情報
のフィールド構成図である。
【図6】図1中の各室内機の発信動作を示すフローチャ
ート図である。
【図7】図1中の各室内機の受信及び中継の動作を示す
フローチャート図である。
【図8】従来のグループ制御形空気調和装置の全体構成
を示す概念図である。
【符号の説明】
1a〜1d 室内機 2 リモートコントロール装置(単一の制御手段) 3a 第1の光送受信ユニット 3b 第2の光送受信ユニット 4 電気配線 5 赤外線発光部 6 赤外線受光部 7 インターフェイス回路(I/F) 8 伝送マイコン 9 本体マイコン 10 リレードライブ回路 20 1フレームの伝送情報 21 送信先アドレスのフィールド 22 送信元アドレスのフィールド 23 ルーティング回数のフィールド 24 データバイト数のフィールド 25 データ部(発信すべきデータ) 26 チェックコードのフィールド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々熱交換器を有する空調ユニットとし
    ての複数台の室内機(1a)〜(1d)と、該複数台の
    室内機(1a)〜(1d)を全て同一運転状態にグルー
    プ制御するための単一の制御手段(2)とを備えた空気
    調和装置であって、 前記複数台の室内機(1a)〜(1d)は、1つの無ケ
    ーブル双方向光通信ネットワークを構成するように、1
    組の発光部(5)と受光部(6)とを有する光送受信ユ
    ニット(3a),(3b)を末端の室内機は少なくとも
    1つ、末端以外の室内機は少なくとも2つ備え、かつ隣
    接する2台の室内機の各々の前記光送受信ユニット(3
    a),(3b)は互いに対向配置されており、 前記単一の制御手段(2)は、前記複数台の室内機(1
    a)〜(1d)のうちの1台に交信可能に結合されたこ
    とを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空気調和装置において、 前記複数台の室内機(1a)〜(1d)の各々の光送受
    信ユニット(3a),(3b)は、隣接する2台の室内
    機のうちの一方の室内機の前記発光部(5)と他方の室
    内機の前記受光部(6)とが向き合えるように、それぞ
    れ回動可能に取り付けられていることを特徴とする空気
    調和装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の空気調和装置において、 前記複数台の室内機(1a)〜(1d)は、各々自己の
    アドレスを有し、かつ自ら送信元として発信すべきデー
    タが生じたときには、該発信すべきデータ(25)に送
    信先アドレス(21)及び送信元アドレス(22)を付
    加してなる伝送情報(20)を前記光送受信ユニット
    (3a)を通じて発信する機能を有し、 特に複数の光送受信ユニット(3a),(3b)を備え
    た室内機は、該複数の光送受信ユニット(3a),(3
    b)を通じて異なる方向に同一の伝送情報(20)を発
    信する機能を有することを特徴とする空気調和装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の空気調和装置において、 前記複数台の室内機(1a)〜(1d)のうち複数の光
    送受信ユニット(3a),(3b)を備えた室内機は、
    該複数の光送受信ユニット(3a),(3b)のうちの
    1つを通じて伝送情報(20)を受信した場合には、該
    受信した伝送情報(20)が自己宛てであるときには該
    伝送情報(20)を取り込み、自己以外に宛てた伝送情
    報(20)であるときには他の光送受信ユニット(3
    b)を用いて該伝送情報(20)の中継を実行する機能
    を更に有することを特徴とする空気調和装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の空気調和装置において、 前記複数台の室内機(1a)〜(1d)は、1つのリン
    グ型光通信ネットワークを構成するように各々2つの光
    送受信ユニット(3a),(3b)を備えており、かつ
    自己を送信元とする伝送情報(20)を受信したときに
    は該受信した伝送情報(20)の中継を実行しない機能
    を更に有することを特徴とする空気調和装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の空気調和装置において、 前記複数台の室内機(1a)〜(1d)は、自ら送信元
    として発信すべきデータが生じたときには、前記送信先
    アドレス(21)及び送信元アドレス(22)に加えて
    ルーティング回数のデータ(23)を前記発信すべきデ
    ータ(25)に付加してなる伝送情報(20)を前記光
    送受信ユニット(3a),(3b)を通じて発信する機
    能を有し、かつ前記複数台の室内機(1a)〜(1d)
    のうち複数の光送受信ユニット(3a),(3b)を備
    えた室内機は、中継のつど更新される前記ルーティング
    回数のデータ(23)に応じて前記伝送情報(20)の
    中継を実行すべきか否かを決定する機能を更に有するこ
    とを特徴とする空気調和装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10339495A (ja) * 1997-06-09 1998-12-22 Daikin Ind Ltd 空気調和機
JP2013145096A (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 Mitsubishi Electric Corp 空調機のインターフェイス装置および空調機制御システム

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