JP4520785B2 - 集中制御システムの端末装置および集中制御システム - Google Patents

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本発明は、センタ装置に通信回線を介して接続されセンタ装置からの指示内容に応答して負荷機器について運転状態の監視および制御を行う集中制御システムの端末装置および集中制御システムに関するものである。
従来から、通信回線を用いて負荷機器を遠方から監視および制御する技術が知られている。たとえば、HA端子付電気機器のような負荷機器を電話回線に接続されたテレコントローラーにより遠隔制御するようにした遠隔制御装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の遠隔制御装置は、通信回線として電話回線を用いており、外出先の電話機からDTMF信号を用いてテレコントローラーに指示を与えることにより、外出先の電話機で負荷機器の運転、停止、状態確認を行うことが可能になっている。また、特許文献1に明記されているわけではないが、電話機から負荷機器の運転を指示したときにすでに負荷機器が運転されているとき、あるいは電話機から負荷機器の停止を指示したときにすでに負荷機器が停止しているときには、負荷機器がすでに指示された状態であることを示すメッセージが電話機に返送される構成になっている。特許文献1に記載の遠隔制御装置は、複数台の負荷機器の運転、停止、状態確認を1台の電話機によって行うことが可能であり、いわば集中制御システムを構築していると言える。
ただし、テレコントローラーは、一般に個人宅において家人が自宅に設けた負荷機器を対象として外出先から運転、停止、状態確認を行うために用いるものであり、いわば自家用を想定しているものであり、集合住宅のように複数の家宅について管理者が負荷機器の状態を集中的に管理する場合や、複数の家宅の負荷機器の状態を管理するサービスを提供する場合などでは、家宅外に家人ではない管理者が管理するセンタ装置を設け、複数の家宅の負荷機器の運転状態をセンタ装置において集中的に管理することが要求される。
この種の要求を満たすために、たとえば、図4に示すように、HA端子(JEM−A)を有する負荷機器(エアコン、給湯器、給湯器のリモコン装置、電気錠など)3に通信機能を有した端末装置1を接続しておき、端末装置1とセンタ装置2とを通信回線4に接続することにより、センタ装置2と端末装置1との間でデータ通信を行い、センタ装置2から端末装置1に対して負荷機器3の制御および監視を指示することが考えられる。端末装置1は、負荷機器3とは一対一に接続したり(図示例では、エアコン、給湯器)、複数台の負荷機器3を接続したり(図示例では、給湯器リモコン、電気錠)することになる。
ところで、HA端子は、矩形波のパルス信号である運転制御信号が入力され運転制御信号の入力毎に負荷機器の運転状態を反転させる(運転中では停止させ、停止中では運転させる)一対の端子と、負荷機器の運転状態を表す運転モニタ信号を出力する一対の端子とを備える。また、運転制御信号の入力から運転モニタ信号の応答までの時間は350ms以下と規定されている。
すなわち、運転制御信号を入力してから運転モニタ信号を応答させるまでの時間が比較的短いものであるから、負荷機器3では運転制御信号を受けてから電源の入切を運転モニタ信号に反映させる程度の時間しか余裕がなく、たとえば負荷機器3が各種安全装置を備えているガス機器(給湯器やGHP)である場合のように、電源投入後に自己診断で安全確認を行ってから運転を開始するような負荷機器3では、自己診断によって運転不可の判断がなされたときに、運転制御信号の入力に応答して350ms以内に得られる運転モニタ信号では、負荷機器3の運転状態を反映できないという問題がある。そこで、センタ装置2から端末装置1を通して負荷機器3に対する運転制御信号の入力を指示した時点から350ms後の運転モニタ信号を端末装置1で監視し、この運転モニタ信号で得られた負荷機器3の運転状態を仮応答としてセンタ装置2に伝送し、仮応答を受け取ったセンタ装置2が、負荷機器3の運転が開始されたと考えられる時点で負荷機器3の運転状態を確認するように端末装置1に指示することが考えられている。
つまり、図5に示すように、センタ装置2が端末装置1に対して負荷機器3への運転制御信号を与える指示を行うと(P1)、負荷機器3の制御を指示された端末装置1では負荷機器3に運転制御信号を与えて負荷機器3の運転状態を変更させる(P2)。端末装置1は負荷機器3の運転状態の変更を指示してから350ms後に運転モニタ信号により負荷機器3の運転状態を仮応答として取得し(P3)、端末装置1が取得した負荷機器3の運転状態をセンタ装置2に返送する(P4)。また、センタ装置2では、端末装置1から仮応答である負荷機器3の運転状態を取得すると、その後、負荷機器3が指示された運転状態に移行していると考えられる時刻に、センタ装置2から端末装置1に対して運転モニタ信号の監視を指示し(P5)、この指示に従って端末装置1において運転モニタ信号を監視して負荷機器3の運転状態を取得し(P6)、端末装置1から負荷機器3の運転状態をセンタ装置2に伝送する(P7)。以下では、負荷機器3が指示された運転状態に移行した時点での応答を仮応答に対して本応答と呼ぶことにする。
特公平7−3992号公報
上述したように、仮応答と本応答とが異なる負荷機器3があり、この種の負荷機器3を用いる場合には、センタ装置2では負荷機器3に運転状態の変更を指示するために端末装置1との間でデータの送信と受信とを1回ずつ行い、その後、負荷機器3の運転状態を確認するために端末装置1との間でデータの送信と受信とを1回ずつ行わなければならない。つまり、負荷機器3の運転状態の変更を1回指示するために、センタ装置2と端末装置1との間でデータの送信と受信とを2回ずつ行うことが必要である。その結果、センタ装置2から負荷機器3の運転状態の変更を指示するためにデータの送信と受信とを1回ずつですませる場合に比較すると、通信回線のトラフィックが2倍程度になるから、センタ装置2が管理しようとする負荷機器3の台数が増加するとトラフィックの増加による不都合が生じる可能性がある。
また、センタ装置2において負荷機器3の本応答に要する時間を管理しなければならないから、負荷機器3の台数が増加するとセンタ装置2の負荷が大きくなり、センタ装置2に高い処理能力が要求されることになる。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、センタ装置との間のトラフィックが比較的少なく、従来はセンタ装置で行っていた処理の一部を分担することによりセンタ装置の負荷を低減させることができる集中制御システムの端末装置および集中制御システムを提供することにある。
請求項1の発明は、センタ装置に通信回線を介して接続されセンタ装置からの指示内容に応答して負荷機器について運転状態の監視および制御を行う集中制御システムの端末装置であって、通信回線に接続されセンタ装置との間でデータ通信を行う通信部と、負荷機器に運転状態を指示する運転制御部と、負荷機器の運転状態を取得する運転監視部と、センタ装置からの指示内容に応答して運転制御部から負荷機器の運転状態の変更を指示するとともに運転監視部により負荷機器の運転状態を取得しこの運転状態をセンタ装置に伝送する端末処理部と、端末処理部にセンタ装置から負荷機器の運転状態の変更が指示された時点から負荷機器が指示された運転状態に移行するまでの本応答時間を時限するタイマとを備え、端末処理部は、負荷機器の運転状態の変更を指示した後の負荷機器の仮応答は無視し、タイマによる本応答時間の時限の終了時点で運転監視部により負荷機器の運転状態を取得してセンタ装置から指示された運転状態と比較し、両者が一致するときには制御成功応答をセンタ装置に伝送し、両者が不一致の場合には制御失敗応答をセンタ装置に伝送することを特徴とする。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記タイマは前記本応答時間が可変に設定可能であることを特徴とする。
請求項3の発明では、請求項1または請求項2の発明において、前記負荷機器はホームオートメーションシステムに用いることができる端末機器であって、前記運転制御部は端末機器に設けたHA端子に運転制御信号を出力し、前記運転監視部は端末機器に設けたHA端子から運転モニタ信号が入力されることを特徴とする。
請求項4の発明では、請求項1ないし請求項3の発明において、前記通信部はインターネット接続を行うことを特徴とする。
請求項5の発明では、請求項1ないし請求項4の発明において、前記通信部は前記通信回線の少なくとも一部に無線伝送路を形成することを特徴とする。
請求項6の発明は、集中制御システムであって、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の集中制御システムの端末装置と、前記センタ装置と、センタ装置との間でデータ通信が可能である情報端末装置とからなり、センタ装置は、情報端末装置から前記負荷機器の運転状態が指示されると当該運転状態を端末装置に指示し、情報端末装置から負荷機器の運転状態の確認が指示されると端末装置に運転状態の確認を指示するとともに端末装置から伝送された負荷機器の運転状態を情報端末装置に伝送することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記センタ装置と前記情報端末装置との間でのデータ通信には、ウェブページと電子メールとの少なくとも一方を用いることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、負荷機器の運転状態の変更を指示した後の負荷機器の仮応答は無視し、負荷機器が指示された運転状態に移行するまでの本応答時間を端末装置に設けたタイマで時限し、本応答時間の時限の終了時点で負荷機器の運転状態を取得し、この運転状態をセンタ装置に伝送するから、運転状態の変更を指示してから実際に負荷機器が運転状態を変化させる本応答までに比較的長い時間を要し仮応答と本応答とが異なる負荷機器であっても、センタ装置において正しい運転状態を取得することが可能になる。しかも、センタ装置は負荷機器の運転状態の変更を指示した後は、負荷機器の運転状態が端末装置から伝送されるのを待つだけであるから、センタ装置が負荷機器の運転状態を変更するためにセンタ装置から端末装置にデータを送信する回数は1回だけであり、センタ装置から端末装置に対してデータを2回送信していた従来構成に比較して通信回線のトラフィックを低減させることができるという利点がある。さらに、本応答時間は端末装置に設けたタイマが時限しているから、センタ装置において本応答時間を時限する必要がなく、負荷機器の台数が増加しても端末装置の台数を増加させることによって対応することができ、結果的にセンタ装置における負荷の集中を回避することになる。つまり、センタ装置の処理能力が従来構成と同じであれば、センタ装置で管理可能な負荷機器の台数を増やすことができるという利点がある。その上、本応答時間の終了時点で取得した負荷機器の運転状態を、センタ装置から指示された運転状態と比較し、一致・不一致の結果をセンタ装置に伝送するから、このことによってもセンタ装置の負荷を軽減することが可能になる。
請求項2に係る発明によれば、負荷機器の仕様に応じて本応答時間を適宜に設定することができ、負荷機器の運転状態をセンタ装置に伝送するにあたり、負荷機器の運転状態を正確に取得可能としながらも負荷機器の運転状態の変更を指示してから運転状態を取得するまでの時間遅れを少なくするように本応答時間を設定することが可能になる。
請求項3に係る発明によれば、ホームオートメーションシステムに用いる端末機器を負荷機器としているから、負荷機器が備えているHA端子に接続するだけで、センタ装置による負荷機器の集中監視制御が可能になるという利点がある。
請求項4に係る発明によれば、インターネット接続を行うから、センタ装置の配置場所や接続形態の制限が少ない。
請求項5に係る発明によれば、端末装置の配置に関する自由度が高くなり、たとえば宅内の各所に配置された複数台の負荷機器に隣接させて端末装置を設け、かつ配線を引き回すことなく通信回線の宅外への引き出し口を1箇所にまとめることが可能になるという利点がある。
請求項6に係る発明によれば、センタ装置との間でデータ通信を行う情報端末装置を用いることによって、負荷機器の運転状態を遠方から指示したり確認したりすることが可能になる。情報端末装置としては、移動体電話機(たとえば、携帯電話)やインターネットに接続可能なパーソナルコンピュータなどを用いることができる。したがって、負荷機器の使用者が外出先から負荷機器の運転状態を指示したり確認したりするように構成することが可能であり、また、複数の負荷機器の運転状態を情報端末装置で一括して監視する集中制御システムを構築することも可能になる。
請求項7に係る発明によれば、情報端末装置は、ウェブページを閲覧する機能あるいは電子メールを扱う機能を備えていればよく、情報端末装置において負荷機器の運転状態の制御や監視のための特別なアプリケーションプログラムを必要としないから、一般に普及している種々の情報端末装置を用いることが可能になる。
以下に説明する実施形態では、負荷機器としてホームオートメーションシステムに用いることができるようにHA端子を備えた端末機器を例示するが、HA端子を備えていない他の負荷機器においても本発明の技術思想は適用可能である。本発明において制御対象とする負荷機器はとくに制限はなく、ガス機器である給湯器、ファンヒータ、GHPのほか、電気機器であるエアコン、冷蔵庫、防災・防犯機器である電気錠、警報器、フラッシュライトなどどのようなものでもよい。HA端子は、矩形波のパルス信号である運転制御信号が入力され運転制御信号の入力毎に負荷機器の運転状態を反転させる(運転中では停止させ、停止中では運転させる)一対の端子と、負荷機器の運転状態を表す運転モニタ信号を出力する一対の端子とを備える。
全体のシステム構成は図4に示した通りであって、センタ装置2に通信回線4を介して端末装置1が接続され、端末装置1により負荷機器3の監視と制御とを行う。通信回線4はインターネットを含むことを想定しているが、インターネットを含まない通信回線であっても本発明の技術思想は適用可能である。たとえば、通信回線として公衆網やISDNを用いることも可能である。通信回線4において端末装置1を接続する部分は無線伝送路であってもよい。端末装置1が通信回線4に無線伝送路を形成する場合には、たとえば負荷機器3に隣接するように端末装置1を設けることにより、1台の端末装置1に1台の負荷機器3を接続するか、あるいは1台の端末装置1に数台の負荷機器3を接続し、端末装置1を無線LANの端末に用いればよい。この場合、無線LANを構築するアクセスポイントから通信回線4の有線部分を宅外に引き出すようにすれば、宅内に分散して配置されている負荷機器3に対して通信回線4の有線部分を宅外に1箇所で引き出すことができ配線施工が容易になる。あるいはまた、端末装置1にPHSなどの移動体端末の機能を設け、移動体通信網の基地局を通してセンタ装置2と通信するようにしてもよい。あるいはまた、端末装置1を特定小電力無線による通信が可能な親機と子機とで構成し、親機を通信回線4に接続し子機を負荷機器3に接続する構成を採用してもよい。
本実施形態において用いる端末装置1は、図1に示すように、通信回線4に対してインターネット接続が可能な通信部11と、負荷機器3に設けたHA端子3aと接続可能な運転制御部12aおよび運転監視部12bからなる負荷インターフェース12とを備える。通信部11は通信回線4を通してセンタ装置2との間でデータ通信を行う。すなわち、通信部11は通信回線4との物理的接続および電気的接続を行い、センタ装置2との間で伝送される伝送信号からデータを取り出す。負荷機器3に設けたHA端子3aは、外部から運転制御信号が入力されるたびに負荷機器3の運転状態を交互に反転させる(つまり、運転と停止との運転状態に交互に切り換える)一対の端子と、負荷機器3の運転状態が運転か停止かに応じて2種類の運転モニタ信号を出力する一対の端子とからなる合計4個の端子を備える。運転制御部12aは負荷機器3に対して運転制御信号を出力することにより負荷機器3の運転状態を指示し、運転監視部12bは負荷機器3からの運転モニタ信号を監視することにより負荷機器3の運転状態を取得する。
通信部11および負荷インターフェース12は、マイクロコンピュータからなる端末処理部10に接続される。端末処理部10は、センタ装置2から通信部11を通して受信したデータから所要のデータを抽出する。センタ装置2から端末装置1に伝送されるデータには、端末装置1とセンタ装置2とで構築するネットワークにおいて端末装置1を識別する情報(端末ID)と、インターネット上で端末装置1を識別する情報(ネットワークアドレス)と、負荷機器3の運転状態の指示内容とが少なくとも含まれる。端末装置1に複数台の負荷機器3を接続する場合には、各負荷機器3を識別する情報(負荷ID)も含まれる。
端末処理部10にはメモリ13が接続され、端末ID、ネットワークアドレス、負荷IDはメモリ13に格納される。また、メモリ13は後述するタイマ14により時限される本応答時間を設定する領域も備える。メモリ13には、EEPROMのような書換可能かつ不揮発性である半導体メモリを用いる。端末処理部10では、通信部11を通して受信したセンタ装置2からのデータに含まれるネットワークアドレスおよび端末IDがメモリ13に格納されているネットワークアドレスおよび端末IDに一致すると、端末装置1とセンタ装置2とのリンクを確立し、センタ装置2から通信部11を通して受信したデータの内容に応じたデータ処理を行う。負荷IDは複数台の負荷機器3が接続される場合に各負荷機器3を識別するために用いるが、本実施形態では端末装置1が負荷機器3に一対一対応する例を示しているので、負荷IDは用いなくてもよい。本実施形態では、データ処理として、負荷機器3の運転状態の変更、負荷機器3の運転状態の確認を想定しているから、端末処理部10の他の機能についてはとくに説明しない。
端末処理部10は、上述したように、センタ装置2から負荷機器3の運転状態の変更の指示を受けた時点から本応答時間の時限を開始し、本応答時間の時限の終了時点で端末処理部10に対してセンタ装置2にデータを伝送させるタイマ14が接続される。すなわち、端末処理部10では、タイマ14で時限された本応答時間の時限の終了時点において負荷機器3のHA端子から出力されている運転モニタ信号を運転監視部12bに監視させ負荷機器3の運転状態を取得させる。タイマ14により時限される本応答時間は、負荷機器3に運転制御信号を与えて運転状態の変更を指示したことに応答して負荷機器3が指示された運転状態に移行するまでの時間に基づいて、この時間よりもやや長い程度に設定される。
たとえば、負荷機器3が給湯器である場合に、運転制御信号を与えて電源がオンになると、運転モニタ信号は電源の投入に応答して350ms以内に運転状態を運転に変化させる。しかしながら、電源のオン後に安全装置が作動して運転不可になった場合には運転モニタ信号も停止を示すから、実際の運転状態は停止が正しいにもかかわらず、電源投入による運転モニタ信号をセンタ装置2に返送したとすると、センタ装置2では負荷機器3の運転状態を運転と誤認することになる。これに対して、本実施形態では、センタ装置2からの運転状態の変更の指示があった時点から負荷機器3が指示された運転状態に移行したとみなせる本応答時間が経過した時点で負荷機器3の運転状態を取得し、取得した運転状態をセンタ装置2に伝送するから、仮に電源投入後に安全装置などの動作によって運転が停止した場合には、運転状態は停止になり、正しい運転状態をセンタ装置2に認識させることが可能になるのである。
以下に、図2を参照して端末装置1の動作を説明する。端末装置1では、センタ装置2から負荷機器3の運転状態の変更を指示する伝送信号を通信回線4を通して受信すると(S1)、端末処理部10において、センタ装置2から受信したデータに含まれるネットワークアドレスおよび端末IDを、メモリ13に格納されているネットワークアドレスおよび端末IDと比較し、両者が一致すれば、運転制御部12aから運転制御信号を出力し、負荷機器3に運転状態の変更を指示する(S2)。また、端末処理部10は、負荷機器3の運転状態の変更を指示した時点から、メモリ13に格納されている本応答時間をタイマ14に時限させる。タイマ14による時限が終了した時点で端末処理部10は、運転監視部12bにより運転モニタ信号を監視し、負荷機器3の運転状態を取得する(S3)。
ところで、本実施形態の端末処理部10では、取得した運転状態をそのままセンタ装置2に伝送するのではなく、センタ装置2から指示された運転状態と、運転モニタ信号により取得した運転状態とを比較する機能を有しており(S4)、両者が一致するときには制御成功応答をセンタ装置2に伝送し(S5)、両者が不一致の場合には制御失敗応答をセンタ装置2に伝送する(S6)。制御成功応答と制御失敗応答とは、運転モニタ信号により取得した負荷機器3の運転状態を反映するものであるが、制御の成否をセンタ装置2において判断するのではなく、端末装置1において判断するから、制御の成否の判断が必要である場合には、本実施形態の構成によってセンタ装置2の負荷を軽減することが可能になる。
端末装置1が上述のように動作するから、図3に示すように、センタ装置2が端末装置1に対して負荷機器3への運転制御信号を与える指示を行うと(P1)、負荷機器3の制御を指示された端末装置1では負荷機器3に運転制御信号を与えて負荷機器3の運転状態を変更させた後(P2)、負荷機器3の仮応答は無視し、タイマ14による本応答時間の時限を行う。本応答時間は負荷機器3が指示された運転状態に移行する(つまり、本応答が得られる)程度の時間であるから、タイマ14による本応答時間の時限が終了すると、運転監視部12bにより運転モニタ信号を監視して負荷機器3の運転状態を取得し(P3)、上述した制御の成否をセンタ装置2に伝送する(P4)。このように、従来構成に比較すると手順が少なくなり、また通信回線4のトラフィックも減少する。
以上説明したように、本応答時間をセンタ装置2で時限するのではなく端末装置1において時限するから、センタ装置2の管理下に多数台の負荷機器3が存在する場合でも、各負荷機器3ごとの本応答時間をセンタ装置2で時限した後に端末装置1に負荷機器3の運転状態を問い合わせる必要がなく、センタ装置2と端末装置1との間の通信回線4におけるトラフィックを大幅に低減させることができる。また、センタ装置2で本応答時間を時限していないから、センタ装置2における負荷を従来構成よりも軽減することができる。
また、センタ装置2との間でデータ通信を行う情報端末装置を用いることによって、負荷機器の運転状態を遠方から指示したり確認したりすることが可能になる。つまり、負荷機器の使用者が外出先から負荷機器の運転状態を指示したり確認したりすることができ、あるいはまた、複数の負荷機器の運転状態を情報端末装置で一括して監視する集中制御システムを構築することが可能になる。情報端末装置とセンタ装置1との間でのデータ通信にはウェブページと電子メールとの少なくとも一方を用いるのが望ましい。この場合、情報端末装置は、ウェブページを閲覧する機能あるいは電子メールを扱う機能を備えていればよいから、負荷機器の運転状態の制御や監視のための特別なアプリケーションプログラムを情報端末装置に必要とせず、一般に普及している移動体電話機(たとえば、携帯電話)やインターネットに接続可能なパーソナルコンピュータなどを情報端末装置として用いることができる。
上述した実施形態では、通信部11がインターネット接続を行うから、センタ装置2がインターネットを構成するサーバとして機能するようにし、センタ装置2の機能をインターネット上の別途の情報端末装置から利用できるようにしておけば、当該情報端末装置から負荷機器3の運転状態を指示することも可能になる。この場合、インターネット上の情報端末装置を用いればよいから、電話回線のみを用いる場合に比較すると、利用可能な端末の種類が多く、様々な場所から負荷機器3を制御することが可能になる。
なお、センタ装置2と情報端末装置との間ではデータ通信が可能であればよく、情報端末装置は必ずしも端末装置1を接続している通信回線4に接続しなくてもよい。つまり、端末装置1とセンタ装置2とを接続する通信回線4と、情報端末装置とセンタ装置2とを接続する通信回線とは別に設けるようにしてもよい。
本発明の実施形態1を示すブロック図である。 同上の動作説明図である。 同上の動作説明図である。 本発明に係る集中制御システムの概略構成図である。 従来構成の動作説明図である。
符号の説明
1 端末装置
2 センタ装置
3 負荷機器
3a HA端子
4 通信回線
10 端末処理部
11 通信部
12a 運転制御部
12b 運転監視部
13 メモリ
14 タイマ

Claims (7)

  1. センタ装置に通信回線を介して接続されセンタ装置からの指示内容に応答して負荷機器について運転状態の監視および制御を行う集中制御システムの端末装置であって、通信回線に接続されセンタ装置との間でデータ通信を行う通信部と、負荷機器に運転状態を指示する運転制御部と、負荷機器の運転状態を取得する運転監視部と、センタ装置からの指示内容に応答して運転制御部から負荷機器の運転状態の変更を指示するとともに運転監視部により負荷機器の運転状態を取得しこの運転状態をセンタ装置に伝送する端末処理部と、端末処理部にセンタ装置から負荷機器の運転状態の変更が指示された時点から負荷機器が指示された運転状態に移行するまでの本応答時間を時限するタイマとを備え、端末処理部は、負荷機器の運転状態の変更を指示した後の負荷機器の仮応答は無視し、タイマによる本応答時間の時限の終了時点で運転監視部により負荷機器の運転状態を取得してセンタ装置から指示された運転状態と比較し、両者が一致するときには制御成功応答をセンタ装置に伝送し、両者が不一致の場合には制御失敗応答をセンタ装置に伝送することを特徴とする集中制御システムの端末装置。
  2. 前記タイマは前記本応答時間が可変に設定可能であることを特徴とする請求項1記載の集中制御システムの端末装置。
  3. 前記負荷機器はホームオートメーションシステムに用いることができる端末機器であって、前記運転制御部は端末機器に設けたHA端子に運転制御信号を出力し、前記運転監視部は端末機器に設けたHA端子から運転モニタ信号が入力されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の集中制御システムの端末装置。
  4. 前記通信部はインターネット接続を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の集中制御システムの端末装置。
  5. 前記通信部は前記通信回線の少なくとも一部に無線伝送路を形成することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の集中制御システムの端末装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の集中制御システムの端末装置と、前記センタ装置と、センタ装置との間でデータ通信が可能である情報端末装置とからなり、センタ装置は、情報端末装置から前記負荷機器の運転状態が指示されると当該運転状態を端末装置に指示し、情報端末装置から負荷機器の運転状態の確認が指示されると端末装置に運転状態の確認を指示するとともに端末装置から伝送された負荷機器の運転状態を情報端末装置に伝送することを特徴とする集中制御システム。
  7. 前記センタ装置と前記情報端末装置との間でのデータ通信には、ウェブページと電子メールとの少なくとも一方を用いることを特徴とする請求項6記載の集中制御システム。
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