JPH06505737A - 神経保護剤 - Google Patents

神経保護剤

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JPH06505737A
JPH06505737A JP4506772A JP50677292A JPH06505737A JP H06505737 A JPH06505737 A JP H06505737A JP 4506772 A JP4506772 A JP 4506772A JP 50677292 A JP50677292 A JP 50677292A JP H06505737 A JPH06505737 A JP H06505737A
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チルダース,ウェイン・エバレット,ジュニア
アボウ−ガルビア,マジッド・アドベル−メジッド
ポドレスニー,エドワード・ジェームズ
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アメリカン・ホーム・プロダクツ・コーポレイション
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    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/28Drugs for disorders of the nervous system for treating neurodegenerative disorders of the central nervous system, e.g. nootropic agents, cognition enhancers, drugs for treating Alzheimer's disease or other forms of dementia

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 神経保護剤 発明の背景 本発明は、神経保護剤(neuroprotectant agent)、特に 、置換ジベンゾ[a、 dコシクロヘプテン誘導体、その製造方法、それを含有 する組成物およびNMDA拮抗剤としてのそれらの使用に関する。
中枢作用性興奮性アミノ酸(FAA)の、特にN−メチル−D−アスパラギン酸 エステル(NMDA)−特異的受容体複合体での拮抗作用は、老年痴呆、アルツ ハイマー病、ハンチントン舞踏病、発作、低血糖症、脳性麻痺、脳虚血、癲癲、 およびオリーブ橋小脳萎縮を含むいくつかのCNS障害の治療について有用なア プローチを表すと思われる。近年、NMDA拮抗作用について2つのアプローチ 、すなわち、NMDA受容体の競合的拮抗作用およびNMDA関連イオンチャン ネルの非競合的遮断が行われた。今日まで、非競合的拮抗剤は、in vivo でのNMDA誘発応答を遮断することにおいて、および誘発性脳虚血に伴う細胞 死から保護することにおいて、それらの競合相手よりも有効であり、かつ経口的 に活性であることを証明した。
データは、フェンシフリジン(P CP)および他の関連する「解離麻酔薬」が NMDA関連イオンチャンネルに結合し、イオン透過性を遮断することによって NMDA誘発応答を非競合的に拮抗することを示唆している。不運にも、PCP は望ましくない精神異常作用性副作用を有しており、いくつかの動物モデルでは 運動失調を引き起こす。実際、化合物のNMDA−拮抗活性および運動失調活性 間の区別(しばしば、これら2つの活性のED、、の「効力比(efficac y ratio)Jとして表される)を広範囲に使用して、その負担に対するそ の治療有効性を評価した。本発明者らの研究では、PcPは、マウスにおいて、 ゛NMDA誘発致死性に拮抗する能力および牽引反射欠損モデルによって測定さ れるような運動失調を引き起こす能力においてほぼ同じ効力であり、効力比(E D、。/ T D s。)は約1゜4である(下記第1表)。
最近報告された非常に有効な非競合的NMDA拮抗剤はMK−801である。
PCPと同様に、MK−801はNMDA誘発致死性を拮抗し、脳虚血モデルに おいて細胞死から保護する。しかしながら、MK−801はNMDA関連イオン チャンネルにおいて高親和性PCP結合部位について競合する。さらにまた、P CPと同様に、NMDA誘発致死性を拮抗するMK−801の能力および運動失 調を引き起こすMK−801の能力間の区別はない(効力比=0.9、下記第1 表)。実際、薬物識別試験において、MK−801はPCPについて総合してお り、これによってMK−801はPCP様精神異常作用性副作用を有すると思わ れる。
店頭販売の鎮吐薬であるデキストロメトルファンもまた、NMDA誘発応答を非 競合的に拮抗する(下記第1表)。その提案されたイオンチャンネルにおける結 合部位はPCPおよびMK−801によって分担された部位とは異なる。デキス トロメトルファンは、NMDA誘発致死性を拮抗することにおいてPCPおよび MK−801はど有効ではないが、より良好な拮抗作用/運動失調効力比(2゜ 1)を示す。しかしながら、デキストロメトルファンはヒトにおいてデキストロ ルファンに代謝される。デキストロルファンの効力比はデキストロメトルファン の効力比と実質的に同一であるが、データはデキストロルファンがNMDA関連 イオンチャンネルにおける高親和性PCP結合部位と相互に作用し合うことによ ってその効果を及ぼすことを示唆する。このことは、再び、PCP様精神異常作 用性副作用という問題を生じさせる。
本発明は、CNS活性プロフィールのためにアルツハイマー病、ハンチントン舞 踏病、老年痴呆、パーキンソン症候群、およびオリーブ橋小脳萎縮のような神経 変性病、ならびに癲娩、発作、低血糖症、脳性麻痺、脳虚血および不安の治療に 有用であると思われる一群の新規化合物を提供する。驚くことに、これらの化合 物は、本発明者らの以前の特許である米国特許第4.940.789号に開示さ れている神経保護剤の製造に有用な化合物である。
1991年4月30日に発行された米国特許第5,011,834号には、とり わけ、NMDA拮抗活性を有するラセミ体5−メチル10.5−(イミノメタノ )−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a、 d]−シクロヘプテンが開 示されている。しかしながら、芳香族環置換誘導体について特に教示されておら ず、したがって、いずれの試験結果も教示されておらず、実際は、環非置換誘導 体についての好ましさが開示されている。光学的形態についての好ましさは開示 されていない。以下に示すとおり、本明細書に記載された化合物は、米国特許第 5,011.834号に開示されている好ましい化合物よりも非常に優れている 。
本発明の化合物は、一般式(1): [式中、R1およびR3は独立して水素、シアノ、ニトロ、ハロまたは炭素原子 1〜6個のバーハロアルキルであり、ただし、R1およびR3のいずれか一方は 水素以外であり、RZは炭素原子1〜6個のアルキルである]で示される化合物 または医薬的に許容される塩である。
生産経済学および活性プロフィールの観点から好ましい神経保護剤は、R1およ びR3のうちの一方が水素であり、他方が−CN、−NO2、−CX、−Br、 −F、−1または−CF!であり、R4が炭素原子1〜3個のアルキルである式 1で示される化合物またはその医薬的に許容される塩である。
好ましくは、R1および/またはR3はハロゲンであり、最も好ましくは、R3 はハロゲン、例えば、臭素である。最も好ましくは、R2はメチルである。
本発明の化合物の医薬的に許容される塩は、酢酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、コ ハク酸、マレイン酸、マロン酸、グルコン酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸 、硫酸、メタンスルホン酸、および同様に公知の許容される酸のような有機酸ま たは無機酸から慣用的に製造される。
本発明の化合物は、慣用方法およびは商業的に入手可能な出発物質を使用して様 々な経路で製造されてよい。かくして、所望の置換10.11−ジヒドロ−5− アルキル−10,5−(イミノメタノ)−5H−ジベンゾ[a、d]シクロヘプ テンは、アール・ディ・ウェイ(RD Waigh)ら、ジャーナル・オブ・ケ ミカル・ソサイエティ(J、Chem、Soc、)、パーキン(Perkin) I (1973)2588およびエイチ・タカヤマ(HTakayama)ら、 ケミストリー・レターズ(Chetr+Lett)(:1.978)856の方 法を使用して、式:%式% [式中、R4は水素または炭素原子1〜5個のアルキルである]で示される好適 に置換されたハロゲン化プロパルギルおよびジイソプロピルエチルアミンのよう な好適な塩基を使用して、次いで、トリフルオロメタンスルホン酸のような好適 な非水性酸で処理して、式・[式中、R1およびR3は前記定義と同じであるコ で示される適当に置換された1、2−ジフェニルエチルアミンから製造すること ができる。
本発明の化合物は、5位および10位に不斉中心を有するキラルである。故(こ それらは、薬化学の当業者内で慣用の方法によってそれらの光学異性体に分割さ れるラセミ混合物状態であると思われる。また、所望の異性体は、所望の異性体 反応物形態を使用する立体特異的合成によって得られてもよい。10位にR配置 を有する鏡像異性体は、対応する10(S)鏡像異性体よりも非常に有効である :かかる化合物は、好ましくは、R配置を有する式■で示される化合物から製造 される。
以下の実施例は、本発明の代表的な化合物の製造を、限定せずに、説明する。
実施例1 10.1.1−ジヒドロ−3−ブロモ−5−メチル−10,5−(イミノメタノ )−5H−ジベンゾ[a、dlシクロヘプテン1−フェニル−2−(4−ブロモ フェニル)エチルアミン(4,379,1,6×102mol)、臭化プロパル ギル(トルエン中80%、3.10q、2.lX10−’5ol)およびジイソ プロピルエチルアミン(3,07g、2.4 X 10−”mol)の無水テト ラヒドロフラン120+i?中撹拌溶液を、乾燥窒素雰囲気下、90℃で3時間 還流した。次いで、さらに臭化プロパルギル(0,59g、4.0XIQ−’l l1ol)を添加し、さらに2時間、還流し続けた。反応混合物を室温に冷却し 、得られた白色沈殿物を濾過によって除去した。ロータリーエノくボレーターで 母液を濃縮し、残留物をジエチルエーテル200m/で希釈し、得られた白色沈 殿物を再度濾過によって除去した。エーテル性母液を2つの2N H(J’水溶 液75111で素早く抽出した。放置した後、合わせた水性層から所望の中間体 、N−プロノくルギルー1=フェニル−2−(4−ブロモフェニル)エチルアミ ン塩酸塩を黄色沈殿物として得た。これをエタノール/ジエチルエーテルから再 結晶した(4.54g、81%)。
融点=197〜199℃。
N−プロパルギル−1−フェニル−2−(4−ブロモフェニル)エチルアミン塩 酸塩(4,47g、1.3X10−輻o1)のトリフルオロメタンスルホン酸( 209,1,3X10−’mol)中溶液を、乾燥窒素雰囲気下、室温で18時 間放置する。次いで、反応混合物を氷上に注ぎ、50%NaOH水溶液で混合水 溶液のpHを10に調節した。得られた塩基性混合物を水で2001/に希釈し 、クロロホルム100m1ずつで3回抽出した。合わせ有機層を無水硫酸ナトリ ウムで乾燥し、ロータリーエバポレーターで濃縮した。・標記化合物(塩化メチ レン中5%メタノール溶媒系を使用してシリカゲル上でのTLC,Rf=0.2 6)を、酢酸エチル中50%塩化メチレンから酢酸エチル中20%メタノールま での勾配液を使用してシリカゲル上で分取HPLCに付すことによって単離した 。次いで、イソプロパツール性HCIでHCl塩に変換した(2.679.59 %)。融点321〜322℃。
元素分析((+tH+5NBr−HCI ・1/168zO):理論値:C,5 8,04;H,4,90+N、3.98、測定値: C,57,75;H,4, 58;N、3.92゜1−(4−ブロモフェニル)−2−フェニルエチルアミン (4,769,1,72X 10−”mat)、臭化プロパルギル(トルエン中 80%、3.47g、2.33XIQ−”mol)およびジイソプロピルエチル アミン(3,419,2,64X 10−2mol)の無水テトラヒドロフラン 125Nl中撹拌溶液を、乾燥窒素雰囲気下、90℃で3時間還流した。次いで 、さらなる臭化プロパルギル(1,349,94×10−”mol)を添加し、 さらに2時間、還流し続けた。反応混合物を室温に冷却し、得られた白色沈殿物 を濾過によって除去した。ロータリーエバポレーターで母液を濃縮し、残留物を ジエチルエーテル250mrで希釈し、得られた白色沈殿物を再度濾過によって 除去した。エーテル性母液を2つの2N HC1水溶液100INで素早く抽出 した。放置した後、合わせた水性層から所望の中間体、N−プロパルギル−1− (4−ブロモフェニル)−2−フェニルエチルアミン塩酸塩を橙色沈殿物として 得た。これをエタノール/ジエチルエーテルから再結晶した(447g、74% )。融点=164〜165℃。
N−プロパルギル−1−(4−ブロモフェニル)−2−フェニルエチルアミン塩 酸塩(4,309,1,22XIQ−2mol)のトリフルオメタンスルホン酸 (36g、2、5 X 10−’mol)中溶液を、乾燥窒素雰囲気下、50℃ で24時間放置した。
次いで、反応混合物を氷上に注ぎ、50%NaOH水溶液で混合水溶液のpHを 10に調節した。得られた塩基性混合物を水で400m1に希釈し、クロロホル ム200m1ずつで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥 し、ロータリーエバポレーターで濃縮した。標記化合物(塩化メチレン95%メ タノール溶媒系を使用してシリカゲル上でのTLC,Rf=0.26)を、酢酸 エチル中50%塩化メチレンから酢酸エチル中20%メタノールまでの勾配液を 使用してシリカゲル上で分取HPLCに付すことによって単離した。次いで、該 遊離塩基の1.0g試料をイソプロパツール性H(JでHCl塩に変換した(0 .939.59%)。融点=309〜311℃。
元素分析(C+tH+5NBr”HCl):理論値:C,58,23;H,4, 89;N、3.99、測定1:C,57,30;H,5,06:N、3.7B。
実施例3 10.11−ジヒドロ−3−クロロ−5−メチル−10,5−(イミノメタノ) −5H−ジベンゾ[a、 d]ンクロヘプテン1−フェニル−2−(4−クロロ フェニル)エチルアミン(6,009厘、2,6×10 ”mol)、臭化プロ パルギル(トルエン中80%、4.829m、3.2X10−2mat)および ジイソブロピルエチ/lz7ミ:z(5,04u、3.9 X 10−2mol ) (1)fl。
水テトラヒドロフラン50m/中撹拌溶液を、乾燥窒素雰囲気下、90’Cで4 時間還流した。次いで、さらに臭化プロパルギル(0,489厘、3.9 X  10−3+++ol)を添加し、さらに2時間、還流し続けた。反応混合物を室 温に冷却し、得られた白色沈殿物を濾過によって除去した。母液をロータリーエ バポレーターで濃縮し、残留物をジエチルエーテル100m1で希釈し、得られ た白色沈殿物を再度濾過によって除去した。エーテル性母液を2つの2N HC j水溶液50m1で素早く抽出した。放置後、合わせた水性層から所望の中間体 、N−プロパルギル−1−フェニル−2−(4−クロロフェニル)エチルアミン 塩酸塩をオフホワイト色沈殿物として得た。これをジエチルエーテルで洗浄した (4.53u、57%)3融点191〜193°。
N−プロパルギル−1−フェニル−2−(4−クロロフェニル)エチルアミン塩 酸塩(4,409肩、1.4 X 10−2mol)のトリフルオロメタンスル ホン酸(229m+、 1.4 X 10−’l1ol)中溶液を乾燥窒素雰囲 気下で24時間放置した。次いで、反応混合物を氷上に注ぎ、50%水酸化ナト リウム水溶液で混合水溶液のpHを10に調節した。得られた塩基性混合物を水 で200*1に希釈し、ジクロロメタンLoomlずつで3回抽出した。合わせ た有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ロータリーエバポレーターで濃縮した 。標記化合物(塩化メチレン95%メタノール溶媒系を使用してシリカゲル上で のTLCSRf=0.21)を、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーを 使用して最初に1%メタノール/ジクロロメタンで溶離し、次いで、10%メタ ノール/ジクロロメタンで溶離することによって単離した。次いで、イソプロパ ツール性HC1で該アミンをその塩酸塩に変換した(1.80g転41%)。融 点=’308〜310℃。
元素分析(C+tH+aNC1−HC1’):理論値:C,66,68;H,5 ,60;N、4.57、測定値: C,66,68;H,5,62;N、4.3 8゜1−フェニル−2−(4−フルオロフェニル)エチルアミン(5,609層 、2.6X 10−2mol)、臭化プロパルギル(トルエン中80%、4.8 29肩、3.2×10−”mol)およびジイソプロピルエチルアミンの無水テ トラヒドロフラン501/中撹拌溶液を、乾燥窒素雰囲気下、90℃で4時間還 流した。次いで、さらなる臭化プロパルギル(0.48u、3.9X10−”m ol)を添加し、さらに2時間、還流し続けた。反応混合物を室温に冷却し、得 られた白色沈殿物を濾過によって除去した。母液をロータリーエバポレーターで 濃縮し、残留物をジエチルエーテル100Ilで希釈し、得られた白色沈殿物を 再度濾過によって除去した。エーテル性母液を2つの2NHCA’水溶液50■ lで素早く抽出した。放置後、合わせた水性層から所望の中間体、N−プロパル ギル−1−フェニル−2−(4−フルオロフェニル)エチルアミン塩酸塩をオフ ホワイト色沈殿物として得た。これをジエチルエーテルで洗浄した(3.709 −、49%)。
融点190〜191℃。
N−プロパルギル−1−フェニル−2−(4−フルオロフェニル)エチルアミン 塩酸塩(3. 0 99転1. 0 7x 1 0−”mol)のトリフルオロ メタンスルホン酸(169m、1. 0 7x 1 0−’I1101)中溶液 を乾燥窒素雰囲気下で24時間放厘した。次いで、反応混合物を氷上に注ぎ、5 0%水酸化ナトリウム水溶液で混合水溶液のpHを10に調節した。得られた塩 基性混合物を水で200mlに希釈し、ジクロロメタン100富lずつで3回抽 出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ロータリーエバポレー ターで濃縮した。標記化合物(塩化メチレン95%メタノール溶媒系を使用して シリカゲル上でのTLC,Rf=0.20)を、シリカゲル上でカラムクロマト グラフィーを使用して最初に1%メタノール/ジクロロメタンで溶離し、次いで 、10%メタノール/ジクロロメタンで溶離することによって単離した。次いで 、イソプロパツールHCIで該アミンをその塩酸塩に変換した(1.349諺、 43%)。融点321〜323℃。
元素分析(CI7HHNF−HCj’)・理論値:C,70.46;H,5.2 5;N.4.88、測定値:C,70.07 :H,5.39 ;N.4.89 。
10%酢酸エチル/エタノール20履lに1−フェニル−2−(4−ブロモフェ ニル)エチルアミン(5. 4 89、1. 9 8 X 1 0−”mol) を溶解した。これにR(+)−α−メトキシ−α−(トリフルオロメチル)フェ ニル酢酸(4. 6 5u、1. 9 8X 10−2mol)の10%酢酸エ チル/エタノールQChl中溶液を添加した。得られた溶液を75℃に加温し、 次いで、室温で72時間放置した。次いで、混合物を冷蔵庫中に24時間放置し た。得られた白色沈殿物を真空濾過によって収集し、ジエチルエーテルで洗浄し 、真空内で乾燥して、所望の(十)−1−フェニル−2−(4−ブロモフェニル )エチルアミンの(十)−α−メトキシ−α−(トリフルオロメチル)フェニル 酢酸塩を得た(1.49u、29%、融点144〜146℃)。
該塩を2.5N NaOH水溶液3Qmj’で処理し、3つのジクロロメタン3 Q++A’で抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ロータリ ーエバポレーターで濃縮して所望の(+)−1−フェニル−2−(4−ブロモフ ェニル)エチルアミンを黄色油状物として得た(0.62q真、収率23%)。
[α]o25=+58.3(EtOH)。キラルHPLCによって鏡像異性体的 純度99.9%を示した。
S(十)−1−フェニル−2−(4−ブロモフェニル)エチルアミン(0,62 9厘、2、2 X 10−3mol)、臭化プロパルギル(トルエン中80%、 0.589舞、4.9X 10−3mol)およびジイソプロピルエチルアミン (0,6191,4,7X 10−”mol)の無水テトラヒドロフランlQ+ +J中撹拌溶液を、乾燥窒素雰囲気下、90℃で4時間還流した。反応混合物を 室温に冷却し、母液をロータリーエバポレーターで濃縮した。残留物をジエチル エーテル30xlで希釈し、得られた白色沈殿物を濾過によって除去した。エー テル性母液を2NHC/水溶液30m1で素早く抽出した。放置後、合わせた水 性層から所望の中間体、(+)−N−プロパルギル−1−フェニル−2−(4− ブロモフェニル)エチルアミン塩酸塩を黄色沈殿物として得た。これをエチルエ ーテルで洗浄した(0.699m、 89%)。融点=205〜207℃。[α ]o25=+68.7 (EtOH)。
S(+)−N−プロパルギル−1−フェニル−2−(4−ブロモフェニル)エチ ルアミン塩酸塩(0,639m、 1.8X10−”mol)のトリフルオロメ タンスルホン酸(2,791,18x I Q−”mol)中溶液を乾燥窒素雰 囲気下で24時間放置した。次いで、反応混合物を氷上に注ぎ、50%水酸化ナ トリウム水溶液で混合水溶液のpHを10に調節した。得られた塩基性混合物を 水で501/に希釈し、ジクロロメタン20翼lずつで3回抽出した。合わせた 有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ロータリーエバポレーターで濃縮した。
標記化合物(塩化メチレン中5%メタノール溶媒系を使用してシリカゲル上での TLCS’ Rf=0.21)を、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー を使用して最初に1%メタノール/ジクロロメタンで溶離し、次いで、10%メ タノール/ジクロロメタンで溶離することによって単離した。次いで、イソプロ パツール性HC1で該アミンをその塩酸塩に変換した(0.309諺、49%) 。融点=312〜314℃。[α]D!−−239,2(EtOH)。
元素分析(C+tH+5NBr−HCJ):理論値+C,58,22,H14, 89:N、3.99、測定値:C,58,16;H,4,96;N、3.85゜ 実施例6 5(S)10(RX+)−10,11−ジヒドロ−3−ブロモ−5−メチル−1 0゜5−(イミノメタノ)−5H−ジベンゾ[a、d]シクロヘプテン25%酢 酸エチル/エタノール40m1に1−フェニル−2−(4−ブロモフェニル)エ チルアミン(6,719転2.43 X 10−”mol)を溶解した。次いで 、この溶液を5(−)−α−メトキシ−α−(トリフルオロメチル)フェニル酢 酸(5゜69gm、2.43 X 10−!!+01)の25%酢酸エチル/エ タノール40m1中溶液に添加した。得られた溶液を60℃に加温し、次いで、 室温で116時間放置した。
次いで、混合物を冷蔵庫に24時間放置した。得られた白色沈殿物を真空濾過に よって収集し、エチルエーテルで洗浄し、真空内で乾燥して、所望のR(−)− 1=フェニル−2−(4−ブロモフェニル)エチルアミンの(=)−α−メトキ シ−α−トリフルオロメチル)フェニル酢酸塩を得た(2.939冒)。母液を 減圧下で濃縮乾固し、残留物を、25%酢酸エチル/エタノール601/を使用 して前記に従って結晶化して、(−)−1−フェニル−2−(4−ブロモフェニ ル)エチルアミンのフェニル酢酸塩0.639−をさらに得た。合わせた沈殿物 (3,56u、57%、融点143〜145℃)を2.5N NaOH水溶液3 (]+i’テ処理し、3つのジクロロメタン3Q++1で抽出し、合わせた有機 層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ロータリーエバポレーターで濃縮して所望の R(−)−1−フェニル−2−(4−ブロモフェニル)エチルアミンを黄色油状 物として得た(1.74u、52%)5[α]o”=−62,7(EtOH)。
キラルHPLCによって鏡像異性体的な純度99.8%を示した。
(−)−1−フェニル−2−(4−ブロモフェニル)エチルアミン(2,069 −17、5X 10−”mol)、臭化プロパルギル(トルエン中80%、1. 669L 11゜2 X 10−’ll1ol)およびジイソプロピルエチルア ミンQ−’mol)の無水テトラヒドロフラン20菖l中撹拌溶液を、乾燥窒素 雰囲気下、90℃で5時間還流した。反応混合物を室温に冷却し、母液をロータ リーエバポレーターで濃縮した。残留物をジエチルエーテル75mlで希釈し、 得られた白色沈殿物を濾過によって除去した。エーテル性母液を2N HCI水 溶液5QmA’で素早く抽出した。放置後、合わせた水性層から所望の中間体、 R(−)−N−プロパルギル−1−フェニル−2−(4−ブロモフェニル)エチ ルアミン塩酸塩を黄色沈殿物として得、これをエチルエーテルで洗浄した(1. 259m、48%)。融点=212〜213℃。[α]。”=−69.7 (E tOH)。
R(−)−N−プロパルギル−1−フェニル−2−(4−ブロモフェニル)エチ ルアミン塩酸塩(1.169露、3. 3 X 10−”mol)のトリフルオ ロメタンスルホン酸(5. 0q鳳、3. 3 X 10−2mat)中溶液を 乾燥窒素雰囲気下で24時間放置した。次いで、反応混合物を氷上に注ぎ、50 %水酸化ナトリウム水溶液で混合水溶液のpHを10に調節した。得られた塩基 性混合物を水で75mAに希釈し、クロロホルム50m7+ずつで4回抽出した 。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ロータリーエバポレーターで 濃縮した。標記化合物(塩化メチレン中5%メタノール溶媒系を使用してシリカ ゲル上でのTLC,Rf=0.21)を、シリカゲル上でカラムクロマトグラフ ィーを使用して最初に1%メタノール/ジクロロメタンで溶離し、次いで、10 %メタノール/ジクロロメタンで溶離することによって単離した。次いで、イソ プロパツール性HCIで該アミンをその塩酸塩に変換した(0. 6 79腸、 58%)。融点=314〜316℃。[α]oH=+237、9 (EtOH) 。
元素分析(C+tHuNBr”HCj’):理論値:C.58.22 ;H,4 .89 ;N,3.99、測定値: C,57.99 ;H,4.97 ;N, 3.84。
30分間、観察室に慣らした、食物隔離の18時間後の体重18〜22gの雄性 スイス−アルピノ種マウス(CD−1株、チャールズ・リバー( C harl esRiver))における代表的な化合物のNMDA拮抗特性を示すことによ って、これらの化合物の性質を直接確立した。゛該マウスは、代表的な試験化合 物で前処理した30分後にNMDAで処置した(195叩/ky、i.p.、汎 発性ミオクローヌスに対するED9。用量)。次いで、該マウスを30分間観察 し、汎発性ミオクローヌスの発症の潜伏期間(制御不可能な後脚引っ掻きあるい は立直り反射の喪失を伴う四肢および/または胴筋肉度動)および死亡に注意し た。後者から、生存に関するED,。を決定する。この標準的な実験的試験方法 において、本明細書中の全ての化合物について活性を代表的に確立している、試 験された特定の化合物およびそれらの活性を下記第1表に示す。
Iマウスにおいて測定した。生存率50%を得るのに必要な用量として定義した 。
@マウスにおいて測定した。試験された動物の50%において欠損を生じた用量 として定義した。
#所定の用量で生存した動物のパーセント。
さらに、本明細書に含まれる化合物は、ラット脳ホモジネートに放射性標識1− (2−チェニル)−1−(1−ピペリジニル)シクロヘキサン(TCP)を加え 、次いで、本発明の試験化合物によって置換されたTCPの量を測定することに よって、ラット前頭皮質ホモジネートにおけるNMDA関連イオンチャンネルの 結合部位からTCPを置換することが判明した。放射性標識TCPの50%を置 換した阻害濃度(nM)は第2表に示すとおりである。
Xスペルミジンを添加しない機能性結合アッセイ。
かくして、本発明化合物は、マウスにおいてin vivoでのNMDA誘発致 死性を拮抗する能力を示す(第1表)。それらは、ラット前頭皮質ホモジネート における結合部位について、公知の競合NMDA拮抗薬である3−(2−カルボ キシピペラジニル−4−イル)−プロピル−1−ホスホン酸(CP P)と競合 しながった。本発明化合物は、ラット前頭皮質ホモジネートにおけるNMDA関 連イオンチャンネルの結合部位から1−(2−チェニル)−1−(1−ピペリジ ニル)シクロヘキサン(TCP)を置換した(第2表)。これは、それらを非競 合的NMDA拮抗薬として特徴付ける。本発明化合物は、また、30*y/kg  i、p、の用量で4時間おきに2回投与した場合、アレチネズミの全体虚血モ デルにおいて健全な神経保護をも与える。本発明化合物は、PCP、MK−80 1、デキストロルファン、およびデキストロメトルファンで見られるものよりも 優れている運動失調を超えてNMDA誘発致死性を拮抗するための効力比を示し た(第1表)。さらに、それらは、デキストロルファン、デキストロメトルファ ン、またはアリール置換されていない米国特許第4,940,789号に開示さ れているN−置換誘導体よりも高い有効な神経保護(致死性をあまり伴わない) を示した。
経口活性、デキストロメトルファンおよびデキストロルファンよりも大きい効力 、ならびにPCPXMK−801、デキストロメトルファンおよびデキストロル ファンを含む標準的なNMDA拮抗薬と比較してより良好な効力比の組合せによ って、本発明化合物は現在入手可能な非競合的NMDA拮抗薬よりも優れている ものとなる。かかるプロフィールを有する化合物は、老年痴呆、アルツハイマー 病、ハンチントン舞踏病、発作、低血糖症、脳性麻痺、脳虚血、癲廃、およびオ リーブ橋小脳萎縮のようなCNS障害の治療に有用である。
したがって、本発明は、前記新規化合物に加えて、かがる変性疾患状態に罹患し ている哺乳動物に式: R1およびR3は独立して水素、シアノ、ニトロ、ハロまたは炭素原子1〜6個 のバーハロアルキルであり、ただし、R1およびR3のうちの一方は水素以外で あり; R2は炭素原子1〜6個のアルキルである]で示されるNMDA拮抗薬またはそ の医薬的に許容される塩を投与することからなる、脳およびを髄における興奮性 アミノ酸受容体の過剰刺激によって誘発される神経変性障害を予防するための方 法を提供するものである。
本発明化合物は、必要とする患者に、それだけで、または医薬的担体と一緒に、 投与され得る。医薬的担体は固体であっても液体であってもよい。
固体担体としては、フレーバー剤、滑沢剤、可溶化剤、懸濁化剤、充填剤、グラ イダンツ(glidants)、圧縮助剤、結合剤または錠剤崩壊剤としても作 用する1種類以上の物質が挙げられる。それは被包材料であってもよい。粉末剤 では、担体は、微分割された有効成分との混合物状態である微分割された固体で ある。
錠剤では、有効成分を、適当な割合で、必要な圧縮特性を有する担体と混合し、 所望の形状および寸法に圧縮する。粉末剤および錠剤は、好ましくは、有効成分 を99%まで含有する。好適な固体担体としては、例えば、リン酸カルシウム、 ステアリン酸マグネシウム、タルク、シュガー、ラクトース、デキストリン、デ ンプン、ゼラチン、セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロー スナトリウム、ポリビニルピロリジン、低融点ワックスおよびイオン交換樹脂が 挙げられる。
液体担体は、溶液剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤、エリキシル剤および加圧組成 物(pressurized compositions)の調製に使用される 。有効成分は、医薬的に許容される液体担体、例えば、水、有機溶媒、両方の混 合物または医薬的に許容される油または脂肪中に溶解または懸濁され得る。液体 担体は、可溶化剤、乳化剤、緩衝化剤、保存剤、甘味剤、フレーバー剤、懸濁化 剤、濃厚化剤、着色剤、粘度調節剤、可溶化剤または浸透調節剤のような他の好 適な医薬的添加剤を含有することができる。経口および非経口投与用液体担体の 好適な例としては、水(前記添加剤、例えば、セルロース誘導体、好ましくはカ ルボキシメチルセルロースナトリウム溶液を部分的に含有する)、アルコール( −価アルコールおよび多価アルコール、例えばグリコールを含む)およびそれら の誘導体、ならびに油(例えば、分別化ココナツツ油および落花生油)が挙げら れる。非経口投与については、担体は、オレイン酸エチルおよびミリスチン酸イ ソプロピルのような油状エステルであってもよい。滅菌液体担体は、非経口投与 用滅菌液体形態組成物中で使用される。加圧組成物についての液体担体は、ハロ ゲン化炭化水素または他の医薬的に許容される噴射剤であってもよい。
滅菌溶液剤または懸濁液剤である液体医薬組成物は、例えば、筋肉内注射、腹腔 内注射または皮下注射によって利用され得る。滅菌溶液剤は静脈内投与すること もできる。該化合物は、液体または固体組成物形態で経口投与することもできる 。
該医薬組成物は、例えば、錠剤またはカプセル剤として、単位投与形態であるの が好ましい。かかる形態では、該組成物は適当な量の有効成分を含有する単位用 量で面分割され;単位投与形態は、包装された組成物、例えば、小包粉末、バイ アル、アンプル、予め充填された注射器または液剤を含有するサシェであってよ い。単位投与形態は、例えば、カプセルまたは錠剤自体であってもよく、あるい は、包装形態に適当な数のかかる組成物が存在してもよい。
CNS変性障害の緩和において投与されるべき化合物の有効量を決定するために 、医師は、所望の症候免官レベルが達成されるまで約119/J19〜約20■ 9/に9の経口用量を徐々に増加させることによって、患者における投与される NMDA拮抗薬の効果を評価することが必要なだけである。そこで、連続用量療 法は、所望の結果を達成するために、約1〜100 my/日の範囲で変化させ 得る。同様の技術に次いで、i、 v、またはi、 m、投与についての有効用 量範囲を決定する。アルツハイマー痴呆における場合のように衰弱する認知機能 を予防的に阻止するために該化合物を使用する場合、例えば、薬物投与を、興奮 性アミノ酸受容体の過剰刺激の免官に関係付けられ得る改善された記憶応答また は類似の望ましい応答に関係付けることによるような、より主観的なアプローチ が取られる。
米国特許第5.011,834号(前記参照)に開示されている式:式X■ 式 x■ で示される化合物ならびに式: を有する前記実施例1の生成物を、頚動脈からの全(前脳)血流の一過性中断に よって誘発された虚血から海馬のCAI領域を保護する化合物の能力を評価する 以下の標準的な神経保護実験モデルで試験した。。
アレチネズミの全虚血 雌性モンゴリアン・アレチネズミを2%ハロタンで麻酔し、確保し、手術のため に調製した。次いで、頚動脈を手術によって剥き出しにし、10分間、微細動脈 瘤クリップで挟んだ。閉塞期間完了後、クリップを取り外し、編組絹縫合用糸で 首を閉じた。閉塞の前および後の両方で様々な間隔で、直腸体温をモニターした 。約8時間の薬物利用能(薬物による作用期間を考慮することはNMDA誘発致 死性アッセイにおいて説明する)を与える投与方法に従って、適当なビヒクル中 で試験化合物を投与した。
実験終了時(4日目)、試験動物を断頭し、脳を収穫し、冷凍した。組織を20 ミクロン断片にスライスし、スライドガラス上に乗せ、クレシルバイオレットで 染色した。海鳥のCAI領域を顕微鏡で試験し、0から4までのスケールで評価 した(〇−可視可能な損傷はない; 1=CA1領域に小さい損傷: 2=CA 1領域に50%までの損傷; 3=CA1の大部分に重篤な損傷(50〜100 %);4=CA1領域を越えて広がっている大きい損傷)。
試験化合物についてのデータは、ある用量での評価スケールの変化として報告さ れる。
この試験で得られた結果は以下のとおりであった。
このデータから、化合物X■については、30n/ha ip用量で非常に弱い 神経保護が得られることがわかる。適度な神経保護活性が明らかになったX■の 用量(54n/kq ip)は、試験されたアレチネズミ13匹のうち9匹を死 に至らしめた。
5−メチル類似体XIXは、投与方法(2時間おきに4回投与)がその3時間の 作用期間を補ったにもかかわらず、非常に適度な神経保護を与えた。
X■およびXIXとははっきりと異なって、実施例1の化合物は、健全な神経保 護を与え(脳評価スコアー1.0)、X■よりも容認され易く、試験動物の致死 性は100m+9/byまでで明らかにはならない。
これらの研究において、対照動物の致死率は約1/12または1/13であった 。
したがって、高い致死性を伴わずに非常に拡大された用量範囲と組み合わせて実 施例1の化合物で得られたほとんど完全な神経保護によって、この化合物が、米 国特許第5.011.834号の好ましい化合物と比較して神経保護剤としての 効力において非常に有意カリ予想外の長所を有すると特徴付けられることが分か る。
前記結果によって、実施例1の化合物は、安全であり、かつ、米国特許第5゜0 11.834号の最も好ましい化合物であるX■と比較すると神経保護剤として 約9倍も有効であることが判明する。
国際調査報告 国際調査報告 フロントページの続き (72)発明者 アボウーガルビア、マジッド・アドベルーメジッド アメリカ合衆国ペンシルベニア州19342、グレン・ミルズ、ジェームズ・ヘ イワードウェイ 6番 (72)発明者 ポドレスニー、ニドワード・ジェームズアメリカ合衆国ペンシ ルベニア州18066、ニュー・トリポリ、ボックス1135、アール・ディー ・ナンバー1(番地の表示なし)

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.式(I): ▲数式、化学式、表等があります▼ (I) [式中、 R1およびR3は、独立して、水素、シアノ、ニトロ、ハロまたは炭素原子1〜 6個のパーハロアルキル、ただし、R1およびR3のうちの一方は水素以外;R 2は炭素原子1〜6個のアルキルである]で示される化合物またはその医薬的に 許容される塩。
  2. 2.医薬品用の請求項1記載の式Iで示される化合物。
  3. 3.請求項1記載の式Iで示される化合物またはその医薬的に許容される塩およ び医薬的に許容される担体からなる医薬組成物。
  4. 4.與奮性アミノ酸受容体の過剰刺激によって誘発された痙攣および/または神 経変性病の予防用薬物の調製における請求項1記載の式Iで示される化合物また はその医薬的に許容される塩の使用。
  5. 5.過剰量の興奮性アミノ酸による過剰刺激によって生じる脳細胞損傷の予防用 薬物の調製における請求項1記載の式Iで示される化合物またはその医薬的に許 容される塩の使用。
  6. 6.必要とする哺乳動物に請求項1記載の式Iで示される化合物またはその医薬 的に許容される塩の有効量を投与することからなる興奮性アミノ酸の過剰刺激に よって誘発される痙攣および/または神経変性病の予防方法。
  7. 7.必要とする哺乳動物に請求項1記載の式Iで示される化合物またはその医薬 的に許容される塩の有効量を投与することからなる過剰量の興奮性アミノ酸によ る過剰刺激によって生じる脳細胞損傷の予防方法。
  8. 8.R1およびR3のうちの−方が水素であり、他方が−CN、−NO2、−C l、−Br、−F、−Iまたは−CF3であり、R2が炭素原子1〜3個のアル キルである請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物使用組成物または方法。
  9. 9.式Iで示される化合物が10位にR配置を有する請求項1〜8のいずれか1 項記載の化合物、使用、組成物または方法。
  10. 10.化合物が10,11−ジヒドロ−3−ブロモ−5−メチル−10,5−( イミノメタノ)−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテンまたはその医薬的に 許容される塩である請求項8記載の化合物、使用、組成物または方法。
  11. 11.化合物が10,11−ジヒドロ−7−プロモ−5−メチル−10,5−( イミノメタノ)−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテンまたはその医薬的に 許容される塩である請求項8記載の化合物、使用、組成物または方法。
  12. 12.化合物が10,11−ジヒドロ−3−クロロ−5−メチル−10,5−( イミノメタノ)−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテンまたはその医薬的に 許容される塩である請求項8記載の化合物、使用、組成物または方法。
  13. 13.化合物が10,11−ジヒドロ−3−フルオロ−5−メチル−10,5− (イミノメタノ)−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテンまたはその医薬的 に許容される塩である請求項8記載の化合物、使用、組成物または方法。
  14. 14.化合物が(一)5(R),10(S)−10,11−ジヒドロ−3−プロ モ−5−メチル−10,5−(イミノメタノ)−5H−ジベンゾ[a,d]シク ロヘプテンまたはその医薬的に許容される塩である請求項8記載の化合物、使用 、組成物または方法。
  15. 15.化合物が(+)−5(S),10(R)−10,11−ジヒドロ−3−ブ ロモ−5−メチル−10,5−(イミノメタノ)−5H−ジベンゾ[a,d]シ クロヘプテンまたはその医薬的に許容される塩である請求項9記載の化合物、使 用、組成物または方法。
  16. 16.式Iで示される化合物が酢酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸、マレ イン酸、マロン酸、グルコン酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸、硫酸および メタンスルホン酸から選択される酸の塩の形態である請求項1〜15のいずれか 1項記載の化合物、使用、組成物または方法。
  17. 17.所望により塩基の存在下、式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (II) [式中、R1およびR3は請求項1における定義と同じである]で示される化合 物と式: halCH2C≡CR4 [式中、R4は水素または炭素原子1〜5個のアルキル、halはハロゲンであ る]で示されるハロゲン化プロパルギルとを反応させ、次いで、非水性酸で処理 することからなる請求項1記載の式Iで示される化合物またはその医薬的に許容 される塩の製造方法。
  18. 18.式IIで示される化合物がR配置を有する請求項17記載の方法。
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