JPH0650496A - 液化ガス自動充填装置 - Google Patents

液化ガス自動充填装置

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JPH0650496A
JPH0650496A JP22524192A JP22524192A JPH0650496A JP H0650496 A JPH0650496 A JP H0650496A JP 22524192 A JP22524192 A JP 22524192A JP 22524192 A JP22524192 A JP 22524192A JP H0650496 A JPH0650496 A JP H0650496A
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Takeshi Saotome
武 早乙女
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボンベのプロテクタに邪魔されることなく、
液化ガスの充填作業を自動化できるようにする。 【構成】 ボンベ1のバルブを開閉するバルブ開閉ヘッ
ド31が設けられたヘッドケーシング11の上端側にハ
ンガー12および各連結ピン39を介して揺動アーム3
8を揺動可能に設けると共に、ヘッドケーシング11に
沿って下向きに延びる揺動アーム38の先端側に充填バ
ルブ44の充填ノズル45をを設ける。エアシリンダ4
9のロッド49Aを伸長させたときに、カムローラ50
のローラ54をカム板47のカム面47Bに係合させ、
揺動アーム38を矢示B方向に揺動させることにより、
充填ノズル45を充填口部4内に嵌着させ、液化ガスを
ボンベ1内に自動充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばL.P.G(液
化プロパンガス),L.N.G(液化天然ガス)等の液
化ガスを充填用ボンベ内に充填するのに用いて好適な液
化ガス自動充填装置に関し、特に、上端側にバルブを保
護するためのプロテクタが設けられたサイフォン管等の
充填用ボンベにも簡単に液化ガスを自動充填できるよう
にした液化ガス自動充填装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、家庭や業務等に燃料としての液
化ガスを供給するための液化ガス充填用ボンベは、密閉
容器として形成されたボンベ本体と、該ボンベ本体の上
端側に設けられた充填口部および該充填口部を開,閉す
るバルブとから大略構成されている。そして、この種の
ボンベに貯蔵タンク内の液化ガスを充填するのに用いら
れる液化ガス自動充填装置は、例えば特開昭60−19
6497号公報等によって知られている。
【0003】即ち、この種の従来技術による液化ガス自
動充填装置は、液化ガス充填用ボンベの上方に昇降可能
に配設され、該ボンベのバルブを開,閉するバルブ開閉
ヘッドが設けられたヘッドケーシングと、該ヘッドケー
シングから径方向外向きに突出し、先端側が下方へと伸
長した略L字形状のブラケットとしての柄杆と、該柄杆
に対して前記ヘッドケーシングをバルブ開閉ヘッドと共
に上,下に昇降させる昇降シリンダと、前記柄杆の下端
側から前記バルブ開閉ヘッド側に向けて径方向内向きに
延びるように前記柄杆に取付けられ、先端側に充填ノズ
ルが設けられた充填機としてのコネクタ本体と、該コネ
クタ本体の左,右両側に回動可能に取付けられ、先端側
で前記ボンベの充填口部背面側を抱着することにより、
前記充填ノズルを充填口部に嵌着させる一対のクランプ
と、前記コネクタ本体の基端側に設けられ、外部からエ
アが供給されることにより該各クランプを作動させるエ
アシリンダと、前記ボンベ内に液化ガスを所定量充填す
べく、前記充填ノズルに配管を介して接続された充填手
段とから大略構成されている。
【0004】そして、この種の自動充填装置では、例え
ばチェーンコンベアまたは回転テーブル等で搬送されて
くる空のボンベが所定の位置に到達すると、作業所内の
上方に吊上げた自動充填装置全体が降下され、コネクタ
本体の先端側に設けた充填ノズルをボンベの充填口部に
対向させる。次に、この状態でエアシリンダにより各ク
ランプを作動させ、充填口部の背面側を各クランプで抱
着すると共に、充填ノズルを充填口部に嵌着させる。そ
して、この状態で、昇降シリンダによりヘッドケーシン
グをバルブ開閉ヘッドと共にボンベのバルブ上に降下さ
せ、該バルブ開閉ヘッドを回転させてバルブを開いたと
きに、充填手段を作動させて充填ノズルから充填口部を
介してボンベ内へと液化ガスを充填させる。
【0005】かくして、液化ガスがボンベ内に所定量充
填されると、バルブ開閉ヘッドによりボンベのバルブを
閉じ、エアシリンダを逆向きに作動させて各クランプを
充填口部の背面側から左右方向に離間させると共に、充
填ノズルを充填口部から離脱させ、昇降シリンダにより
ヘッドケーシングをバルブ開閉ヘッドと共にボンベのバ
ルブから上方に上昇させた後に、自動充填装置全体を上
方へとバランスウェイト等で再び吊上げることにより、
次なるボンベが所定の位置に搬送されてくるのを待機す
る。
【0006】一方、液化ガス充填用ボンベには種々のも
のがあり、所謂サイフォン管と称される図9に示すもの
が知られている。
【0007】図において、1はサイフォン管と称される
液化ガス充填用のボンベを示し、該ボンベ1は、高強度
の金属材料により密閉容器として中空筒体状に形成され
たボンベ本体2と、該ボンベ本体2の上端側中央部に設
けられた充填用のバルブボディ3および取出し用のバル
ブボディ(図示せず)とから大略構成され、該バルブボ
ディ3には、ボンベ本体2内に液化ガスを充填させるべ
く、径方向に突出して外部に開口した充填口部4と、該
充填口部4をボンベ本体2内に対して開閉すべく、バル
ブボディ3内に可動に配設されたバルブとしての弁体
(図示せず)と、この弁体を開,閉操作すべく弁軸5を
介して弁体に連結され、上面側に凹部6Aが形成された
バルブコック6とが設けられている。また、バルブボデ
ィ3には充填口部4の背面側でキャップ7の上側に位置
してくぼみ部3Aが形成され、該くぼみ部3Aにはクラ
ンプ等が係合される。
【0008】8はボンベ1の転倒時等にバルブボディ3
およびバルブコック6を保護するプロテクタを示し、該
プロテクタ8は金属パイプをリング状に湾曲させること
により、例えば直径が25〜30cm程度の円環状リン
グとして形成されている。そして、該プロテクタ8はボ
ンベ本体2の上端側に円弧状に湾曲した支持板9を介し
て取付けられ、バルブコック6よりも所定寸法高い位置
で支持板9と共にバルブボディ3の周囲を取囲んでい
る。また、支持板9には充填口部4と対応する位置に開
口部9Aが形成され、該開口部9Aは液化ガスの充填機
(図示せず)等を充填口部4に向けて水平方向に挿入す
るのを許すようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による液化ガス自動充填装置では、バルブ開閉ヘ
ッドのヘッドケーシングから径方向外向きに略L字形状
の柄杆を突出させ、該柄杆の下端側にはバルブ開閉ヘッ
ド側に向けて径方向内向きに延びるように充填機として
のコネクタ本体を設け、該コネクタ本体の先端側に取付
けた充填ノズルをバルブ開閉ヘッドの下側に配置させる
構成であるから、例えば図9に示すボンベ1に液化ガス
を充填する場合に、自動充填作業が非常に難しくなると
いう問題がある。
【0010】即ち、充填機としてのコネクタ本体は柄杆
の下端側で水平方向に比較的長く伸長し、先端側に充填
ノズルが設けられると共に、基端側にはエアシリンダ等
が設けられているから、コネクタ本体の水平方向におけ
る長さ寸法は、図9に示す充填口部4とプロテクタ8と
の離間寸法Lよりも長尺となり、充填ノズルを充填口部
4に嵌着させるためにはコネクタ本体をプロテクタ8の
下側から支持板9の開口部9Aを介して水平方向に挿入
しなければならない。一方、バルブ開閉ヘッドはバルブ
コック6を回動操作すべく該バルブコック6の上方に配
置する必要があるから、バルブ開閉ヘッドから径方向外
向きに突出する略L字形状の柄杆をプロテクタ8の外側
で跨がせるようにして、コネクタ本体をプロテクタ8の
下側に配置する必要がある。
【0011】このため、従来技術では、図9に示すボン
ベ1に液化ガスを充填する場合に、作業所内の上方に吊
上げた自動充填装置を単純に降下させるだけでは、コネ
クタ本体がプロテクタ8に衝突してしまい、これを防止
するためには自動充填装置を所定の高さ位置まで降下さ
せた後に、オペレータが柄杆等を把持してコネクタ本体
をプロテクタ8の下側へと導かなければならず、液化ガ
スの充填作業を自動化するのに大きな障害になるという
問題がある。
【0012】また、従来技術では、液化ガスの充填時に
エアシリンダにより各クランプを作動させ、充填口部の
背面側を各クランプで抱着すると共に、充填ノズルを充
填口部に嵌着させた後に、昇降シリンダにより柄杆に対
して前記ヘッドケーシングをバルブ開閉ヘッドと共に降
下させた状態で、該バルブ開閉ヘッドによりボンベのバ
ルブを開,閉させるようにしているから、ブラケットと
なる柄杆とヘッドケーシングとの間に昇降シリンダを設
ける必要があり、該昇降シリンダにより全体の重量が増
大して大型化すると共に、構造が複雑化するという問題
がある。
【0013】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は液化ガスの充填作業を自動化し
て簡略化することができ、作業性を大幅に向上できると
共に、全体の構造を簡略化でき、小型化を図ることがで
きるようにした液化ガス自動充填装置を提供することを
目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明が採用する構成は、液化ガス充填用ボンベ
の上方に昇降可能に配設され、該ボンベのバルブを開,
閉するバルブ開閉ヘッドが設けられたヘッドケーシング
と、該ヘッドケーシングに設けられ、前記バルブ開閉ヘ
ッドをボンベのバルブに対して位置決めする位置決め手
段と、基端側が前記ヘッドケーシングの上端側に移動可
能に取り付けられ、先端側が自由端となって前記ヘッド
ケーシングの径方向外側を下向きに延びる支持アーム
と、該支持アームの先端側に設けられ、前記バルブ開閉
ヘッドの下側で前記ボンベの充填口部に嵌着される充填
ノズルと、該充填ノズルを前記ボンベの充填口部に嵌着
させるために前記ヘッドケーシング側に設けられ、外部
からのエアの給排時にロッドを作動させることにより、
前記支持アームをヘッドケーシングに接近させるように
移動させるエアシリンダとからなる。
【0015】
【作用】上記構成により、基端側がヘッドケーシングの
上端側に移動可能に設けられ、該ヘッドケーシングの径
方向外側を下向きに延びる支持アームを先端側の充填ノ
ズルと共に、図9に例示した離間寸法Lの範囲内に納め
ることができ、作業所内の上方に吊上げた当該自動充填
装置全体を単純に降下させるだけで、バルブ開閉ヘッド
をボンベのバルブに確実に位置決めできると共に、充填
ノズルをボンベの充填口部に簡単に対向配置できる。そ
して、この状態で外部からエアを給排してエアシリンダ
のロッドを作動させることにより、支持アームをヘッド
ケーシング側に向けて接近させるように移動でき、ボン
ベの充填口部に充填ノズルを確実に嵌着させ、液化ガス
を自動充填できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例による液化ガス自動充
填装置を図1ないし図8に基づき説明する。なお、実施
例では前述した図9に示す従来技術と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0017】図中、11はボンベ1の上方に昇降可能に
配設されるヘッドケーシングを示し、該ヘッドケーシン
グ11は大径の減速機ケース11Aと、該減速機ケース
11Aの上,下に設けられた上側ヘッド部11Bおよび
下側ヘッド部11Cとから大略構成され、減速機ケース
11Aと下側ヘッド部11Cとの間には筒状のホルダ部
11Dが設けられている。そして、該ヘッドケーシング
11の下側ヘッド部11Cは図4に示す如くホルダ部1
1Dに螺合して取付けられ、下側ヘッド部11Cの下端
側内周にはバルブコック6に係合する後述のバルブ開閉
ヘッド31が正,逆回転可能に設けられている。
【0018】12は上側ヘッド部11Bの上端側に一体
に設けられ、ヘッドケーシング11の一部を構成するハ
ンガーを示し、該ハンガー12は図2、図3に示す如
く、略長方形の厚板状に形成され、その基端側には小径
部12Aと大径部12Bとが上,下に突設され、先端側
には略L字形状をなす支持脚部12Cが下向きに突出形
成されている。そして、該ハンガー12は大径部12B
が上側ヘッド部11B上にボルト13,13,…を介し
て固着され、後述のブラケット15、各チェーン17等
を介してヘッドケーシング11全体を作業所(図示せ
ず)内で上,下に昇降可能に吊下させている。
【0019】また、該ハンガー12には小径部12A、
大径部12Bと支持脚部12Cとの間に位置して上下方
向にロッド挿通穴12Dが穿設され、該ロッド挿通穴1
2Dには後述するエアシリンダ49のロッド49Aが挿
通されている。一方、支持脚部12Cの途中部位には左
右方向に一対のばね受12E,12Eが突設され、該各
ばね受12Eは後述する揺動アーム38との間で戻しば
ね41を支持するようになっている。そして、支持脚部
12Cの先端側内面にはスライド板12Fが設けられ、
該スライド板12Fには図5に示すように後述するカム
ローラ50の各ローラ53が転動可能に係合している。
【0020】14はハンガー12の小径部12A上端側
に回動可能に設けられた取付環、15,15は該取付環
14の上面側にボルト16,16,…により締着された
一対のブラケットを示し、該各ブラケット15は両端側
がチェーン17,17に連結され、ヘッドケーシング1
1全体を作業所内で上,下に昇降可能に各チェーン17
を介して吊下させている。また、取付環14はハンガー
12を含むヘッドケーシング11全体がブラケット15
に対して回動するのを許し、液化ガスの充填作業時に各
チェーン17が捩じれたりするのを防止している。
【0021】18はヘッドケーシング11のハンガー1
2等に隣接して減速機ケース11A上に設けられたエア
モータを示し、該エアモータ18の出力軸18Aには図
4に示す如く小径歯車19が固着され、該小径歯車19
はヘッドケーシング11の減速機ケース11A内で大径
歯車20に噛合している。そして、該大径歯車20の内
周側は段付筒状のスリーブ21に固着され、該スリーブ
21はヘッドケーシング11のホルダ部11D内に回転
可能に配設されている。また、該スリーブ21内には相
対回転可能に回転軸22が挿通され、該回転軸22は後
述のトルクリミッタ23を介してスリーブ21からの回
転トルクが伝達される。そして、該回転軸22の下端側
にはバルブ開閉ヘッド31が設けられ、該バルブ開閉ヘ
ッド31はエアモータ18によりトルクリミッタ23等
を介して回転駆動される。
【0022】23はヘッドケーシング11の下側ヘッド
部11C内に設けられ、スリーブ21と回転軸22との
間で伝達すべき回転トルクを調整するトルクリミッタを
示し、該トルクリミッタ23は図4に示す如く、回転軸
22にキー24を介して廻止めされ、回転軸22に軸方
向に摺動可能に設けられた回転板25と、該回転板25
とスリーブ21の下端側端面との間に配設され、該回転
板25とスリーブ21とに摩擦接触する摩擦板26と、
該摩擦板26に回転板25を係合させるべく皿ばね27
により回転板25に向けて付勢され、回転板25との間
にスラストベアリング28が配設された環状の支持板2
9とから大略構成されている。
【0023】ここで、該トルクリミッタ23はヘッドケ
ーシング11のホルダ部11Dに対する下側ヘッド部1
1Cの螺合位置を変え、皿ばね27のばね荷重を調整す
ることにより、スリーブ21と回転軸22との間で伝達
すべき回転トルクが可変に設定され、常時はエアモータ
18によるスリーブ21からの回転力を回転軸22に伝
える。そして、例えばバルブ開閉ヘッド31によりボン
ベ1のバルブコック6を閉弁させ、皿ばね27の設定圧
を越える過負荷が回転軸22に作用したときには、回転
板25をスリーブ21に対し摩擦板26を介して空転さ
せ、スリーブ21と回転軸22との間で設定トルク以上
の回転伝達を解除させるように構成されている。30は
ヘッドケーシング11のホルダ部11Dとスリーブ21
との間に設けられた他のスラストベアリングを示してい
る。
【0024】31は回転軸22の下端側に一体回転可能
に設けられたバルブ開閉ヘッドを示し、該バルブ開閉ヘ
ッド31は、回転軸22にキー24を介して廻止めさ
れ、回転軸22に軸方向に摺動可能に設けられた摺動筒
32と、該摺動筒32の下端側に固着され、ボンベ1の
バルブコック6を開,閉すべく先端側の爪部33A,3
3A,…がバルブコック6の外周側に係合する筒状のフ
ィンガー33とから構成されている。そして、該バルブ
開閉ヘッド31は回転軸22と共に正,逆回転すること
により、フィンガー33の各爪部33Aでバルブコック
6を開,閉弁させる。
【0025】34はフィンガー33の内周側に位置して
回転軸22の下端側に螺着された位置決め手段としての
ガイドボスを示し、該ガイドボス34は略円筒状のナッ
トからなり、ボンベ1内に液化ガスを充填すべく作業所
内でヘッドケーシング11等を降下させたときに、バル
ブコック6の凹部6A内に図4に示す如く係脱可能に嵌
合することにより、バルブ開閉ヘッド31をバルブコッ
ク6に対して位置合わせさせると共に、フィンガー33
の爪部33Aがバルブコック6の外周側に係合するのを
補償する。ここで、該ガイドボス34は下側ヘッド部1
1Cの下端内周側および後述の弱ばね35、緩衝ばね3
6等と共に位置決め手段を構成し、ヘッドケーシング1
1全体を作業所内で降下させ、バルブ開閉ヘッド31を
バルブコック6に係合させるときに、バルブ開閉ヘッド
31をバルブコック6の外周側や凹部6A等に対して案
内しつつ確実に位置決めさせるようになっている。
【0026】35はヘッドケーシング11の下側ヘッド
部11C内に位置してトルクリミッタ23の回転板25
とバルブ開閉ヘッド31の摺動筒32との間に配設され
た弱ばねを示し、該弱ばね35は比較的弱いばね力をも
ってバルブ開閉ヘッド31を常時下向きに付勢し、該バ
ルブ開閉ヘッド31が回転軸22に対して上向きに摺動
変位するのを許すと共に、フィンガー33の爪部33A
をバルブコック6の外周側凹凸部に確実に係合させるよ
うになっている。
【0027】36はスリーブ21と回転軸22との間に
スラストベアリング36A等を介して配設された緩衝ば
ねを示し、該緩衝ばね36は弱ばね35よりも大きいば
ね力をもって回転軸22を常時下向きに付勢し、例えば
ヘッドケーシング11全体を降下させてガイドボス34
がバルブコック6の凹部6Aに衝突するときの衝撃等を
緩衝するようになっている。また、該緩衝ばね36が撓
み変形するときには、回転軸22がスリーブ21、トル
クリミッタ23等に対して上向きに相対変位し、バルブ
開閉ヘッド31が下側ヘッド部11C内で上,下に相対
変位するようになる。そして、該緩衝ばね36はヘッド
ケーシング11全体がボンベ1のバルブボディ3に対し
て上,下に相対変位するのを許し、後述の充填ノズル4
5をバルブボディ3の充填口部4に対して高さ調整させ
つつ、充填ノズル45がバルブボディ3の充填口部4に
正確に嵌着されるのを補償する。
【0028】37はヘッドケーシング11の減速機ケー
ス11Aから下側ヘッド部11Cに沿って下向きに延設
されたバックアップ用のガイドアームを示し、該ガイド
アーム37は下側ヘッド部11Cよりも下方に所定長さ
をもって突出し、その下端側にはバルブボディ3のキャ
ップ7に背面側から隙間をもって当接可能な背当て板3
7Aが設けられている。そして、該ガイドアーム37は
背当て板37Aがキャップ7に当接することによりバル
ブボディ3の背面側から該バルブボディ3を介してボン
ベ1を支え、バルブボディ3の充填口部4に充填ノズル
45を強く嵌着させたときにボンベ1が傾いたりするの
を確実に防止する。
【0029】38はヘッドケーシング11の径方向外側
を下向きに延びる支持アームとしての略L字形状をなす
揺動アームを示し、該揺動アーム38には上端側(基端
側)に図3に示す如く一対の取付部38A,38Aが左
右に離間して設けられ、該各取付部38Aは一対の連結
ピン39,39を介してヘッドケーシング11のハンガ
ー12に揺動可能に取付けられている。そして、該揺動
アーム38の下端側(先端側)はアームヘッド38Bと
なって自由端となり、該アームヘッド38Bは後述の充
填バルブ44と共に連結ピン39を中心にして図1に示
す軌跡Rに沿って矢示A,B方向に揺動する。
【0030】また、該揺動アーム38の長さ方向中間部
には図3に示す如く、後述の操作弁56が固定される台
座部38Cと、該台座部38Cから二又状に突出した一
対の支持腕38D,38Dとが一体形成され、該各支持
腕38Dの上端側には各取付部38Aが一体に連結され
ている。そして、該揺動アーム38の各取付部38A間
および各支持腕38D間にはハンガー12の支持脚部1
2C等が配置され、該揺動アーム38がハンガー12に
対して揺動するのを許すようになっている。
【0031】さらに、該揺動アーム38の各支持腕38
Dにはハンガー12の各ばね受12Eと対向する位置に
ばね取付け用のボス部38E,38Eが設けられ、該各
ボス部38Eには図8に例示するように各ボルト40等
を介して各戻しばね41が取付けられている。そして、
該各戻しばね41はハンガー12の各ばね受12Eに当
接することにより揺動アーム38を矢示A方向に常時付
勢し、液化ガスの充填前に揺動アーム38を図8に示す
待機位置に配置させる。
【0032】42は揺動アーム38の台座部38C側面
に図3に示す如く取付けられるジョイントを示し、該ジ
ョイント42の上面側には上下方向に伸長して液化ガス
の貯蔵タンクに充填制御バルブ等を介して接続される液
化ガス充填用の配管(いずれも図示せず)が取付けら
れ、該ジョイント42はこの配管を図5に示す如くL字
形状に屈曲したガスパイプ43を介して充填バルブ44
と接続させる。
【0033】44は揺動アーム38のアームヘッド38
B先端に設けられた液化ガス充填用の充填バルブ、45
は該充填バルブ44からボンベ1の充填口部4側に向け
て突出した充填ノズルを示し、該充填ノズル45はアー
ムヘッド38B側に設けられたガスパイプ43に充填バ
ルブ44を介して接続され、この充填バルブ44の開弁
時に液化ガスをボンベ本体2内に充填口部4を介して充
填するようになっている。そして、該充填ノズル45は
先端側が充填口部4内に嵌着すべく、ヘッドケーシング
11の下側ヘッド部11Cよりも下方に位置し、揺動ア
ーム38の各取付部38Aと平行に伸長している。
【0034】46は充填ノズル45の外周側を取囲むよ
うに充填バルブ44の先端側に設けられたノズルガイド
を示し、該ノズルガイド46はボンベ1の充填口部4よ
りも僅かに大きい内径をもって円筒状に形成され、充填
ノズル45の先端側を充填口部4内に嵌着させるとき
に、充填口部4の外周側に嵌合して充填ノズル45を充
填口部4に対し位置決めさせるようになっている。
【0035】47,47は揺動アーム38の各支持腕3
8D内面側に左,右に離間して設けられた左,右一対の
カム板を示し、該各カム板47は図1、図3等に示す如
く略三角形状に形成され、各支持腕38Dの内面に各ボ
ルト48等を介して固着されている。そして、該各カム
板47は一側に傾斜角の大きいガイド面47Aと傾斜角
が緩やかなカム面47Bとが形成され、後述するカムロ
ーラ50の各ローラ54がガイド面47Aに図8に示す
如く係合するときには、前記各戻しばね41によって揺
動アーム38を待機位置に保持させ、各ローラ54がカ
ム面47Bに係合するときには揺動アーム38を図1に
示す充填位置に揺動させた状態に保持する。
【0036】49はハンガー12の上面側に設けられた
エアシリンダを示し、該エアシリンダ49は図3に示す
如くハンガー12の小径部12Aに隣接してハンガー1
2に取付けられ、該エアシリンダ49のロッド49Aは
ハンガー12のロッド挿通穴12Dを介して揺動アーム
38内へと挿通されている。そして、該エアシリンダ4
9は操作弁56を介して外部からエアが給排されること
によりロッド49Aを伸縮させ、カムローラ50をカム
板47側に向けて作動させる。
【0037】50はエアシリンダ49のロッド49A先
端側に設けられたカムローラを示し、該カムローラ50
は図3、図5に示す如く、略「く」字形状に屈曲したロ
ーラホルダ51と、該ローラホルダ51の先端側にピン
52を介して回転可能に設けられたボールベアリング等
からなる中央のローラ53,53および左,右のローラ
54,54とから大略構成されている。ここで、該カム
ローラ50のローラホルダ51はナット55を介してロ
ッド49Aの先端側に螺着され、弛止め状態で固着され
ている。そして、左,右のローラ54,54は各カム板
47のガイド面47A、カム面47Bに転動可能に係合
し、中央の各ローラ53はハンガー12の支持脚部12
Cにスライド板12Fを介して転動可能に係合してい
る。
【0038】そして、該カムローラ50はエアシリンダ
49のロッド49Aが図1に示す如く伸長したときに各
ローラ54がカム板47のカム面47Bに係合すること
により、揺動アーム38を充填バルブ44と共に軌跡R
に沿って矢示B方向に揺動させ、充填バルブ44の充填
ノズル45をボンベ1の充填口部4にノズルガイド46
を介して嵌着させる。このとき、カムローラ50の中央
の各ローラ53は支持脚部12Cのスライド板12Fに
係合することにより、ハンガー12の支持脚部12Cを
介して揺動アーム38を矢示B方向に揺動させ、充填ノ
ズル45を充填口部4に嵌着した状態に保持する。ま
た、エアシリンダ49のロッド49Aが図8に示す如く
縮小したときには、各ローラ54が各カム板47のガイ
ド面47Aに係合することにより、揺動アーム38は各
戻しばね41で矢示A方向に揺動され、充填バルブ44
の充填ノズル45を充填口部4から離脱させた待機位置
に保持するようになる。
【0039】56は揺動アーム38の台座部38Cに設
けられた操作弁を示し、該操作弁56は図7に示す如
く、台座部38Cに固定して設けられた筒状の弁ケーシ
ング57と、該弁ケーシング57内に摺動可能に挿嵌さ
れ、軸方向両端側が弁ケーシング57から外部に突出し
たスプール58とからなり、該スプール58の両端側に
はノブ59,60が設けられている。また、弁ケーシン
グ57にはエアポンプ等の圧気源にエア導管(いずれも
図示せず)を介して接続されるエア供給口57Aと、エ
ア排気口57B,57Cが形成され、これらのエア供給
口57Aおよびエア排気口57B,57Cはスプール5
8の中央ランド58Aおよびサイドランド58B,58
Cによって開,閉される。さらに、弁ケーシング57に
はスプール58のサイドランド58Cよりも図7中の右
側に位置して戻しエア供給口57Dが形成され、該戻し
エア供給口57Dはスプール58のサイドランド58C
に外部からパイロットエア圧を作用させることにより、
スプール58を矢示C方向に摺動変位させる。
【0040】61,62は操作弁56の弁ケーシング5
7から台座部38Cに亘って略L字形状に形成されたエ
ア通路を示し、該エア通路61,62の一端側は弁ケー
シング57内に開口し、他端側はエアシリンダ49の各
エア給排口にそれぞれエア導管(いずれも図示せず)を
介して接続される接続口61A,62Aとなっている。
そして、該エア通路61,62は操作弁56のスプール
58をノブ59,60を介して矢示C,D方向に摺動変
位させたときに、弁ケーシング57のエア供給口57A
に選択的に連通され、前記圧気源からのエアをエアシリ
ンダ49に前記各エア給排口を介して供給する。63は
操作弁56の弁ケーシング57に一体的に設けられた略
L字形状の取手を示している。
【0041】64はハンガー12の小径部12A上端か
ら突出する回転軸65の突出端に設けられたバルブ回転
確認用のカムを示し、該カム64は図2、図4に示す如
くハンガー12、ヘッドケーシング11内を軸方向に伸
長する回転軸65,22を介してバルブ開閉ヘッド31
と連結され、該バルブ開閉ヘッド31と一体的に回転す
るようになっている。そして、該カム64の近傍には回
転センサ(図示せず)が設けられ、この回転センサはバ
ルブ開閉ヘッド31でボンベ1のバルブコック6を開,
閉するときに、バルブ開閉ヘッド31の回転をカム64
を介して検出し、例えばバルブコック6が液化ガスの充
填後に完全に閉じられたか否かを確認するようになって
いる。
【0042】本実施例による液化ガス自動充填装置は上
述の如き構成を有するもので、次にその作動について説
明する。
【0043】まず、液化ガスを充填すべき空のボンベ1
がチェーンコンベアまたは回転テーブル等の搬送手段で
所定の位置に搬送されてくると、作業所内の上方にブラ
ケット15、各チェーン17等を介して吊上げられたヘ
ッドケーシング11および揺動アーム38等を図8に示
す位置へと降下させる。このとき、オペレータは取手6
3を把持してアームヘッド38Bおよび充填バルブ44
等をプロテクタ8の内側を通すように案内しつつ、ヘッ
ドケーシング11の下側ヘッド部11C下端側をバルブ
ボディ3のバルブコック6上に位置合わせするように導
き、図4に示す如くガイドボス34をバルブコック6の
凹部6A内に着脱可能に嵌合させ、バルブ開閉ヘッド3
1のフィンガー33をバルブコック6の外周側に係合さ
せる。
【0044】次に、充填ノズル45をボンベ1の充填口
部4内に向けて挿入するように、オペレータが揺動アー
ム38を図1中の軌跡Rに沿って矢示B方向に押しなが
ら、操作弁56のスプール58を図7中の矢示D方向に
押動すれば、圧気源からのエアが操作弁56のエア供給
口57A、エア通路61等を介してエアシリンダ49の
ボトム側エア室(図示せず)内に供給され、エアシリン
ダ49のロッド49Aが下向きに突出するように伸長す
る。そして、該エアシリンダ49のロッド49A先端側
に設けたカムローラ50はロッド49Aが図1に示す如
く伸長したときに、各ローラ54がカム板47のカム面
47Bに係合することにより、揺動アーム38を充填バ
ルブ44と共に軌跡Rに沿って矢示B方向にさらに揺動
させ、充填バルブ44の充填ノズル45をボンベ1の充
填口部4にノズルガイド46を介して嵌着させる。
【0045】このとき、カムローラ50の中央の各ロー
ラ53は支持脚部12Cのスライド板12Fに係合する
ことにより、ハンガー12の支持脚部12Cを介して揺
動アーム38が矢示B方向に揺動するのを補償し、充填
ノズル45を充填口部4に嵌着した状態に保持する。こ
れにより、充填ノズル45はノズルガイド46を介して
充填口部4内に強く嵌着され、充填バルブ44をこのと
きの嵌着力によって開弁させ、液化ガスの充填が可能な
状態に設定する。
【0046】そして、この状態でエアモータ18を回転
させると、この回転が図4に示す歯車19,20、スリ
ーブ21、トルクリミッタ23および回転軸22等を介
してバルブ開閉ヘッド31に伝えられ、バルブコック6
がフィンガー33で正方向に回転されることにより、バ
ルブボディ3内の弁体が開弁され、外部の貯蔵タンクか
ら前記充填制御バルブ、ジョイント42、充填ノズル4
5等を介してボンベ1内に液化ガスを充填することがで
きる。
【0047】次に、液化ガスの充填が完了すると、エア
モータ18が逆向きに回転し、バルブ開閉ヘッド31を
介してバルブコック6を閉弁方向に回転させ、このとき
の回転角(回転数)を前記回転センサでカム64を介し
て検出することにより、バルブボディ3内の弁体が完全
に閉弁されたか否かを確認できる。そして、このときに
外部からパイロットエア圧が操作弁56に戻しエア供給
口57Dを介して自動的に所定時間をもって供給され、
このエア圧がスプール58のサイドランド58Cに図7
中の矢示C方向に作用する。この結果、操作弁56のス
プール58はこのエア圧によって矢示C方向に押動され
るので、操作弁56のエア供給口57Aはスプール58
のランド58A,58C間で開口し、圧気源からのエア
をエア供給口57A、エア通路62等を介してエアシリ
ンダ49のロッド側エア室(図示せず)内に供給させ
る。
【0048】これにより、エアシリンダ49のロッド4
9Aが図8に示す如く縮小され、カムローラ50の各ロ
ーラ54が各カム板47のガイド面47Aに係合するよ
うになるから、揺動アーム38は各戻しばね41によっ
て矢示A方向に揺動され、揺動アーム38全体がヘッド
ケーシング11から図8に示す如く径方向に離間すると
共に、充填バルブ44の充填ノズル45を充填口部4か
ら離脱させ、これらは待機位置に保持される。そして、
この状態で揺動アーム38はヘッドケーシング11等と
共に前記ブラケット15および各チェーン17等を介し
て、バランスウェイト(図示せず)により自動的に上昇
されるようになり、上昇位置で次なるボンベ1が搬送さ
れてくるのを待機する。
【0049】かくして、本実施例によれば、ヘッドケー
シング11に下側ヘッド部11Cの下端内周側、ガイド
ボス34、弱ばね35および緩衝ばね36等からなる位
置決め手段を設け、ヘッドケーシング11全体を作業所
内で降下させ、バルブ開閉ヘッド31をバルブコック6
に係合させるときに、バルブ開閉ヘッド31をバルブコ
ック6の外周側や凹部6A等に対して案内しつつ位置決
めさせる構成とすると共に、ヘッドケーシング11の上
端側でハンガー12に各連結ピン39を介して揺動可能
に取付けた揺動アーム38の下端側に充填ノズル45を
設け、ハンガー12の上端側には揺動アーム38の各カ
ム板47に向けてカムローラ50を駆動するエアシリン
ダ49を設け、ヘッドケーシング11の径方向外側で下
向きに延びる揺動アーム38をヘッドケーシング11の
径方向に揺動させる構成としたから、下記のような作用
効果を得ることができる。
【0050】即ち、下端側に充填ノズル45が設けられ
た揺動アーム38をヘッドケーシング11の径方向外側
で下向きに延びるように配設したから、作業所内の上方
にブラケット15、各チェーン17等を介して吊上げら
れたヘッドケーシング11および揺動アーム38等を図
9に例示した離間寸法Lの範囲内に簡単に納めることが
でき、作業所内の上方から当該自動充填装置全体を降下
させるだけで、バルブ開閉ヘッド31をバルブコック6
に対して確実に位置決めできると共に、充填ノズル45
をボンベ1の充填口部4にスムーズに嵌着させることが
できる。そして、液化ガスの充填後はボンベ1のプロテ
クタ8に邪魔されることなく、当該自動充填装置全体を
バランスウェイトにより自動的に上昇させることができ
る。
【0051】また、バルブ開閉ヘッド31のフィンガー
33内周側には回転軸22の下端側に螺着してガイドボ
ス34を設け、ボンベ1内に液化ガスを充填すべく作業
所内でヘッドケーシング11等を降下させたときに、ガ
イドボス34をバルブコック6の凹部6A内に図4に示
す如く係脱可能に嵌合させる構成としたから、液化ガス
の充填時にバルブ開閉ヘッド31をバルブコック6に対
して簡単に位置合わせでき、フィンガー33の爪部33
Aをバルブコック6の外周側に確実に係合させることが
できる。そして、エアシリンダ49により揺動アーム3
8を充填ノズル45と共に充填位置に移動させるとき
に、バルブ開閉ヘッド31がバルブコック6から不用意
に外れたりするのを確実に防止でき、バルブコック6を
バルブ開閉ヘッド31により確実に開,閉できる。
【0052】さらに、ヘッドケーシング11内にスリー
ブ21と回転軸22との間でスラストベアリング36A
等を介して配設された緩衝ばね36は、ヘッドケーシン
グ11全体がボンベ1のバルブボディ3に対して上,下
に相対変位するのを許すようになるので、エアシリンダ
49により揺動アーム38を充填ノズル45と共に充填
位置に移動させるときに、充填ノズル45をバルブボデ
ィ3の充填口部4に対して高さ調整させつつ、充填ノズ
ル45を充填口部4に確実に対向させることができ、充
填ノズル45がバルブボディ3の充填口部4にノズルガ
イド46を介して嵌着されるのを補償することができ
る。
【0053】従って、本実施例では、ボンベ1のプロテ
クタ8に邪魔されることなく、液化ガスの充填作業を自
動化して行うことができ、作業性を大幅に向上できる。
また、オペレータは充填作業時に取手63を把持して揺
動アーム38等をプロテクタ8の内側に案内すると共
に、操作弁56のスプール58を適宜に操作するだけで
よく、オペレータに与える負担を大幅に軽減でき、充填
作業に要する時間を短縮できる。
【0054】また、ヘッドケーシング11に下側ヘッド
部11Cの下端内周側、ガイドボス34、弱ばね35お
よび緩衝ばね36等からなる位置決め手段を設け、ヘッ
ドケーシング11全体を作業所内で降下させ、バルブ開
閉ヘッド31をバルブコック6に係合させるときに、バ
ルブ開閉ヘッド31をバルブコック6の外周側や凹部6
A等に対して案内しつつ位置決めさせる構成としたか
ら、従来技術で用いている昇降シリンダ等を不要にで
き、全体の構造を簡略化して小型化を図ることができる
等、種々の効果を奏する。
【0055】なお、前記実施例では、ヘッドケーシング
11の上端側にハンガー12を一体に設け、該ハンガー
12の上端側に設けたエアシリンダ49のロッド49A
を下向きに伸長させることにより、該ロッド49Aの先
端側に設けたカムローラ50を揺動アーム38のカム面
47Bに係合させ、揺動アーム38を充填バルブ44と
共に揺動させて充填バルブ44の充填ノズル45をボン
ベ1の充填口部4に嵌着させるものとして述べたが、本
発明はこれに限らず、例えば揺動アーム38の基端(上
端)側にエアシリンダ用の連結部を一体に設け、該連結
部とヘッドケーシング11側との間に回動可能にエアシ
リンダをピン結合することにより、該エアシリンダのロ
ッドを作動させて直接揺動アーム38を充填ノズル45
と共にボンベ1の充填口部4に向け揺動させるようにし
てもよく、この場合には、カムローラ50等を不要にで
きる。
【0056】また、この場合には、前記実施例で述べた
バックアップ用のガイドアーム37の上端側をヘッドケ
ーシング11に揺動可能に取付け、該ガイドアーム37
の上端側と前記揺動アーム38の連結部との間にエアシ
リンダをピン結合するようにすれば、エアシリンダのロ
ッドを作動させたときに、バルブボディ3の充填口部4
とキャップ7とを充填ノズル45とガイドアーム37の
下端側との間で挟み込むように挟持でき、充填ノズル4
5を充填口部4に効果的に嵌着させることができる。
【0057】さらに、前記実施例では、支持アームとし
ての揺動アーム38をヘッドケーシング11の上端側で
ハンガー12に各連結ピン39を介して揺動可能に取付
けるものとして述べたが、本発明はこれに限らず、例え
ば本出願人が特願平3−250462号で提案したよう
に、上下方向に伸長するコネクタ本体としての支持アー
ムをヘッドケーシングの径方向に移動可能に設け、支持
アームの下端側に設けた充填ノズルをエアシリンダによ
りクランプ機構等を介して充填口部に嵌着させるように
してもよい。
【0058】また、前記実施例では、液化ガス充填用ボ
ンベとしてサイフォン管と称されるボンベ1を例に挙げ
て説明したが、本発明はこれに限らず、例えば20kg
ボンベ等、種々の形状のボンベに液化ガスを自動充填す
る場合にも適用できることは勿論である。
【0059】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、ヘッ
ドケーシングの上端側に移動可能に設けた支持アームを
ヘッドケーシングに沿って下向きに伸長させ、支持アー
ムの先端側に充填ノズルを設けると共に、ヘッドケーシ
ング側には支持アームをヘッドケーシング側に向けて移
動させ、ボンベの充填口部に充填ノズルを嵌着させるエ
アシリンダを設けたから、作業所内の上方に吊上げた当
該自動充填装置全体を単純に降下させるだけで、バルブ
開閉ヘッドをボンベのバルブに確実に位置決めできると
共に、充填ノズルをボンベの充填口部に簡単に対向配置
できる。そして、この状態でエアシリンダのロッドを作
動させることによって、支持アームをヘッドケーシング
側に向けて移動させることができ、ボンベの充填口部に
充填ノズルを確実に嵌着させ、液化ガスを自動充填でき
る。従って、例えばサイフォン管等の液化ガス充填用ボ
ンベにもプロテクタに邪魔されることがなくなり、液化
ガスの充填作業を自動化した場合の充填装置昇降時のト
ラブルを解消でき、オペレータの負担を軽減して作業性
を大幅に向上できると共に、装置全体の構造を簡略化し
て小型化を図ることができる等、種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による液化ガス自動充填装置の
充填状態を示す一部破断の外観図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向拡大断面図である。
【図3】図1に示すハンガー、揺動アーム等の分解斜視
図である。
【図4】図1中の要部を拡大して示す縦断面図である。
【図5】図1中の矢示V −V 方向拡大断面図である。
【図6】揺動アーム等を拡大して示す図1の右側面図で
ある。
【図7】操作弁を示す図6中の矢示VII −VII 方向拡大
断面図である。
【図8】液化ガス自動充填装置の待機状態を示す一部破
断の外観図である。
【図9】従来技術による液化ガス充填用のボンベを示す
部分断面図である。
【符号の説明】
1 ボンベ 2 ボンベ本体 3 バルブボディ 4 充填口部 6 バルブコック 6A 凹部 7 キャップ 8 プロテクタ 11 ヘッドケーシング 12 ハンガー 15 ブラケット 17 チェーン 18 エアモータ 23 トルクリミッタ 31 バルブ開閉ヘッド 34 ガイドボス(位置決め手段) 36 緩衝ばね 38 揺動アーム(支持アーム) 38B アームヘッド 38C 台座部 39 連結ピン 41 戻しばね 44 充填バルブ 45 充填ノズル 46 ノズルガイド 47 カム板 47B カム面 49 エアシリンダ 49A ロッド 50 カムローラ 53,54 ローラ 56 操作弁 63 取手

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液化ガス充填用ボンベの上方に昇降可能
    に配設され、該ボンベのバルブを開,閉するバルブ開閉
    ヘッドが設けられたヘッドケーシングと、該ヘッドケー
    シングに設けられ、前記バルブ開閉ヘッドをボンベのバ
    ルブに対して位置決めする位置決め手段と、基端側が前
    記ヘッドケーシングの上端側に移動可能に取り付けら
    れ、先端側が自由端となって前記ヘッドケーシングの径
    方向外側を下向きに延びる支持アームと、該支持アーム
    の先端側に設けられ、前記バルブ開閉ヘッドの下側で前
    記ボンベの充填口部に嵌着される充填ノズルと、該充填
    ノズルを前記ボンベの充填口部に嵌着させるために前記
    ヘッドケーシング側に設けられ、外部からのエアの給排
    時にロッドを作動させることにより、前記支持アームを
    ヘッドケーシングに接近させるように移動させるエアシ
    リンダとから構成してなる液化ガス自動充填装置。
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