JPH0539259Y2 - - Google Patents

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JPH0539259Y2
JPH0539259Y2 JP2630488U JP2630488U JPH0539259Y2 JP H0539259 Y2 JPH0539259 Y2 JP H0539259Y2 JP 2630488 U JP2630488 U JP 2630488U JP 2630488 U JP2630488 U JP 2630488U JP H0539259 Y2 JPH0539259 Y2 JP H0539259Y2
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えばL.P.G.,L.N.G.等(以下、液
化ガスという)を自動充填装置によつてボンベ内
に充填する場合に用いて好適な液化ガス自動充填
装置用オートコネクタに関する。
〔従来の技術〕
従来、液化ガスは充填口部と該充填口部を開閉
するバルブを設けたボンベ内に充填して家庭や業
務に供給されているが、液化ガスを貯蔵タンクか
ら各ボンベに充填する作業には液化ガス自動充填
装置が用いられている。即ち、該自動充填装置は
ボンベのコツクを回動してバルブを開閉するバル
ブ開閉手段と、ボンベの充填口部に嵌脱可能に挿
嵌される充填ノズルを有し、該ボンベ内に液化ガ
スを所定量充填する充填手段とから大略構成され
ている。そして、自動充填装置は例えば作業所内
上方に昇降可能に設けられ、ローラコンベア等で
空のボンベが所定の位置にまで搬送されると該自
動充填装置が降下して充填ノズルがボンベの充填
口部に嵌合されて液化ガスが充填される。所定量
充填されるとバルブ開閉手段がボンベのバルブを
閉じ、自動充填装置は上方に吊上げられるように
なつている。
ところで、上述した液化ガス自動充填装置には
充填ノズルをボンベの充填口部に確実に挿嵌する
と共に、充填ノズルと充填口部との間から液化ガ
スが漏洩するのを防止するためのオートコネクタ
が設けられている。この種のオートコネクタは充
填ノズルを充填口部に圧着するため、ボンベのバ
ルブボデイ背面側に係合する係合フツクを備えて
いるが、充填の完了した自動充填装置が上昇する
際、係合フツクがボンベのコツクやプロテクタに
引掛つてしまうという問題があつた。
そこで、本件出願人はボンベ内への液化ガスの
充填時には充填口部を確実に把持でき、充填後の
液化ガス自動充填装置の吊上げ時にはバルブのコ
ツクやボンベのプロテクタに引掛るのを確実に防
止し、充填作業の能率向上と省人化を図ることを
目的として、先に昭和61年実用新案登録願第
116573号をもつて下記の構成からなる液化ガス自
動充填装置用オートコネクタの考案を出願した。
即ち、その考案の要旨は、内部にピストンが摺
動可能に設けられたシリンダと、一端側が該シリ
ンダに設けられ、他端側が該シリンダから突出し
たピストンロツドと、該ピストンロツドの突出端
側に取付けられ、該ピストンロツドが伸長するこ
とにより液化ガス充填用ボンベの充填口部に嵌着
する充填ノズルと、該充填ノズルの横方向両側に
位置して長手方向一端側が前記シリンダに回動可
能に支持され、該充填ノズルより前方に位置する
他端側が前記ボンベの充填口部を挟持する挟持部
になつた一対のクランプレバーと、前記ピストン
ロツドに設けられ、該ピストンロツドが伸長する
ことにより該各クランプレバーを押動して該クラ
ンプレバーの挟持部を互に接近させるガイド部材
と、前記シリンダに設けられ、流体の給排により
前記ピストンロツドを伸縮制御する切換操作手段
とからなつている。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述した従来技術は、横方向に拡開する一対
のクランプレバーによつてボンベの充填口部を横
方向から挟持するように構成したから、充填作業
の終了後に自動充填装置と共に上方に吊上げられ
るオートコネクタが該ボンベのバルブコツクやプ
ロテクタに引掛る事態を確実に防止することがで
き、充填作業の能率向上及び作業者の省人化を実
現できる等の優れた効果を奏するが、次のような
未解決な問題点がある。
第1点は、充填口部に対する充填ノズルの左、
右横方向の位置決めは一対のクランプレバーによ
つて確保できるが、上、下方向の位置決め手段が
ないため、充填ノズルを充填口部に位置精度良く
嵌合する作業を能率良く行なうためには、ある程
度の熟練が必要なことである。第2点は、充填ノ
ズルの先端側には緩衝部材としてゴム製の環状ノ
ズルパツキンを嵌着してあるが、充填口部に対し
て充填ノズルが位置ずれすることにより、該ノズ
ルパツキンが摩耗することである。第3点は、充
填口部の内周には供給ホース接続用の雌ねじが刻
設してあるが、充填口部に対して充填ノズルが位
置ずれした場合に、該雌ねじのねじ山が損傷を受
け、供給ホース側雄ねじを円滑に螺合させること
ができない恐れがあることである。
本考案は上述した従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、充填時には充填ノズルをボンベの充
填口部に位置精度良く確実に、かつ容易に挿嵌で
き、しかも充填後にボンベから離間させる際にバ
ルブコツクやプロテクタに引掛かる事態を完全に
解消できるようにした液化ガス自動充填装置用オ
ートコネクタを提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
上述した課題を解決するために構成された本考
案の手段は、内部にピストンが摺動可能に設けら
れたシリンダと、一端側が該シリンダに設けら
れ、他端側が該シリンダから突出したピストンロ
ツドと、該ピストンロツドの突出端側に取付けら
れ、該ピストンロツドが伸長することにより液化
ガス充填用ボンベの充填口部に嵌着する充填ノズ
ルと、該充填ノズルの進出方向前側に配設され、
前記ボンベの充填口部に嵌合することにより該充
填ノズルを充填口部に対して同一軸線上に位置決
めするノズル位置決め部材と、該ノズル位置決め
部材の横方向両側に位置して回動可能に設けら
れ、該ノズル位置決め部材より前方に位置する先
端側が前記ボンベの充填口部を挟持する挟持部に
なつた一対のクランプと、前記ピストンロツドに
設けられ、該ピストンロツドが伸長することによ
り該一対のクランプの挟持部を開閉動作せしめる
クランプ開閉部材とからなる。
〔作用〕
充填ノズルの進出方向前側にはボンベの充填口
部に嵌合するノズル位置決め部材が配設してあ
る。充填ノズルを充填口部に挿嵌する際、まずノ
ズル位置決め部材を充填口部に嵌合することによ
り、充填ノズルは充填口部に対して同一軸線上に
容易に、確実に位置決めされる。
また、ノズル位置決め部材を充填口部に圧着す
る一対のクランプは充填口部を左、右両側から挟
持するから、充填口部から離脱する時には、該ク
ランプはボンベ側に対して完全に離間することが
できる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づき詳述す
る。
第1図ないし第6図は第1の実施例を示す。
図において、1は取付ブラケツトを介して液化
ガス自動充填装置(いずれも図示せず)に取着さ
れたシリンダで、該シリンダ1はロツドカバー2
Aを有し、内側はピストン室2Bになつた有底筒
状のシリンダ本体2と、該シリンダ本体2を施蓋
するシリンダカバー3とから構成されており、該
ロツドカバー2A中心にはロツド挿通穴4が設け
られている。
5は該ロツド挿通穴4に摺動可能に挿通された
ピストンロツドで、ピストン室2B内に進入した
該ロツド5の一端には該ピストン室2Bを2室2
B1,2B2に画成するピストン6が固着されてい
る。一方、シリンダ1から突出した該ロツド5の
他端にはノズル取付軸7の一端側が螺着され、該
ノズル取付軸7の他端側は後述する充填ノズル8
を螺着するための雄ねじ部に形成されると共に、
該雄ねじ部の軸端中央には円筒状のばね室が凹設
されている(但し、いずれも図示せず)。
8は前記ノズル取付軸7の他端側に設けられ、
液化ガス充填用ボンベAの充填口部Bに嵌脱可能
に嵌合する充填ノズルで、該充填ノズル8はノズ
ル取付軸7の雄ねじ部に螺着され、上部に液化ガ
ス供給口8Aを有するノズルボデイ8Bと、軸方
向一端側が該ノズルボデイ8B内に摺動可能に挿
嵌されたノズル本体8Cと、該ノズル本体8Cの
一端側に嵌着された環体状のノズルパツキン8D
と、前記ノズルボデイ8B内に位置してノズル本
体8Cの一端側に設けられたバルブシートと、前
記ノズル取付軸7のばね室に挿入され、該ノズル
取付軸7とバルブシートとの間に張設されたバル
ブスプリング(但し、いずれも図示せず)とから
大略構成されている。
9は前記充填ノズル8を充填口部Bに対して同
一軸線上に位置決めすべく該充填ノズル8の進出
方向前側に配設された筒体状のノズル位置決め部
材で、該ノズル位置決め部材9は充填口部Bが嵌
入可能な嵌合穴9Aと、該嵌合穴9Aの内周面先
端に形成され、充填ノズル8側を充填口部B内に
案内するテーパ部9Bと、充填口部Bの先端面と
当接するように嵌合穴9Aの軸方向途中に位置し
て内周面に突出形成され、中心にはノズル貫入穴
9Cが穿設されている環状当接部9Dとを有して
いる。そして、該ノズル位置決め部材9の外周
左、右両側には後述するクランプ21,21を支
持すための上、下一対の支持ブラケツト10,1
0及び11,11がそれぞれ一体的に突出形成さ
れている。
上述の構成からなるノズル位置決め部材9は一
端側がシリンダ本体2に固着され、充填ノズル8
に沿つて突出した断面形の取付板材12の先端
に嵌合穴9Aがノズル本体8Cと同一軸線を有す
るように固着されている。
次に、13は充填口部Bを挟持するため、充填
ノズル8の横方向両側に位置して配設させたつか
み装置で、該つかみ装置13はシリンダ本体2の
横方向両側に固着された固定部14,14と、一
端側がピン15を介して該固定部14に軸支さ
れ、長手方向途中にローラ取付部16Aが突出形
成された回動レバー16,16と、一端側がピン
17を介して該各回動レバー16の他端側に軸支
された上、下一対の連動レバー18,18と、前
記ノズル位置決め部材9の各支持ブラケツト1
0,10及び11,11にピン19を介して軸支
され、一端側が該各連動レバー18の他端側とピ
ン20を介して軸支されると共に、他端側が充填
口部Bの挟持部21A,21Aになつたクランプ
21,21と、ピン15に挿嵌した状態で各固定
部14と回動レバー16との間に張設され、常時
は該回動レバー16を矢示C方向に付勢すること
により各クランプ21の挟持部21Aを矢示D方
向に拡開させるばね22と、各回動レバー16の
ローラ取付部16Aに回動可能に軸着されたクラ
ンプローラ23とから構成されている。
24は前記各回動レバー16をばね22のばね
力に抗して第3図に示すように矢示C′方向に拡開
し、もつて各クランプ21の挟持部21Aを矢示
D′方向に閉じた状態にするクランプ開閉部材で、
該クランプ開閉部材24はクランプローラ23が
転動する両側面の一端側が幅広の平行案内面24
A,24Aになると共に、他端側が先細り状の傾
斜案内面24B,24Bになつており、下側面に
は字状の案内溝24Cが形成された板体状をな
している。そして、該クランプ開閉部材24はノ
ズル取付軸7を挟持するように上側固定部材25
の下面に固着されており(第4図及び第5図参
照)、ピストンロツド5と一体的に進退するよう
になつている。また、クランプ開閉部材24の案
内溝24Cは前記取付板材12の上面中央に立設
したガイド板26に摺動可能に嵌合しており、充
填ノズル8の軸振れが防止されるようになつてい
る。
更に、27は前記ピストンロツド5をボンベA
の充填口部B方向に伸縮させるためにピストン6
の摺動方向を切換操作する切換操作手段としての
スプール弁で、該スプール弁27はシリンダ1の
シリンダカバー3に穿設された円筒中空状のスプ
ール摺動穴28と、該シリンダカバー3に穿設さ
れ、スプール摺動穴28の軸方向中間に開口形成
された圧縮空気供給口29と、スプール摺動穴2
8の軸方向一側と一側ピストン室2B1とを連通
するためシリンダカバー3に穿設された一側通気
路30と、スプール摺動穴28の軸方向他側と他
側ピストン室2B2とを連通すべくシリンダカバ
ー3に穿設された他側通気路(但し、図示せず)
と、該スプール摺動穴28内に摺動可能に挿通さ
れたスプール31とから構成されている。そし
て、該スプール弁27はスプール31を軸方向一
側、即ち第1図に示す位置に押動すると、圧縮空
気供給口29と他側通気路が連通して他側ピスト
ン室2B2内に圧縮空気が供給され、ピストン6
はシリンダヘツド3側に後退させられる。逆にス
プール31を軸方向側に押動すると、圧縮空気供
給口29と一側通気路30が連通し、一側ピスト
ン室2B1内に圧縮空気が供給され、ピストン6
はシリンダ本体2のロツドカバー2A側に向つて
前進するようになつている。
本実施例は上述の如く構成されるが、次にその
作動について説明する。
まず、液化ガスを充填すべきボンベAがローラ
コンベア等の搬送手段によつて所定の充填位置ま
で搬送されると、作業所内上方に吊上げられてい
た液化ガス自動充填装置が該ボンベAの上方から
下降し、充填ノズル8がボンベAの充填口部Bに
対向せしめられる。この時、オートコネクタのピ
ストン6は第1図に示すようにピストン室2B内
で後退した位置にあり、充填ノズル8及びクラン
プ開閉部材24もシリンダ1側に後退した状態に
ある。
この時、クランプローラ23,23は第1図に
示すようにクランプ開閉部材24の傾斜案内面2
4B側に位置しており、各回動レバー16はばね
22のばね力によつて他端側が矢示C方向に互に
接近するように回転し、該回動レバー16の他端
側によつて連動レバー18が矢示C方向に引付け
られる結果、各クランプ21はピン19を中心に
矢示D方向に回転し、挟持部21A,21Aが最
も拡開した状態になつている。
次に、充填口部Bに充填ノズル8を接続すべく
液化ガス自動充填装置をボンベA側に押動し、ま
ずノズル位置決め部材9の嵌合穴9Aを充填口部
Bに嵌合させ、環状当接部9Dを充填口部Bの先
端面に当接させる。この操作により充填ノズル8
は充填口部Bに対して同軸上に位置決めされる。
しかる後、スプール31を軸方向他側、即ち第
1図中上方に押動すると、空圧源からの圧縮空気
は圧縮空気供給口29から一側通気路30を介し
て一側ピストン室2B1内に供給されピストン6
を押動する。これにより、ピストンロツド5が伸
長し、充填ノズル8のノズル本体8Cがノズル位
置決め部材9のノズル貫入穴9C内に貫入して充
填口部Bに嵌合する。一方、ピストンロツド5と
共にクランプ開閉部材24もクランプ21側に進
出すると、各傾斜案内面24Bがクランプローラ
23を介して回動レバー16をばね22のばね力
に抗して矢示C′方向に拡開せしめる結果、連動レ
バー18を介して各クランプ21の挟持部21A
側が矢示D′方向に回転し、充填口部Bの外面を
挟持し、ノズル位置決め部材9は充填口部Bに圧
着された状態になる。
上述した状態からピストンロツド5が更に伸長
し、充填ノズル8のノズル本体8CがボンベAの
充填口部B内に嵌合して押付けられると、バルブ
スプリングのばね力に抗してノズル本体8Cがノ
ズルボデイ8Bに対し後退した状態になり、バル
ブシートが開いて液化ガス供給口8Aからノズル
本体8C内に液化ガスが流入し、充填口部Bを介
してボンベA内に充填される。
次に、ボンベA内への充填が完了すると自動充
填装置のバルブ開閉手段によつてボンベAのコツ
クが閉弁方向に回動され、充填口部Bは自動的に
閉じられる。しかる後、スプール31を軸方向一
側、即ち第1図に示す状態になるように押動する
と、圧縮空気供給口29と他側通気路が連通し空
圧源からの圧縮空気は他側ピストン室2B2内に
供給され、ピストン6はシリンダヘツド3方向に
後退する。かくして、ピストンロツド5も縮小し
て充填ノズル8も後退するとバルブスプリングの
ばね力によつてバルブシートも元の状態に復帰
し、液化ガス供給口8Aとノズル本体8Cとの間
は遮断される。
一方、ピストンロツド5の縮小に伴つてクラン
プ開閉部材24も後退すると、クランプローラ2
3,23が傾斜案内面24B,24B側に位置し
て回動レバー16,16の他端側が接近する最初
の状態に戻り、充填口部Bを挟持していた一対の
クランプ21,21は矢示D方向に拡開する。し
かる後、オートコネクタは液化ガス自動充填装置
と共に上方に吊上げられ、又、液化ガスの充填さ
れたボンベAは次行程へと搬送される。
叙上の如く構成される本実施例によれば、液化
ガス自動充填装置に設けたオートコネクタは一対
のクランプレバー9,9によつてボンベAの充填
口部Bの外側を左右横方向から挟持し、液化ガス
の充填終了後には横方向に拡開するように構成し
たから、該自動充填装置がボンベAの上方に吊上
げられる際に、該ボンベAのコツクやプロテクタ
に引掛る事態を確実に防止することができる。
しかも、充填ノズル8の進出方向前側に位置し
て充填口部Bに嵌合するノズル位置決め部材9を
配設し、充填ノズル8を充填口部Bに挿入する前
に予め充填ノズル8が充填口部Bに対して同軸上
に位置決めされるようにしたから、充填口部Bに
対して充填ノズルBを容易に精度良く位置決めで
き、作業性が向上すると共に、充填ノズル8先端
のノズルパツキン8Dの摩耗、充填口部Bの雌ね
じの損傷を確実に防止できる。
次に、第7図ないし第11図は本考案の第2の
実施例を示す。なお、前述した第1実施例の構成
要素と同一の構成要素には同一符号を付し、その
説明を省略する。
図において、41は充填ノズル8を充填口部B
に対して同一軸線上に位置決めすべく、該充填ノ
ズル8の進出方向前側に配設された中空のノズル
位置決め部材で、該ノズル位置決め部材41は充
填口部Bが嵌入可能な嵌合穴41Aと、該嵌合穴
41Aの内周面先端に形成され、充填ノズル8側
を充填口部B内に案内するテーパ部41Bと、充
填口部Bの先端面と当接するように嵌合穴41A
の軸方向途中に位置して内周面に突出形成され、
中心にはノズル貫入穴41Cが穿設されている環
状当接部41Dと、外周側に上、下方向に位置し
て円弧状に張出し形成された弧状フランジ部41
E,41Eとを有している。また、該ノズル位置
決め部材41の外周左、右両側には後述するクラ
ンプ48,48を支持するための上、下一対の支
持ブラケツト42,42及び43,43がそれぞ
れ一体的に突出形成されている。
44は前記ノズル位置決め部材41を充填ノズ
ル8と同一軸線を有するように支持するための支
持部材で、該支持部材44は充填ノズル8に嵌合
する中空筒体からなり、軸方向に沿つて複数の切
欠き状逃げ穴45,46が形成された筒体部44
Aと、該筒体部44Aの軸方向一端側に左、右方
向に張出すように固着された取付け板部44B,
44Bと、筒体部44Aの他端側に上、下に位置
して径方向内向きに張出し形成され、ノズル位置
決め部材41の各弧状フランジ部41E,41E
と衝合する一対の弧状取付部44C,44Cとか
らなつている。そして、該支持部材44はシリン
ダ本体2に固着された左、右一対の固定部材4
7,47にその一端側の取付け板部44B,44
Bが固着され、他端側の弧状取付部44C,44
Cにノズル位置決め部材41の弧状フランジ部4
1E,41Eが固着されれている。
48,48は長手方向一端側がローラ取付部4
8A,48Aになり、他端側が充填口部Bを挟持
する挟持部48B,48Bになつた一対のクラン
プで、該各クランプ48はノズル位置決め部材4
1の各支持ブラケツト42,42及び43,43
に取付けピン49を介して回動可能に軸支され、
挟持部48B,48Bは矢示D,D′方向に開閉
するようになつている。そして、該各クランプ4
8のローラ取付部48Aにはクランプローラ50
が回動自在に軸着されている。
51,51は前記取付けピン49に挿嵌された
状態で各クランプ48とノズル位置決め部材41
との間に張設された一対のばねで、該各ばね51
のばね力によつて各クランプ48の挟持部48B
は互に離間するように矢示D方向に常時付勢され
ている。
次に、52は前記ばね51,51のばね力に抗
して各クランプ48のローラ取付部48Aを拡開
させることにより、挟持部48Bを互に接近させ
て充填口部Bを挟持させるクランプ開閉部材で、
該クランプ開閉部材52は第11図に示すよう
に、上側固定部材25に螺着される平板状の取付
用基部52Aと、該取付用基部52Aの先端側に
位置して略八字状に形成され、一側が幅広の平行
案内面52B1,52B1になり、他側が先細りの
傾斜案内面52B2,52B2になつた段付きのロ
ーラガイド部52Bと、該ローラガイド部52B
の中央V溝状に凹設したノズル嵌合溝52Cとか
らなつている。そして、該クランプ開閉部材52
はノズル取付軸7を挟持するように上側固定部材
25の下面に固着されており、ピストンロツド5
と一体的に進退するようになつている。
本実施例は上述の如く構成されるが、次にその
作動について説明する。なお、ボンベAの充填口
部Bに充填ノズル8を対向せしめる動作、スプー
ル弁27の切換操作は第1実施例によるものと実
質的に異なるところはないので、その説明は省略
する。
而して、充填ノズル8の接続前はピストンロツ
ド5と共にクランプ開閉部材52もシリンダ1側
に後退した状態にあり、各クランプローラ50は
クランプ開閉部材52傾斜案内部52B2先端側
にばね51のばね力によつて押付けられているた
め、第7図中実線で示すようにクランプ48,4
8は挟持部48B,48Bを最も拡開した状態に
なつている。
この状態で第1実施例と同様に、ノズル位置決
め部材41の嵌合穴41Aを充填口部Bに嵌合さ
せ、充填ノズル8が充填口部Bに対して同一軸線
を有するように位置決めする。しかる後、スプー
ル31を第1実施例で述べたように操作し、ピス
トンロツド5を伸長させて、ノズル本体8Cを充
填口部Bに嵌入する。一方、ピストンロツド5と
共にクランプ開閉部材52もノズル位置決め部材
41側に進出すると、ローラガイド部52B上を
転動する各クランプローラ50を介してクランプ
48のローラ取付部48A側が外側に押し広げら
れる結果、先端側の挟持部48Bは矢示D′方向
に回転して充填口部Bを挟持し、ノズル位置決め
部材41は充填口部Bに圧着された状態になる。
上述の状態から、ピストンロツド5が伸長して
バルブシートが開弁し、ノズル本体8Cを介して
液化ガスが充填口部BからボンベA内に充填され
る。
一方、充填が完了したらスプール31を操作し
てピストンロツド5を縮小せしめる。すると、ク
ランプ開閉部材52が後退し、各クランプローラ
50は平行案内面52B1から傾斜案内面52B2
側を転動して各クランプ48はばね51のばね力
により回転せしめられるため、挟持部48Bが矢
示D方向に拡開して充填口部Bから完全に離間す
る。
叙上の如く、本実施例によつても充填ノズル8
を充填口部Bに対し同一軸線上に容易に位置決め
でき、従つて、ノズルパツキン8Dの摩耗、充填
口部Bの雌ねじの損傷を防止できるし、ボンベB
から離間させる際にオートコネクイタがボンベA
のコツクやプロテクタに引掛かる事態を確実に防
止できる。
なお、第1の実施例ではばね22,22を用い
てクランプ21,21を矢示D方向に拡開させ、
第2の実施例でもばね51,51を用いてクラン
プ48,48を同様に拡開させるものとして述べ
たが、例えばクランプ開閉部材24,52にクラ
ンプ21,48を開閉動作させる案内溝を設け、
該ばね22,51を不要にしてもよい。また、ピ
ストン6の摺動方向を切換操作する手段としてス
プール弁27を用いるものとしたが、他の方向切
換弁を用いてもよいものである。
〔考案の効果〕
本考案は以上詳述した如くであつて、横方向に
開閉する一対のクランプ間に位置してノズル位置
決め部材を設け、ボンベの充填口部に対して充填
ノズルを左、右方向のみならず上、下方向にも正
確に、かつ、容易に位置決めできるようにしたか
ら、充填作業の作業性の向上と充填ノズルのノズ
ルパツキンの摩耗及び充填口部の雌ねじの損傷防
止を実現でき、しかも充填終了後ボンベから離間
させる際に該ボンベ側に引掛る事態を防止できる
から、未熟練者でも容易に、かつ安全に充填操作
が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本考案の第1の実施例に
係り、第1図は液化ガス自動充填装置用オートコ
ネクタの一部を破断した全体構成図、第2図は充
填ノズルを進出させ、クランプを閉じた状態にし
たオートコネクタの側面図、第3図は第2図に示
すオートコネクタの要部を示す一部を破断して示
す平面図、第4図は第2図中の−矢示方向断
面図、第5図は第2図中の−矢示方向断面
図、第6図は第2図中の−矢示方向断面図、
第7図ないし第11図は本考案の第2の実施例に
係り、第7図は液化ガス自動充填装置用オートコ
ネクタの一部を破断した全体構成図、第8図は該
オートコネクタの側面図、第9図は第8図中の
−矢示方向断面図、第10図は第8図中の−
矢示方向断面図、第11図はクランプ開閉部材
の外観斜視図である。 1……シリンダ、5……ピストンロツド、8…
…充填ノズル、9,41……ノズル位置決め部
材、21,48……クランプ、24,52……ク
ランプ開閉部材、27……切換操作手段、A……
ボンベ、B……充填口部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内部にピストンが摺動可能に設けられたシリン
    ダと、一端側が該シリンダに設けられ、他端側が
    該シリンダから突出したピストンロツドと、該ピ
    ストンロツドの突出端側に取付けられ、該ピスト
    ンロツドが伸長することにより液化ガス充填用ボ
    ンベの充填口部に嵌着する充填ノズルと、該充填
    ノズルの進出方向前側に配設され、前記ボンベの
    充填口部に嵌合することにより該充填ノズルを充
    填口部に対して同一軸線上に位置決めするノズル
    位置決め部材と、該ノズル位置決め部材の横方向
    両側に位置して回動可能に設けられ、該ノズル位
    置決め部材より前方に位置する先端側が前記ボン
    ベの充填口部を挟持する挟持部になつた一対のク
    ランプと、前記ピストンロツドに設けられ、該ピ
    ストンロツドが伸長することにより該一対のクラ
    ンプの挟持部を開閉動作せしめるクランプ開閉部
    材とから構成してなる液化ガス自動充填装置用オ
    ートコネクタ。
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