JPH06504742A - 多層フィルム構造物 - Google Patents

多層フィルム構造物

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 多層フィルム構造物 発明の背景 続出願である。
ム構造物に関する。
専門的な包装用途に限られている。
高価なポリマーから二次加工される包装材料の経費を減じる適切な手段は、多層 構造物中で該ポリマーフォルムが他のより安価なポリマーフィルムと貼り合わせ られている多層構造物を形成することである。フルオロポリマーの望ましい特性 を利用する一方経費を最小限にするために必要とされることの全てがしばしばフ ルオロポリマーの薄層であるので、このアプローチはフルオロポリマーの包装用 途のために特に望ましい。しかし、フルオロポリマーは殆どの他のポリマーに強 (粘着せず、事実、殆どのフルオロポリマーはその非粘着特性によって知られて いる。
そのような多層フルオロポリマーフィルム構造物を作る種々の試みがなされてき た。一つのそのようなフィルム構造物がデアントニス(DeAntonis)ら に対する米国特許第4.677.017号に記述されている。そのような特許は 、粘着層として特にエチレン/酢酸ビニル樹脂のような粘着ポリマーの使用によ り結合された少なくとも1つのフルオロポリマーフィルム及び少な(とも1つの 熱可塑性フィルムを含む同時押出された多層フィルムを開示する。デクロリ(D ecroly)らに対する米国特許第4,659.625号は粘着層として酢酸 ビニルポリマーを利用したフルオロポリマー多層フィルム構造物を開示する。
本技術分野において、フルオロポリマーフィルム及びフィルム構造物における更 なる改善に対する継続した必要性、特に低い水蒸気及びガス透過率、並びに良好 な物理的特性を特徴とするフィルム構造物を提供するという必要性が存在する。
発明の概要 本発明の一面において、少なくとも1つのフルオロポリマー層、少なくとも1つ の熱可塑性ポリマー、並びに粘着層の全重量基準で、約2〜約8個の炭素原子を 有するオレフィンとα、β−エチレン性不飽和カルボン酸とのアルキルエステル コポリマー約0〜約90重量%、及び約2〜約8個の炭素原子のオレフィン及び 不飽和カルボン酸と酸無水物とから成る群より選択される官能基を含んで成る変 性ポリオレフィン約100〜約10重量%を含む少なくとも1つの粘着層を含ん で成り、粘着層組成物が各ポリマー層の間に挿入されている多層フィルム構造物 が提供される。
本発明の更なる面において、少な(とも1つのフルオロポリマー層、少なくとも 1つのポリエステル層、並びに 約2〜約8個の炭素原子を有するオレフィンとα、β−エチレン性不飽和カルボ ン酸とのアルキルエステルコポリマー、約2〜約8個の炭素原子のオレフィンと 不飽和カルボン酸及び酸無水物より成る群から選択される官能部分とを含んで成 る変性ポリオレフィン、並びに前記のアルキルエステルコポリマーと前記の変性 ポリオレフィンとのブレンドより成る層の群から選択される少な(とも1つの粘 着層 を含んで成り、粘着層組成物が各ポリマー層の間に挿入されている多層フィルム 構造物が提供される。
他の面においては本発明は上述の多層フィルム構造物からの成形品又は熱成形品 を提供する。
好ましい態様の説明 上記のように、本発明の多層構造物は少なくと1つのフルオロポリマー層及び少 な(とも1つの熱可塑性ポリマー層を含んで成り、粘着層は各ポリマーの間に挿 入されている。多層フィルム構造物は優秀なガス及び湿気遮断特性を与える。
多層フィルムを形成するために適したフルオロポリマーは、エチレン−クロロト リフルオロエチレンコポリマー、エチレン−テトラフルオロエチレンコポリマー 、フッ素化エチレン−プロピレンコポリマー、パーフルオロアルコキシエチレン 、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニル フルオライド、ポリビニリデンフルオライド、並びにこれらのコポリマー及びブ レンドを含むが、これらに限定されない。本発明の目的のために、コポリマーは 2つのモノマー成分を有するコポリマーのみならず3以上のモノマー成分を有す るポリマーをも含む。これらのうち、本発明の多層遮断フィルムを形成するのに 適した好ましいフルオロポリマーは、クロロトリフルオロエチレン(CTFE) のホモポリマー及びコポリマー、並びにエチレン−クロロトリフルオロエチレン (ECTFE)のコポリマーを含む。そのようなコポリマーは、ビニリデンフル オライド及びテトラフルオロエチレンのような10重量%までの他の成分を含み 得る。最も好ましいものは、それらの優秀なガス及び湿気遮断特性及び顕著な透 明度のために、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)のホモポリマー、並び にCTFE及びビニリデンフルオライド及び/またはテトラフルオロエチレンの コポリマーである。
熱可塑性ポリマー層として、最終フィルム製品に良好な強さを特徴づける本技術 分野において公知のすべての熱可塑性フィルムまたは熱可塑性フィルム形成性ポ リマーが使用し得る。非限定例として、そのようなフィルム及びポリマーは、セ ルロースアセテート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートフチレ ート、セルロースプロピオネート、エチルセルロース、セロファンを含むセルナ イロン6、ナイロン6.6、ナイロン11及びナイロン12、ポリアミドコポリ マー及びそれらのブレンドを含むポリアミド;ポリカーボネート; ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、及びポリエステル コポリマーのようなポリアルキレンテレフタレート、特に、エチレンテレフタレ ートと少なくとも1つの他の追加コモノマーとを含んで成るそれらのコポリマー であって、シクロヘキサンジメタツール変性ポリエチレンテレフタレート(PE TG)を包含するものを含むポリエステル;ポリブチレン、ポリプロピレン、低 密度ポリエチレンと中密度ポリエチレンと高密度ポリエチレンと超高分子量ポリ エチレンとを含むポリエチレン、エチレンコポリマー、ポリブチレン等を含むポ リオレフィン:ポリイミド; ポリスチレン: ポリウレタン; ポリビニルクロライド; ポリスルホン; エチレン−ビニルアセテートコポリマー;アクリロニトリルブタジェン−スチレ ン;ゴム変性アクリロニトリルメチルアクリレートコポリマー:アクリレートの ホモポリマー及びエチレンコポリマー;ビニルクロライド−アセテートコポリマ ー:ビニリデンクロライド−ビニルクロライドコポリマー;ビニルニトリルゴム アロイ(alloys);並びにそれらのコポリマー及びブレンド及び本明細書 に特記されない他のものを含む。
これらの熱可塑性フィルム及びフィルム形成性ポリマーのうち、好ましいものは ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド及びこれらのブレンドである。さら に好ましいものはポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート及 びシクロヘキサンジメタツール変性ポリエチレンテレフタレートを含むポリエス テルである。
本発明の多層フィルムは、各フィルム層の間に粘着層を含み、粘着層はまた本技 術分野において互換的に「結束(t i e) J層と呼ばれる。本発明にした がい、粘着層組成物はアルキルエステルコポリマー、変性ポリオレフィン、及び それらのブレンドより成る群から選択される。
粘着層として有用な適切なポリマーの1群は、約2〜約8個の炭素原子を有する オレフィンと次式を有するα、βエチレン性不飽和カルボン酸のアルキルエステ ルとのアルキルエステルコポリマーを含む:R重 (式中R1はHまたは1〜5個の炭素原子を有するアルキル基、モしてR1はH または1〜12個の炭素原子を有するアルキル基である。)。
そのようなアルキルエステルコポリマーは、本技術分野において公知のランダム 、ブロック及びグラフトコポリマーを形成する方法にしたがい製造できる。それ らの製造方法は、ホワイト(Wh i t e)に対する米国特許第2.953 .551号及びアンスポン(Anspon)に対する米国特許第3.350,3 72号に記述されているものを含むが、それらに限定されない。米国特許第3. 350.372号に開示されているように、本発明のアルキルエステルコポリマ ーは、ラウロイルパーオキシドまたはカプリルパーオキシドのような遊離ラジカ ル重合開始剤の存在下での約2〜約8個の炭素原子のオレフィンとα、β−エチ レン性不飽和カルボン酸のアルキルエステルとの連続重合によって製造できる。
アルキルエステルコポリマーを形成するために使用し得るオレフィンは2〜8個 の炭素原子を有するオレフィンを含む。適切なオレフィンの非限定例はエチレン 、プロピレン、ブチレン、ペンテン−1,3−メチルブテン−1,4−メチルペ ンテン−1、及びヘキサンを含む。これらのうち好ましいオレフィンはエチレン 、プロピレン、及びブチレンであり、最も好ましいものはエチレンである。
アルキルエステルコポリマーを形成するために使用し得るα、β−エチレン性不 飽和カルボン酸のアルキルエステルはメチルアクリレート、エチルアクリレート 、ブチルアクリレート、2−エチルへキシルアクリレート、デシルアクリレート 、オクタデシルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、 ブチルメタクリレート、2−エチルへキシルメタクリレート、デシルメタクリレ ート、及びオクタデシルメタクリレートを含むがこれらに限定されない。これら のうち好ましいものはメチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリ レート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート及びブチルメタクリレー トであり、さらに好ましいものはメチルアクリレート、メチルメタクリレート、 ブチルアクリレート及びブチルメタクリレートである。
本発明における使用に適したアルキルエステルコポリマーの非限定例はエチレン /メチルアクリレート、エチレン/エチルアクリレート、エチレン/ブチルアク リレート、エチレン/2−エチルへキシルアクリレート、エチレン/デシルアク リレート、エチレン/オクタデシルアクリレート、エチレン/メチルメタクリレ ート、エチレン/エチルメタクリレート、エチレン/ブチルメタクリレート、エ チレン/2−エチルへキシルメタクリレート、エチレン/デシルメタクリレート 、エチレン/オクタデシルメタクリレート、並びにこれらのコポリマー及びブレ ンドを含む。これらのうち好ましいものはエチレン/メチルアクリレート、エチ レン/エチルアクリレート、エチレン/ブチルアクリレート、エチレン/メチル メタクリレート、エチレン/エチルメタクリレート、エチレン/ブチルメタクリ レート、並びにエチレン/メチルアクリレート−エチレン/ブチルアクリレート コポリマーを含むこれらのコポリマー及びブレンドであり、さらに好ましいもの はエチレン/メチルアクリレート、エチレン/メチルメタクリレート、エチレン /ブチルアクリレート、エチレン/ブチルメタクリレート、並びにこれらのコポ リマー及びブレンドである。本発明のために適切な好ましいアルキルエステルコ ポリマーはアルキルエステルコポリマーの全重量基準で約5〜約50重量%のア ルキルエステルを含んで成る。さらに好ましくは、アルキルエステルは約7〜約 40重量%、最も好ましくは約10〜約30重量%を構成する。
本発明のために適切なアルキルエステルコポリマーはさらに変性して5重量%以 下、好ましくは3重量%以下、さらに好ましくは1重量%以下の不飽和ポリカル ボン酸及びそれらの無水物を含み得る。そのような不飽和ポリカルボン酸及びそ れらの無水物はマレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、無水シト ラコン酸、無水イタコン酸等を含む。これらのうち最も好ましいものは無水マレ イン酸である。
適切な粘着ポリマーの他の群は、不飽和ポリカルボン酸及び酸無水物より成る群 から選択される少なくとも1つの官能部分を有する変性ポリオレフィン組成物を 含む。本発明のために適した変性ポリオレフィン組成物の変性反応生成物を形成 するのに使用し得るポリオレフィンはポリオレフィン及びそれらのコポリマーを 含み、ここでオレフィンモノマーは約2〜約8個の炭素原子を有する。適切なポ リオレフィンの非限定例は低、中、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレ ン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリペンテン−1、ポリ−3−メチルブテ ン−1、ポリ−4−メチルペンテン−1、ポリヘキセン−1、並びにこれらのコ ポリマー及びブレンドを含む。これらのうち好ましいポリオレフィンはポリエチ レン、ポリプロピレン、ポリブチレン、並びにこれらのコポリマー及びブレンド である。
本発明に関連する使用に適した変性ポリオレフィン組成物はポリオレフィンと不 飽和ポリカルボン酸及びそれらの酸無水物より成る群から選択される官能部分を 有する成分とのコポリマー及びグラフトコポリマーを含む。不飽和ポリカルボン 酸及び無水物はマレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、無水シト ラコン酸、無水イタコン酸等を含む。これらのうち好ましいものは無水物であり 、その中で最も好ましいものは無水マレイン酸である。
好ましい変性ポリオレフィン組成物は、変性ポリオレフィンの全重量基準で約o 、ooi〜約10重量%の官能部分を含んで成る。さらに好ましくは官能部分は 約0.005〜約5重量%、最も好ましくは約0.01〜約2重量%を構成する 。
本発明のために適した変性ポリオレフィン組成物は、米国特許第3.481.9 10号、3.480.580号、4,612.155号及び4,751.270 号に記述されている方法を含むがこれらに限定されない本技術分野に公知の方法 にしたがって製造することができる。適切な方法として、本技術分野において公 知の標準的グラフト重合技術によってグラフト重合反応が一般に実施される。そ のような方法はポリオレフィン、官能部分のモノマー及び遊離ラジカル開始剤の 混合物を混練しながらポリオレフィンが溶融して官能部分のグラフト重合を容易 にする温度に加熱することを含んで成る。替わりに、上記のコンパウンドを適当 な溶媒に溶解するか懸濁させてグラフト重合反応を行う。
本発明の変性ポリオレフィン組成物は好ましくはさらに変性ポリオレフィン全重 量基準で約40重量%以下のビニルアセテートを含んで成る。さらに好ましくは 、変性ポリオレフィンは約4〜約30重量%、最も好ましくは約5〜約25重量 %のビニルアセテートを含んで成る。
本発明における使用に適した変性ポリオレフィン組成物は、また、エチレン/プ ロピレンゴム、エチレン/1−ブテンゴム、ブチルゴム、ブタジェンゴム、スチ レン/ブタジェンゴム、エチレン/ブタジェンゴム、イソプロペンゴム、イソブ チレン等のような少なくとも1つの熱可塑性エラストマーを約40重量%まで含 み得る。好ましい熱可塑性エラストマーはエチレン/プロピレンゴム及びイソブ チレンゴムである。また、そのような熱可塑性エラストマーは、変性ポリオレフ ィンに関連して上述した方法にしたがい不飽和ポリカルボン酸及びそれらの無水 物より成る群から選択される官能部分を有する成分によって変性し得る。
好ましくは、本発明の粘着層組成物はアルキルエステルコポリマーと変性ポリオ レフィンとのブレンドである。本発明者は好ましい結束層組成物はアルキルエス テルコポリマーと変性ポリオレフィンとのブレンドであることを見い出したが、 かれらはまた100%のアルキルエステルコポリマーまたは変性ポリオレフィン から成る結束層も、フルオロポリマーフィルムと熱可塑性ポリマーとの良好な内 部粘着を示す多層フィルム構造物を与えることに気づいている。
好ましい粘着層組成物は、アルキルエステルコポリマーの変性ポリオレフィンに 対する重量比が、約90%対約0%からアルキルエステルコポリマーの変性ポリ オレフィンに対する重量比が約10%対約100%までの間で変化し得る。さら に好ましくは、アルキルエステルコポリマーの変性ポリオレフィンに対する比は 約80%〜0%のアルキルエステルコポリマー対約20〜100%の変性ポリオ レフィンの範囲内であり、最も好ましくはアルキルエステルコポリマーの変性ポ リオレフィンに対する比が約70%〜30%のアルキルエステルコポリマー対約 30%〜70%の変性ポリオレフィンの範囲内である。
多層フィルム構造物の各層は異なる厚さであることができるが、多層フィルム構 造物(シート構造物を含まない)中のフィルムの層のそれぞれの厚さは好ましく は少なくとも0.05ミル(1,3μm)であり、そして好ましくは約250ミ ル(6350μm)以下である。さらに好ましくは、多層フィルム構造物の厚さ は約50ミル(1270μm)厚以下である。結束層の厚さは変化し得るが、一 般には約0.05ミル〜約12ミル(305μm)の範囲にある。好ましくは、 結束層の厚さは約0.05ミル〜約1.0ミル(25μm)であり、最も好まし くは約0.25ミル(6μm)〜0.8ミル(20μm)である。そのような厚 さは容易に屈曲し得るフィルムを与えるので好ましいが、他のフィルム厚も特別 の必要性を満たすため及び本発明の範囲内から逸脱せずに製造し得ることが理解 されるべきである。意図されるそのような厚さは、室温(はぼ20℃)において 容易に屈曲しないプレート、厚いフィルム、及びシートを含む。
本発明の多層フィルム構造物は、各ポリマー層の間に粘着層がある限り種々の構 造を有することができる。典型的なフィルム構造物は、熱可塑性ポリマー層、粘 着層及びフルオロポリマーを含んで成る3層構造物を含む。他の典型的なフィル ム構造物は、熱可塑性ポリマー層、粘着層、フルオロポリマー層、粘着層及び熱 可塑性ポリマー層を含んで成る5層構造物である。これらは多層フィルム構造物 の多(の可能な組合せのたった2つであり、そしてフルオロポリマーと熱可塑性 ポリマー層とのいかなる順序及び厚さの変化もつくり得る。
驚くべきことに、フルオロポリマーフィルムと熱可塑性フィルムとの間に使用さ れる粘着層の厚さにおける増加がこれら前記のフィルムの間の内部粘着における 増加を必ずしも与えないことが見い出された。むしろ、どの粘着層の厚さがフィ ルム層間の最良の粘着度を与えるかを決定するために、フルオロポリマーと熱可 塑性フィルムとのいくつかの組合せによって粘着層の厚さを変えたいくつかの類 似のフィルムを形成することが有利であるかもしれない。そのような決定は本技 術分野における当業者の範囲内であり、そしてフルオロポリマーと熱可塑性フィ ルムとの種々の組合せのための試験方法によつて容易に決定し得る。
本発明の多層フィルムは同時押出技術及び貼合せ(lamination)技術 のような多層フィルムを製造するのに有用な慣用の方法によって製造できる。同 時押出技術は、フラットキャストフィルム及びキャストシート(cast 5h eets)の形成のために多層フィルム形成に使用されるようなマルチマニホー ルドダイのみならず、標準ダイ及びブローンバブルフィルム(blown bu bble fil++)用のサーキュラ−ダイのようなマニホールドダイを備え たフィードブロックの使用を包含する。同時押出フィルムの1つの特別の利点は 、多層フィルムの形成において、フルオロポリマー、結束層組成物、熱可塑性フ ルオロポリマー、及び所望によりそれ以上のフィルム層の各溶融層を単一のフィ ルム構造物へと結合することによって1つの加工工程において多層フィルムを形 成することにある。
多層フィルムを同時押出加工によって製造するためには、個々のフィルムのそれ ぞれを形成するのに使用される成分がフィルム押出方法において相溶性であるこ とが必要である。この点において用語「相溶性」によって理解されるべきことは 、フィルムを形成するために使用されるフィルム成形組成物が同時押出を許容す るために十分に類似した溶融特性を有するということであり、関心事の溶融特性 は溶融安定性のみならず、融点、メルトフローインデックス、見かけ粘度を含む 。良好な粘着と製造されるフィルムの幅全体に比較的均一な厚さとを有する多層 フィルムの製造を保証するために、そのような相溶性が存在するということが重 要である。本技術分野において公知であるように同時押出加工に有用であるの弱 な内部層及び貧弱な物理的特性を有するフィルムを製造する。本発明の実施にお いて、相溶性の決定において有用である上記の因子が決定されることができ、そ していったん望ましい物理的特性を有するポリマーが選択されれば、隣接の層に おける相対的特性の最適の組合せを決定するために実験が実施され得る。もし同 時押出加工が使用されるとすれば、多層フィルムを形成するために使用される成 分は、それらが慣用のダイを通して押出し得るように比較的接近した温度範囲内 で相溶性であることが重要である。結束層組成物内の変性ポリオレフィンの種々 の量は、特に上述した組成物の好ましい範囲において、フルオロポリマーフィル ム形成組成物との同時押出方法及びPETGフィルム形成組成物との同時押出方 法において特に有用である十分に高い溶融粘度の粘着層形成組成物を与える。
替わりに、本発明の多層フィルムは貼合せ技術によって製造できる。貼合せ技術 は本技術分野において公知である。そのような貼合せ技術は予備二次加工された フィルムプライから多層フィルム構造物を形成することを含む。フィルム貼合せ 技術において使用される基本的な方法は融着(fusion) 、液状貼合せ、 及び熱再活性化である。融解は粘着剤の使用なしに熱及び圧力を用いて2以上の フィルムプライを貼合せる方法である。この方法は、貼り合わされるフィルムが 容易に内部粘着を形成するポリマーを含む場合にのみ使用できる。液状貼合せ及 び熱再活性化は粘着材料を用いた非相溶性のフィルムの貼合せに利用される。貼 合せ技術のさらに詳細は、例えばモダンプラスチックスエンサイクロペディア( ModernPlastics Encyclopedia)第57巻、第1θ 号345−348頁、マツフグローヒル(1980年10月)に開示されている 。
3層構造またはそれ以上の層構造のいずれを含んで成るにしても、多層フィルム はそのように望まれれば所望によっていかなる方向にも伸長または延伸し得る。
そのような延伸操作において、キャスチングロールから引き取られるフィルムの 動きの方向と一致する本技術分野において「縦方向」とも呼ばれる方向か若しく は縦方向に垂直な本技術分野において「横断方向」と呼ばれる方向のいずれか、 または縦方向及び横断方向の両方向にフィルムが延伸される。本明細書中で教示 される態様において、延伸されたフルオロポリマーフィルムを非延伸熱可塑性フ ィルムに本明細書中で教示される粘着結束層の使用により貼゛合せることにより 及び逆の場合である非延伸のフルオロポリマーフィルム層を延伸された熱可塑性 フィルム層に貼合せることにより達成され得るように、多層構造中において多層 構造を作るのに使用されるフィルムの全てより少ないフィルムが延伸され得ると いうことが理解されるべきである。
本明細書中において教示される多層フィルムは型押しくsta■ping)又は 成形工程による延伸を受け、その工程中においてフィルムは加熱され3次元構造 物へと成形され、形成されるフィルムの領域が延伸を受ける。
本発明において教示される多層フィルムは、低いガス及び水蒸気透過特性のみな らず良好な物理的特性を必要とする包装構造物を形成するために本技術分野にお いて公知の手段によって型押しされることができる。典型的には、型押は熱及び 圧力下にフィルムエンボスロールを使用して達成できる。
1つの特に有用な製品はビル、カブレット(caplet)またはカプセルの形 態のいずれかで提供される薬剤及び医薬成分と関係した包装材料である。そのよ うな包装構造物は本技術分野に「ブリスター」パックとして公知である。ブリス ターパックは慣用的には2つの要素を含んで成り、レセプタクル(recept acle)を形成する少なくとも1つ、さらに一般的には複数の押込みで型押し されている。そのような押込みはフィルムの面(一般的には2次元と考えられ得 る)から外へ伸びて3次元の形を形成する。個々のレセプタクルを形成するその ような形は薬剤の保持に適している。さらに、2次シーラントシートは一般に第 1シート内に形成されそして医薬組成物を含む個々のレセプタクルをシールする フィルムシートと共に位置を合わせて置かれる。
典型的には、2次シーラントシートは、アルミニウムホイルまたは蒸着フィルム のような良好な強度及び低い水蒸気透過性及び/または臭気透過性を与える金属 シートである。さらに、シーラントシートとしての金属または蒸着シートの使用 は、実質的に不透明であるそのような材料が押込みを含む第1次シートへの裏材 料を与え、そしてレセプタクルのどの内容物が包装構造物から取り出されたかを 容易に決定し得る視覚検査の迅速な手段を与えるので望ましいかもしれない。
替わりに、そのような2次シーラントシートは、紙製品のような繊維材料から、 または着色されていてもされていなくてもよいまたは替わりに不透明であっても な(でもよい高分子フィルム若しくはシートを含んで成ることができる。
本発明のフィルムは、貼合せられたフィルム構造物に色を付けるために、または 交互にフィルム構造物を実質的に不透明にするために慣用の着色剤またはグイま たは顔料を添加し得る。フィルム中での使用のために適切ないかなる着色剤また は染料または顔料も使用し得る。
薬剤及び医薬品の包装及び保持に加えて、多層フィルムから形成されたブリスタ ーパックシートは、食物(液体及びゼラチン状物質を含む)のような他の物質を 入れるために使用し得る。さらに、多層フィルムは食物、医薬組成物並びにペイ ント、液体スラリー及びゼラチン状組成物のような他の製品に適した容器へと熱 成形され得るということが認識されるべきである。
本発明は、本発明の教示にしたがう代表的な実施例である特定の態様を参照する ことによりさらに容易に理解される。しかし、本明細書において論議される特定 の態様は限定としてではなく、例示の目的のためだけに与えられ、そして本発明 は特定して記述された以外の方法及び独創的範囲内で実施し得ることがさらに理 解されるべきである。
実施例 粘着強度試験 実施例1 5層の積層物を、ポリエステル/結束層/フルオロポリマー/結束層/ポリエス テルの構造物中にコポリエステル樹脂、フルオロポリマーコポリマー樹脂及び結 束層樹脂を使用して同時押出を行った。使用したポリエステルはイーストマンコ ダック(Eastman Kodak)から入手できるシクロヘキサンジメタツ ール変性ポリエチレンテレフタレートであるKodar(登録商標)PETG  6763コポリエステルであり、フルオロポリマーはアライド−シグナル社(A llied−SignaIInc、)からAc1ar(登録商標)の商標で入手 できる1%未満のビニリデンフルオライド含量及び約135ZST (ゼロ強度 時間)を有するポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)ホモポリマーで あった。ZST値はフルオロポリマー樹脂の分子量と合理的に相関すると知られ ており、ASTM−D1430−81において概略されている規格にしたがい決 定した。Admer(商標)SF700を結束層として使用した。Admer( 商標)SF700は三井石油化学工業から入手できる、密度0.88g/cm3 及び190℃でのメルトインデックス流量1.0g/10分の熱可塑性エラスト マーとブレンドされた無水マレイン酸変性ポリオレフィンである。分析によりA dmer(商標)SF700は約68%のエチレン、約25%のプロピレン、約 7%のビニルアセテート及び1%未満の無水マレイン酸を含んで成ることが判明 した。
ポリエステル樹脂を4時間150°F(66℃)において乾燥した後、3つの区 画と2つのアダプターを備えた直径1゜5インチ(3,8cm)のK11li。
n単スクリュー押出機(L/D=24/1)を通して押し出した。押出機の温度 分布は区画1〜3について490°F(254℃) 、510’ F (266 ℃)及び535°F(266℃)であり、2つのアダプターを535°F(27 9℃)に保持した。生じた溶融温度は526°F(274℃)であった。
250°F(121℃)において4時間乾燥した後、フルオロポリマーを3つの 区画と2つのアダプターを備えた直径1.25インチ(3,2cm)のK11l ion単スクリユ一押出機(L/D=24/1)を通して押し出した。押出機の 押出機温度分布は区画1〜3について530°F(277℃)、540°F(2 82℃)及び550’ F (288℃)であり、2つのアダプターを550° F(288℃)に保持した。生じた溶融温度は544’ F (284℃)であ った。
結束層を4つの区画と2つのアダプターを備えた直径1.25インチ(3,2c m)のKi l 1 ton単スタスクリュー押出機/D=30/1)を通して 押し出した。押出機の押出機温度分布は区画1〜4について450°F(232 ℃)、500°F(260℃)、535°F(279℃)及び545°F(28 5℃)であり、2つのアダプターを545°F(285℃)に保持した。生じた 溶融温度は535°F(279℃)であった。
5つの層押出物を550’ F (288℃)に保持した同時押出ダイを通した 。
同時押出フィルムを次に180’ F (82℃)のロール上、続いて119. 5゜F(48,6℃)の冷却ロール上でキャストした。生じたフィルムは、全厚 さ4゜9ミル(124,czm)を有し、1.38ミル(35,1μm)のPE TG、0.65ミル(16,5μm)の結束層、0.83ミル(21,1μm) のPCTFE。
0.65ミル(16,5μm)の結束層、及び1.38ミル(35,1am)の PETGの各層を有した。眉間の粘着強度はASTM試験番号D3359−90 試験法A及びASTM試験番号F88−85に概略されている試験手順にしたが い試験した。簡単には、ASTM D3359−90試験法Aは試験検体結束層 の粘着強度を決定するために感圧テープを利用した目視評価試験である。AST MF88−85は柔軟な遮断材料の継目を引き開けるのに必要なカを測定する引 張試験機を利用する。
生じた積層物はASTM D3359 テープ試験を適用したときに分離せず、 そしrAsTM F88試験強度は65.4g/cmであった。
実施例2 結束層樹脂が60%Admer(商標)SF700及び4o%EMAC2260 の混合物であったことを除き実施例1を繰り返した。EMAC2260は190 ℃において2g/10分の溶融フローインデックスを有する、24%メチルアク リレート含量のエチレン/メチルアクリレートコポリマーで、ケブロン化学社( Chevron Chemical Company)から入手できる。
押出条件は溶融温度を除き実施例1のものと同じであった。ポリエステルの溶融 温度は527’ F (275℃)、フルオロポリマーが547’ F (28 6℃)、そして結束層が534°F(279℃)であった。
生じた5つの層押出物を550°F(288℃)に保持した同時押出ダイを通し た。同時押出フィルムを次に180°F(82℃)のロール上、続いて119゜ 5’ F (48,6℃)の冷却ロール上でキャストした。生じたフィルムは全 厚さ8.6ミル(218μm)を有し、2.8ミル(71μm)のPETG、0 .8ミル(20μm)の結束層、1.0ミル(25μm)のPCTFE、1.0 ミル(25μm)の結束層、及び3.0ミル(76μm)のPETGの各層を有 した。
生じた積層物はASTM D3359 テープ試験を適用したときに分離せず、 そしてASTM F88試験強度は118.1g/cmであった。
実施例3 結束層樹脂が60%Admer(商標)SF700及び40%EMAC6188 −2Pの混合物であったことを除き実施例1を繰り返した。EMAC6188− 2Pは1重量%未満の無水マレイン酸を含む無水マレイン酸変性エチレンメチル アクリレートコポリマーで、ケブロン化学社から入手できる。
押出条件は溶融温度を除き実施例1のものと同じであった。ポリエステルの溶融 温度は528°F(276℃)、フルオロポリマーが544’ F (284℃ )、そして結束層が533’ F (278℃)であった。
生じた5つの層押出物を550°F(288℃)に保持した同時押出ダイを通し た。同時押出フィルムを次に180’ F (82℃)のロール上、続いて11 9゜5°F(48,6℃)の冷却ロール上でキャストした。生じたフィルムは全 厚さ7.7ミル(196μm)を有し、2.6ミル(66μm)のPETG、1 .0ミル(25μm)の結束層、領42ミル(l1μm)のPCTFE、1.0 ミル(25μm)の結束層、及び2.7ミル(69μm)のPETGの各層を有 した。
生じた積層物はASTM D−3359テープ試験を適用したときに分離せず、 そしてASTM F88試験強度は476.4g/amであった。
実施例4 使用したポリエステル層がデュポン(Du Pant)社から入手できる5el ar(登録商標)PT8111非晶質ポリエチレンテレフタレート(PET)で あったことを除き、実施例2を繰り返した。
ポリエステル樹脂を4時間150°F(66℃)において乾燥した後、3つの区 画と2つのアダプターを備えた直径1.5インチ(3,8cm)のKi 11  i。
n単スクリュー押出機(L/D=24/1)を通して押し出した。押出様の押出 機温度分布は区画1〜3について500°F(260℃)、530°F(277 ℃)及び535°F(266℃)であり、2つのアダプターを550” F ( 288℃)に保持した。生じた溶融温度は524°F(273℃)であった。
250°F(121℃)において4時間乾燥した後、フルオロポリマーを3つの 区画と2つのアダプターを備えた直径1,25インチ(3,2cm)のK11l ton単スクリユー押出様(L/D=24/1)を通して押し出した。押出様の 押出機温度分布は区画1〜3について525°F(274℃L545°F(28 5℃)及び560°F (293℃)であり、2つのアダプターを555°F( 291℃)に保持した。生じた溶融温度は543’ F (284℃)であつた 。
結束層を4つの区画と2つのアダプターを備えた直径1.25インチ(3,2c m)のKi I I ion単スタスクリュー押出機/D=30/1)を通して 押し出した。押出機の押出機温度分布は区画1〜4について490’ F (2 54℃)、515°F(268℃)、525°F(274℃)及び540°FC 282℃)であり、2つのアダプターを540°F(282℃)に保持した。生 じた溶融温度は530°F(277℃)であった。
5つの層押出物を550°F(288℃)に保持した同時押出ダイを通した。
同時押出フィルムを次に180°F(82℃)のロール上、続いて119.5゜ F(48,6℃)の冷却ロール上でキャストした。生じたフィルムは全厚さ8ミ ル(203,2μm)を有し、3.13ミル(79,5μm)のPET、0.7 6ミル(19゜3μm)の結束層、3.13ミル(84,1μm)のPETの各 層を有した。
生じた積層物はASTM D−3359テープ試験を適用したとき分離しなかっ た。
酸素透過速度試験 実施例1及び実施例2の5層積層物を、ASTM試験番号D3985−81に概 略されている試験手順にしたがい、モコン/モダンコントロール社(Mocon /il。
dern ControIs、 Inc、 )製のオキシトラン(Oxtran ) 1050ガス透過試験装置で73°F(23℃)及び1気圧酸素圧力におい て酸素透過速度について試験した。
5ミル(127μm)のポリエチレンテレフタレートフィルム(デュポンから入 手できるMylar(登録商標))を比較例(比較1)として使用した。酸素ガ ス透過速度は試料を相対湿度1%未満の乾燥した試験環境において平衡にさせた 後に決定した。各試験検体はシールされた半バリアーとして酸素が入った1つの チャンバーと窒素が入った1つのチャンバーとの間に取り付け、そして酸素透過 速度は窒素チャンバーから測定した。結果を下の表1に示す。
試料 O!透過速度 実施例1 2.93cc/100 in”/日/気圧(97,6X10−’ モ ル/(s”−s)/気圧)実施例2 2.43cc/100 in”/日/気圧 (81,0X10−’ モル/(■”−s)/気圧)比較1 3.56cc/1 00 in”/日/気圧上記の結果は本発明の多層が同様の厚さを有するポリエ チレンテレフタレートフィルムを超えて優秀な酸素遮断特性を与えることを示し ている。
水蒸気透過速度試験 実施例1及び実施例2の5層積層物を、ASTM試験番号F372−73に概略 されている試験手順にしたがい、モコン/モダンコントロール社製のオキシトラ ン1050ガス透過試験装置で73@F (23℃)及び周囲大気圧力において 水蒸気透過速度について試験した。各試験検体はシールされた半バリアーとして 相対湿度97%の湿ったチャンバーと乾燥チャンバーとの間に取り付け、水蒸気 透過速度を乾燥チャンバーから測定した。結果を表2に示す。表2中に比較例( 比較2)として含まれるものは、イーストマン(Eastman)化学によって 公表されているデータからの公表されている10ミル(254μm)のKoda r PETGcopolyester 6763フイルムの水蒸気透過速度であ る。
試料 水蒸気透過速度 実施例1 0.044 g/100 in”/日(0,00284g/m” / 日) 実施例2 0.043 g/100 in”/日(0,00277g/m” / 日) 比較2 93 g/100 in”/日(6g/m” /日) 上記の結果は本発明の多層がポリエチレンテレフタレートコポリ7−フィルムを 超えて実質的に改善された水蒸気遮断特性を与えることを示している。
上の実施例から分かるように、本発明の多層フィルムは優秀な酸素及び水蒸気遮 断特性を示す強く粘着されたフィルム構造物を提供する。
本明細書において明らかにされた詳細と実施例は例示としてであって限定として ではないこと、及び請求の範囲のみによってその限界が区切られる本発明の精補 正書の翻訳文提出書 平成 6年 2月14日

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.a)少なくとも1つのフルオロポリマー層;b)少なくとも1つのポリエス テル層;及びc)2〜8個の炭素原子を有するオレフィンとα,β−エチレン性 不飽和カルボン酸とのアルキルエステルコポリマー、2〜8個の炭素原子のオレ フィンと不飽和カルボン酸及び酸無水物より成る群から選択される官能部分とを 含んで成る変性ポリオレフィン、並びに前記のアルキルエステルコポリマーと前 記の変性ポリオレフィンとのブレンドより成る群から選択される少なくとも1つ の粘着層を含んで成り、 前記の粘着層が各ポリマー層の間に挿入されている多層フィルム。
  2. 2.前記のフルオロポリマー層がポリクロロトリフルオロエチレンのホモポリマ ー及びコポリマー、エチレン−クロロトリフルオロエチレンコポリマー、並びに これらのブレンドより成る群から選択される、請求の範囲第1項に記載の多層フ ィルム。
  3. 3.前記のポリエステル層がポリエチレンテレフタレート及びポリエチレンテレ フタレートのホモポリマー及びコポリマー、並びにこれらのブレンドより成る群 から選択される、請求の範囲第1項に記載の多層フィルム。
  4. 4.前記のアルキルエステルコポリマーが、前記のアルキルエステルコポリマー の全重量基準で、50〜95重量%のオレフィン及び50〜5重量%の少なくと も1つのα,β−エチレン性不飽和カルボン酸を含んで成る、請求の範囲第1項 に記載の多層フイルム。
  5. 5.前記のアルキルエステルコポリマーがエチレン/メチルアクリレート、エチ レン/エチルアクリレート、エチレン/メチルメタクリレート、エチレン/エチ ルメタクリレート、エチレン/ブチルアクリレート、エチレン/ブチルメタクリ レート、並びにこれらのコポリマー及びブレンドより成る群から選択される、請 求の範囲第1項に記載の多層フィルム。
  6. 6.前記のアルキルエステルコポリマーがエチレン/ブチルアクリレートである 、請求の範囲第1項に記載の多層フィルム。
  7. 7.前記のアルキルエステルコポリマーがさらに1重量%以下の無水マレイン酸 を含んで成る、請求の範囲第1項に記載の多層フィルム。
  8. 8.前記の変性ポリオレフィンが、前記の変性ポリオレフィンの全重量基準で、 マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、無水シトラコン酸、及び 無水イタコン酸より成る群から選択される0.001〜10重量%の少なくとも 1つの官能部分を含んで成る、請求の範囲第1項に記載の多層フィルム。
  9. 9.前記の変性ポリオレフィンが、前記の変性ポリオレフィンの全重量基準で0 .001〜10重量%の無水マレイン酸、40重量%以下のビニルアセテート、 40重量%以下のエチレン/プロピレンゴム及び合計100重量%とする量の2 〜8個の炭素原子のオレフィンを含んで成る、請求の範囲第1項に記載の多層フ ィルム。
  10. 10.a)ポリクロロトリフルオロエチレンのホモポリマー及びコポリマーより 成る群から選択される少なくとも1つのフルオロポリマー層;b)少なくとも1 つのポリエステル層;及びc)2〜8個の炭素原子を有するオレフィンとα,β −エチレン性不飽和カルボン酸とのアルキルエステルコポリマー、2〜8個の炭 素原子のオレフィンと不飽和カルボン酸及び酸無水物より成る群から選択される 官能部分とを含んで成る変性ポリオレフィン、並びに前記アルキルエステルコポ リマーと前記変性ポリオレフィンとのブレンドより成る群から選択される少なく とも1つの粘着層を含んで成り、 前記の粘着層が各ポリマー層の間に挿入されている多層フィルム。
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