JPH06504735A - 変形可能な基材への高速ラベル貼付方法 - Google Patents
変形可能な基材への高速ラベル貼付方法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
変形可能な基材への高速ラベル貼付方法本発明は、絞り成型瓶等のような変形可
能な基材に高速でラベルを貼付する方法、ならびにその方法に有用なフィルム状
面構造体の製造に関するものである。
発明の背景
感圧接着剤の層で裏打ちされそしてさらにその上に剥離ライナーまたは担体で被
覆されたラベルあるいは標識用の面状体の層を作ることによってラベル用の感圧
接着剤材料を製造し供給することは古(から知られていた。このライナーまたは
担体は出荷や保管中に接着剤を保護する。またこのライナーまたは担体は、ラベ
ルを面状体の層からダイス切断しそしてその個々のラベルをラベル貼付ライン上
に順に貼付する間一連の各ラベルを能率的に取り扱うことが出来るようにもする
。ダイス切断しそして貼付するまでのあいだ、このライナーまたは担体は切断さ
れずに残りそしてその上に担持された一連の各ラベルを保管し、輸送しそして配
置する間ロール状に巻かれていてもよくまた巻かれていなくてもよい。
ラベルを貼付する多くの場合、面状体は例えば耐久性、強度、耐水性、耐磨耗性
、光沢等のような紙にはない性質をもつフィルム様のポリマー材料であることが
好ましい。ラベルを貼付する多くの場合に特に必要なことは、高速のライン速度
でポリマーフィルムラベルを貼付できることである。なぜならばライン速度を高
めることはコスト削減に非常に有利であるからである。従来技術には2つの有用
なポリマー材料があった。その1つは2軸配向ポリプロピレン(’OPP″)で
あり、これは比較的安価でありよく貼付できるがしかし絞り成型可能な瓶等の可
撓性基材上には使用できない。もう1つは無配向のブロー成型フィルムポリエチ
レンであり、これも比較的安価でありしかも絞り成型可能な瓶等にも使えるが、
貼付が非常に難しい。一般に従来技術では、ダイス切断したラベルを貼付する場
合、特に“ビニール”すなわちポリ塩化ビニル(PVC) よりも安価のポリマ
ーフィルム材料を使用した場合に、ポリマーフィルムラベルを高速のライン速度
で貼付することはできなかった。たとえば、pycよりも安価でありしかもなお
絞り成型瓶やその他の可撓性または変形可能な基材に使用するダイス切断ラベル
に適当なポリマーフィルムラベル用材料を使用する場合にはそのラベル貼付ライ
ンの速度は限られたものであった。その他に経済的にも魅力がありしかも高速貼
付に適したポリマーフィルムラベル材料では可撓性基材にラベル貼付するのに向
いたものはなかったし、また他に経済的にも魅力がありしかも可撓性基材へのラ
ベル貼付に適したポリマーフィルム材料では高速のライン速度で貼付することが
できなかった。
本発明の方法により作成するヒートセットラベルおよび本発明のダイス切断ラベ
ルの貼付方法は、延伸されアニールされていないフィルムからなる収縮フィルム
とは区別されなくてはならない。後者は、スリーブラベルの貼付に使用される場
合があるものであって、これは収縮フィルムのスリーブまたはラップを瓶やカン
等のような容器の周囲に配置して加熱しこれを収縮させてその容器に密着した被
覆体を形成するものである。後者の例は米国特許第4.581.252および同
4.5115゜679に見られる。この収縮するということはフィルムを境界か
ら引き縮めることになりそして接着剤が露出する傾向にあり、露出した接着剤は
見栄えがよくなくまたそれにほこりが付着するようになるためダイス切断したラ
ベルを貼付する場合にとくに不都合な事である。
発明が解決しようとする課題
本発明は、本発明以前に使用されていたポリマーフィルム状面構造体の好ましい
特性をそのまま維持しながら該フィルム状面構造体の実質的な製造コストを下げ
る方法を開発するものである。
特に本発明は、多くのポリマーフィルムラベル材料、とくにPvCよりもより安
価でありまたより環境汚染のない、しかもより固有整合性の低い材料を使用して
従来可能であったよりもより高速のライン速度で可撓性基材にラベルを貼付する
方法を開発するものである。本発明以前は、(1)一般に高い弾性率および強度
と相関のある貼付適性と(b)一般に低い弾性率および可撓性と相関のある整合
性とは相反するものであると考えられていたので、そのようなポリマーフィルム
ラベルを高速のライン速度で可撓性基材に貼付することが可能であるとは考えら
れていなかった。
前記したように、ポリマーとしてPVCを選択してポリマーフィルムラベルの製
造に使用することは、比較的高い材料費を必要とするのみならず環境問題等をも
引き起こすものである。これらの問題はPVCポリマー中の塩素成分の存在に起
因するものである。また、pycラベルは可塑剤の移動により縮む傾向にあり、
接着剤がリング状に露出して見栄えが悪くなったりまたほこりが付いたりする。
この様な状況から塩素を含有しない材料を使用して高速のライン速度でラベルの
貼付ができるようにすることが強く望まれている。
本発明は、横方向にだけ比較的低い強度を持つ(従って一般に高い延伸性または
整合性を持つ)ヒートセットポリマーフィルムを提供することにより、ただしそ
の機械方向における実質的により高い強度(従って一般によりひくい延伸性また
は整合性)があまり高すぎないレベルにある限りにおいては、PVCよりも低い
固有整合性をもつヒートセットポリマー材料、たとえば、ヒートセットポリエチ
レン、ポリスチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル(EVA) 、お
よびそれらのコポリマーや混合物を使用する場合の多くの可撓性基材への応用に
おいて全体的に容認可能な整合性が得られるということを発見し知見したもので
ある。また別の重要な本発明の知見は、後者の“あまり高すぎないレベル”とは
同時に、その横方向における比較的低い強度があまり低すぎないという条件でヒ
ートセットラベルの貼付速度を高めるのに十分なものであり得ることである。
本発明はまた機械方向強度と横方向強度との間に適当な違いがある、すなわち両
者のうちで後者の強度が低いという条件のもとに、更に別の知見に基ずくもので
ある。すなわち、ヒートセットフィルムを多くの可撓性基材に適用するに当たり
このフィルムを使って従来可能であった速度よりも実質的により高いライン速度
で貼付することができ、しかも同時にこのフィルムがPvCよりも低い固有整合
性を有する場合であっても可撓性基材に対して全体的に容認可能な整合性を示す
といつものである。
可撓性基材への適用に十分な整合性がない従来技術のヒートセットフィルムから
作成したラベルを貼付すると、たとえば絞り成型可能な瓶のような基材を絞り成
型しそして離型するとはっきりと皺ができたりまた“チャネリングと呼ばれるす
じ状の溝が出来たりする。この瓶を立てて置くと、この皺や“チャネリングがラ
ベルの両側の縁から内側にはっきりと水平にひろがり、その縁部において最も広
くなり、そして内側にいくにつれてそれらが消えるところまでだんだんと狭くな
っていく。言い換えれば、この皺や“チャネリングは方向性を持っていると考え
られる。また本発明の好ましい態様に於て重要なさらに別の知見は、相対的に動
<(1)異なる強度のヒートセットフィルムから作成しそしてラベル貼付位置に
於て貼付されあるいは剥がされるラベルと(2)ラベル貼付位置に於てラベルを
貼付されるものでありそして単純曲率表面とそれを立てて置いたときに垂直とな
る曲率軸を持つ瓶やその他の加工品(その代表的なものとしては、円筒状の瓶や
“両面パネル”状の瓶のいずれの形態でも成型される絞り成型可能な容器がある
)との間に成る一定の配向性を持たせることが好ましいという事である。モして
ヒートセットラベルは加工品に貼付するものであるから、この配向性は各うベル
を作成するフィルムの部分の横方向、すなわち比較的に低い特異強度を持つ方向
が加工品の曲率軸に平衡となるようにするものである。
本発明はその特に重要な一態様として、比較的低価格のヒートセット単層フィル
ム、特にポリエチレンからラベルを作成する改良法を提供するものであり、これ
によって、米国再公告特許第32.929号(Eving)に於て従来技術とし
て開示されている種類の製品を改良したものを作成することができる。
実質的な1軸熱間延伸は、瓶やカンのような加工品の周面上に貼付する“収縮”
ラベル用の接着剤被覆多層材料の製造においてこれまでも実施されてきた。この
ような材料の機械方向の強度はその材料が適当にロール状に巻かれない程度に十
分なものでなくてはならす、またこれを1軸熱間延伸すると付随的にその機械方
向および横方向の強度が異なるものとなるであろう。しかしながら、そのような
多層“収縮”フィルムは所望の収縮作用を付与するために熱間延伸されるのであ
って、ヒートセットされることはなく、シかも加工品に貼付したときに寸法安定
性があるものである。そこで使用する工程はヒートセットフィルム材料からダイ
ス切断したラベルを貼付する方法には適当でなく、また一般に可撓性基材を持つ
加工品への貼付を満足におこなえるものでもない。これらの例は米国特許第4.
828.928号および同第4.879.177号に見出せる。
図面の簡単な説明
図IA〜IDは本発明の態様に関する製造工程を図式的に示すものである。
図2〜図7は本発明の実施に有用な種々の面構造体構造の横断面図である。
図8A〜8Cは本発明に適当な注型フィルムの押出しおよびそれに続くラインプ
ロセスを図式的に示すものである。
図9は本発明に適当なブローフィルムの押出しおよびそれに続くラインプロセス
を図式的に示すものである。
本発明によりラベル材料を製造するには、ライナーまたは担体材料10(図IA
〜LD)を使用すればよい。このライナーまたは担体材料10はたとえば米国特
許第4.713.273号に開示されたようにして作った単層ライナー(該特許
の記載を本明細書中において参照する)からなるものであってもよ(、またロー
ル状に供給できる単一の紙またはフィルム層からなる従来のライナーまたは担体
であってもよい。これにあらかじめ剥離被覆が施してなくそしてそれ自体その接
着剤接触面として固有に剥離表面を形成する成分を含んでいない場合ににおいて
剥離被覆で被覆してもよい。剥離被覆を施したなら、その後で何らかの適当な手
段(図示していない)によってこれを乾燥しあるいは硬化させる。このライナー
または担体10がプラスチック押出し体からなる場合には、位置Rにおいて剥離
被覆を施すまえに、その成型されたフィルムを熱間延伸して機械方向に配向させ
たライナーまたは担体10としてもよい。
剥離ライナーまたは担体の剥離面は感圧接着剤の層で被覆してもよい。この接着
剤は次いでそのライナーまたは担体を使用する面構造体に移行される。面構造体
をライナーまたは担体と合体させる時には、接着剤を面構造体に付ける。その後
で、ライナーまたは担体を取り除いて接着剤を露出させ、そしてこの接着剤は永
久に面構造体に付いたままとなる。
この様にして、図IAに示すように、先に位置Rに於て付与した剥離被覆を乾燥
または硬化した後に接着剤を位置Sに於て付与すればよい。これは縦列被覆操作
によるものであってもよく、また接着剤の被覆を別の被覆ラインとしてもよい。
あるいはまた、剥離ライナーまたは担体10を面構造体と合体させる前に、後で
接着剤を被覆してもよい。ライナーまたは担体lOと面構造体20との合体の仕
方を図IBに図式的に図示した。これとは別に、面構造体とライナーまたは担体
とを合体させる前に接着剤を直接面構造体20に被覆してもよい。
場合によっては接着剤は、感圧接着剤と区別される熱活性化接着剤または熱溶融
接着剤であってもよく、その場合は感圧接着剤を使用する場合に必要とされるよ
うな剥離被覆を付与したりあるいは固有の剥離住持たせなくてもよい。
図ICは位置Tに於て面構造体20をダイス切断して剥離ライナーまたは担体l
Oに担持された一連の間隔をもった感圧ラベル34とする工程をを図式的に示す
ものである。この工程は周知の方法によって回転切断ダイスを使用して行うこと
ができ、ダイス切断した時にその形成されたラベルの周りの余分な所や縁周りを
梯子状の基質体(図示していない)から取り除くためのものでもある(ここで梯
子の“横桟”は連続するラベル間の間隔を表す)。こうして図示した様にこれら
のラベルは互いに間隔をおいでライナー上に置かれる。あるいはまた、ダイス切
断はラベル間に間隔を置かないで連結されてはいないが互いに隣接しあって配置
される突き合わせ切断はうによって切断され、次いでダイス切断することによっ
ても行うことができる(この場合、余分の基質体は“梯子の横桟のない”状態で
ある)。図IDは引き剥がし刃部材38を使用して動いている加工品36にラベ
ル34を付与し、漸次ラベル34からライナーまたは担体を取り除きながらこれ
を貼付するものであって、ラベルの接着剤側39を露出させてラベルを動いてい
る加工品36に押し当てる態様を図示する。本発明においては、加工品36はプ
ラスチック性の絞り加工類などのような物品であって、本来可撓性であり従って
基材の撓みによってこれに貼付したラベルに皺がよるというようなラベルの本来
の傾向を防ぎあるいは最少に止めることのできるラベルを必要とするようなもの
であってよい。
図2は単層面構造体32とこれに永久的に合体した感圧接着剤40とを図式的に
示す。このような面構造体は図IBの右端または図ICの左端に図示した段階で
の方法または工程における面構造体20として使用することができる。この段階
では、接着剤40(図IA〜IDにおいては図示していない)はライナーまたは
担体10に剥離可能に担持されればよい(すなわち、位置Sにおいて先に述べた
被覆工程によってライナーまたは担体に接着剤を予め被覆するかあるいはこれら
を合体させておけばよい)。またこれとは別に、面構造体20とライナーまたは
担体10とを合体させるまえに接着剤40を直接面構造体20に被覆するかある
いはこれらを合体させておいてもよい。
図IA〜IDに示した操作は異なるメーカー製作者によって異なる場所において
行ってもよく、あるいはこれらを組み合せてもよいことが理解されよう。例えば
、図IAの工程をライナーおよび接着剤メーカー製作者がおこない、図IBおよ
びICの工程をラベルメーカー製作者が図示したような巻きとり工程あるいは巻
きとらない工程によって中断することなく1つの連続したラインで行い、そして
図IDの工程を製品の包装メーカ一作業者が行う事ができる。
ラベルに作成される面構造体は通常ロール状に巻きとられそして巻き戻される。
従って、これは“ロール状材料”あるいは“ロール状面構造体”として知られて
いる1つの形状であり、これに付帯するライナーまたは担体は“ロール状ライナ
ー”と呼ばれる。
単層面構造体材料は例えば低、中、または高密度ポリエチレンから成ることがで
きる。このような面構造体から作るラベルの性能を高めることは本発明の重要な
要素であり、以下にこれについて更に詳しく述べることにする。
本発明において使用することにできる多層フィルム面構造体の例を図3〜7に示
す。図3において、番号50代で示しである多層ウェブ構造は共押出し体からな
り、これは中芯層52、共押出し体の表面側の表皮層54、およびその表面側の
反対の共押出し体の内側の表皮層56からなる。共押出し体の内側は感圧接着剤
層58と合体している。図4において、番号501代で示しである多層ウェブ構
造は層52s N 54i 、56!および58直から成り、これらはそれぞれ
図3の層52.54.56および58に対応する。しかし図4においては、結合
層53が中芯層52!を表皮層54aおよび56aに接合している。
図3および4の共押出し体はポリマーフィルム材料から成り、これは適当な公知
の形式の共押出しダイスからの同時押出しによって作り、互いに永久的に合体し
た状態に接着されて単一の共押出し体となっている。図3の構成は、中芯および
表皮の材料がこれらの層が隣接フィルム層として共押出しされたときに互いに強
固に接着しあるいは合体するようなものである場合に使用される。結合層53を
もつ図4の構成は、中芯および表皮の材料がこれらを一緒に押し出した時に互い
に十分に接着あるいは結合しない時に使用される。
表皮および中芯層の材料として現在好まれる材料は、(1)ポリプロピレンまた
はポリプロピレンとポリエチレンとのコポリマーと(2)エチレン−酢酸ビニル
(EVA) との50150〜60/40の重量比の物理的混合物から成るもの
である。
中芯層の別の材料としては、約0.915〜0.965の比重を持つ低、中、ま
たは高密度ポリエチレンがある。
不透明なフィルムラベル材料として応用するために無機充填剤を使用することも
できる。使用可能な充填剤としては、炭酸カルシウム、二酸化チタンおよびこれ
らの混合物が挙げられる。
透明なフィルムラベルとして応用するための中芯層54として現在好まれる材料
は(1)ポリプロピレンとポリエチレンとのコポリマーと(2)エチレン−酢酸
ビニル(EVA)との物理的混合物である。不透明なフィルムラベルとして応用
するための現在好まれる中芯層はポリプロピレンとETAとの物理的混合物から
なるものであって、これに炭酸カルシウムと二酸化チタンとの混合物を充填剤と
して加えたものである。
透明および不透明なラベルフィルムの両者として応用するための表皮層54およ
び56として現在好まれる材料はポリプロピレンとEVAとの物理的混合物であ
る。またこれらの表皮層としての別の材料としてはポリエチレン−酢酸ビニルも
挙げられる。これらの表皮層はその組成が同じものであってもまた異なるもので
あってもよい。たとえば、ポリエチレン−酢酸ビニルを外側の表皮として使用す
る材料とし、一方たとえばアクリル系接着剤を使用する場合にそれにより良く固
着できるようにポリエチレン−アクリル酸を内側の表皮として使用することがで
きる。
表皮層のその他の材料としては、溶融可能なフィルム形成性の物質を単独である
いは組み合せて使用することもできる。
たとえば、ポリエチレン、ポリエチレン−メチルアクリル酸、ポリエチレン−エ
チルアクリレート、ポリエチレン−メチルアクリレート、アクリロニトリル−ブ
タジェン−スチレンポリマー、ポリエチレン−ビニルアルコール、ナイロン、ポ
リブチレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリスルフォン、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリメチルペンテン、スチレン−無水
マレイン酸ポリマー、ル酸のナトリウムまたは亜鉛塩を基剤とするイオノマー、
ポリメチルメタクリレート、セルロース質物、塩素含有プラスチック、ポリアク
リロニトリル、および熱可塑性ポリエステルが挙げられる。
面構造体の上記した例においては中芯層の両側に表皮層を設けであるが、例えば
図5に示した構成60のようにその構成の外側だけに1つの表皮層を設ける場合
であってもよい。図5ににおいては、中芯層62の外側に1つの表皮層66を設
けである。この場合は、感圧接着剤層68は中芯層に直接隣接してまた本発明に
おいては更に別の多層構造とすることもできる。たとえば、図6に示すように、
本発明のフィルムは、比較的薄い中芯層72からなるものであってもよい。この
中芯層72は、その複合フィルムの全体の厚さに比べて薄い部分を構成するもの
ではあるが、そのフィルムの強度の殆どをそれが担うかあるいは少なくともかな
りの部分をそれが担うかする程の強度を持つような材料からできている。この中
芯層の外側と内側とには図6に示すように比較的厚い表皮層74−および76が
それぞれ設けであるか、あるいは図7に示すようにそのフィルムは1つの中芯層
82と1つの表皮層84とだけから成っているものでもよい。図示するように、
感圧構成の層78または88がこの構成に合体されている。また、図4の面構造
体において結合層53を設けたように、フィルムの適合性がなくてそれを必要と
する場合にはこの構成においても結合層(図示していない)を更に設けてもよく
、あるいはまた1つまたはそれ以上のより厚い層の材料をこのより薄い中芯層の
の材料の十分量に“ドープ”させてこれらの層の結合を強化してもよく、またあ
るいはその他の結合強化配置手段を取ってもよい。
この薄くて強度のある中芯層72の材料の例としてはポリスチレンが挙げられる
。これは、例えば低、中、または高密度ポリエチレンのような、ポリスチレンの
十分量で“ドープ”したときに優れた結合性を発揮できる一段と可撓性の高い外
側層材料と組み合せて使用した時にフィルム強度の大部分を担うことの出来るの
ものである。これらの外側層材料には必要な印刷適性を改良するために更に接着
剤を施してあってもよい。
製造方法に関して見ると、1つまたはそれ以上のフィルム形成樹脂を押出しまた
は共押出しして押出し体を作成してもよい。例えば図8Aに図式的に示すように
、1つまたはそれ以上の材料を供給して共押出しダイス7aから押出しまたは共
押出ししそして平担フィルムを注型すればよい。押し出されたフィルムは第一の
冷却ロール191上に注型され、続いて第二の冷却ロール192の周りを回り、
そして引上げロール193によって次の工程へと進められる。
図8Bは熱間延伸ゾーンを図示するものであり、ここで平担材料Mの機械方向の
ガーレイ強度が高められる。1対の予熱ロール201.202の周りを通過した
後に(なおこれらはこの材料をそのガラス転移温度以上に加熱する)、この材料
はこれらの予熱ロールと1対の引っ張りロール205.206との間で延伸され
る。なお後者の引っ張りロールは延伸率に対応して予熱ロールの速度のたとえば
5ないし1倍の速度で回転している。次いでこの材料はアニーリングロール20
9.210上を通過しここでアニーリングまたはヒートセットされ、そして最後
に冷却ロール212上を通過して熱間延伸操作をおわる。次いでこの材料は図8
0に示すようなロール状に巻き上げられる。
結合層を持つ多層面構造体構造は他のフィルム層と一緒に結合層を共押出しする
ことによって作ることができる。
注型フィルム押出しにより、すなわち図8Aに図式的に示したような平担なダイ
スを通しての押出しにより上記したような多層面構造体フィルムまたはウェブを
押し出すほかに、1層またはそれ以上の層の1つまたはそれ以上の材料を公知の
方法によってブローフィルム押出しにより、すなわち(好ましくは縦型の)円筒
状のダイス(その1例を図9に図式的に示す)を通して押出しまたは共押出しす
ることもできる。
この場合ダイスから出てくる溶融状の面構造体押出し物Hは平担な形ではなくて
初めから薄い茎状の中空円筒形状体(その断面図を図示した)である。ブローフ
ィルム押出しでは、図9に示すように、初めに薄い茎状の溶融成型体が縦型にそ
してそのプロセスの条件で決まる度合いに吹き出され、そしてその膨張した状態
で固化しこうしてかなり増大した直径を持ったチューブ状に変形される。こうし
て押し出された柔らかい円筒状の成型体はダイスの中央部分からその成型体の内
部に吹き込まれる空気によって支えられそしてそれにより膨張する。この空気は
、矢印Aで示すように、ダイスに循環して戻されて冷却空気が一定して供給され
るようになっており、こうして押出し体の“内部泡冷却”を行うようになってい
る。
また矢印Bで示すように、シリンダーの外部を取り巻くノズルから出る空気によ
って冷却を行ってもよい。
この様なブローフィルム押出し操作においては、この冷却された材料をガイドロ
ールFおよび駆動ピンチロールGのつまみの間を通過させることによってそのチ
ューブ状の形状を平担なものにしてもよい。これらのロールによりフィルムの縦
方向の移動速度が増加してその機械方向に熱間延伸が行われあるいはロールGの
近くの側で増大される。ついでこのフィルムは、図9に於て位置Vで始まるよう
に図式的に示すように、その一方の側を裂いて広げて1枚の平担な層りにする。
このフィルムは次いで図8Bの右手の部分に示したのと同様にしてヒートセット
またはアニーリングし、そして図80に示したのと同様にしてロール状に巻き上
げる。
本発明を実施するのにブローフィルム押出しで行う場合は、フィルムがその融点
より低い(そしてそのガラス転移温度よりも高い)温度にある間は、たとえばロ
ールGによる取上げ速度が速いために、その機械方向の延伸が著しく起こってそ
のフィルムを機械方向に熱間延伸し、しかもこの機械方向の熱間延伸は常にその
横方向(ただし横方向にも熱間延伸する場合)の熱間延伸よりも大きく、従って
フィルムの熱間延伸においては常にその機械方向の方が優勢であるように方向間
の違いがあり、その結果フィルムはその機械方向が優先的に強化されその横方向
の強度は比較的に低強度となることが理解されよう。言い換えれば、横方向の熱
間延伸は行ってもまた行わなくてもよく、しかしいずれの場合にも横方向の熱間
延伸をある程度行った場合は、その程度は機械方向の熱間延伸の程度よりも小さ
いものであり、そしてフィルムの横方向の強度は比較的に低強度である。
上記した全ての技術ならびに全ての単層または多層フィルムはその態様の1つま
たはその他において本発明を実施するのに使用することができる。本発明の単層
または多層フィルムのいずれの態様においても、たとえば機械方向には熱間延伸
を行うが横方向には行わないか、あるいはまた横方向よりもより強く機械方向に
熱間延伸を行うか、あるいはまたその機械方向および横方向に関して異なる処理
をするなどによって、押し出されたフィルムはそれが機械方向および横方向にお
いて異なるように処理され、こうしてそのフィルムがその機械方向において十分
な強度を持ち、一方そのフィルムの横方向の強度はその機械方向のそれよりも実
質的に低いものであって、可撓性基材上での面構造体の全体としての整合性を満
足して、これを引き剥がし刃部材(これによりライナーを剥がす)の後から高速
で、好ましくは1分間に少なくとも500枚の速度、より好ましくは1分間に5
50枚の速度でうまく貼付出来るようにするものである。その結果、この面構造
体は高速で貼付できるしまた可撓性基材への適用も可能である。
本発明においては、機械方向の強度は約20ガーレイないし45ガーレイであり
、そして好ましくは少なくとも30ガーレイであり、より好ましくは30代なか
ばのガーレイ値である。
(強度はTAPPIガーレイ強度試験T−543により測定する。)横方向の強
度は機械方向のそれよりも実質的により低く、従って横方向のガーレイ値は機械
方向のガーレイ値の0.75倍よりも小さく、より好ましくは機械方向のガーレ
イ値の0.6倍よりも小さく、更に好ましくは機械方向のガーレイ値の0.5倍
よりも小さい。一般に機械方向の上記の範囲のガーレイ値において、全体として
の整合性は機械方向のガーレイ値に対する横方向のガーレイ値の比が小さくなる
と高くなる傾向にある。しかしながら、その比があまりに小さくなると、逆に貼
付性が悪くなる。たとえフィルムが機械方向に比較的高いガーレイ値を持ったと
しても、その横方向のガーレイ値があまりに小さいと、フィルムは引きはがし部
材を通過するのでその時横方向に切れてしまう傾向にありこうなるとフィルムの
貼付信頼性が失われる。
上記のガーレイ値の範囲は一般に主としてラベル用に使用するフィルムの厚さ、
例えば2ないし4ミルの厚さで可能である。
“両面パネル”瓶または加工品は前後の両面に単純曲率表面のパネルを持ち、そ
の曲率軸はその加工品を立てて置いた時に垂直である。本発明を実施する好まし
い態様においては、加工品36を、貼付するラベルの後にそのラベルの比較的に
低強度の方向、すなわちこの場合はラインの横方向が加工品の曲率軸に平衡とな
るように(従って、図IDにおいてはその端部上に)供給するよう留意すべきで
ある。これがラベルの整合性を最大のものとする観点から好ましい仕様である。
本発明の第1の実施例(実施例1)として、塩素を含有しない面構造体フィルム
を図8Aに図示するような注型フィルム押出しにより作成し、次いで図8Bに図
示するようにして加熱し、機械方向だけに延伸し、そしてヒートセットまたはア
ニーリングした。このフィルムの最終的な全体の厚さは3.5 ミルであった。
こうして作成した特殊なフィルムは(1)ポリエチレンとポリプロピレンとのコ
ポリマーと(2) EVAとの物理的混合物からなる2、8ミルの厚さの中芯層
と、それぞれポリプロピレンとEVAとの物理的混合物からなる0、35ミルの
厚さの表皮層とから成るものであった。引き伸ばし率は5:l′とし、従って機
械方向の熱間延伸は5:1であり、横方向には実質的に延伸を与えず、その結果
ヒートセットフィルムの機械方向のガーレイ強度は35であり延伸しなかった横
方向のそれは15であった。このフィルムを図IBに示すのと同様にしてpst
被覆した剥離ライナーと合体させ、こうして接着剤がフィルムに移行した。この
フィルムから図ICに示すのと同様にしてダイス切断によりラベルを作った。ラ
ベルは図示するように互いに間隔をあけて離して配置した。各ラベルの幅は機械
方向に2.25インチであり、そしてその長さは横方向に8インチであった。機
械方向のフィルムの強度は、これらのラベルを10オンスの大きさの代表的な“
両面パネル”絞り成型瓶に1分間に500個の瓶のライン速度(1秒間に8個よ
り速い速度)という絞り成型瓶などの可撓性基材へのラベル貼付速度としては非
常に速い速度で貼付することができる程であった。これらの瓶は8.25インチ
の高さを持ち、その断面が長径が3.125インチで短径が2インチである楕円
形のものである。これらのラベルは高速貼付が可能なものであるのにもかかわら
ず、その機械方向のガーレイ値が比較的低い(従って、必然的に一般に延伸性ま
たは整合性が高い)ので、これを貼付した瓶を絞り成型し次いで離型した時に良
く適合し続ける事が可能であった。本実施例においては機械方向のガーレイ強度
が35でありそして横方向のそれが15であり、これらの値は上記した機械方向
および横方向の強度値に関する範囲および関係を十分満足するものであることが
知れよう。
本発明の第2の実施例(実施例2)として、EVAの割合を上記した好ましい範
囲の上限値とした以外は実施例1と同じ混合物から同じ条件と方法により中芯材
料を作った。これを熱間延芯しヒートセットしてその機械方向のガーレイ強度を
30、横方向のそれを15となるようにした。その性能は満足するものであった
。フィルムの整合性は実施例1のものより僅かに良く、またその貼付性はそれよ
り僅かに劣るものであった。
本発明の第3の実施例(実施例3)として、EVAの割合を上記した好ましい範
囲の下限値を2551下回るものとした以外は実施例1と同じ混合物から同じ条
件と方法により中芯材料を作った。これを熱間延芯しヒートセットしてその機械
方向のガーレイ強度を40、横方向のそれを18となるようにした。
貼付性は良好であったが、フィルムの整合性は先の実施例のものと同じではなか
った。しかし全体としての性能は実用可能なものであった。
本発明の第4の実施例(実施例4)として、図8Aに図示するような注型フィル
ム押出しにより別の塩素を含まない面構造体を作成し、ついで図8Bに図示する
ようにして加熱し、機械方向だけに延伸し、そしてヒートセットまたはアニーリ
ングした。このフィルムの最終的な全体の厚さは3.4 ミルであった。こうし
て作成した特殊なフィルムはポリプロピレンとエチレン−酢酸ビニルとから成り
さらに炭酸カルシウムと二酸化チタンとを含む物理的混合物からなる約2.7ミ
ルの厚さの中芯層と、それぞれポリプロピレンとETAとの物理的混合物からな
る約0.35ミルの厚さの表皮層とから成るものであった。機械方向の引き伸ば
し率は5:1とし、横方向には実質的に延伸を与えず、その結果この場合のフィ
ルムの機械方向のガーレイ強度は37であり延伸しなかった横方向のそれは14
であった。これに剥離剤被覆したライナーと接着剤とを付与し、上記の実施例の
ようにしてそして同じような寸法でダイス切断して間隔をもって配置したラベル
を作った。これらは上記した形状の加工品に同じようにして貼付した。同様に、
フィルムの機械方向の強度は、これらのラベルをlOオンスの大きさの代表的な
“両面パネル”絞り成型瓶に1分間に500個以上の瓶のライン速度で貼付する
ことができる程であった。
また同様に、これらのラベルは高速貼付が可能なものであるのにもかかわらず、
これを貼付した瓶を絞り成型し次いで離型した時に良く適合した。本実施例にお
いては機械方向のガーレイ強度が37でありそして横方向のそれが14であり、
同様にこれらの値は上記した機械方向および横方向の強度値に関する範囲および
関係を十分満足するものであることが知れよう。また同様に、ラベルの比較的に
低い強度を持つ方向と加工品の曲率軸との間の好ましい配向性も維持されていた
。
上記の実施例は、その機械方向の実質的により高い強度(従って、一般に延伸性
と整合性がより小さい)が余り高すぎないレベルで限りにおいては、その横方同
番に比較的に低い強度を持たせる(従って、一般に必然的に高い延伸性または整
合性を持つ)事により、可撓性基材に貼付した時に全体として許容される整合性
が達成されものである事を実証するものである。またこれらの実施例は、後者の
“余り高すぎないレベル”が高速貼付をするのに十分なものであり得ることを実
証するものでもある。上記からも分かるように、この後者の状況はその横方向の
比較的に低い強度が余り低すぎないという条件を必要とするものでもある。
貼付性能に必要な横方向の最少強度値は測定されていないが、例え機械方向のガ
ーレイ値が例えば30代の半ばあるいは20代の後半にあっても特定の配置状態
での貼付性が悪い場合には、横方向のガーレイ強度が非常に低いものとして観察
されるならばその横方向のガーレイ値を高めることによって(但し、先に特定し
た横方向のガーレイ値の上限を超える程に余り高く上げすぎてフィルムが許容さ
れる整合性を失うようなことであってはならない)十分な貼付が可能となる。
上記したように、本発明の重要な点は、図2に図式的に図示した形態の単層押出
し体から作成したラベルの性能を改善することである。この種のラベルは米国特
許Re、 32.929 (Eving)に記載されている。本明細書ではその
記載を参照する。
該特許に特定されたポリエチレン等のフィルム、特にそこに特定された範囲の厚
さ、密度および引っ張り強度値を持つ特異的に押出し成型されたポリエチレンフ
ィルム(引っ張り強度の範囲は機械方向のものであると考えた)を注型フィルム
押出しまたはブローフィルム押出しによって作成することができる。代表的な1
例として、Ev+ngの該特許に特定された範囲の数値の物理的特性値を持つ低
または中密度ポリエチレンフィルムを使用し、そして本明細書においてに開示し
た強度値とその関係についてのパラメーターの範囲ないでこれを熱間延伸しヒー
トセットすればよい。こうして本発明の態様でもある単層フィルムが強化される
ので、本発明によれば、Evingの該特許に特定された範囲の一方または両方
の限界値をその密度においてlccあたり0.005.0.01または0.01
5gだけ、またその厚さにおいて0.5.1または1.5 ミル(但し、全体の
厚さとしては約0,5 ミルよりも少なくてはならない)だけ、またその引っ張
り強度においてはI C!+2あたり20.40または(上限値として) 60
kgだけ拡大してもなお許容範囲の性能かえられる。
なおここではフィルムに強度差を与えるための好ましい方法として熱間延伸を採
用したが、その他の方法、例えばぎざぎざのついた押出しオリフィスを使用する
か、あるいはフィルムに部分的に照射するレーザスリットを使用するか、あるい
は成型されたフィルムに線状に小さな孔をあけるかなどのその他の方法によって
注型フィルムに溝様のものをつける等の方法もまた使用できこのような方法もま
た本発明のより広い概念の範囲内である。本文中での「方向性をもって強化する
」や「差をつけて特異的に強化された」等の表現はそれら方法を総体的に言及す
るものであり、その中でも熱間延伸が目下好ましいとするものである。熱間延伸
を省略することによりフィルムをアニーリングまたはヒートセットする必要性が
なくなるかまたはそれを最小限のものにする限りにおいては、得られたフィルム
がヒートセットまたはアニーリングしたフィルムの特性を有し、すなわち熱の影
響によってそのフィルムが既存の形状に戻るというようないわゆる“メモリー性
”を実質的に持たないようになるならばそのような工程を省略してもよい。本発
明のヒートセットされた特異的に差をつけて強化されたフィルムは、従来技術の
いわゆる“収縮”フィルムとはこの点に於て異なるものである。
以上の記載ならびの請求の範囲の記載においては、注型またはブローフィルムの
強度をその横方向よりも機械方向の方が高くなるように差を設ける(その逆では
ない)方法を一般的に述べている。その理由は、注型またはブローフィルムから
作ったラベルは押し出したフィルムのその横方向よりもむしろ機械方向に貼付す
るのが最も“自然”な方法であろうからである。しかしながら、フィルムの成型
とラベルの貼付の機械方向が異なる場合は、例えば注型またはブローフィルムを
その注型またはブローラインの機械方向よりも横方向により強く延伸しそしてそ
のフィルムから切断したラヘ0ルをその横方向に貼付する場合や、あるいは押出
しフィルムをその押出し方向よりもむしろ押出し方向を横断する方向に溝をつけ
てその溝の方向に貼付する場合は、本文中における「機械方向」ならびに「横方
向」の表現は注型またはブローフィルムから作ったラベルの貼付方向に関して言
及するものであると理解すべきである。
現在、その最も一般的な貼付方法である方向および強度依存性の方法、すなわち
、貼付するラベルの移動方向の強度に主として依存する方法は引き剥がし刃部材
の後に貼付するものである。しかしながら本発明はまた引き剥がし刃部材よりも
いくぶん方向および強度依存性の低いもの等のようなその他の方向および強度依
存性の貼付方法や手段の使用をも含むものであり、例えばその例としては米国特
許第4.217.154号および同4.303.461号に記載されているよう
なその周りの余分な面構造体の基質部分を先に取り除くかまたは取り除くことな
くラベルの貼付の開始を早めるように剥離裏打ち層を引き剥がすというようなシ
ステムが上げられる。
本文の上記記載は本発明の態様を具体的に開示するものであって、その教示する
ところの技術的範囲を逸脱しない限りにおいてこれに付は加えるか、またこれを
一部変更するかあるいは省略するかして色々な変更が可能であることは明白であ
る。従って本発明は、その請求の範囲の記載は要件を限定的に記載するものであ
るが、本文中に開示された態様の記載にのみ限定されるものではない。
国際調査報告
Claims (21)
- 1.変形可能な基材を提供する加工品にダイス切断しヒートセットしたポリマー フィルムラベルを高速のライン速度で貼付することからなるラベルの貼付方法に おいて、ラベル材料に適当な1回分のポリマー材料をフィルム状に押出す工程と 、その押出したフィルムを熱間延伸しヒートセットする工程と、なおこの熱間延 伸工程は、横方向にも熱間延伸する場合にはその機械方向の熱間延伸度がその横 方向の熱間延伸度よりも実質的に大きく、また機械方向の熱間延伸度がヒートセ ットしたフィルムを約20ないし45ガーレイの強度に強化し、そしてまたヒー トセットしたフィルムの横方向の強度がその機械方向の強度の0.75倍よりも 小さくなるように機械方向の熱間延伸と横方向の熱間延伸との間の差を選択する ことを含むものであり、そしてこの熱間延伸しヒートセットしたフィルムを接着 剤層および担体と組み合せる工程と、このフィルムをダイス切断してその担体上 に担持された一連の個々のヒートセットポリマーフィルムラベルとする工程と、 このヒートセットポリマーフィルムラベルをそのラベルを貼付すべき変形可能な 基材を提供する加工品上に引き剥がし刃部材の後に付与する工程とからなる、前 記ラベルの貼付方法。
- 2.該ヒートセットポリマーフィルムラベルを少なくとも1分間に500枚のラ ベルの速度で該引き剥がし刃部材の後に付与することからなる、請求項1記載の 方法。
- 3.該熱間延伸工程が、ヒートセットしたフィルムの横方向の強度がその機械方 向の強度の0.6倍よりも小さくなるように機械方向の熱間延伸と横方向の熱間 延伸との間の差を選択することを含むものである、請求項1記載の方法。
- 4.該熱間延伸工程が、ヒートセットしたフィルムの横方向の強度がその機械方 向の強度の0.5倍よりも小さくなるように機械方向の熱間延伸と横方向の熱間 延伸との間の差を選択することを含むものである、請求項3記載の方法。
- 5.該ラベルを加工品上に付与する該工程が、加工品上の単純曲率の表面上に該 ラベルを置く工程を含み、そして更にそれから各ラベルを作成する熱間延伸ヒー トセットフィルムの横方向がラベルを貼付する加工品表面の曲率軸に平衡になる ように該ラベルと加工品とを互いに相対的に動かす工程を含むものである、請求 項1記載の方法。
- 6.変形可能な基材を提供する加工品にダイス切断しヒートセットしたポリマー フィルムラベルを高速のライン速度で貼付することからなるラベルの貼付方法に おいて、ラベル材料に適当な1回分のポリマー材料をフィルム状に押出す工程と 、その押出したフィルムを熱間延伸しヒートセットする工程と、なおこの熱間延 伸工程は、横方向にも熱間延伸する場合にはその機械方向の熱間延伸度がその横 方向の熱間延伸度よりも実質的に大きく、また機械方向の熱間延伸度がヒートセ ットしたフィルムをこれを少なくとも1分間に500枚のラベルの速度で引き剥 がし刃部材の後に付与するのに十分な程に強化し、そしてまたヒートセットした フィルムの横方向の強度がその機械方向の強度よりも実質的に小さく、かつ可撓 性基材上の面構造体の延伸性と整合性に適合するように機械方向の熱間延伸と横 方向の熱間延伸との間の差を選択することを含むものであり、そしてこの熱間延 伸したフィルムを接着剤層および担体と組み合せる工程と、このフィルムをダイ ス切断してその担体上に担持された一連の個々のヒートセットポリマーフィルム ラベルとする工程と、このヒートセットポリマーフィルムラベルをそのラベルを 貼付すべき変形可能な基材を提供する加工品上に引き剥がし刃部材の後に付与す る工程とからなる、前記ラベルの貼付方法。
- 7.該熱間延伸工程が、該ヒートセット面構造体の機械方向の強度が少なくとも 約10ガーレイだけその横方向の強度よりも高く、そして該ヒートセット面構造 体の強度が横方向において約10ないし20ガーレイでありそして機械方向にお いて約20ないし45ガーレイであるように機械方向の熱間延伸と横方向の熱間 延伸との間の差を選択することを含むものである、請求項6記載の方法。
- 8.該熱間延伸工程が、該ヒートセット面構造体の機械方向の強度が少なくとも 約15ガーレイだけその横方向の強度よりも高く、そして該ヒートセット面構造 体の強度が横方向において約12ないし20ガーレイでありそして機械方向にお いて約30ないし40ガーレイであるように機械方向の熱間延伸と横方向の熱間 延伸との間の差を選択することを含むものである、請求項7記載の方法。
- 9.該ラベルを加工品上に付与する該工程が、加工品上の単純曲率の表面上に該 ラベルを置く工程を含み、そして更にそれから各ラベルを作成するヒートセット ポリマーフィルムの横方向がラベルを貼付する加工品表面の曲率軸に平衡になる ように該ラベルと加工品とを互いに相対的に動かす工程を含むものである、請求 項6記載の方法。
- 10.変形可能な基材を提供する加工品にダイス切断しヒートセットしたポリマ ーフィルムラベルを高速のライン速度で貼付することからなるラベルの貼付方法 において、ポリエチレンのフィルムをフィルム状に押出す工程と、その押出した ポリエチレンフィルムを熱間延伸しヒートセットする工程と、なおこの熱間延伸 工程は、横方向にも熱間延伸する場合にはその機械方向の熱間延伸度がその横方 向の熱間延伸度よりも実質的に大きく、そしてまた機械方向の熱間延伸度がその ヒートセットしたフィルムを約20ないし45ガーレイの強度に強化し、かつそ のヒートセットしたフィルムの横方向の強度がその機械方向の強度の0.75倍 よりも小さくなるよう機械方向の熱間延伸と横方向の熱間延伸との間の差を選択 することを含むものであり、そしてこのヒートセットし熱間延伸したフィルムを 接着剤層および担体と組み合せる工程と、この熱間延伸しヒートセットしたフィ ルムをダイス切断してその担体上に担持された一連の個々のポリマーフィルムラ ベルとする工程と、このヒートセットポリマーフィルムラベルをそのラベルを貼 付すべき変形可能な基材を提供する加工品上に引き剥がし刃部材の後に付与する 工程とからなる、前記ラベルの貼付方法。
- 11.変形可能な基材を提供する加工品にダイス切断しヒートセットしたポリマ ーフィルムラベルを高速のライン速度で貼付することからなるラベルの貼付方法 において、ラベル材料に適当な1回分のポリマー材料をフィルム状に押出す工程 と、その押出したフィルムを特異的に強化する工程と、なおこの特異的な強化工 程は、横方向にも強化するする場合にはその機械方向の強化度がその横方向の強 化度よりも実質的に大きく、また機械方向の強化度がそのフィルムを約20ない し45ガーレイの強度に強化し、そしてまたその横方向の強度がその機械方向の 強度の0.75倍よりも小さくなるように機械方向の強化と横方向の強化との間 の差を選択することを含むものであり、そしてこの特異的に強化したフィルムを ヒートセット条件下に接着剤層および担体と組み合せる工程と、このヒートセッ トフィルムをダイス切断してその担体上に担持された一連の個々のポリマーフィ ルムラベルとする工程と、このヒートセットラベルをそのラベルを貼付すべき変 形可能な基材を提供する加工品上に方向及び強度依存性の手段により付与する工 程とからなる、前記ラベルの貼付方法。
- 12.該押出しフィルムを特異的に強化する該工程が該フィルムを熱間延伸する ことからなる、請求項11記載の方法。
- 13.該方向及び強度依存性の手段が引き剥がし刃部材からなる、請求項12記 載の方法。
- 14.可撓性基材に高速のライン速度でラベルを貼付するのに有用なヒートセッ トポリマーフィルムラベル材料の製造方法において、ラベル材料に適当な1回分 のポリマー材料をフィルム状に押出す工程と、その押出したフィルムを熱間延伸 しヒートセットする工程と、なおこの熱間延伸工程は、横方向にも熱間延伸する 場合にはその機械方向の熱間延伸度がその横方向の熱間延伸度よりも実質的に大 きく、また機械方向の熱間延伸度がヒートセットしたフィルムを約20ないし4 5ガーレイの強度に強化し、そしてまたヒートセットしたフィルムの横方向の強 度がその機械方向の強度の0.75倍よりも小さくなるように機械方向の熱間延 伸と横方向の熱間延伸との間の差を選択することを含むものであり、そしてこの 熱間延伸しヒートセットしたフィルムを接着剤層と組み合せてヒートセットポリ マーフィルムラベルに切断しそしてその切断ラベルを可撓性基材上の引き剥がし 刃部材の後に付与するのに適当な面構造体を作成する工程とからなる、前記製造 方法。
- 15.該ヒートセットフィルムが少なくとも1分間に500枚のラベルの速度で 該引き剥がし刃部材の後に付与されうるものである、請求項14記載の方法。
- 16.該熱間延伸工程が、ヒートセットフィルムの横方向の強度がその機械方向 の強度の0.6倍よりも小さくなるように機械方向の熱間延伸と横方向の熱間延 伸との間の差を選択することを含むものである、請求項14記載の方法。
- 17.該熱間延伸工程が、ヒートセットフィルムの横方向の強度がその機械方向 の強度の0.5倍よりも小さくなるように機械方向の熱間延伸と横方向の熱間延 伸との間の差を選択することを含むものである、請求項16記載の方法。
- 18.可撓性基材に高速のライン速度でラベルを貼付するのに有用なヒートセッ トポリマーフィルムラベル材料の製造方法において、ラベル材料に適当な1回分 のポリマー材料をフィルム状に押出す工程と、その押出したフィルムを熱間延伸 しヒートセットする工程と、なおこの熱間延伸工程は、横方向にも熱間延伸する 場合にはその機械方向の熱間延伸度がその横方向の熱間延伸度よりも実質的に大 きく、また機械方向の熱間延伸度がヒートセットしたフィルムをこれを少なくと も1分間に500枚のラベルの速度で引き剥がし刃部材の後に付与するのに十分 な程に強化し、そしてまたヒートセットしたフィルムの横方向の強度がその機械 方向の強度よりも実質的に小さく、かつ可撓性基材上の面構造体の延伸性と整合 性に適合するように機械方向の熱間延伸と横方向の熱間延伸との間の差を選択す ることを含むものであり、そしてこの熱間延伸しヒートセットしたフィルムを接 着剤層と組み合せてヒートセットラベルに切断しそしてその切断ラベルを可撓性 基材上の引き剥がし刃部材の後に付与するのに適当なヒートセット面構造体を作 成する工程とからなる、前記製造方法。
- 19.該熱間延伸工程が、該ヒートセット面構造体の機械方向の強度が少なくと も約10ガーレイだけその横方向の強度よりも高く、そして該ヒートセット面構 造体の強度が横方向において約10ないし20ガーレイでありそして機械方向に おいて約20ないし45ガーレイであるように機械方向の熱間延伸と横方向の熱 間延伸との間の差を選択することを含むものである、請求項18記載の方法。
- 20.該熱間延伸工程が、該ヒートセット面構造体の機械方向の強度が少なくと も約15ガーレイだけその横方向の強度よりも高く、そして該ヒートセット面構 造体の強度が横方向において約12ないし20ガーレイでありそして機械方向に おいて約30ないし40ガーレイであるように機械方向の熱間延伸と横方向の熱 間延伸との間の差を選択することを含むものである、請求項19記載の方法。
- 21.可撓性基材に高速のライン速度でラベルを貼付するのに有用なヒートセッ トポリマーフィルムラベル材料の製造方法において、ポリエチレンのフィルムを 押出す工程と、その押出したポリエチレンフィルムを熱間延伸しヒートセットす る工程と、なおこの熱間延伸工程は、横方向にも熱間延伸する場合にはその機械 方向の熱間延伸度がその横方向の熱間延伸度よりも実質的に大きく、そしてまた 機械方向の熱間延伸度がそのヒートセットしたフィルムを約20ないし45ガー レイの強度に強化し、かつそのヒートセットしたフィルムの横方向の強度がその 機械方向の強度の0.75倍よりも小さくなるよう機械方向の熱間延伸と横方向 の熱間延伸との間の差を選択することを含むものであり、そしてこの熱間延伸し ヒートセットしたフィルムを接着剤層と組み合せてラベルに切断しそしてその切 断ラベルを可撓性基材上の引き剥がし刃部材の後に付与するのに適当なヒートセ ット面構造体を作成する工程とからなる、前記製造方法。
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