JPH0650424A - 自動変速機の制御方法 - Google Patents

自動変速機の制御方法

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Publication number
JPH0650424A
JPH0650424A JP20552892A JP20552892A JPH0650424A JP H0650424 A JPH0650424 A JP H0650424A JP 20552892 A JP20552892 A JP 20552892A JP 20552892 A JP20552892 A JP 20552892A JP H0650424 A JPH0650424 A JP H0650424A
Authority
JP
Japan
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engine speed
gear ratio
speed
switch
vehicle speed
Prior art date
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Pending
Application number
JP20552892A
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English (en)
Inventor
Sumitaka Ogawa
純孝 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
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Publication of JPH0650424A publication Critical patent/JPH0650424A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】加減速時であっても、運転者の操作量に対応し
た車速を得ることのできる自動変速機の制御方法を提供
することを目的とする。 【構成】本発明に係る自動変速機の制御方法では、検出
された車速Vに基づいてテーブルから目標エンジン回転
数TNeを設定するとともに、前記車速Vにおける実測
値であるエンジン回転数Neと目標エンジン回転数TN
eとの回転数差DNeに応じて、前記回転数差DNeを
減ずる方向に変速比を変更する。したがって、自動変速
機において、加減速時に応答の遅れが生じかけても変速
比を変更することにより、素早く前記回転数差DNeを
収束することができ、運転者の操作量に対応した車速V
を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、目標エンジン回転数に
従った速度で車両を走行させることのできる自動変速機
の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動変速機においては、燃費に重
点を置いたエコノミモード、加速重視のスポーツモード
等を選択すべく、シフトレバーまたはセンタコンソール
等に選択スイッチを設け、運転者によって変速比を選択
できるように構成している。そして、各選択モードにお
いて、エンジン回転数に対応した車速が得られるように
変速比の自動制御が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、傾斜式流体ポンプと傾斜式流体モータとの間に流体
閉回路を形成した自動変速機(特開昭63−14016
6号公報参照)は、流体を媒体として使用しているた
め、加減速時に流体の粘性により応答のおくれが生じ
る。例えば、図6に示すように、加速時には、実際の車
速に対応する目標エンジン回転数(図6破線部参照)よ
りも実際のエンジン回転数(図6実線部参照)が高くな
り、減速時には逆に低くなるという不都合が生じる。こ
の場合、運転者の加減速操作に対応した車速が得られな
くなってしまう。
【0004】本発明は、この種の問題を解決するために
なされたものであって、加減速時であっても、運転者の
操作量に対応した車速を得ることのできる自動変速機の
制御方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、車速検出手段により検出された車速に
対して設定された目標エンジン回転数を求める過程と、
エンジン回転数検出手段により検出されたエンジン回転
数と前記目標エンジン回転数との差を演算する過程と、
エンジン回転数が前記目標エンジン回転数よりも大きい
場合には変速比を小さくするように制御し、逆の場合に
は変速比を大きくするように制御する過程と、を備える
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】検出された車速に基づき、設定された目標エン
ジン回転数を求めるとともに、検出されたエンジン回転
数と前記目標エンジン回転数との差を求め、前記差を減
少させる方向に変速比を変更する。すなわち、検出され
たエンジン回転数が目標エンジン回転数よりも大きい場
合には変速比を減じ、逆の場合には変速比を増すことに
より、加減速時に応答の遅れに伴い駆動軸と従動軸の間
にすべりが生じても、素早く設定された目標エンジンン
回転数に対応した車速に収束され、運転者の操作量に対
応した加減速を行うことができる。
【0007】
【実施例】本発明に係る自動変速機の制御方法につい
て、好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以
下詳細に説明する。
【0008】図1は本発明方法を適応した自動変速機制
御装置の一実施例の構成を示すブロック図である。
【0009】本実施例の自動変速機制御装置では車速検
出器10からの検出出力、エンジン回転数検出器12か
らの検出出力、スイッチ切換手段14からの検出出力を
マイクロコンピュータ16に供給し、マイクロコンピュ
ータ16からの制御出力を変速比制御モータドライバ1
8に供給してサーボモータからなる変速比制御モータ2
0を駆動することにより、変速比制御機構21の変速比
を修正するように構成している。
【0010】車速検出器10は、車輪の回転速度を単位
時間当たりのパルス数とすることにより車速Vを検出す
る。エンジン回転数検出器12も前記車速検出器10と
同様の構成で、エンジン回転数Neを検出する。
【0011】スイッチ切換手段14は、図示しないスイ
ッチを操作することにより、車速Vに対応する目標エン
ジン回転数TNeを設定した目標エンジン回転数決定テ
ーブル(図3参照)からスイッチ番号1〜5に対応した
変速比を選択する。
【0012】マイクロコンピュータ16は、CPU2
2、プログラムおよび前記スイッチ番号に対応する目標
エンジン回転数決定テーブルを格納したROM24、検
出データを一旦格納するデータ領域および演算等のため
の作業領域等を有するRAM26、入力アナログ検出出
力をデジタルデータに変換するA/D変換器28、およ
び制御データをアナログデータに変換するD/A変換器
30を内蔵している。
【0013】変速比制御機構21は、エンジン32の回
転力をポンプ34から油圧としてモータ36に伝達し、
これによって車輪38に前記回転力を伝達する装置であ
る。すなわち、傾斜角度が固定された斜板40に、ポン
プ34の周方向に複数設けられたシリンダ室42が当接
されており、前記斜板40がエンジンの駆動力により回
動されることにより前記各シリンダ室42の容量を増減
させる。前記各シリンダ室42の容量の増減に伴い発生
した油圧により、斜板44に当接されたモータ36の各
シリンダ室46の容量が増減され、斜板44が回動され
る。したがって、この斜板44の回転力により、車輪3
8が駆動される。
【0014】ここで、変速比を変更する場合には、前記
変速比制御モータドライバ18により変速比制御モータ
20を駆動し、斜板44の前記傾斜角度θを変更するこ
とで、モータ36の各シリンダ室46の変位量を変更す
る。この結果、回転速度が変更される。
【0015】このように構成される本実施例に基づき、
自動変速機の制御方法を図1〜図4を参照して説明す
る。
【0016】図2のフローチャートに示すように、先
ず、車速検出器10で検出された車速V、エンジン回転
数検出器12で検出されたエンジン回転数Ne、運転者
によってスイッチ切換手段14で選択されたスイッチ番
号の各データがマイクロコンピュータ16のA/D変換
器28によってデジタルデータに変換され、RAM26
に格納される(ステップS1〜S3)。なお、斜板44
はスイッチ切換手段14によって選択されたスイッチ番
号に従って傾斜角度θが設定され、所定の変速比となっ
ている。
【0017】続いて、前記スイッチ切換手段14によっ
て選択されたスイッチ番号に対応してROM24に格納
されている車速V対目標エンジン回転数TNeのテーブ
ルに基づいて目標エンジン回転速度TNeが検索される
(ステップS4)。ここで、前記テーブルは、例えば、
図3に示すように、選択されたスイッチ番号に対応して
それぞれ設定されている。
【0018】次に、このようにして求められたエンジン
回転数Neと目標エンジン回転数TNeの回転数差DN
eを求める(ステップS5)。
【0019】続いて、ステップS5において求められた
回転数差DNeが0であるか否か、すなわち、エンジン
回転数Neと目標エンジン回転数TNeが等しいか否か
を判定する(ステップS6)。
【0020】ここで、回転数差DNeが0の場合には、
エンジン回転数Neに対応した車速Vが得られているこ
とになるため、そのまま無段変速器の作動状態を保持す
る。一方、回転数差DNeが0以外の場合には、前記回
転数差DNeが正か負かを判定し、正であれば変速比を
減少させる方向、すなわち、トップ方向に変速比を変更
し、エンジン回転数Neを目標エンジン回転数TNeと
するための変速比変更信号を生成する(ステップS7お
よびステップS8)。また、ステップS7において、前
記回転数差DNeが負であれば、変速比を増加させる方
向、すなわち、ロー方向に変速比を変更させるための変
速比変更信号を生成する(ステップS9)。
【0021】このようにして生成された変速比変更信号
は、マイクロコンピュータ16から変速比制御モータド
ライバ18に供給され、これに基づいて変速比制御モー
タ20を駆動し、変速比制御機構21のモータ36の斜
板44を変位させる。これにより、モータ36のシリン
ダ室46の可変容量が変化するため、ポンプ34からモ
ータ36に伝達される駆動力の変速比が変更される。
【0022】この結果、例えば、図4のa点、b点に示
すように、目標エンジン回転数TNeと車速Vとの間に
ずれが生じた場合であっても速やかに目標に収束するよ
うに変速比が変更される。したがって、変速時に遅れが
なく、スムーズな変速が可能となる。なお、この制御に
おいてフィードバックのサイクルタイムを短くするこ
と、あるいは、PID制御を用いることにより、一層速
やかにエンジン回転数Neと車速Vとの関係を目標エン
ジン回転数TNeと車速Vとの関係に対応させて収束さ
せることができる。
【0023】なお、スイッチ切換手段14におけるスイ
ッチ番号の切換方式としては、図5のフローチャートに
示すように行うこともできる。この場合、スイッチ切換
手段14はスイッチ番号の増加スイッチと減少スイッチ
との2つのみを有しているものとし、スイッチ番号1〜
5とする。
【0024】先ず、CPU22は、スイッチ切換手段1
4において変速比の増加スイッチを付勢したか否かを判
定する(ステップS10)。
【0025】ステップS10において増加スイッチが付
勢されたと判定された場合には、すでに設定されたスイ
ッチ番号が1であるか否かを判定する(ステップS1
1)。スイッチ番号が1である場合には、スイッチ番号
1をそのまま保持する。一方、スイッチ番号が1でない
場合には、スイッチ番号を一つ減ずる(ステップS1
2)。
【0026】一方、ステップS10において増加スイッ
チが滅勢されていると判定された場合には、減少スイッ
チが付勢されているか否かを判定する(ステップS1
3)。減少スイッチが付勢されていると判定された場合
には、すでに設定されているスイッチ番号が5であるか
否かを判定する(ステップS14)。スイッチ番号が5
でない場合には、スイッチ番号を一つ増加させる(ステ
ップS15)。ステップS13において、減少スイッチ
も滅勢されている場合、あるいはステップS14におい
てスイッチ番号が5でない場合には、スイッチ番号をそ
のまま保持する。
【0027】このようにして変速比を変更するためのス
イッチ番号を設定することができる。なお、スイッチ番
号およびこれに対応するテーブルを増加させることによ
り、さらに多段階に変速比の変更を行うことができる。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る自動変速機の制御方法によ
れば、以下の効果が得られる。
【0029】すなわち、検出された車速に基づき、設定
された目標エンジン回転数を求めるとともに、検出され
たエンジン回転数と前記目標エンジン回転数との差を求
め、前記差を減少させる方向に変速比を変更する。すな
わち、検出されたエンジン回転数が目標エンジン回転数
よりも大きい場合には変速比を減じ、逆の場合には変速
比を増すことにより、加減速時に応答の遅れが生じて
も、素早く設定された目標エンジンン回転数に対応した
車速に収束され、運転者の操作量に対応した加減速を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動変速機の制御方法を実施する
自動変速機制御装置の構成図である。
【図2】本発明に係る自動変速機の制御方法を示すフロ
ーチャートである。
【図3】本発明に係る自動変速機の制御方法に関するテ
ーブルを示す図である。
【図4】本発明に係る自動変速機の制御方法を実施した
制御結果を示す図である。
【図5】本発明に係る自動変速機の制御方法に関するテ
ーブル選択方法を示す図である。
【図6】従来例に係る自動変速機の制御結果を示す図で
ある。
【符号の説明】
10…車速検出器 12…エンジン回転数検出器 14…スイッチ切換手段 16…マイクロコンピュータ 18…変速比制御モータドライバ 20…変速比制御モータ 21…変速比制御機構 40、44…斜板
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【発明の名称】自動変速機の制御方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運転者の操作により選
択された変速特性に基づいて、当該変速特性に設定され
た目標エンジン回転数にエンジン回転数を一致すべく変
速比を変更する自動変速機の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動変速機は、特開昭59−14
4850号公報に開示されているように、目標機関(エ
ンジン)回転速度をスロットル開度および車速の関数と
して、所謂、ドライブレンジを設定している。しかしな
がら、全くの自動制御であるため、変速比を落としてエ
ンジンブレーキをかけたい、高めの変速比で静かに走り
たい、低めの変速比で早く走りたい等の運転者の要望に
応えることができなかった。また、特開昭60−491
57号公報には、自動変速機にドライブレンジ以外の定
速度比用レンジを設け、運転者が前記定速度比用レンジ
を選択することにより、前記エンジンブレーキ等をかけ
られるように構成している技術的思想が開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように定速度比用レンジを設けた自動変速機の場合、例
えば、必要以上に低い変速比を選択した場合には、エン
ジン回転数が過剰になったり、逆に必要以上に高い変速
比を選択した場合には、ノッキング、エンスト等を生じ
易くなる。
【0004】また、自動変速機は、プーリとベルトから
なる構成であっても、あるいは、傾斜式流体ポンプと傾
斜式流体モータとの間に流体閉回路を形成した構成(特
開昭63−140166号公報参照)であっても、加減
速時にベルトとプーリ間のすべり、あるいは流体の粘性
により応答の遅れが生じる。したがって、に示すよ
うに、加速時には、実際の車速に対応する目標エンジン
回転数(図破線部参照)よりも実際のエンジン回転数
(図実線部参照)が高くなり、減速時には逆に低くな
るという不都合が生じる。この場合、運転者の加減速操
作に対応した車速が得られなくなってしまう。
【0005】本発明は、この種の問題を解決するために
なされたものであって、操作如何により必要以上に高
い、または低い変速比を選択することを防止すると共
に、加減速時であっても、運転者の操作量に対応した車
速を得ることのできる自動変速機の制御方法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、車速に対応して目標エンジン回転数が
設定された複数の変速特性から、所望の一特性を選択す
る過程と、車速検出手段により検出された車速に対して
前記変速特性に基づき設定された目標エンジン回転数を
求める過程と、エンジン回転数検出手段により検出され
たエンジン回転数と前記目標エンジン回転数との差を演
算する過程と、前記エンジン回転数が前記目標エンジン
回転数よりも大きい場合には変速比を小さくするように
制御し、逆の場合には変速比を大きくするように制御す
る過程と、を備えることを特徴とする。
【0007】また、本発明の制御方法において、前記変
速特性は、車速が低い領域では、車速の変化に伴う目標
エンジン回転数の変化度が大きく設定され、車速が高い
領域では、車速の変化に伴う目標エンジン回転数の変化
度が小さく設定されることを特徴とする。
【0008】
【作用】運転者が変速比を選択するのではなく、予め設
定された変速特性を選択して制御しているため、運転者
がどの変速特性を選択しても、当該変速特性に沿って変
速比を加減してエンジン回転数を制御し、エンジン回転
数の過剰、あるいはエンスト、ノッキング等を防止す
る。
【0009】また、検出された車速に基づき、設定され
た目標エンジン回転数を求めるとともに、検出されたエ
ンジン回転数と前記目標エンジン回転数との差を求め、
前記差を減少させる方向に変速比を変更する。すなわ
ち、検出されたエンジン回転数が目標エンジン回転数よ
りも大きい場合には変速比を減じ、逆の場合には変速比
を増すことにより、加減速時に駆動側と従動側の間に、
例えばベルトとプーリ間のすべり、あるいは流体の粘性
等により応答の遅れが生じても、設定された目標エンジ
ンン回転数に対応した車速に素早く収束され、運転者の
操作量に対応した加減速を行うことができる。
【0010】さらに、本発明の自動変速機の制御方法に
使用される変速特性は、車速が低い領域において、目標
エンジン回転数の変化度が大きく設定されるため、素早
くエンジン回転数を増大させ、車速の高い領域におい
て、目標エンジン回転数の変化度が小さく設定されるた
め、加速度を増大させる。すなわち、運転者の加速フィ
ーリングが向上する。
【0011】
【実施例】本発明に係る自動変速機の制御方法につい
て、好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以
下詳細に説明する。
【0012】図1は本発明方法を適応した自動変速機制
御装置の一実施例の構成を示すブロック図である。
【0013】本実施例の自動変速機制御装置では車速検
出器10、エンジン回転数検出器12およびスイッチ切
換手段14からの検出出力をマイクロコンピュータ16
に供給し、マイクロコンピュータ16からの制御出力を
変速比制御モータドライバ18に供給してサーボモータ
からなる変速比制御モータ20を駆動することにより、
変速比制御機構21の変速比を修正するように構成して
いる。
【0014】車速検出器10は、車輪の回転速度を単位
時間当たりのパルス数とすることにより車速Vを検出す
る。エンジン回転数検出器12も前記車速検出器10と
同様の構成で、エンジン回転数Neを検出する。
【0015】スイッチ切換手段14は、図示しないスイ
ッチを操作することにより、車速Vに対応する目標エン
ジン回転数TNeを設定した目標エンジン回転数決定テ
ーブル(図3参照)からスイッチ番号1〜5に対応した
変速比を選択する。
【0016】マイクロコンピュータ16は、CPU2
2、プログラムおよび前記スイッチ番号に対応する目標
エンジン回転数決定テーブルを格納したROM24、検
出データを一旦格納するデータ領域および演算等のため
の作業領域等を有するRAM26、入力アナログ検出出
力をデジタルデータに変換するA/D変換器28、およ
び制御データをアナログデータに変換するD/A変換器
30を内蔵している。
【0017】変速比制御機構21は、エンジン32の回
転力をポンプ34から油圧としてモータ36に伝達し、
これによって車輪38に前記回転力を伝達する装置であ
る。すなわち、傾斜角度が固定された斜板40に、ポン
プ34の周方向に複数設けられたシリンダ室42が当接
されており、前記斜板40がエンジンの駆動力により回
動されることにより前記各シリンダ室42の容量を増減
させる。前記各シリンダ室42の容量の増減に伴い発生
した油圧により、斜板44に当接されたモータ36の各
シリンダ室46の容量が増減され、斜板44が回動され
る。したがって、この斜板44の回転力により、車輪3
8が駆動される。
【0018】ここで、変速比を変更する場合には、前記
変速比制御モータドライバ18により変速比制御モータ
20を駆動し、斜板44の前記傾斜角度θを変更するこ
とで、モータ36の各シリンダ室46の変位量を変更す
る。この結果、回転速度が変更される。
【0019】このように構成される本実施例に基づき、
自動変速機の制御方法を図1〜図4を参照して説明す
る。
【0020】図2のフローチャートに示すように、先
ず、車速検出器10で検出された車速V、エンジン回転
数検出器12で検出されたエンジン回転数Ne、運転者
によってスイッチ切換手段14で選択されたスイッチ番
号の各データがマイクロコンピュータ16のA/D変換
器28によってデジタルデータに変換され、RAM26
に格納される(ステップS1〜S3)。なお、斜板44
はスイッチ切換手段14によって選択されたスイッチ番
号に従って傾斜角度θが設定され、所定の変速比となっ
ている。
【0021】続いて、前記スイッチ切換手段14によっ
て選択されたスイッチ番号に対応してROM24に格納
されている車速V対目標エンジン回転数TNeのテーブ
ルに基づいて目標エンジン回転速度TNeが検索される
(ステップS4)。ここで、前記テーブルは、例えば、
図3に示すように、選択されたスイッチ番号に対応して
それぞれ設定されている。
【0022】次に、このようにして求められたエンジン
回転数Neと目標エンジン回転数TNeの回転数差DN
eを求める(ステップS5)。
【0023】続いて、ステップS5において求められた
回転数差DNeが0であるか否か、すなわち、エンジン
回転数Neと目標エンジン回転数TNeが等しいか否か
を判定する(ステップS6)。
【0024】ここで、回転数差DNeが0の場合には、
エンジン回転数Neに対応した車速Vが得られているこ
とになるため、そのまま変速比制御機構21の作動状態
を保持する。一方、回転数差DNeが0以外の場合に
は、前記回転数差DNeが正か負かを判定し、正であれ
ば変速比を減少させる方向、すなわち、トップ方向に変
速比を変更し、エンジン回転数Neを目標エンジン回転
数TNeとするための変速比変更信号を生成する(ステ
ップS7およびステップS8)。また、ステップS7に
おいて、前記回転数差DNeが負であれば、変速比を増
加させる方向、すなわち、ロー方向に変速比を変更させ
るための変速比変更信号を生成する(ステップS9)。
【0025】このようにして生成された変速比変更信号
は、マイクロコンピュータ16から変速比制御モータド
ライバ18に供給され、これに基づいて変速比制御モー
タ20を駆動し、変速比制御機構21のモータ36の斜
板44を変位させる。これにより、モータ36のシリン
ダ室46の可変容量が変化するため、ポンプ34からモ
ータ36に伝達される駆動力の変速比が変更される。
【0026】したがって、例えば、回転数差DNeが0
の状態で、運転者が加速すべくアクセルペダルを踏み込
み、スロットルの開度を増大させた場合には、次のよう
に制御される。すなわち、スロットルの開度の増大に基
づき、エンジン回転数Neが増大する(図4、a点参
照)。そして、エンジン回転数Neの増大により目標エ
ンジン回転数TNeとの回転数差DNe(>0)が増大
する。これにより、変速比制御機構21を作動させて変
速比減少(TOP方向)に変位させる。この結果、エン
ジンの回転数Neの増大を抑制するとともに、車速Vを
増大させ、予め設定された車速Vと目標エンジン回転数
TNeとの関係に等しいエンジン回転数Neに制御する
(図4矢印参照)。また、減速時は、図4のb点に示す
ように、同様にしてエンジン回転数Neを目標エンジン
回転数TNeに速やかに収束するよう制御する。
【0027】この結果、目標エンジン回転数TNeと
ンジン回転数Neとの間にずれが生じた場合であっても
速やかに目標に収束するように変速比が変更される。し
たがって、加減速時に遅れがなく、スムーズな変速が可
能となる。なお、この制御においてフィードバックのサ
イクルタイムを短くすること、あるいは、PID制御を
用いることにより、一層速やかにエンジン回転数Neと
車速Vとの関係を目標エンジン回転数TNeと車速Vと
の関係に対応させて収束させることができる。
【0028】また、図3に示すように、変速比を選択す
るのではなく、車速Vと目標エンジン回転数TNeとの
関係が予め設定された複数の変速特性から運転者が選択
するため、前記運転者がどの変速特性を選択しても過剰
なエンジン回転数になりそうな場合には、変速比を減少
させてエンジン回転数を下げ、また、逆にエンスト等に
なりそうになった場合には、変速比を増大させてエンジ
ンにかかる負荷を減少させてエンジン回転数を増大させ
る。このように、本実施例の自動変速機制御装置では、
変速比を選択するのではなく複数の変速特性を選択して
制御することにより、操作如何によって過剰なエンジン
回転数になること、あるいはエンスト、ノッキング等を
阻止することができる。
【0029】なお、スイッチ切換手段14におけるスイ
ッチ番号の切換方式としては、図5のフローチャートに
示すように行うこともできる。この場合、スイッチ切換
手段14はスイッチ番号を増減させる増加スイッチと減
少スイッチとの2つのみを有しているものとし、スイッ
チ番号1〜5とする。
【0030】先ず、CPU22は、スイッチ切換手段1
4において変速比の増加スイッチを付勢したか否かを判
定する(ステップS10)。
【0031】ステップS10において増加スイッチが付
勢されたと判定された場合には、すでに設定されたスイ
ッチ番号が1であるか否かを判定する(ステップS1
1)。スイッチ番号が1である場合には、スイッチ番号
1をそのまま保持する。一方、スイッチ番号が1でない
場合には、スイッチ番号を一つ減ずる(ステップS1
2)。
【0032】一方、ステップS10において増加スイッ
チが滅勢されていると判定された場合には、減少スイッ
チが付勢されているか否かを判定する(ステップS1
3)。減少スイッチが付勢されていると判定された場合
には、すでに設定されているスイッチ番号が5であるか
否かを判定する(ステップS14)。スイッチ番号が5
でない場合には、スイッチ番号を一つ増加させる(ステ
ップS15)。ステップS13において、減少スイッチ
も滅勢されている場合、あるいはステップS14におい
てスイッチ番号が5でない場合には、スイッチ番号をそ
のまま保持する。
【0033】このようにして変速比を変更するためのス
イッチ番号を設定することができる。なお、スイッチ番
号およびこれに対応するテーブルを増加させることによ
り、さらに多段階に変速比の変更を行うことができる。
【0034】続いて、加速フィーリングが良好になるよ
うに変速特性を設定した自動変速機の実施例について説
明する。この場合、基本的な構成要素は第1実施例と同
様であり、同一の構成要素には同一の参照符号を付し、
その詳細な説明を省略する。
【0035】本実施例では、第1実施例と異なるのは、
図3に示した目標エンジン回転数決定テーブルが図6の
ように変更される。すなわち、それぞれの車速Vに対す
る目標エンジン回転数TNeは、車速Vが小さいところ
では、変速比が一定のものよりも大きく設定することに
より、エンジン回転数Neを素早く上昇させ、逆にエン
ジン回転数Neが充分に大きいところでは、変速比が一
定なものよりも小さく設定することにより車速Vの増加
(加速)度を大きくしている。
【0036】実際に、運転者にこの自動変速機を搭載し
た車両と固定変速比を選択させる変速機を搭載した車両
を運転させ、比較した結果、次のことがわかった。すな
わち、第2実施例の変速特性に基づいて車両を制御した
場合、ほとんどの運転者は、加速フィーリングが良くな
った、あるいはエンジン特性が良くなったと答えた。
【0037】これは、低速領域でエンジン回転数Neを
充分に大きくしているため、高速領域では、エンジン回
転数Neを変化させなくても、大きな車速Vの変化(加
速度)を生じるように設定したためである。
【0038】したがって、本実施例の自動変速機では、
第1実施例と同様な効果とともに、加速フィーリングが
良好な車両の走行を可能にしている。この結果、運転者
が所謂、加速の伸びを実感できる。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る自動変速機の制御方法によ
れば、以下の効果が得られる。
【0040】すなわち、運転者が変速比を選択するので
はなく、予め設定された変速特性を選択して制御してい
るため、運転者がどの変速特性を選択しても、当該変速
特性に沿って変速比を加減してエンジン回転数を制御
し、エンジン回転数の過剰、あるいはエンスト、ノッキ
ング等を防止できる。
【0041】また、検出された車速に基づき、設定され
た目標エンジン回転数を求めるとともに、検出されたエ
ンジン回転数と前記目標エンジン回転数との差を求め、
前記差を減少させる方向に変速比を変更する。すなわ
ち、検出されたエンジン回転数が目標エンジン回転数よ
りも大きい場合には変速比を減じ、逆の場合には変速比
を増すことにより、加減速時に駆動側と従動側の間に、
例えば、ベルトとプーリ間のすべり、あるいは流体の粘
性等により応答の遅れが生じても、設定された目標エン
ジンン回転数に対応した車速に素早く収束され、運転者
の操作量に対応した加減速を行うことができる。
【0042】さらに、自動変速機の制御方法で使用され
る変速特性は、車速が低い領域において、目標エンジン
回転数の変化度が大きく設定されるため、素早くエンジ
ン回転数を増大させ、車速の高い領域において、目標エ
ンジン回転数の変化度が小さく設定されるため、加速度
を増大させる。すなわち、運転者の加速フィーリングが
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動変速機の制御方法を実施する
自動変速機制御装置の構成図である。
【図2】本発明に係る自動変速機の制御方法を示すフロ
ーチャートである。
【図3】本発明に係る自動変速機の制御方法に関するテ
ーブルを示す図である。
【図4】本発明に係る自動変速機の制御方法を実施した
制御結果を示す図である。
【図5】本発明に係る自動変速機の制御方法に関するテ
ーブル選択方法を示す図である。
【図6】本発明に係る他の実施例における自動変速機の
制御方法に関するテーブルを示す図である。
【図7】 従来例に係る自動変速機の制御結果を示す図で
ある。
【符号の説明】 10…車速検出器 12…エンジン回転数検出器 14…スイッチ切換手段 16…マイクロコンピュータ 18…変速比制御モータドライバ 20…変速比制御モータ 21…変速比制御機構 40、44…斜板
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】追加
【補正内容】
【図7】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車速検出手段により検出された車速に対し
    て設定された目標エンジン回転数を求める過程と、 エンジン回転数検出手段により検出されたエンジン回転
    数と前記目標エンジン回転数との差を演算する過程と、 エンジン回転数が前記目標エンジン回転数よりも大きい
    場合には変速比を小さくするように制御し、逆の場合に
    は変速比を大きくするように制御する過程と、 を備えることを特徴とする自動変速機の制御方法。
JP20552892A 1992-07-31 1992-07-31 自動変速機の制御方法 Pending JPH0650424A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7146263B2 (en) 2003-09-30 2006-12-05 Caterpillar Inc Predictive load management system
US8560201B2 (en) 2007-05-31 2013-10-15 Caterpillar Inc. Gen-Set control system having proactive load relief

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7146263B2 (en) 2003-09-30 2006-12-05 Caterpillar Inc Predictive load management system
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