JPH06503512A - 写真コーティング装置に加圧下で供給する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 写真コーティング装置に加圧下で供給する装置本発明は、気体で飽和されていな い感光性の成分を供給するための圧力装置に関し、より詳細には、コーティング 装置に写真乳剤を供給するための装置に関する。

化学工業、製薬工業、食品工業並びに他の関連する産業における種々の材料、特 に、エマルジョン、サスペンション、高粘度スラリ及び液体等は、空気又は溶解 した空気あるいは小さな泡の形態の気体を含んでおり、そのような気体は、製造 の際に必然的に液体の中に含まれるものであるが、最終的な材料の中には含まれ てはならないものである。すなわち、例えば写真乳剤の場合には、気体の泡は、 そのようなエマルジョンによって製造されるフィルム又は印画紙の品質に大きな 影響を与える。その理由は、泡又は小さな気体の泡は、コーティング装置の中の 容積流れを阻害し、写真材料を使いものにならなくする傷を生ずる。このことが 、満足すべき写真コーティングを得るためには、コーティング装置に極力最少量 の溶解した気体を含むエマルジョンを供給することが必須である理由である。

写真乳剤の気体抜きすなわち脱ガスを行う方法は、例えば、ドイツ特許第２゜１ ４７．１２４号、英国特許出願筒２，００８，９７１号、欧州特許出願筒５８゜ ３５３号に記載されている。そのようにして脱ガスされたエマルジョンは、次に 適宜な手段によってコーティング装置へ供給される。勿論、コーティング装置に 供給する装置自身がエマルジョンに空気を再発生させないことは極めて重要であ り、そうでなければ、それ以前に行った脱ガス工程が意味のないものとなる。

写真乳剤の分野で極めて一般的に用いられている技術は、一旦融解されたエマル ジョンを重力によってコーティング装置に供給することである。そのような技術 によれば、エマルジョンの鍋がコーティング装置の上方に置かれる。ある材料に 関しては、流量を１０　１／ｍｉｎ、まで上げる必要がある場合がある。このこ とは、下降管の直径が１５乃至２０ｍｍである場合には、エマルジョンの鍋を、 コーティング装置の上方の少なくとも１５ｍ又は２０ｍの高さに置かなければな らないことを意味する。これは勿論所要スペースに関して大きな問題となる。

また、コーティングの厚みを均一にするためには、エマルジョン供給装置によっ て発生される圧力の変動を極めて小さくする必要がある。従来技術の装置は、そ の装置の複雑性並びにコストを増大させる補助的な制御装置を用いていた。

従って、本発明の目的は、コーティング装置にエマルジョンを供給するエマルジ ョン供給装置であって、上記コーティング装置にエマルジョンを供給する容器を 上記コーティング装置に関してどこにでも置くことのできるようなエマルジョン 供給装置を提供することである。

本発明の他の目的は、写真コーティング装置の圧力供給装置であって、上記コー ティング装置の入口に補助的な圧力制御装置を必要としない、圧力供給装置を提 供することである。

本発明の別の目的は、それ以前に気体で飽和されていない加圧エマルジョンを供 給する加圧エマルジョン供給装置であって、上記エマルジョンに空気を大幅に再 発生させない加圧エマルジョン供給装置を提供することである。

本発明の他の目的は以下の詳細な説明から明らかとなろう。

上述の目的は、事前に脱ガスされ且つ適宜な機構によって加圧された写真乳剤を コーティング・ステーションへ供給するように設計される装置によって達成され 、該装置は、上記適宜な機構の出側に設けられて所定容積の写真乳剤を収容する ようになされた第１の容器を備え、該第１の容器は空気容器に接続されており、 該空気容器の圧力は適宜な手段によって一定に維持され、上記空気容器の容積は 上記第１の容器の容積よりもかなり大きく、これにより、上記第１の容器の中の エマルジョンの体積の変動に起因する相対的な圧力の変動を実質的に吸収するよ うに構成されている。

以下のより詳細な記載は図面を参照して説明するものであるが、図面において、 図１は、コーティング装置のエマルジョン供給装置に気体で飽和されていない加 圧されたエマルジョンを供給することを可能にする装置の例を示しており、図２ は、本発明の供給装置の実施例を示しており、図３は、本発明の供給装置の他の 実施例を示している。

ここで図１を参照すると、本件出願人によって１９８９年１２月２６日に出願さ れたフランス特許出願第８９／１７，５１５号に開示されている如き装置が示さ れており、この装置は、本発明の供給装置に気体で飽和されていないエマルジョ ンを加圧下で供給することを可能とする。

この装置は主として、供給物の貯槽１と、脱ガス装置４と、混合物を搬送するた めの搬送装置２．３と、融解装置５とを備えている。

供給物の貯槽１には、固体の塊の形態の種々の成分が水性成分の中に混合された 混合物が供給される。特定の実施例においては、上記混合物は、サポートすなわ ち基材上に塗布されて層を形成するのに適した写真用の塩化銀組成物を含んでい る。フランス特許出願第２，６２６，０８８号に記載される如き上述の固体の塊 を得るための方法は、塩化銀エマルジョンと、１又はそれ以上の仕上げ添加物及 び／又はゼラチンを含有する溶液すなわち分散剤とを少なくとも含む得られるべ き層の種々の成分を別個に準備する段階と、上記成分を冷却して各々を固化する 段階と、固化した各々の成分を切断して塊にする段階と、所望の層の組成に従っ て選択された成分を固体状態で冷間混合する段階とを備える。供給物の貯槽は、 その底部に回転ブレードを有する装置８を備えており、上記回転ブレードは、上 記供給物の貯槽の出口で材料が棚吊りを起こすのを防止する。

第１の装置２が、混合物を供給物の貯槽１から脱ガス装置４へ確実に搬送する。

脱ガス装置については後に詳述する。第２の装置は、混合物を脱カス装置４から 例えば融解装置５へ向けて搬送する。融解装置についても後に詳述する。一実施 例においては、上述の搬送装置は通常のアルキメデスの螺旋を備えている。これ ら２つのアルキメデスの螺旋２．３は、それぞれのモータ６．７によって回転さ れ、例えばモイノーボンブ（ＭＯＩＮＥＡＵ　ｐｕｍｐ）とすることができる気 密な装置１３で終端となっており、これにより、エマルジョンを所望の圧力にす ることができる。真空室を有する脱ガス装置４は、混合を行うための融解装置５ の上流側で、２つの搬送装置の間に設けられている。真空室の中では、混合物の 温度に対応する蒸気圧に近い圧力が上記混合物に与えられる。上記真空室は、供 給物の貯槽から出て上記第１の搬送装置２によって搬送された上記固体混合物を 上記真空室４の中へ供給することを可能にする入口と、上記固体混合物を上記真 空室から取り出し、上記第２の搬送装置Ｉ３によって融解装置５へ搬送するのを 可能にする出口とを備えている。真空室の中の絶対圧力の範囲は１，０００乃至 ２゜０００パスカル（Ｐａ）であり、１，０００乃至１，５００Ｐａであるのが 好ましい。バイブ１０を介して真空室に接続されたポンプ９によって、部分的な 真空すなわち負圧が真空室に加えられる。室４は、回転ブレードを有する撹拌装 置１１を備えている。搬送装置３並びに撹拌装置１１は、軸受（図示せず）によ って回転可能に取り付けられており、これにより、室４に部分的な真空を与える ことができる。真空室４は、空隙に存在する空気（すなわち、混合物を形成する 塊の間の空気）の量を極限まで減少するのを可能とし、また、各成分自体の中に 溶解する空気の量も減少させる。

融解装置５は、真空室の下流側に設けられており、例えば加熱液体回路１４によ って熱が供給される熱交換器を備えている。エマルジョンは約４０°で融解され バイブ１５によって搬送される。特定の実施例によれば、熱交換器はマルチチュ ーブ型である。熱交換器の熱交換面積は３．２ｍ”である。加熱流体は水であり 、その温度は、融解する成分の流量に応じて調節されるが、より均一な加熱を確 実に行うためには６０”　Ｃよりも低いのが好ましい。

搬送装置３を回転駆動するモータは、バイブ１５に排出される融解された混合物 の流量に固定される。同様に、搬送装置２を回転駆動するモータも、プローブ１ ６によって測定される真空室４の中の体積に固定することができる。供給物の貯 槽１の充填レベルが不十分であることを表示するために、警報装置１７を用いる こともできる。

熱交換器の出側においては、気体で飽和されていない融解されたエマルジョンが 得られ、そのエマルジョンは、所望の圧力で本発明の供給装置に供給することが できる。以下に供給装置を詳細に説明する。

連続液化装置と一般に呼称されるこの装置は、本発明を実施するために使用する ことができる装置の一例に過ぎない。勿論、気体で飽和されていないエマルジョ ンを加圧下で供給することができる従来周知の他のどのような装置も使用するこ とができることは明らかである。

図２を参照すると、本発明の供給装置の例示的な実施例が示されている。図２に 示す例においては、」二記供給装置は、図１を参照して説明した如き液化装置の 出側に設けられており、図２には液化装置の熱交換器１００たけが図示されてい る。

熱交換器１００の頂部には小さな容器１０１が設けられており、該容器の最大容 積は例えば５リツトルである。小さな容器は空気容器１０２に接続されており、 該空気容器の圧力は減圧弁すなわち調節装置１０３によって一定に維持され、ま た、空気容器の容積は、エマルジョン容器１０１の容積よりもかなり大きい。事 実、上記２つの容器の容積の比は、エマルジョンのレベル変動による相対的な圧 力の変動を良好に吸収するために、可能な限り大きくするべきである。空気容器 １０２の容積は、エマルジョン容器１０１の容積の少なくとも１０倍であるのが 好ましい。一実施例によれば、空気容器の中の圧力は、１０′′から２ｘｌＯ’ まで変動する。エマルジョン容器１０１に供給されるエマルジョンの圧力が空気 容器の圧力よりも少なくとも高くなければならないことは明らかであり、熱交換 器とエマルジョン容器との間のエマルジョンの流量を調節するために適正な手段 が設けられる。融解されたエマルジョンは、融解装置に作動するプローブ１０４ によって一定のレベルに維持される。空気容器１０２は二重の有用性を示す。空 気容器は、エマルジョンを加圧することを可能とし、従って、エマルジョンをと のような高さにある設備にも分配することができる。また、空気容器は、エマル ジョンの体積変化に伴いマリオツドの法則すなわちボイルの法則に従って変化す る相対的な圧力変動を十分に吸収する（空気容器１０２の容積は、エマルジョン の体積変化に関して非常に重要である）。

加圧されたエマルジョンは、導管１０５を介して歯車ポンプ１０６に送られ、そ の流量は流量計１０７によって調節される。上記一定の流量のエマルジョンは、 コーティング装置１０９に向かって、より詳細には、フィルタ１１７を通り、ま た、特定の実施例においてはＥＣＲ（超音波脱ガス装置）１０８を通って流れる 。

上記超音波脱ガス装置は、充填段階又は融解の間に発生する可能性のある小さな 泡を再び溶解する機能を有する。

図２に示す装置においては、２つの泡センサ１１１．１１２が設けられており、 第１の泡センサは融解装置の出側において、また第２の泡センサはコーティング 装置１０９の入側において、それぞれ脱ガスの品質を制御する。

供給装置を初期化する時には、空気容器１０２を弁１０２によってエマルジョン 容器１０１から遮断し、また、弁１１６によって導管１０５から遮断する。熱交 換器１００は大気圧にある。熱交換器１００に入る最初の固体の塊に空隙に存在 する空気が直ちに再び入り、除去するのが極めて困難となる泡すなわち泡沫がこ れら塊が融解する間に大量に発生するのを防止するために、以下の開始手順を踏 む。すなわち、泡を含まない浸透された水（精製水）を熱交換器１００の底の部 分を充満するに丁度十分な量たけ弁１１４を介して導入し；融解装置のポンプを 起動し、熱交換器に入る最初の固体の塊を空気に接触させないように水の中に浸 し；水を頂部に向けて追い出して予め排水しておいた容器１０１に入れる。ドレ ーンバイブはエマルジョン・センサ１１５を備え、このセンサは、水が完全に排 出されてしまうとドレーンを閉じる。次に、弁１１３を開いた状態で所定のレベ ルまで容器を充満させ、これにより、エマルジョンを加圧すると共に、その後押 １１６を開いて導管１０５を充満させる。泡の発生を防止するために、導管１０ ５は予め水で充満させておく。図３に示す他の実施例においては、フィルタ１１ ７は、熱交換器１００とエマルジョン容器１０１との間で平行に配列された２つ のフィルタ１１８．１１９で置き換えられており、これらフィルタに関連して弁 １２０．１２１が設けられている。弁１２０および１２１の複合された作用によ り、いずれかのフィルタに交互に流体を通すことができ、従って、一方のフィル タを使用している時に他方のフィルタを交換することができ、容器１０１はその ような交換により生ずるレベル及び圧力の変動を吸収する。図３に示すように、 フィルタ１１８．１１９は、融解装置と容器１０１との間に設けられている。

本発明の利点の１つは、エマルジョンの圧力変動が非常に小さく、制御装置を使 用することなく、コーティング・ステーションの歯車ポンプに直接供給すること ができることである。

ＶＥＲＳ　１０９ 手続補正書 １．事件の表示 ＰＣＴ／ＦＲ９１１００９５５ 平成４年特許願第５０２５０４号 ２、発明の名称 写真コーティング装置に加圧下で供給する装置３、補正をする者 名称　イーストマン・コダック・カンパニー４６代理人 住　所　東京都千代田区大手町二丁目２番１号５、補正の対象 国際調査報告 国際調査報告

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. １．事前に脱ガスされ且つ適宜な機構によって加圧された写真乳剤をコーティン グ・ステーション（１０９）へ供給するようになされた供給装置において、当該 装置は、前記適宜な機構の出側に設けられて所定容積の写真乳剤を収容するよう になされた第１の容器（１０１）を備え、前記第１の容器は空気容器（１０２） に接続され、前記空気容器（１０２）の圧力は適宜な手段（１０３｝によって一 定に維持され、 前記空気容器（１０２）の容積は前記第１の容器（１０１）の容積よりもかなり 大きく、これにより、前記エマルジョンの体積の変動に起因する相対的な圧力の 変動を実質的に吸収するように構成された供給装置。
2. ２．請求項１の供給装置において、 前記空気容器（１０２）の容積は、前記第１の容器（１０１）の容積の少なくと も１０倍であることを特徴とする供給装置。
3. ３．請求項１又は２の供給装置において、前記空気容器の中の圧力を一定に維持 する前記手段（１０３）は、減圧弁すなわち制御装置を備えることを特徴とする 供給装置。
4. ４．請求項１乃至３のいずれかの供給装置において、前記第１の容器には、前記 第１の容器（１０１）の中のレベルを一定に維持するようになされたプローブ（ １０４）が設けられていることを特徴とする供給装置。
5. ５．請求項１乃至４のいずれかの供給装置において、前記第１の容器（１０１） と前記コーティング装置（１０９）との間には濾過手段（１１７）が設けられて いることを特徴とする供給装置。
6. ６．請求項１乃至４のいずれかの供給装置において、前記濾過手段（１１７）は 、前記適宜な機構の出側と前記第１の容器（１０１）との間に配列されているこ とを特徴とする供給装置。
7. ７．請求項６の供給装置において、 前記濾過手段（１１７）は、平行に配列され且つ個別に選択することのできる２ つのフィルタ（１１８；１１９）を備え、いずれかのフィルタを選択するための 適宜な手段（１２０；１２１）が設けられていることを特徴とする供給装置。