JPH06503365A - 髄膜炎菌“Neisseria meningitidis”感染症に対するワクチン - Google Patents

髄膜炎菌“Neisseria meningitidis”感染症に対するワクチン

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JPH06503365A JP5506653A JP50665393A JPH06503365A JP H06503365 A JPH06503365 A JP H06503365A JP 5506653 A JP5506653 A JP 5506653A JP 50665393 A JP50665393 A JP 50665393A JP H06503365 A JPH06503365 A JP H06503365A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は髄膜炎菌“ネイセリアメニンギティデス(Neisseriameni ngitidis)’によって起こる髄膜炎の予防ワクチンとしての医薬組成物 に関するものである。
一般に、髄膜炎はウィルスまたは細菌によって起こる。主たる病原菌はN、me ningitidisと、ハエモフィラスインフルエンザエ(Haemophi lus 1nfluenzae)であり、これらは細菌性髄膜炎のそれぞれ約4 0%および約50%の原因になっている。
N、 me旧ngitidisによる髄膜炎はフランスでは年間約600〜80 0件を数え、アメリカ合衆国では年間的2.500〜3.000件にものぼる。
N9meningitidis種は莢膜多糖<polysaccaride c apsulaire)の種類によってさらに幾つかの血清グループに分類される 。約12の血清グループが存在するが、髄膜炎の90%は3種類の血清グループ A、B、 Cによって引き起こされるものである。
N9meningitidisの血清グループAとCによる髄膜炎を予防するた めの莢膜多糖をベースとした効果的なワクチンは既に存在している。これらの莢 膜多糖それ自体は2才以下の幼児では殆ど免疫原性を持たず、免疫記憶が誘導さ れないが、これら多糖をキャリア蛋白に結合させることによってこの欠点は解決 することができる。
これに対してN、 meningitidisのBグループの多糖は、結合体の 状態でもそうでなくても、人体内でほとんど免疫原性を持たない。
従って、N、 meningitidisのグループ已によって引き起こされる 髄膜炎に対する多糖ベースのワクチン以外のワクチンが強く要望されており、N 、 meningitidisの外膜の各種蛋白、特にヒトのトランスフェリン と結合する膜受容体等が既に提案されている。
一般に、大部分の細菌は増殖のために鉄を必要とし、この金属を摂取するための 特別なシステムを有している。特に、遊離状態の鉄の量は人体内ではほぼゼロに 近< (10−” Mのオーダー)、いずれにせよ細菌の増殖には不十分な量し かないので、人間に対して強い病原性を持つN9meningitidisの場 合には人間の鉄輸送蛋白、例えばトランスフェリンやラクトフェリンが唯一の鉄 の摂取源である。
N、 meningitidisは鉄とキレートを作った蛋白を固定して増殖に 必要な鉄を摂取するために、ヒトのトランスフェリンおよびラクトフェリンの受 容体を有している。
N、 meningitidis 816B6株のトランスフェリン受容体は膜 抽出物からシュリベール(Schryvers)達によって単離された(PCT 特許W○90/12591号)。精製されたこの蛋白質はほぼ2種類のポリペプ チド、すなわちSDSの存在下のポリアクリルアミドゲル電気泳動で分離する見 掛は分子量が約100kDの高分子量ポリペプチドと、見掛は分子量が約70k Dの低分子量ポリペプチドとで構成されている。
本明細書では、シュリベール達が精製した物質をトランスフェリン受容体とよび 、それを構成するポリペプチドはサブユニットとよぶことにする。以下では、高 分子量のサブユニットと低分子量のサブユニットをそれぞれTbplおよびTb p2とよぶことにする。
本発明者は種々の起源を有する数十種類のN、 meningitidisの株 の膜抽出物を研究した結果、トランスフェリン受容体の構造が異なる少なくとも 2種類の株が存在するということを発見した。
すなわち、この膜抽出物を先ず最初に5DS−PAGEゲル電気泳動で分離し、 次いで、ニトロセルロースフィルム上へ電気移送(electrotransf er) した。このニトロセルロースフィルムを下記条件で培養した: a) N、 meningitidis B16B6株(2394ともいわれる )から単離したトランスフェリン受容体に対する抗体を含むウサギ血清の存在下 b) N、 meningitidis 2169株から単離されたトランスフ ェリン受容体に対する抗体を含むウサギ血清の存在下、または、C) パーオキ シダーゼに結合させたヒトトランスフェリンの存在下。
a)とb)の場合には、ウサギの免疫グロブリンに対する抗体をパーオキシダー ゼと結合させたものを添加し、その後その酵素の基質を添加してトランスフェリ ン受容体のサブユニットを検出(視覚化)する。
下記の表■および表■は、7.5%ポリアクリルアミドを含む5DS−PAGE ゲル上で見られる代表的な株のプロフィールを示しており、バンドは見掛は分子 量(キロダルトン(kD)で表示)で特徴づけである。
これらの表の最初の2行に記載された結果は2種の株が存在することを示してい る。
第1のタイプ(表I)は、2つのサブユニットが共に抗2394株受容体血清に よって認識されるが、抗2169株受容体血清では高分子量のサブユニットのみ が認識される受容体を有する株に対応している。
第2のタイプ(表■)は、2つのサブユニットが共に抗2169株受容体血清に よって認識されるが、抗2394株受容体血清では高分子量のサブユニットのみ が認識される受容体を有する株に対応する。
すなわち、低分子量サブユニットのレベルで抗原性にバラつきがある。しかし、 このバラつきは2つの主要タイプに分けられる限定的なものである。このことは グリフイス (Gr if f 1ths)達の報告(PEMS Macrob iol、 Lett、(1990) 6F+31)で示唆されていることとは違 っている。
なお、どのタイプの株であっても、トランフェリンに結合可能なサブユニットは 常に低分子量サブユニットである点に注意されたいく表Aおよび表Bの第3行目 の結果)。
これらの事実から導かれる結論は、N、meningitidisの全ての感染 症の予防に効果的なワクチンはトランスフィリン受容体で構成でき、高分子量サ ブユニットが2つのタイプの抗血清で認識されるので、受容体の起源となる株の 種類とは無関係に、高分子量サブユニットのみで構成すれば十分であるという結 論になる。
しかし、驚くべきことに、本発明者達は、高分子量のサブユニットは中和抗体を 産生ずることはできず、上記の結論は当てはまらないということを発見した。す なわち、受容体の2つのサブユニットのうちの最も小さい方のみしかこの機能を 有しない。低分子量ザブユニットの特徴は第1タイプの株と第2のタイプの株と の抗原性に大きなバラつきがあるという点にあるので、全てのN、 menin gitidis感染症に対するワクチンとしては単一タイプのトランスフェリン 受容体では十分ではない。
従って、本発明は下記のものを提供する:1)ヒトトランスフェリンに結合可能 な少なくとも第1および第2の分子を治療成分として含むワクチン用医薬組成物 であって、第1の分子は少なくとも高分子量サブユニット(Tbpl)と低分子 量サブユニッ)(Tbp2)とを有するヒトトランスフェリン受容体を有するN 、 me旧口gitidisの第1の株から得られ、その低分子量サブユニット (Tbp2>はN、 meningitidis 2394株の受容体く受容体 2394)に対する抗血清によって認識されるが、N、 meningitid is2169株の受容体(受容体2169)に対する抗血清では認識されず、一 方、第2の分子は、少なくとも高分子量サブユニット (Tbpl)と低分子量 サブユニッ) (Tbp2>とを有するヒトトランスフェリン受容体を有するN 、 meningitidisの第2の株から得られ、その低分子量サブユニッ I−(Tbp2)は受容体2169に対する抗血清によって認識されるが、受容 体2394に対する抗血清では認識されないもの。
11)以下のものを含むワクチン接種用キット:a)ヒトトランスフェリンに結 合可能な少なくとも1つの第1の分子を治療成分として含む医薬組成物であって 、この第1の分子は少なくとも高分子量サブユニット(Tbpl、)と低分子量 サブユニット(Tbp2)とを有するヒトトランスフェリン受容体を有するN、  meningitidisの第1の株から得られ、この低分子量サブユニ・ン トはN。
meningitidis 2394株の受容体(受容体2394)に対する抗 血iによって認識されるが、N、 meningitidis 2169株の受 容体(受容体2169)に対する抗血清では認識されないもの、 b)ヒトトランスフェリンに結合可能な少なくとも1つの第2の分子を治療成分 として含む医薬組成物であって、この第2の分子は少なくとも高分子量サブユニ ツトと低分子量サブユニットとを有するヒトトランスフェリン受容体を有するN 、 meningitidisの第2の株から得られ、この低分子量サブユニッ トは抗受容体2169の血清によって認識されるが、抗受容体2394の抗血清 では認識されないもの、 C)上記成分a)とb)とを同時または前後して投与するだめの投与手段。
iii )ヒトトランスフェリンに結合可能な少なくとも第1および第2の分子 を組み合わせた治療的使用であって、第1の分子は少なくとも高分子量サブユニ ツトと低分子量サブユニットとを有するヒトトランスフェリン受容体を有するN 。
meningitidisの第1の株より得られ、この低分子量サブユニットは N、 meningitidis 2394株の受容体(受容体2394)に対 する抗血清によってff1mされるが、N、 meningitidis216 9株の受容体(受容体2169)に対する抗血清では認識されず、一方、第2の 分子は少なくとも高分子量サブユニ・ノドと低分子量サブユニットとを有するヒ トトランスフェリン受容体を有するN、 meningitidisの第2の株 から得られ、この低分子量サブユニットは受容体2169に対する抗血清(こよ って認識されるが、受容体2394に対する抗血清では認識されないもの。
iv) N、 meningitidis感染症に対するワクチン接種方法にお いで、ヒトトランスフェリンに結合可能な少なくとも第1の分子と第2の分子と を治療上効果的な量だけ、同時または前後して、ワクチン治療を必要とする対象 物に接種し、その際に、第1の分子は高分子量サブユニットと低分子量サブユニ ットとを少なくとも含むヒトトランスフェリン受容体を有するN、 menin gitidisの第1の株より得られ、この低分子量サブユニットはN、 me ningitidis 2394株の受容体(受容体2394)に対する抗血清 によって認識されるが、N、 meningitidis 2169株の受容体 く受容体2169)に対する抗血清では認識されず、第2の分子は高分子量サブ ユニットと低分子量サブユニットとを少なくとも含むヒトトランスフェリン受容 体を有するN、 meningitidisの第2の株より得られ、この低分子 量サブユニットは受容体2169に対する抗血清によって認識されるが、受容体 2394に対する抗血清では認識されないもの。
「ヒトトランスフェリンに結合可能な分子」とは、N、 meningitid is由来のヒトトランスフェリン受容体(換言すれば2種類のサブユニットから 成る分子)、ヒトトランスフェリンに結合可能な方のみのサブユニットおよびこ のサブユニットの断片または類似体を意味する。
トランスフェリン受容体は国際特許W O91/ 12591号に記載のシュリ ベール達の方法[5chryvere et al、、Infect、 1mm un。
(1988) 56 (5):1144と同様な方法〕に従って、遊離の鉄が不 足した培地で予め培養したN、 meningitidis株から、精製した状 態で得ることができる。あるいは、N、 meningitidisの特定株に 由来するトランスフェリン受容体を遺伝子工学を用いて製造することもできる。
受容体のサブユニットをコードするDNA断片はへテロ発現系(例えば細菌細胞 、酵母細胞、哺乳類細胞)と同時にまたは別々に発現させることができる。この 場合には遊離のサブユニットまたは受容体の形で組込まれたサブユニットを培養 液から回収し、精製する。サブユニットを遊離の形で調製した場合には、これら を適切に処理して受容体の形に再度組み立てることができる。
ヒトトランスフエイリンに結合可能なサブユニット(低分子量サブユニット)は 、受容体を強力な変性剤、例えば8Mの尿素または6Mのグアニジン塩酸で処理 し、その後に分割されたサブユニットを通常のクロマトグラフィー法、例えばイ オン交換クロマトグラフィーやゲル濾過等によって分離することによって、精製 した状態(すなわち、高分子量サブユニットから分離・単離した状!!りで得る ことができる。特に、シュリベール達の方法に従って精製した受容体から得るこ とができる。別法として、このサブユニットを遺伝子工学的に製造することもで きる。この方法はサブユニット断片または類似体の製造に特に適している。
参考までに、例として、株2394および株2169のサブユニットTbplお よび’rbp2のアミノ酸配列を配列識別番号1〜4(SEQ 10 No、  1〜4 )に示す。
「ヒトトランスフェリンに結合可能なサブユニット断片」とはサブユニットのア ミノ酸配列に含まれるアミノ酸配列を有するペプチドを意味する。「ヒトトラン スフェリンに結合可能なサブユニットの類似体」とはサブユニットのアミノ酸配 列に対して少なくとも80%、好ましくは90%以上、最良の条件としては95 %以上の相同性を示すアミノ酸配列を有する蛋白質を意味する。本発明の目的の ためには、これらの断片または類似体はサブユニットの免疫原特性を保持してい なければならないということは理解できよう。
N、 meningitidis 2349株(B:2a+P1.2:L2.3 )と2169株(B:9+P1、9:L3.7)は実験室で普通に使用されてい るもので、パスツール研究所(75015バリ リュ デュ ドクトウール ロ ワ25)から登録番号CIP 7908およびCIP 7917で入手できる。
N、 meningitidis株を識別するのに必要な抗受容体免疫血清は下 記の要領で得ることができる: 先ず最初に、シュリベール達の方法に従って初期の株(2394および2169 )から受容体を精製する。白子のニューシーラントラビットに、完全フロインド アジュバントに混合した100μgの受容体を皮下注射および筋肉注射で投与す る。最初の注射から21日および42日経過後に、ウサギに再度、100μgの 精製した受容体を投与する。この時はフロイントの不完全アジュバントに混合し て投与する。最後の注射から15日後に、動物から血清を取り出し、デコンブリ メントして、孔隙率が0.45μmのメンブレンを用いて濾過する。その後、濾 液を、予め鉄を加えて培養しておいた(こうすることによってトランスフェリン 受容体の形成が抑えられる)初期の株と接触させて完全に吸収させる。接触方法 としては、10dの濾液をIQ”cfu (コロニー形成単位、unites  formant des colonies)の初期株の培養液に添加し、攪拌 下に4℃で1夜吸収させ、次いで、遠心分離で細菌を除去し、上澄み液を回収し 、同じ要領でさらに2回続けて吸収操作を行う方法を採用する。
株の種類(トランスフェリン受容体の種類に関して)は、遊離の鉄が不足した培 養液から得られる膜抽出物から5ps=pAGEゲル電気泳動等の通常の方法で 分離し、次いで、前記のような免疫血清を用いたイムノブロッティングを行って 確認することができる。
ワクチン用組成物に含まれる第1の分子は(i) 100〜90kD。
好ましくは約93〜95kDの高分子量サブユニットと、 (ii)75〜60 kD、好ましくは72〜65kDの低分子量サブユニットとで基本的に構成され るトランスフェリン受容体を有するN、 meningitidisの第1の株 に由来する。特に好ましいのは(夏)が約93kDで、(ii)が約67〜70 kDの場合である。
ワクチン用組成物に含まれる第2の分子は(i)100〜90kD、好ましくは 100〜95kD、特に好ましくは約98kDの高分子量サブユニットと、 ( ii)90〜80kD、好ましくは78〜85kD。
特に好ましくは約87kDの低分子量サブユニットとで基本的に構成されるトラ ンスフェリン受容体を有するNlmeningitidisの第2の株に由来す る。
上記分子量は精製した受容体を5DS−PAGEゲル上での電気泳動でめた見掛 は分子量である。この電気泳動は下記要領でLae+nm1iの方法で実施する ことができる:先ず、5%のプレゲルと7.5%の分離ゲルとを含むポリアクリ ルアミドゲル(16cm X 20cm x厚さ1閤)を、電気泳動バッファー (トリス6/1、グリシン28.8g/il、 0.1%5DS)中で調製する 。
一方、50ulの試料バッファ (62mMのトリス塩酸pH6,8,2%SD S、5%β−メルカプトエタノール、1%グリセロール、0.001%ブロモフ ェノールブルー)を精製した受容体溶液50μA (0,05%のサルコシルを 含有するpug、oの5011IMIJン酸バッファーで0.6■/rnI!の 濃度に調製したもの)に添加する。混合物を5分間沸騰湯浴中でインキュベート する。こうして調製された17μlの試料(蛋白5μgに相当する量)を、ゲル のウェルに注入する。同様な方法で調製した分子量マーカを含む試料を並べて注 入する。電気泳動バッファー中で50Vで15時間泳動する。ゲルを固定し、コ ーマシープルー(Coomassie blue)で染色する。
一般に、本発明で利用可能な第1または第2の分子は任意の血清グループに属す るN、 me旧ngitidis株から得ることができるが、第1または第2分 子がN9meningitidis血清グループBに属する株に由来するのが好 ましく、さらには、第1および第2の分子がN、 meningitidisの 血清グループBの第1の株および第2の株にそれぞれ由来するのが好ましい。
本発明で特に好ましいものは、第1の分子が2394株に由来し、第2の分子が 2169株に由来するものである。
本発明の医薬組成物は高地の方法で製造することができる。
本発明の治療成分は薬理楽土許容される希釈剤またはビヒクルと組み合わせるこ とができる。本発明組成物はワクチン分野で使用される任意の方法で投与するこ とができ、例えば注射用懸濁液の形で皮下注射、筋肉注射または静脈注射で投与 することができる。投与は1回で行っても、ある一定の期間をおいて1回以上繰 り返して投与しても良い。適切な投与量は各種のパラメータ、例えば治療を受け る個人または投与方法等に依存する。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
図1は7.5%のポリアクリルアミドを含む5DS−PAGEゲル上での電気泳 動の結果を示しており、カラムAとBはそれぞれ、N、 meningitid is 2169株と2394株の受容体に相当する。
水平の矢印は見掛は分子量が公知である参照蛋白(94kD、ホスホリラーゼB 、67kD、アルブミン)の位置を示している。
実施例1 2394株からのトランスフェリン受容体の精製IA、培養 N、 meningitidis 2394株の凍結乾燥体を約1献のミューラ ーヒントン(Mueller−Hinton)ブロス(BMH,ディフコ(Di rco)社製)に取る。細菌懸濁液を加熱した血液(5%)を含むミューラーヒ ントン固体培地に広げる。
10%の二酸化炭素を含む雰囲気下、37℃で24時間培養後、増殖した細菌群 を集め、3個の250m1エーレンマイヤーフラスコに分集したpH7,2のB MH150−に接種する。37℃で攪拌しながら3時間培養する。こうして作ら れた3つの培養液の各々を、遊離の鉄のキレート剤であるエチレンジアミンジ( 0−ヒドロキシフェニル酢酸> (EDDA、シグマ社製)30μMを補充した pH7,2のBMH400dへ植付けすることができる。
37℃で攪拌しながら16時間培養後、培養液の透明度をグラム染色後に顕微鏡 で観察してモニターする。懸濁液を遠心分離し、微生物を含むベレットの重量を 測定し、−20℃で保存する。
IB、精製 精製はほぼシュリベール達によって報告された方法(上記)で行う。
IAで得られた細菌ベレットを溶かし、pl(8,0の50mMIJスー塩酸バ ノーァー(バッファーA)200−に再懸濁させる。懸濁液を4℃で20分、1 5.0OOX gで遠心分離する。ベレットを回収し、バッファーAに再懸濁し 、最終濃度を150g/lとする。
150 rnlの画分をとり、高圧で運転されている細胞溶解装置(ラニ(Ra nnie)社製、8.30H型)に入れ、800気圧で8分間処理する。得られ た細胞溶解物を4℃で15分、15.000x gで遠心分離する。上澄みを回 収し、4℃で75分間、200.000 X gで遠心分離する。
上澄みを除去した後、ベレットをバッファーAに懸濁し、口’) (L o w  r y )法で蛋白定遣した後に懸濁液の濃度を5■/mAに調節する。
ンユリベール記載の方法に従い、ビオチン化(biotinylated)した ヒトトランスフェリン1.75■を1.4dの膜懸濁液に添加する。膜成分の最 終濃度を4■/−とする。混合物を37℃で1時間インキュベートし、次いで、 4℃で75分間、100,000 Xgで遠心分離する。膜ベレットを0.1M の塩化す) IJウムを含むバッファ−Aに懸濁し、室温で60分インキュベー トする。
可溶化した後、一定量の30%(w/v)サルコシル(Sarkosyl)(N −ラウロイルサルコシン、シグマ社製)と、500 mM (7)EDTAをこ の懸濁液に添加し、サルコシルおよびEDTAの最終濃度をそれぞれ0.5%お よび5mMにする。37℃で攪拌しながら15分間インキュベーションした後、 予めバッファーA中で洗浄したストレプトアビジン−アガロース樹脂(ピアース (Pierce)社製)1mlを添加する。懸濁液を室温で15分インキュベー トし、1.0OOXgで10分間遠心分離を行う。その後、樹脂をカラムに詰め 、直接流出した溶離液は廃棄する。
1Mの塩化ナトリウムと、10mMのEDTAと、0.5%のサルコシルとを含 ムptl 8.0の50m−トリス−塩酸ノイ・ンファー()(ッファーB)を 、カラム容積の3倍量用いて樹脂を洗浄した後、750 mMのグアニジン塩酸 を含有するバッファーBをカラム容積と等量用いて樹脂を洗浄する。続いて、I Mの塩化す) IJウムと、10mMのEDTAと、0.05%のサルコシルと 、2Mのグアニジン塩酸とを含むpl+8.0の501TIMトリス塩酸バッフ ァーで、トランスフェリン受容体を溶出させる。溶出液を分画する。フラクショ ンの量はIMの塩化ナトリウムを含有するpH8,0の50mM)IJスス−酸 バッファー1ボリュームを入れた試験管一本につき1ボリユームとする。カラム の出口でUV検出器を用いて溶出液の光学濃度を280nmで測定する。
溶出ピークに相当する両分を集め、0.05%のサルコシルを含むpH8,0の 10mM !Jン酸バッファーで透析し、凍結乾燥させる。
凍結乾燥体をlO倍濃度で水に懸濁する。0.05%のサルコシルを含tj p H8,0の50mM’Jン酸バッファー(バッファーC)中で第2回目の透析を 行い、次いで、この溶液を孔隙率が0.22μmのメンブレンで濾過する。
蛋白濃度を無菌条件下で測定し、バッファーCを加えて、1■/−に調節する。
この調製液を一70℃で保存する。
実施例2 2169株からのトランスフェリン受容体の精製実施例1と同一条件で、216 9株を培養し、トランスフ、 IJン受容体を精製する。
実施例3 N、 mening+tidis感染症予防用ワクチンとしての医薬組成物 実施例1および2で得られた無菌溶液を溶解する。活性成分をそれぞれの100 μglrrdlずつ含有する11のワクチンを調製するため、無菌条件下で、以 下の溶液を混合する:受容体2394のバッファーC溶液(濃度1■/−) 1 00献受容体2169(7)ハフ 77 C溶液(濃度1 mg/−) 100 m1緩衝化生理食塩水(PBS) pH6、o 300mj!A1″17を10 ■/−の濃度で含有する水酸化アルミニウム 50献 メルチオレートの1%(W/V) P B S溶液 10dP B S qsp  1.000m1 実施例4 ワクチン剤として低分子量サブユニットが重要であることの証明 白子のニューシーラントラビットに、フロイントの完全アジュバントに混合した 100μgの受容体2394または2169 (実施例1または2で得られたも の)を皮下注射および筋肉注射で投与する。最初の注射から21日および42日 経過後に、ウサギに再度100μgの精製した受容体を、この場合はフロイント の不完全アジュバントと混合して与える。最後の注射から15日経過後に動物か ら血清を取り出し、デコンブリメントして孔隙率が0.45μmのメンブレンで 濾過する。その後、濾液を、予め遊離の鉄を加えて培養しておいた(こうするこ とによってトランスフェリン受容体の形成が抑えられる)初期株と接触させて完 全に吸収させる。接触方法は以下の通り: 10m1の濾液を、10”cfu(コo =−形成単位、unites for mantdes colonies)の初期株の培養液に添加する。攪拌しなが ら、4℃で1夜吸収させた後、遠心分離で細菌を除去する。上澄み液を回収し、 上記要領でさらに2回続けて吸収操作を行う。
各々の免疫血清(抗受容体2394および抗受容体2169の免疫血清)の希釈 溶液をM199培地(ギブコ(Gibco)社製)で調製する。各希釈液の20 0μlを微量滴定プレート(8X12インチ)のウェルに入れる。対照試験はM 199培地200μlを用いて行う。各ウェルに(i) N、 meningi tidis株を30μMのEDDAを補充したミューラーヒントン培地で培養し た指数増殖期の培養液100μlと(ii)補体100μm(幼ウサギの血清) とを添加する。
緩やかに拡販しながら37℃で30分インキュベートした後、各ウェルにスーパ ークール状態(液体を凝固させずに凝固点以下に冷却した状態)にあるノープル アガー1dを含む1献のミューラーヒントン培地を入れる。培地が凝固した後、 37℃で18〜24時間インキュベーションし、コロニー形成単位の数を測定す る。コントロールの50%の溶解が観察された時の抗血清の最終希釈率の逆数が 殺菌力に対応する。
結果を下記表■に示す。
表■ 抗受容体2394免疫血清は本明細書で定義の第1のタイプの株(2394,2 228,2154,2234および2448)に対してのみ殺菌活性を示し、一 方、抗受容体2169免疫血清は第2のタイプの株(2169および876)に 対してのみ殺菌活性を示す。このことは、中和抗体の製造は、抗原性にばらつき のある低分子量サブユニットによって本質的に誘導されることを示している。
↓没1Σ匣と」 N、meningitidis 2394のサブユニットThp2のアミノ酸配 列Cys L@u にly C1y にLy GLy S@t Ph會 ^@p  L@IJ 八sp 5@r Val Glu Tl1rPro Lys Ty r Lye C1u Lye )Its Lye Pro L*u Gly 5 @r 14@ヒ 八*p TrpLye Lys L@u Gin^tq C1 y (:Lu Pro Asn See Ph@Sat Glu^rg Asp go 、 Its 90 CLLI VIL ^−p Ph@ Say: A@p Lys Thr If @ Lys C1y Thr I、mu Tyr ^c92コ0 2コ5 24 0 ^−n Asn ^rg rl* τhI″ Gin Amn Amn S@r  GLu 八−n LYl Gin Ha LY曽τh【 The Arg T yr Thr Ile C1n ^1畠 τIlr Lau Ill@ C1y  ^−n Arg Ph*260 265 スフ0 ^sn Sir HLm 丁Y【 丁hr Hls IIs C1u Ala  Thr: vaL Set cry Gly ph*530 53S 540 Tyr にLy Lye^1n^la IleGlu Set C1y C1y  Set Ph囃Set Ph@Pr。
C1y Asn ^1m Pro CLu Gly Lye CLr+ GLu  Lye ALa 5sr Val vaL Ph・ερ上ε式L」 017 Arg Smg Gly OLy ALa (flu Ala Lau  Lau 11* Tyc The Lys ^r9190 195 20G ^rg Gly ^cq Olu Ile Hls Ala HLs Ly@  ^1p ALa C1y Lye CLy VaLGin j@r Ph@ ^ −0Arg Lau Vat Lau ^−p C1u Asp Lys Ly @ GLu CLy220 225 2コ0 C1y Ser Gin Tyc Arg Tyc the HLm VaL  GLu C1u C1u Cyv HLm 八−n2コS 240 245 0Ly Tyt ^1& ^1m Cys Lye Asn Lys Lau  Lys C1u Asp 八La Set Vat250 ’ 255 260 Ly@ ^−p C1u Arg [、y−The VaI Ser 丁hr  Gin Asp 丁yr Thr C1y 5@r26S2)0275 ^rgV龜1 5@r Ile にly Lys Thr Thr Val 八 @n The 5er pro Ile Cy*^rg Ph@ C1y As n Asn The Tyr The 八*p Cys 丁hr Pro 八【 9 Asn Il*S@r Thr Hls 5@r Glu Asp [、y s Set Val Set 丁hr C1y The 81− ^r9^sn  Lau 5・【 丁rp Asn 八la C1y Val VaL Lau  Ly@ Pro Ph@ 丁hr Trp8−ヒ Asp L@11 Thr  Tyc 八【9 八la Set τh【 Gly Ph@ 八rq Lau  Pro 511(610g15 620 VaL Asp GLu Lau Lau Gly 1ast: lJn Al a Lau Lau Asn Gly Asn ALa790 795 !10 0 ^【9 ALa CLy Val Tyr Awn Lau L、@u Asn  Tyr 八rg Tyr Vat The TrpGLu Asn Val  ^v:q GLn Thr 八La C1y Gly Ala VaL Asn  Gin Hls +、ys850 ass 1160 ^−n VaL にly Vat Tyc Asn ^r9 τy【 ALa  Ala Pro にIY Arg ^−n Tyc865870B〕5 証追上四五と」 N、meningitidis 2169のサブユニットThplのアミノ酸鹸 列GLu Asn VaL CLn ALa GlyCLn Ala C1n  C1u f、ys C1n t、@u 八−p Th【 XLa C1n Va n Lye 八La Lyelo 15 20 LY@ Qln Lye Th【 Arg Arg Amp ALa Glu  VaL The C1y Leu CLy Lye25− コO35 L*u VaL Lys Thr ALa Amp Thr LaLI Set  Lys にLu GLn Val Llu ^窃p40、 45 S。
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Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.治療成分としてヒトのトランスフェリンに結合可能な少なくとも第1および 第2の分子を含み、第1の分子は少なくとも高分子量サブユニットと低分子量サ ブユニットとを含むヒトトランスフェリン受容体を有するN.meningit idisの第1の株に由来し、この低分子量サブユニットはN.meningi tidis2394株の受容体(受容体2394)に対する抗血清によって認識 されるが、N.meningitidis2169株の受容体(受容体2169 )に対する抗血清では認識されず、第2の分子は少なくとも高分子量サブユニッ トと低分子量サブユニットとを含むヒトトランスフェリン受容体を有するN.m eningitidisの第2の株に由来し、この低分子量サブユニットは受容 体2169に対する抗血清によって認識されるが、受容体2394に対する抗血 清では認識されないことを特徴とするN.meningitidis感染症の予 防または治療用のワクチンとしての医薬組成物。
  2. 2.治療成分としてヒトのトランスフェリンに結合可能な少なくとも第1および 第2の分子を含み、第1の分子は高分子量サブユニットと低分子量サブユニット が受容体2394に対する抗血清で認識されるようなヒトトランスフェリン受容 体を有するN.meningitidisの第1の株に由来し、第2の分子は高 分子量サブユニットと低分子量サブユニットとが受容体2169に対する抗血清 で認識されるようなヒトトランスフェリン受容体を有するN.meningit idisの第2の株に由来する請求項1に記載の組成物。
  3. 3.治療成分としてヒトのトランスフェリンに結合可能な少なくとも第1および 第2の分子を含み、第1の分子が分子量が約100kD〜90kDの高分子量サ ブユニツトと、分子量が75kD〜60kDの低分子量サブユニットとで主とし て構成されるヒトトランスフェリン受容体を有するN.meningitidi sの第1の株に由来し、第2の分子が分子量が約100kD〜90kDの高分子 量サブユニットと、分子量が90kD〜80kDの低分子量サブユニットとで主 として構成されるヒトトランスフェリン受容体を有するN.meningiti disの第2の株に由来する請求項1または2に記載の組成物。
  4. 4.第1の分子が分子量が約93〜95kDの高分子量サブユニットと、分子量 が72kD〜65kDの低分子量サブユニットとで主として構成されるヒトトラ ンスフェリン受容体を有するN.meningitidisの第1の株に由来す る請求項3に記載の組成物。
  5. 5.第1の分子が分子量が約93kDの高分子量サブユニットと、分子量が約6 7kD〜70kDの低分子量サブユニットとで主として構成されるヒトトランス フェリン受容体を有するN.meningitidisの第1の株に由来する請 求項4に記載の組成物。
  6. 6.第2の分子が、分子量が約100kD〜95kDの高分子量サブユニットと 、分子量が87〜85kDの低分子量サブユニットとで主として構成されるヒト トランスフェリン受容体を有するN.meningitidisの第2の株に由 来する請求項5に記載の組成物。
  7. 7.第2の分子が、分子量が約98kDの高分子量サブユニットと、分子量が約 87kDの低分子量サブユニットとで主として構成されるヒトトランスフェリン 受容体を有するN.meningitidisの第2の株に由来する請求項6に 記載の組成物。
  8. 8.第1の株に由来するヒトトランスフェリンと結合可能な第1の分子が第1の 株のヒトトランスフェリン受容体である請求項1〜7のいずれか一項に記載の組 成物。
  9. 9.第1の株に由来するヒトトランスフェリンと結合可能な第1の分子が、第1 の株のヒトトランスフェリン受容体の低分子量サブユニットか、この低分子量サ ブユニットの断片または類似体である請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成 物。
  10. 10.第1の株に由来するヒトトランスフエリンと結合可能な第1の分子が、第 1の株のヒトトランスフェリン受容体の低分子量サブユニットである請求項9に 記載の組成物。
  11. 11.第2の株に由来するヒトトランスフェリンと結合可能な第2の分子が、第 2の株のヒトトランスフェリン受容体である請求項1〜10のいずれか一項に記 載の組成物。
  12. 12.第2の株に由来するヒトトランスフェリンと結合可能な第2の分子が、第 2の株のヒトトランスフェリン受容体の低分子量サブユニットか、この低分子量 サブユニットの断片または類似体である請求項1〜10のいずれか一項に記載の 組成物。
  13. 13.第2の株に由来するヒトトランスフェリンと結合可能な第2の分子が、第 2の株のヒトトランスフェリン受容体の低分子量サブユニットである請求項12 に記載の組成物。
  14. 14.第1および第2の分子がそれぞれN.meningitidis血清グル ープBの第1および第2の株に由来する請求項1〜13に記載の組成物。
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