JPH04506794A - 細菌からトランスフェリン及びラクトフェリン受容体タンパク質を分離及び精製する方法並びにこれらを含有するワクチンを調製する方法 - Google Patents

細菌からトランスフェリン及びラクトフェリン受容体タンパク質を分離及び精製する方法並びにこれらを含有するワクチンを調製する方法

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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 細菌からトランスフェリン及びラクトフェリン受容体タンパク質を分離及び精製 する方法並びにこれらを含有するワクチンを調製する方法生班夏皇量 本発明は、細菌性病原体からトランスフェリン及びラクトフェリン受容体タンパ ク質を分離及び精製するための方法、並びに精製トランスフェリン及び/又はラ クトフェリン受容体タンパク質及び/又はこれらの誘導体を含有するワクチンに 関するものである。
ヒト及び動物に疾患を引き起こす多数の重要な細菌性病原体に対して、有効なワ クチンが存在しないか又は不充分である。
これらの病原体のうち多くは、自然感染を引き起こす能力について、比較的宿主 特異的である。髄膜炎菌(Neisseria mening−itidis) 、インフルエンザ菌(Haemophilus 1nfluenzae)及び淋 菌(Neisseriea gonorrhoeae)のような細菌は、髄膜炎 、耳炎、喉頭着炎、淋疾及び尿道炎のようなヒトの風土病及び流行病の重要な原 因であり続けている。同様に、ウシにおいては、パスツレラ へモリティ力(P asteutella haemolytica) 、ヘモフィルス ソムヌス (Haemophilus somnus)及びパスツレラ ムルトシダ(Pa steurella a+ultocida)が、肺炎性のパスツレラ症及び感 染力を持つ血栓塞栓性の髄膜脳炎の重要な作因である。ブタにおいては、アクチ ッパシラス(ヘモフィルス)プルロニューモニア(Ac t 1nobac i  I l us (Haemoph i I us) p Ieuropneu mon 1ae)が、感染力を持つ肺炎の重要な作因である。家禽類においては 、トリへモフィルス(Haemophili)、特にヘモフィルス パラガリナ ルム(Haemoplilus paragallinarum)が、感染力を 持つコリーザの原因である。
インフルエンザ菌(Haemophilus 1nfluenzae)及び髄膜 炎菌(Neisseria meningitidis)は、幼児の細菌性髄膜 炎の最も一般的な原因である。有効な抗生物質治療が得られるにもかかわらず、 髄膜炎の感染から著しい死亡率と罹患率とがもたらされている。この感染の流行 性が、年齢二歳以下の子供に存在する臨床的兆候が乏しいという性質と相まって 、死亡率及び罹患率を継続するのに寄与する主要因子であろう。
抗莢膜抗体の存在と全身性髄膜炎感染に対する抵抗との間に相関が観察された後 に、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)の莢膜多糖に 基づいたワクチンが開発された。これらの莢膜多糖ワクチンは、髄膜炎菌のA、  C,Y及びW−135莢膜血清群からの微生物によって引き起こされた感染に 対して有効である。しかし、最も普通の血清群B髄膜炎菌に対して有効なワクチ ンはない。流行病に対して最も感染の危険が高い年令二歳以下の子供においては 、莢膜多糖ワクチンに対する液性応答は乏しい。更に、莢膜ワクチンは免疫記憶 を与えず、免疫の持続は比較的短い。化学修飾と破傷風トキソイドへの結合とに よって乏しい免疫原性を克服する試みは幾らかの有望性を示したが、これらの結 果は、ヒト胎児及び乳児の神経組織と血清群B莢膜との免疫学的交差反応性が示 されたという観点から考察すべきである。
この考察からみると、風土性の髄膜炎菌性疾患の予防を充分広範にカバーするよ うな多価多糖ワクチンが開発されることは、ありそうにない。
淋菌(Neisseria gonorrhoeae)が引き起こす淋疾は、世 界に流行性の割合で伝染している。淋菌性ワクチンの開発は高い優先度を持つ。
ウシ肺炎性パスツレラ症は、育生産業における経済的損失の主原因であるが、主 としてパスツレラ ヘモリティカ(Pasteu−rella haemoly tica)によっている。P、haemolyticaを含有するワクチンを用 いた実験的研究及びフィールド実験は、この疾患の発生及び激しさを低減すると いう点では一定しなかった。感染力を持つ血栓塞栓性の髄膜脳炎は、牛の飼育単 位に死亡をもたらす重要な原因であるが、ヘモフィルス ソムヌス(Haemo −philus somnus)によって引き起こされる。現在のところ、この 疾患を予防する有効なワクチンはない。アクチッパシラス(ヘモフィルス)プル ロニューモニア(Actinobacillus (Haemophilus) pleuropneumoniae)は豚に伝染性肺炎を引き起こし、世界中の 養豚産業にとって重大問題となっている。粗ワクチン調製物によるワクチン投与 は、異種血清型の保護が制限されていることから成功しなかった。家禽に感染力 を持つコリーザは、主としてヘモフィルス パラガリナルム(Haemopli lus paragalli−narum)によって引き起こされるが、家禽産 業における生産性を著しく減少させている。
鉄を獲得することは、宿主における細菌性病原体の成長及び生存のために、また 感染を引き起こすために不可欠である。哺乳類の宿主中の細菌性病原体は、鉄の レベルが極端に低いという環境に直面する。菌体外の部分では、血清及び粘液分 泌中でそれぞれ優先する、タンパク質トランスフェリン及びラフ[・フェリンに よって、鉄が分離される。鉄についてラクトフェリン及びトランスフェリンと競 合する能力は、多くの細菌性感染の病原に不可欠であると考えられる。多くの細 菌は、その環境からの鉄の獲得を容易にするため、シデロフォア(s 1der ophores)として知られる鉄キレート化合物を製造する。しかし、髄膜炎 菌(Neisseria meningitidis)、淋菌(Neisser ia gonorrhoeae)及びインフルエンザ菌(Haemophilu s 1nfluenzae)のようないくつかの病原性細菌は、シデロフォアを 製造せず、むしろ試験管中で成長のために直接にラクトフェリン鉄及びトランス フェリン鉄を獲得する。
B、E、ホルバイン(Holbein) 、 1.W、デボ−(DeVoe)及 びF、P、スパーリング(Sparling)及び共同研究者による髄膜炎菌及 び淋菌の初期の観察が示す所では、これらの細菌は、トランスフェリン及びラク トフェリンタンパク質の存在下に成長でき、成長用の′鉄の唯一の源としてこれ らのタンパク質からの鉄を使用しうる。更に確認されたところでは、透析膜によ って細胞からこれらのタンパク質を分離すると、トランスフェリン又はラクトフ ェリン鉄の使用が排除され、ラクトフェリン又はトランスフェリンから鉄を除去 する可溶性因子が含まれないことが示されており、従って細胞の接触が必要なこ とが示唆された。F、P、スパーリング(Sparling)及びり、−、ダイ ア−(Dyer)による研究の示すところでは、トランスフェリンから鉄を獲得 するのに特異的に欠損した突然変異体は、結合においても欠損している。
細菌であるパスツレラ ヘモリティカ、ヘモフィルス ソムヌス、パスツレラ  ムルトシダ(Pasteurella multocida)、アクチッパシラ ス(ヘモフィルス)ブルロニューモニア(八ctinobaci11us(Ha emophilus)pleuropneumoniae) + ブタインフル エンザ菌(Haemophilus 5uis)、ヘモフィルス パラガリナル ム(Hae−1llophilus paragallinarui)又はヘモ フィルス アビウム(Haemo−philus avium)において、トラ ンスフェリン及びラクトフェリンから鉄を獲得する機構は、従来研究されなかっ た。
これらの作用の効力によって、トランスフェリン及びラクトフェリン受容体タン パク質は宿主中で細菌の表面上に位置し、大タンパク質に近づきうる。従って、 この受容体は、抗体に媒介された宿主防衛機構に近づきうるであろう。このトラ ンスフェリン及びラクトフェリンタンパク質受容体は、成長のため及び生存のた めに鉄を得るのに不可欠である。従って、この病原体は、そのトランスフェリン 及び/又はラクトフェリン受容体を失って、こうした受容体タンパク質を含有す るワクチン抗原によって与えられる免疫を逃れることはできない。こうした逃避 技術についていかに試みても、宿主中での生存は失敗に終わるであろう。
この鉄摂取プロセスの性質は従来知られておらず、ラクトフェリン及びトランス フェリン受容体タンパク質の同定と特徴付けとは従来不可能であった。ラクトフ ェリン及びトランスフェリン受容体タンパク質は、従来分離も精製もされなかっ た。更に、これらの受容体タンパク質を含有するワクチンは、従来開発されなか った。
2I茂1斐 本発明は、ラクトフェリン及びトランスフェリン受容体タンパク質を分離及び精 製し、これによりラクトフェリン及び/又はトランスフェリン受容体タンパク質 を含有するワクチンの製造を容易にするための方法を提供することによって、従 来技術の問題点と不利益とを克服するものである。
本発明の目的は、細菌性病原体中のラクトフェリン及びトランスフェリン受容体 タンパク質を同定し、これを分離及び精製するための方法を提供することである 。
また、本発明の目的は、ラクトフェリン及びトランスフェリン受容体タンパク質 を含有する細菌性病原体によって引き起こされる疾患の予防に有効な単成分ワク チン抗原を提供することである。
更に、本発明の目的は、幼児における細菌性病原体疾患を予防するのに有効なワ クチン抗原を提供することである。
本発明の更なる目的は、現在の多糖莢膜ワクチンよりも優れた免疫記憶を示すワ クチン抗原を提供することである。
本発明の更なる目的と利益とは、続く記述に一部は記載されるであろうし、一部 はその記述から明らかであろうし、また本発明の実施によって学びうる。本発明 の目的と利益とは、特に添付した請求の範囲内に指摘したような手段と組み合わ せとによって実現され、達成されるであろう。
本発明の目的を達成するため及び本発明の目的に従い、ここで体現され広く記載 されているように、本発明は、ここで記載したアフィニティークロマトグラフィ ー法によって、ラクトフェリン及び/又はトランスフェリン結合活性を形質発現 する菌株からの脱調製物中のラクトフェリン及びトランスフェリン結合タンパク 質を分離及び精製するための方法を提供する。
また、本発明は、精製されたラクトフェリン及び/又はトランスフェリン受容体 タンパク質の調製物からなるワクチン抗原を提供する。
(1)クローニングされたラクトフェリン受容体遺伝子を発現する細菌又は微生 物から分離された精製ラクトフェリン受容体タンパク質、(2)精製ラクトフェ リン受容体タンパク質の誘導体、(3)ラクトフェリン受容体遺伝子の暗号配列 の全部又は一部を含む融合タンパク質、及び(4)合成ペプチドのアミノ酸配列 が、精製ラクトフェリン受容体のアミノ酸配列か又はクローニングされた受容体 遺伝子のヌクレオチド配列に基づいている合成ペプチドからなる群より選ばれた 調製物を含有するラクトフェリン受容体ワクチン抗原を提供する。この調製物は 、典型的には、0.15Mの塩化ナトリウム、0.05Mのリン酸ナトリウム、 約7.4のpttを有する緩衝液、チメロサール及び必要に応じて補助剤中に懸 濁される。
また、本発明で提供するトランスフェリン受容体ワクチン抗原は、(1)少なく とも一種のクローニングされたトランスフェリン受容体遺伝子を発現する細菌又 は微生物から分離された一種以上の精製トランスフェリン受容体タンパク質、( 2)精製トランスフェリン受容体タンパク質の誘導体、(3)少なくとも一種の トランスフェリン受容体遺伝子の暗号配列の全部又は一部を含む融合タンパク質 、及び(4)合成ペプチドのアミノ酸配列が、精製トランスフェリン受容体タン パク質のアミノ酸配列が又はクローニングされた受容体遺伝子のヌクレオチド配 列に基づいているところの合成ペプチドからなる群より選ばれた調製物を含有す る。この調製物は、(1,15Mの塩化ナトリウム、0.(15門のリン酸ナト リウム、約7.4のpHを有する緩衝液、チメロサール及び必要に応じて補助剤 中に懸濁させることができる。
本発明の単成分ワクチン抗原は、トランスフェリン及び/又はラクトフェリン受 容体を通し2で直接に鉄を獲得する細菌性病原体に対して有効である。また、こ のワクチン抗原は、幼児に免疫を付与するのに適している。
添付図面は、この明細書中に包含されてその一部をなすものであり、本発明の実 施例を図示し、その説明と共に本発明の詳細な説明するためのものである。
辺1j411狛l肌 図面は、本発明によるアフィニティークロマトグラフィー法の流れ図である。
好盪皇旦盪坐脱里 ここで本発明の好適な本態様を詳細に参照する。
ラクトフェリン受容体は、表面に近接しろる外膜タンパク質である。淋菌及び髄 膜炎菌においては、約106,000の分子量を有していることを発見した。こ の受容体は、結合ラクトフェリンに対して特異的である。これは、トランスフェ リン又は他のいかなる鉄結合タンパク質にも結合しない。更に、ナイセリア(N eisseria)及びブランハメラ(Branhamella)種からの受容 体は、ヒト・ラクトフェリンには高い親和性をもって結合するが、他種からのラ クトフェリンには特異的に結合しない。この受容体の形質発現は、この受容体を 有する細菌に入手可能な鉄のレベルによって調節される。充分な鉄の存在下では 、非常に少量のタンパク質が製造される。鉄が制限されるときには、製造される 受容体タンパク質の量が大きく増大する。この受容体は、他の種から得られるラ クトフェリンからの鉄獲得又は鉄に依存した成長を媒介しないであろう。これは 、鉄が飽和したヒトラクトフェリン及びヒトアポラクトフェリンに同等の親和性 をもって結合する。髄膜炎菌中のラクトフェリン受容体は、次のうクトフェリン 受容体特異的モノクローナル抗体に結合することを発見した: Nos、33− 15−4.33−188−2.33−75−6.33−36−16及び33−1 9−3゜ トランスフェリン受容体は、この受容体を有する細菌に入手可能な鉄のレベルに よって形質発現がやはり調節されるタンパク質からなる。充分な鉄の存在下では 、非常に少量のタンパク質が製造される。鉄を制限したときには、製造される受 容体タンパク質の量が劇的に増大する。ヒI・病原体である髄膜炎菌、hame lla catarrhalis)中のトランスフェリン受容体は、ヒトトラン スフェリンからの鉄の獲得と鉄に依存した成長とは媒体するが、他の種から得ら れるトランスフェリンからは媒介しないであろう。ウシ病原体であるパスツレラ  ヘモリティカ、ヘモフィルス ソムヌス(Haemophilus Somn us)及びパスツレラ ムルトシダ(Pasteurella multoci da)においては、トランスフェリン受容体は、ウシトランスフェリンからの鉄 に依存する成長は媒介するが、他の種から得られるトランスフェリンからは媒介 しないであろう。ブタ病原体であるアクチッパシラス プルロニューモニア(A ctinobaccilus pleuroneumoniae)+ アクチッ パシラス スイス(Actinobaccilus 5uis)及びブタインフ ルエンザ菌においては、トランスフェリン受容体はブタトランスフェリンからの 鉄に依存した成長を媒介するが、他の種から得られたトランスフェリンからは媒 介しないであろう。家禽においては、病原体であるヘモフィルス パラガリナル ム(Haemophilusparagallinarum ) (ヘモフィル ス ガリナルム(Haemophilusgallinarum))及びヘモフ ィルス アビウム(Haemophilus avium)が有するトランスフ ェリン受容体は、家禽(鶏又は七面鳥)トランスフェリンを用いた鉄に依存する 成長を媒介するが、哺乳類種、即ちヒト、ウシ又はブタについてのトランスフェ リンによっては媒介しない。
トランスフェリン受容体は、二つの外膜タンパク質からなる。
(1)髄膜炎菌、淋菌及びインフルエンザ菌中の約100.000の高分子量タ ンパク質;及び(2)種々の菌株及び種牛の約65.000〜約90.000の 、分子量が小さい方のタンパク質。髄膜炎菌のようないくつかの種においては、 分子量が小さい方のタンパク質が、ドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミド 電気泳動及びエレクトロブロッティングの後に、トランスフェリン結合活性を部 分的に再構成しうる。髄膜炎菌からの精製受容体タンパク質は両方共に、グアニ ジン塩酸塩を用いたアフィニティーカラムからの溶出及びこのグアニジン塩酸塩 の除去の後に、トランスフェリン結合活性を部分的に再構成しうる。
トランスフェリン受容体はトランスフェリンに結合するが、他の鉄結合タンパク 質には結合しない。ヒト病原体である髄膜炎菌、淋菌、プランハメラ カタラー リス(Branhamella cata−rrhalis)及びインフルエン ザ菌においては、受容体は、ヒトトランスフェリンに高い親和性をもって結合す るが、他の種からのトランスフェリンには特異的に結合しない。ウシ病原体であ るパスツレラ ヘモリティカ、ヘモフィルス ソムヌス(Haem。
philus somnus )及びパスツレラ ムルトシダ(Pa5teur ellan+ultocida)においては、受容体はウシトランスフェリンに は結合子るが、他の種からのトランスフェリンには結合しない。ブタ病原体であ るアクチッパシラス プルロニューモニア、アクチッパシラス スイス(Act inobaccilus 5uis)及びブタインフルエンザ菌(Haemop hilus 5uis)においては、受容体はブタトランスフェリンと結合する が、他の種からのトランスフェリンには結合しない。家禽の病原体であるヘモフ ィルス パラガリナルム(Haemophilus paragallinar um ) (ヘモフィルス ガリナルム(Haemophilus galli narun+ ))及びヘモフィルス アビウム(Haemophilus a vium)においては、受容体は、家禽(鶏又は七面鳥)トランスフェリンには 結合するが、哺乳類種からのトランスフェリンには結合しない。ヒト病原体から のトランスフェリン受容体は、ヒトアポトランスフェリンと結合するよりも約1 0倍も高い親和性をもって、鉄が飽和したヒトトランスフェリンと結合し、部分 的に及び充分に脱グリコジル化されたヒトトランスフェリンに同等の親和性をも って結合するが、穏やかな過ヨウ素酸酸化で処理したヒトトランスフェリンとは 結合しない。このトランスフェリン受容体は、次のモノクローナル抗体と結合す る: Nos、36−4.36−6、36−104及び32−58−5゜幾つか の髄膜炎菌の菌株、淋菌、ナイセリア ラクタミカ(N、 Iactamica )及びプランハメラ カタラーリス(B、catarrhalis)中のラクト フェリン結合活性を、固相結合ア・ンセイを用いて西洋弓サビペルオキシダーゼ 接合ヒトラクトフェリンによって測定するか、又はその代わりに、ビオチニル化 されたヒトラクトフェリンに続いて西洋ワサビペルオキシダーゼ接合ストレブタ ビジン(s trep taν1din)を用いることによって測定した。ラク トフェリン結合活性が、試験したすべての髄膜炎菌の菌株中に存在していること を発見した。ラクトフェリン結合活性の形質発現は、トランスフェリン結合活性 の形質発現に密接に並行している。結合はヒトラクトフェリンに対して特異的で ある。ウシラクトフェリンも、ヒトトランスフェリンも、ヒトヘモグロビンも、 西洋ワサビペルオキシダーゼの接合されたヒトラクトフェリンの結合をブロック しない。鉄が飽和したラクトフェリン及びアポラクトフェリンは、競合結合アッ セイにおいてHRP−ラクトフェリンの結合を阻害するのに同程度に有効である ので、ラクトフェリンの結合は、鉄飽和のレベルに依存しない。
幾つかの細菌菌株において、ビオチニル化されたヒトラクトフェリン及びストレ ブタビジンーアガロースを用いたパッチアフィニティークロマトグラフィーによ って、ラクトフェリン結合タンパク質を同定した。ビオチニル化されたラクトフ ェリンを手つかずの金膜に結合させ、次いで遠心分離によって遊離ラクトフェリ ンを分離した。次いで、ラクトフェリン受容体複合体を膜から溶解させ、不溶解 物質から分離し、ラクトフェリンに符いているビオチン部分の作用によってスト レプタビジンーアガロース樹脂に結合させた。この樹脂を洗浄した後、試料緩衝 液中で煮沸して結合タンパク質を溶出させ、5O5−PAGEで分析した。代わ りに、グアニジン塩酸塩の濃度を増大させることによって、ラクトフェリン受容 体タンパク質を溶出させることができた。
鉄に飢えた髄膜炎菌B16B6 、群X及び群−135からの金膜を使用したと き、約105.000の分子量を有するタンパク質をラクトフェリン親和性樹脂 に結合させた。
髄膜炎菌中のトランスフェリンから鉄を獲得する機構は、細菌の表面上の受容体 によって結合することを含み、′25)−トランスフェリンの蓄積が欠けている のは、摂取がトランスフェリン−受容体複合体のインターナリゼーシゴンによる ものでないことを示している。トランスフェリンからの鉄の除去とアポトランス フェリンの放出とは、摂取機構において引き続いて起こる過程であると考えられ る。アポトランスフェリンに対してよりも鉄飽和トランスフェリンに対して、ト ランスフェリン受容体の親和性が高い。ラクトフェリンから鉄を獲得することも また表面受容体を含むので、ラクトフェリン受容体に対しても類似の摂取機構が 存在しているものと考えられる。
試験した髄膜炎菌、インフルエンザ菌、淋菌、ナイセリアラクタミカ(N、 I actamica)及びブレンハメラ カタラーリスのすべての菌株において、 トランスフェリン結合活性を検出した。
試験したすべての分離体におけるトランスフェリン結合活性は、西洋ワサビペル オキシダーゼの接合されたヒトトランスフェリンの結合をヒトトランスフェリン のみが有効にブロックできるようなヒトトランスフェリンに対して特異的であっ た。
このトランスフェリン受容体は、5O5−PAGE及びウェスタンプロット分析 によって、約75.000〜約88,000の分子量を有するタンパク質として 既に同定した。しかし、純粋なトランスフェリン受容体は、この手順によっては 分離されなかった。また、より高い分子量のトランスフェリン結合タンパク質は 、この手順によっては同定されなかった。本発明者は、ビオチニル化されたトラ ンスフェリンおよびストレプタビジンーアガロースを用い、純粋なトランスフェ リン受容体の分離をもたらすアフィニティー分離法を開発した。トランスフェリ ン結合タンパク質は、約58,000〜約98.000に亘る低い方の分子量と 約94.000〜約106、000の高い方の分子量のタンパク質とを有し、上 記の菌株中で分離された。rNeisseriaceae j属においては、ビ オチニル化されたトランスフェリンを用いたアフィニティー分離により、すべて の試験種において少なくとも二つのタンパク質がもたらされ、ナイセリアのすべ ての分離体において高い力の分子量のタンパク質が約98Kaであり、プランハ メラ カタう−リスにおいては約105Kdであった。
本発明者が発見した所では、試験したすべてのインフルエンザ菌分離体において はヒトトランスフェリン受容体が存在していたが、他のへモフィルス種や、パス ツ1/う又はアクチッパシラス種からの代表的な分離体においては検出されなか った。他のへモフィルス種において、またアクチッパシラス及びパスツレラにお いてヒトトランスフェリン受容体が存在しないのは、これらの細菌がヒトに侵入 性疾患をまれにしか引き起こさない理由に関連があるかもしれない。同様に、本 発明者は、試験したAl型のパスツレラ ヘモリテ、イカ及びヘモ′フィルス  ソムヌス(Haemophilus sommus)のずべての分離体において 及びパスツレラ ムルトシダCPa5teure11a multocida) の分離体のうち幾つかにおいて、ウシトランスフェリン受容体を検出した。また 、本発明者は、試験したアクチッパシラス ブルロニューモニア(Actino bacillus pleuropneumoniae)のすべての分離体にお いて、ブタトランスフェリン結合を検出した。このように、受容体の存在が、そ れらの受容体宿主中に疾患を引き起こすそれらの微生物の能力と良く相関してい る。
本発明のワクチン抗原は、疾患を引き起こす細菌性病原体から分離したラクトフ ェリン及び/又はトランスフェリン受容体タンパク質から調製できる。もし調製 物が充分に免疫原性ではないことを見出したなら、水酸化アルミニウムのような 適当な補助剤をワクチン調製物中に含有させることができる。
ラクトフェリン及び/又はトランスフェリン受容体タンパク質の分離体を、本発 明のワクチン抗原中に、充分な免疫原性を達成するのに薬剤掌上有効な量で含有 させる。
本発明のワクチン抗原は、本技術分野において通常の技術を有する者に良く知ら れた有効な投与方法、例えば、皮下的又は筋肉内的に、投与することができる。
本発明は、本発明を例示することのみを意図した次の実施例によって、更に明ら かにされるであろう。
例1:髄膜炎菌からのヒトラクトフェリン結合タンパク質の同定及び特徴付け 細菌菌株及び成長条件 髄膜炎菌(N9mentngitidis)816B6 、標準免疫型菌株を、 C,フラッシュ(Frasch)から得た。群X及び群臀135の髄膜炎菌菌株 を、アルバータ州カルガリーのフーシルス(Foo th il Is)病院か ら得た。5%COtを含有する雰囲気中で、CVA強化荊(GIBCOラボラト リーズ、グランド アイランド ニューヨーク)を追加したチョコレート寒天平 板上で、髄膜炎菌を成長させた。チョコレート平板からの新しい成長面を、通例 のように用いて液状ミュラー−ヒントン培養液(Mueller−Hinton  broth:MHB)に0.04の初期A6゜。まで植菌し、集菌に先立って 16時間振盪して培養した。
鉄に飢えたMHBは、通常35μmMのEDDA (エチレンジアミン ジ−オ ルソ−ヒドロキシフェニル酢酸)を含有する。形質発現実験に用いた培養液及び 培養条件を表1に示す。
化学物質 西洋ワサビペルオキシダーゼの接合されたヒトラクトフェリンを、ペンシルバニ ア州アヴオンデール(Aνondale)のジャクソン イムノ リサーチ ラ ボラトリーズから得た。ウシラクトフェリンをニューヨーク州、ウェストベリー (Westbury)のアキュレート ケミカルス(Accurate Che micals)から得、ヒトラクトフェリン(L−8010)、ヒトトランスフ ェリン(T2252) 及びヒトヘモグロビン(H7379)をミズーリ州セン トルイス(St、Louis)のシグマケミカルコーポレーション(Sigma  Chemical Co、)から得、ビオチン−X−NH3(ビオチニル−ε −アミノカプロン酸N−ヒドロキシスクシンイミド エステル)をカリフォルニ ア州すンディエゴのカルバイオケム(Ca 1 b iochem)から得、ス トレブタビジンーアガロースをメリーランド州ベテスダのベテスダ リサーチ  ラボラトリーズ(Bethesda Re5earch Laboratori es)から得、アクリルアミドゲル排除カラムを、カリフォルニア州フラートン (Ful、]erton)のベツタマン インスツルメント(BeckmanI  ns trumen ts)から得た。
鉄結合タンパク質の調製 ヒトトランスフェリン及びラクトフェリンの鉄飽和及びアポタンパク質の調製を 、既に記述された方法によって達成した(A。
B、シュライバーズ(Schryvers)及びし、モリス(Morris)  + モルキュラー マイクロバイオロジー(Mo1ecular旧crobio logy) 。
2:281〜288頁)。ただし、アポラクトフェリンを更に調製するときは、 マズリエ及びスビク(Mazurier andSpik)(rBiochim 、 Biophys、 Acta、 」629 : 399〜408頁)によっ て用いられた緩衝液で調製した。タンパク質調製物を0.2μm膜を通して無菌 濾過するのに先立って、「アミコン セントリフロ(Amicon Centr iflo) J膜コーン(アミコン社、ミネソタ州デンハース(Danvers ))を用いて、限外濾過によって濃縮した。この調製物の鉄の飽和を、465n mの吸収を測定することによってチェックした。
ラクトフェリンのビオチニレーション ー鉄が飽和したヒトラクトフェリンの調製物を、ゲル濾過及び限外濾過のサイク ルによって、50mM トリス塩酸塩(pH7,5)緩衝液で平衡させ、1 m g/mlに希釈した。ジメチルホルムアミド16μI中に250μgのビオチン −X−NHSを溶解させたものを、タンパク質溶液各1ミリリッター毎に加え、 この混合物を穏やかに撹拌しなから4°Cで2時間培養した。100μlの10 mg/mlグリシンを各1m1部分毎に添加して反応を停止させ、この混合物を 撹拌しなから4°Cで2時間更に培養した。この試料を、501のトリス塩酸塩 、pH8,0,100mMのNaCIを3回交換して、50mMのトリス塩酸塩 、pH7,5を1回交換して透析し、「アミコンセントリフロ」膜コーンを用い た限外濾過で濃縮し、4°Cで貯蔵した。
膜の調製 菌体を集菌し、50mMのトリス塩酸塩、pH7,5の緩衝液中で洗浄し、1m l当す50μgのフエニルメチルスルホニルフlレオライドを含有する緩衝液中 で、1ml当り0.2gの菌体濃度で再懸濁した。この菌体を1125Kg/c m”(16,000lb/1n2)でフレンチプレッシャーセルを通して2回通 過させることで溶菌させた後、菌体残滓を8. OOOxgで15分間遠心分離 して除去した。粗金膜を140゜000xgで1時間遠心分離して回収し、上記 の緩衝液中に懸濁させた。「サルコシル(Sarkosyl)NL 97 Jを 用いた選択的洗剤抽出によって、粗金膜から外膜を調製した。金膜を1ml当り 5ragのタンパク質となるまで希釈し、「サルコシル(Sarkosyl)  Jを0.5%まで加えた。この混合物を氷上で30分間培養し、外膜を、遠心分 離によって180. OOOxgで10分間回収した。このペレットを緩衝液中 で再懸濁し、上記のように再抽出し、最後の洗浄済みベレットを単独で緩衝液中 に再懸濁させた。
結合タンパク質のバッチアフィニティー分離20μgのビオチニル化されたヒト ラクトフェリン又はトランスフェリンを、50m?fのトリス塩酸塩、1100 taのNaCl、 p)f8.0の緩衝液1ml中の0.75mgの全膜タンパ ク質と混合し、37°Cで60分分間中かに撹拌しながら培養した。この膜を、 エッベンドルフ(Eppendorf)微遠心分離機中で10分間16,000 xgで遠心分離によってベレット化し、1mlの緩衝液中で再懸濁した。EDT Aを10mMまで加え、サルコシル(Sarkosyl)を0.75%まで加え 、続いてストレプタビジン〜アガロース(ベテスダ リサーチ ラボラトリーズ 、メリーランド州ベテスダ)の172希釈物100 μIを加えた。22℃で6 0分間培養した後、この混合物を750xgで3分間遠心分離し、その上澄液を 除去した。この親和性樹脂ペレットを、3つの異なる洗浄レジメンス(regi mens)のうちの1つに供し、ここで異なる組成の緩衝液をベレットへと加え 、10分間22℃で培養し、この混合物を上記のように遠心分離し、この上澄液 を除去した。異なる洗浄方法についての洗浄工程の回数と緩衝液組成とは、次の とおりであった。洗浄方法1:10mMのEDTA及び0.5%の「サルコシル (SarkosyI) Jを含有する、50n+Mのトリス塩酸塩、100mM のNaC1、PH8,0の緩衝液で3回洗浄し、続いてEDTAや洗剤のない緩 衝液で2回洗浄する。洗浄方法2:101のEDTAと0.5%の「サルコシル (Sarkosyl) Jを含有する、5〇一台のトリス塩酸塩、IMのNaC l、PH8,0の緩衝液で3回洗浄し、続いてE’DTAや洗剤のない上記緩衝 液で1回洗浄し、最後に50mMのトリス塩酸塩、100mMのNaC1,P) 18.0で洗浄した。洗浄方法3 : 10mMのEDTA及び0.5%の「サ ルコシル(Sarkosyl) Jを含有する、50mMのトリス塩酸塩、IM のNaC1,250mMのグアニジン塩酸塩、pus、 0で3回洗浄し、続い てEDTAや洗剤のない緩衝液で1回洗浄し、最後に50mMのトリス塩酸塩、 、 100mMのNaC1,、pH8,0の緩衝液で洗浄した。最後の洗浄工程 の後、200μlの試料緩衝液(0,2Mのトリス塩酸塩、pH6,81,2% のドデシル硫酸ナトリウム、30%のグリセロール、0.1%のブロモフェノー ルブルー)中に試薬を減少させずにベレットを懸濁させ、100℃で5分間加熱 し、結合タンパク質を溶出させた。煮沸の後、試料を1分間氷上で急速に冷却さ せ、次いで750xgで3分間遠心分離した。この上澄液を直ちに分離管に移し 、ベータメルカプトエタノールを1.4Mの最終濃度となるまで添加した。この 試料の50μm分を10%5O5−PAGEゲルに適用し、ラエンムリ(Lae mmli)の方法に従って電気泳動を実施した(ネイチャー、 227:680 〜685頁、1970年)。この5OS−PAGEゲルを、オークレー(Oak  1ey)等の方法(’Ana1. Biochem、J 105 : 361 〜363頁、1980年)に従って、次の若干の変更を加えて銀色に染色した。
最初に、ゲルを25%イソプロパツール、7%酢酸の溶液で終夜固定した。
展開液を除去した後、0.35%の酢酸溶液で1時間展開を停止し、次いでゲル を水で洗浄した。
ラクトフェリン結合アッセイ 基本的にトランスフェリン結合活性用に既に記述されたようにして、ラクトフェ リンのドツト結合アッセイを実施した(A、B。
シュライバーズ(Schryvers)及びり、モリス(Morris) 、モ ルキュラー マイクロバイオロジー(Molecular Microbiol ogy)、2 :281〜288 頁、 1988年)、但し、接合されたラク トフェリン(250〜500ng/ml)を結合混合物中に含有させた。商業的 に入手したヒトラクトフェリンは、ペルオキシダーゼ対ラクトフェリンの比率が 1:1.5である。従って、使用する接合ラクトフェリンの濃度は、通例約1. 8〜3.6%Mで変動する(接合ラクトフェリンの平均分子量は140,000 である。)。競合実験においては、膜への適用に先立って、非接合タンパク質と 接合ヒトラクトフェリンとの混合物を調製した。
定量が必要な形質発現実験のためには、菌体懸濁液を10のA6゜。に調製し、 一連の9個の2倍希釈液を調製し、紙の上へとスポットさせた。顕著な結合タン パク質の形質発現が予期される試料においては、最初の希釈液を10倍希釈液と した。接合ヒトラクトフェリンの希釈系列もまた、同し紙に直接に適用した。
基讐による展開と紙の乾燥との後に、スボ・ントを、反射率設定を用いることに よって「バイオラッド(Biorad)モデル620ビデオデンシトメーター」 で測定し、「ノ\イオラ・ンド(Bio−Rad) 1−Dアナリストソフトウ ェア パッケージ」(バイオラ・ンド(Bio−Rad)ラボラトリーズ、カリ フォルニア州す・ンチモンド)を用し)てマイクロコンピュータにインターフェ ースした。接合体の希釈に対するピークの下にある面積(エリア)から標準曲線 を構成した。試料の希釈に対するピークの下側にある測定面積を用い、結合され た接合体の量を決定した。標準曲線を構成するのに用いた値の範囲内にその面積 が入るピークのみを、計算のために用いた。ローリ−(Lowry)等のアツセ イ(rJ、Biol、chem。
193:265〜275頁、 1951年)によって測定した、菌体懸濁液のタ ンパク質濃度を用いて、全菌体タンパク質1ミリグラム当りに結合した結合タン パク質の量を計算し、初期A6゜。指数を用いて、培養菌容量1ミリリットル当 りで形質発現された結合タンパク質の量を計算した。
タンパク質濃度の測定 ローリ−(Lowry)等の方法によって、ウシ血清アルブミンを用いて通常の ようにタンパク質を評価した。予備タンパク質濃度を、ライラット(Rylat t)等によって記載された迅速法(’Anal。
Biochem、 J 121:213〜214頁、1982年)によってウシ 血清アルブミンを用いて通常のように測定し、後にローリ−(Lowry)等の アッセイによって検証した。
表1:ラクトフェリン結合活性の形質発現なし 3.8 <22 <43 EODA (40) 1.8 5.800 3.300EDDA (60) 1 .4 7.000 4.100EDDA(80) 1.1 7,300 3.4 00EDDA(100) 0.9 7,600 2.700+FeC1z(12 0) 3.6 <30 、 <50+HHb(0,1) 1.7 7,600  5.200+HHb(0,5) 2.3 7.800 6.400+t(I(b  (2,0) 2.6 280 330÷t(ttb (5,0) 3.7 < 29 <43→HHb (20) 3.8 <24 <44+HTr(1,0)  1.8 7.100 4.1.00a、成長培地は、表示された添加物を有す るプレインハートインフュージョン培養液からなる。I(HB、ヒトヘモグロビ ン+ HTr。
鉄が飽和したヒトトランスフェリン。
b、培養菌を、新鮮な成長から再懸濁した菌体によってチョコレート平板上に初 期A6゜。0.04まで植菌し、37°Cで16時間培養した。最終のA6゜。
を、ブランクとして表示された添加物を含有する培地によって16時間成長させ た後に測定した。
C1全菌体タンパク質1ミリグラム当り、又は原培養菌容量1ミリリットル当り に結合された接合ラクトフェリンのナノグラム数として表示された結合活性を、 本テキストに記載したようにして測定した。
持−来 ラクトフェリン結合活性の形質発現 髄膜炎菌中のラクトフェリン結合活性の形質発現の調節を評価するために、菌体 B16B6を、種々の異なる添加物を含有する培養液中で成長させた。ペルオキ シダーゼに接合されたヒトラクトフェリン(HRP−ラクトフェリン)を用いて 、生存中の髄膜炎菌菌株のラクトフェリン結合活性を検出した。表1に示したよ うに、ラクトフェリン結合活性の形質発現のレベルは、培養液中で単独で成長す る菌体において低いが、合成鉄キレート剤EDDAを添加すると顕著に増大した 。過剰の鉄を添加すると形質発現のレベルかもとの低1ノベルに戻る結果となっ たことから、形質発現が増加したのは鉄のレベルが減少したことによるように見 えた。ラクトフェリン結合活性の形質発現は、トランスフェリン結合活性の形質 発現に密接に並行していた。
前の研究(A、B、シュライバーズ(Schryvers)及びIl、モリス( Morris)、’モルキュラー マイクロバイオロジー(Molec、ula rMicrobiology)」、2 :281〜288頁、1.988年)に 報告されたトランスフェリン結合活性の形質発現の時間経路に基づく実験を、重 複して実施し、このラクトフェリン結合アッセイから基本的に同じ結果を得た( データは示し′ζいない)。これらの条件下に、12〜16時間の培養の後に最 高の結合活性を達成した。
また、表1の結果が示すところでは、添加したEDDAが中間レベルで、最高に 近いし・ベルの形質発現を達成した。この実験で観察したラクトフェリン結合活 性のレベルは、菌体が第2の鉄制限成長サイクルに曝されるときに起こるような (テ゛−夕は示していない。)、もっと緊縮された鉄制限条件下に達成されたし ・−・ルに匹敵していた。表1に示しメ、−ように、パ、モグロビン又はヒ)! −ランスフェリンの形で複合鉄を貯蔵すると、高レベルのHDOAによ、)で課 される成長制限が、結合活性を劇的に減少させることなしに部分的に逆転する。
しかし、より高いしノベルのへモグし】ビンを添加すると、結合活性の形質発現 が検出不能なレベルにまで抑制される。
試験し、た20の髄膜炎菌菌株のうち20において、ラクトフェリン結合活性を 検出しくデータは示L2ていない)、これは、試験したすべての髄膜炎菌苗種が 成長のためにラクトフェリン鉄を用いうるという前記の観察と符号している。
ラクトフェリン結合タンパク質の同定 ビオチニル化されたヒトラクトフェリン及びストレブタビジンーアガロースを用 いたアフィニティークロマトグラフィーのバッチ法を使用して、幾つかの異なる 髄膜炎菌菌株中のラクトフェリン結合タンパク質を同定した。鉄に飢えたU膜炎 菌B16B6からの金膜を用いた場合は、約105,000の分子量を有するタ ンパク質がラクトフェリン親和性樹脂に特異的に結合した。ビオチニルされたラ クトフェリンをこの手順から省略したときは、バンドは存在せず、ラクトフェリ ンへの特異的結合が含まれていたことを示す。また、鉄が充分な菌体からの金膜 を使用したときにはバンドは存在せず、これは、ラクトフェリン結合活性の形質 発現が鉄によって強力に抑制されるという観察(表1)と符号し、ている。また 、穏やかな洗浄を実施したときには、70.000及び38.000の分子量の クンバク質が105,000の分子量のノ仁/ドと共に精製されているのが観察 されたけれども、続く一層集中的な洗浄手順によってこれらは除去された。この 溶出条件の下では、非常に少量のビオチニル化ラクトフェリンが樹脂から放出さ れたが(分子1t80,000) 、煮沸に先立って試籾混合物中に還元剤を含 ませることにより、505−PAGEによって観察してこのバンドの増大がもた らされた。実質的にすべての試料において、分子量37,000の小さなバンド を観察した。群X及び群−135の髄膜炎菌菌株からの金膜を用いたアフィニテ ィークロマトグラフィーによって、同様の分子量のラクトフェリン結合タンパク 質を同定した。これらの試料のうち70,000M+で観察されるバンドは、洗 浄が不充分なことに起因し、37.000のバンドは、対照例を含むすべての試 料において見られる通常の汚染バンドであった。
アフィニティークロマトグラフィーによって金膜から分離された分子量105. 000のタンパク質は、鉄が欠損した816B6から調製した外膜中に観察され る高分子量タンパク質に対応する。
このタンパク質は、816B6中及び群X中で鉄調節されていた。
105キロドルトンのラクトフェリン結合タンパク質と共に精製された70キロ ドルトン(KDa)のタンパク質は、鉄が欠損したB16B6から外膜中に見出 される優勢なタンパク質の位置に移動した。このタンパク質は、816B6中及 び群X中で鉄調節されていた。このタンパク質は、ビオチニル化トランスフェリ ンを用いて分離された低い方のタンパク質バンドであった、既に同定した816 B6中のトランスフェリン結合タンパク質とは異なっていた。この低い方の分子 量のトランスフェリン結合タンパク質は、異なる髄膜炎菌菌株の間で分子量が変 動し、また5DS−PAGE及びエレクトロブロッティングの後でも結合活性を 保持する唯一のタンパク質であった。ビオチニル化されたトランスフェリンと分 離された分子量が低い方の結合タンパク質に加え、これらの試料は高分子量結合 タンパク質と、点沸工程の間に放出されたビオチニル化トランスフェリン(80 KDaにバンド)とを含有していた。菌株816B6における分子量が低い方の トランスフェリン結合タンパク質と7QKDaのタンパク質との分離は、8〜1 0%の勾配でゲル中で最適化されたが、これらのタンパク質は標準の10%アク リルアミド5DS−PAGEゲル上で共に移動した。
例2:ヒトトランスフェリン又はヒトラクトフェリン受容体の精製及びワクチン 調製物中への移入 (a)鉄が欠損した金膜の調製 チョクレート平板上で新しい培養菌から再懸濁した髄膜炎菌菌株を使用して、1 00μ門のEDTAを初期Ago。0.02まで含有する予熱されたプレインハ ートインフュージョン培養液に植菌した。得られた培養菌を37°Cで振盪しな がら16時間培養した後、9、 OOOxgで15分間遠心分離によって集菌し た。この菌体を、50μg/mlのフェニルメチルスルホニルフルオライドを含 有する、50mMのトリスHC1,p)18の緩衝液中に0.2gm/mlまで 再懸濁した。
1125kg/cm2(16,000lb/in”)でフレンチプレッシャーセ ルに懸濁液を通過させることによって菌体を溶菌し、9. OOOxgで15分 間遠心分離によって菌体残滓を除去した。粗金膜を、140,000xgで1時 間の遠心分離によって回収し、50mMのトリスIC1、pH8の緩衝液中に再 懸濁させた。
(b)受容体タンパク質のアフィニティー分離例1に記載したようにして調製し た、0.9mgのビオチニル化されたヒトトランスフェリン又はビオチニル化さ れたヒトラクトフェリンを、50mMのトリスHCI、 100mMのNaC1 ,pH8の緩衝液60ff11中の72mgの粗金膜タンパク質と混合し、22 °Cで1時間培養した。この混合物を9. OOOxgで15分間遠心分離して 膜を収集し、このペレットを60m1の上記緩衝液中に再懸濁し、22°Cで1 0分間培養した。EDTAを10mMまで添加し、「サルコシル(Sarkos yl) Jを0.75%まで添加し、この混合物を室温で更に10分間培養し、 次いで9.000xgで15分間遠心分離した。この上澄液を、5mlのストレ プタビジンーアガロース(樹脂1ml当り1〜2mgのストレブタビジン)と混 合し、室温で穏やかに混合しながら1時間培養した。この樹脂を、500xgで 10分間の遠心分離によって回収し、50 mMのトリスIIcI、 IMのN aC1,10mMのEDTA、 0.75%の「サルコシル(Sarkosyl )J 、 pH8の緩衝液80m l中に再懸濁させた。この樹脂を再び遠心分 離によって収集し、上記の緩衝液中で2回以上洗浄した。最後の洗浄の後に、樹 脂を上記緩衝液20m1中に再懸濁し、1cm直径のクロマトグラフィーカラム 中へと注いだ。充填した樹脂を、50mMのトリスHCI、 LMのNaC1, 10mMのEDTA、 0.5%の「サルコシル(Sarkosyl) J 1 0m1で更に洗浄し、受容体タンパク質を、50 mMのトリスHC1,LMの NaC1,10mMのEDTA、 0.05%の[サルコシル(Sarkosy l) J中に0〜3M勾配でグアニジン塩酸塩を含む60m lを適用すること によって溶出させた。受容体タンパク質を含有する留分をプールし、50mMの トリスHCI、 pH7,5の緩衝液3リツトルを2回変えて透析し、リン酸緩 ゛衝溶液(50mMのリン酸ナトリウム、150mMのNaC1,pH7,4) を1回変えて透析し、限外濾過によって最終容量1mlまで濃縮した。
(c)ワクチンの調製 1mlのリン酸緩衝溶液中の100μgの精製受容体タンパク質を、0.01% のチメロサールを含有するリン酸緩衝溶液中で2.5mlまで希釈し、0.2μ mのフィルターを通過させることによって無菌化し、無菌ガラスびんへと無菌的 に移した。リン酸緩衝溶液中の20mgの水酸化アルミニウムからなる無菌調製 物を、使用に先立って各ガラスびんへと添加した。代わりに、動物研究用には、 50μlの通常の生理的食塩水中の50μgのムラミルジペプチドを添加した。
例3:髄膜炎菌からのヒトトランスフェリン用の細菌性受容体が有効なワクチン 抗原であることの予備的証拠重量的20g、年齢6〜7週間の16匹の雌のスイ スウェブスタ一種のマウスを、無作為に4つの処理群に分け、下の表3に示した 免疫化プロトコルに供した。表示された物質を含有する1mlの無菌の生理的食 塩水(150mM、 NaC1)を、1日日、9日日、16日目及び26日目に 腹腔内?主射した。30日目に、35μNのEDDAを含有するミュラー−ヒン トン(+++ueller−Hinton)寒天平板上の終夜成長体からlXl 0’の髄膜炎菌を再懸濁し、各マウス中へと腹腔内注射した。20分後、1ml の無菌生理的食塩水中の20mgの充分に鉄が負荷されたヒトトランスフェリン を、挑戦細菌に既に曝されたのと同じマウスへと腹腔内注射した。これらのマウ スを72時間の全期間に亘って観察し、死亡したマウス及び生き残ったマウスの 数を記録した。
n 1 な し な し あ リ 0/4 2 MDP な し あ リ O/4 4 MDP+OM O門 あ リ 4/4*MDP−50μgのムラミルジペプ チド、受容体−例2で記載したようにして髄膜炎菌菌株816B6から分離され た約10μgのトランスフェリン受容体、叶−「サルコシル(Sarkosyl )J ヲ用いた選択的洗剤抽出によって髄膜炎菌から分離された、50μgの鉄 が欠損した外膜。
**35μHのEDDAを含有するミュラー−ヒントン(Mueller−Hi nton)寒天平板上で成長した髄膜炎菌菌株B16B6の菌体1×10’個に 、マウスが挑戦された。この挑戦細菌を注射して20分本発明の他の態様は、本 技術分野に習熟した者であれば、明細書を考慮すれば、またここで開示した本発 明の実施から明らかであろう。本明細書と例とは単なる例として考えるべきこと を意図しており、本発明の真の範囲と精神とは、続く請求の範囲によって示され る。
補正書の写しく翻訳文)提出書(特許法第184条の8)平成3年IO月28日

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.トランスフェリン受容体タンパク質を含有する細菌性病原体からトランスフ ェリン受容体タンパク質を分離及び精製する方法であって、トランスフェリン結 合活性を形質発現する菌株から鉄が欠損した膜調製物を分離し、トランスフェリ ンのビオチニル化誘導体を前記の膜に結合させ、固定化ストレプタジン及び固定 化アビジンからなる群より選ばれた化合物を用いたアフィニティークロマトグラ フィーによって前記トランスフェリン受容体タンパク質を分離する方法。
  2. 2.髄膜炎菌(Neisseria meningitidis),インフルエ ンザ菌(Haemophilus influenzae),淋菌(Neiss eria gonorrhoeae),ナイセリアラクタミカ(Neisser ia lactamica),ブランハメラカタラーリス(Branhamel la catarrhalis),パスツレラヘモリティカ(Pasteure lla haemolytica),パスツレラムルトシダ(Pasteure lla multocida),ヘモフィルスソムヌス(Haemophilu s somnus),アクチノバシラスプルロニューモニア(Actinoba cillus pleuropneumoniae),アクチノバシラススイス (Actinobacillus suis),ブタインフルエンザ菌(Hae mophilus suis),ヘモフィルスパラガリナルム(Haemoph ilus paragallinarum),ヘモフィルスガリナルム(Hae mophilus gallinarum)及びヘモフィルスアビウム(Hae mophilus avium)菌株からなる群より、前記細菌菌株が選択され ている、請求項1の方法。
  3. 3.前記細菌菌株が、髄膜炎菌(Neisseria meningitidi s),インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae), 淋菌(Neisseriagonorrhoeae),ナイセリアラクタミカ( Neisseria lactamica),ブランハメラカタラーリス(Br anhamella catarrhalis)菌株からなる群より選択されて いる、請求項1の方法。
  4. 4.請求項1の方法によって分離及び精製されたトランスフェリン受容体タンパ ク質。
  5. 5.ラクトフェリン受容体タンパク質を含有する細菌性病原体からラクトフェリ ン受容体タンパク質を分離及び精製する方法であって、ラクトフェリン結合活性 を形質発現する細菌菌株から膜調製物を分離し、この腹調製物からアフィニティ ークロマトグラフィーによって前記ラクトフェリン受容体タンパク質を精製する 方法。
  6. 6.ビオチニル化ヒトラクトフェリン及びストレプタビジン−アガロースを用い てアフィニティークロマトグラフィーを実施する、請求項5の方法。
  7. 7.前記細菌菌株が、髄膜炎菌(Neisseria meningitidi s),淋菌(Neisseria gonorrhoeae),ナイセリアラク タミカ(Neisseria lactamica),ブランハメラカタラーリ ス(Branhamella catarrhalis)菌株からなる群より選 択されている、請求項5の方法。
  8. 8.請求項5の方法によって分離及び精製されたラクトフェリン受容体タンパク 質。
  9. 9.トランスフェリン受容体タンパク質調製物を含有するワクチン抗原。
  10. 10.更に塩化ナトリウム、リン酸ナトリウム、緩衝液及びチメロサール(th imersol)を含有する、請求項9のワクチン抗原。
  11. 11.少なくとも一種のクローニングされたトランスフェリン受容体遺伝子を形 質発現する微生物から分離された精製トランスフェリン受容体タンパク質、精製 トランスフェリン受容体タンパク質の誘導体、少なくとも一種のトランスフェリ ン受容体遺伝子の暗号配列の少なくとも一部を有する融合タンパク質、少なくと も一種の精製トランスフェリンタンパク質のアミノ酸配列に基づいたアミノ酸配 列を有する合成ペプチド、及びクローニングされたトランスフェリン受容体遺伝 子のヌクレオチド配列に基づいたアミノ酸配列を有する合成ペプチドからなる群 より、前記トランスフェリン受容体タンパク質調製物が選択されている、請求項 9のワクチン抗原。
  12. 12.更に補助剤を含有する、請求項9のワクチン抗原。
  13. 13.前記補助剤が水酸化アルミニウムである、請求項12のワクチン抗原。
  14. 14.髄膜炎菌((Neisseria meningitidis),インフ ルエンザ菌(Haemophilus influenzae),淋菌(Nei sseria gonorrhoeae),ナイセリアラクタミカ(Neiss eria lactamica),ブランハメラカタラーリス(Branham ella catarrhalis),パスツレラヘモリティカ(Pasteu rella haemolytica),パスツレラムルトシダ(Pasteu rella multocida),ヘモフィルスソムヌス(Haemophi lus somnus),アクチノバシラスプルロニューモニア(Actino bacillus pleuropneumoniae),アクチノバシラスス イス(Actinobacillus suis),ブタインフルエンザ菌(H aemophilus suis),ヘモフィルスパラガリナルム(Haemo philus paragallinarum),ヘモフィルスガリナルム(H aemophilus gallinaum)及びヘモフィルスアビウム(Ha emophilus avium)菌株からなる群より選択された菌株から、前 記調製物が調製されている、請求項11のワクチン抗原。
  15. 15.前記調製物が、髄膜炎菌(Neisseria meningitidi s),インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae), 淋菌(Neisseriagonorrhoeae),ナイセリアラクタミカ( Neisseria lactamica),ブランハメラカタラーリス(Br anhamella catarrhalis)菌株からなる群より選択された 菌株から選択されている、請求項11のワクチン抗原。
  16. 16.ラクトフェリン受容体タンパク質調製物を含有するワクチン抗原。
  17. 17.更に塩化ナトリウム、リン酸ナトリウム、緩衝液及びチメロサール(th imersol)を含有する、請求項16のワクチン抗原。
  18. 18.クローニングされたラクトフェリン受容体遺伝子を形質発現する微生物か ら分離された精製ラクトフェリン受容体タンパク質、精製ラクトフェリン受容体 タンパク質の誘導体、ラクトフェリン受容体遺伝子の暗号配列の少なくとも一部 を有する融合タンパク質、精製ラクトフェリン受容体のアミノ酸配列に基づいた アミノ酸配列を有する合成ペプチド及びクローニングされたラクトフェリン受容 体遺伝子のヌクレオチド配列に基づいたアミノ酸配列を有する合成ペプチドから なる群より、前記調製物が選択されている、請求項16のワクチン抗原。
  19. 19.前記調製物が、髄膜炎菌(Neisseria meningitidi s),淋菌(Neisseria gonorrhoeae),ナイセリアラク タミカ(Neisseria lactamca),ブランハメラカタラーリス (Branhamella catarrhalis)菌株からなる群より選択 された菌株から選択されている、請求項18のワクチン抗原。
  20. 20.更に補助剤を含有する、請求項16のワクチン抗原。
  21. 21.ここで前記補助剤が水酸化アルミニウムである、請求項20のワクチン抗 原。
  22. 22.ラクトフェリン受容体タンパク質調製物及びトランスフェリン受容体タン パク質調製物を含有するワクチン抗原。
  23. 23.更に塩化ナトリウム、リン酸ナトリウム、緩衝液及びチメロサール(th imersol)を含有する、請求項22のワクチン抗原。
  24. 24.更に補助剤を含有する、請求項22のワクチン抗原。
  25. 25.前記補助剤が水酸化アルミニウムである、請求項24のワクチン抗原。
  26. 26.前記ラクトフェリン受容体タンパク質調製物及び前記トランスフェリン受 容体タンパク質調製物が、髄膜炎菌(Neisseriameningitid is),淋菌(Neisseriea gonorrhoeae),ナイセリア ラクタミカ(Neisseria lactamica),ブランハメラカタラ ーリス(Branhamella catarrhalis),インフルエンザ 菌(Haemophilus influenzae),パスツレラヘモリティ カ(Pasteurella haemolytica),パスツレラムルトシ ダ(Pasteurellla multocida),ヘモフィルスソムヌス (Haemophilus somnus),アクチノバシラスプルロニューモ ニア(Actinobacillus pleuropneumoniae), アクチノバシラススイス(Actinobacillus suis),ブタイ ンフルエンザ菌(Haemophilus suis),ヘモフィルスパラガリ ナルム(Haemophilus paragallinarum),ヘモフィ ルスガリナルム(Haemophilus gallinarum)及びヘモフ ィルスアビウム(Haemophilus avium)菌株からなる群より選 ばれた少なくとも一種の菌株から調製されている、請求項22のワクチン抗原。
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