JPH06502851A - 金属カルボキシラート - Google Patents

金属カルボキシラート

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JPH06502851A
JPH06502851A JP3518147A JP51814791A JPH06502851A JP H06502851 A JPH06502851 A JP H06502851A JP 3518147 A JP3518147 A JP 3518147A JP 51814791 A JP51814791 A JP 51814791A JP H06502851 A JPH06502851 A JP H06502851A
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レイニエール シルヴァン レオンティーナ エドモン
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 金属カルボキシラード 本発明は塩基性バリウムカルボキシラード、そのようなカルボキシラードの製法 及び、中でも、ハロゲン含有有機ポリマーの安定化に対するカルボキシラードの 使用に関する。
多くのハロゲン含有有機ポリマーは、例えばポリ塩化ビニル(PVC)を含めて 、それらが高温又は強い光にいくらかの長さの時間さらされることになるならば 、劣化及び変色から保護されねばならない。熱可塑加工に必要である高温でPV Cは脱塩化水素(塩化水素の脱離)、自動酸化及び機械化学的連鎖切断により損 傷される。脱塩化水素は熱加工の間の主反応であり、PVCの変色の増大を生じ る。PVC安定剤の主機能は脱離された塩化水素を結合し、中和することである 。他の機能には不安定な塩素原子の置換、ポリエンシーケンスに対する付加、カ ルベニラム塩の破壊及び自動酸化の防止が含まれる。
例えば米国特許第4665117号明細書中に開示された塩基性アルカリ及びア ルカリ土類金属塩、並びに米国特許第3194823号明細書中に開示されたバ リウム及びカドミウム含有有機錯体を含めて、種々の安定剤がハロゲン含有ポリ マーに対して提案された。米国特許第4665117号明細書はフェノールを含 む混合物から製造された塩基性アルカリ及びアルカリ土類金属塩の色及び安定性 の改良法に関する。その方法の1態様において、反応混合物は少なくとも1種の モノカルボン酸並びに少なくとも1種のフェノールを含む。モノカルボン酸は脂 肪族又は芳香族酸であることができ、脂肪族酸は一般に6〜30個の炭素原子を もち、平均少なくとも約12個の炭素原子をもつ高級脂肪酸が好ましい。米国特 許第3194823号明細書中に開示された塩基性錯体はカドミウム並びにバリ ウムを含む。その明細書は過剰の金属がコロイドに分散した金属炭酸塩として存 在すると思われること、しかし、他の点では、錯体の化学組成に関してほとんど 知られていないことを述べている。
前記番号の明細書の開示にもかかわらず、製造が容易であり、安定化させるポリ マー物質中に容易に分散でき、これらの物質に対して高度に有効な安定剤である 安定剤に対する要求が残っている。
本発明はカルボキンラード基が6〜9個の炭素原子、好ましくは7〜9個の炭素 原子をもつ少なくとも1つの枝分かれ釦脂肪族モノカルボン酸から誘導できる基 から本質的になる塩基性バリウムカルボキシラードを提供する。
本発明のカルボキシラードは非枝分かれ鎖脂肪族(C6〜G9)モノカルボン酸 である酸から誘導される少量のカルボキシラード基を含むことができる。好まし くは、カルボキシラード基が誘導される酸の全重量を基にして15重量%以下、 有利には10重量%以下、殊に5重量%以下のカルボキシラード基が、規定され た(C6〜C9)酸量外の酸から誘導される。
本発明の塩基性バリウムカルボキシラードは、6〜9個の炭素原子をもつ1つの 、実質的に純粋な、技分かれ鎖脂肪族モノカルボン酸から誘導することができる 。しかし、そのような酸を製造する商業的方法(例えば炭化水素オリゴマー装入 原料で行われるオキソ法)は通常生成物の混合物を生じるので、塩基性バリウム カルボキシラードはより普通には6〜9個の炭素原子をもつ2つ又はそれ以上の 枝分かれ鎖脂肪族モノカルボン酸から本質的になる混合物から誘導されるであろ う。少なくとも2つの枝分かれ鎖脂肪族(C6〜C9)モノカルボン酸が存在す る場合、第4のそのような酸は1つ又は第2と同数の炭素原子を含み、しかし第 2とは異なる異性体形態であることができ、あるいは第1のそのような酸は1つ 又は第2とは異なる数の炭素原子を含むことができる。特定数の炭素原子をもつ 2つ又はそれ以上の異性体及び異なる数の炭素原子をもつ少なくとも1つの酸を 含む酸の混合物もまた、もちろん使用することができる。
本発明の塩基性バリウムカルボキシラードを誘導できる酸中の、枝分かれ基(類 )を含む脂肪族鎖は酸及びカルボキシラードが加工及び使用の間にさらされる条 件の下で不活性である1つ又はそれ以上の原子又は基を含むか又はそれにより置 換されることができるが、しかし有利には、枝分かれ基(類)を含む脂肪族鎖が 炭素及び水素原子のbで構成される。さらに、不飽和酸から誘導された塩基性バ リウムカルボキシラードが、それがブレンドされるポリマーの変色を若干の環境 において生じることができるので、枝分かれ基(類)を含む脂肪族鎖は好ましく は飽和である。
塩基性バリウムカルボキシラードを誘導できる酸は主脂肪族鎖上に、通常エチル 又はメチル基である1つ又はそれ以北の枝分かれ基を含むこよができる。枝分か れ基(類)は主鎖上の任意位置に存在できるが、しかし、α−炭素原子(カルボ キシル基に隣接する炭素原子)以外の炭素原子上に少なくとも1つの枝分かれ基 をもつ酸が好ましい。若干の目的には、非α−枝分かれに加えてα−枝分かれを もつことが有利である。従って、例えばジーα−枝分かれ並びに非α−枝分かれ である酸が、それらをブレンドするポリマーのプレートアウトする傾向の低い、 すなわち加工の間にポリマーの表面へ移行する傾向の低い、カルボキシラードを 与えることができる。
本発明の塩基性バリウムカルボキシラードを誘導できる酸の例にはエクソン・ケ ミカル([1xxon Chemical)により[セカノイック(Cekan oic) Jの商品名で販売される脂肪族C8及びC9酸、並びにエクソン・ケ ミカルにより販売される枝分かれC7及びC9ネオ酸(ネオ酸はジーα−枝分か れであり、また鎖中の他のどこかに枝分かれをもつ)である。セカノイックC8 酸は主にC8非α−枝分かれ異性体を含み、一方、セカノイックC9酸は主に3 . 5. 5−)リメチルベキサン酸である。使用できる他の酸にはイソノナン 酸として知られるC9異性体の混合物、及びネオオクタン酸が含まわへ最後に挙 げた酸はα−炭素原子上に2置検基をもち、また埴土の他のどこかで置換されて いる。
上記1つ又はそれ以上の酸又は酸の型の混合物は、もちろん使用できる。
本発明のバリウムカルボキシラードは塩基性又は過塩基性であり、すなわち存在 する金属の量は化学量論的にモノカルボン酸(類)と完全に反応するのに必要で あると予想される量より大きい。塩が塩基性又は過塩基性である程度は多くの異 なる方法で示すことができるが、しかし本明細書中には塩基性度、すなわち金属 当量とカルボン酸当量との比、として示される。中性塩はlの塩基性度をもち、 一方、塩基性又は過塩基性塩は1より大きい塩基性度をもつ。高塩基性度は、こ れが例えば安定化させるポリマー中へ特定重量のバリウムの導入に必要である任 意の所与カルボン酸の重量(従って、バリウム塩の重量)を最小にするので有利 である。本発明の塩基性カルボキシラードは2又はそれ以上の、例えば約3まで の塩基性度で製造された。
以下により詳細に説明するように、塩基性バリウムカルボキシラードの製造は通 常、中でもバリウム化合物と酸性ガス、すなわち水と反応すると酸を生じるガス 、との反応を含み、好ましいガスは二酸化炭素であり、反応は有機液体中で、( a)モノカルボン酸(類)及びそれと反応できるバリウム化合物、並びに(又は )(b)酸(類)と(a>中に示したバリウム化合物から得ることができるバリ ウムカルボキシラード、の存在下に行われる。塩基性カルボキシラードの正確な 構造は未知であるが、しかしミセルであると思われ、そのミセルはバリウムカル ボキシラード分子により囲まれた酸性ガスのバリウム塩(例えば炭酸バリウム) を含み、有機液体中のコロイド溶液の形態にある。カルボキシラードがポリマー に対する安定剤として使用されるときにポリマー中へ取り込まれるのはこのコロ イド溶液であり、従って、コロイド溶液の物理的性質がかなり重要である。
出願人は意外にも、本発明の塩基性バリウムカルボキシラードのコロイド溶液が 所与有機媒質中で所与バリウム含量に対して、(C6〜C9)枝分かれ鎖モノカ ルボン酸の中性バリウム塩のコロイド溶液及びより大きい数の炭素原子をもつバ リウムカルボキシラードのコロイド溶液より有意に低い粘度をもつことが見いだ された。その粘度はまた、以前にポリ塩化ビニルに対する安定剤として使用され た一定の他の過塩基性バリウム塩、例えば27.5重量%バリウムを含む過塩基 性バリウムノニルフェノラートの粘度より著しく低い。本発明のカルボキシラー ドのコロイド溶液の比較的低い粘度は、しばしば過塩基性塩に関して問題である ろ過が容易かつ迅速であることによる製造コストの節約、配合物がろ過されるこ とになるならば改良されたろ過性を含めてカルボキシラードが安定剤配合物中に 使用されるときの良好な混合及び加工性、並びに安定化させるポリマー例えばポ リ塩化ビニル中の改良された分散を含む多くの利点を生じる。
本発明により得ることができる粘度の低下は表1中に示され、多くの種々のバリ ウム塩の親方香化ホワイトスピリット中のコロイド溶液の塩基性度及び粘度が示 される。表中、各コロイド溶液のバリウム含量はコロイド溶液の重量を基にして 重量%として示されている。
表■ バリウム塩を バリウム 塩基性度 粘度、020℃誘導した酸 含量、重量%  1O−6ff12/SセカノイツクC8酸 13 1 4412−エチルヘキ サン酸 12.5 1 327セカノイツクC8酸 16 2 3.5゜ネオデ カン酸 16 2 17.4 セカノイツクC8酸 20 2.5 4.9゜ネオデカン酸 20 2 36 オレイン酸 34 > 1 332(@40℃)0本発明によるカルボキシラー ド。
さらに比較として、27.5重量%のバリウム含量をもつ過塩基性バリウムノニ ルフェノラートは25℃で2300X10−’m”/sの粘度を有した。
表Iから過塩基性塩のコロイド溶液の粘度が類似の酸の中性塩より約10〜10 0倍も実質的に低く、過塩基性塩について、本発明によるカルボキシラードが所 与バリウム含量に対して、きわめて類似するC10枝分かれ酸、ネオデカン酸、 のカルボキシラードより低い粘度をもつことが認められるであろう。本明細書中 の他所に記載されるように、枝分かれC10酸の相当する過塩基性塩に比べた本 発明の塩の他の利点は高バリウム含量をもつ本発明の塩を濃縮段階の必要なく直 接得ることができ、また若干の場合に、より高い塩基性度を本発明により使用さ れる酸で得ることができることである。
それらの低い粘度及び高いバリウム含量から生じる利点だけでなく、本発明の塩 基性塩はまたそれらが低い色をもつことができる利点をもち、それは白色又は淡 色のポリマーを安定化させる場合に殊に重要である。
任意の適当な方法を本発明の塩基性バリウムカルボキシラードの製造に使用でき る。前記のように、そのような方法は通常、(a)モノカルボン酸(類)及び酸 (類)と反応できるバリウム化合物、並びに(又は) (b)酸(類)と(a) 中に示したバリウム化合物との反応により得ることができるバリウムカルボキシ ラード、を含む有機媒質中の塩基性バリウム化合物と酸性ガス殊に二酸化炭素と の反応を含み、従って本発明はまたそのような方法を提供する。有利には促進剤 、好ましくはヒドロキシル基含有促進剤、例えばフェノール又は、殊にアルコー ルもまた反応媒質中に存在する。
上記一般型の方法はよく知られ、例えば前記米国特許第3194823号及び第 4665117号明細書中に記載され、それらの開示がこ−に参照される。この ため、本発明の方法を詳細に論議する必要はないと思われるが、しかし本発明の 塩基性バリウムカルボキシラードを製造するときに殊に好ましいと認められたプ ロセス特徴が次に簡単に記載される。
有利には、プロセスはモノカルボン酸(類)及び酸性ガスと反応できる単一バリ ウム化合物の使用を含む。適当なバリウム化合物には酸化バリウム、硫化バリウ ム、及び水硫化バリウムが含まれるが、しかし好ましいバリウム化合物は水酸化 バリウムであり、それは八木和物の形態で有利に使用される。好ましくは反応媒 質はバリウム化合物、例えば水酸化バリウム八水和物、を溶解するに足る水を含 む。
本発明の塩基性バリウムカルボキシラードの製造における使用に好ましい促進剤 は多価アルコール例えばグリコール類である。トリエチレングリコールが殊に好 ましい。他の促進剤例えばフェノールもまた存在することができるが、しかし不 可欠ではない。さらに、多くの従来の過塩基性化法において促進剤として使用さ れたメタノールは必要でないが、しかしその使用は排除されない。促進剤は有利 には、モノカルボン酸の導入前にバリウム化合物、水、及び有機液体の混合物に 添加される。使用される促進剤の量は臨界的ではないが、しかし有利には最終コ ロイド溶液を基にして3〜15重量%の範囲内である。
プロセスに使用される条件の下で不活性である任意の有機液体を、反応を実施す る媒質として使用できる。過塩基性カルボキシラードは有機液体の除去なく使用 されるので、液体の選択は一部は生成物の意図用途によるであろう。好ましくは 炭化水素液体、例えば親方香化ホワイトスピリットが使用されるが、しかし酸素 含有液体化合物は若干の環境において適当であることができる。
本発明により使用される枝分かれ脂肪族(66〜C9)モノカルボン酸(類)は 、有利には塩基性バリウム化合物、促進剤、有機液体及び、場合により水を含む 混合物中へ徐々に導入され、その結果、バリウム化合物と酸(類)が反応して相 当するバリウムカルボキシラード(類)を形成すると思われる。(望むならばバ リウムカルボキシラード(類)は、媒質中で製造されるよりはむしろそれ自体を 反応媒質中へ導入することができるが、しかし通常、その場にカルボキンラード を製造することが一層便利である。)酸が添加される混合物が高温、好ましくは 80〜120℃の範囲内にあることが好ましい。
酸性ガスを通す反応媒質はモノカルボン酸(類)との反応に必要である量より過 剰の量の塩基性バリウムを含む。酸性ガスは、例えば二酸化硫黄、三酸化硫黄、 二硫化炭素又は硫化水素であることができるが、しかし有利には二酸化炭素であ る。便宜上、本発明は以下に二酸化炭素に関して記載されるが、しかし適当な場 合に、これを他の酸性ガスにより置換できることを認められよう。望むならば、 追加のバリウム化合物を炭酸塩化の間に添加できるが、しかし好ましくは全バリ ウム化合物が初めに反応容器中へ導入される。
有利には反応媒質中に存在する水は、炭酸塩化を始める前に例えば加熱により実 質的に完全に除去される。二酸化炭素は、好ましくはそれ以上反応媒質により吸 収されなくなるまで反応媒質中に通され、炭酸塩化は有利には高温、好ましくは 130〜170℃、より好ましくは140〜170℃の温度で行われる。得られ た生成物は次いでろ過して未反応固体を除去することができる。
有利には、塩基性塩の変色傾向を低下させる1つ又はそれ取上の段階をプロセス 中に包含させる。従って、プロセスは好ましくは少なくとも炭酸塩化が生じてい ないとき、不活性ガス例えば窒素の雰囲気下で行われる。さらに、有利には、コ ロイドの安定性を改良する試剤例えば遊離ヒドロキシル基と反応する試剤が最終 生成物に添加される。コロイドの安定化に好ましい試剤はリン酸アルキル例えば リン酸トリエチルである。
通常、バリウムは本発明のカルボキシラード中に存在する唯一の金属であろう。
若干の目的に対(2て、亜鉛が、例えば安定化させるポリマー中にバリウムに加 えて存在することが望ましいことができ、この場合に、バリウムカルボキシラー ドを、ポリマー中へ混合する前に亜鉛塩と混合することができ、又は亜鉛塩を別 個にポリマー中へブレンドすることができる。しかし、若干の環境において、有 利には亜鉛を例えば、出発物質として使用されるバリウム化合物(類)の若干を 、過塩基性バリウムカルボキシラードの製造に使用される反応混合物中でカルボ ン酸(類)と反応する亜鉛化合物により置換することにより本発明のバリウム塩 中へ取り込ませることができ、従って本発明はまた、本発明による塩基性バリウ ムカルボキシラードを、亜鉛もまた含む錯体の形態で提供する。若干の目的に対 し、カドミウム以外の他の金属が前記混合物及び錯体中の亜鉛を置換することが できる。
本発明によれば、殊に前記の好ましいプロセス特徴が使用されるとき、(C6〜 C9)枝分かれ鎖脂肪族モノカルボン酸の塩基性バリウム塩のコロイド溶液を、 存在する有機液体の量を低下させる最終濃縮段階を使用することなく、直接比較 的高いバリウム含量(例えば20重量%又はそれ以上)で得ることが可能である 。先に示したように、本発明により使用される酸(類)がすべて又はかなりの量 を高級酸例えば枝分かれ鎖CIO脂肪族モノカルボン酸により置換されるならば 、そのようなバリウム含量は最終濃縮段階が使用されれば記載した型のプロセス により得ることができるにすぎない。
前記のように、本発明の塩基性バリウムカルボキシラードは、中でも、高温及び (又は)光にいくらかの長さの時間さらされるハロゲン含有ポリマー例えば塩化 ビニルポリマーの劣化及び(又は)変色の低下に使用できる。従って本発明はま た、ハロゲン含有有機ポリマー、殊にハロゲン化ビニルポリマー、及び本発明に よる塩基性バリウム塩を含むポリマー組成物を提供する。本発明はまた、ハロゲ ン含有有機ポリマー、殊にハロゲン化ビニルポリマーの安定化に対する本発明に よる塩基性バリウムカルボキシラードの使用法を提供する。本発明のバリウムカ ルボキシラードは塩化ビニルのホモポリマー及びコポリマー、殊に軟質塩化ビニ ルポリマーの安定化に殊に有用である。
一般に、塩基性塩はポリマーに、組成物中のバリウムの比率がポリマー及び可塑 剤を含めて存在できる任意の他の成分の重量を基にして約0.01〜0.5重量 %バリウム、好ましくは0.025〜0.25重量%バリウムの範囲内にある量 に添加される。
過塩基性バリウム塩の製造における示した(C6〜C9)酸の使用が相当する中 性塩より高い比率のバリウムをもつ塩の製造を可能にするので、中性塩を用いる ときに必要な量より少ない重量のバリウム含有添加剤を用いて同じバリウム含量 を所惇重量のポリマー組成物中に得ることができる。これは、望むならばポリマ ーに添加される安定剤配合物中に他の成分を含めることを可能にする。従って本 発明はまた、本発明による塩基性バリウムカルボキシラード及び他の成分例えば 共安定剤を含む安定剤配合物を提供する。適当な共安定剤にはホスフィツト類例 えばジフェニルイソオクチルホスフィツトが含まれる。そのような配合物は例え ば2〜15重量%のバリウムを含むことができる。
本発明の塩基性バリウムカルボキシラードはまたペイントドライヤー、腐食抑制 剤として、及び潤滑油に対する清浄剤/分散剤添加剤として、用途を見いだすこ とができる。任意特定の用途に望ましい場合に、それらは前記のように他の過塩 基性金属塩とともに使用できる。従って、例えば亜鉛塩がPVC用安定剤の望ま しい成分であることができる。
実施例1〜4は本発明の例示である。実施例A及びBは比較として提供されるネ オデカン酸の塩基性バリウム塩の製造反応器に水酸化バリウム八木和物398g 及び水500gを装入し、混合物を十分かくはんしながら80℃まで徐々に加熱 した。次いでトリエチレングリコール80g及び親方香化ホワイトスピリット3 27g (全使用量の2/3)を加え、生じた混合物を徐々に90〜95℃に加 熱した。次いでネオデカン酸215gと脱力香化ホワイトスビリッl−164g との混合物を20〜30分間にわたり徐々に加え、その後混合物を約105℃に 徐々に加熱し、その温度で約1・1/4時間維持した。その後混合物を、残留水 を除去するために徐々に約155℃に加熱した。
混合物を約140℃に冷却させた後、それを48リットル/時の二酸化炭素流量 で25分環炭酸塩化した。炭酸塩化混合物を次いで120℃に冷却させ、CUN o 308ゼータプラス(Zeta Plus )フィルターを用いてろ過した 。ろ過生酸物は約17重量%のバリウム含量、2の塩基性度及び20℃で約15 X10−’m2/sの粘度を有した。この生成物を次いで真空Fの蒸留により濃 縮して20重量%のバリウム含量及び20℃で約36X10−’m’/sの粘度 を5えた。次いで濃縮生成物の重量を基にして2重量%のリン酸トリエチルを加 えてコロイド溶液の安定生成物を改良した。
上記の段階はすべて、炭酸塩化を除いて窒素の雰囲気下に行った。
比較実施例B ネオデカン酸及びネオノナン酸の混合物の塩基性バリウム塩の製造比較実施例A 中に示した操作を、ネオデカン酸をネオデカン酸とネオノナン酸との混合物(7 0重量部のCIO酸対30重量部のC9酸)217gにより置換して繰り返した 。ろ過した生成物の減圧蒸留による濃縮により生じた20重量%ハIJウムを含 む生成物は2の塩基性度を有した。
実施例1〜4 本発明による塩基性バリウムカルボキシラードの製造比較実施例A中に示した操 作を、ろ過生酸物を濃縮する段階を省略し、ネオデカン酸を表II中に示した酸 又は酸混合物により置換して繰り返した。それぞれの場合に、2.5の塩基性度 及び20重量%のバリウム含量をもつ生成物が、比較実施例A及びB中で用いた 濃縮段階を必要としないで直接得られた。表中の量はダラムで示される。
EX、I EK、2 EX、3 EK、48a(DH)= 4H2045945 9459459セカノイツクC8酸 168 セカノイツクC7酸 151 セカノイツクC9酸 184 ネオオクタン酸 168 C0,38383838 脱芳香化ホワイトスピリツト 543 5s1527 543トリエチレングリ コール 50 50 50 50水 500 500 500 500 ポリ塩化ビニルに対する安定剤として、実施例1の生成物の効果を市販過塩基性 バリウムノニルフェノラートと、配合物中の同一バリウムレベルで比較した。
安定剤配合物、ポリ塩化ビニル配合物及び熱安定性データが表III中に示され る。
表III オレイン酸及びp−t−ブチル安息香酸の混合バリウム及び亜鉛塩の溶液 57  57過塩基性バリウムイソオクタノアート (セカノイックC8酸ン (20重量%バリウム)−20 過塩基性バリウムノニルフェノラート (28重量%バリウ勾 14.3 − ジフェニルイソオクチルホスフィツト 20 20ジケトン共安定剤 33 ホワイトスピリツト 5.7− ポリ塩化ビニル配合物 ツルビック(5olvic) 264 GA 100 部ジオクチルフタラード  25 部 エポキシ化大豆油 1.5部 安定剤 2.5! A 初期色 +++ +++ B 色保持(40〜50分) ++ →−十C色の完全喪失 90分 90分 動的試験(二本ロールミル)@180℃D 初期色 +++ +++ E 色保持(20〜30分) ++ +++F 色保持(40〜45分)+++ +++=優秀、 +十;良好、 十=不良試験結果は本発明の酸の塩基性バリウ ム塩の使用が、現在使用されているバリウム塩に比較して有意に良好な動的色制 御を与えることを示す。
オーブン試験はポリ塩化ビニルのロール練りシートを小片に切り、それをガラ又 板上、示した温度でオーブン中に置くことにより行い、示した時間後に標準対照 と比較する。
有機試験において、調製コンパウンドを、ロールが示した温度にある2本ロール 上で示した時間処理し、色を標準対照と比較する。
国際調査報告 国際調査報告 フロントページの続き (51) Int、 C1,5識別記号 庁内整理番号C08L 27100  KGW 9166−4J(72)発明者 レイニエール シルヴアン レオンテ イーナ エドモン ベルギー ベー1880 カッペル オプ デン ボス ペーテル ベノワトラ ーン 2I

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.カルボキシラート基が6〜9個の炭素原子をもつ少なくとも1つの枝分かれ 鎖脂肪族モノカルボン酸から誘導される基から本質的になる、塩基性バリウムカ ルボキシラート。
  2. 2.カルボキシラート基を誘導できる少なくとも1つの酸の、該又は各枝分かれ 基がメチル又はエチル基である、請求項1に記載のバリウムカルボキシラート。
  3. 3.カルボキシラート基を誘導できる少なくとも1つの酸にα−炭素原子以外の 炭素原子上に少なくとも1つの枝分かれ基が存在する、請求項1又は2に記載の バリウムカルボキシラート。
  4. 4.1つの酸がまたα−炭素原子上に少なくとも1つのメチル基をもつ、請求項 3に記載のバリウムカルボキシラート。
  5. 5.カルボキシラート基が、各8個の炭素原子をもち、主に非α−位置において 枝分かれする酸の混合物から誘導される基から本質的になる、請求項1に記載の バリウムカルボキシラート。
  6. 6.少なくとも2の塩基性度をもつ、請求項1〜5のいずれか一項に記載のバリ ウムカルボキシラート。
  7. 7.不活性有機液体中のコロイド溶液の形態で、コロイド溶液が少なくとも20 重量%のバリウム含量をもつ、請求項1〜6のいずれか一項に記載のバリウムカ ルボキシラート。
  8. 8.亜鉛もまた含む錯体の形態にある、請求項1〜7のいずれか一項に記載のバ リウムカルボキシラート。
  9. 9.塩基性バリウム化合物と酸性ガスとを有機液体中で、(a)請求項1中に示 した少なくとも1つのモノカルボン酸及び前記酸と反応できるバリウム化合物、 並びに(又は)(b)酸(類)と(a)中に示したバリウム化合物との反応によ り得ることができるバリウムカルボキシラート、の存在下に反応させることを含 む、請求項1に記載の塩基性バリウムカルボキシラートを製造する方法。
  10. 10.酸性ガスとの反応に使用されると同様のバリウム化合物がモノカルボン酸 (類)との反応に使用される、請求項9に記載の方法。
  11. 11.バリウム化合物とカルボン酸(類)との反応がバリウム化合物を溶解する に足る水の存在下に行われる、請求項9又は10に記載の方法。
  12. 12.反応媒質中に存在する実質的にすべての水が酸性ガスの導入前に除去され る、請求項9〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 13.酸性ガスが二酸化炭素である、請求項9〜20のいずれか一項に記載の方 法。
  14. 14.反応混合物がまたモノカルボン酸(類)と反応できる亜鉛化合物を含む、 請求項9〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 15.ハロゲン含有ポリマー及び請求項1〜8のいずれか一項に記載のバリウム カルボキシラートを含むポリマー組成物。
  16. 16.ハロゲン含有ポリマーの安定化のために請求項1〜8のいずれか一項に記 載の塩基性バリウムカルボキシラートを使用する方法。
  17. 17.ポリマーが塩化ビニルのホモー又はコーポリマーである、請求項15又は 16に記載の組成物又は使用法。
  18. 18.バリウムの比率が、ポリマー及び存在できる可塑剤の重量を基にして0. 025〜0.25重量%である、請求項15〜17のいずれか一項に記載の組成 物又は使用法。
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