JPH0650238U - 赤外線反射膜付電球 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この考案は、１個の電球のバルブ内に２本のフ
ィラメントを内蔵可能とし、かつグレアを防止可能な車
両用電球を目的にしている。 【構成】フィラメント配置部分を球又は楕円形状に形成
したバルブ２に、赤外線反射膜３を塗布し、かつ該バル
ブ２内にはフィラメント主線２２及び副線２１の２本の
フィラメントを配置したことを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、主にヘッドランプ等車両用電球に利用される赤外線反射膜付電球 に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種赤外線反射膜付電球では、バルブ内に１本のフィラメントが内蔵 されているだけである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来の技術では、バルブ内に１本のフィラメントを内蔵した電球は、１機 能しか持たないために、電球は車両の左右に対称に配置された４灯式ヘッドラン プにしか使用できず、２灯式のヘッドランプには使用できないという問題点があ る。

【０００４】 そこで、本考案は上記従来の技術の問題点に鑑み案出されたもので、１個の電 球のバルブ内に２本のフィラメントを内蔵可能とし、かつグレアを防止可能な車 両用電球の提供を目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案における赤外線反射膜付電球においては、 フィラメント配置部分を球又は楕円形状に形成したバルブに、赤外線反射膜を塗 布し、かつ該バルブ内にはフィラメント主線及び副線の２本のフィラメントを配 置したことを特徴としている。

【０００６】 また、前記フィラメント副線は電球軸方向に配置すると共に、フィラメント主 線は電球軸に対し直角方向に一定距離離して交叉させて配置している。

【０００７】 更に、本考案では、前記フィラメント主線は、フィラメント副線の中心より電 球軸方向に０〜１０ｍｍ程度前方位置にずらして配置し、かつフィラメント主線 は、フィラメント副線の水平軸より下方に配置している。

【０００８】 また、本考案では、前記一方のフィラメント副線は、電球軸より０〜０．２ｍ ｍ程度下方に配置している。

【０００９】

【作用】

バルブ内に、主線及び副線のフィラメントを所定配置で２本内蔵した電球に形 成しため、２灯式ヘッドランプに取付けることが可能となる。

【００１０】 また、一方のフィラメント副線の配置位置は、電球軸より０〜０．２ｍｍ程度 下方に配置したため、電球からのグレアを抑えることが可能となる。

【００１１】

【実施例】

実施例について図１から図５を参照して説明すると、本考案の電球Ｌは、バル ブ２のフィラメント配置部分、例えばバルブ２のほぼ中央部分を球又は楕円形状 に形成し、該バルブ２には赤外線反射膜３が塗布されている。

【００１２】 また、該バルブ２の球又は楕円形状部分には、フィラメント主線２２及びフィ ラメント副線２１の２本のフィラメントが所定配置で配設されている。

【００１３】 前記フィラメント主線２２及びフィラメント副線２１は、第１実施例をあらわ した図１、２のように、電球軸方向に平行に配置するか、第２実施例をあらわし た図４、５のように、フィラメント副線２１は電球軸方向に配置し、フィラメン ト主線２２は電球軸に対し直角方向に配置され、フィラメント副線２１とフィラ メント主線２２は一定距離離れて、交叉状に配置されている。

【００１４】 また、フィラメント主線２２及びフィラメント副線２１の両端には、その電球 軸方向にリード線２３が配設され、封止部２５にはモリブデン箔２６が配置され 、リード線２３は該モリブデン箔２６とも接続されている。

【００１５】 更に、バルブ２の一方端部にはバルブソケット２７を固着し、該バルブソケッ ト２７は口金１に挿着可能にされている。

【００１６】 更に、リード線２３の先端部は、バルブソケット２７に取付けたセラミックパ イプ１１を介してリードサポート２４に接続されている。

【００１７】 また、前記フィラメント主線２２は、図３のように、フィラメント副線２１の 中心Ｘより電球軸方向に０〜１０ｍｍ程度前方位置Ｂにずらして配置され、かつ フィラメント主線２２は、フィラメント副線２１の水平線Ｃより下方に配置され ている。

【００１８】 更に、前記フィラメント副線２２は、電球軸より０〜０．２ｍｍ下方に配置さ れている。

【００１９】

【考案の効果】

本考案は上述の通り構成されているので、次に記載する効果を奏する。 （１）バルブ内にフィラメントを１本内蔵させた従来の電球は、４灯式ヘッドラ ンプのみの使用しか出来なかったが、本考案ではバルブ内にフィラメントを２本 内蔵させたため、２つの機能を持つことができる。従って、本考案の電球を２灯 式ヘッドランプに使用し、４灯式ヘッドランプと同様の効果を有する。

【００２０】 （２）フィラメント副線の配置位置は電球軸より０〜０．２ｍｍ下方に配置した ため、電球からのグレアを抑えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例の斜視図である。

【図２】本考案の第１実施例の正面図である。

【図３】本考案の実施例の要部正面図である。

【図４】本考案の第２実施例の斜視図である。

【図５】本考案の第２実施例の正面図である。

【符号の説明】 Ｌ 電球 １ 口金 ２ バルブ ２１ フィラメント副線 ２２ フィラメント主線 ２３ リード線 ２４ リードサポート ２５ 封止部 ２６ モリブデン箔 ２７ バルブソケット ３ 赤外線反射膜

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】フィラメント配置部分を球又は楕円形状に
   形成したバルブに、赤外線反射膜を塗布し、かつ該バル
   ブ内にはフィラメント主線及び副線の２本のフィラメン
   トを配置したことを特徴とする赤外線反射膜付電球。