JPH06502351A - 溶融金属の連続鋳造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 溶融金属の連続鋳造法 本発明は溶融金属の連続鋳造、特に溶鋼の連続鋳造法に関する。

溶鋼の連続鋳造において、溶鋼は通常、タンディツシュから連続鋳込み型へ移さ れる。通常、タンディツシュは、これの下部壁と連続鋳込み型の間に典型的には ５０ｃｍの隙間を埋めて型内へ延びた出口ノズルと、ノズルを通る溶鋼の流れを 制御する弁機構を持っている。ヨーロッパでは、好適とされる弁機構がタンディ ツシュに設けられたストッパロッドであり、オーストラリアと日本では、好適と される弁機構かタンディツシュの下でタンディツシュと型の間の隙間に設けられ たスライド式仕切り弁である。

ノズルは、通常、内壁に付着するアルミナのために詰まりがちで、ノズルの詰ま りによる連続鋳造の中断を防止するために、連続鋳造中に定期的にノズルを交換 する必要がある。

国際工業エンジニアリングＳ　Ｐ　ＲＬ　（ＩｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌＩｎｄ ｕｓｔｒｉａｌ　Ｅｎｇｉｎｅｅｒｉｎｇ　５ＰＲＬ）　（’　ｒ　Ｉ　Ｅ”　 ）は、交換工程自体が連続鋳造を中断させることなく、ストッパロッドで制御さ れたタンディツシュのノズルを交換する技術を開発した。その技術の基本は、典 型的には３〜４トンの、十分な力でノズルの上面をタンディツシュの下面に対し て上方へ押し付けて、両面間に流体密シールを形成し、ノズルをタンディツシュ の下面に接触させた状態でタンディツシュの開口に対してスライドさせる。その ような構成において、ノズルの交換は、交換用ノズルを既存のノズルの近くに位 置づけ、ストッパロッドを下げてノズルを通る溶融金属の流れを止め、交換用ノ ズルを作動位置へスライドさせ、それが同時に既存ノズルを非作動位置へ押しや り、そしてストッパロッドを上昇させて、ノズルに溶鋼が流れるようにする。Ｉ ＩＥの技術では、２〜３秒でノズルの交換が行えることが判明している。通常、 ヨーロッパで採用されている比較的ゆっくりした連続鋳造（１，０ｍ／分以下） では、ストッパロッドが十分な流れ制御を行える。しかし、ＩＩＥの技術は、高 速の鋳造（１，０ｍ／分を超える）で要求されるスライド式仕切り弁で制御され たタンディツシュでの使用に適していない。これに関し、タンディツシュと鋳型 による厳密なスペースの制約と、スライド式仕切り弁の作動に悪影響を与えずに スライド式仕切り弁と流体シールを形成するよう３〜４トンの上向きの力をノズ ルに与える困難さがある。

本発明の目的は、溶鋼の連続鋳造に使用されるスライド式仕切り弁で制御された タンディツシュのノズルを、連続鋳造を中断せずに交換するための装置を提供す ることにある。

本発明は、タンディツシュから連続鋳込み型への溶融金属の移動に使用されるタ ンディツシュ用スライド式仕切り弁およびノズル交換アセンブリを提供し、その アセンブリは以下を備えている、 （ａ）　タンディツシュの出口の下に設けられ、タンディツシュから型への溶融 金属の流れを制御するスライド式仕切り弁、そして （ｂ）　溶融金属がタンディツシュからスライド式仕切り弁とノズルを通って鋳 型へ移動することを可能にする作動位置にタンディツシュノズルを支持し、ノズ ルを作動位置に対して移動させる交換アセンブリ、その交換アセンブリはスライ ド式仕切り弁とノズルを互いに対して付勢し、その間に流体密シールを形成する 手段を備えていて、付勢手段の付勢力はスライド式仕切り弁の作動に影響しない 。

ノズルの交換が必要になったとき、付勢手段の付勢力によるスライド移動に対す る抵抗に対抗して、スライド式仕切り弁に接触した状態でノズルをスライドさせ 、ノズルを先ず作動位置へ、その後作動位置から移動させる手段を交換アセンブ リか備えていることが望ましい。

ノズルが作動位置から移動すると同時に交換用ノズルを作動位置に移動させるよ うに、スライド手段が構成されていることが特に望ましい。

スライド式仕切り弁が、互いに固定された上下板と、画板間の隙間でスライドす るスライド板を備え、各板が夫々貫通孔を持ち、上下板の孔が上下方向に同心状 になっていることが望ましい。

そのような構成において、上下板をスライド板に対して付勢し、上板とスライド 板の間、そして下板とスライド板の間に流体密シールを形成する手段を、更に備 えていることか望ましい。

スライド式仕切り弁か、スライド板をｌｔ！？内でスライドさせ、スライド板の 孔を上下板の孔に対するアライメント状態へ漸進的に出入させ、タンディツシュ から鋳型への溶融金属の流れを漸進的に開閉する手段を更に備えていることが特 に望ましい。

付勢力が少なくとも３トンであることが望ましい。

付勢力が上板とスライド板から分離され、従って、スライド式仕切り弁の作動に 影響しないように付勢手段か下板に連結されていることが望ましい。

付勢手段か、２つの平行線状に配置され、作動位置に対するノズルの移動経路を 規定する複数のバネアセンブリを備え、各バネアセンブリが、下板に連結された 上下方向のバネ手段と、バネ手段に連結されて経路内へ延び、ノズルの下向き面 に接当して、ノズルに上向きの付勢力を作用させるアームを備えていることが望 ましい。

バネ手段か圧縮バネからなり、アームがアームの中間点で下板に枢支連結し、圧 縮バネの下向きの力か、アームからノズルに作用する上向きの付勢力に変換する ことか特に望ましい。

本発明は、以下を備えた溶融金属用の連続鋳造装置をも提供する、 （ａ）　連続鋳込み型 （ｂ）　連続鋳造用の溶融金属供給量を保持するタンアイッソユ （Ｃ）　溶融金属をタンディツシュから型へ移すノズル、そして （（１）　上記段落に記載されたタンディツシュ用スライド式仕切り弁およびノ ズル交換アセンブリ。

以下、図面を参照しながら例を挙げて本発明を更に説明するが、図中、 図１は、本発明のタンディツシュのスライド式仕切り弁およびノズル交換アセン ブリの好適実施例の縦断面図、図２は、図１のＡ−Ａ線に沿う平面図、図３は、 図２のＣ−ＣＭに沿う断面図である。

図１を参照すると、本発明の好適実施例であるタンディツシュのスライド式仕切 り弁およびノズル交換アセンブリ（ザアセンブリ”）が、タンディツシュ３の下 面Ｓと連続スラブ鋳型５の上部の間の、典型的には５０ｃｍの隙間Ｇに設けられ 、童５内へ延びたノズル７を支持している。

このアセンブリは、図１および３に、番号９て包括的に示されたスライド式仕切 り弁を備えている。

スライド式仕切り弁９は、互いに固定された上板１１および下板１３と、上下板 間の隙間でスライドするスライド板１５を備える。上、下およびスライド板１１ ．１３、Ｉ５は夫々貫通孔を待ち、上下板ＩＩ、１３の孔が上下方向に同心状に なっている。図示の構成では、タンディツシュ３からノズル７を通って型５へ溶 鋼か流れるように、スライド板１５の孔か上下板Ｉｆ、Ｉ３の孔と同心状になっ ている。スライド式仕切り弁９は、上下板１１．１３間の隙間でスライド板１５ をスライドさせる手段（図外）を更に備え、これによってスライド板１５の孔を 上下板１１．１３の孔に対するアライメント状態へ漸進的に出入させ、タンディ ツシュ３から鋳型５への溶融金属の流れを漸進的に開閉する。

図２および３を参照すると、スライド式仕切り弁９は、タンディツシュ３にボル トどめされたクイックノズル交換装置フレーム２０に引張バネ１７を介して連結 されている。バネ１７の一端がクイックノズル交換装置フレーム２０に連結され ていて、他端が下板１３に連動連結されてスライド式仕切り弁９を上方へ付勢し 、これによって上板１１の上面１９かクイックノズル交換装置フレーム２０の肩 部２０ａに接当し、下板１３がスライド板１５に押し付けられ、スライド板１５ が上板１１に押し付けられる。これに関し、上板１１の下面とスライド板１５の 上面の間、そしてスライド板１５の下面と下板１３の上面の間に流体密シールが 形成されるようにバネ圧が選定される。引張バネ１７の使用か、上、下およびス ライド板１１．１３．１５を相互に対して付勢する一つの手段を示すことは容易 に理解されよう。

図示の好適実施例で、上面１９が肩部２０ａに対して上方へ付勢されたとき、上 板１１の上面１９とタンディツシュ３の下面５の間に隙間Ｇ１ができ、使用にお いて隙間Ｇ、に耐火材が詰められる。

このアセンブリは、タンディツシュ３から鋳型５への溶融金属の移動を可能にし 、作動位置に対してノズル７を移動させるため、図示の作動位置にノズル７を支 持する交換アセンブリを更に備えている。

交換アセンブリは、図３中の番号２２により包括的に示された２つの平行線状の バネアセンブリを備えていて、これが作動位置に対するノズル７の移動経路を定 める。

バネアセンブリ２２は、図３に最もよく示されているように、一端がスライド式 仕切り弁９の下板１３に連動連結された圧縮バネ２１と、この圧縮バネ２１の他 端に連動連結されたアーム２３とを備え、このアーム２３の自由端２４がノズル ７の下向き面２６に接当して、バネ２１の付勢力に応答して、図３の矢印Ｚの方 向の上向き力を作用させる。これに関連して、交換アセンブリは各アーム２３に 連動連結した枢支点２５を更に備えていて、図３の矢印りの方向の圧縮バネ２１ の下向きの力が枢支点２５まわりにアーム２３を回動させ、その結果、図３の矢 印Ｚの方向の上向き力をノズル７に作用させる。この構成の効果として、図３中 の番号２７で示されたように、下板１３の下面とノズル７の下面を互いに対して 付勢することが容易に理解されよう。これに関連して、２７の両面間に流体密シ ールが形成されるようにバネ圧が選定サレル。圧縮バネ２１、アーム２３および 枢支点２５の構成は、下板１３の下面とノズル７の上面を相互に対して付勢する 一つの手段を示すことは容易に理解されよう。

重要なことは、スライド式仕切り弁９の下板１３に対する圧縮バネ２１の連結と 、圧縮バネ２１の作用に応答してノズル７を上方へ圧するアーム２３の位置設定 は、上方への力がスライド式仕切り弁９の他の部材から分離され、従ってスライ ド式仕切り弁９の作動に影響しない点である。これに関連して、典型的には約３ 〜４トンの上向き力が要求され、そのような力がスライド式仕切り弁９に伝えら れると、スライド式仕切り弁９の効率的な作動か大きく阻害される。

交換アセンブリは、ノズルの交換が必要になったとき、付勢手段の付勢力による スライド移動に対する抵抗に対抗して、スライド式仕切り弁９の下板１３の下面 に接触した状態でノズル７の上面をスライドさせ、ノズル７を先ず作動位置へ、 その後作動位置から移動させる手段（図外）を更に備えている。図示していない が、好適実施例で、アセンブリは既存ノズル７の近くに交換用ノズルを位置づけ るガイドと、交換用および既存ノズルを移動してノズル交換を行う一連のラムを 備えている。

ノズルの交換は、ラムを作動させる前にスライド式仕切り弁９を閉じて行う。そ のような状況では、鋳型５内の溶鋼レベルの低下を最少限にするため鋳造速度を （典型的にはｏ、６ｍ／分）にゆるめることが望ましシ八〇代替としては、スラ イド式仕切り弁９を図示の作動位置に保ってノズル交換を行える。

本発明の思想および範囲から外れずに、上記好適実施例に多くの改変を実行でき る。

フロントベージの続き （８１）指定回　ＥＰ（ＡＴ、ＢＥ、ＣＨ，ＤＥ。

ＤＫ、　ＥＳ、ＦＲ，ＧＢ、　ＧＲ，ＩＴ、　ＬＵ、　ＮＬ、　ＳＥ）、０Ａ（ ＢＦ、ＢＪ、ＣＦ、ＣＧ、ＣＩ、ＣＭ、ＧＡ、ＧＮ、ＭＬ、ＭＲ，ＳＮ、ＴＤ、 ＴＧ）、ＡＴ、ＡＵ、　ＢＢ、　ＢＧ、　ＢＲ，ＣＡ、　ＣＨ，ＤＥ、　ＤＫ、 　ＥＳ。

ＦＩ、ＧＢ、ＨＵ、ＪＰ、ＫＰ、ＫＲ，ＬＫ、ＬＵ、ＭＣ，ＭＧ、　ＭＷ、　Ｎ Ｌ、　Ｎｏ、ＰＬ、　ＲＯ，ＳＤ、ＳＥ、ＳＵ、　ＵＳ

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. １．タンディッシュから連続鋳込み型への溶融金属の移動に使用されるタンディ ッシュ用スライド式仕切り弁およびノズル交換アセンブリであって、そのアセン ブリは以下の構成を備えている、 （ａ）タンディッシュの出口の下に設けられ、タンディッシュから鋳型への溶融 金属の流れを制御するスライド式仕切り弁、そして （ｂ）溶融金属がタンディッシュからスライド式仕切り弁とノズルを通って鋳型 へ移動することを可能にする作動位置にタンディッシュノズルを支持し、ノズル を作動位置に対して移動させる交換アセンブリ、この交換アセンブリはスライド 式仕切り弁とノズルを互いに対して付勢し、その間に流体密シールを形成する手 段を備えていて、付勢手段の付勢力がスライド式仕切り弁の作動に影響しないよ うになっている。
2. ２．ノズルの交換が必要になったとき、付勢手段の付勢力によるスライド移動に 対する抵抗に対抗して、スライド式仕切り弁に接触した状態でノズルをスライド させ、ノズルを先ず作動位置へ、その後作動位置から移動させる手段を更に備え た請求項１に記載のアセンブリ。
3. ３．ノズルが作動位置から移動すると同時に交換用ノズルを作動位置に移動させ るように、スライド手段が構成されている請求項２に記載のアセンブリ。
4. ４．スライド式仕切り弁が、互いに固定された上下板と、両板間の隙間でスライ ドするスライド板とを備え、各板が夫々貫通孔を持ち、上下板の孔が上下方向に 同心状になっている前出の請求項のいずれかに記載のアセンブリ。
5. ５．上下板をスライド板に対して付勢し、上板とスライド板の間、そして下板と スライド板の間に流体密シールを形成する手段を更に備えている請求項４に記載 のアセンブリ。
6. ６．スライド式仕切り弁が、スライド板を隙間内でスライドさせ、スライド板の 孔を上下板の孔に対するアライメント状態へ漸進的に出入させ、タンディッシュ から鋳型への溶融金属の流れを漸進的に開閉する手段を更に備えている請求項４ または請求項５に記載のアセンブリ。
7. ７．付勢力が、少なくとも３トンである前出の請求項のいずれかに記載のアセン ブリ。
8. ８．付勢力が上板とスライド板から分離されるようになっていて、その結果、ス ライド式仕切り弁の作動に影響しないように付勢手段が下板に連結されている請 求項４から６のいずれかに記載のアセンブリ。
9. ９．付勢手段が、２つの平行線状に配置され、作動位置に対するノズルの移動経 路を規定する複数のバネアセンブリを備えていて、各バネアセンブリが、下板に 連結された上下方向のバネ手段と、バネ手段に連結されて経路内へ延び、ノズル の下向き面に接当して、ノズルに上向きの付勢力を作用させるアームを備えてい る請求項８に記載のアセンブリ。
10. １０．バネ手段が圧縮バネからなり、アームがアームの中間点で下板に枢支連結 し、圧縮バネの下向き力が、アームからノズルに作用する上向きの付勢力に変換 される請求項９に記載のアセンブリ。
11. １１．以下の構成を備えた溶融金属用の連続鋳造装置、（ａ）連続鋳込み型、 （ｂ）連続鋳造用の溶融金属供給量を保持するタンディッシュ、 （ｃ）溶融金属をタンディッシュから鋳型へ移すノズル、そして （ｄ）前出の請求項のいずれかに記載のタンディッシュ用スライド式仕切り弁お よびノズル交換アセンブリ。