JPS637499Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はシヨツト粒の流量調節装置に関する。

従来、シヨツト粒は断面が円形又は角形状の導
入管を介して投射装置に供給するようにしてい
る。そのために、シヨツト粒を幅広く、均等な層
状の状態を保つて投射装置に供給したり、或いは
高さ、横幅方向の流量調節が不可能であつた。

本考案はこれらの問題点を解決することを目的
とするものである。

以下に、本考案の構成を実施例に基づき説明す
る。１は前面下端部に複数個の供給口２を略等間
隔をおいて横一直線上に有し、かつ上面に複数個
の補給口３を備えたシヨツト粒のタンクで、この
タンク１前面における各供給口２には、垂直部材
４ａと水平部材４ｂから成るゲート板４が、タン
ク１前面との間に隙間を形成するようにして取付
けられたガイド部材５に垂直部材４ａを介して
上・下移動可能に嵌挿されているとともに、各ゲ
ート板４の水平部材４ａ上面には、電磁石６が固
着してあり、そして各供給口２はゲート板４の垂
直部材４ａによつて開閉されるようになつてい
る。７は垂直部材７ａと水平部材７ｂから成るス
ライド板で、該スライド板７は、タンク１前面に
取付けられたガイド板８の案内溝に、その両端を
上・下移動可能に嵌挿してあるとともに、スライ
ド板７の水平部材７ｂ下面には、電磁石９が前記
各電磁石６に対向してそれぞれ取付けてある。ま
た、スライド板７の中心両側上部位置には、ゲー
トシリンダ１０のピストンロツド１０ａが先端が
リンク１１、ピン１２を介して連結してあつて、
ゲートシリンダ１０の作動により、スライド板７
はガイド板８に案内されながら上・下移動し、対
向した１対の各電磁石６，９は、励磁作動し密着
すると、磁着するようになつている。

次に、このように構成されたものの作動につい
て説明する。供給口２の直下に配置された図示さ
れない投射装置を高速回転した状態において、被
研掃品Ｗの横幅分Ｈの電磁石６，９を励磁させる
とともに、ゲートシリンダ１０の伸長作動によ
り、スライド板７をガイド板８に沿つて下降し前
記横幅分Ｈの電磁石６，９を密着させると、対向
する１対の前記横幅分Ｈの電磁石６，９は磁着す
る。つづいて、ゲートシリンダ１０の短縮作動に
より、リンク１１、ピン１２を介してスライド板
７をガイド板８に沿つて上昇させると、下方の電
磁石６は、対向する電磁石９にそれぞれ磁着され
てゲート板４と一緒に持上げられ被研掃品Ｗの横
幅分Ｈの供給口２が開かれる。すると、タンク１
に貯溜されたシヨツト粒は、被研掃品Ｗの横幅方
向に流量調節されながら供給口２から投射装置
（図示せず）の幅全体にわたつて落下し、その投
射装置の幅全体から被研掃品Ｗに向けて均一な投
射密度でもつて投射される。投射されたシヨツト
粒は、被研掃品Ｗに衝突、研掃後、タンク１に回
収され再び循環使用される。なお、前記実施例に
おいて、ゲートシリンダ１０の伸縮ストロークを
調節することにより、供給口２の高さ方向の開口
面積を調節できることは勿論である。

以上の説明によつて、明らかなように本考案に
よれば、シヨツト粒は、被研掃品の種類及び寸法
等に応じて流出幅を調整されて均一な状態で、投
射装置を介して投射されるため、被研掃品はムラ
なく、効率的に研掃されるなどの効果を有し、こ
の種の業界に寄与する効果は著大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す正面図、第２図
は第１図における側断面図である。 １：タンク、２：供給口、４：ゲート板、６，
９：電磁石、７：スライド板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 投射装置の上方に配置されてシヨツト粒を貯溜
   するタンク１の前面下部位置に、複数個の供給口
   ２を横一直線上に略等間隔をおいて穿ち各供給口
   ２前面には、電磁石６を装着したゲート板４をそ
   れぞれ独立して上・下方向に摺動移動可能に設け
   るとともに、これらのゲート板４の上方には、前
   記電磁石６に磁着可能な電磁石９を前記各電磁石
   ６にそれぞれ対向して装着したスライド板７を、
   駆動装置の作動により、上・下移動可能に設けた
   ことを特徴とするシヨツト粒の流量調節装置。