JPH06500688A - 神経線維腫遺伝子 - Google Patents
神経線維腫遺伝子Info
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- JPH06500688A JPH06500688A JP3512645A JP51264591A JPH06500688A JP H06500688 A JPH06500688 A JP H06500688A JP 3512645 A JP3512645 A JP 3512645A JP 51264591 A JP51264591 A JP 51264591A JP H06500688 A JPH06500688 A JP H06500688A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
神経線維腫遺伝子
本発明は国立衛生腕(N I H)助成金N523410及びN523427の
下、一部政府の援助によりなされたものである。
関連出願
本願はコリンズら(Collins et at、)により、1990年6月2
9日に出願したr神経線維腫遺伝子CNeurafibromatosis G
ene> Jという名称の米国出願筒547.090号の部分継続出願である。
発明の分野
本発明は、一般にフォンレックリングハウゼン(VonRecklinghau
sen)神経線維腫症(NFI)疾患過程に関与する遺伝子に関するものであり
、より具体的には、その遺伝子に対応する核酸配列の同定、単離及びクローニン
グに関するものである。本発明はさらにNFI遺伝子産物及び配列ならびにそれ
により生じた抗体に関するものである。本発明はまた、NFIのスクリーニング
法及びNFI診断法、ならびに従来の治療法と組換え技術を利用した遺伝子療法
にも関する。
発明の背景
フォンレックリングハウゼン神経線維腫症(NFI)(しばしば「エレファント
マン病」1といわれる)は、総人口の3000人に約1人が罹患する最も良く見
られる常染色体支配のヒトの病気の−っである。この病気はまず第一に神経冠由
来の組織(neural crest−derivedtissue)に影響を
及ぼし、カフェオレ斑、年齢とともに大きさと数が増加する神経線維層、学習不
能、精神遅延、卒中及び悪化の危険性の増大によって特徴付けられる。
病気の発現はその症候や重篤さにおいて極めて変化し得るものであり、自発的な
突然変異率は著しく高く、新しい変異を表すすべての場合の約30〜50%を占
める。
NFIの臨床的診断を存命中に早期に行うことは、症候の多様さやその出現の遅
れのために比較的困難である。
NFI遺伝子の直接的クローニングは、NFI組織中において異常な状態が一貫
していないために行うことができないが、これができれば遺伝子産物について十
分な情報が得られるであろう。残った選択は、遺伝子の位置クローニングであり
、これは機能的性質よりもむしろ染色体地図上の位置を利用するものである。こ
のアプローチを用いて、遺伝子連鎖分析(genetic linkagean
alysis)によってNFI遺伝子を第17染色体の中央’ NIHの一団は
、しかし、最近になって「エレファントマン」ジエイ・メリック(J、 Mer
rik)は実際は神経線維腫症てはなく、プロテウス症候群として知られている
極めて稀な病気にかかっていた、と結論づけた。
長腕に帰属した。続いて共同して多重点マツピングを行い、その遺伝子の位置を
、17q11.2の約3センチモルガンにまで狭めた。体細胞ハイブリッド技術
、連鎖クローン及びパルスフィールドゲル電気泳動(PFGE)を組合せて、バ
ランスのとれた転座t(1;17)及びt (17,22)(第17染色体上テ
約60kb離レタフレークポイントを有する)を持った二人の血縁でないNFl
患者に適用したところ、遺伝子の位置は、染色体バンド17q11.2の数百キ
ロ塩基にまでさらに狭まった。
コリンズら(Coff1ns、 F、 S、 et al、 ) 、Trend
s 1nGenetics 5 : 217−221 (1989)参照。
最初のNFI遺伝子の候補がマウス中でネズミ白血病のレトロウィルス積層部位
として同定された。Buchberg。
A、M、 ら、 Oncogene Re5earch 2 : l 4 9
(1988)参照。しかし、現在は、NFIブレークポイントの間の地図を作る
ヒト相同染色体EV12A(以前はEVI2と呼ばれた)は、前述のNF1転座
によってさえぎられることはなく、この遺伝子中にはNFIの原因として同定さ
れた異常性は存在しないということかわかっている。
同様にEVI2B(以前はNFI−c2と呼ばれた)(これは染色体歩行とジャ
ンピング(jumping)により、本発明の過程で新たに同定された遺伝子で
あり、NFIブレークポイントの間の地図をなすのであるカリも、NF1転座に
よってさえぎられることはなく、NFI患者にいかなる異常性をも表さなかった
。従って、NFI遺伝子はまだ同定されてはいなかったということか明らかとな
ったのである。
最近、NFIに罹った個体に突然変異を示す位置クローニングによって、ある遺
伝子か同定された。Cawthon。
R9ら、Ce1l 62:193−201 (1990);Viskochil
、 D、ら、Ce1l 62:187−192 (1990) ; Walla
ce、 M、 R,ら、5cience 249 : f 81−186 (1
990)。さらにクローニングと部分配列分析を行い、遺伝子産物は酵母のIR
AI及びIRA2タンパク及び哺乳類GTPアーゼ活性化タンパク(GAP)の
触媒ドメインに約30%の類似性を示すドメインを含むことを証明した。Buc
hberg、 A、ら、Nature 347:291−294 (1990)
;Xu、G、ら、Ce1l 62:599−605 (1990)。GAPは活
性型GTP結合ras p 21の不活性型GDP結合形態への変換を触媒する
細胞質ゾルタンパクである。Trahey、 M、 ら、5cience 23
8:542−545 (1987)、続いて、NFI遺伝子産物のGAP関連ド
メインもヒトや酵母RAS R21と相互作用し、その活性を下方制御し得るこ
とが示された。Ba1lester、 R,ら、Ce1l 63 : 851−
859 (1990) ; Martin、 G、 A、ら、Ce1l 63:
343−349 (1990);Xu、G、ら、Ce1l 67、090号に含
まれているNFIのcDNAクローニングについて本願出願人か先に行った報告
は、ノーザンブロットにより約13kbとされる転写体の部分フラグメントに基
づいたものであった。Wallace、 M、 R,ら、5cience 24
9:181−186 (1990)、NF1遺伝子の全コード領域は今、クロー
ニングされ、シーケンスされており、その遺伝子産物は同定され、それに対する
抗体も生成されており、これらが本明細書中に記載され、請求されているのであ
る。
発明の概要
フォンレックリングハウゼン神経線維腫症(NFI遺伝子)に関与する遺伝子の
全コード領域、及び、約13kbの至る所で発現された大きな転写物(NF I
LT)が同定され、cDNAは図6.12及び配列リストに示したように、ク
ローニングされ、シーケンスされている。
その配列を分析したところ、2818アミノ酸の読み取り枠(Open rea
ding frame)が明らかとなったが、あるいはスプライシングされた産
物が様々な大きさのタンパク産物をコードしているのかもしれない。この遺伝子
は第17染色体上で最小270kbに及び、cpGに富んだ島にそのプロモータ
ーを有している。NFI配列は高度に保存されており、GTPアーゼ活性化タン
パクファミリー(GAP)との相同性を示す。遺伝子は両NF1転座によってさ
えぎられることはなく、新しい突然変異NFl耐性に変わり、そしてその中には
以前の候補遺伝子EV l 2A (EV 12)及びEVI 2B (NF
L−c2)を含んでいる。NFI遺伝子産物を特異的に認識する抗体は融合タン
パクと合成タンパクの両方に対して生じている。免疫沈殿とウェスタンプロット
によりNFI遺伝子産物を最初にキャラクタリゼーションしたところ、約250
kDaの独特なタンパクであることがわかった。
このタンパクは様々なヒトの組織やセルライン中に見出され、ラットやマウスの
組織中にも存在する。
遺伝子とその対応する遺伝子産物の同定とシーケンシングにより、核配プローブ
とNFI遺伝子産物に対する抗体とを、本発明の範囲内で様々なハイブリダイゼ
ーションと免疫学的検定法に使用して、正常又は欠陥のNFl遺伝子又は遺伝子
産物の存在をスクリーニングすることができる。遺伝子機能のレベルを測定する
ための機能検定も診断のために、あるいは治療をモニターするために使用するこ
とができる。本発明の主題に沿ったこのようなスクリーニングと診断のための検
定キットも提供する゛。
遺伝子及び組換え技術又はそれと機能的な等価物を用いて産生を増幅し得る正常
のNFIタンパクを補充することによる患者療法も可能である。また、遺伝子欠
陥をin 5ituで直したり、または組換え体もしくは他の媒体を用いて正常
な遺伝子産物を表現することのできるDNA配列を患者に運ぶことによる遺伝子
治療を通して、NFlを治療したり制御してもよい。神経系の非NFI腫瘍の治
療と神経組織の成長促進も意図している。
本発明の他の特徴と利点は、以下の記載と添付の請求の範囲から、添付図面を参
照して明らかとなるであろう。
図面の簡単な説明
図1はキロ塩基のスケールで描いたNFI領域の模式図2AはcDNAクローン
B3A及びP5のサザンプロットである。
図28はcDNAクローンP5及びB3Aを含むNFILT cDNAの一部の
模式地図である。
図3はP5プローブの5′末端を用いたヒト、マウス及びハイブリッドのDNA
のサザンプロットであり、NFILTがt(17:22)限界点にわたっている
。
図4AはP5プローブを用いた様々なヒト組織のノーザンプロットである。
図48はP5プローブを用いた二つの独立したメラノーマ細胞系のノーザンプロ
ットである。
1N4cはプライマーAとBを用いた様々なヒト組織と細胞系におけるRNA発
現のPCR解析である。
図4DはマウスNFILT RNAを増幅しないプライマー〇とDを用いたマウ
ス−ヒトハイブリッド及び親細胞系由来RNAからのPCR結果である。
図5A−DはプローブP5を用いた新しい突然変異NF1患者のDNA、その両
親及び正常人のDNAのサザンプロットであり、患者中に0.5 kbの挿入が
あることを示している。
図6はNFILT cDNAの部分ヌクレオチド配列をその対応アミノ酸配列と
ともに示す。
図7はNFILTの模式的な部分エクソン地図である。
図8はNFI遺伝子中のcDNA歩行(cDNA walk)を表す模式図であ
る。
図9はNF1転写物の5′部位のcDNA配列である。
図10はヒトの脳の前頭葉令RNAとメラノーマ細胞mRNAのプライマー伸張
(pri’mer extension off)のPAGE分析である。
図11はcDNAクローン中に見出される代替5′末端を提示する。
図12はシーケンシングされたクローンの読み取り枠から考えられるNFI遺伝
子産物の完全アミノ酸配列である。
図13は第17染色体のゲノム地図上のNF1転写物の範囲を示す。
図14は融合タンパクと合成ペプチドの位置を示したNFI遺伝子産物の地図で
ある。
図15はpMAL、c融合タンパクの発現を示す5DS−PAGE結果である。
図16は(A)免疫沈殿後の5DS−PAGE結果と(B)ペプチド抗血清Hと
Dが250 kDaタンパクを認識することを説明するウェスタンプロット分析
である。
図17はペプチド抗血清りか独立に生成した融合タンパクを認識することを説明
するウェスタンプロットである。
図18はpMAL、B3A融合タンパクとペプチド抗血清Hがペプチド抗血清り
により沈殿した同じタンパクを認識することを説明する5DS−アAGE結果で
ある。
図19はpMAL、B3A融合タンパクと抗血清が様様な成体マウス組織中のN
FIタンパクを検出することを説明する5DS−PAGE結果である。 。
発明の詳細な説明
NFI(具体例1での確認に先立ってNE71LTという)を同定し、その゛=
ニード域をクローニングしシーケンシングした。NF1遺伝子とその対応アミノ
酸配列の部分及び完全コード配列を図6.12と添付した配列リストに示した。
配列の分析は、2818個のアミノ酸の読み取り枠を明らか1こしたが、あるい
はスプライシングされた産物が様々な大きさのタンパク産物をコードしているの
かもしれない。遺伝子は第17染色体上で最小270kbに及び、そのプライマ
ーをCpGに富んだ島に育している。NFI配列は高度に保存され、GTPアー
ゼ活性化タンパクファミリー(GAP)に対して相同性を示す。
推定されている遺伝子(NF I LT)がNFIに関与する遺伝子、即ちNF
I遺伝子であるという結論は、以下に詳述する幾つかの系の証拠に基づいたもの
である。
まず、この遺伝子はDNAとRNAレベルで示されるように、t(17+22)
ブレークポイントによって明瞭に分裂した。DCR1ヒト−マウスハイブリッド
のRNA分析により、NF I LT遺伝子が同様にt(1:17)NF1転座
によって機能的に分裂することが示された。さらに強固な証拠となったのは、新
しい突然変異NF1患者中の0.5 kbの挿入の同定であった。この挿入は前
に提案された遺伝子EV 12A (EV 12) 、!−EV t2B (N
F l−c 2)から少なくとも10kb離れた所に位置していた。これらの候
補遺伝子もまたNFI患者における異常性を示すことはなく、明らかにアンチセ
ンスストランド上のNF ILTのイントロン中に位置している。NF I L
Tの大きな転写体の大きさも、約10−’/対立遺伝子/世代という高突然変異
率に一致していた。
NFI遺伝子産物の正常機能をさらに明瞭にし、そして遺伝子中の変化が神経線
維腫症を引き起こすための病態生理学的基礎を決定するために、NFIタンパク
産物を認識する特異的抗体を作り出すことが望ましかった。
相似の例として、デュヘンネ(Duchenne)堅筋ジストロフィー(DMD
)における分子病理学の理解がDMD遺伝子産物、シストロフィンに対する抗体
の開発によって大いに向上したことが挙げられる。Hoffman、’ E、
P、ら、Ce1l 63:835−841 (1990)、これらの抗体が産生
されると、細胞内でタンパクの位置を決め、タンパクの変化とDNA中の異常性
とを相関づけることか可能となった。Bonilla、 E、ら、Ce1l 5
4 : 447−452 (1988)及びLidov、 H,G、 W、ら、
Nature348ニア25−728 (1990)、Becker型及びDu
Chenne型筋ジストロフィーの間の区別は、今ではタンパクレベルでつける
ことができ、患者の評価のための信頼性のある診断ツールを提供している。Ho
ffman、 E、 P。
ら、New EnglandJ、 Med、318: 1363−1368(1
988)。
NFI遺伝子産物を研究するために、融合タンパクと合成ペプチドの両方に対し
て抗体が産生された。二種の抗ペプチド抗血清と一種の融合タンパク抗血清を用
いた初期キャラクタリゼーションを行ったところ、免疫沈殿法とウェスタンプロ
ットの両方により約250 kDaの独特なタンパクであることが示された。こ
のタンパクは検査したすべての組織と細胞系において見出され、ヒト、ラット及
びマウスの組織において検出される。これらの抗体が特異的にNFIタンパクを
認識することを示すために、合成ペプチド抗血清が作られる元になる配列を含ん
だ付加的な融合タンパクを産生した。両ペプチド抗血清ともにそれぞれの融合タ
ンパクを認識した。ペプチド抗血清を用いた免疫沈殿法が、他のペプチド抗血清
か融合タンパク抗血清のいずれかを用いた免疫プロットにより検出された同一タ
ンパクを認識するために示された。
ウェスタンプロットによる成人組織のホモジエネートを試験したところ、空間的
に性質の異なるエピトープを認識する抗血清を用いて、すべての組織中でNFI
タンパクが存在することが示された。
r、NFILT転写物の単離とキャラクタリゼーション二つの独特な手法を利用
してNFILTを定義づけるcDNAクローンを引き出した。染色体ジャンピン
グにより得られたクローンEHIのジャンプ端(end−of−jump)を用
いた初期の実験は、t(t7;22)ブレークポイントに対してまさにテロメリ
ツクに存在するシングルコピー1.4kb EcoRr−Hind IIIサブ
フラグメントが種間にわたって保存されており、それ故にその領域での転写物を
捜すにあたって有用なプローブとなる可能性がある。このプローブは、ペンシル
バニア大学医学センターのマリオン−スコツト(Marion 5cott)と
カート−フィッシュベック(Kurt Fischbeck)によりヒトコーダ
エキーナ(human cauda equina)RN Aから構築されるヒ
ト末梢神経cDNAライブラリーをスクリーニングするために使用された。この
ライブラリーは一部はオリゴdTから合成か開始され、一部はランダムに開始さ
れ、λZAP(Stratagene、 La Jolla、 CA)のEco
RI部位の中にクローンされた挿入を有している。700.000個のクローン
か、XLI−Blue細胞に置かれ、Maniatis、 T、ら、Mo1ec
ular Craning : A Laboratory Manualに記
載された方法でスクリーニングされた。Co1cl Spring Harbo
r :Co1d Spring Harbor Laboratories (
1982) oこのcDNAライブラリーをスクリーニングしてクローンP5を
単離した。これは以下に述へる[J2Aのサザンブロットに示されるように1.
7 kbの挿入を育している。
別のアプローチとして、YACクローンAl 13D7、この領域からのクロー
ンの重複コンティグの一部、を用いて転写物をめた。このYACは全ブレークポ
イント領域を含んでいるので、このプローブでのcDNAライブラリーの直接ス
クリーニングは、技術的に難かしいとはいえ、発現された転写物の全セットを与
えるものと期待される。YACゲノムDNAのフィールトーインバージョンゲル
電気泳動を、酵母染色体から270kbYACを分離する条件下(4°Cで16
0ボルト、65時間印加、前方傾斜6−48秒、逆傾斜2−16秒)で1.0%
低溶解アガロースゲルで行つた。YACをゲルから切り出し、消化緩衝液で平衡
化させ、Ifinc Itで消化した。
TEての再平衡化の後、アガロースを3体積部の水で希釈し、68°Cて溶解さ
せた。Feinberg、 A、 P、 ら、AnalBiochem、l 3
7 : 266 (1984)に従って、YACの放射線標識を希釈した低溶解
アガロース中で行ったが、最終体積500μlては0.5mC1を用いた。スピ
ンカラムを用いて取り込まなかった計数を除いた後、プローブを65°Cで15
分間0. I M NaCl中て最終濃度1mg/mlとして、ヒト胎盤DNA
とともに前アニールした。ニトロセルロースフィルター上でのファージリフトを
、6XSSC12X Denhardt’s、1+nM EDTA、0.5%S
DS中て一晩、府ハイブリダイゼーションした。ハイブリダイゼーションは48
時間同じ溶液で行った。フィルターノ洗浄を、最終的1c0.2X SSC,0
,1%SDS、65℃となるまで厳重に行った。Bonthron、 D、 J
。
ら、J、 C11n、 rnvest、76 : 894 (1985)により
記載されたBリンパ芽球cDNAライブラリーから上述の手順により、クローン
B3Aを単離した。これは0.8kbの挿入を含んでいた。続いて分析したとこ
ろ、P5と83Aとは以下に述べる図2Aのサザンプロットに示したようにオー
バーラツプしていることがわかった。
さて、図1に関しては、キロ塩基のスケールで描かれたNFI領域の模式図が示
されている。第17染色体上のオリエンテーションが示されており、転座ブレー
クポイントか矢印で示されている。示された二つの不明なプローブは17Llと
IFIOてあり、Fountain、 J、 W。
ら、5cience 244 :1085 (1989)及び0’Conne]
l、P、 ら、 5cience 2 4 4 : 1 0 8 7 (198
9)に記載されている。前述の候補遺伝子EV12A(EV 12)及びEV1
2B (NFI−c2)が地図の線上に示されており、矢印の先は転写の方向を
指している。ジャンプクローンEHIは弧で示されている。270kbのYAC
A113D7はこの領域をカバーするコンティグの一部であり、コスミドIFI
O由来のプローブでYACライブラリーをスクリーニングすることにより、ワ
シントン大学の医学遺伝学センター(the Centerfor Genet
ics in Medicine)から得た。
図2に関しては、図2AはcDNAクローンP5とB3Aのサザンプロットマッ
ピングで示している。YACクローンAt 13D7からのゲノムDNAをEc
oRIで消化し、ゲル電気泳動で分離し、シーンスクリーン(GeneScre
en)に移した。ハイブリダイゼーションと洗浄条件は以前にDrumm、 M
、 L、ら、Genomics 2 : 346 (1988)に記載された通
りである。フィルターをハイブリダイゼーションの合い間にはぎながら、クロー
ンB3A(レーンl)とP5(レーン2)で続けてプローブした。
各り0−ンはYAC中の特異的なEcoRI断片をマツピングしており、その大
きさがキロ塩基で示しである。図2Aに示すように、クローンP5は1.7 k
bの挿入を含み、クローンB3Aとオーバーラツプしている。
図2Bに関しては、NFILT cDNAの一部の模式的地図が、cDNAクロ
ーンP5と83Aと同様に、読み取り枠と3′非翻訳領域の範囲を示している。
NFILT遺伝子座が一つ又は両方の転座ブレークポイントによりさえぎられる
かどうかを決定するために、P5の5′末端を転座ハイブリッドのサザンプロッ
トに対するプローブとして用いた。Schmidt、 M、 A、ら、J。
Med、 Genet、28 : 771 (1987) ; Ledbett
er。
D、 C,ら、Am、 J、 Hum、 Genet、 44 : 20 (1
989) : Meno口、A、G、ら、 Genomics 5 : 24
5 (2989) : Co11ins、F、 S、ら、Trends in
Genetics 5 :217(1989)参照。これらのハイブリットはブ
レークポイントに対してテロメリツクな第17染色体配列を含み、t(1;17
)ブレーク(ハイブリッドDCR1)がt(17;22)ブレーク(ハイブリッ
ドNFI3)に対し60kb動原体側に(60kb centromeric
t。
the t(17;22) break)生じている。
図3に関しては、このサザンプロットのために、マウス、正常ヒト及びハイブリ
ッドDNAをEcoRIて消化し、ハイボンドN(Hybond N)に移し、
Wallace、 M、 R,ら、NucleicAcidResS17 :
l 665 (1989)によって以前記載されたようにハイブリダイゼーショ
ンした。
最終的な洗浄は65℃、20分間IX 5SC10,1%SDSであった。プロ
ーブはP5ブルースクリプトサブクローン(Bluescript 5ubcl
one)から0.8 kb 5 ’末端断片であり、ベクターポリリンカーから
図2Bに示すBstE Itにまで及んでいる。図3においては、MはマウスD
NAを表し、Hは正常ヒトDNAを表し、17はハイブリッドMH22−6、即
ちTuinenら、Genomicsl : 374 (1987)により記載
された唯一のヒト材料としてヒト第17染色体を含むマウス細胞系由来のDNA
を表し、DCR1はt(1;17)のder(1)を含むマウスハイブリッドを
表し、そしてNF l 3はt(17,22)のder(22)を含むハイブリ
ッドを表す。
図3の結果はP55′末端プローブが15と4. Okbの二種のヒトEcoR
I断片を検出することを示す。8.0と2、5 kbの二つのバンドはマウスD
NAで見られ、この転写物か強く保存されることを示している。転座ハイブリッ
ドにおいて、DCRlは両方のヒトのバンドを含んではいるか、NFI3は4.
Okbバンラド欠いている。このことは、NF I LTの一部はこれらのブ
レークポイントの間に存在することを示している。
図3に提示されたサザンプロットはP5の部分cDNAクローンかNFI患者に
おいてはt(17:22)転座ブレークポイントを越えて拡かってはいるものの
、これに続く実験によって、それは不正確であることが示された。即ち、全P5
クローンは実際はこのブレークポイントに対しテロメリツクな位置に存在するの
である。図3のder(22)染色体からの4. Okb EcoR[ゲノム断
片が外見上存在しないのは、転座がこの4. Okbの間隔以内で起こり、生成
したブレークポイント断片がたまたまプロットのこのレーン内の他のヒトゲノム
バンドと正確に同じ大きさく15kb)であるという事実によるのである。
本願出願人か続いて行った付加的なcDNAクローニング作業により、t(17
;22)ブレークはP5の5′末端@l681bpの位置(Cawthon、
R,M、ら、Ce1162 :193 (1990)の番号付はシステムによれ
ばエクソン4と5の間)てNFILT cDNAをさえぎることか示された。こ
の証拠はWallace、 M、 R,ら、5cience 250 :174
9 (1990)の図1に説明されており、これはエクソン4とエクソン5につ
いてPCRプライマーで増幅したゲノムDNAを用いて行ったサザンプロットを
示している。PCRプライマー配列はエクソンに隣接したイントロン中に位置し
、Cawtho口、RoM、ら、Ce1l 62:193 (1990)に記さ
れている。
DNA源は正常ヒト、t (17,22)NF1転座からのder(22)染色
体を含むNF 13マウスヒト/Nイブリ・ノド、マウスてあり、頁の対照は水
であった。
C,RNA分析
NFILT cDNAの転写物の大きさを決定するために、クローンP5を用い
て様々な組織からRNAのノーザンプロットを探究した。[J4AとBに示しで
あるように、約13kbの転写物か脳、神経線維腫及び腎臓の組織ならびに二つ
のメラノーマ細胞系において可視化された。類似の大きさのハイブリダイゼーシ
ョンシグナルはいくつかの他の組織からRNAにおいて見ることができたか、バ
ンドは分離が良くなく、おそらく大きな転写物の分解によるのであろう。RNA
試料間の分解に差かあるために、バンド強度から様々な組織中ての発現の相対的
レベルを判断することはてきなかった。
様々な正常及び病態組織中てのNFILTの発現の)くターンを調へるために、
Gibbs、 R,A、ら、PNAS (USA)86:1919 (1989
)に記載されたRNAポリメラーゼ連鎖反応(PCR)分析を、翻訳領域からの
プライマーを用いて数多くの組織について行った。図40に示したように、NF
ILTの発現は広範な種類のヒト組織において明白であり、これらの組織として
は、ノーザンプロットにシグナルを与えるものだけてなく、不死化したB −I
Jンパ芽球(WBC)(NFI及び非NFlともに)、NFI皮膚線維芽細胞、
牌臓、肺、筋肉、胸腺腫、神経芽細胞腫、NFI神経線維肉腫細胞系、結腸癌細
胞系、及び乳癌も含まれる。他の実験では、結腸、甲状腺、上皮小体腺腫、リン
パ腫、子宮内膜癌、K562赤血白血病細胞及び正常皮膚線維芽細胞においても
発現が検出された。固形組織試料の白血球汚染はPCRシグナルの原因となりう
るか、様々な細胞系からのRNAが発現を示すという事実は、NFILTが広く
発現されているらしいということを示している。
上記の実験で用いたプライマーはマウスRNAにおいて同様の大きさのバンドを
増幅し、この翻訳された領域か保存されていることを示した。細胞遺伝子学的転
位を有したNFI患者由来の三つのハイブリッド細胞系で、NFILT遺伝子か
不活性化されているかとうかを決定するために、3′非翻訳領域からの一つのP
CRプライマーも、この領域は種間であまり保存されないだろうと予想して、実
験に含めた。この実験に含めた三つのハイブリッド細胞系は、DCRlとNF1
3(上述した)及びdel(17)であった。この最後のハイブリッドは、第1
7染色体の隣接長腕の一部か欠損しているNFI患者由米の欠損第17染色体を
含んでいる。図4Dに示すように、期待した産物はB−リンパ芽球(WBC)と
ヒトの脳には見られたが、マウスの線維芽細胞RNAには見られなかった。正常
のヒト第17染色体を含むハイブリットはまさにヒトNFILTを発現するか、
NF1転座転座ノブイブリッドel(17)ハイブリッドのいずれかては何の産
物も見られなかった。これは、これらの転位か発現を廃止することを示している
。
■■、新しい突然変異NFI患者のDNA異常NFI患者の突然変異を同定する
ことは、候補遺伝子の中からその遺伝子を正確に同定するために決定的なもので
ある。新しい突然変異NFI患者は特に有用なものであるか、これは患者らのD
NAと彼らの両親のそれとを比較すれば、原因となる突然変異と多形現象との間
の区別かより容易につけることかできる。パルス電界ゲル研究か幾つかのグルー
プによってNFL領域のプローブを用いて行われたが、大きな転位を示さなかっ
たので(Fountain、J、W、 ら、 5cience 244 :10
85 (1989) ; O’Connel]、 P、ら、5cience 2
44 : l 087(1989))、患者DNAをNFILTを用いたサザン
プロットレベルで調へた。NFIを有する35人の個体からのDNAをプローブ
P5で分析し、オートラジオグラムの異常バンド又はバンド強度の明らかな差を
調へた。
唯一の患者はこの検定で相違を示した。このNFl新突然変異患者は31才の白
人男性で、カフェオレ斑も腋のそばかす(axillary frecklin
g)も示してはいないか、巨大頭蓋、Li5ch小節、及び多重頚部神経根@瘍
(組織学的に神経線維腫であることが示されている)を存し、外科的削除を必要
とする。彼は数年前に単一の皮膚神経線維腫を取り除いており、耳の神経腫の証
拠は存していない。彼の両親を入念に調へたか、NFI又はNF2の特徴は見ら
れなかった。図5A−Dはこの患者(レーン2)と彼の両親(レーンlと3)由
来のDNAのサザンプロットを示し、4種の酵素とプローブP5を用いた。
EcoR[(図5A)では、患者は正常なパターンを有していたが、ただ4.0
kbの対立遺伝子が予想よりも薄く、また彼は、4. Okbバンラド大体同
じ強度の4.5 kbの異常断片を示した。この4.5 kbバンラド両親には
存在しなかった。同様に、他の3種の酵素を用いて、予想より約0.5kb大き
い異常断片か見られた。Pstlについては、関与した12kb断片は、前にt
(17;22)ブレークポイントを含むことか示されたのと同じものであった。
これらの異常バンドは他の34人のNFI患者(そのうちの12人は新しい突然
変異を表している)や27人の罹患していない個人には見られなかった。確認の
ため、家族の試料を集めたか、同じ結果か得られた。家族はNakamura、
Y、ら、5cience 235 : 1616 (1987)に記載された3
種の高度に多形のVNTRプローブpYNZ22、pYNH24及びpEKMD
A2を用いて調べたが、不正確な父系を示すものはなかった。
まとめると、このデータの示すところは、この患者はNFILTのエクソンに近
接して、又はその内部に、約0、5 kbの挿入であると思われる新規な突然変
異を持っているということである。この新しい突然変異は、t(17:22)ブ
レークポイントか遺伝子をさえぎることを示す証拠、及びNF I LT発現が
t(1;17)ハイブリッドDCR1では見られないことを示すPCRデータに
沿えば、NFILTかNFI遺伝子であることを示しP5と83Aの完全なシー
ケンシングにより、507bpのオーバーラツプが明らかになり、併合した配列
は図6に示すように2012bpであった。単一の読み取り枠がP5の始めから
ほとんど全配列にわたって同定されたが、これはB3Aが3′末端に位置し、転
写が末端小粒に向けて起こることを示す。B3Aの3′末端では、末端から18
1 bpO所に停止コドンが存在する。しかし、ポリアゾニレ−ジョンシグナル
やポリ(A)テイルは明らかてはなく、これは、3′非翻訳領域の一部は欠失し
ていることを意味する。このDNA及びタンパク配列と、Genbank (B
urks、C,ら、 Meth、Enzymol、l 8 3 : 3 (19
90)参照)のエントリーならびにNBRF及び5WISS−PROTデータベ
ース(Barker、 W、 C,ら、Meth、 Enzy+no1.183
: 31 (1990)及びKahn、 P。
ら、Meth、 Enzymol、 183 : 23 (1990)参照)と
を比較したが、既知の配列との有意の類似性は見られなかった。アミノ酸配列の
水治法プロット(hYdropathyplot)により、主として親水性のポ
リペプチドであることがわかった。Kyle、 J、ら、J、 Mo1. Ri
al、l 57 : 105(1982)参照。他にも分析を行ったが、二つの
可能性のあるN−グリコジル化部位と三つの可能性のある核局在シグナル(図6
に記載)を除いては、他の認識し得るモチーフは現れなかった。
図7に関しては、NFIの仮定ゲノム構造が模式的に表現されている。NFIL
T cDNAの2. Okbクローン部分は少なくとも6個のエクソンを含んで
いる。クローンされた転写物の5′エクソンはNF1転座ブレークポイントの間
、t(17;22)の12kb以内に存在する。サザンプロットのNF I L
TプローブP5と83Aにより検出されたゲノム断片の大きさと数は、2. O
kbのクローニングされたcDNAはゲノムDNAの少なくとも33kbにわた
っていることを示した。従って、残りの5′エクソンがすべて転座ブレークポイ
ントの間には存在しそうもなかった。
CpGの島はしばしば遺伝子、特にハウスキーピング遺伝子の5′末端に存在す
るという観察に基づけば、次の5’ cpcの島がNFIのプロモータ一部位で
ある可能性があった。この島は図1に示すNotl連結クローン17Ll中で以
前にクローニングされており、Wallace。
M、 R,ら、Nucleic Ac1ds Res、 I 7 : 1665
(1989)に記載されている。それはt(1;17)ブレークポイントに対
し約150kb動原体側に存在し、種間にわたり強い保存性を示している。具体
例2に詳述するひき続いての研究は、それがNFI遺伝子のプロモーターを含ん
でいることを証明している。NFI遺伝子の残りはcDNA歩行、YAC技術に
よってクローニングされ、ゲノムの上流配列を具体例2に記載されているように
調5種の異なるcDNAライブラリーをcDNA歩行に使用した。ライブラリー
は胎児の筋肉、胎児の脳、成人の脳(後頭葉極及び髄質)及び内皮細胞を含んで
いた。
ヒト胎児脳cDNAライブラリー(オリゴ(dT)及びランダムプライマー)は
Stratagene、 La Jolla、 CA (#936206)から
得た。ヒト胎児筋肉ライブラリー(オリゴ(dT)プライマー)は、F、 Bo
yceの寄贈であり、Koenig、 M、ら、Ce1l 50:509−51
7 (1987)に記載されている。成人ヒト後頭葉極cDNAライブラリー(
ランダム及びオリゴ(dT)プライマー)はC1ontech、 Pa1o A
lto、 CA(#HL 1091 a )から得た。成人ヒト髄質(ランダム
及びオリゴ(dT)プライマー)はC1ontech (#HL 1089 a
)から得た。内皮細胞ライブラリー(ランダムプライマー)は D。
Ginsburgの寄贈によるものである。Ginsburg、 D、ら、5c
ience 228 : 1401−1406 (1985) 。末梢神経cD
NAから単離されたクローンP5及びBリンパ球ライブラリーからの83Aは、
本明細書で前述し、1jrallace M、 R−ら、5cience 24
9 : 181−186(1990)に記載されたように単離した。NF1転写
物は至る所で発現されるので(Buchberg、 A、ら、Nature34
7 : 291−294 (1990) ; Wallace、 M、 R。
ら、5cience 249:181−186 (1990))、cDNA歩行
を、陽性を見つける機会を最大にするために、前述の多重cDNAライブラリー
で進めた。歩行は最大量の5’cDNA挿入を用いて陽性のファージクローンを
単離することにより進めた。
典型的には、各ライブラリーのsoo、oθO個のプラークを培地に取り、6
X S S C、2X Denhardts溶液、1 mM E D T A及
び0.5%SDSからなる水性ハイブリダイゼーションを65℃で用いて、Be
nton、 W、 D。
ら、5cience 196 : 180−182 (1977)に記載したよ
うにスクリーニングした。洗浄は2X、IX。
必要なら0.2X SSC,0,1%SDSで65℃で行った。陽性クローンは
、EcoRrを用いる制限マツピングと前に単離した挿入を用いるサザンプロッ
ト分析によって特徴付けられた。
ファージクローンはBluescript(Stratagene)中にサブク
ローニングされ、又は胎児脳ライブラリーの場合はλZAPインストラクション
毎にプラスミドとしてレスキューされた。そして末端をシーケンシングしてクロ
ーンの位置を転写物地図につないだ。各歩行についてこのサイクルを繰り返した
。あるライブラリー中の表現不十分の領域は他のライブラリー中に交差すること
によって克服した。クローン中で表現された全転写物は何度もシーケンシングさ
れ、両ストランドとも、過去に発表されていない配列についてはすべて少なくと
も一回はシーケンシングした。
図8はNFI遺伝子の3′末端からcDNA歩行を表す模式図である。読み取り
枠はATGとTGAコドンによって結合した広い領域によって表され、Ba1l
ester、 A。
ら、Ce1l 63:851−859(1990)の相補性研究に使用したGA
PM連ドメイドメインが示されている。クローンを転写物の模式図の下にリスト
した。直線は確実な転写物を表し、ぎざぎざの線は共クローニング結果を表す。
εcoRE部位は垂直線で表されている。クローンB3AとP5は本明細書中に
、そして、Wallace。
M、 R,ら、5cience 249 + 181−186 (1990)に
すでに記載されている。クローンAE25、KE−2及びGE−2は内皮細胞c
DNAライブラリーから単離したOGinsburg、 D、ら、5cienc
e 228 : 1401−1406 (1985)。クローンHF6BSFB
5D、HF7BSEF3、EF8、FFI、EF2、FF13及びHF3Aは胎
児脳cDNAライブラリー(Stratagene、#936206)から単離
した。クローンCAT2は同じライブラリーからの全ファージ溶解物からPCR
により、そのライブラリーから単離した。
Ba1lester、R,ら、Ce1l 63:851−859 (1990)
参照。クローンAM20はヒト脳(髄質)cDNAライブラリー(C1onte
ch、 #HL 1091 a)から単離した。クローンGM9AはKoeni
g、 M、ら、Ce1l 50:509−517 (1987)の胎児筋肉cD
NAライブラリーから単離した。
cDNA歩行が終りに近づくと、転写物の極めてGCリッチな領域が5′末端で
見つかり、これは異常に高濃度のジヌクレオチドCpGと、いくつかの稀な切断
制限エンドヌクレアーゼ部位を含んでいた。これらの部位のいくつかはNot
1連結クローン17Lfを用いて、この領域のパルスフィールド地図の上に既に
位置付けされていた。Fountain、 J、 W、ら、Amer、 J、
Hum、 Genet、 44:58−67 (1989)。このクローンはフ
ロー分類した第17染色体由来のDNAから構簗されたNot 1連結ライブラ
リーから単離しくWalIace、 M、 R,ら、NucleicAcids
、 Res、17 : 1665−1677 (1989) ) 、ゲノムNo
t 1部位の両サイドを固める配列を含んでいる。プローブのテロメリツク側の
半分はNFI遺伝子内の転座ブレークポイントを検出するために用いた。Fou
ntain、J、 W、ら、5cience 244 : 1085−1087
(19s9)。17L1に対するプローブとしてCpGリッチなcDNAを用
いたサザンプロットは、得られた最大量の5′配列が実はこのクローン(17L
IB)の動原体側の半分、即ち3′停止コドンから約300kbの所に置かれて
いることを証明した。
内皮細胞cDNAライブラリーから単離した最も多量の5′クローン、KE−2
は、NF1転写物の5′部分のcDNA配列を描く図9に示すような枠内停止コ
ドンを含んでいた。図9の配列は以前に公表されたことはなく、以前に公表され
た配列が始まるところで終っている。
Wallace、 M、 R,ら、 5cience 2 4 9 : 1 8
1 − 1 8 6(1990) ; Cawthon、 R,ら、Ce1l
62 : I 93−201 (1990); Xu、G、ら、Ce目 63
: 835−841(1990)。配列はクローンKE−2、GE−2,0M
9A、EF2、FF13及びHF3Aから編集した。両ストランドとも少な(と
も−回はシーケンシングして配列を完了した。ヌクレオチドとそのアミノ酸配列
を左欄に番号付けした。開始コドンはアンダーラインを引き、上流の枠内停止コ
ドンは四角で囲んである。
プライマー伸長法(図10)に用いたオリゴヌクレオチドの位置は矢印で示しで
ある。最初のイントロンの位置は三角形で指示されており、代替の配列が分岐す
る位置である(図11)。
停止コドンから下流では、最初のATGか適当な翻訳の開示の規871に適合す
る。Kozak、 M、 、Ce1l 44 : 203−292 (1986
)参照。オーバーラツプする配列か3種の異なる組織からcDNAクローン中に
見出された(胎児筋肉、胎児脳及び内皮細胞)。我々はこの人TGコドンが信す
るに足る開始コドンを表し、約327キロダルトンの予想分子量をもった総数2
818アミノ酸のタンパクを与えるものであると提案する。
I■、プライマー伸張法
この転写物の5′末端の実質的部分がクローニングされていないままなのかどう
かを決定するために、ヒトの脳(前頭葉)とメラノーマ細胞系SK−MEL−2
3ポリA+RNAを用いて、プライマー伸張法を行った。全RNAは新鮮なヒト
の脳(前頭葉)とメラノーマ細胞系SK−MEL−23から単離した( Car
ey、 T、 E、ら、PNAS (USA)73 : 3278−3282
(1976))、これはSambrook、 J、ら、Mo1ecular C
loning : ALaboratory Manual第2版、Co1d
Spring Harbor :Co1d Spring Harbor La
boratory (1989)に記載のようにして行った。ポリアデニル化R
NAはメラノーマ全RNAからFast Track m RN A単離キット
(Invitrogen Carp、、サンディエゴ、GA)を用いて単離した
。プライマー伸長については、オリゴマー(5’ AGAGGCAAGGAGA
GGGTCTGTG)を合成し、32Pで賦活し、脳(全RNA)メラノーマ(
ポリA+RNA)から伸長した。Boorstein、 W、 R,ら、RNA
のプライマー伸長分析; Meth、 Enzymol、 180 : 347
−369、AcademicPress、サンディエゴ(1989)。選択した
逆転写プライマーは図9に示す位置での提案されたエクソンI内の、提案された
開始コドンの5′であった。産物を6%変性ポリアクリルアミドゲルで分析した
。図10はこの分析の結果を示す。
図IOに示したように、380〜410bpの大きさにわたる一連の4つのバン
ドが脳RNAからの伸長において見られる。300bpの第二の顕著なバンドも
見られる。
メラノーマRNAからのプライマー伸長は400と41Obpに上の2つのバン
ドを示しているが、aoobpの下のバンドは示していない。このプライマーの
5′部位から119bpの所でクローニングとシーケンシングを行ったところ、
多くとも291bpがクローニングされずに残っただけであることが示された。
クローニングされた配列内には、提案されたATG開始コドンが存在し、上流側
には枠内停止コドンが存在する。これらの結果は転写物の全コード領域がクロー
ニングされシーケンシングされていることを示す。
IIl、クローンの配列分析
プラスミドクローンの二本鎖シーケンシングをインストラクシーsン毎に5eq
uenase Version 2.0 (U、 S。
Biochemicals、クリーブランド、OR>を用いて行った。
配列分析はPu5tell及びCyborg配列分析プログラムを用いて行った
。アミノ酸配列の分析はGCGCシタク分析パッケージで行った。
Not I連結クローン17L1 (17LIB)の動源体側半分のシーケンス
は、ヌクレオチド1〜270からの5’cDNA配列はゲノムのこの領域中、単
一の連続的エクソン内に存在することを証明した。これはこの転写物のエクソン
1がクローニングされており、5′未翻訳の大多数の配列を含んでいることを示
している。もし別のエクソンが上流側に存在するのであれば、それは完全に非コ
ードの配列を含むであろう。転写開始部位とプロモーター領域はおそらく半連結
クローン1TLIB中に存在する。
A、5′末端交互配列
最大量の5′クローンを越えて伸長したcDNAクローンをスクリーニングする
途中で、二種の交互配列が発見され、図11に示した。配列番号lと3は胎児脳
CDNAライブラリーから単離したクローンに由来するものであり、各々単一の
単離体により表される(図8には示していない)。配列番号2は3つの異なる組
織由来のCDNAライブラリーからのクローンと一致し、図9に示す5′末端を
含んでいる。最初のスプライス部位の位置は、エクソン2を右に、3つの異なる
エクソン1配列を左に分離する太線で示しである。配列番号■はPCHにより、
スプライスされないメツセージであることが示されており、共通AGとラリアー
ト配列には下線を付しである。配列番号2はmRNAの最も顕著な種を表し、適
当な共通開始コドンを持っている。Kozak、 M、、 Ce1144:28
3−292 (1986)。配列番号3は四角で囲んだ枠内停止コドンを持って
いる。
両交互配列とも270の位置、つまり最初のイントロン−エクソン境界の位置で
始まり、胎児脳CDNAライブラリーからの一本鎖cDNAにより表される。配
列lは完全なスプライス部位アクセプター共通配列、20塩基のピリミジンスト
レッチ、及びラリアート形成共通配列を含んでいるので、スプライスされないメ
ツセージであるo 5harp、 P、 A、、 5cience 235 +
766−771(1987)。これは、スプライス部位にわたって広がるプラ
イマーをデザインし、これらのプライマーがゲノムDNAを用いる正確な大きさ
の断片を増幅するだろうということを示すことにより確認された。この配列が確
実なmRNAを表すのであれば、スプライス部位からちょうど20トリブレツト
上流側にある枠内停止コドンを含んでいる。
第二の異常クローンは正確に同じ位置で分岐しているが、異なる配列、配列3、
を育しており、従って5′末端で代替スプライス産物でなければならない。それ
は分岐点かられずか15トリブレツト上流の所に枠内停止コドンを含み、その新
配列中にはメチオニンコドンはない。
このクローンはまた、一端にAlu繰返しを含んでいる点で異常であり、部分的
にのみスプライスされるのかもしれない。しかし、それが確実な5′末端配列を
表すのであれば、より小さなタンパク産物をコードしているのであろうし、おそ
らくスプライス部位から58コドン下流にある隣のATGで翻訳を始めるのであ
ろう。
B、 配列の3′末端
ポリAテイルはどのcDNAクローン中にも見つからなかったので、NF1転写
物の3′末端は完結していない。前に配列分析をしたときは停止コドンの適切な
位置が示された。Wallace、 M−R,ら、5cience 249 :
181−186 (1990) ; Xu、 G、ら、Ce1162:599
−608 (1990)参照。ここから下流側は配列は極めてAリッチであり、
CDNAライブラリーの構築の間、オリゴdTで始まることのできる幾つかの領
域を育している。NF1転写物はノーザンプロットでの移動により13kbであ
ると見積もられている。Wallace、 M。
Roら、5cience 249:181−186 (1990)。
これまでのところ、我々はこのメツセージの9kbにわたってクローニングとシ
ーケンシングを行ってきた。プライマー伸長法の結果(図10)は、この転写物
からの大多数のクローニングされていない配列は非常に長い(およそ4kb)3
’非翻訳領域から生じていることを示している。あるいは、ノーザンプロットの
この領域での大きさの評価は難かしいので、我々が見積もった転写物の大きさは
不正確かもしれない。
この−次転写物の他の交互プロセシングされた形態が少なくとも二種発見されて
いる。転写物の3′末端付近の付加的な18個ノアミノ酸(ASLPC3NSA
VPMOLFPHQ) t−コードする54bpの挿入はすでに記載されている
。
Cawthon、 R,ら、Ce1l 62:193−201(1990) ;
Xu、 G、ら、Ce1l 62:599−608 (1990) ; Ca
wthon、 R,ら、Genomics 7 : 555−565(1990
)。GAP関連ドメインの最も保存された領域の一つの内部の付加的な21個の
アミノ酸(ATCHSLLNKATVKEKKENKKS)をコードt663b
p(7)挿入が発見されている。
C9完全配列
図12はcDNA歩行からのシーケンシングされたクローンの読み取り枠から引
き出した一次NF1転写物の完全アミノ酸配列を示す。四角で囲った領域はGA
Pファミリーのタンパクの間で最もよく保存されている4ブロツクの相同性を示
している。Wang、 Y、ら、CellRegulation 2:453−
465 (1991)、代替スプライシングされたエクソンの位置とそれらの配
列が示されている。GAPには保存するSH2又はSH3ドメイン(src相同
ドメイン)は存在しない。タンパクは明確な膜スパニング領域(membran
e spanning region)を示さず、識別力のある分析により細胞
質ゾルであることが予想されている。Klein、 P、ら、Biochim、
Biophys。
ACta 815:468−476 (1985)、可能性のあるロイシンジッ
パ−が存在しアミノ酸残基1834で始まっているが、この領域は繰返しの中央
のプロリンの存在によりαヘリックス配置にあるとは予想されない。
6Nの可能性のあるcAMP依存性のプロティンキナーゼリン酸化部位及び一つ
の可能性のあるチロシンリン酸化部位が存在する。この配列は最近公表されたB
cr関連GAPファミリーに対して有意の相同性を示してはいないが、n−キマ
エリン、GAPrha (Diekmann、 D、 ら、Nature 35
1 :400−402 (f991))そしておそらくウシ脳ホスファチジルイ
ノシトール3−キナーゼのp85を含んでいる。0tsu、 M、ら、Ce11
65:91−104 (1991)。
図12をもう一度参照すれば、図12中の四角で囲った領域は、星印でマークし
た不変残基をもったGAGファミリーのタンパクの中でも最も統計的に有意の領
域に対応する。細線でアンダーラインをした残基は可能性のあるcAMP依存性
のプロティンキナーゼ認識部位である。二重線を引いた残基は可能性のあるチロ
シンリン酸化認識配列を表す。代替ススブライシングされた産物を表す21個の
アミノ酸の挿入の位置は黒い三角形で示しである。代替スプライシングされた産
物を表す18個のアミノ酸の挿入(ASLPCSNSAVFMQLFPHQ)
(7)位置ハ白抜キノ三角形で示しである。Xu、 G、ら、Ce1l 62
: 599−608(1990)。
我々は前に発表した配列(Xu、 G、ら、Ce1162:599−608 (
1990))と矛盾する三つの領域のヌクレオチド配列を見出した。二つはアミ
ノ酸配列に変化かあった。我々のクローン中の残基番号496はATAイソロイ
シンコドンよりもむしろATGメチオニンコドンを示す。残基1183の別の配
列変化は前に発表したCTCよりもむしろCTGロイシンコドンを示す。我々の
クローンはまた、残基番号1555の後に余分のCATヒスチジンコドンを欠い
ていた。我々の気付いた後者の二つの変化は、CHAP関連ドメイン領域のPC
Rクローンの配列からのMartin、 G、 A、ら、Ce1163:843
−849 (1990)のそれと一致する。
D、YACマツピング
NFI遺伝子の大きさは、遺伝子を取り囲む600kbにわたる酵母人工染色体
(YAC)コンティグにcDNAクローンをマツピングすることにより決定した
。5′末端は連結クローン17LIB内のNot1部位に対し、動源体側にあり
(Fountain、 J、 W、ら、Amer、 J、 Hum。
Genet、44 : 58−67 (1989) ; Fountain、
J。
W、ら、5cience 244 :1085−1087 (1989) ;
Wallace、 M、 R,ら、Nucleic Ac1ds Res、 1
7 :1665−1667 (1989))、最初のイントロンはNot1部位
かられずか81塩基対の所で始まっている。
それはt(1;17)転座ブレークポイントの位置を通り、t(17;22)転
座ブレークポイントを越えて広かっている。Fountain、 J、 W、ら
、5cience 244 :1085−1087 (1989) ; O’C
onneII、 P、ら、5cience 244 :1087−1088 (
1989)、転写物は末端小粒に向かって最短270 kb、 Nru1部位を
越えて広がっている。この部位はメチル化されていないYACクローンにのみ見
られ、従ってゲノムDNA中でメチル化されなければならない。単離された最大
量の3′クローンはMlu1部位(これもYACクローンにのみ存在する)を越
えて広がることはなく、310kbという最大遺伝子サイズとなっている。それ
故遺伝子は270から310kbにわたるものである。これは、まだクローニン
グされていない3′非翻訳領域の残りが単一のエクソン中に存在するものと仮定
している。遺伝子のイントロン−エクソン境界のすべてかキャラクタライズされ
た訳ではないが、ゲノムサザンプロット上のバンドの数により、30エクソンを
超過するだろうと見積もられる。前に記載された3種の包埋遺伝子(EV12A
、EV12B及びOMgp)は対向するストランドから転写され、単一イントロ
ン内に含まれている。Cawthon、 R−ら、Ce1162 :193−2
01 (1990) ;Cawthon、 R,ら、Genomics 7 :
555−565 (1990) ;0’Conne11. P、ら、5cie
nce 244:1087−1088 (1990) ; Mikol、 D、
D、ら、J、 Ce11. Biol。
110+471−479(1990); Xu、G、ら、Ce1l 62:59
9−608 (1990); Xu、G、ら、Ce1l 83 : 835−8
41 (1990) ; Viskochil。
D、ら、Mo1. Ce11. Bjol、 I 1 (印刷中)(1991)
参照。
図13はYACコンティグに対するcDNAクローンをマツピングすることによ
り生じたデータを詳述したものである。制限部位のコードは、Not 1につい
てはN1Nru [についてはU、 Mru [についてはMである。四角で囲
った部位はゲノムDNA中のメチル化不十分なCpG島の位置を表す。
E、NFl遺伝子産物の議論:腫瘍抑制モデルNFI遺伝子の3′末端の初期部
分配列は、遺伝子産物の機能についての手がかりを提供しうる配列相同性につい
てほとんど明らかにはしなかった。Cawthon、 R,ら、Ce1l 62
: 193−201 (1990) ;Cawthon、 R。
ら、Genomics 7 : 555−565 (1990) ;Walla
ce、 M、 R,ら、5cience 249 : 181−186(199
0)。さらにクローニングと配列分析を行ったところ、哺乳類GAPタンパクな
らびに酵母IRAI及びIRA2遺伝子産物に相同性を表し、これらはrasが
GTPを加水分解して不活性ras−G D Pになる速度を加速することによ
って、それぞれの宿主中のp 21 rasタンパクの活性を調節する。Ba1
lester、 R,ら、Ce1l 63 : 851−859 (1990)
: Buchberg、 A、ら、Nature 347 : 291−29
4 (1990) : Xu、 G。
ら、Ce1l 62 : 599−608 (1990) ; Xu、 G。
ら、Ce1l 63:835−841 (1990)、これによりNFIの機能
が少し見えてきた。GAPのように、NFIはras(又はras関連タンパク
)のための上流側の調節タンパクであり、その正常な機能はマイトジェンシグナ
ル形質導入に関与するrasファミリーの一員を下方調節するのであろう。この
モデルは、NFIの提案されたGAP関連ドメインが酵母中のIRA機能のロス
を補充し、かつインビボ及びインビトロでras −G T Pアーゼ活性を刺
激し得ることが示される場合には、さらに支持されるa Ba1lester、
R,M、ら、Ce1l 63 : 851−859 (1990) ; Ma
rtin、 G、 A、ら、Ce1163:835−841 (1990) ;
Xu、 G、ら、Ce1l 63 : 835−841 (1990)。
ras、−NFI相互作用の交互モデルは、NFIはそれよりもrasに対して
下流のエフェクターでありうるということを仮定している。下流モデルは関連G
APについても提案されている。Adari、 H,ら、5cience 24
0 :518−521 (1988) ; Ca1es、 C,ら、Natur
e332 : 548−551 (1988) ; Hall、 A、。
Ce1l 61 : 921−923 (1990) ; Yatani、 A
。
ら、Ce1l 61ニア69−776 (1990)、このモデルではNFIタ
ンパクは、シグナル形質導入カスケードの下流のメンバーとして、活性型ras
のターゲットなのであろう。このモデルは次の観察に基づいて支持される。GA
PとNFIは両方とも、エフェクタードメインによりras p 21と相互作
用すると考えられる。推定rasエフェクタードメインの突然変異はrasの形
質転換能を不活化し、NFIのGAP関連ドメインのGTPアーゼ活性化を妨げ
る(Martjn、 G、 A、ら、Ce1163 : 843−849 (1
990);Xu、G、ら、Ce1l、835−841(1990))。しかしな
から、これらの研究は全長タンパクでの再現性を要する。また、rasの温度感
受性エエクタードメイン突然変異体を用いた最近の研究はGAPによるGTPア
ーゼ活性の刺激とNFIGAPドメインとそれらのrasエフェクターとしての
役割の間の分離を示していることにも注意すべきである。De C1ue、J、
E、ら、Mo1. Ce11. Biol、 11 : 3132−3128(
1991)。この結果はNFIまたはGAPと区別されるrasエフェクター分
子と一致している。
それにもかかわらず、下流エフェクターモデルは神経外胚葉起源のある細胞のr
asの役割を説明することかできる点で魅力的なものである。ネズミの好クロー
ム性細胞腫細胞系PC12においては、活性化されたrasが分化を誘導し、増
殖を遮断する。Bar−3agi、 D、ら、Ce1142 : 841−84
8 (1985) ; Noda、 M、ら、Nature318ニア3−75
(1985)。これらの細胞内のrasの阻害は、神経成長因子により正常に
誘導される神経の分化遮断する。Hagag、 N、ら、Nature319
: 680−682 (1986) :5zeberenyi、J、ら、Mol
。
Ce11. Biol、10 : 5324−5332 (1990)。
活性化されたrasはまたネズミのシュワン細胞に導入されると細胞周期の停止
を誘導することも示されている。
Ridley、A、J、 ら、 EMBOJ、 7 二 1635−1645(
1988)。これは、シュワン細胞か神経線維層と神経線維肉腫の形成へと他の
細胞種をかりたてる最初の細胞であるかもしれないので、重要なことである。
Ratner、N、 ら、 Ann、Neurol、27:496−501 (
1990) : 5heela、 S、ら、J、 Ce11. Biol、11
1 : 645−653 (1990)、それ故、NFIはrasのターゲット
(エフェクター)であるなら、シュワン細胞におけるNF1m能のロスは正常な
分化を遮断し、その結果制御できない増殖か起こるのである。
これら二つのモデル、即ち上流開園タンパク又は下流エフェクターモデルのいず
れかは、NFIが腫瘍抑制遺伝子であることと一致しており、表現型は遺伝子の
両肘立形質のロスの結果であることと一致する。Knudson。
A、G、、 CancerRes、45:l437−1443 (1985)。
NF腫瘍の以前の研究は17(111,2におけるNFlの異形接合性の矛盾の
ないロスを常に示してはいなかった。5kuse、 G、 R,ら、Genes
Chrom、 Cancer 1 : 36−41 (1989) ;Men
on、 A、 G、ら、PNAS(USA)87 : 5435−5439 (
1990);Glover、 T、 W、ら、Genes、 Chrom、 C
ancer3 : 62−70(1991)。しかし、これら解釈は17pの頻
繁なロスにより難かしいものとなったが、これは明らかに953遺伝子のロスが
この異常において腫瘍の進展で演する主要な役割を反映している。Nigro、
J、 M、ら、Nature342ニア05−708 (1989)、より最
近の分析によれば、17qだけが関与する異形接合性のロスは少なくとも幾つか
の腫瘍については証明できることが示されたo 5kuse、 G、 R,、5
cience 250 : 1749(1990) ; Lagius及びGl
over、個人的情報; Ponder。
個人的情報。異形接合性のロスを示さない腫瘍においては、第二の対立遺伝子の
突然変異は独立して得られた突然変異であり得るとするのがもっともらしい。
NFI遺伝子が腫瘍抑制遺伝子である証拠は、Andersen、L、B、ら、
Cytogenet、Ce1l Genet、 53 : 206−210 (
1990)に記載されたNFIにときどき見られる珍しい染色体異常により強固
なものとなる。
この患者は17qの中央に近い領域の切除によりミニ染色体の形成を示すが、こ
れは培養で成長した体細胞の約6%が失われている。一つの対立遺伝子が失われ
るとともに、体細胞のこの分画は効率的にNFI遺伝子の半接合となる。ひき続
いて起こる体細胞の突然変異は、第二の突然変異と神経線維腫の発達を説明する
ことができる。
第二の偶然の突然変異はNFI遺伝子内ではないということもあり得る。良性の
神経線維腫の発達の途中で関与する幾つかの他の遺伝子内での突然変異は、未だ
明確にされていない別の遺伝子座にあるのであろう。これは、神経線維腫の形成
をひき起こすのに1への遺伝子用量で十分であることを要求する。このシナリオ
では悪性神経線維肉腫は両方のNFI対立遺伝子が突然変異を受けることを必要
とする。
NFIタンパク産物の完全シーケンシングはGAPとは対照的にSH2とSH3
ドメインの欠如を説明している。腫瘍遺伝子SrCの非触媒領域に相同であるた
め、これらのドメインはシグナル形質導入に関与するホスホチロシンタンパクと
の相互作用を支配すると考えられる。
Koch、 C,A、ら、5cience 252 : 668−674 (1
991)。NFl中にこれらが存在しないことは、NFlとGAPが細胞内で相
互変換ができず、おそら<NFlは活性化成長因子レセプターによるチロシンリ
ン酸化により直接調節されているのではない、ということを意味する。チロシン
及びセリン/トレオニンジン酸化の可能性のある部位は、NFIタンパクがセリ
ンとトレオニン上でリン酸化される証拠があるので、中間体で活性化されたレセ
プターとNFIがNFL活性の調節に関与するということを意味する( Dow
nward、個人的情報)。
この中間体の候補として可能性のあるものは、神経成長因子によるチロシンリン
酸化により活性化され、それ自身セリン/トレオニンプロティンキナーゼである
ERKファミリーのメンバーの一つであってもよい。
Boulton、T、 G、ら、Ce1165:663−875 (1991)
。確かに、GAPを与える小さな部分に対して産物が大きなサイズであるという
ことは、他のドメインがこのタンパクのras −GTPアーゼ活性の調節に関
与しているか、又は全く異なる機能を発揮していることを示している。酵母IR
AI及びIRA2との配列相同性はGAP触媒ドメインを越えて両末端に向けて
広がっているという事実は、GAPファミリーのこれらのメンバーとより強い機
能的相同性があることを示す。統計的解析もNFIがIRAIよりもIRA2に
より近密に関連していることを示している。NFI産物を3つのドメイン、即ち
、未知の機能をもったアミノ末端、GAP関連中間ドメイン、及びIRAI及び
IRA2遺伝子産物に関連したカルボキシ末端、からなるものとして考えるのも
有用であろう。残念なことにIRA遺伝子産物のこれらのドメインの機能はこの
単純な真核細胞においてすられかってはいない。NFIについては、分化へと導
く経路における他の因子、例えば低親和性神経成長因子レセプター及びtrk腫
瘍遺伝子産物、又はこれらとNFIとの間を仲介する因子、との相互作用は、こ
れらのまだ明らかにされていない領域に位置決定がされるかもしれない。
これらの他のドメインでの相互作用も、至る所で発現する遺伝子中の突然変異が
胚神経冠由来の細胞中で広くその特性を表す理由に関して、究極的に手がかりを
提供するであろう。
代替スプライシングされた転写物がNFL機能においてそのユニークな役割をど
のように演じるかは現在のところ不明ではあるが、幾つかの組織では、その発現
は相互に排他的なものではない。これらの代替形態は疾病の広範な臨床的顕在化
においである役割を演じるのかもしれない。代替スプライシングされたエクソン
の幾つかの生殖系列突然変異は、より異常なNFI表現型の幾つかを起こすかも
しれない。
大きなNF1転写物と300kbの遺伝子サイズは突然変異の大きなターゲット
を表している。NFIの表現型か機能突然変異のロスの結果であると仮定すれば
、原因となる突然変異はコードと調節領域全体に分散していることもありうる。
これまで調査した患者では、これは事実のようである。Cawfhon、 R,
ら、Ce1162 : l 93−201 (1990) ; Viskoch
Nら、個人的情報。遺伝子単独の大きさは、しかしながら、高い突然変異率を十
分に説明することはできない。せいぜいターゲットサイズとして可能性のあるも
のは、他の遺伝子よりわずかに10のファクターだけ大きいにすぎないのに対し
、突然変異率は単一の遺伝子座で通常見られるよりも約100倍も高く、大部分
の新しい突然変異が父方の起源なのである。Jadayel、 D、ら、Nat
ure343 : 558−559(1990)。父方の生殖系列DNAがゲノ
ム捺印Cgenomic imprinting)に関連したメチル化パターン
のために、より突然変異を受け易いのかどうかは今後決定すべきものである。
ベプ−y−FD (CQVQKQRSAGSFKRNSIKK[V;残基279
8−2818)及びH(CNPRKQGPETQGSTAEL [G ;残基5
o9−528)を合成し、カップリング比13:1でかさ貝ヘモシアニン(ke
yhole Ijmpet hemocyanin)に共役させた。
合成した各ペプチドをアミノ酸組成の分析により立証した。融合タンパクは、読
み取り枠が維持されるように適当なcDNA断片をpMALCベクターCNew
EnglandBioLabs)にサブクローニングして産生させた。pMA
L。
B3Aは73個のアミノ酸読み取り枠と天然の終止コドンを含むNFlcDNA
の219nt PstI−HindIII断片(残基2746−2819)であ
る(Marchuk。
D、A、ら、提出原稿)。pMAL、HF3A、PはHpal−Pstl断片(
残基65−371)てあり、p MAL、HF3A、XはNF 1 cDNAの
3523ntHpal−Xhot断片(残基65−1240)である。融合タン
パク構成は宿主BL21 (DIE3)細胞に形質転換する前に制限酵素分析に
より立証した。これらの細胞はLuriaブロスてOD、。。0.6になるまで
増殖させ、0゜4mMイソプロピル−6−D−チオガラクトシド(IPTG)中
で3時間誘導した。細胞をLaemmli緩衝液中で10分間煮沸することによ
り溶解してSDSポリアクリルアミドゲルで分析した。5tudier、 F、
W、ら、Meth。
Enzymol、185 : 60−69 (1990)。
ミドゲル薄片に埋め込んだ、500マイクログラムの精製ペプチド又は250マ
イクログラムの融合タンパクのいずれかを雌のウサギ(4kg)に最初に注射し
、4週から6週ごとに不完全フロイント補助液中の同量の抗原を追加した。前免
疫及び免疫血清を耳細靜脈穿刺により集め、凝血させ、2500rpmで15分
間遠心分離した。
チメリゾールを最終濃度0.019dで保存剤として添加し、抗血清を一20℃
で貯蔵した。
C1放射標識と細胞溶解
2XIOJllの細胞を成長培地で一晩インキユベートし、次いで1ミリリツト
ルあたり0.25ミリキユリーの標識グレードの25S−メチオニン(Amer
sham)を含む2mlのメチオニンフリーの培地で一晩細胞をインキュベート
することにより3sS−メチオニンで標識した。細胞をリン酸緩衝食塩水(pH
8)で一度洗浄し、変性RIPA緩衝液(150mM NaC1,50mM T
ris−HCI、pH7,5,1%Non1det P−40,0,25%デオ
キシコール酸ナトリウム、2mM EGTA、1mMフェニルメタンスルホニル
フロリド、1mMロイペプチン及び0.1mMアブロニチン)中に4°Cで20
〜30分間溶解した。次に溶解物を14゜000 rpmで10−15分間遠心
分離により清澄にした。
Harlow、 E、ら、Antibodies: A Laboratory
Manual。
Co1d Spring Harbor、 ニューヨーク、421−470頁(
1988)。
全細胞溶解物を同様にして調製した。細胞を変性RIPA緩衝液中で、IO’J
I胞/の1溶解緩衝液の密度にまで、4℃で20分間溶解し、次いで清澄にした
。マウス!Ii織ホモジェネートを摘出したばかりの器官から、Dounce組
織グラインダーを用いる大量ホモジェネーションにより調製し、4°Cl2O分
間の変性RIPA緩衝液での溶解に先立ち20ゲージの針で貫通を繰り返した。
次に溶解物を14.000rpmで10−15分間遠心分離により清澄にした。
タンパクの量はBiorad ProteinAssayにより、製造者の特定
したプロトコルに従って決酵素連結免疫吸着剤検定法(ELrSA)を西洋ワサ
ビパーオキシダーゼ共役ヤギ抗ウサギ抗体(BethesdaResearch
Laboratories、ベセスダ、MD)を製造者の明細に従って行った
。ウサギ血清はすべて、免疫性抗原、KLH及び無関係な抗原に対してELIS
Aでテストした。ELISAプレートは、抗原、KLH及びIgG陽性対照で一
晩コートし、その後PBS中2%ウシ血清アルブミン(Sigma)でブロック
した。抗血清を1=50からl:80.oooの希釈範囲にわたり90分間添加
した。
ヤギ抗ウサギ西洋ワサビパーオキシダーゼ(HRP)共役体(1g0重及び軽;
Bethesda Re5earchLaboratories)をPBSで
洗浄後1時間添加した。ELISAはクエン酸緩衝液(0,05Mクエン酸、O
,1MNaHiPOa 、 pH5,0)と0.03%過酸化水素中、0−フ二
二しンージアミン(Zymed)で発色させた。結果はDynatech MR
65096ウエルプレートリーダーで490nmの光学密度で分析した。
細胞を先のセクションで記載したように溶解し、マイクロヒュージで14,00
0gで15分間遠心分離で清澄にし、次にウサギ抗血清とともにセ氏4度で2時
間インキュベートした。セファロ−スタンバクAビーズ(ファルマシアCL4B
)を添加し、規則的に攪拌しながら、さらに2時間インキュベートした。免疫沈
殿は緩衝液l(10mM NaPO4,pFI7.6 ; 100mM NaC
1; 1mMEDTA、I 96TritonX −100; 0.5%デオキ
シコール酸ナトリウム:0.1%5DS)で1回、緩衝液2C20mMTris
−)fcI 、pH8,3; 250mM NaCl : 1%Nonjdet
P−40,0,1%5DS)で2回、そしてもう2回緩衝液1で洗浄した後に
Laemmlj緩衝液を添加した。次いで試料を5分間煮沸し、分析のためにS
DSポリアクリルアミドゲルの上にのせた。Harlow、 E、ら、Anti
bodies: ALaboratory Manual、 Co1d Spr
ing Harbor、ニューヨーク、421−470頁(1988)。
E、5DS−PAGE及びウェスタンプロット分析試料を標準5DS−ポリアク
リルアミドゲル電気泳動(Loemmi 1.肌に、、 Nature 227
: 680−685 (1970))により分離し、変性Towbin )ラ
ンスファー緩衝液(50mM Tris−HCI、 380mMグリシン;18
)中、10%メタノールで250−750ミリアンペアで一晩トランスファーし
た。ニトロセルロース(Gelman、 An口Arbor 、 M 1 )又
はポリビニレンフルオリド(PVDF)インモビロン(ミリボア)膜を用いて製
造者の明細に従ってウェスタントランスファーを行った。フィルタ−はPBSで
洗浄し、Ponceau−3で染色した。
ウェスタンプロット分析を、製造者の推薦に従い、アルカリホスファターゼ(A
P)か西洋ワサビノく一オキシダーゼ(HRP)のいずれかで共役した二次抗体
を用%zで行った。フィルターを5%オボアルブミンーTBSTで一晩ブロック
し、その後にウェスタンプロット分析を行った。全抗体をT B S T (2
0mM Tris−HCI、 pH7,5,150mM NaC1,0,05%
ツイーン)中2%オボアルブミン(シグマ、セントルイス、MO,グレードIV
)で希釈した。膜を室温で1〜2時間、抗ペプチド血清でインキュベートし、T
BSTで4回洗浄し、室温で1時間、適当な二次AP又はHRP共役抗体でイン
キュベートし、次いでTBSTで4回洗浄した。発色は5−ブロモ−4−クロロ
−3−インドリルを、ニトロブルーテトラゾリウム(AP法:シグマ)又は4−
クロロ−1−ナフトール(シグマ)と0.03%過酸化水素(HRP法)ととも
に用いて行った。
F、 抗体の精製
我々の研究室では3種の技術を使って全血清からマウス又はウサギ抗体を精製し
てきたが、これらの技術は上述の抗血清を精製するためにも適用できる。最初の
方法はタンパクA−セファロースカラムの使用を含む。このカラムは支配的にI
gGクラスの免疫グロブリンを結合し、次いで0.1MグリシンPH2−3を用
いてカラムから溶出させることができる。タンパクAカラム精製の後、抗体はI
gGクラスが支配的であり、アフィニティー精製により、さらに精製することが
できる。第二の技術はペプチド−セファロースカラムを使用することによる抗体
のアフィニティー精製を含む。ウサギ又はマウスで免疫原としてもともと使用さ
れるペプチドは活性化セファロースビーズにカップリングし、広範囲にわたって
洗浄した。ウサギ又はマウスからの血清をこれらのカラムに適用し、前述のよう
に溶出させた。得られた溶出液は免疫原として使用したペプチドに反応する抗体
のみを含むはずである。あるいはまた、融合タンパクを免疫原として使用する場
合は、免疫性融合タンパクは5DS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動により全
E、 coli細胞タンパクから分離し、その後にニトロセルロース膜にトラン
スファーした。融合タンパクはPonceau −3染色によりニトロセルロー
ス膜上で目に見えるようにし、次いで免疫吸着のために切り出す。融合タンパク
に対して向けられた抗体はこれらニトロセルロース片に吸着させた後、グリシン
緩衝液中に溶出させた。得られた溶出液は融合タンパク免疫原を認識する抗体の
みを含んでいる。
pMAL、c発現ベクターを用いて生じさせた融合タンパクは5DS−PAGE
により分析し、望ましい融合タンパクが発現されたかどうかを決定した。細胞抽
出液は、材料と方法の部で記載したように調製し、7.5%5DS−PAC;E
て分離した。融合タンパクはCoomassieBlue染色て検出した。pM
AL、HF3A、XSpMAL、HF3A、P及びpMAL、B3Aの過剰発現
が図15に示されている。(A)マルトース結合タンパクを発現する25マイク
ロリツトルのp〜fALベクターのみ、(B)25マイクロリツトルのpMAL
、B3A、(C)50マイクロリツトルのpMAL、HF3A、P及び(D)5
0マイクロリツトルのpMAL、HF3A、X融合タンパクか0.25〜2.0
mg/ mlにわたる収率て過剰発現されている。分子量サイズの標準は第ル
−ンで走らせた。
融合タンパクは矢印で示しである。細菌細胞溶解液の1マイクロリツトルあたり
の融合タンパクの収率は融合タンパクの大きさにより変化した。pMAL、cベ
クター単独とpMAL、B3Aが典型的に1−2 mg/mlの融合を与えたか
、pMAL、HF5Aシリーズは0.25−0゜5mg/mlの融合タンパクを
与えた。
B、 抗血清は250 kDaタンパクを認識するペプチドDとHならびにpM
AL、B3A融合タンパクに対するウサギで生じた抗血清は、250 kDa種
として移動するユニークなタンパクを同定した。図16 (A)で示した結果を
得た免疫沈殿は次のようにして行った。
HeLa細胞を358−メチオニンで一晩放射標識し、溶解物をH及びDペプチ
ド抗血清で免疫沈殿させた。500マイクロリツトルの溶解物を8マイクロリツ
トルの血清でインキュベートし、その後に35〜40マイクロリフドルの50%
タンパク−AセファロースCL−4Bビーズを添加した。沈殿物を7.5%5D
S−PAGEにより分離し、25%イソプロパツールlO%酢酸で固定し、乾燥
して一70℃で3日間コダックフイルムで露光した。
図16(A)のレーレンは以下のものを含んでいた。レーン1、前免疫Dペプチ
ド血清;レーン2、免疫Dペプチド血清;レーン3、前免疫Hペプチド血清;レ
ーン4、免疫Hペプチド血清。分子サイズ標準は左マージンに示しである。
図16 (B)に示すウェスタンプロットは次のようにして調製した。HeLa
細胞を溶解し、7.5%5DS−PAGEにより分離し、PVDF膜にトランス
ファーした後、1 : 1000の希釈でpMAL、B3A融合タンパクとHペ
プチドを用いてウェスタンプロット分析を行った。
アルカリホスファターゼ共役ヤギ抗ウサギ抗体(Cappeil)を1:300
0の希釈で用いた。図16CB)のレーンは以下のものを含んでいた。レーン1
、前免疫Hペプチド血清:レーン2、免疫Hペプチド血清;レーン3、前免疫p
MAL、B3A融合タンパク血清;レーン4、免疫pMAL、B3A融合タンパ
ク血清。矢印は250kDaNFIGRPを指す。分子サイズ標準は左マージン
に示しである。
図16に示すように、免疫Hペプチド抗血清は、[3−メチオニン放射標識組織
培養細胞(図16Aル−ン4)の免疫沈殿、ならびに、インモビロン又はニトロ
セルロースフィルター上にトランスファーした全細胞溶解物に対するウェスタン
イムノプロット([g16B、レーン2)。250 kDaタンパクを検出する
。−貫しては見られない他のタンパクのバンドもあるよってある。この゛時点で
は我々はこれらの他のタンパクがタンパクの分解産物、タンパクの代替形態又は
共移動種を表す可能性を排除することはできない。H及びDタンパク抗血清をそ
れぞれのペプチドとインキュベートすると免疫沈殿と250kDaタンパクのウ
ェスタンプロット検出がなくなるが、他のタンパクのバンドは残っているという
事実は、これらの付加的なタンパクはNFI遺伝子産物には関連していないとい
う結論を支持するものである。
Dペプチドに対して生じた抗血清も同様に免疫沈殿と放射標識細胞により250
kDaに移動するユニークなタンパクを検出する(図16A、レーン2)。し
かし、この抗血清を用いたウェスタンイムノプロットは再現性をもってユニーク
なタンパクを同定するものではない。
pMAL、B3A融合タンパクに対して生じた抗血清はウェスタンプロットによ
り250 kDaに移動するユニークなタンパクを検出する(図16B、レーン
4)。この250 kDaタンパクは、脳、シュワン細胞、線維芽細胞、リンパ
球、肝細胞、浄血白血病細胞系及びメラノーマ細胞系を含む、検査したすべての
組織で同定された。それはまた、ヒト、マウス及びラットの細胞でも同定された
。
今日までに試験された細胞系のうち、このタンパクを発現しないものはなかった
。また、検査した様々な細胞系の間に主要な定量的な変化は見られない。
C1抗血清は独立に発生した融合タンパクを認識する現実に同定されたタンパク
かNFI遺伝子産物を表すことを証明するために、ペプチドを合成するために使
用したアミノ酸配列を含む融合タンパクに対する上記の抗血清を試験した。3種
の融合タンパクが、NFlcDNへの一部分を融合タンパクベクター、pMAL
、C中に連結することにより発生した。図14の融合タンパクと合成ペプチド地
図に示すように、これらの融合のうち二つ(pMAL、HF3A)は差別的なセ
ットを表し、その一つはHペプチドエピトープ(pMAL、HF3A。
X)を含み、他方は含んでいない(pMAL、HF3A。
P)。触媒ドメインは残基1125と1537の間の412個のアミノ酸として
定義されている。他の融合タンパク、pMAL、B3A、はDペプチドエピトー
プを含んでいる。
図14に見ることができるように、Dペプチド血清はpMAL、B3A融合タン
パクを認識する。pMAL。
B3Aプラスミドを含むBL21 (DE3)細胞はIPTG中で3時間誘導さ
れ、溶解物を調製した。50マイクロリツトルの全細胞溶解物を各レーンに加え
、7.5%S D S −P A G E +:より分離し、ソノ後でPVDF
膜にトランスファーした。ウェスタンプロット分析はD抗血清の1 : 500
0希釈を用いて行い、アルカリホスファターゼ法を用いて発色させた。免疫Dペ
プチド血清(レーン2)はpMAL、B3A融合タンパクを認識するが、府免疫
のもの(レーン1)は認識しない。融合タンパクの移動は右パネルにPonce
au−3染色により検出して示した(矢印)。
同様に、Hペプチド抗血清は、pMAL、HF3A。
X融合タンパクを認識するが、ウェスタンプロットによりHベブチドエピトーブ
を欠<pMAL、HF3A、P ゛融合タンパクは認識しない(データは示して
いない)。
D、 抗血清は同じ250 kDaタンパクを認識するDペプチド、Hペプチド
及びpMAL、B3A融合タンパク抗血清により認識されるタンパクが同じタン
パクを表すことを確認するために、マウス脳溶解物をHペプチド抗血清を用いて
免疫沈殿させ、pMAL、B3A融合タンパク抗血清を用いるウェスタンプロッ
ト分析のためにインモビロンにトランスファーした。l1l18に見られるよう
に、免疫pMAL、B3A融合タンパク抗血清はHペプチド抗血清により沈殿し
た同じタンパク種を認識し、HペプチドとpMAL、B3A融合タンパク抗血清
はDペプチド抗血清で沈殿した同じタンパクを認識する。マウス脳溶解物を免疫
Dペプチド血清で沈殿させ(抗血清の1=60希釈)、7.5%5DS−PAG
Eで分離し、PVDF膜にトランス’7 y−後、Ponceau−S染色で可
視化した。この免疫Hペプチド(レーン1)とpMAL、B3A融合タンパク(
レーン2)血清(1:1ooo希釈)は、アルカリホスファターゼ検出法を用い
たウェスタンプロット分析により沈殿物中に見られる2 50 kDaタンパク
を検出した。前免疫血清は250kDaタンパクを認識しなかった(レーン3)
。Hペプチド抗血清をlOマイクログラムの精製Hペプチドで、4°Cで2時間
ブレインキュベートしたところ、免疫沈殿したタンパクの認識が阻害された(レ
ーン4)。分子サイズ標準は左マージンに示されている。
ε、 成体マウス組織で発現されたNF1タンパク成体マウス組織でのNFIタ
ンパクの発現を、安楽死させたばかりの成体雌のマウスからの組織をホモジエナ
イズすることにより調べた。全組織抽出物の等価量(100マイクログラム)を
7.5%5DS−ポリアクリルアミドゲル上で電気泳動により分離し、PVDF
膜にトランスファーL/、Ponceau−3で染色してウェスタンプロットに
先立ち、総プロティンを等価量取っていることを立証した。pMAL、B3A融
合タンパク抗血清(1: 100希釈)を用いて、250kDA NF Iタン
パクを、図19の矢印で示したように、脳、肺、牌、腎、筋肉及び結腸で検出し
た。分子サイズは左マージンに示しである。
同様の結果がHペプチド抗血清を用いて得られた。ウェスタンプロットにより調
べた様々な組織の間の差は明らかであるか、定量的比較を排除する実験で検出さ
れた量的変化はマイマーなものである。
フすンレックリングハウゼン神経線維腫症(NFI)は神経冠由来組織を含む疾
病であるが、NF 1mRNAはあまねく発現されるらしい。Wallace、
M、 R,ら、5cience 249 : l 81−186 (1990
) 、組織特異性のレベルは、組織特異性発現か、NFI遺伝子と他のシグナル
形質導入タンパクとの組織特異性相互作用かのいずれかを反映しているのかもし
れない。NFIタンパクの濃度は神経冠由来組織において有意に大きいか、又は
それは組織特異的に後翻訳的に修飾される(リン酸化、ミリスチル化等)可能性
がある。逆に、組織特異性はNFIタンパクと、神経冠で支配的に発現される他
のシグナル形質導入分子との会合を反映しているのかもしれない。可能性のある
候補は、神経成長因子レセプター(Klein、 R,ら、Ce1l 65:1
89−197(1991))、trk原腫瘍遺伝子([(empstead、
B、 L、ら、Nature350 :378−683 (1991))、ER
Kl (Boulton、 T、 G、ら、Ce1l 65:663−675(
1991) ) 、及びAP 2 (Mitchell、 P、 J、ら、Ge
nes and Development 5 : 105−119 (199
1))。
NFIタンパクは、mRNAのように、至る所で発現されるらしく、マウスとラ
ットにおいて種保存性を示す。
それは脳、肺、腎、肝、牌、筋肉及び結腸において二つの異なる抗血清を用いる
ウェスタンプロットにより検出し得る。これらの発見は、マウスの肝、腎及び脳
におけるNFlmRNAを証明するノーザンプロットデータと完全に一致する。
Buchberg、 A、 M、ら、Nature347 :29I−294(
1990)。このタンパクはその予想されるアミノ酸配列のコンピューター解析
に基づけば、非常に親水性であり、細胞質中に存在する可能性が最も高い。この
タンパクはまた、4〜8時間の代謝標識では免疫沈殿により評価できる量の放射
標識タンパクを検出できないのに対し、12〜18時間の標識ではタンパクを検
出した点からすると、比較的ゆっくりとしたターンオーバー速度を有している。
NFIcDNAの読み取り枠は、2818個のアミノ酸のタンパクと327 k
Daの分子量を予測する。
Marchuk、 D、 A、ら、提出した原稿。観察された大きさの不一致は
嚢胞性線維症トランスメンプランコンダクタンス調節タンパクに見られるような
異常な移動の結果であるかもしれない。このタンパクは予想では185 kDa
の大きさであるにもかかわらず140kDaのタンパクとして移動するのである
。あるいは、この差は、前タンパク種のプロセシングのような、後翻訳修飾を反
映しているともいえる。カルボキシ末端残基を認識するDペプチド及びりMAL
、B3A融合タンパク抗血清は、より多くのアミノ末端Hペプチド抗血清と同じ
250 kDaのタンパクを同定するので、これは必然的にアミノ末端配列の開
裂を含むであろう。NF 1mRNAのアミノ末端部分での交互スプライシング
の証拠は存在するが、これらの交互形態か現実にユニークなプロティン種に翻訳
されることを証明するには、より詳細な実験を待たねばならない。H及びDペプ
チド抗血清が独立に発生した融合タンパクをオーバーラツプするエピトープで認
識し、免疫沈殿とウェスタンプコツトにより同じタンパクを認識するという事実
は、同定されたタンパクか確実なNFI遺伝子産物であるという強固な証拠であ
る。さらに、触媒ドメインエピトープに対して向けられた抗血清を用いて、我々
の抗血清により同定されたNFIタンパクか後に他の人々により同定されたタン
パク産物と同一であることを証明した。前に議論したように、NFI遺伝子産物
の小部分と、GTPアーゼ活性を存する一群のタンパクの触媒ドメインとの間の
相同性は、NFI遺伝子産物がまたrasとも相互作用することを示唆する。T
anaka、 K、ら、Ce1l 60 : 803−807 (1990)
;Hall、 A、。
Ce1l 61:921−923(1990)、以前の実験によれば、NFI触
媒ドメイン(全長cDNA予想のアミノ酸配列の残基1125−1537)は1
ral−1ira2−酵母株の野生表現型を回復させる点において、酵母IRA
I及びIRA2に代わることができ、かつ野生型の転換を触媒することができる
が、突然変異体はras−GTPをras −GDPに転換することはできない
ことが示されている。Ba1lester、 R,M、ら、Ce1163:85
1−859 (1990);Xu、G、ら、Ce1163:835−841 (
1990)。
今後NFIタンパクは、そのタンパクについて知られていることを強調するため
、かつNF1転写因子、神経フィラメントタンパク及びアルツハイマー症の神経
原線維のからみとの混合を避けるために、NFI−GAP−関連タンパク(NF
I GRP)と呼ぶことを提案する。
ここで請求する発明の範囲内において、また、遺伝子産物という語は、NF I
GRPタンパクの、修飾されていない翻訳形態と、すべての後翻訳的に修飾さ
れた形態(たとえば、グリコジル化、リン酸化、開裂等)との両方を含む意味で
あると認識されるであろう。
応用
前に議論したように、NFIは高い頻度と高い突然変異率をもった疾病である。
特に無症候性であることの多い新生児や幼児において、NFIをスクリーニング
することは、本発明の主要な応用の一つである。NFL遺伝子は至る所で発現さ
れるので、患者の被験試料は様々な組織や血液から得ることかできる。NF I
DNA、RNA又はタンパクは羊水中で評価することもてきるので、NFI試
験は一群の胎児テストに含めることもてきる。
NFIは優性疾病なので、NFIに関し異型接合体である人は50%以下のレベ
ルでNFIの発現を減少できるであろう。NF1転写物と遺伝子産物の定量試験
もまた、本発明の範囲内であることが意図されている。
NFIをスクリーニングし診断するための核酸及びタンパクに基づく方法はすべ
て本発明の範囲内であると意図されている。たとえば、NFI遺伝子の配列を知
れば、DNAやRNAプローブを構築し、従来技術を用いて組織や血液中のゲノ
ムDNAとのハイブリダイゼーションにより、NFI突然変異を検出するために
使用することができる。RNAやcDNAプローブを同様に、NFL突然変異や
発現の定量的変化をスクリーニングするために調べることができる。様々なプロ
ーブの混合物、すなわち「プローブカクテルJもまた複数の突然変異を調べるた
め用いることができる。
核酸ベースの試験に関しては、ゲノムDNAが特異的な配列を検出するために直
接使用してもよく、あるいは分析に先立ち、PCRを用いることにより、インビ
トロで酵素的に増幅してもよい(Saikiら、5cience 230:13
50−1353 (1985);5aiki ら、Nature324:163
−166 (1986))、この主題の最近の総説がCa5key、 5cie
nce 236 : 1223−1228 (1989)及びLandergr
enら、5cience 242 : 229−237 (1989)により提
出されている。
特異的DNA配列の検出は以下のような方法で行ってもよい。たとえば、特異的
なオリゴヌクレオチドを用いたハイブリダイゼーション(Wallaceら、C
o1d SpringHarbour Symp、 Quant、 Biol
51 : 257−261 (1986))、直接DNAシーケンシング(Ch
urchら、PNAS(USA)81:1991−1995(1988))、制
限酵素の使用(Flavell ら、Ce1l15:25 (1978) ;G
eeverら、PNAS (USA)78 :501 (1981))、変性試
薬含存ゲル中での電気泳動易動度に基づいた識別化(Myersら、Co1d
SpringHarbour Sym、Quant、 Biol、5 1 :
2 7 5 − 2 8 4 (1986))、RNアーゼ保護(Myers、
R,M、ら、5cience230−1242 (1985))、化学的開裂
(Cottonら、 PNAS (USA) 8 5 二 4397−4401
(1985))、及びリガーゼ媒介検出手法(Landergrenら、5c
ience 241 :1077 (1988))。
タンパクベースの試験に関しては、標準的な免疫学的技術、本明細書で述べたよ
うな融合タンパク又は合成ペプチドを用いて、NFI遺伝子産物に対して抗体を
発生させることができる。モノクローナル抗体も、今では、Waldmann、
T、 A、、 Monoclonal Antibodies inDiag
nosis and Therapy、 5cience252 : l 65
7−1661(1991)及びHarlow、 E、ら、Antibodies
: ALaboratory Manual : Co1d Spring
I(arborニューヨーク(1988)に記載されているような従来技術を用
いて製造することができる。また、抗体断片、即ちFab ’断片が同様に使用
できる。被験試料を抗体と接触させ、遺伝子産物への結合を検出する免疫検定法
(たとえばELISA)は、NFI遺伝子産物の存在と量を決定する迅速かつ効
率的な方法を提供し得る。
NFI遺伝子産物とその機能のキャラクタリゼーションとともに、機能的検定法
もNFI診断とスクリーニングのために、及び治療をモニターするために使用す
ることもできる。たとえば、NFI遺伝子や産物を直接スクリーニングするより
も、遺伝子機能のレベルを決定するための酵素試験が使用される。この種の試験
はチー病(Tay−Sachs)のような他の疾病及び症候に利用されている。
NFIの場合には、NFIタンパクを、たとえばrasタンパクをそのGTP型
からGDPWに転換することを触媒する能力について、評価することができる。
Ba1lester、 R,M、ら、Ce1163:851−859 (199
) ; Martin、 G、 A、ら、Ce1163 : 835−849(
1990)参照。
NFI遺伝子とその遺伝子産物の同定も、治療的意味を育している。従来の置換
療法では、遺伝子産物又はその機能的等漬物が患者に治療的有効量で与えられて
いる。
NFLタンパクはDeutchrer、 M、(編者) 、Guide t。
Protein Purification、 Meth、 in Enzym
ol、第182巻(1990)に記載されているような従来技術を用いて精製す
ることができる。十分な量の治療用の遺伝子産物又はタンパクか、たとえば培養
細胞系又は合成製造により得ることかできる。遺伝子産物を刺激又は置き換える
薬物療法も使用することかできる。デリバリ−担体とスキームは投与される特別
のタンパク又は薬物に特異的に調整することかできる。
治療は欠陥のあるタンパクの機能の調整という形をとることもでき、あるいはN
FIが生理学的な異常を補正するために参加する経路中の別のタンパクかステッ
プを修飾することによる。たとえば、NFIは活性化rasタンパクの効果に対
しブレーキとして作用するらしいので、(NFI患者の腫瘍で起こると考えられ
ているように)NFIの不在下においては、rasを下方調整することは有用な
アプローチてあろう。これを遂行する一つの方法はファーネシルトランスフエラ
ーゼのインヒビターの使用によるものである。Gibbs、 J、 B、、Ce
1165 : 1−4(1991)参照。
NFI機能の調整は、NFIタンパク構造又は機能の様々な局面と相互作用する
ようにデザインすることのできる治療剤又は薬物の使用により行うことかできる
。たとえば、ある薬物又は抗体はタンパクの構造的折りたたみに結合して欠陥の
ある構造を修正することができる。
あるいは、ある薬物は特異的な機能の残基に結合し、基質又はコファクターとの
親和性を増加させるだろう。薬物又は薬剤の効果は、欠陥NFIタンパクが発現
される細胞系でインビトロで調整をモニターするスクリーニングプログラムによ
り同定することかできる。あるいは、NFIタンパクの構造と機能の相関につい
ての知識から、及び様々なNFI突然変異タンパクの特異的欠陥についての知識
から、NFI活性を調整するよう、薬物をデザインすることかできる。Caps
eyら、GeneticallyEngineered Human Ther
apeutic Drugs、 5tockton Press。
ニューヨーク(1988)参照。
遺伝子を患者の細胞又はベクターに運ぶ組換技術を用いる遺伝子治療は患者にイ
ンビボで遺伝子産物を供給するが、これもまた本発明の範囲内として意図されて
いる。
レトロウィルスは、高い感染効率と安定な組込みと発現を有する、体細胞遺伝子
治療における実験用の好ましいベクターと考えられている( 0rkinら、P
rog、 Med。
Genet、7: 130 (1988))、たとえば、NFI遺伝子cDNA
はレトロウィルスベクター中にクローニングし、その内生プロモーターかレトロ
ウィルスLTR(long termiral repeat)のいずれかから
ドライブすることができる。使用できる他のデリバリ−システムとしては、アゾ
ン随伴ウィルス(AAV) (McLaughlinら、J、Virol、62
:1963 (1988)、’7クチニアウイルス(Mossら、Annu、
Rev、 Immunol、5 + 305 (1987))、ウシパピローマ
ウィルス(rasmussenら、Meth、 Enzymol、 139 :
642 (1987) )又はニブシュタイン−バーウィルスのようなヘルペ
スウィルスのメンバー(Margolskeeら、Mo1. Ce11. Bj
ol、 8 : 2937(1988))が包含される。最後に、NFI遺伝遺
伝子犬陥は神経組織の自由な増殖を起こすので、遺伝子と遺伝子産物の同定は、
神経系の非NFI腫瘍の治療を展開していくに際し有用であろう。NFI遺伝子
産物は腫瘍抑制剤として機能するようなので、その産物の供給を増大すれば、こ
のような腫瘍に対し存益な効果をもたらすだろう。逆に神経組織の増殖が増大し
た方が有利な場合は、NFI産物の産生を減少させる戦略をとることが有益であ
ろう。
前述の議論は単に本発明の具体例を例示的に開示し述べたものにすぎない。当業
者であれば、このような議論から、そして添付の図面と請求の範囲から、様々な
変更、修飾及びバリエーションか、以下の請求の範囲に定義される本発明の精神
と範囲から離れることなくなし得ることを容易に認識するであろう。
配列リスト
(1)一般情報:
(i)出願人:コリンスM、D、、フランシスS。
ワラスPh、 D、マーガレットR。
マーチャフPh、 D、ダグラスA。
アンダーセンM、D、、ローンB。
グツトマンM、D、、デビットH1
(ii)発明の名称:神経線維腫遺伝子(iii)配列の数:2
(iv)連絡住所:
(A)アドレス:ハーネス、ディツキ−アンドピアス(B)街:P、 0. B
ox 828(C)市:ブルームフィールドヒルズ
(D)州:ミシガン
(E)国:米国
(F)郵便番号:48303
(V)コンピューター読み取りフオーム(A)媒体のタイプ:フロッピーディス
ク(B)コンピューター:IBMPCコンパチブノしくC)才ベレーティングシ
ステム二PC−DO3/MS−DOS(D)ソフトウェア:パテントインリリー
ス#1.0、バージョン#1.25
(vi)本出願データ:
(A)出願番号:
(B)出願日:
(C)分類:
(vii)先願データ:
(A)出願番号:US071547,090(B)出願日:1990年6月29
日
(viii)弁護士/弁理士情報:
(A)氏名ニレワク、アンチ
(B)登録番号:33.006
(C)参照/ドケット番号:2115553PCA(ix)電話回線通信情報:
(A)電話:313−641−1600(B)テレファクス:313−641−
0270(2)配列識別番号lの情報
(i)配列特性:
(A)長さ: 8937塩基対
(B)タイプ:核酸
(C) Hの数二二本鎖
(D)トポロジー二線形
(ii)分子の型:cDNA
(iii)仮定:なし
くiv)アンチ−センスSなし
くvi)起源
(A)器官、ホモサピエンス
(vii)直接の起源
(A)ライブラリー25種のcDNAライブラリーからのクローンのコンポジッ
ト
(B)クローン:NFI遺伝子の12種以上のcDNAクローンのコンポジット
(viii)ゲノム中の位置
(A)染色体/セグメント:第17染色体(B)地図の位置:17q11.2
(ix)特徴:
(A)名称/キー: CD5
CB)位!:190..8646
(X)刊行物情報:
(A)著者:マーチャク、ダグラスA。
サウリノ、アンM。
タバッコル、ロクサンヌ
スワルーブ、マニュ
ワラス、マーガレットR。
グツトマン、デビットH0
ボグスキ、マーク
(B)タイトル二タイブl神経線維腫遺伝子のcDNAクローニング:NF1遺
伝子産物の完全配列
(C)雑誌ニジェノミクス(Genoo+1cs)CD)巻:11
(ε)イシュー:4
CF)頁:931−940
CG)日付:1991年12月
(K)配列識別番号l中の関連残基:1から8937まで
(x)刊行物情報:
(A)著者:ワラス、マーガレットR。
マーチャク、ダグラスA。
CB)タイトル二タイブ1神経線維腫遺伝子:訂正(C)雑誌:サイエンス
(D)巻:250
(F)頁:l749−1749
CG)日付:1990年12月21日
(X)刊行物情報:
(A)著者:ワラス、マーガレットR。
マーチャク、ダグラスA。
アンダーセン、ローンB。
レッチャー、ロクサンヌ
フtウンテン、ジエーン
(B)タイトル二タイブl神経線維腫遺伝子:3人のNFI患者で分裂した大き
な転写物の同定(C)雑誌:サイエンス
(D)巻:249
(F)頁:l8l−f8G
(G)日付:1990年7月13日
(xi) 配列記載:配列識別番号l
mAAcTfiAG AAAT 8937(2)配列識別番号2の情報
(i)配列特性
(A)長さ:2818個のアミノ酸
(B)タイプ:アミノ酸
(C)トポロジー二線形
(ii)分子種:タンパク
(iii)配列記載:配列識別番号2
Met^1a^la Hls Arg Pro Val Glu Trp Va
l Gln Ala Vat Va1Ser^1Phe Asp Glu Gl
n Leu Pro Ile Lys Thr Gly Gln Gin As
n Thr Hls ThrG7u Asp Asn Ser Val 11e
Phe Lau Leu Vat Gin Ser Met ValVal
AspLeu Lys Asn L@u Leu Phe Asn Pro S
er Lys Pro Pha Ser^rg Gly S@rGin Pro
Ala Asp Val Asp Leu Met Ile Asp Cys
Leu Val Ser Cys Phe^sn S@r Pro Ser T
hr Phe Has Tyr Val Leu Val^$1% Ser L
au l1ls^1Tyr Cys Hls Ser Valεlu L@u
Arg^sn ?4et Phe Gly Glu Thr Leu H1sL
ys Ala Vat Gin Gly Cys G1y^la 141s P
ro Ala IIs Arg Met^1aPr。
Ser Leu Thr Phe Lys Glu Lys Val Thr
Ser Leu Lys Pha Lys Glu LysPro Thr A
sp Leu Glu Thr Arg Ser Tyr LyS Tyr L
eu Leu Leu Ser MetLys Gin Gly Pro Gl
u Thr Gln Gly Ser Thr Ala Glu Leu Il
e Thr GlyTrp Asn Pro Asp Ala Pro Val
Glu Thr Phe Trp Glu Ile S@r Ser G1n
Met Leu Phe Tyr IIs Cys Lys Lys Leu
Thr Ser H4s Gin Met Leu 5erSer Thr G
lu 11e Leu Lys Trp Leu Arg Glu Ile L
eu Ile Cys Arg Asn^r9^r9^sp Asp Lau
Ser Pha Cys Gin Glu $4et Lys Phe Arg
Asn LysXO25103010351040
^1a Asp Asp Asp Val Lys Cys Leu Thr
Arg Asp Leu Asp Gln^la 5erGlu Gly As
p Gly Vat Glu Leu Net Glu^la Lys Ser
Gln Leu Phe LeuAsp Gln Gly Glu LJu
Pro IIs^1aMet^1aLeu^la Asn Vat Vat P
r。
Leu Leu Ala Tyr Leu Gly Pro Pro Glu
Hls Lys Pro Val Ala Asp ThrH1s Trp S
er Ser Leu Asn Leu Thr Ser Ser Lys P
he Glu G7u Phe MetPhe Tyr Tyr Val^1a
Arg^rg Phe Lys Thr Gly Gin 11e Asn G
ly AspLeu Leu lie Tyr Has Val Leu Le
u Thr Leu Lys Pro Tyr Tyr^1aLysPro T
yr Glu Ile Vai Vat^sp Lau Thr 141s T
hr Gly Pro Ser As、n Ar■
Phe Lys Thr Asp Phe Leu Ser Lys Trp
Ph@Va1Vat Phe Pro Gly PhgVat^rg Glu
Tyr Thr Lys Tyr His Glu Arg Leu Leu
Thr Gly Leu Lys)11s Ile Glu His Glu
Gln Gln Lys Leu Proに1^1a Thr L@u^la
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Claims (43)
- 1.配列識別番号3で実質的に示される核酸配列。
- 2.請求項1の配列に実質的に相補的な核酸配列。
- 3.請求項1の配列の転写物。
- 4.配列識別番号4で実質的に示されるアミノ酸配列。
- 5.請求項4のアミノ酸配列の少なくとも一部分に対して生じた抗体又はその断 片。
- 6.配列識別番号3の核酸配列の少なくとも一つのセグメントを含む核酸プロー ブ。
- 7.請求項5のプローブの相補的配列。
- 8.セグメントが少なくとも8個の核酸を含む請求項6のプローブ。
- 9.プローブP5の配列に実質的に対応する核酸配列。
- 10.請求項9の核酸配列に実質的に相補的な核酸配列。
- 11.プローブB3Aの配列に実質的に対応する核酸配列。
- 12.請求項11の核酸配列に実質的に相補的な核酸配列。
- 13.実質的に純粋なNF1転写物。
- 14.請求項13の転写物のためのDNA鋳型配列。
- 15.請求項14の鋳薄型配列に実質的に相補的なDNA配列。
- 16.請求項13の転写物から翻訳されたアミノ酸配列。
- 17.転写物がヒトのインビボ起源のものではない請求項13の転写物。
- 18.NFIについて患者をスクリーニングする方法であって、 a.配列識別番号3の核酸配列の少なくとも一つのセグメントを含むプローブを 提供し、 b.NFIが正常に表現されるタイプの患者の血液又は組織の試料を得、 c.試料中の核酸の相補的配列に対するプローブのハイブリダイゼーションに好 適な条件下で試料を接触させ、 d.ハイブリダイゼーションを検出するための手段を提供し;そして e.ハイブリダイゼーションを検出する、段階を含む上記方法。
- 19.さらに、 f.相補的配列に対するプローブのハイプリダイゼーションを定量するための手 段を提供し、そしてg.ハイブリダイゼーションを定量する、段階を含む請求項 18の方法。
- 20.NFIについて患者をスクリーニングする方法であって、 a.NFI遺伝子産物に対する抗体又はその断片を提供し、 b.NFIが正常に発現するタイプの患者の血液又は組織の試料を得、 c.試料中のNFI遺伝子産物に対する抗体又は断片の結合に好適な条件下で試 料を接触させ、d.結合を検出するための手段を提供し、そしてe,結合を検出 する、 段階を含む上記方法。
- 21.さらに、 f.遺伝子産物に対する抗体又は断片の結合を定量するための手段を提供し、そ して g.結合を定量する、 段階を含む請求項20の方法。
- 22.配列識別番号1で実質的に示される核酸配列。
- 23.請求項22の配列に実質的に相補的な核酸配列。
- 24.請求項22の配列の転写物。
- 25.配列識別番号2で実質的に示されるアミノ酸配列。
- 26.請求項25のアミノ酸配列の少なくとも一部分に対して生じた抗体。
- 27.配列識別番号1の核酸配列の少なくとも一つのセグメントを含む核酸プロ ーブ。
- 28.請求項27のプローブの相補的配列。
- 29.セグメントが少なくとも8個の核酸を含む請求項27のプローブ。
- 30.NFIについて患者をスクリーニングする方法であって、 a.配列識別番号1の核酸配列の少なくとも一つのセグメントを含むプローブを 提供し、 b.NFIが正常に発現するタイプの患者の血液又は組織の試料を得、 c.試料中の核酸の相補的配列に対するプローブのハイブリダイゼーションに好 適な条件下で試料を接触させ、 d.ハイプリダイゼーションを検出するための手段を提供し、そして e.ハイプリダイゼーションを検出する、段階を含む上記方法。
- 31.さらに、 f.相補的配列に対するプローブのハイブリダイゼーションを定量するための手 段を提供し、そしてg.ハイプリダイゼーションを定量する、段階を含む請求項 30の方法。
- 32.NFIについて患者をスクリーニングする方法であって、 a.配列識別番号2のアミノ酸配列の少なくとも一部分に対する抗体又はその断 片を提供し、b.NFIが正常に発現するタイプの患者の血液又は組織の試料を 得、 c.試料中のNFI遺伝子産物に対する抗体又は断片の結合に好適な条件下で試 料を接触させ、d.結合を検出する手段を提供し、そしてe.結合を検出する、 段階を含む上記方法。
- 33.実質的に純粋なNFI遺伝子産物。
- 34.請求項33の産物に対する抗体。
- 35.約2818個のアミノ酸の長さを有する請求項33の産物。
- 36.約250kDaの分子量を有する請求項33の産物。
- 37.産物がインビボ起源のものではない請求項33の産物。
- 38.以下の特性を示す実質的に純粋なタンパク:a.Hペプチド抗血清、Dペ プチド抗血清及びpMAL.c融合タンパク抗血清による免疫認識、b.Hペ プチド、Dペプチド又はpMAL.c融合タンパク抗血清を用いた免疫沈殿又は ウェスタンプロットにより決定された約250kDaの分子量、及びc.親水性 。
- 39.NFI遺伝子機能を検出する方法であって、a.NFIが正常に発現する タイプの血液又は組織の試料を得、 b.NFI遺伝子産物が正常に相互作用して検出可能な結果物を産生する基質を 提供し、 c.相互作用が起こるのに好適な条件下で試料を基質とともにインキュベートし 、 d.結果物を検出するための手段を提供し、そして、e.結果物を検出する、 段階を含む上記方法。
- 40.さらに、 f.結果物の濃度を測定するための手段を提供し、そして g.緒果物の濃度を測定する、 段階を含む請求項39の方法。
- 41.NFIをスクリーニングするための検定キットであって、 a.配列識別番号1の少なくとも8個の核酸のセグメントを含む核酸プローブ、 b.相補的核酸配列に対するプローブのハイプリダイゼーションのための試薬、 そして c.ハイブリダイゼーションを検出するための手段、を含む上記キット。
- 42.NFIをスクリーニングするための検定キットであって、 a.NFI遺伝子産物に対する抗体又はその断片、b.NFI遺伝子産物に対す る抗体又は断片の結合のための試薬、そして c.結合を検出するための手段、 を含む上記キット。
- 43.NFI遺伝子機能を検出するための検定キットであって、 a.NFI遺伝子産物が正常に相互作用して検出可能な産物を産生する基賛、 b.基質がNFI遺伝子産物と相互作用するための試薬、そして c.検出可能な産物を検出するための手段、を含む上記キツト。
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